JP3142675B2 - Va菌根菌接種担体の製造法 - Google Patents
Va菌根菌接種担体の製造法Info
- Publication number
- JP3142675B2 JP3142675B2 JP34995192A JP34995192A JP3142675B2 JP 3142675 B2 JP3142675 B2 JP 3142675B2 JP 34995192 A JP34995192 A JP 34995192A JP 34995192 A JP34995192 A JP 34995192A JP 3142675 B2 JP3142675 B2 JP 3142675B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mycorrhizal fungi
- mycorrhizal
- carrier
- spores
- inoculating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業や園芸等の分野で
有用なVA菌根菌接種担体の製造法に関し、詳しくは担
体の存在下、VA菌根菌感染植物を栽培してVA菌根菌
接種担体を製造するにあたり、特定の化合物を施用して
ピシウム病,疫病,ベト病等の病害に罹ることを防止
し、しかもVA菌根菌の増殖と胞子形成を促進して胞子
密度が高く、活性に優れたVA菌根菌接種担体を製造す
る方法に関する。
有用なVA菌根菌接種担体の製造法に関し、詳しくは担
体の存在下、VA菌根菌感染植物を栽培してVA菌根菌
接種担体を製造するにあたり、特定の化合物を施用して
ピシウム病,疫病,ベト病等の病害に罹ることを防止
し、しかもVA菌根菌の増殖と胞子形成を促進して胞子
密度が高く、活性に優れたVA菌根菌接種担体を製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】VA菌
根菌(Vesicular Arbuscular Mycorrhizae )は種々の植
物に感染して、共生することによって、該植物の生長促
進や耐病性を向上させることが知られている(「農業及
び園芸」,第62巻,第8号,930〜937頁,19
87年;「植物防疫」,第42巻,第5号,259〜2
66頁,1988年)。
根菌(Vesicular Arbuscular Mycorrhizae )は種々の植
物に感染して、共生することによって、該植物の生長促
進や耐病性を向上させることが知られている(「農業及
び園芸」,第62巻,第8号,930〜937頁,19
87年;「植物防疫」,第42巻,第5号,259〜2
66頁,1988年)。
【0003】しかし、これまでVA菌根菌を人工的に増
殖させ、植物に感染させるために用いることができるV
A菌根菌接種物として実用的なものは殆ど知られていな
い。従来、VA菌根菌接種物として知られているのは、
分離したVA菌根菌胞子を、担体に粘土粉末とともに接
着したものや発泡粘土等の多孔質な担体を用いて接種物
を作成したものがあるが、活性が充分でない上に、高価
で実用的なものとはいえなかった。
殖させ、植物に感染させるために用いることができるV
A菌根菌接種物として実用的なものは殆ど知られていな
い。従来、VA菌根菌接種物として知られているのは、
分離したVA菌根菌胞子を、担体に粘土粉末とともに接
着したものや発泡粘土等の多孔質な担体を用いて接種物
を作成したものがあるが、活性が充分でない上に、高価
で実用的なものとはいえなかった。
【0004】ところで、VA菌接種物の既知の調製法
は、次の2つに分けられる。胞子を分離,回収し、そ
の胞子をバーミキュライト,アタパルジャイト,ケイソ
ウ土等の担体にカルボキシメチルセルロース等の接着物
と共に混ぜて粒状化させる方法(特開平1−16536
9号公報)や担体として炭を用いる方法(特開平3−1
03124号公報)。担体として土壌(特開平3−5
8715号公報,同3−76572号公報)や発泡させ
た粘土,軽石等の多孔性構造を有する物(特開昭60−
237987号公報,特開昭55−118390号公
報)、イオン交換体(特開昭63−87973号公報)
を用いて、植物根とVA菌根菌を共生させてVA菌根菌
を増殖させ、これら担体に付着したVA菌根菌をそのま
ま接種物として使用する方法。
は、次の2つに分けられる。胞子を分離,回収し、そ
の胞子をバーミキュライト,アタパルジャイト,ケイソ
ウ土等の担体にカルボキシメチルセルロース等の接着物
と共に混ぜて粒状化させる方法(特開平1−16536
9号公報)や担体として炭を用いる方法(特開平3−1
03124号公報)。担体として土壌(特開平3−5
8715号公報,同3−76572号公報)や発泡させ
た粘土,軽石等の多孔性構造を有する物(特開昭60−
237987号公報,特開昭55−118390号公
報)、イオン交換体(特開昭63−87973号公報)
を用いて、植物根とVA菌根菌を共生させてVA菌根菌
を増殖させ、これら担体に付着したVA菌根菌をそのま
ま接種物として使用する方法。
【0005】しかしながら、上記の方法では、胞子を
分離する過程,粒状化過程で胞子に損傷が与えられた
り、粒状化過程で強制乾燥するため胞子が高頻度で死滅
するため、良質の接種物を作成するのは困難である。一
方、前記の方法では、天然の土壌を使った場合、病原
菌による汚染が問題となる。また、細粒土をVA菌根菌
の担体とし、粗粒土と深さ方向の界面に充填して植物を
栽培する方法(特開平3−76572号公報)では、0.
1mm 〜1mmの細粒土に増殖したVA菌根菌を回収し、こ
れを使用するが、製造過程(2〜4ケ月)で細粒土が砕
け、目詰まりを生ずる。そのため、この状態では酸素の
供給が充分行われず、VA菌根菌の増殖に好ましいと言
えない。また、病原菌等の雑菌汚染の危険性も高い。
分離する過程,粒状化過程で胞子に損傷が与えられた
り、粒状化過程で強制乾燥するため胞子が高頻度で死滅
するため、良質の接種物を作成するのは困難である。一
方、前記の方法では、天然の土壌を使った場合、病原
菌による汚染が問題となる。また、細粒土をVA菌根菌
の担体とし、粗粒土と深さ方向の界面に充填して植物を
栽培する方法(特開平3−76572号公報)では、0.
1mm 〜1mmの細粒土に増殖したVA菌根菌を回収し、こ
れを使用するが、製造過程(2〜4ケ月)で細粒土が砕
け、目詰まりを生ずる。そのため、この状態では酸素の
供給が充分行われず、VA菌根菌の増殖に好ましいと言
えない。また、病原菌等の雑菌汚染の危険性も高い。
【0006】さらに、前記したように、多孔性両性イオ
ン交換体を担体とし、イモ類を宿主植物としてVA菌根
菌を増やす方法があるが、この方法は宿主植物がイモに
限定されていることと、担体自体が高価なため実用的で
ない。
ン交換体を担体とし、イモ類を宿主植物としてVA菌根
菌を増やす方法があるが、この方法は宿主植物がイモに
限定されていることと、担体自体が高価なため実用的で
ない。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
べく、本発明者等は鋭意研究を進めた結果、VA菌根菌
を接種した植物の栽培中に、特定の化合物を散布するこ
とにより、ピシウム病やベト病等の植物の疾病の発生を
防止できる上に、VA菌根菌の菌糸の増殖が促進され、
かつ胞子形成も促進されるため、安価で実用的なVA菌
根菌接種担体が得られることを見出し、この知見に基づ
き本発明を完成した。
べく、本発明者等は鋭意研究を進めた結果、VA菌根菌
を接種した植物の栽培中に、特定の化合物を散布するこ
とにより、ピシウム病やベト病等の植物の疾病の発生を
防止できる上に、VA菌根菌の菌糸の増殖が促進され、
かつ胞子形成も促進されるため、安価で実用的なVA菌
根菌接種担体が得られることを見出し、この知見に基づ
き本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明はVA菌根菌接種用担体
の存在下、VA菌根菌感染植物を栽培してVA菌根菌接
種担体を製造するにあたり、一般式(I)
の存在下、VA菌根菌感染植物を栽培してVA菌根菌接
種担体を製造するにあたり、一般式(I)
【化2】 〔式中R1は水素原子またはメチル基を示し、mは0ま
たは1を示す。〕で表される化合物を、VA菌根菌接種
用担体に散布することを特徴とするVA菌根菌接種担体
の製造法を提供するものである。
たは1を示す。〕で表される化合物を、VA菌根菌接種
用担体に散布することを特徴とするVA菌根菌接種担体
の製造法を提供するものである。
【0009】VA菌根菌は、土壌中に存在する接合菌の
一種であり、その菌糸が様々な植物の根について菌根を
形成し、両者が共生することが知られている。本発明に
おいて用いるVA菌根菌としては、種々のものがあり、
例えばギガスポラ ( Gigaspora )属, アカウロスポラ
( Acaulospora )属, エントロフォスポラ( Entrophos
pora )属, スクレロシスティス( Sclerocystis ) 属,
スカテロスポラ( Scutellospora )属,グロムス( Glo
mus ) 属などに属する微生物が挙げられる。
一種であり、その菌糸が様々な植物の根について菌根を
形成し、両者が共生することが知られている。本発明に
おいて用いるVA菌根菌としては、種々のものがあり、
例えばギガスポラ ( Gigaspora )属, アカウロスポラ
( Acaulospora )属, エントロフォスポラ( Entrophos
pora )属, スクレロシスティス( Sclerocystis ) 属,
スカテロスポラ( Scutellospora )属,グロムス( Glo
mus ) 属などに属する微生物が挙げられる。
【0010】より具体的には、例えばギガスポラ・マル
ガリタ( Gigaspora margarita ),アカウロスポラ・ラ
エビス( Acaulospora laevis ), エントロフォスポラ
・インフレケンス( Entrophospora infrequens ),ス
クレロシスティス・ダッシ(Sclerocystis dussi ),
スカテロスポラ・グレガリア( Scutellospora gregari
a ), グロムス・モセアエ( Glomus mosseae ),グロ
ムス・イントララディセス( Glomus intraradicie
s),グロムス・カレドニウム( Glomus caledonium
),グロムス・ファシキュレータム( Glomus fascic
ulatum )などを挙げることができる。
ガリタ( Gigaspora margarita ),アカウロスポラ・ラ
エビス( Acaulospora laevis ), エントロフォスポラ
・インフレケンス( Entrophospora infrequens ),ス
クレロシスティス・ダッシ(Sclerocystis dussi ),
スカテロスポラ・グレガリア( Scutellospora gregari
a ), グロムス・モセアエ( Glomus mosseae ),グロ
ムス・イントララディセス( Glomus intraradicie
s),グロムス・カレドニウム( Glomus caledonium
),グロムス・ファシキュレータム( Glomus fascic
ulatum )などを挙げることができる。
【0011】これらVA菌種菌を集める方法としては、
自然界から篩を用いて集める方法(鈴木達彦,VA菌根
に関する諸問題5、農業および園芸,第62巻,第3
号,p28〜33,1987)や遠心分離による方法
(特開昭63−309178号公報)が知られている。
また、栄養薄膜培養法(特開昭55−118390号公
報)や器官培養した根を使用する方法(特公昭62−4
9037号公報)等により無菌的にVA菌種菌を増殖さ
せ、胞子を形成させる方法もある。なお、このようにし
て得た胞子を菌糸から分離し、単独で取り扱う場合、乾
燥すると活性が低下しやすくなるので、湿った状態で保
存するのが好ましい。また、胞子の発芽抑制,活性保持
および雑菌汚染防止のために低温で保存することが望ま
しい。
自然界から篩を用いて集める方法(鈴木達彦,VA菌根
に関する諸問題5、農業および園芸,第62巻,第3
号,p28〜33,1987)や遠心分離による方法
(特開昭63−309178号公報)が知られている。
また、栄養薄膜培養法(特開昭55−118390号公
報)や器官培養した根を使用する方法(特公昭62−4
9037号公報)等により無菌的にVA菌種菌を増殖さ
せ、胞子を形成させる方法もある。なお、このようにし
て得た胞子を菌糸から分離し、単独で取り扱う場合、乾
燥すると活性が低下しやすくなるので、湿った状態で保
存するのが好ましい。また、胞子の発芽抑制,活性保持
および雑菌汚染防止のために低温で保存することが望ま
しい。
【0012】本発明でVA菌根菌と共生させる宿主植物
としては、生長が速く、根がよく張る植物であって、か
つVA菌根菌が感染しやすい植物であれば特に限定はな
いが、例えばトウモロコシ,メヒシバ,ソルゴー(別名
ソルガム又はモロコシ),ムギ,芝草,スーダングラス
等のイネ科植物、ナス,トマト,ピーマン,シシトウ等
のナス科植物、大豆,カラスのエンドウ,マングビー
ン,ピーナツ,アルファルファ,クローバー等の豆科植
物、マリーゴールド,ヒマワリ,サイネリア,キク等の
キク科植物、イチゴ等のバラ科植物、ネギ,玉ネギ等の
ユリ科植物が好ましい。これらの植物は、播種や実生苗
として用いる他、播種して育苗後、移植して栽培した
り、栄養繁殖したり、挿し芽,挿し木,接木,球根等に
より増殖,栽培したりして用いられる。
としては、生長が速く、根がよく張る植物であって、か
つVA菌根菌が感染しやすい植物であれば特に限定はな
いが、例えばトウモロコシ,メヒシバ,ソルゴー(別名
ソルガム又はモロコシ),ムギ,芝草,スーダングラス
等のイネ科植物、ナス,トマト,ピーマン,シシトウ等
のナス科植物、大豆,カラスのエンドウ,マングビー
ン,ピーナツ,アルファルファ,クローバー等の豆科植
物、マリーゴールド,ヒマワリ,サイネリア,キク等の
キク科植物、イチゴ等のバラ科植物、ネギ,玉ネギ等の
ユリ科植物が好ましい。これらの植物は、播種や実生苗
として用いる他、播種して育苗後、移植して栽培した
り、栄養繁殖したり、挿し芽,挿し木,接木,球根等に
より増殖,栽培したりして用いられる。
【0013】本発明で用いる植物のVA菌根菌接種用担
体(基材ともいう)としては、無機質であり、かつ水を
含むことにより崩壊しにくいものであれば特に制限はな
く使用できるが、土着の雑菌の混入防止と言う観点か
ら、滅菌処理(焼成処理も含む)した基材が好ましい。
具体的には焼成アタパルジャイト,焼成モンモリロナイ
ト,焼成ケイソウ土,ゼオライト,焼成赤玉土,軽石等
が特に好ましい。また、異なる基材を複数使用してもよ
い。
体(基材ともいう)としては、無機質であり、かつ水を
含むことにより崩壊しにくいものであれば特に制限はな
く使用できるが、土着の雑菌の混入防止と言う観点か
ら、滅菌処理(焼成処理も含む)した基材が好ましい。
具体的には焼成アタパルジャイト,焼成モンモリロナイ
ト,焼成ケイソウ土,ゼオライト,焼成赤玉土,軽石等
が特に好ましい。また、異なる基材を複数使用してもよ
い。
【0014】ここで、焼成アタパルジャイトや焼成モン
モリロナイトとしては、粒径0.5 〜5mm、好ましくは1
〜3mmのものを焼成温度200 〜1300℃、好ましくは300
〜1000℃で処理したものが用いられるが、必要に応じて
アルミナ等のバインダーを使用して造粒したものも用い
られる。
モリロナイトとしては、粒径0.5 〜5mm、好ましくは1
〜3mmのものを焼成温度200 〜1300℃、好ましくは300
〜1000℃で処理したものが用いられるが、必要に応じて
アルミナ等のバインダーを使用して造粒したものも用い
られる。
【0015】また、焼成ケイソウ土は粒径0.5 〜5mm、
好ましくは1〜3mmのものを焼成温度200 〜1300℃、好
ましくは300 〜1000℃で処理したものが用いられるが、
モンモリロナイト, アタパルジャイトの粘土をバインダ
ーとして使用できる。また、アルミナ等もバインダーと
して使用できるが、その場合、pHを5.5 〜7.5 に調整す
ることが好ましい。
好ましくは1〜3mmのものを焼成温度200 〜1300℃、好
ましくは300 〜1000℃で処理したものが用いられるが、
モンモリロナイト, アタパルジャイトの粘土をバインダ
ーとして使用できる。また、アルミナ等もバインダーと
して使用できるが、その場合、pHを5.5 〜7.5 に調整す
ることが好ましい。
【0016】さらに、ゼオライトとしては粒径が0.5 〜
5mm 、好ましくは1〜3mmであり、表面が球状でなめら
かでなく粒平面構造を有するものが好ましい。また、焼
成赤玉土としては粒径が0.5 〜5mm、好ましくは1〜3
mmのものを焼成温度200 〜1300℃、好ましくは200 〜10
00℃で処理したものが用いられる。尚、上記基材1〜10
部に対して軽石を1部の割合で混合したものを好適に用
いることができる。この場合の軽石の粒径は0.5 〜5mm
のものが好ましい。
5mm 、好ましくは1〜3mmであり、表面が球状でなめら
かでなく粒平面構造を有するものが好ましい。また、焼
成赤玉土としては粒径が0.5 〜5mm、好ましくは1〜3
mmのものを焼成温度200 〜1300℃、好ましくは200 〜10
00℃で処理したものが用いられる。尚、上記基材1〜10
部に対して軽石を1部の割合で混合したものを好適に用
いることができる。この場合の軽石の粒径は0.5 〜5mm
のものが好ましい。
【0017】VA菌根菌の宿主植物への感染方法につい
て述べると、VA菌根菌の施用時期としては、宿主植物
の発根前後のいずれであってもよいが、特に種播きや挿
し芽の前処理時、種播きや挿し芽と同時、或いは苗の移
植時などが好ましい。また、施用方法としては基材と混
合したり、種子や芽の下層に層状に施用したり、或いは
定植時の植え穴の中に施用したりすることが好ましい。
さらに、VA菌根菌の施用量は特に制限はないが、通
常、1植物体当たり、1〜100000個程度である。
て述べると、VA菌根菌の施用時期としては、宿主植物
の発根前後のいずれであってもよいが、特に種播きや挿
し芽の前処理時、種播きや挿し芽と同時、或いは苗の移
植時などが好ましい。また、施用方法としては基材と混
合したり、種子や芽の下層に層状に施用したり、或いは
定植時の植え穴の中に施用したりすることが好ましい。
さらに、VA菌根菌の施用量は特に制限はないが、通
常、1植物体当たり、1〜100000個程度である。
【0018】VA菌根菌の宿主植物への感染や宿主植物
の栽培は、既知の方法により行えばよく、例えば温度は
5〜60℃、好ましくは10〜45℃、土壌のpHは3
〜9.5、好ましくは4〜7.5の条件で行われる。こ
のようにして宿主植物を栽培すると、該植物の生育に伴
い、VA菌根菌の感染が成立し、VA菌根菌は増殖す
る。
の栽培は、既知の方法により行えばよく、例えば温度は
5〜60℃、好ましくは10〜45℃、土壌のpHは3
〜9.5、好ましくは4〜7.5の条件で行われる。こ
のようにして宿主植物を栽培すると、該植物の生育に伴
い、VA菌根菌の感染が成立し、VA菌根菌は増殖す
る。
【0019】本発明では、VA菌根菌が感染した植物を
前記基材の存在下に栽培するにあたり、以下に示す一般
式(I)で表される化合物を、VA菌根菌接種用担体に
散布する。
前記基材の存在下に栽培するにあたり、以下に示す一般
式(I)で表される化合物を、VA菌根菌接種用担体に
散布する。
【0020】
【化3】
【0021】なお、式中R1は水素原子またはメチル基
を示し、mは0または1を示す。このような化合物とし
ては、下記の式で表されるもの等が挙げられる。なお、
式中、Meはメチル基を示し、Prはプロピル基を示
す。
を示し、mは0または1を示す。このような化合物とし
ては、下記の式で表されるもの等が挙げられる。なお、
式中、Meはメチル基を示し、Prはプロピル基を示
す。
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】上記化合物の散布方法については特に制限
はなく、通常行われる態様でよく、例えば該化合物を
0.1〜3.0mg/リットル、好ましくは0.3〜
1.5mg/リットルの濃度の水溶液として、植物の苗
1本あたり100〜500ml程度、苗近傍に散布すれ
ばよい。また、植物の栽培にあたっては、必要に応じ
て、灌水したり、栄養分を供給することができる。
はなく、通常行われる態様でよく、例えば該化合物を
0.1〜3.0mg/リットル、好ましくは0.3〜
1.5mg/リットルの濃度の水溶液として、植物の苗
1本あたり100〜500ml程度、苗近傍に散布すれ
ばよい。また、植物の栽培にあたっては、必要に応じ
て、灌水したり、栄養分を供給することができる。
【0025】上記化合物を散布してから通常、2〜5ケ
月程度経過して、宿主植物が充分に生育したところで、
水,栄養分等の供給を絶ち、暫く放置すると、VA菌根
菌は胞子を形成する。そこで、形成したVA菌根菌胞子
の付着した基材を回収することによりVA菌根菌接種担
体(製剤)が得られる。このようにして得られたVA菌
根菌接種担体は、VA菌根菌が感染しうる植物に施用さ
れ、種々の植物の栽培に利用される。
月程度経過して、宿主植物が充分に生育したところで、
水,栄養分等の供給を絶ち、暫く放置すると、VA菌根
菌は胞子を形成する。そこで、形成したVA菌根菌胞子
の付着した基材を回収することによりVA菌根菌接種担
体(製剤)が得られる。このようにして得られたVA菌
根菌接種担体は、VA菌根菌が感染しうる植物に施用さ
れ、種々の植物の栽培に利用される。
【0026】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1〜3および比較例1,2 花鉢6号(187φ×146mmH、以下、ポットと略
称する。)15個に、目開き3mmの篩を通り、1mm
の篩に残った焼成モンモリロナイトを敷きつめた。各ポ
ットの中に、VA菌根菌〔グロムス・ファシキュレータ
ム(G.fasciculatum) (なお、本菌は工業技術院微生物
工業技術研究所において受託を拒否された。) 〕の胞子
190個を、深さ3mmのところに胞子が水と共に下に
流れ出ないようにティシュペーパーの上に置いた。その
上1cmのところに、トウモロコシ(品種:ゴールデン
テントDK649:カネコ種苗)の種子を2粒置いた。
ポット中の焼成モンモリロナイト,VA菌根菌およびト
ウモロコシの種子を充分濡らした後、ビニールシートで
覆った。これをガラス温室内を20〜25℃に維持しな
がら、1週間水をからさないようにして栽培した。
る。 実施例1〜3および比較例1,2 花鉢6号(187φ×146mmH、以下、ポットと略
称する。)15個に、目開き3mmの篩を通り、1mm
の篩に残った焼成モンモリロナイトを敷きつめた。各ポ
ットの中に、VA菌根菌〔グロムス・ファシキュレータ
ム(G.fasciculatum) (なお、本菌は工業技術院微生物
工業技術研究所において受託を拒否された。) 〕の胞子
190個を、深さ3mmのところに胞子が水と共に下に
流れ出ないようにティシュペーパーの上に置いた。その
上1cmのところに、トウモロコシ(品種:ゴールデン
テントDK649:カネコ種苗)の種子を2粒置いた。
ポット中の焼成モンモリロナイト,VA菌根菌およびト
ウモロコシの種子を充分濡らした後、ビニールシートで
覆った。これをガラス温室内を20〜25℃に維持しな
がら、1週間水をからさないようにして栽培した。
【0027】生育した苗のうち健全な苗を残して他の苗
を除去し、その後同様にガラス温室内で毎日灌水を行な
いながら栽培した。播種した日から1ケ月後、15個の
ポットの内、5鉢に、プロピル−3−(ジメチルアミ
ノ)プロピルカーバメート塩酸塩700mg/lに調製
した水溶液(以下、薬剤と略記する。)を300ml散
布した(実施例1)。その他の10鉢は水のみを与え
た。その後、週1回ピータース液肥(20−10−2
0)の1000倍液を散布して1ケ月間栽培した。
を除去し、その後同様にガラス温室内で毎日灌水を行な
いながら栽培した。播種した日から1ケ月後、15個の
ポットの内、5鉢に、プロピル−3−(ジメチルアミ
ノ)プロピルカーバメート塩酸塩700mg/lに調製
した水溶液(以下、薬剤と略記する。)を300ml散
布した(実施例1)。その他の10鉢は水のみを与え
た。その後、週1回ピータース液肥(20−10−2
0)の1000倍液を散布して1ケ月間栽培した。
【0028】この時点でコルクボーラーにより、植物の
根元から5cm離れたところの焼成モンモリロナイトを
サンプルとして抜き取り、VA菌菌糸が付着している焼
成モンモリロナイトの数を計測した。総焼成モンモリロ
ナイト数あたり、VA菌根菌が付着している数を菌糸付
着率として、5ポット当りの平均値を第1表に示す。ま
た、対照として上記薬剤を散布していない10ポットよ
り5ポットを無作為に抽出し、同様にしてサンプルを抜
き取り、5ポット当りの菌糸付着率を求めた(比較例
1)。
根元から5cm離れたところの焼成モンモリロナイトを
サンプルとして抜き取り、VA菌菌糸が付着している焼
成モンモリロナイトの数を計測した。総焼成モンモリロ
ナイト数あたり、VA菌根菌が付着している数を菌糸付
着率として、5ポット当りの平均値を第1表に示す。ま
た、対照として上記薬剤を散布していない10ポットよ
り5ポットを無作為に抽出し、同様にしてサンプルを抜
き取り、5ポット当りの菌糸付着率を求めた(比較例
1)。
【0029】さらに、上記液肥を週1回かけながら、1
ケ月栽培を継続し、その後、水,液肥の散布を中止し
た。その際、先に薬剤を散布したポット5鉢に、同濃度
の薬剤を300ml散布(実施例2)し、また別の新し
いポット(栽培1ケ月では薬剤を散布しなかったもの)
5鉢に、同濃度の薬剤を300mlづつ散布した(実施
例3)。また、対照区として、残り5ポットには薬剤を
散布しなかった(比較例2)。
ケ月栽培を継続し、その後、水,液肥の散布を中止し
た。その際、先に薬剤を散布したポット5鉢に、同濃度
の薬剤を300ml散布(実施例2)し、また別の新し
いポット(栽培1ケ月では薬剤を散布しなかったもの)
5鉢に、同濃度の薬剤を300mlづつ散布した(実施
例3)。また、対照区として、残り5ポットには薬剤を
散布しなかった(比較例2)。
【0030】その後、水,液肥の供給を止め、20日間
放置してからポットを裏返してトウモロコシの根とVA
菌根菌を含む焼成モンモリロナイトを、ビニールシート
の上に広げた。トウモロコシの太い根を除去し、そのま
ま15℃の暗所で乾燥させた。このようにして得られた
サンプルを1ポット当り、1gづつ無作為に3ケ所より
採取し、付着している胞子数の平均値を測定した。各区
5ポットで得られた値の平均値をVA菌根菌胞子数とし
て第1表に示す。
放置してからポットを裏返してトウモロコシの根とVA
菌根菌を含む焼成モンモリロナイトを、ビニールシート
の上に広げた。トウモロコシの太い根を除去し、そのま
ま15℃の暗所で乾燥させた。このようにして得られた
サンプルを1ポット当り、1gづつ無作為に3ケ所より
採取し、付着している胞子数の平均値を測定した。各区
5ポットで得られた値の平均値をVA菌根菌胞子数とし
て第1表に示す。
【0031】
【表1】第 1 表
【0032】実施例4〜5 実施例2において、焼成モンモリロナイトの代わりに焼
成アタパルジャイトを用い、かつ、VA菌根菌として、
グロムスファシキュレータムの代わりにグロムス・カレ
ドニウム( Glomus caledonium )(実施例4)或いは
グロムス・モセアエ( Glomus mosseae )(実施例5)
〔なお、両菌ともに、工業技術院微生物工業技術研究所
において受託を拒否された。〕を用いた他は、実施例2
と同様にしてトウモロコシの苗を栽培し、サンプルを採
取し、付着している胞子数の平均値を測定した。各区5
ポットで得られた値の平均値をVA菌根菌胞子数として
第2表に示す。
成アタパルジャイトを用い、かつ、VA菌根菌として、
グロムスファシキュレータムの代わりにグロムス・カレ
ドニウム( Glomus caledonium )(実施例4)或いは
グロムス・モセアエ( Glomus mosseae )(実施例5)
〔なお、両菌ともに、工業技術院微生物工業技術研究所
において受託を拒否された。〕を用いた他は、実施例2
と同様にしてトウモロコシの苗を栽培し、サンプルを採
取し、付着している胞子数の平均値を測定した。各区5
ポットで得られた値の平均値をVA菌根菌胞子数として
第2表に示す。
【0033】比較例3〜4 実施例4〜5において、薬剤を散布しない他は、実施例
4と同様(比較例3)或いは実施例5と同様(比較例
4)にして行ない、VA菌根菌胞子数を求めた。結果を
第2表に示す。
4と同様(比較例3)或いは実施例5と同様(比較例
4)にして行ない、VA菌根菌胞子数を求めた。結果を
第2表に示す。
【0034】
【表2】第 2 表
【0035】
【発明の効果】本発明の方法によれば、VA菌根菌の菌
糸の増殖が早く、しかも胞子の形成も促進される。ま
た、薬剤の散布により雑菌汚染も防止される。そのた
め、VA菌根菌の胞子密度が高く、かつ活性に優れたV
A菌根菌製剤を安価に製造することができる。したがっ
て、本発明により得られるVA菌根菌製剤は実用的な資
材として有効に利用される。
糸の増殖が早く、しかも胞子の形成も促進される。ま
た、薬剤の散布により雑菌汚染も防止される。そのた
め、VA菌根菌の胞子密度が高く、かつ活性に優れたV
A菌根菌製剤を安価に製造することができる。したがっ
て、本発明により得られるVA菌根菌製剤は実用的な資
材として有効に利用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:645) (56)参考文献 特開 平3−247270(JP,A) 特開 平3−76572(JP,A) 特開 昭60−237987(JP,A) 特開 昭63−87973(JP,A) 特開 昭50−157152(JP,A) 特開 昭50−68835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 11/02 CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 VA菌根菌接種用担体の存在下、VA菌
根菌感染植物を栽培してVA菌根菌接種担体を製造する
にあたり、一般式(I) 【化1】 〔式中R1は水素原子またはメチル基を示し、mは0ま
たは1を示す。〕で表される化合物を、VA菌根菌接種
用担体に散布することを特徴とするVA菌根菌接種担体
の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34995192A JP3142675B2 (ja) | 1991-12-06 | 1992-12-03 | Va菌根菌接種担体の製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34861791 | 1991-12-06 | ||
| JP3-348617 | 1991-12-06 | ||
| JP34995192A JP3142675B2 (ja) | 1991-12-06 | 1992-12-03 | Va菌根菌接種担体の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0614779A JPH0614779A (ja) | 1994-01-25 |
| JP3142675B2 true JP3142675B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=26578792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34995192A Expired - Fee Related JP3142675B2 (ja) | 1991-12-06 | 1992-12-03 | Va菌根菌接種担体の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3142675B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0993102A4 (en) | 1998-03-26 | 2006-09-06 | Seiko Epson Corp | STEPPING MOTOR FOR USE IN A PRINTING DEVICE OR PAPER FEEDING DEVICE IN A PRINTER |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP34995192A patent/JP3142675B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0614779A (ja) | 1994-01-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5811092A (en) | Nematophage agent against nematodes of the meloidogyne genus | |
| JP3142675B2 (ja) | Va菌根菌接種担体の製造法 | |
| CN111548951B (zh) | 枯草芽孢杆菌Pro6A5、其菌剂和制备方法及在甜瓜栽培中的应用 | |
| KR100239153B1 (ko) | 브이에이균근균 접종 담체의 제조법 | |
| JPH05244824A (ja) | 植物の栽培方法 | |
| JP2931221B2 (ja) | 耐りん酸性を有するva菌根菌グロムス・エスピー r10とこれを用いた植物の栽培方法 | |
| JPH0638736A (ja) | Va菌根菌接種物の製造方法 | |
| JP2986272B2 (ja) | Va菌根菌接種物の製造方法 | |
| JPH05244933A (ja) | Va菌根菌接種担体の製造方法 | |
| JP2986271B2 (ja) | Va菌根菌接種物の製造方法 | |
| JPH03251179A (ja) | 軟腐病菌の固定化方法および防除方法 | |
| JPH05176636A (ja) | Va菌根菌の増殖方法 | |
| KR100773298B1 (ko) | 인삼의 생산성향상을 위한 아버스큘라 균근균(amf)접종원의 효과적 접종방법 | |
| JPH06205666A (ja) | Va菌根菌の増殖方法 | |
| JPH07289085A (ja) | 植物の栽培方法 | |
| JPH07289084A (ja) | Va菌根菌接種物 | |
| JPH06319528A (ja) | Va菌根菌の増殖方法 | |
| JP2955091B2 (ja) | Va菌根菌の増殖方法 | |
| JPH05176756A (ja) | Va菌根菌製剤の保存方法 | |
| JPH08172914A (ja) | 植物の栽培方法 | |
| JPH05137459A (ja) | Va菌根菌接種物の製造法 | |
| JPH08225419A (ja) | 土壌病害の防除法及び土壌病害防除剤 | |
| JPH05137565A (ja) | Va菌根菌の胞子形成方法 | |
| JPH05236940A (ja) | Va菌根菌の増殖法 | |
| JPH07303480A (ja) | 活性va菌根菌胞子の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20001121 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |