JPH08165211A - 抗菌剤の製造方法及び抗菌剤 - Google Patents
抗菌剤の製造方法及び抗菌剤Info
- Publication number
- JPH08165211A JPH08165211A JP33353394A JP33353394A JPH08165211A JP H08165211 A JPH08165211 A JP H08165211A JP 33353394 A JP33353394 A JP 33353394A JP 33353394 A JP33353394 A JP 33353394A JP H08165211 A JPH08165211 A JP H08165211A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibacterial agent
- antibacterial
- acid ester
- silver
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗菌・抗カビ効果の持続性が改良された抗菌
性の金属を含有するポリマー粒子からなる抗菌剤を得
る。 【構成】 重合用原料アクリル酸エステル又はメタク
リル酸エステル、及び/又は、ジ又はトリアクリル酸
エステル又はジ又はトリメタクリル酸エステルと、
銀、銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリル
酸塩とを、有機溶媒の存在下で共重合反応させることに
より、抗菌性金属を含有する抗菌剤を得る。
性の金属を含有するポリマー粒子からなる抗菌剤を得
る。 【構成】 重合用原料アクリル酸エステル又はメタク
リル酸エステル、及び/又は、ジ又はトリアクリル酸
エステル又はジ又はトリメタクリル酸エステルと、
銀、銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリル
酸塩とを、有機溶媒の存在下で共重合反応させることに
より、抗菌性金属を含有する抗菌剤を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌・抗カビ効果の持
続性が改良された抗菌性の金属を含有するポリマー粒子
からなる抗菌剤の製造方法及び抗菌剤に関する。
続性が改良された抗菌性の金属を含有するポリマー粒子
からなる抗菌剤の製造方法及び抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から微量の銀、銅、亜鉛等の金属イ
オンが抗菌・抗カビ効果を有することはよく知られてお
り、このような抗菌性の金属イオンは、例えば硝酸銀の
ような金属塩の形態で殺菌剤、消毒剤等に添加され各種
分野で広く使用されている。しかし、このような金属塩
は、水溶液状態で取り扱うことからその用途が限定さ
れ、また硝酸銀にあっては人体への強い粘膜刺激性があ
り、その安全性にも問題が多い。
オンが抗菌・抗カビ効果を有することはよく知られてお
り、このような抗菌性の金属イオンは、例えば硝酸銀の
ような金属塩の形態で殺菌剤、消毒剤等に添加され各種
分野で広く使用されている。しかし、このような金属塩
は、水溶液状態で取り扱うことからその用途が限定さ
れ、また硝酸銀にあっては人体への強い粘膜刺激性があ
り、その安全性にも問題が多い。
【0003】このような状況より、近年銀等の抗菌性金
属イオンを各種の担体に担持させ、取扱操作性の改善と
抗菌活性の持続性を向上させる検討が行われている。例
えば、このような担体として活性炭(特公昭52-38666
号)、ゼオライト(特公昭63-54013号)、非晶質アルミノ
珪酸塩(特開平3-23960号)等を使用し、これら各種の担
体に抗菌性金属イオンを担持させた例が開示されてい
る。しかしながら、このような担体は何れも無機化合物
の担体であることから、有機系ポリマーを基材とする樹
脂や塗料等への分散性が悪く、自ずとその用途が限定さ
れている。
属イオンを各種の担体に担持させ、取扱操作性の改善と
抗菌活性の持続性を向上させる検討が行われている。例
えば、このような担体として活性炭(特公昭52-38666
号)、ゼオライト(特公昭63-54013号)、非晶質アルミノ
珪酸塩(特開平3-23960号)等を使用し、これら各種の担
体に抗菌性金属イオンを担持させた例が開示されてい
る。しかしながら、このような担体は何れも無機化合物
の担体であることから、有機系ポリマーを基材とする樹
脂や塗料等への分散性が悪く、自ずとその用途が限定さ
れている。
【0004】従って、有機系ポリマー樹脂等に使用でき
る抗菌剤として、有機系ポリマーを基材とする抗菌剤の
開発が要望され、各種の抗菌剤が検討されている。例え
ば、抗菌性の金属イオンを界面活性剤の塩の形態で使用
する方法(特開平3-141205号)が開示されているが、この
ような抗菌剤は、抗菌性金属イオンが単なる界面活性剤
の塩として担持されていることから、金属イオンが容易
に溶出するという問題がある。
る抗菌剤として、有機系ポリマーを基材とする抗菌剤の
開発が要望され、各種の抗菌剤が検討されている。例え
ば、抗菌性の金属イオンを界面活性剤の塩の形態で使用
する方法(特開平3-141205号)が開示されているが、この
ような抗菌剤は、抗菌性金属イオンが単なる界面活性剤
の塩として担持されていることから、金属イオンが容易
に溶出するという問題がある。
【0005】このような状況の中で、本願出願人のひと
りは抗菌性金属イオンを有機系ポリマー粒子に担持させ
る方法について検討を行い、先に特開平4-173712号とし
て抗菌活性の持続性を有する抗菌剤及びその製法技術を
開示した。この抗菌剤は、担体が有機系ポリマーである
ことから他のポリマー樹脂との相溶性に優れている。こ
の技術は、担体ポリマーを水を分散媒とする乳化重合に
よって得た後、これに抗菌性金属イオンを混合して反応
させることによって抗菌剤を製造するものである。この
方法について更に検討を重ねた結果、この抗菌剤は抗菌
性金属が担体表面に分布し、抗菌性金属が離脱し易いこ
とからその溶出速度が早くなり、抗菌効果の持続性が未
だ充分でないことが明らかとなった。更にこの抗菌剤
は、乳化重合に使用する原料にスルホン酸基を有するラ
ジカル重合性の乳化剤原料を使用するが、このような原
料中のスルホン酸基の存在により、得られたポリマーの
耐熱性が非常に低下し、他の樹脂材料との溶融混合の際
に容易にその熱分解によって樹脂の着色の現象を招来
し、その用途が非常に制限されているという欠点があ
る。従って、有機系ポリマーを担体とする抗菌剤とし
て、各種のポリマーに均一に混合が可能であり、しかも
抗菌活性の持続性と幅広い用途分野で使用できるような
抗菌剤の耐熱性と分散性に優れた抗菌剤の開発が要望さ
れている。
りは抗菌性金属イオンを有機系ポリマー粒子に担持させ
る方法について検討を行い、先に特開平4-173712号とし
て抗菌活性の持続性を有する抗菌剤及びその製法技術を
開示した。この抗菌剤は、担体が有機系ポリマーである
ことから他のポリマー樹脂との相溶性に優れている。こ
の技術は、担体ポリマーを水を分散媒とする乳化重合に
よって得た後、これに抗菌性金属イオンを混合して反応
させることによって抗菌剤を製造するものである。この
方法について更に検討を重ねた結果、この抗菌剤は抗菌
性金属が担体表面に分布し、抗菌性金属が離脱し易いこ
とからその溶出速度が早くなり、抗菌効果の持続性が未
だ充分でないことが明らかとなった。更にこの抗菌剤
は、乳化重合に使用する原料にスルホン酸基を有するラ
ジカル重合性の乳化剤原料を使用するが、このような原
料中のスルホン酸基の存在により、得られたポリマーの
耐熱性が非常に低下し、他の樹脂材料との溶融混合の際
に容易にその熱分解によって樹脂の着色の現象を招来
し、その用途が非常に制限されているという欠点があ
る。従って、有機系ポリマーを担体とする抗菌剤とし
て、各種のポリマーに均一に混合が可能であり、しかも
抗菌活性の持続性と幅広い用途分野で使用できるような
抗菌剤の耐熱性と分散性に優れた抗菌剤の開発が要望さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは前述の実
状に鑑み、抗菌剤の耐熱性と各種ポリマーへの分散性が
優れ、しかも抗菌活性の持続性に優れた抗菌剤を得るべ
く鋭意検討を重ねた。その結果、アクリル酸エステル系
の原料と銀、銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメ
タクリル酸塩とを有機溶媒の存在下で重合を行うことに
より、得られる抗菌性金属を含有するポリマーが、前述
の課題を解決する優れた抗菌剤となることを見出し、係
る知見に基づき本発明を完成したものである。
状に鑑み、抗菌剤の耐熱性と各種ポリマーへの分散性が
優れ、しかも抗菌活性の持続性に優れた抗菌剤を得るべ
く鋭意検討を重ねた。その結果、アクリル酸エステル系
の原料と銀、銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメ
タクリル酸塩とを有機溶媒の存在下で重合を行うことに
より、得られる抗菌性金属を含有するポリマーが、前述
の課題を解決する優れた抗菌剤となることを見出し、係
る知見に基づき本発明を完成したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、重合用原
料アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル、及
び/又はジ又はトリアクリル酸エステル又はジ又はト
リメタクリル酸エステルと、銀、銅、亜鉛から選ばれ
たアクリル酸塩又はメタクリル酸塩とを、有機溶媒の存
在下で共重合反応させることを特徴とする抗菌剤の製造
方法に関し、更にこのような製造方法で得られる抗菌剤
に関する。
料アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル、及
び/又はジ又はトリアクリル酸エステル又はジ又はト
リメタクリル酸エステルと、銀、銅、亜鉛から選ばれ
たアクリル酸塩又はメタクリル酸塩とを、有機溶媒の存
在下で共重合反応させることを特徴とする抗菌剤の製造
方法に関し、更にこのような製造方法で得られる抗菌剤
に関する。
【0008】
【作用】以下本発明について更に詳述する。本発明の抗
菌剤は、重合用原料アクリル酸エステル又はメタクリ
ル酸エステル、及び/又はジ又はトリアクリル酸エス
テル又はジ又はトリメタクリル酸エステルと銀、銅、
亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリル酸塩と
を、有機溶媒の存在下で共重合反応させることにより得
られるものである。従って、本発明ではその原料にスル
ホン酸基を有するラジカル重合性の原料を使用しないた
め、得られる抗菌剤の耐熱性は非常に優れたものとな
る。また本発明で重要な点は、抗菌性金属元素である
銀、銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリル
酸塩を、有機溶媒中でアクリル酸エステル系の重合用原
料と共重合反応させることにある。このような共重合反
応によって、抗菌性金属元素はポリマー中に均一且つ強
固に取り込まれ、結果として得られる抗菌剤が、抗菌活
性を長期間にわたり維持できるものとなる。
菌剤は、重合用原料アクリル酸エステル又はメタクリ
ル酸エステル、及び/又はジ又はトリアクリル酸エス
テル又はジ又はトリメタクリル酸エステルと銀、銅、
亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリル酸塩と
を、有機溶媒の存在下で共重合反応させることにより得
られるものである。従って、本発明ではその原料にスル
ホン酸基を有するラジカル重合性の原料を使用しないた
め、得られる抗菌剤の耐熱性は非常に優れたものとな
る。また本発明で重要な点は、抗菌性金属元素である
銀、銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリル
酸塩を、有機溶媒中でアクリル酸エステル系の重合用原
料と共重合反応させることにある。このような共重合反
応によって、抗菌性金属元素はポリマー中に均一且つ強
固に取り込まれ、結果として得られる抗菌剤が、抗菌活
性を長期間にわたり維持できるものとなる。
【0009】本発明で用いる重合用原料について更に詳
記すると、重合用原料のアクリル酸エステル又はメタ
クリル酸エステルの例としては、例えば、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、オ
クチルアクリレート、オクチルメタクリレート等の脂肪
族アルコールの各種アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメチルアクリレー
ト、シクロヘキシルメチルメタクリレート等の脂環式ア
ルコールのアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
がある。更に、フェニルアクリレート、フェニルメタク
リレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレ
ート等の芳香族アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルがある。更に、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の水酸基を
含有したもの、或いは4−ブロモフェニルアクリレー
ト、4−クロルフェニルメタクリレート等のハロゲンを
含有したアクリル酸エステルやメタクリル酸エステル等
も挙げることが出来る。しかし、これらに限定されるも
のではない。
記すると、重合用原料のアクリル酸エステル又はメタ
クリル酸エステルの例としては、例えば、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、オ
クチルアクリレート、オクチルメタクリレート等の脂肪
族アルコールの各種アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメチルアクリレー
ト、シクロヘキシルメチルメタクリレート等の脂環式ア
ルコールのアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
がある。更に、フェニルアクリレート、フェニルメタク
リレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレ
ート等の芳香族アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルがある。更に、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の水酸基を
含有したもの、或いは4−ブロモフェニルアクリレー
ト、4−クロルフェニルメタクリレート等のハロゲンを
含有したアクリル酸エステルやメタクリル酸エステル等
も挙げることが出来る。しかし、これらに限定されるも
のではない。
【0010】次に、重合用原料のジ又はトリアクリル
酸エステル又は、ジ又はトリメタクリル酸エステルの例
としては、エチレングリコールジアクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、プロピレングリコール
ジアクリレート、プロピレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、1,3−ジアクリロキシ−2−プロパノール、
1,3−ジメタクリロキシ−2−プロパノール等の二官
能性ジアクリル酸エステル、ジメタクリル酸エステルの
他、グリセリンのトリアクリレート、トリメタクリレー
トやトリメチロールプロパンのトリアクリレートやトリ
メタクリレート等の三官能アクリル酸エステルやメタク
リル酸エステル等も用いることができるが、これらに限
定されるものではない。
酸エステル又は、ジ又はトリメタクリル酸エステルの例
としては、エチレングリコールジアクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、プロピレングリコール
ジアクリレート、プロピレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、1,3−ジアクリロキシ−2−プロパノール、
1,3−ジメタクリロキシ−2−プロパノール等の二官
能性ジアクリル酸エステル、ジメタクリル酸エステルの
他、グリセリンのトリアクリレート、トリメタクリレー
トやトリメチロールプロパンのトリアクリレートやトリ
メタクリレート等の三官能アクリル酸エステルやメタク
リル酸エステル等も用いることができるが、これらに限
定されるものではない。
【0011】本発明ではこのような重合用原料及び/
又はの原料の他、これら重合用原料に共重合可能な他
の単量体も用いることができる。このような単量体の使
用は、本発明の抗菌剤を他の樹脂と混合させる場合に、
樹脂との相溶性が増加する等で有用である。このような
単量体の例としては、スチレン、ジビニルベンゼン、ジ
アリルフタレート、トリアクリルシアヌレート、塩化ビ
ニル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、α−メチルスチ
レン、ブタジエン等が目的に応じて使用できる。
又はの原料の他、これら重合用原料に共重合可能な他
の単量体も用いることができる。このような単量体の使
用は、本発明の抗菌剤を他の樹脂と混合させる場合に、
樹脂との相溶性が増加する等で有用である。このような
単量体の例としては、スチレン、ジビニルベンゼン、ジ
アリルフタレート、トリアクリルシアヌレート、塩化ビ
ニル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、α−メチルスチ
レン、ブタジエン等が目的に応じて使用できる。
【0012】次に、本発明で使用する重合用原料銀、
銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリル酸塩
について詳述する。このような重合用原料は、次のよ
うな方法によって容易に製造することができる。即ち、
先ずアクリル酸又はメタクリル酸のナトリウム塩、カリ
ウム塩等を水やメタノール等の溶媒に溶解させ、これに
抗菌性金属塩として硝酸銀、硝酸銅、硫酸銅、酢酸銅、
硝酸亜鉛、硫酸亜鉛等の水溶液を加え、アクリル酸又は
メタクリル酸の銀、銅、亜鉛からなる塩として析出させ
る。次いで、この析出物をろ過、洗浄、乾燥することに
より得ることができる。
銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリル酸塩
について詳述する。このような重合用原料は、次のよ
うな方法によって容易に製造することができる。即ち、
先ずアクリル酸又はメタクリル酸のナトリウム塩、カリ
ウム塩等を水やメタノール等の溶媒に溶解させ、これに
抗菌性金属塩として硝酸銀、硝酸銅、硫酸銅、酢酸銅、
硝酸亜鉛、硫酸亜鉛等の水溶液を加え、アクリル酸又は
メタクリル酸の銀、銅、亜鉛からなる塩として析出させ
る。次いで、この析出物をろ過、洗浄、乾燥することに
より得ることができる。
【0013】次に、本発明の抗菌剤の製造方法について
詳記すると、本発明は先ず重合用原料及び/又はを
有機溶媒中に溶解させ、更にこれに前述の重合用原料
を溶解あるいは分散させる。使用できる有機溶媒の種類
としては、酢酸エチル、エチルプロピオネート、エチル
−n−ヘキサネート、ヘキサン、メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、アセトン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド等が挙げられる。本発明ではこのような有機溶媒
の存在下で共重合反応を行うことにより、これによって
抗菌性金属塩がポリマー担体中に均一に分布した抗菌剤
が得られる。
詳記すると、本発明は先ず重合用原料及び/又はを
有機溶媒中に溶解させ、更にこれに前述の重合用原料
を溶解あるいは分散させる。使用できる有機溶媒の種類
としては、酢酸エチル、エチルプロピオネート、エチル
−n−ヘキサネート、ヘキサン、メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、アセトン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド等が挙げられる。本発明ではこのような有機溶媒
の存在下で共重合反応を行うことにより、これによって
抗菌性金属塩がポリマー担体中に均一に分布した抗菌剤
が得られる。
【0014】本発明の重合用原料及び/又はの使用
割合は、目的とする抗菌剤の組成当たり、原料のアク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステルは0〜95重量
%、特に好ましくは20〜70重量%、原料のジ又はトリ
アクリル酸エステル又はジ又はトリメタクリル酸エステ
ルは0〜95重量%、特に好ましくは20〜70%である。
尚、原料との使用割合は、得ようとする抗菌剤に柔
軟さを必要とする場合には、主として原料の使用量を
多くし、逆に堅さを必要とする場合には、原料の使用
量を多くすればよい。
割合は、目的とする抗菌剤の組成当たり、原料のアク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステルは0〜95重量
%、特に好ましくは20〜70重量%、原料のジ又はトリ
アクリル酸エステル又はジ又はトリメタクリル酸エステ
ルは0〜95重量%、特に好ましくは20〜70%である。
尚、原料との使用割合は、得ようとする抗菌剤に柔
軟さを必要とする場合には、主として原料の使用量を
多くし、逆に堅さを必要とする場合には、原料の使用
量を多くすればよい。
【0015】また、原料銀、銅、亜鉛から選ばれたア
クリル酸塩又はメタクリル酸塩の使用量は、ポリマー担
体中に担持する抗菌性金属量と比例関係にあり、これは
所望する抗菌剤の抗菌活性とも相関し、その量はこれら
原料の単量体の総量に対して少なくとも2重量%以上、
好ましくは5重量%以上を使用する。しかし、その上限
に関しては30重量%であり、これを越えるとポリマー担
体中への抗菌性金属塩の取り込みが困難となり、また抗
菌性金属が不均一に分散することから、長期間での抗菌
活性の維持が困難となるため好ましくない。有機溶媒の
使用量について云えば、原料及び/又はとの総量
に対して2〜20倍量程度が好ましい。
クリル酸塩又はメタクリル酸塩の使用量は、ポリマー担
体中に担持する抗菌性金属量と比例関係にあり、これは
所望する抗菌剤の抗菌活性とも相関し、その量はこれら
原料の単量体の総量に対して少なくとも2重量%以上、
好ましくは5重量%以上を使用する。しかし、その上限
に関しては30重量%であり、これを越えるとポリマー担
体中への抗菌性金属塩の取り込みが困難となり、また抗
菌性金属が不均一に分散することから、長期間での抗菌
活性の維持が困難となるため好ましくない。有機溶媒の
使用量について云えば、原料及び/又はとの総量
に対して2〜20倍量程度が好ましい。
【0016】重合反応は、このような原料溶液に重合開
始剤を添加し、還流下、攪拌を行いながら反応系を50〜
80℃に加熱し概ね2〜20時間行う。重合開始剤として
は、有機過酸化物やアゾ系化合物が使用でき、例えば過
酸化ベンゾイル等が使用できる。重合の進行と共に、抗
菌性金属塩が担持された本発明の抗菌剤は平均粒子径が
0.5〜50μm程度の粒子状となって析出する。反応の停止
後、析出した重合体粒子を濾過等で分離し、必要ならば
有機溶媒や水を用いて洗浄した後、乾燥を行うことによ
り粉末状の本発明抗菌剤を得ることができる。
始剤を添加し、還流下、攪拌を行いながら反応系を50〜
80℃に加熱し概ね2〜20時間行う。重合開始剤として
は、有機過酸化物やアゾ系化合物が使用でき、例えば過
酸化ベンゾイル等が使用できる。重合の進行と共に、抗
菌性金属塩が担持された本発明の抗菌剤は平均粒子径が
0.5〜50μm程度の粒子状となって析出する。反応の停止
後、析出した重合体粒子を濾過等で分離し、必要ならば
有機溶媒や水を用いて洗浄した後、乾燥を行うことによ
り粉末状の本発明抗菌剤を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を掲げ更に説明を行
う。尚、本実施例に於いて、%は特に断らない限り全て
重量%を示す。
う。尚、本実施例に於いて、%は特に断らない限り全て
重量%を示す。
【0018】(実施例1)メタクリル酸17.2gをメタノ
ール700gに溶解し、これに20%水酸化ナトリウム水溶液
40gを添加してメタクリル酸をナトリウム塩とした後、
これに攪拌下40%硝酸銀水溶液87gを添加、反応させる
ことによりメタクリル酸銀の懸濁液を得た。この懸濁液
を吸引ろ過により懸濁粒子を分取し、これをメタノール
で洗浄した後、真空乾燥を行うことにより、メタクリル
酸銀36gを得た。
ール700gに溶解し、これに20%水酸化ナトリウム水溶液
40gを添加してメタクリル酸をナトリウム塩とした後、
これに攪拌下40%硝酸銀水溶液87gを添加、反応させる
ことによりメタクリル酸銀の懸濁液を得た。この懸濁液
を吸引ろ過により懸濁粒子を分取し、これをメタノール
で洗浄した後、真空乾燥を行うことにより、メタクリル
酸銀36gを得た。
【0019】攪拌機を備えた1L容の4ツ口フラスコに、有
機溶媒としてメチルイソブチルケトン500gを入れ、これ
にメタクリル酸メチル45.0gとジエチレングリコールジ
メタクリレート5.0gを添加溶解させた。次に、この溶液
に上記のメタクリル酸銀5.5gを添加して懸濁液とし、更
に重合触媒として過酸化ベンゾイル1.0gを添加した。次
いで、この溶液を窒素置換により脱気を行いながら攪拌
下、反応系を60℃に加熱しながら4時間、更に80℃で6時
間の反応を行い本発明抗菌剤の懸濁液を得た。
機溶媒としてメチルイソブチルケトン500gを入れ、これ
にメタクリル酸メチル45.0gとジエチレングリコールジ
メタクリレート5.0gを添加溶解させた。次に、この溶液
に上記のメタクリル酸銀5.5gを添加して懸濁液とし、更
に重合触媒として過酸化ベンゾイル1.0gを添加した。次
いで、この溶液を窒素置換により脱気を行いながら攪拌
下、反応系を60℃に加熱しながら4時間、更に80℃で6時
間の反応を行い本発明抗菌剤の懸濁液を得た。
【0020】反応後、この懸濁液を吸引ろ過によって懸
濁粒子を分取し、これをメチルイソブチルケトンで洗浄
した後真空乾燥を行い、更にこれを水で洗浄して真空乾
燥を行うことにより本発明の抗菌剤49.0gを得た。得ら
れた本発明の抗菌剤中の銀含有量を原子吸光法によって
測定した結果3.4%であった。また、この抗菌剤を超音
波洗浄器を用いて水に分散し、これを遠心沈降式粒度分
布測定装置を使用して遠心沈降法で粒子径を測定した結
果、平均粒子径は4μmであった。
濁粒子を分取し、これをメチルイソブチルケトンで洗浄
した後真空乾燥を行い、更にこれを水で洗浄して真空乾
燥を行うことにより本発明の抗菌剤49.0gを得た。得ら
れた本発明の抗菌剤中の銀含有量を原子吸光法によって
測定した結果3.4%であった。また、この抗菌剤を超音
波洗浄器を用いて水に分散し、これを遠心沈降式粒度分
布測定装置を使用して遠心沈降法で粒子径を測定した結
果、平均粒子径は4μmであった。
【0021】(実施例2)実施例1のメタクリル酸に代
えてアクリル酸14.4gを使用し、同様の操作によってア
クリル酸銀28gを得た。実施例1で用いたメタクリル酸
メチルを使用せず、ジエチレングリコールジメタクリレ
ートの50gを使用し、更にメタクリル酸銀に代えてアク
リル酸銀5.0gを使用し、実施例1と同様に重合反応を行
い本発明の抗菌剤47.5gを得た。この抗菌剤の銀含有量
及び平均粒子径を測定した結果、銀含有量は2.4%であ
り、平均粒子径は3μmであった。
えてアクリル酸14.4gを使用し、同様の操作によってア
クリル酸銀28gを得た。実施例1で用いたメタクリル酸
メチルを使用せず、ジエチレングリコールジメタクリレ
ートの50gを使用し、更にメタクリル酸銀に代えてアク
リル酸銀5.0gを使用し、実施例1と同様に重合反応を行
い本発明の抗菌剤47.5gを得た。この抗菌剤の銀含有量
及び平均粒子径を測定した結果、銀含有量は2.4%であ
り、平均粒子径は3μmであった。
【0022】(実施例3)実施例1の硝酸銀水溶液に代
えて20%硫酸銅水溶液80gを使用し、同様の操作によっ
てメタクリル酸銅22gを得た。実施例1で用いたメタク
リル酸メチルを使用せず、ジエチレングリコールジメタ
クリレートの50gを使用し、更にメタクリル酸銀に代え
てメタクリル酸銅6.7gを使用し、実施例1と同様に重合
反応を行い本発明の抗菌剤48.0gを得た。この抗菌剤の
銅含有量及び平均粒子径を測定した結果、銅含有量は1.
3%であり、平均粒子径は15μmであった。
えて20%硫酸銅水溶液80gを使用し、同様の操作によっ
てメタクリル酸銅22gを得た。実施例1で用いたメタク
リル酸メチルを使用せず、ジエチレングリコールジメタ
クリレートの50gを使用し、更にメタクリル酸銀に代え
てメタクリル酸銅6.7gを使用し、実施例1と同様に重合
反応を行い本発明の抗菌剤48.0gを得た。この抗菌剤の
銅含有量及び平均粒子径を測定した結果、銅含有量は1.
3%であり、平均粒子径は15μmであった。
【0023】(実施例4)実施例1の硝酸銀水溶液に代
えて40%硝酸亜鉛水溶液47.5gを使用し、同様の操作を
行うことによってメタクリル酸亜鉛22.5gを得た。実施
例1で用いたメタクリル酸メチルを使用せず、ジエチレ
ングリコールジメタクリレートの50gを使用し、更に実
施例1で用いたメタクリル酸銀に代えてメタクリル酸亜
鉛6.8gを使用し、実施例1と同様に反応を行い本発明の
抗菌剤48.5gを得た。この抗菌剤の亜鉛含有量及び平均
粒子径を測定した結果、亜鉛含有量は1.2%であり、平
均粒子径は20μmであった。
えて40%硝酸亜鉛水溶液47.5gを使用し、同様の操作を
行うことによってメタクリル酸亜鉛22.5gを得た。実施
例1で用いたメタクリル酸メチルを使用せず、ジエチレ
ングリコールジメタクリレートの50gを使用し、更に実
施例1で用いたメタクリル酸銀に代えてメタクリル酸亜
鉛6.8gを使用し、実施例1と同様に反応を行い本発明の
抗菌剤48.5gを得た。この抗菌剤の亜鉛含有量及び平均
粒子径を測定した結果、亜鉛含有量は1.2%であり、平
均粒子径は20μmであった。
【0024】(比較例1)攪拌機を備えた1L容の4ツ口フ
ラスコに水500gを入れ、これにスルホン酸ナトリウム基
を有するラジカル重合性乳化剤31.4g(三洋化成工業(株)
製,商品名JS-2,38%水溶液)、メタクリル酸メチル42.5g
及びジエチレングリコールジメタクリレート4.7gを添加
し、更に重合触媒として過硫酸カリウム0.2gを添加し、
温度50℃で10時間の乳化重合反応を行った。反応後、得
られたエマルションポリマーを多量の10%硝酸銀水溶液
に入れて攪拌を行うことにより析出物を得、これをろ
過、水洗、凍結乾燥することにより、銀含有量4.5%の
抗菌剤54gを得た。
ラスコに水500gを入れ、これにスルホン酸ナトリウム基
を有するラジカル重合性乳化剤31.4g(三洋化成工業(株)
製,商品名JS-2,38%水溶液)、メタクリル酸メチル42.5g
及びジエチレングリコールジメタクリレート4.7gを添加
し、更に重合触媒として過硫酸カリウム0.2gを添加し、
温度50℃で10時間の乳化重合反応を行った。反応後、得
られたエマルションポリマーを多量の10%硝酸銀水溶液
に入れて攪拌を行うことにより析出物を得、これをろ
過、水洗、凍結乾燥することにより、銀含有量4.5%の
抗菌剤54gを得た。
【0025】<抗菌性評価試験1>実施例1〜4で得た
抗菌剤を使用し、各種試験菌による最小発育阻止濃度
(MIC)を測定することにより抗菌剤の抗菌性能を評価
した。尚、試験菌としてエシェリキア・コリ(Escherich
ia coli IFO-3301)(大腸菌)、シュードモナス・エルジ
ノーサ(Pseudomonas aeruginosa IFO-13275)(緑膿菌)及
びスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus au
reus IFO-12732)(黄色ブドウ球菌)を用いた。
抗菌剤を使用し、各種試験菌による最小発育阻止濃度
(MIC)を測定することにより抗菌剤の抗菌性能を評価
した。尚、試験菌としてエシェリキア・コリ(Escherich
ia coli IFO-3301)(大腸菌)、シュードモナス・エルジ
ノーサ(Pseudomonas aeruginosa IFO-13275)(緑膿菌)及
びスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus au
reus IFO-12732)(黄色ブドウ球菌)を用いた。
【0026】抗菌性評価試験の方法は、先ず滅菌水で抗
菌剤試料検体の4000μg/ml懸濁液を調製した後、更にこ
れに滅菌水を加え2倍希釈系列溶液を調製した。次に、
滅菌処理を行い50〜60℃に保持した感受性測定用培地(M
ueller Hinton medium(Difco))に、前記の各希釈系列溶
液を各10重量%添加し、充分に混合を行った後、これら
をシャーレに分注、固化させて感受性測定用平板とし
た。また、前記試験菌の接種用菌液の調製は、継代培養
した試験菌を増菌用培地(Mueller Hinton Broth (Difc
o))に接種し、これを35℃で20時間培養した後、菌数が1
06/mlとなるように増殖用培地で希釈し、これを接種用
菌液とした。次に、前記の感受性測定用平板に接種用菌
液をニクロム線ループ(内径約1mm)を用いて1〜2cm程度
に画線塗抹し、これを35℃で20時間培養し、発育が阻止
された最小濃度を以て試験菌に対する抗菌剤のMIC値
とした。各抗菌剤を用いてMIC値を測定した結果を表
1に示した。
菌剤試料検体の4000μg/ml懸濁液を調製した後、更にこ
れに滅菌水を加え2倍希釈系列溶液を調製した。次に、
滅菌処理を行い50〜60℃に保持した感受性測定用培地(M
ueller Hinton medium(Difco))に、前記の各希釈系列溶
液を各10重量%添加し、充分に混合を行った後、これら
をシャーレに分注、固化させて感受性測定用平板とし
た。また、前記試験菌の接種用菌液の調製は、継代培養
した試験菌を増菌用培地(Mueller Hinton Broth (Difc
o))に接種し、これを35℃で20時間培養した後、菌数が1
06/mlとなるように増殖用培地で希釈し、これを接種用
菌液とした。次に、前記の感受性測定用平板に接種用菌
液をニクロム線ループ(内径約1mm)を用いて1〜2cm程度
に画線塗抹し、これを35℃で20時間培養し、発育が阻止
された最小濃度を以て試験菌に対する抗菌剤のMIC値
とした。各抗菌剤を用いてMIC値を測定した結果を表
1に示した。
【0027】
【表1】
【0028】<抗菌性評価試験2>実施例1〜4で得た
抗菌剤を使用し、抗菌剤の抗菌活性の持続性について評
価を行った。また比較のために、比較例1で得た抗菌剤
について同様に評価を行った。抗菌性評価試験の方法
は、先ず滅菌水で抗菌剤試料検体の1%懸濁液を調製
し、これを30℃の恒温振とう器で所定時間(1、2、4
週間)振とうした後ろ過を行い、乾燥させて検体試料を
調製した。次いでこの検体試料を使用し、抗菌性評価試
験1と同様の操作で試験菌エシェリキア・コリに対する
MIC値を測定することにより、抗菌活性の持続性を評
価した。尚、比較例1の抗菌剤は、上記懸濁液のろ過が
困難なために、これを遠心分離器(回転数:10000rpm以
上)で分離した後、沈降物を乾燥させた試料を検体試料
とした。抗菌活性(MIC値)の持続性評価結果を表2に
示した。
抗菌剤を使用し、抗菌剤の抗菌活性の持続性について評
価を行った。また比較のために、比較例1で得た抗菌剤
について同様に評価を行った。抗菌性評価試験の方法
は、先ず滅菌水で抗菌剤試料検体の1%懸濁液を調製
し、これを30℃の恒温振とう器で所定時間(1、2、4
週間)振とうした後ろ過を行い、乾燥させて検体試料を
調製した。次いでこの検体試料を使用し、抗菌性評価試
験1と同様の操作で試験菌エシェリキア・コリに対する
MIC値を測定することにより、抗菌活性の持続性を評
価した。尚、比較例1の抗菌剤は、上記懸濁液のろ過が
困難なために、これを遠心分離器(回転数:10000rpm以
上)で分離した後、沈降物を乾燥させた試料を検体試料
とした。抗菌活性(MIC値)の持続性評価結果を表2に
示した。
【0029】
【表2】
【0030】<耐熱性評価試験>実施例1及び比較例1
で得た抗菌剤を使用し、抗菌剤の耐熱性を評価した。評
価方法は、粉末状の抗菌剤の各々約0.5gをアルミ箔上に
薄く散布し、この上を更にアルミ箔で覆った。これらを
220℃に昇温させた電気炉中に入れ、5分間これを保持し
た。電気炉よりアルミ箔を取り出し、アルミ箔上に散布
した抗菌剤の状態を観察した結果、本発明の抗菌剤(実
施例1)は、色、形状共に殆ど変化が無かったが、比較
例1の抗菌剤は、黒褐色に着色して熱分解を起こしてい
た。
で得た抗菌剤を使用し、抗菌剤の耐熱性を評価した。評
価方法は、粉末状の抗菌剤の各々約0.5gをアルミ箔上に
薄く散布し、この上を更にアルミ箔で覆った。これらを
220℃に昇温させた電気炉中に入れ、5分間これを保持し
た。電気炉よりアルミ箔を取り出し、アルミ箔上に散布
した抗菌剤の状態を観察した結果、本発明の抗菌剤(実
施例1)は、色、形状共に殆ど変化が無かったが、比較
例1の抗菌剤は、黒褐色に着色して熱分解を起こしてい
た。
【0031】
【発明の効果】本発明の抗菌剤は、アクリル系ポリマー
が抗菌性金属の担体であるため、各種ポリマー基材への
相溶性に優れ、しかも微細な粒子状であるために分散性
にも優れている。またこの抗菌剤は、抗菌性金属である
銀、銅、亜鉛がアクリル酸又はメタクリル酸の塩として
ポリマー担体内部に強固に且つ均一に分布しているた
め、抗菌性金属は徐々に担体より放出され、その結果抗
菌活性が長期間にわたり持続する性能を有する。
が抗菌性金属の担体であるため、各種ポリマー基材への
相溶性に優れ、しかも微細な粒子状であるために分散性
にも優れている。またこの抗菌剤は、抗菌性金属である
銀、銅、亜鉛がアクリル酸又はメタクリル酸の塩として
ポリマー担体内部に強固に且つ均一に分布しているた
め、抗菌性金属は徐々に担体より放出され、その結果抗
菌活性が長期間にわたり持続する性能を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/12 MMB 220/20 MMC 8619−4J (72)発明者 吉見 幸彦 茨城県つくば市吾妻4−16−4番地 (72)発明者 井筒 史子 茨城県つくば市梅園2丁目2−20番地
Claims (2)
- 【請求項1】 重合用原料アクリル酸エステル又はメ
タクリル酸エステル、及び/又は、ジ又はトリアクリ
ル酸エステル又はジ又はトリメタクリル酸エステルと、
銀、銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリ
ル酸塩とを、有機溶媒の存在下で共重合反応させること
を特徴とする抗菌剤の製造方法。 - 【請求項2】 重合用原料アクリル酸エステル又はメ
タクリル酸エステル、及び/又は、ジ又はトリアクリ
ル酸エステル又はジ又はトリメタクリル酸エステルと、
銀、銅、亜鉛から選ばれたアクリル酸塩又はメタクリ
ル酸塩とを、有機溶媒の存在下で共重合反応させてなる
抗菌剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33353394A JPH08165211A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 抗菌剤の製造方法及び抗菌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33353394A JPH08165211A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 抗菌剤の製造方法及び抗菌剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08165211A true JPH08165211A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18267115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33353394A Pending JPH08165211A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 抗菌剤の製造方法及び抗菌剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08165211A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10245421A (ja) * | 1997-03-05 | 1998-09-14 | Nippon Shokubai Co Ltd | (メタ)アクリル系架橋エラストマーおよびその製造方法 |
| JP2017025303A (ja) * | 2015-07-23 | 2017-02-02 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | 金属イオンコンポジットイオノマー樹脂を含む抗菌性水性インク組成物 |
| JP2017214325A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 株式会社日本触媒 | 抗菌剤 |
| WO2019074121A1 (ja) * | 2017-10-12 | 2019-04-18 | イビデン株式会社 | 抗ウィルス性基体、抗ウィルス性組成物、抗ウィルス性基体の製造方法、抗微生物基体、抗微生物組成物及び抗微生物基体の製造方法 |
| JP2020083934A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | イビデン株式会社 | 抗カビ・抗菌性基体、抗カビ・抗菌性組成物及び抗カビ・抗菌性基体の製造方法 |
| JP2021038237A (ja) * | 2020-11-10 | 2021-03-11 | イビデン株式会社 | 抗カビ・抗菌性基体、抗カビ・抗菌性組成物及び抗カビ・抗菌性基体の製造方法 |
| WO2022181492A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 重合性組成物及び抗菌性材料 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP33353394A patent/JPH08165211A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10245421A (ja) * | 1997-03-05 | 1998-09-14 | Nippon Shokubai Co Ltd | (メタ)アクリル系架橋エラストマーおよびその製造方法 |
| JP2017025303A (ja) * | 2015-07-23 | 2017-02-02 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | 金属イオンコンポジットイオノマー樹脂を含む抗菌性水性インク組成物 |
| KR20170012023A (ko) * | 2015-07-23 | 2017-02-02 | 제록스 코포레이션 | 금속 이온 복합체 이오노머 수지를 포함하는 항균 수성 잉크 조성물 |
| JP2017214325A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 株式会社日本触媒 | 抗菌剤 |
| JP2020040942A (ja) * | 2017-10-12 | 2020-03-19 | イビデン株式会社 | 抗ウィルス性基体、抗ウィルス性組成物、抗ウィルス性基体の製造方法、抗微生物基体、抗微生物組成物及び抗微生物基体の製造方法 |
| JP2020040943A (ja) * | 2017-10-12 | 2020-03-19 | イビデン株式会社 | 抗ウィルス性基体、抗ウィルス性組成物、抗ウィルス性基体の製造方法、抗微生物基体、抗微生物組成物及び抗微生物基体の製造方法 |
| WO2019074121A1 (ja) * | 2017-10-12 | 2019-04-18 | イビデン株式会社 | 抗ウィルス性基体、抗ウィルス性組成物、抗ウィルス性基体の製造方法、抗微生物基体、抗微生物組成物及び抗微生物基体の製造方法 |
| CN111194168A (zh) * | 2017-10-12 | 2020-05-22 | 揖斐电株式会社 | 抗病毒性基体、抗病毒性组合物、抗病毒性基体的制造方法、抗微生物基体、抗微生物组合物和抗微生物基体的制造方法 |
| CN113383794A (zh) * | 2017-10-12 | 2021-09-14 | 揖斐电株式会社 | 抗病毒性基体和抗微生物基体以及它们的制造方法、抗病毒性组合物以及抗微生物组合物 |
| CN111194168B (zh) * | 2017-10-12 | 2021-12-07 | 揖斐电株式会社 | 抗病毒性组合物、抗病毒性基体的制造方法 |
| US11517020B2 (en) | 2017-10-12 | 2022-12-06 | Ibiden Co., Ltd. | Antiviral substrate, antiviral composition, method for manufacturing antiviral substrate, antimicrobial substrate, antimicrobial composition and method for manufacturing antimicrobial substrate |
| CN113383794B (zh) * | 2017-10-12 | 2024-01-30 | 揖斐电株式会社 | 抗病毒性基体和抗微生物基体以及它们的制造方法、抗病毒性组合物以及抗微生物组合物 |
| JP2020083934A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | イビデン株式会社 | 抗カビ・抗菌性基体、抗カビ・抗菌性組成物及び抗カビ・抗菌性基体の製造方法 |
| JP2021038237A (ja) * | 2020-11-10 | 2021-03-11 | イビデン株式会社 | 抗カビ・抗菌性基体、抗カビ・抗菌性組成物及び抗カビ・抗菌性基体の製造方法 |
| WO2022181492A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 重合性組成物及び抗菌性材料 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN111793155B (zh) | 一种抗菌高分子材料及其制备方法和应用 | |
| CN104592459B (zh) | 一种核壳型长效抗菌乳液及其制备方法 | |
| CN110804144A (zh) | 阳离子-两性离子嵌段共聚物 | |
| CN111793167B (zh) | 一种荧光抗菌高分子材料及其制备方法和应用 | |
| Patel et al. | Polymeric prodrug: Synthesis, release study and antimicrobial property of poly (styrene‐co‐maleic anhydride)‐bound acriflavine | |
| JPH08165211A (ja) | 抗菌剤の製造方法及び抗菌剤 | |
| CN112592419A (zh) | 兼具接触抗菌和防雾的丙烯酸类季铵盐薄膜制备方法 | |
| JPH08165210A (ja) | 抗菌剤の製造方法及び抗菌剤 | |
| JPH08165212A (ja) | 抗菌剤の製造方法及び抗菌剤 | |
| CN111944232A (zh) | 一种抗菌塑料组合物及其制备方法和应用 | |
| CN101168586B (zh) | 一种抗菌性高分子聚合物及其制备方法 | |
| CN103044612A (zh) | 一种含n+的有机纳米抗菌剂及其制备方法和用途 | |
| CN101168583A (zh) | 抗菌性高分子聚合物及其制备方法 | |
| CN110669168A (zh) | 修饰剂、其制备方法、使用方法以及医用材料 | |
| JP3687191B2 (ja) | 抗菌・抗黴pan系ポリマー粒子とそのエマル ジョンおよびその製造方法 | |
| JPH09136808A (ja) | 抗菌性樹脂 | |
| JPH0582865B2 (ja) | ||
| JP2000226419A (ja) | 表面改質用の共重合体 | |
| JP2514217B2 (ja) | 防汚コ―ティング材 | |
| JP2000302816A (ja) | 防汚活性を持つ高分子化合物及びそれを含む防汚材 | |
| CN113925060A (zh) | 一种纳米ZnO负载的抗菌聚合物及其制备方法与应用 | |
| JPH06172686A (ja) | 抗菌性ウレタン架橋粒子含有塗料 | |
| JPH06172684A (ja) | 抗菌性架橋粒子含有塗料 | |
| JP3063042B2 (ja) | 抗菌剤 | |
| JP2790322B2 (ja) | キトサン含有粒状体およびその製造方法 |