JP3012071B2 - 電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタおよびその製造方法

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JP3012071B2 JP4008386A JP838692A JP3012071B2 JP 3012071 B2 JP3012071 B2 JP 3012071B2 JP 4008386 A JP4008386 A JP 4008386A JP 838692 A JP838692 A JP 838692A JP 3012071 B2 JP3012071 B2 JP 3012071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電界効果トランジス
タおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基板にリセスを設け、このリセスに斜め
方向からの蒸着法を用いて傾斜したゲート電極を形成す
る方法が提案されている。その典型例につきGaAsF
ETの製造方法を説明する。図3から図5はSiN絶縁
膜を使った、GaAsFETの製造工程図である。初
め、エピタキシー技術を用いて、GaAs基板10上に
ドナー濃度がn層より1桁大きいn+ 型活性層14を1
000A°、(A°はオングストロームを表わす記
号)、続いてn型活性層12を1000A°の膜厚で形
成する(図3の(A))。通常、これら活性層の材料と
してAlGaAsを用いる。
【0003】次に、CVD法を用いて、n+ 型活性層上
にSiNからなる絶縁膜18を1000A°の膜厚で形
成する(図3(B))。この両活性層により2層構造の
活性層16を得ている。
【0004】次に、ホトグラフィー技術を用いて、ソー
ス電極およびドレイン電極としての2つのオーミック電
極を形成しようとする、絶縁膜18の領域部分に開口部
22を有するネガレジストパターン作成する(図3の
(C))。
【0005】次に、ドライエッチング法を用いて電極を
形成すべき位置に開口部22を有するネガレジスト20
をマスクとして用いてSiN膜18をエッチングする
(図4の(A))。
【0006】続いて、真空蒸着法により、金属膜を堆積
させた後、リフトオフ法を用いて、n+ 活性層14上の
互いに離間した位置にAu電極系26aおよび26bを
形成する。続いて、300℃〜400℃程度の熱処理を
行い、Au系電極26aおよび26bとn型活性層14
との合金化反応により、オーミック性電気特性が得られ
る状態に変える(図4の(B))。従って、Au系電極
26aおよび26bはオーミック電極となる。
【0007】次に、オーミック電極の形成と同様にドラ
イエッチング法を用いて、SiN膜18をエッチングす
ることにより、2つのオーミック電極26aおよび26
b間のゲート電極形成部分にゲート開口部30を形成す
る(図5の(A))。
【0008】そのため、オーミック電極26a,26b
側の全面にネガレジストを一旦設けたのちホトリソグラ
フィー技術によりゲート開口部28を形成する。このネ
ガレジストパターンを29で示してある。
【0009】次に、ゲート開口部28が形成されている
レジストパターン29をマスクとして用いてドライエッ
チングを行ってゲート開口部30を形成する(図5の
(A))。
【0010】次に、このゲート開口部30が形成された
SiN膜18およびレジストパターン29をマスクとし
て用いて、ウエットエッチング法かドライエッチング法
によって2層構造の活性層16のn+ 型層14およびn
型層12を順次エッチングする。このエッチングにより
活性層16にリセス部32が形成されるので、リセスエ
ッチングという。このリセス部を形成する場合、完成後
の素子のFET特性が設計通りの特性となるようにn型
層12のエッチング深さをエッチング時間により決定す
る。
【0011】次に、オーミック電極のときと同様に、真
空蒸着法およびリフトオフ法を用いて、ゲート開口部3
0を有するSiN膜18をマスクとしてAl系ゲート電
極34を形成する(図5の(C))。
【0012】このとき蒸着を、基板面に対する垂直方向
から10℃〜20℃程度傾けて蒸着入射角度を設定する
ことにより、片側すなわちソース電極26a側にオフセ
ットさせてゲート電極34を傾斜させた状態で形成する
(図5の(C))。
【0013】このゲート電極34をオフセットゲートと
称する。また、オフセットゲート34はゲート開口部3
0のソース電極側のSiN膜18の部分18aに乗り上
がった形状をしている。尚、ドレイン電極側のSiN膜
18の部分を18bで示してある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
GaAsFETの製造工程ではエピタキー法で活性層1
6を形成しているため、安定したFET特性を与える活
性層を得ることはむずかしい。それは、FET特性の変
動原因になるソース抵抗(ゲートバイアスにより変化を
受けないソース側に位置するシリーズ抵抗分)は自己整
合的に決定するため安定しているがドレイン抵抗(ドレ
イン側に位置するシリーズ抵抗分)はショットキー長お
よびリセス長などにより変動するためである。従来方法
ではこのドレイン抵抗を再現性良く形成することが困難
であった。
【0015】リセス長が短くなればドレインゲート間距
離も短くなり、また、n型層活性層の抵抗もリセス長が
短くなった分だけ低下するため、FET特性における逆
方向耐圧は低下するという欠点があった。
【0016】この発明の目的は(1)ドレイン抵抗(R
d)の再現性を良くすること(2)高濃度活性層(n+
型層)における逆耐圧の低下を改善することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
にこの発明のFETによれば半導体基板上に多層構造の
活性層を具え、この活性層上に絶縁膜、ソース電極およ
びドレイン電極を具え、これらソース電極およびドレイ
ン電極間の活性層に設けたリセスに、傾斜したゲート電
極を設けた電界効果トランジスタにおいて、このリセス
を深さが異なる連続した浅いおよび深いリセスとして形
成してあり、この浅いリセスをソース側に形成してあ
り、この深いリセスを前述したドレイン電極側に形成し
てあり、前述したゲート電極を前述した浅いリセス上に
その一部がソース電極側の前述した絶縁膜部分に乗り上
げるようにして傾斜ゲート電極として形成してあること
を特徴とする。
【0018】また、この発明の半導体素子の製造方法に
よれば、リセスの、ソース電極寄り側に、斜め蒸着技術
を用いて、ゲート電極を形成する工程と、ゲート電極と
絶縁膜とを耐エッチングマスクとして利用して、前述の
リセスの、ゲート電極で被覆さていない部分をエッチン
グする工程とを含むことを特徴とする。
【0019】
【作用】この発明の半導体素子の製造方法およびこの方
法によって製造された半導体素子によれば絶縁膜上にゲ
ート電極が乗り上げているため、リセス長は自己整合的
に決まる。このため、ソース抵抗(Rs)を小さくし、
高いコンダクタンスを得るという従来の利点を保持する
ことができる。
【0020】また、リセス部はソース電極側の、ゲート
電極が形成されている、浅いリセスとドレイン電極側の
ゲート電極が形成されていない、深いリセスとが選択的
にエッチングされて形成されている。このため、活性層
のうち、膜厚が薄くなってドレイン側のリセス部活性層
は小さくなる。このためメサ方向の面抵抗すなわちドレ
イン抵抗(Rd)はRd=ρ/d(ただし、d:厚さ、
ρ:n層の比抵抗)の式から大きくなるため、高い逆耐
圧が得られることになる。
【0021】
【実施例】以下、図1および図2の(A)〜(B)およ
び図6を参照して、この発明の半導体素子およびその製
造方法の一実施例につき併せて説明する。なお、以下に
説明する実施例においても活性層を従来の例にならい、
エピタキシャル法によって形成したGaAsaFETを
例に挙げて説明する。尚、ここで説明する実施例は単な
る好適例であるにすぎないのでこの発明はこの実施例に
のみ何ら限定されるものではないことを理解されたい。
【0022】また、以下に参照する図はこの発明が理解
出来る程度に各構成成分の形状、大きさ、および配置関
係を概略的に示しているにすぎない。
【0023】また、以下の説明において、リセス部をエ
ッチング法で作り、ゲートオフセット電極を形成するま
では従来の工程と全く同じ工程であるので、その説明は
省略するとともに既に説明した各構成成分と同様な構成
成分については同一符号を付して示す。
【0024】従来工程を経て形成された、第5図の
(C)に示す構造に対応する構造の要部を図6に示す。
この構造において、ソース・ゲート間距離をL11で示
し、ドレイン・ゲート間距離はL12で示してある。ま
た、活性層16の、リセス部32の膜厚はt20とする。
図6の半導体素子のFET特性をDCプローバおよびカ
ーブトレーサ等を用いた通常の方法で、ソース抵抗(R
s)およびドレイン抵抗(Rd)を測定する。
【0025】このとき、ドレイン抵抗(Rd)が設定値
より小さい場合、または、逆耐圧が低い場合は、ゲート
電極34と絶縁膜18a、18bとを耐エッチングマス
クとして利用して活性層12の露出した部分をエッチン
グする。そのため、まずGaAs基板10上の最上層の
ソース電極26a、ドレイン電極26b、および絶縁膜
(SiN膜)18a、18b上に、ホトリソグラフィー
技術を用いて開口部50を有するネガレジストパターン
52を形成する。この開口部50は、ゲート電極34、
リセス部32を少なくとも露出させるようにソース電極
26aとドレイン電極26bとの間に位置するように、
設けてある。換言するばネガレジストパターン52はソ
ース電極26a、ドレイン電極26bを被覆する程度に
設けてあればよい。このレジストパターン52を設けた
状態を図2の(A)に示す。
【0026】次に、リセス部32の露出した部分のみを
選択的にウエットエッチングする。このエッチングは、
初期の設定値と図6の構造で測定した特性値との差を補
足できるリセス深さとなるまで行う。このようにして形
成された2段構成のリセス部を60で示し、エッチング
されないで残存しているリセス部分を浅いリセスと称し
62で表わし、また、エッチングにより形成されたリセ
ス部分を深いリセスと称し64で表わす(図2の
(B))。尚、この浅いおよび深いリセス62および6
4を形成する処理に使われるエッチング液は酸系のもの
でる。このエッチング液に浸すことによってゲート・ソ
ース間の活性層16は、絶縁膜(SiN膜)18a上に
ゲート電極34が乗り上げているため、露出されておら
ず、従って、このエッチング液はゲート・ソース間の活
性層16の部分は浸透しないためこの活性層部分のエッ
チングは行なわれず、浅いリセスとして残存し、よっ
て、活性層16も厚さt20として残存している。
【0027】一方、ゲート・ドレイン間の活性層16の
部分は既に説明したように露出されているため、エッチ
ング液はこの活性層部分へと浸透して行き、n型層12
およびn+ 型層14はエッチングされる。このため、新
しいゲート・ドレイン間距離L13が形成される。そし
て、この深いリセス64の形成後に残存した活性層の厚
みをt21で示す。
【0028】以上のプロセスを繰り返すことのよって初
期設定値のドレイン抵抗値(Rd)が得られる。この発
明では選択エッチングをウエットエッチング法で行った
が、ドライエッチング法によっても全く同様なプロセス
で行えることはいうまでもない。
【0029】また、リセス部の形状が逆台形でなくて
も、例えば、長方形、円形であっても初期の設定値した
ドレイン抵抗Rdは容易に得ることができる。
【0030】初期設定値のドレイン抵抗(Rd)が得ら
れたならば、ネガレジスト52を有機溶剤(例えばアセ
トン)等で除去し、工程は終了する。その最終的に得ら
れたFET構造を図1に示す。
【0031】この図1に示す構造によれば、GaAs基
板10上に2層構造の活性層16を具えている。そし
て、この活性層16上に絶縁膜18a、18bと、ソー
ス電極26aとドレイン電極26bとを具えている。さ
らに、活性層16の、ソース電極26aとドレイン電極
26bとの間に2段構造のリセス60が設けられてい
る。このリセス60は浅いリセス62と深いリセス64
とで連続した形態で形成されている。浅いリセス62は
ソース電極26a側に設けられていて、その上側に傾斜
したゲート電極34が形成されている。このゲート電極
34の一部分はソース電極側の絶縁膜18a上に乗り上
げて形成されている。また、浅いリセス62および深い
リセス64は、この実施例では、ともに活性層16のう
ち不純物濃度の低い側のn型層12にまで形成されてい
る。
【0032】この発明は上述した実施例にのみ限定され
るのではなく、多くの変形または変更を行い得る。例え
ば、この実施例ではリセスに用いるエッチングマスクに
SiN膜を用いたが、SiN膜にかぎらず耐エッチング
性のあるSiO2 などの絶縁物、半導体との密着性が良
いレジストやポリイミドであってもよい。
【0033】また、上述した実施例ではGaAsFET
について説明したが、リセスにゲート電極を設けた構造
であれば他の III−V 族、II−VI族化合物半導体やSi
などの元素半導体からなるFETであってもこの発明を
適用できる。
【0034】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の電界効果トランジスタおよびその製造方法によ
れば、以下に説明するような効果を奏することが出来
る。
【0035】FET形成後に選択的に活性層をエッチ
ングすることによって、ゲート電極に対して非対称な形
状となり、ソース抵抗(Rs)は小さいため、高い相互
インダクタンスを有し、ドレイン抵抗(Rd)は大きい
ため、高い逆電圧が得られる。
【0036】また、ゲート電極形成後に、ドレイン抵
抗(Rd)を調整できるため設計値にあったドレイン抵
抗が得られ、FETの設計に対する自由度も増加し、再
現性よくFETが形成できるため歩留りの向上がはかれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電界効果トランジスタの構造の一実
施例を示す断面図である。
【図2】(A)および(B)は、この発明の電界効果ト
ランジスタの製造方法の説明に供する工程図である。
【図3】(A)〜(C)は、従来のGaAsFETの製
造方法を説明するための前半の工程図である。
【図4】(A)〜(C)は図2に続く、後半の工程図で
ある。
【図5】(A)〜(C)は図3に続く、後半の工程図で
ある。
【図6】従来のGaAsFETの構造を概略的に示した
断面図である。
【符号の説明】
10:半導体基板(GaAs) 12:n型層 14:n+ 型層 16:2層構造の活性層 18a、18b:絶縁膜(SiN膜) 26a:ソース電極 26b:ドレイン電極 34:ゲート電極 50:開口部 52:ネガレジストパターン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に多層構造の活性層を具
    え、 該活性層上に絶縁膜、ソース電極およびドレイン電極を
    具え、 これらソース電極およびドレイン電極間の活性層に設け
    たリセスに、傾斜したゲート電極を設けた構造の電界効
    果トランジスタにおいて、 前記リセスを、連続した浅いリセスと深いリセスとで形
    成してあり、 前記浅いリセスを前記ソース電極側に設けおよび前記深
    いリセスを前記ドレイン側に設けてあり、 前記ゲート電極を前記浅いリセス上に、その一部分がソ
    ース電極側の前記絶縁膜部分に乗り上げた傾斜ゲート電
    極として設けてあることを特徴とする電界効果トランジ
    スタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電界効果トランジスタ
    の製造方法において、 (a)前記リセスの、前記ソース電極より側に、斜め蒸
    着技術を用いて、前記ゲート電極を形成する工程と、 (b)前記ゲート電極と前記絶縁膜とを耐エッチングマ
    スクとして利用して、 前記リセスのゲート電極で被覆されていない部分をエッ
    チングする工程とを含むことを特徴とする電界効果トラ
    ンジスタの製造方法。
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