JP3142275B1 - 車両用燃料タンク及びその取付け構造 - Google Patents

車両用燃料タンク及びその取付け構造

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JP3142275B1 JP2000044418A JP2000044418A JP3142275B1 JP 3142275 B1 JP3142275 B1 JP 3142275B1 JP 2000044418 A JP2000044418 A JP 2000044418A JP 2000044418 A JP2000044418 A JP 2000044418A JP 3142275 B1 JP3142275 B1 JP 3142275B1
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Abstract

【要約】 【課題】 車両への燃料タンクの取付け構造に関し、コ
ストの削減が図れるとともに取付けが強固な燃料タンク
及びその取付け構造、を提供することを課題とする。 【解決手段】 タンク体の背面部の上部側に、車体又は
車体に上下向に取付けられるブラケット11,31に固
定される取付フランジ2,42を設ける一方、タンク体
の底面部の正面側に、車体から外方向に突出して設けら
れるブラケット11,31に固定される取付フランジ
2,42を設けた構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用燃料タンク
及びその取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トラック等の車両において
は、図6(a)に示すサイドマウント方式の燃料タンク
の取付け構造が採用されている。この燃料タンク61
は、天面部62、正面部63、側面部64、底面部65
及び背面部66を有し、この燃料タンク61を、図6
(b)に示す全体がL形状のブラケット71とバンド8
1を用いて車体に取付ける。
【0003】上記ブラケット71は、断面ハット状で、
車体のフレーム27の側面部28に上向きに固定される
基部73と、この基部73から横向きに屈曲形成される
支持部72とを有している。この基部73には、取付け
用の孔77とバンド81の一端を係止する長孔76が設
けられ、支持部72にはバンド81の他端を固定するた
めの孔75が設けられている。また、上記バンド81
は、鋼製の帯状のバンド体82に帯状ゴム製のパッキン
83を張り付けたものであり、バンド体82の一端部に
はフック85が、また他端部にはボルト片84が取付け
られている。
【0004】上記燃料タンク61は、図6(c)に示す
ように、上記ブラケット71が当接する背面部66及び
底面部65、及びバンド81が当たる天面部62、正面
部63には、それぞれ凹状の溝部68が形成されてい
る。また、燃料タンク61の左右の2か所のバンド81
が当たる箇所には、その内部にタンクの断面形状をなす
補強プレート69がそれぞれ形成されている。この補強
プレート69は、バンド81による締めつけの圧力から
タンクを保護し、燃料タンクの変形等を防止するために
設けられるものである。
【0005】燃料タンク61の取付けに際しては、車体
フレーム27の側面部28に、上記ブラケット71の基
部73をボルトを用いて固定し、このようにしてブラケ
ット71を車体フレーム27の2か所に設置する。そし
て、燃料タンク61をブラケット71に載置し、バンド
81の一端部のフック85をブラケット71の長孔76
に係止させ、他端部のボルト片84をブラケット71の
孔75に挿通してナット86で締めつける。このように
して、バンド81を用いて燃料タンク61の天面部62
及び正面部63を縛り、燃料タンク61を車体に固定す
る。
【0006】図7は、RV車等の車両に採用されている
燃料タンク91の取付け構造を示すものである。この燃
料タンク91は、側面の略中央部にフランジ部92が形
成されている。この燃料タンク91の取付け構造は、車
体フレーム96の側壁97に、突出する状態で一対のブ
ラケット95を取付け、これに燃料タンク91のフラン
ジ部92を載置し、ボルト93を用いてブラケット95
に固定したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記バンド81
を用いた取付け構造では、上記燃料タンク61の変形防
止のための補強プレート69が必要であるが、この補強
プレート69は、タンク内壁に形成するものであること
から、製造工程及び部品点数が増えてコストの負担が大
きい。一方、燃料タンク61を縛るバンド81について
も、このバンド81は、鋼製のバンド体82にフック8
5、ボルト片84及び帯状のパッキン83等を取付けた
ものであり、またバンド81は燃料タンクのサイズに応
じた長さのものが2本必要であり、このため部品点数が
多くなって製造にも手間取りコスト的にも無視できな
い。
【0008】また、バンド81を用いた取付け構造で
は、ブラケット71に当接する底面部65及び背面部6
6に溝部68を設けて、車両の急な停止時等、燃料タン
ク61がブラケット71からずれないよう、燃料タンク
61の移動を防止する手段を講じる必要があり、構造的
にもマイナスの要因である。また図7に示す燃料タンク
91の取付け構造では、燃料タンク91のフランジ部9
2について、フィキシングプレートを用いて補強する等
の措置を施す必要があり、コストアップにもつながり、
またタンクの容量を大きくできないという問題がある。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、コストの削減が図れるとともに取付けが強固
な燃料タンク及びその取付け構造を提供することを課題
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するために、本発明に係る車両用燃料タンクは、図1及
び図3に示すように、車体の側部に取付けられるサイド
マウント方式の燃料タンクにおいて、タンク体の背面部
24の上部側の左右の2箇所に形成され、車体又は車体
に上下向に取付けられるブラケット11にネジ部品5で
固定される取付フランジ2と、タンク体の底面部25の
正面側の左右の2箇所に、上記取付フランジ2と対応し
て形成され、車体から外方向に突出して設けられるブラ
ケット11,31にネジ部品5で固定される取付フラン
ジ2と、上記タンク体の天面部21及び正面部22に、
上記背面部の左右の取付フランジ2と上記底面部の左右
の取付フランジ2との間にわたってそれぞれ設けられる
溝部4と、を有する構成である。
【0011】本発明に係る車両用燃料タンクは、上記各
取付フランジ2の端部を、燃料タンクの表面から突出し
ないように形成した構成である。また、上記溝部4が取
付フランジ2に達する部位に、溝壁が球状に形成された
膨大部9を設けた構成である。また、本発明に係る車両
用燃料タンクは、タンク体の腹部に、車体から外方向に
突出して設けられるブラケット58に嵌入支持され、タ
ンク体の背面部から正面部に向かう筒状の貫通孔52を
設けた構成である。
【0012】本発明に係る車両用燃料タンクの取付け構
造は、車体の側部に上下向きに取付けられる基部13
と、この基部の下部から外方向に突出する支持部12と
を有するブラケット11に固定されるサイドマウント方
式の燃料タンクの取付け構造であって、タンク体の背面
部の上部側の左右の2箇所に取付フランジ2を設けると
ともに、タンク体の底面部の正面側の左右の2箇所に、
上記取付けフランジ2と対応させて取付フランジ2を設
け、上記タンク体の天面部及び正面部に、上記背面部の
左右の取付フランジ2と上記底面部の左右の取付フラン
ジ2との間にわたってそれぞれ溝部4を設け、ネジ部品
5を用いて上記背面部の取付フランジ2を上記ブラケッ
ト11の基部13に固定する一方、ネジ部品5を用いて
上記底面部の取付フランジ2を上記ブラケットの支持部
12に固定した構成である。
【0013】本発明は、車体の側部に取付けられ、外方
向に突出するブラケット31の上部に固定されるサイド
マウント方式の燃料タンクの取付け構造であって、タン
ク体の背面部の上部側の左右の2箇所に取付フランジ2
を設けるとともに、タンク体の底面部の正面側の左右の
2箇所に、上記取付けフランジ2と対応させて取付フラ
ンジ2を設け、上記タンク体の天面部及び正面部に、上
記背面部の左右の取付フランジ2と上記底面部の左右の
取付フランジ2との間にわたってそれぞれ溝部4を設
け、ネジ部品5を用いて上記背面部の取付フランジ2を
車体に固定する一方、ネジ部品5を用いて上記底面部の
取付フランジ2を上記ブラケット31に固定した構成で
ある。
【0014】また、本発明は車体に取付けられ、外方向
に突出するブラケット58に支持固定される車両用燃料
タンクの取付け構造であって、タンク体の腹部に、タン
ク体の背面部から正面部に向かう筒状の貫通孔52を設
け、上記ブラケット58にこの貫通孔52を嵌め込んで
タンク体を支持させ、止着具54を用いてタンク体を上
記ブラケット58に固定した構成である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る燃料タンク及
びその取付け構造の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。
【0016】図1は、第一の実施の形態に係り、燃料タ
ンク1及びこの燃料タンク1をブラケット11を用いて
トラック等の車体に装備する取付け構造を示す。この燃
料タンク1は、タンク体全体が合成樹脂材で構成され、
天面部21、正面部22、左右の側面部23、背面部2
4及び底面部25を有し、天面部21には給油口8等が
設けられている。燃料タンク1の材質は、合成樹脂以外
にアルミニウム等の軽金属、鋼等の材料を用いることが
できる。
【0017】さらに、上記燃料タンク1は、タンク体の
背面部24における上部側端部の左右2か所、及び底面
部25における正面側端部の左右2か所に、それぞれ取
付フランジ2が形成されている。これら、背面部24と
底面部25の両取付フランジ2間には凹状の溝部4が形
成され、取付フランジ2の近傍には、溝壁が所定の曲率
半径を有する球状に形成された膨大部9が設けられてい
る。
【0018】上記燃料タンク1の背面部24の取付フラ
ンジ2は、背面部24の上部側に上向きの板状に形成さ
れ、この取付フランジ2は溝部4の端部を構成する。ま
た、この取付フランジ2の上端部は、燃料タンク1の天
面部21と略面一に形成されている。上記底面部25の
取付フランジ2は、底面部25の正面側に横向きの板状
に形成され、この取付フランジ2は溝部4の端部を構成
し、この取付フランジ2の正面端部は燃料タンク1の正
面部22と略面一に形成されている。各取付フランジ2
には、中央部分に取付け用の孔7が設けられている。
【0019】各取付フランジ2の端部を、燃料タンク1
の表面から突出させないようにしたのは、外部形状につ
いては従来の燃料タンクを踏襲し、これにより車体の燃
料タンク1取付け場所及び領域に特に手を加えることな
く、この実施の形態に係る燃料タンク1の取付け構造に
置換するためである。この取付フランジ2はタンク体と
一体に形成したものであるが、これは別部品の取付フラ
ンジ2を該当箇所に固定する構造としてもよい。
【0020】上記溝部4は、燃料タンク1の取付けの
際、工具の操作空間を確保して作業の便宜を図るととも
に、タンクの強度を得るために設けている。また、膨大
部9はこの部位の応力を緩和させるために設けられたも
のである。
【0021】上記ブラケット11は、天板部とフランジ
板部を有する断面ハット状の鋼材である。このブラケッ
ト11は、車体のフレーム27に上向きに固定される基
部13と、この基部13の下端から外方向に屈曲形成さ
れ水平状の支持部12とを有している。ブラケット11
の基部13及び支持部12の端部には、それぞれ上記取
付フランジ2をボルト5で固定するための孔14が設け
られている。
【0022】燃料タンク1の取付けの際には、先ず上記
ブラケット11を所定の間隔を隔てて2本配置し、それ
ぞれボルト15を用いて基部13をフレーム27の側面
部28に固定する。そして、燃料タンク1をこれらブラ
ケット11の支持部12に載せ、燃料タンク1の背面部
24側の取付フランジ2の孔7と、ブラケット11の基
部13の孔14とを合わせ、これらにボルト5を挿通し
てナット16で締め付け固定する。
【0023】これと同様に、燃料タンク1の底面部25
側の取付フランジ2をブラケット11の支持部12に固
定して、燃料タンク1を車体に取付ける。その際、取付
フランジ2を十分被う程度の大きさのパッチ板6を介在
させる。このパッチ板6は、鋼板のプレス加工により形
成し、その形状は円板状、矩形状等種々あるが、例えば
外周を取付フランジ2の表面全体を被う形状としたも
の、さらにはパッチ板6の外縁の部位を取付フランジの
側面に沿って屈曲させたパッチ板6’等は、パッチ板
6’が取付フランジ2の全体に当接して取付フランジ2
の表面を保護し、かつパッチ板6’自体の回転が阻止さ
れ好適である。このパッチ板6により、鋼製のボルト5
から取付フランジ2の破損を防止する。
【0024】上記燃料タンク1の取付け構造の信頼性に
つき社内試験により評価を行ない、振動による耐久性、
又耐圧力性、耐衝撃性について実車を想定したベンチ試
験では、良好な結果が得られている。
【0025】したがって、上記実施の形態によれば、従
来のバンドを用いた取付け構造に比べて、部品としての
バンドが不要となり、またタンクを締めつける構造でな
いため燃料タンクの内部に補強プレートを設ける必要が
なく、これら部品点数の削減により燃料タンク自体及び
燃料タンクの取付けコストが大幅に軽減された。また、
燃料タンク1を直接ブラケット11に固定する構造であ
るから、燃料タンク1が確実に固定され、従来のように
燃料タンクの抜け落ちを防止する対策も不要である。取
付け作業についても、取付フランジの4か所をボルトで
止着するだけであるので、迅速かつ容易に行える。
【0026】また、上記実施の形態に係る燃料タンクの
取付け構造は、現状の車両構造の範囲内で行え、車両に
格別の変更を加えることもなく、燃料タンクの取付け位
置も同様な位置に装備が可能である。この燃料タンク1
の取付け構造は、燃料タンク1をブラケット11の上部
で固定する構造であるため、燃料タンク1の支持が安定
し、上記RV車のように、燃料タンクのフランジ部を支
持する構造に比べて強度的にも有利である。
【0027】図2は、燃料タンクにおける他の取付フラ
ンジの形態を示すものである。図2(a)の燃料タンク
は、燃料タンクと一体に成形された取付フランジ17
を、燃料タンクの表面から取付フランジの全体の上半分
程度を突出させた形態である。この取付フランジ17
は、燃料タンクと別部品とすることもできる。これら両
取付フランジ17間の燃料タンクの天面部及び正面部の
各表面には、凹状の溝部4が形成されている。
【0028】図2(b)の燃料タンクは、取付フランジ
18が燃料タンクの背面部の上部から上向きに突出形成
され、また燃料タンクの底面部の端部から正面方向に突
出形成されたものである。この図2(b)の燃料タンク
は、燃料タンクの表面に溝部を設けてないが、タンクの
補強等、必要に応じて燃料タンクの表面に溝部を形成し
てもよい。図2(a)の燃料タンクは、取付フランジの
サイズを大きく形成できるので、取付フランジの応力集
中の緩和に有利な形態である。図2(b)の燃料タンク
は、既存の燃料タンクを流用し、これに別部品の取付フ
ランジ18を固定することで実現できるので、既存の燃
料タンクの製造工程が生かされるという利点がある。
【0029】図3は、第二の実施の形態に係る燃料タン
ク及びその取付け構造を示す。この実施の形態に係る燃
料タンク1は、上記実施の形態における燃料タンク1と
同じ形状であるので、その説明は省略する。この実施の
形態で用いるブラケット31は、天板部とフランジ板部
を有する断面ハット状の直状の鋼材からなる。このブラ
ケット31を所定の間隔を隔てて2本用い、それぞれ一
端部を車体のフレーム27の側面部28に溶接等により
固定する。各ブラケット31の端部にはそれぞれ燃料タ
ンク1の取付フランジ2を固定するための孔32が設け
られ、また各ブラケット31の上方部には、車体フレー
ム27の側面部28に、それぞれ取付フランジ2を固定
するための孔33が設けられている。
【0030】燃料タンク1の取付けの際には、燃料タン
ク1の背面部側の取付フランジ2の孔7と、車体フレー
ム27の孔33とを合わせ、これにボルト5を挿通して
ナット16で締め付け、取付フランジ2をフレーム27
に固定する。同様に、燃料タンク1の底面部側の取付フ
ランジ2の孔7と、ブラケット31の孔32とを合わせ
てボルト5を挿通し、ナット16で締め付けて固定し、
燃料タンク1を車体に取付ける。
【0031】この実施の形態においても、上記実施の形
態と同様な効果が得られ、バンド及び補強プレートが不
要となって部品点数も削減され、ブラケット31の小型
化、取付け箇所の減少等もコスト削減に寄与し、全体的
にコストが軽減され、作業性にも優れる。また、燃料タ
ンク1の固定が確実となり、従来のように燃料タンクの
抜け落ちを防止する対策も不要である。
【0032】また、この実施の形態に係る燃料タンクの
取付け構造は、現状の車体構造の範囲内で行え、車両の
フレーム27に孔33を設ける程度の変更で済み、燃料
タンクの取付け位置も同じ位置に装備が可能である。こ
の取付け構造は、燃料タンク1をブラケット31の上部
に固定する構造であるため、燃料タンク1の支持が安定
し、強度的にも有利である。
【0033】図4は、第三の実施の形態に係る燃料タン
ク及びその取付け構造を示す。この実施の形態に係る燃
料タンク41は、天面部21、正面部22、及び左右の
側面部23を斜めに二分した部分からなり、周囲にフラ
ンジ42,45が形成され、タンク全体の半分を構成す
る一のタンク半体と、背面部24、底面部25、及び左
右の側面部23の二分した部分からなり、周囲にフラン
ジ42,45が形成された他のタンク半体とを有する。
【0034】上記フランジ42は、各タンク半体の天面
部21と背面部24との当接部位に上向きに、また正面
部22と底面部25との当接部位に横向きに、それぞれ
突出形成されている。上記フランジ45は、各タンク半
体の側面部23同士の当接部位にそれぞれ形成されてい
る。上記各タンク半体は、それぞれ鋼板のプレス加工で
成形され、各タンク半体のフランジ42,45部分を溶
接等により接合して、燃料タンク41を完成させたもの
である。この燃料タンク41の材質は、鋼材を用いる以
外に、アルミニウム等の軽金属、合成樹脂等の材料を用
いることができる。
【0035】上記天面部21と背面部24との当接部位
のフランジ42には、左右の2か所に取付け用の孔43
を設けてこの部位を取付フランジとし、また正面部22
と底面部25との当接部位のフランジ42にも同様の孔
43を設けてこの部位を取付フランジとしている。この
実施の形態においては、燃料タンク41を取付けるブラ
ケット11は、上記第一の実施の形態に係るブラケット
11と同様のものを用いている。
【0036】燃料タンク41の取付けの際には、先ず所
定の間隔を隔てた一対のブラケット11をフレーム27
に固定する。そして、燃料タンク1の天面部21(背面
部24)側のフランジ42の孔43と、ブラケット11
の基部13の孔14とを合わせて、ここにボルト5を挿
通してナット16で締め付けて固定する。これと同様
に、燃料タンク1の正面部22(底面部25)側のフラ
ンジ42をブラケット11の支持部12に固定する。
【0037】この実施の形態においても、上記第一の実
施の形態と同様な効果が得られ、バンド及び補強プレー
トが不要となって部品点数が削減され、コストが軽減さ
れ、作業性にも優れる。また、燃料タンク41が確実に
固定され、従来のように燃料タンクの抜け落ちを防止す
る対策も不要である。さらに、この実施の形態において
はモナカ型タイプの燃料タンク41のフランジ42が、
そのまま燃料タンク41の取付片(取付フランジ)とし
て利用できるので、新たに取付フランジを設ける必要が
なく好都合である。
【0038】なお、この実施の形態における燃料タンク
41を固定する場合に、上記第二の実施の形態に係る取
付け構造のように、ブラケット31を用いて、燃料タン
ク41を車体フレーム27の側面部28及びブラケット
31に固定する構造を採用することができる。この形態
においても、上記第二の実施の形態と同様な効果が得ら
れる。また、この燃料タンク41についても、取付け用
の孔43の部位同士の間に、上記実施の形態に係る燃料
タンク1のような溝部、膨大部を設けてもよく、これに
より作業の便宜、タンクの強度の確保に寄与する。
【0039】図5は、第四の実施の形態に係る燃料タン
クの取付け構造を示したものである。この実施の形態に
係る燃料タンク51は、全体が合成樹脂材で構成され、
天面部21、正面部22、側面部23、背面部24及び
底面部25を有し、さらに、この燃料タンク51の中腹
部の左右の2か所には、背面部24から正面部22に抜
ける貫通孔52が設けられ、これら貫通孔52は断面矩
形状の筒体によって形成されている。
【0040】また、燃料タンク51の貫通孔52の上部
は、天面部21の端部を窪ませて下端部が貫通孔52の
近傍に至る凹部53が形成されている。この凹部53の
底面部と貫通孔52との間は板状に形成され、この板状
部60の中央部には貫通孔52に抜ける孔56が形成さ
れている。この燃料タンク51の材質は、成形容易な合
成樹脂が好適であるが、これ以外に、アルミニウム等の
軽金属、鋼等の材料を用いることもできる。
【0041】一方、この実施の形態で用いるブラケット
58は、天板部と側板部を有する断面U字状の直状の鋼
材からなり、天板部の端部には孔59が設けられてい
る。このブラケット58を所定の間隔を隔てて2本用
い、それぞれ一端部を車体のフレーム27の側面部28
に溶接等により固定する。
【0042】燃料タンク51取付けの際には、上記フレ
ーム27に取付けたブラケット58に、燃料タンク51
の貫通孔52を嵌め込んで、ブラケット58で燃料タン
ク51を支持させる。そして、ボルト54を、鋼板製の
パッチ板55を挟んで凹部53の孔56から差し込み、
この下部に合わせたブラケット58の孔59を挿通さ
せ、貫通孔52側からナット57を用いて固定する。こ
のパッチ板55についても、上記パッチ板6,6’と同
様に、凹部53の底面を十分被う程度の大きさのもの、
外周を上記底面の表面全体を被う形状として縁を屈曲し
たもの等を用いるのがよい。
【0043】この実施の形態についても、上記第二の実
施の形態と同様に、バンドが不要となり、また補強プレ
ートを燃料タンクの内部に設ける必要もなく、ブラケッ
トの小型化、取付け箇所の減少等もコスト削減に寄与
し、取付けコストが軽減される。また、燃料タンク51
の腹部にブラケット58を差し込んで固定する構造であ
るから、取付け作業が迅速かつ容易に行えるとともに、
燃料タンク1が確実に固定され、従来のように燃料タン
クの抜け落ちを防止する対策も不要であり、燃料タンク
51の支持が安定する。また、この燃料タンク51の取
付け構造は、現状の車両構造の範囲内で行え、燃料タン
クの取付け位置も同じ位置に装備が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
用燃料タンク及びその取付け構造によれば、サイドマウ
ント方式の燃料タンクにおいて、タンク体の背面部の2
箇所及び底面部の2個所に、ネジ部品で固定される取付
フランジを形成し、取付フランジ間に溝部を設ける構成
を採用したから、部品点数が削減できて経済的に優れ、
タンクを締めつける構造でないためタンク体の内部に補
強プレートを設ける必要がなく、加えて取付け作業も容
易であり作業性にも優れるという効果がある。また、こ
の燃料タンクの取付け構造は、現状の車両構造の範囲内
で容易に取付けが行えるので、既存の車両に設計変更を
加える必要がなく、さらに燃料タンクの支持が安定し、
強度的にも有利である、という効果がある。
【0045】また、本発明に係る車両用燃料タンク及び
その取付け構造によれば、タンク体の腹部に、ブラケッ
トに嵌入支持される筒状の貫通孔を設けた構成の採用に
より、バンド及び補強プレートが削減でき、またブラケ
ットの小型化、取付け箇所の減少等もコスト削減に寄与
し、経済的に優れ、加えて燃料タンクの支持が安定し、
強度的にも有利である、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る燃料タンクの
取付け構造を示す図である。
【図2】実施の形態に係り、他の取付フランジの形態
(a)(b)を示す図である。
【図3】第二の実施の形態に係る燃料タンクの取付け構
造を示す図である。
【図4】第三の実施の形態に係る燃料タンクの取付け構
造を示す図である。
【図5】第四の実施の形態に係る燃料タンクの取付け構
造を示す図である。
【図6】従来例に係り、(a)は燃料タンクの取付け構
造図を、(b)はバンド及びブラケットを示す図を、
(c)は燃料タンクの説明図をそれぞれ示す。
【図7】従来例に係る燃料タンクの取付け構造を示す図
である。
【符号の説明】
1,41,51 燃料タンク 2,42 取付フランジ 4 溝部 5 止着具(ボルト) 11,31,58 ブラケット 12 支持部 13 基部 52 貫通孔
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−45828(JP,U) 実開 平1−73414(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 15/00 - 15/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の側部に取付けられるサイドマウン
    ト方式の燃料タンクにおいて、 タンク体の背面部の上部側の左右の2箇所に形成され
    車体又は車体に上下向に取付けられるブラケットにネジ
    部品で固定される取付フランジと、 タンク体の底面部の正面側の左右の2箇所に、上記取付
    フランジと対応して形成され、車体から外方向に突出し
    て設けられるブラケットにネジ部品で固定される取付フ
    ランジと、 上記タンク体の天面部及び正面部に、上記背面部の左右
    の取付フランジと上記底面部の左右の取付フランジとの
    間にわたってそれぞれ設けられる溝部と、を有する こと
    を特徴とする車両用燃料タンク。
  2. 【請求項2】 上記各取付フランジの端部を、燃料タン
    クの表面から突出しないように形成したことを特徴とす
    請求項1に記載の車両用燃料タンク。
  3. 【請求項3】 上記溝部が取付フランジに達する部位
    に、溝壁が球状に形成された膨大部を設けたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の車両用燃料タン
    ク。
  4. 【請求項4】 タンク体の腹部に、車体から外方向に突
    出して設けられるブラケットに嵌入支持され、タンク体
    の背面部から正面部に向かう筒状の貫通孔を設けたこと
    を特徴とする車両用燃料タンク。
  5. 【請求項5】 車体の側部に上下向きに取付けられる基
    部と、この基部の下部から外方向に突出する支持部とを
    有するブラケットに固定されるサイドマウント方式の
    料タンクの取付け構造であって、 タンク体の背面部の上部側の左右の2箇所に取付フラン
    ジを設けるとともに、タンク体の底面部の正面側の左右
    の2箇所に、上記取付けフランジと対応させて取付フラ
    ンジを設け、 上記タンク体の天面部及び正面部に、上記背面部の左右
    の取付フランジと上記底面部の左右の取付フランジとの
    間にわたってそれぞれ溝部を設け、 ネジ部品を用いて上記背面部の取付フランジを上記ブラ
    ケットの基部に固定する一方、ネジ部品を用いて上記底
    面部の 取付フランジを上記ブラケットの支持部に固定し
    たことを特徴とする車両用燃料タンクの取付け構造。
  6. 【請求項6】 車体の側部に取付けられ、外方向に突出
    するブラケットの上部に固定されるサイドマウント方式
    燃料タンクの取付け構造であって、 タンク体の背面部の上部側の左右の2箇所に取付フラン
    ジを設けるとともに、タンク体の底面部の正面側の左右
    の2箇所に、上記取付けフランジと対応させて取付フラ
    ンジを設け、 上記タンク体の天面部及び正面部に、上記背面部の左右
    の取付フランジと上記底面部の左右の取付フランジとの
    間にわたってそれぞれ溝部を設け、 ネジ部品を用いて上記背面部の取付フランジを車体に固
    定する一方、ネジ部品を用いて上記底面部の 取付フラン
    ジを上記ブラケットに固定したことを特徴とする車両用
    燃料タンクの取付け構造。
  7. 【請求項7】 車体に取付けられ、外方向に突出するブ
    ラケットに支持固定される燃料タンクの取付け構造であ
    って、 タンク体の腹部に、タンク体の背面部から正面部に向か
    う筒状の貫通孔を設け、上記ブラケットにこの貫通孔を
    嵌め込んでタンク体を支持させ、止着具を用いてタンク
    体を上記ブラケットに固定したことを特徴とする車両用
    燃料タンクの取付け構造。
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