JPH0638736A - Va菌根菌接種物の製造方法 - Google Patents
Va菌根菌接種物の製造方法Info
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- JPH0638736A JPH0638736A JP4215738A JP21573892A JPH0638736A JP H0638736 A JPH0638736 A JP H0638736A JP 4215738 A JP4215738 A JP 4215738A JP 21573892 A JP21573892 A JP 21573892A JP H0638736 A JPH0638736 A JP H0638736A
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- JP
- Japan
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- mycorrhizal
- attapulgite
- base material
- plant
- mycorrhizal fungi
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- Withdrawn
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G18/00—Cultivation of mushrooms
- A01G18/10—Mycorrhiza; Mycorrhizal associations
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Mycology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 VA菌根菌を感染させた植物を、焼成アタパ
ルジヤイト、或いは焼成アタパルジヤイトと焼成赤玉土
との混合物を基材として栽培し、VA菌根菌を増殖させ
ることを特徴とするVA菌根菌接種物の製造方法。 【効果】 本発明では、焼成アタパルジヤイト、或いは
焼成アタパルジヤイトと焼成赤玉土との混合物を基材と
して用いることによって、土着のVA菌根菌,病原菌等
の混入を防ぐことができ、純粋に種菌として用いたギガ
スポラ(Gigaspora )属に属するVA菌根菌を効率よく
増殖させることができる。また、本発明によれば、取扱
が容易で、胞子密度の高いVA菌根菌接種物を安価に作
成することができる。さらに、本発明によれば、VA菌
根菌増殖基材をそのまま商品とすることができるため
に、胞子分離の手間をかけずに済み、操作が簡便であ
る。
ルジヤイト、或いは焼成アタパルジヤイトと焼成赤玉土
との混合物を基材として栽培し、VA菌根菌を増殖させ
ることを特徴とするVA菌根菌接種物の製造方法。 【効果】 本発明では、焼成アタパルジヤイト、或いは
焼成アタパルジヤイトと焼成赤玉土との混合物を基材と
して用いることによって、土着のVA菌根菌,病原菌等
の混入を防ぐことができ、純粋に種菌として用いたギガ
スポラ(Gigaspora )属に属するVA菌根菌を効率よく
増殖させることができる。また、本発明によれば、取扱
が容易で、胞子密度の高いVA菌根菌接種物を安価に作
成することができる。さらに、本発明によれば、VA菌
根菌増殖基材をそのまま商品とすることができるため
に、胞子分離の手間をかけずに済み、操作が簡便であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業や園芸等の分野で
有用なVA菌根菌、特にギガスポラ( Gigaspora) 属に
属するVA菌根菌の胞子密度が高いVA菌根菌接種物の
製造方法に関する。
有用なVA菌根菌、特にギガスポラ( Gigaspora) 属に
属するVA菌根菌の胞子密度が高いVA菌根菌接種物の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】VA菌
根菌(Vesicular Arbuscular Mycorrhizae )は、植物の
根に共生することにより、植物の生長を促進したり、植
物の耐病性等を向上させる働きがあり、その有用性は古
くから知られている(小川 眞著:VA菌根とその働
き,森林立地,第30(2)巻,第57〜65頁,19
88年.小林紀彦著:VA菌根菌と土壌病害への利用,
植物防疫,第42巻,第259〜266頁,1988年
など)。しかしながら、VA菌根菌、特にギガスポラ
( Gigaspora) 属に属するVA菌根菌を人工的に増殖さ
せ、VA菌根菌接種物として商業的に使えるようなもの
はこれまで製造されていない。
根菌(Vesicular Arbuscular Mycorrhizae )は、植物の
根に共生することにより、植物の生長を促進したり、植
物の耐病性等を向上させる働きがあり、その有用性は古
くから知られている(小川 眞著:VA菌根とその働
き,森林立地,第30(2)巻,第57〜65頁,19
88年.小林紀彦著:VA菌根菌と土壌病害への利用,
植物防疫,第42巻,第259〜266頁,1988年
など)。しかしながら、VA菌根菌、特にギガスポラ
( Gigaspora) 属に属するVA菌根菌を人工的に増殖さ
せ、VA菌根菌接種物として商業的に使えるようなもの
はこれまで製造されていない。
【0003】これは、VA菌根菌、特にギガスポラ( G
igaspora) 属に属するVA菌根菌の大量培養が非常に難
しく、また培養操作が煩雑であり、コストがかかること
が主な原因とされている。そこで特にギガスポラ( Gig
aspora) 属に属するVA菌根菌を商業的に使えるように
するために、培養操作が簡単で、かつ、安価に大量生産
できる方法が望まれている。
igaspora) 属に属するVA菌根菌の大量培養が非常に難
しく、また培養操作が煩雑であり、コストがかかること
が主な原因とされている。そこで特にギガスポラ( Gig
aspora) 属に属するVA菌根菌を商業的に使えるように
するために、培養操作が簡単で、かつ、安価に大量生産
できる方法が望まれている。
【0004】このため、VA菌根菌を増やす方法とし
て、幾つかの提案がされている。例えば、休耕地の土か
らVA菌根菌を採取したり、或いは休耕地の土にVA菌
根菌を接種し、適当な宿主植物をその土で栽培すること
によってVA菌根菌を増殖させる土耕法が知られてい
る。しかしながら、この土耕法は、VA菌根菌胞子を分
離する操作が必要であり、また、生の土を使用すると、
土着のVA菌根菌や病原菌の混入を招くおそれがあっ
た。これは、土を化学薬剤や蒸気などで殺菌することに
より回避することができるが、その手間が別途必要とな
る。また、残留薬剤によるVA菌根菌の生育阻害という
新たな問題点を生ずる。
て、幾つかの提案がされている。例えば、休耕地の土か
らVA菌根菌を採取したり、或いは休耕地の土にVA菌
根菌を接種し、適当な宿主植物をその土で栽培すること
によってVA菌根菌を増殖させる土耕法が知られてい
る。しかしながら、この土耕法は、VA菌根菌胞子を分
離する操作が必要であり、また、生の土を使用すると、
土着のVA菌根菌や病原菌の混入を招くおそれがあっ
た。これは、土を化学薬剤や蒸気などで殺菌することに
より回避することができるが、その手間が別途必要とな
る。また、残留薬剤によるVA菌根菌の生育阻害という
新たな問題点を生ずる。
【0005】なお、この土耕法において、土壌中からV
A菌根菌胞子を大量に分離する方法としては、土壌を篩
で分別した後、比重差を利用して分離する方法(鈴木達
彦著:VA菌根に関する諸問題5,農業および園芸,第
62巻,第3号,第28〜33頁,1987年)や、遠
心分離による方法(特開昭63−309178号公報)
などが提案されているが、非常に煩雑な操作が必要であ
り、商業規模での生産を困難なものとしている。
A菌根菌胞子を大量に分離する方法としては、土壌を篩
で分別した後、比重差を利用して分離する方法(鈴木達
彦著:VA菌根に関する諸問題5,農業および園芸,第
62巻,第3号,第28〜33頁,1987年)や、遠
心分離による方法(特開昭63−309178号公報)
などが提案されているが、非常に煩雑な操作が必要であ
り、商業規模での生産を困難なものとしている。
【0006】また、VA菌根菌を増やす方法として、多
孔質で植物の根が分配されるようになる材料を用いて行
なう栄養薄膜培養法が提案されている(特開昭55−1
18390号公報)が、これを接種源として用いた場合
には、根の乾燥によって感染性が低下するという問題が
あった。
孔質で植物の根が分配されるようになる材料を用いて行
なう栄養薄膜培養法が提案されている(特開昭55−1
18390号公報)が、これを接種源として用いた場合
には、根の乾燥によって感染性が低下するという問題が
あった。
【0007】さらに、毛状根を使ってVA菌根菌をイン
ビトロで培養する方法が提案されている(特公昭62−
49047号公報,特開平3−83522号公報な
ど)。この方法は、無菌的な方法であるので、病原菌等
の混入は防ぐことはできるものの、操作が非常に煩雑に
なるという欠点がある。
ビトロで培養する方法が提案されている(特公昭62−
49047号公報,特開平3−83522号公報な
ど)。この方法は、無菌的な方法であるので、病原菌等
の混入は防ぐことはできるものの、操作が非常に煩雑に
なるという欠点がある。
【0008】また、パーライト,バーミキュライト,粘
土などの多孔質体を、植物及びVA菌根菌の増殖培地と
して使用し、この多孔質体の上でVA菌根菌を増殖させ
る方法( Methods and Principles of Mycorrhizal Res
earch, N.C.Schenck編, TheAmerican Phytopathologica
l Society. p 61,1982年 )や、植物として、
麦,コショウ,トウモロコシ,モロコシ,ネギ,アルフ
ァルファ,ピーナツなどを用い、バーミキュライト,ピ
ート,パーライト,ピュミス等の担体上で栽培してVA
菌根菌を増殖させる方法(VA Mycorrhiza Conway Ll,
Powell D.JosephBagyaraj,CRC Press, p 190,19
84年) などが知られている。しかしながら、これらの
方法によって、ギガスポラ(Gigaspora)属に属するVA
菌根菌を高密度で増殖させた例は示されていない。
土などの多孔質体を、植物及びVA菌根菌の増殖培地と
して使用し、この多孔質体の上でVA菌根菌を増殖させ
る方法( Methods and Principles of Mycorrhizal Res
earch, N.C.Schenck編, TheAmerican Phytopathologica
l Society. p 61,1982年 )や、植物として、
麦,コショウ,トウモロコシ,モロコシ,ネギ,アルフ
ァルファ,ピーナツなどを用い、バーミキュライト,ピ
ート,パーライト,ピュミス等の担体上で栽培してVA
菌根菌を増殖させる方法(VA Mycorrhiza Conway Ll,
Powell D.JosephBagyaraj,CRC Press, p 190,19
84年) などが知られている。しかしながら、これらの
方法によって、ギガスポラ(Gigaspora)属に属するVA
菌根菌を高密度で増殖させた例は示されていない。
【0009】さらに、VA菌根菌の胞子形成を誘導する
方法としても、幾つか提案されており、例えば植物を日
長調節することにより、強制開花させ、胞子形成を誘導
する方法(特開平2−227068号公報)や、水切り
などを行なって強制的に植物を枯らすことにより、胞子
形成を誘導する方法などが知られているが、いずれも胞
子形成させる度に植物を捨てなければならず、連続的に
胞子形成させることが難しい。
方法としても、幾つか提案されており、例えば植物を日
長調節することにより、強制開花させ、胞子形成を誘導
する方法(特開平2−227068号公報)や、水切り
などを行なって強制的に植物を枯らすことにより、胞子
形成を誘導する方法などが知られているが、いずれも胞
子形成させる度に植物を捨てなければならず、連続的に
胞子形成させることが難しい。
【0010】また、VA菌根菌の接種物を作る方法とし
ては、大きく次の2つに分けられるが、VA菌根菌接種
物として実用的なものはこれまで得られていない。すな
わち第1に、土壌などで増やしたVA菌根菌の胞子を分
離回収し、その胞子をバーミキュライト,アタパルジャ
イト,ケイソウ土等の担体に、カルボキシメチルセルロ
ース等の接着物と共に混ぜ、粒状化させて得た接種物
(特開平1−165369号公報)や、上記担体と炭と
の混合物を用いること以外は同様にして得られた接種物
(特開平3−103124号公報)が知られている。し
かしながら、この場合には、胞子を分離する過程や粒状
化過程で、胞子に損傷が与えられたり、粒状化過程で強
制乾燥するために、高頻度で胞子が死滅することがあ
り、良質の接種物を作ることは困難であった。
ては、大きく次の2つに分けられるが、VA菌根菌接種
物として実用的なものはこれまで得られていない。すな
わち第1に、土壌などで増やしたVA菌根菌の胞子を分
離回収し、その胞子をバーミキュライト,アタパルジャ
イト,ケイソウ土等の担体に、カルボキシメチルセルロ
ース等の接着物と共に混ぜ、粒状化させて得た接種物
(特開平1−165369号公報)や、上記担体と炭と
の混合物を用いること以外は同様にして得られた接種物
(特開平3−103124号公報)が知られている。し
かしながら、この場合には、胞子を分離する過程や粒状
化過程で、胞子に損傷が与えられたり、粒状化過程で強
制乾燥するために、高頻度で胞子が死滅することがあ
り、良質の接種物を作ることは困難であった。
【0011】また、第2に、担体として、土壌(特開平
3−58715号公報,同3−76572号公報),発
泡させた粘土,軽石等の多孔質構造を有する物(特開昭
60−237987号公報,同55−118390号公
報)、或いは多孔質両性イオン交換体(特開昭63−8
7973号公報)を用いて、植物根とVA菌根菌を共生
させて増やし、これら担体に付着したVA菌根菌をその
まま接種物として使用する方法が知られている。しかし
ながら、この方法においては、例えば特開平3−587
15号公報に記載されているように、天然の土壌を使っ
た場合には、病原菌による汚染が問題となる。また、特
開平3−76572号公報に記載されているように、細
粒土をVA菌根菌の担体とし、粗粒土と深さ方向の界面
に充填して植物を栽培する方法では、0.1 〜1mmの細
粒土に、増えたVA菌根菌を回収し使用する。このた
め、製造過程(2〜4ケ月)で細粒土が砕け、目詰りを
生ずる。この状態では、酸素の供給が充分に行なわれ
ず、VA菌根菌の増殖に好ましいとは言えない。さら
に、病原菌等の雑菌汚染の危険性が高い。さらに、特開
昭63−87973号公報に記載されているように、多
孔質両性イオン交換体を担体とし、イモ類を宿主植物と
してVA菌根菌を増やす方法の場合には、宿主植物がイ
モ類に限定されることと、担体自体がDEAEセルロー
ス等、高価で実際的でなく、また胞子密度も不充分であ
る。
3−58715号公報,同3−76572号公報),発
泡させた粘土,軽石等の多孔質構造を有する物(特開昭
60−237987号公報,同55−118390号公
報)、或いは多孔質両性イオン交換体(特開昭63−8
7973号公報)を用いて、植物根とVA菌根菌を共生
させて増やし、これら担体に付着したVA菌根菌をその
まま接種物として使用する方法が知られている。しかし
ながら、この方法においては、例えば特開平3−587
15号公報に記載されているように、天然の土壌を使っ
た場合には、病原菌による汚染が問題となる。また、特
開平3−76572号公報に記載されているように、細
粒土をVA菌根菌の担体とし、粗粒土と深さ方向の界面
に充填して植物を栽培する方法では、0.1 〜1mmの細
粒土に、増えたVA菌根菌を回収し使用する。このた
め、製造過程(2〜4ケ月)で細粒土が砕け、目詰りを
生ずる。この状態では、酸素の供給が充分に行なわれ
ず、VA菌根菌の増殖に好ましいとは言えない。さら
に、病原菌等の雑菌汚染の危険性が高い。さらに、特開
昭63−87973号公報に記載されているように、多
孔質両性イオン交換体を担体とし、イモ類を宿主植物と
してVA菌根菌を増やす方法の場合には、宿主植物がイ
モ類に限定されることと、担体自体がDEAEセルロー
ス等、高価で実際的でなく、また胞子密度も不充分であ
る。
【0012】本発明者等は、このような従来の問題点を
解消すべく鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、基
材として焼成アタパルジャイト、或いは焼成アタパルジ
ャイトと焼成赤玉土との混合物を用いることにより、上
記問題点をすべて解消することができることを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに到った。
解消すべく鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、基
材として焼成アタパルジャイト、或いは焼成アタパルジ
ャイトと焼成赤玉土との混合物を用いることにより、上
記問題点をすべて解消することができることを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに到った。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は第1
に、ギガスポラ( Gigaspora) 属に属するVA菌根菌を
感染させた植物を、焼成アタパルジヤイトを基材として
栽培し、VA菌根菌を増殖させることを特徴とするVA
菌根菌接種物の製造方法を提供するものである。また、
本発明は第2に、ギガスポラ( Gigaspora) 属に属する
VA菌根菌を感染させた植物を、焼成アタパルジヤイト
と焼成赤玉土との混合物を基材として栽培し、VA菌根
菌を増殖させることを特徴とするVA菌根菌接種物の製
造方法を提供するものである。なお、本発明の第1と第
2とは、焼成アタパルジヤイトを単独で基材として用い
るか、或いは焼成アタパルジヤイトと焼成赤玉土との混
合物を基材として用いるかの点で相違している。
に、ギガスポラ( Gigaspora) 属に属するVA菌根菌を
感染させた植物を、焼成アタパルジヤイトを基材として
栽培し、VA菌根菌を増殖させることを特徴とするVA
菌根菌接種物の製造方法を提供するものである。また、
本発明は第2に、ギガスポラ( Gigaspora) 属に属する
VA菌根菌を感染させた植物を、焼成アタパルジヤイト
と焼成赤玉土との混合物を基材として栽培し、VA菌根
菌を増殖させることを特徴とするVA菌根菌接種物の製
造方法を提供するものである。なお、本発明の第1と第
2とは、焼成アタパルジヤイトを単独で基材として用い
るか、或いは焼成アタパルジヤイトと焼成赤玉土との混
合物を基材として用いるかの点で相違している。
【0014】VA菌根菌は、土壌中に存在する接合菌の
一種であり、その菌糸が様々な植物の根について菌根を
形成し、両者が共生することが知られている。本発明の
方法においては、種々のVA菌根菌の中でも特に、従
来、高密度で増殖させることが困難であったギガスポラ
( Gigaspora )属に属するVA菌根菌を選択的に用い
る。
一種であり、その菌糸が様々な植物の根について菌根を
形成し、両者が共生することが知られている。本発明の
方法においては、種々のVA菌根菌の中でも特に、従
来、高密度で増殖させることが困難であったギガスポラ
( Gigaspora )属に属するVA菌根菌を選択的に用い
る。
【0015】ここでギガスポラ ( Gigaspora )属に属す
るVA菌根菌としては、例えばギガスポラ・マルガリタ
( Gigaspora margarita ),ギガスポラ・ギガンタ
( Gigaspora gigantea ),ギガスポラ・カロスポラ
( Gigaspora calospora ),ギガスポラ・ヘテロガマ
( Gigaspora heterogama )等を挙げることができる。
るVA菌根菌としては、例えばギガスポラ・マルガリタ
( Gigaspora margarita ),ギガスポラ・ギガンタ
( Gigaspora gigantea ),ギガスポラ・カロスポラ
( Gigaspora calospora ),ギガスポラ・ヘテロガマ
( Gigaspora heterogama )等を挙げることができる。
【0016】これらギガスポラ ( Gigaspora )属に属す
るVA菌根菌は、自然界から篩等を用いて集めたり(鈴
木達彦著,VA菌根に関する諸問題5,農業および園
芸,第62巻,第3号,p28〜33,1987年)、
遠心分離により集めた(特開昭63−309178号公
報)ものを用いることができる。さらに、栄養薄膜培養
法(特開昭55−118390号公報)や器官培養した
根を使用する方法(特公昭62−49037号公報)等
により増殖させたものを用いることができる。また、無
機質や有機質の担体に付着させたVA菌根菌も使用する
ことができる。
るVA菌根菌は、自然界から篩等を用いて集めたり(鈴
木達彦著,VA菌根に関する諸問題5,農業および園
芸,第62巻,第3号,p28〜33,1987年)、
遠心分離により集めた(特開昭63−309178号公
報)ものを用いることができる。さらに、栄養薄膜培養
法(特開昭55−118390号公報)や器官培養した
根を使用する方法(特公昭62−49037号公報)等
により増殖させたものを用いることができる。また、無
機質や有機質の担体に付着させたVA菌根菌も使用する
ことができる。
【0017】本発明でギガスポラ ( Gigaspora )属に属
するVA菌根菌を感染させる植物、すなわちVA菌根菌
培養のための宿主植物としては、ギガスポラ ( Gigaspo
ra )属に属するVA菌根菌が感染する植物であれば特に
制限はないが、生長が速く、根がよく張る植物であっ
て、かつ、ギガスポラ ( Gigaspora )属に属するVA菌
根菌が感染しやすい植物が好適である。具体的には例え
ば、トウモロコシ,メヒシバ,ソルゴー(別名ソルガム
又はモロコシ),ムギ,芝草,スダングラス,バヒアグ
ラス,ギニアグラス等のイネ科植物、ナス,トマト,ピ
ーマン,シシトウ等のナス科植物、赤クローバー,ダイ
ズ,カラスノエンドウ,マングビーン,ピーナッツ,ア
ルファルファ等のマメ科植物、ネギ,玉ネギ等のユリ科
植物などが挙げられる。これらの植物は、種や実生苗を
用いる他、播種して育苗後、移植して栽培したり、栄養
繁殖したり、挿し芽,挿し木,接木,球根等により増
殖,栽培したりして用いられる。
するVA菌根菌を感染させる植物、すなわちVA菌根菌
培養のための宿主植物としては、ギガスポラ ( Gigaspo
ra )属に属するVA菌根菌が感染する植物であれば特に
制限はないが、生長が速く、根がよく張る植物であっ
て、かつ、ギガスポラ ( Gigaspora )属に属するVA菌
根菌が感染しやすい植物が好適である。具体的には例え
ば、トウモロコシ,メヒシバ,ソルゴー(別名ソルガム
又はモロコシ),ムギ,芝草,スダングラス,バヒアグ
ラス,ギニアグラス等のイネ科植物、ナス,トマト,ピ
ーマン,シシトウ等のナス科植物、赤クローバー,ダイ
ズ,カラスノエンドウ,マングビーン,ピーナッツ,ア
ルファルファ等のマメ科植物、ネギ,玉ネギ等のユリ科
植物などが挙げられる。これらの植物は、種や実生苗を
用いる他、播種して育苗後、移植して栽培したり、栄養
繁殖したり、挿し芽,挿し木,接木,球根等により増
殖,栽培したりして用いられる。
【0018】上記の如き宿主植物に、ギガスポラ ( Gig
aspora )属に属するVA菌根菌を感染させる場合に用い
る基材(培地)としては、宿主植物が生育する基材なら
ば特に制限はなく、様々なものを挙げることができ、有
機物であると、無機物であるとを問わない。無機物とし
ては例えば、ゼオライト,発泡粘土(ブレー粘土),タ
ルク,パーライト,バーミキュライト,(焼成)赤玉
土,軽石,石灰岩,土,砂,コークス等を挙げることが
できる。また、有機物としては例えば、ピートモスなど
を挙げることができ、これらを複数併用した混合基材を
用いてもよい。但し、土着の雑菌の混入防止という観点
からは、滅菌処理(焼成処理も含む)した基材が好まし
く、例えば滅菌土壌,焼成赤玉土等を好適に用いること
ができる。
aspora )属に属するVA菌根菌を感染させる場合に用い
る基材(培地)としては、宿主植物が生育する基材なら
ば特に制限はなく、様々なものを挙げることができ、有
機物であると、無機物であるとを問わない。無機物とし
ては例えば、ゼオライト,発泡粘土(ブレー粘土),タ
ルク,パーライト,バーミキュライト,(焼成)赤玉
土,軽石,石灰岩,土,砂,コークス等を挙げることが
できる。また、有機物としては例えば、ピートモスなど
を挙げることができ、これらを複数併用した混合基材を
用いてもよい。但し、土着の雑菌の混入防止という観点
からは、滅菌処理(焼成処理も含む)した基材が好まし
く、例えば滅菌土壌,焼成赤玉土等を好適に用いること
ができる。
【0019】ギガスポラ ( Gigaspora )属に属するVA
菌根菌の宿主植物への接種・感染方法について述べる
と、施用時期としては宿主植物の発根前後のいずれであ
ってもよいが、特に播種時や挿し芽の前処理時、播種や
挿し芽と同時、或いは苗の移植時などが好ましい。ま
た、施用方法としては、VA菌根菌を前記の基材と混合
したり、根元に入れたり、種子や芽の下層に層状に施用
したり、或いは定植時の植え穴の中に施用したりするこ
とが好ましい。
菌根菌の宿主植物への接種・感染方法について述べる
と、施用時期としては宿主植物の発根前後のいずれであ
ってもよいが、特に播種時や挿し芽の前処理時、播種や
挿し芽と同時、或いは苗の移植時などが好ましい。ま
た、施用方法としては、VA菌根菌を前記の基材と混合
したり、根元に入れたり、種子や芽の下層に層状に施用
したり、或いは定植時の植え穴の中に施用したりするこ
とが好ましい。
【0020】VA菌根菌を植物へ感染させる場合、通
常、1植物体に対し、1〜100,000 個、好ましくは5〜
10,000個のギガスポラ ( Gigaspora )属に属するVA菌
根菌胞子を植物へ接種すればよい。VA菌根菌を接種し
た植物を、常法にて栽培することにより、例えば温度5
〜60℃、好ましくは10〜45℃にて、基材のpH3
〜9.5、好ましくは4〜7.5の条件で栽培すること
により、VA菌根菌が植物の根に感染する。
常、1植物体に対し、1〜100,000 個、好ましくは5〜
10,000個のギガスポラ ( Gigaspora )属に属するVA菌
根菌胞子を植物へ接種すればよい。VA菌根菌を接種し
た植物を、常法にて栽培することにより、例えば温度5
〜60℃、好ましくは10〜45℃にて、基材のpH3
〜9.5、好ましくは4〜7.5の条件で栽培すること
により、VA菌根菌が植物の根に感染する。
【0021】このように宿主植物の発根と共に、ギガス
ポラ ( Gigaspora )属に属するVA菌根菌の感染が成立
する。本発明の方法は、このようにしてVA菌根菌を感
染させた植物を、加熱処理したアタパルジャイト、すな
わち焼成アタパルジャイト、或いはこの焼成アタパルジ
ャイトと焼成赤玉土(加熱処理した赤玉土)との混合物
を基材として栽培する点に特徴がある。すなわち、宿主
植物であるVA菌根菌感染植物を、焼成アタパルジャイ
ト、或いは焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との混合
物を基材とする培地に植え替え、VA菌根菌を増殖させ
ると共に、VA菌根菌感染植物を充分に生育させる。な
お、場合によっては、当初から、このような基材中で感
染・栽培してもよい。
ポラ ( Gigaspora )属に属するVA菌根菌の感染が成立
する。本発明の方法は、このようにしてVA菌根菌を感
染させた植物を、加熱処理したアタパルジャイト、すな
わち焼成アタパルジャイト、或いはこの焼成アタパルジ
ャイトと焼成赤玉土(加熱処理した赤玉土)との混合物
を基材として栽培する点に特徴がある。すなわち、宿主
植物であるVA菌根菌感染植物を、焼成アタパルジャイ
ト、或いは焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との混合
物を基材とする培地に植え替え、VA菌根菌を増殖させ
ると共に、VA菌根菌感染植物を充分に生育させる。な
お、場合によっては、当初から、このような基材中で感
染・栽培してもよい。
【0022】ここで用いる焼成アタパルジャイトは、ア
タパルジャイトを200〜1000℃、好ましくは30
0〜650℃で焼成したものである。その粒径は特に制
限はないが、通常、0.3〜5mm、好ましくは0.5
〜3mmのものである。また、焼成赤玉土としては、赤
玉土を200〜1000℃、好ましくは250〜850
℃で焼成したものである。その粒径は特に制限はない
が、通常、0.3〜5mm、好ましくは0.5〜3mm
のものである。焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との
混合物においては、焼成赤玉土を焼成アタパルジャイト
の5〜95容量%、好ましくは40〜80容量%の割合
で混合すればよい。培地には、このような基材の他に、
炭,軽石,発泡粘土等を混合することが可能であるが、
この場合には、焼成アタパルジャイト、或いは焼成アタ
パルジャイトと焼成赤玉土との混合物の合計が、培地全
体の80容量%以上となるようにする。
タパルジャイトを200〜1000℃、好ましくは30
0〜650℃で焼成したものである。その粒径は特に制
限はないが、通常、0.3〜5mm、好ましくは0.5
〜3mmのものである。また、焼成赤玉土としては、赤
玉土を200〜1000℃、好ましくは250〜850
℃で焼成したものである。その粒径は特に制限はない
が、通常、0.3〜5mm、好ましくは0.5〜3mm
のものである。焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との
混合物においては、焼成赤玉土を焼成アタパルジャイト
の5〜95容量%、好ましくは40〜80容量%の割合
で混合すればよい。培地には、このような基材の他に、
炭,軽石,発泡粘土等を混合することが可能であるが、
この場合には、焼成アタパルジャイト、或いは焼成アタ
パルジャイトと焼成赤玉土との混合物の合計が、培地全
体の80容量%以上となるようにする。
【0023】本発明の方法では、このように特定の基材
を用いているため、ギガスポラ ( Gigaspora )属に属す
るVA菌根菌が盛んに増殖し、VA菌根菌の菌糸が基材
を満たした容器全体に効率よく伸長する。VA菌根菌感
染植物に肥料等を与えて、栄養生長を維持しながら、胞
子形成を誘導する。このようにして植物は栄養生長を続
けながらも、VA菌根菌は胞子を形成し始める。宿主植
物の栽培は通常の条件で行なえばよく、温度は通常、5
〜60℃である。
を用いているため、ギガスポラ ( Gigaspora )属に属す
るVA菌根菌が盛んに増殖し、VA菌根菌の菌糸が基材
を満たした容器全体に効率よく伸長する。VA菌根菌感
染植物に肥料等を与えて、栄養生長を維持しながら、胞
子形成を誘導する。このようにして植物は栄養生長を続
けながらも、VA菌根菌は胞子を形成し始める。宿主植
物の栽培は通常の条件で行なえばよく、温度は通常、5
〜60℃である。
【0024】なお、植物を旺盛に生育させるために肥料
を与えるが、肥料は調製したものであってもよいし、或
いは市販のものであってもよい。また、固形肥料であっ
てもよいし、施肥を調節しやすいように、液体肥料(液
肥)を与えてもよい。また、肥料中に含まれるリンの濃
度は高すぎないようにすることが望ましく、好ましくは
300ppm以下とする。
を与えるが、肥料は調製したものであってもよいし、或
いは市販のものであってもよい。また、固形肥料であっ
てもよいし、施肥を調節しやすいように、液体肥料(液
肥)を与えてもよい。また、肥料中に含まれるリンの濃
度は高すぎないようにすることが望ましく、好ましくは
300ppm以下とする。
【0025】このようにしてVA菌根菌感染植物の栄養
生長を維持するが、適当な時期に、ギガスポラ ( Gigas
pora )属に属するVA菌根菌の胞子形成を誘導する。通
常、栽培し始めてから、2〜7ケ月程度経過して、植物
が充分に生育し、VA菌根菌も増殖したところで、水,
栄養等の供給を絶ち、暫く放置すると、VA菌根菌は胞
子を形成する。すなわち、胞子密度が充分に上がったと
ころで、焼成アタパルジャイト、或いは焼成アタパルジ
ャイトと焼成赤玉土との混合物を回収して、VA菌根菌
接種物(製剤)を得、必要に応じて乾燥して製品化す
る。このようにして胞子密度が高く、活性に優れたVA
菌根菌接種物が得られる。なお、乾燥は胞子や菌糸がダ
メージを受けない程度の温度、例えば70℃以下、好ま
しくは20〜50℃の温度で行なえば良い。
生長を維持するが、適当な時期に、ギガスポラ ( Gigas
pora )属に属するVA菌根菌の胞子形成を誘導する。通
常、栽培し始めてから、2〜7ケ月程度経過して、植物
が充分に生育し、VA菌根菌も増殖したところで、水,
栄養等の供給を絶ち、暫く放置すると、VA菌根菌は胞
子を形成する。すなわち、胞子密度が充分に上がったと
ころで、焼成アタパルジャイト、或いは焼成アタパルジ
ャイトと焼成赤玉土との混合物を回収して、VA菌根菌
接種物(製剤)を得、必要に応じて乾燥して製品化す
る。このようにして胞子密度が高く、活性に優れたVA
菌根菌接種物が得られる。なお、乾燥は胞子や菌糸がダ
メージを受けない程度の温度、例えば70℃以下、好ま
しくは20〜50℃の温度で行なえば良い。
【0026】本発明の方法により製造して得られたVA
菌根菌接種物を、野菜・果樹苗の育苗時や鑑賞用植物の
栽培時に接種することにより、これら植物にVA菌根菌
を感染させ、植物の良好な生育を図ることができる。
菌根菌接種物を、野菜・果樹苗の育苗時や鑑賞用植物の
栽培時に接種することにより、これら植物にVA菌根菌
を感染させ、植物の良好な生育を図ることができる。
【0027】本発明の方法では、このようにして、充分
な量のVA菌根菌の胞子を回収しうると共に、VA菌根
菌感染植物を別の新たな基材(焼成アタパルジャイト、
或いは焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との混合物か
らなる基材)に移植することにより、再度VA菌根菌の
胞子形成を誘導することができる。また、所望しない土
着のVA菌根菌や病原菌の混入を防止することができ
る。
な量のVA菌根菌の胞子を回収しうると共に、VA菌根
菌感染植物を別の新たな基材(焼成アタパルジャイト、
或いは焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との混合物か
らなる基材)に移植することにより、再度VA菌根菌の
胞子形成を誘導することができる。また、所望しない土
着のVA菌根菌や病原菌の混入を防止することができ
る。
【0028】すなわち、新たな基材(焼成アタパルジャ
イト、或いは焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との混
合物からなる基材)に移植されたVA菌根菌感染植物
に、上記と同様にして、肥料等を与えて、栄養生長を維
持しながら、胞子形成を誘導し、胞子密度が充分に上が
ったところで、基材を回収し、乾燥して製品化するとと
もに、VA菌根菌感染植物を分離し、これを再度別の新
たな基材に移植することにより、1本のVA菌根菌感染
苗から繰り返し、複数回にわたり、充分な量のVA菌根
菌の胞子を得ることが可能となる。
イト、或いは焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との混
合物からなる基材)に移植されたVA菌根菌感染植物
に、上記と同様にして、肥料等を与えて、栄養生長を維
持しながら、胞子形成を誘導し、胞子密度が充分に上が
ったところで、基材を回収し、乾燥して製品化するとと
もに、VA菌根菌感染植物を分離し、これを再度別の新
たな基材に移植することにより、1本のVA菌根菌感染
苗から繰り返し、複数回にわたり、充分な量のVA菌根
菌の胞子を得ることが可能となる。
【0029】
【実施例】次に本発明を実施例により、さらに詳しく説
明する。 実施例1,2及び比較例1,2 150ミリリットル(ml)容のビニールポットに、8
00℃で焼成した赤玉土(粒径0.5〜4mm)を基材とし
て、ポットの容量の3分の2まで充填し、その上に種菌
として、休耕地より採取したVA菌根菌〔ギガスポラ・
マルガリタ(Gigaspora margarita)〕(なお、本菌は工
業技術院微生物工業技術研究所において受託を拒否され
た。)の胞子を50個接種し、さらに上記と同じ焼成赤
玉土を1cmの厚さに充填した。その上に、アルファルフ
ァの種子を3粒播き覆土した。このようにセットしたポ
ットを計12個用意し、各ポットの中を充分濡らした
後、25〜30℃のガラス温室内で4週間栽培して、V
A菌根菌を感染させた後、4鉢の5号プラスチック鉢
(1.5リットル容)に移植した。その際に、基材とし
て、600℃で焼成したアタパルジャイト(粒径1〜3
mm)(実施例1)、600℃で焼成したアタパルジャイ
トに800℃で焼成した赤玉土(粒径0.5〜4mm)を
1:1の割合で混合した基材(実施例2)、市販の非焼
成赤玉土(粒径0.5〜4mm)(比較例1)、或いはバー
ミキュライト(粒径1〜4mm)(比較例2)を、5号プ
ラスチック鉢当たり、各3ポットずつ充填した。なお、
基材の中に化成肥料(8−8−8)を、用土1リットル
当り5gの割合で混合した。
明する。 実施例1,2及び比較例1,2 150ミリリットル(ml)容のビニールポットに、8
00℃で焼成した赤玉土(粒径0.5〜4mm)を基材とし
て、ポットの容量の3分の2まで充填し、その上に種菌
として、休耕地より採取したVA菌根菌〔ギガスポラ・
マルガリタ(Gigaspora margarita)〕(なお、本菌は工
業技術院微生物工業技術研究所において受託を拒否され
た。)の胞子を50個接種し、さらに上記と同じ焼成赤
玉土を1cmの厚さに充填した。その上に、アルファルフ
ァの種子を3粒播き覆土した。このようにセットしたポ
ットを計12個用意し、各ポットの中を充分濡らした
後、25〜30℃のガラス温室内で4週間栽培して、V
A菌根菌を感染させた後、4鉢の5号プラスチック鉢
(1.5リットル容)に移植した。その際に、基材とし
て、600℃で焼成したアタパルジャイト(粒径1〜3
mm)(実施例1)、600℃で焼成したアタパルジャイ
トに800℃で焼成した赤玉土(粒径0.5〜4mm)を
1:1の割合で混合した基材(実施例2)、市販の非焼
成赤玉土(粒径0.5〜4mm)(比較例1)、或いはバー
ミキュライト(粒径1〜4mm)(比較例2)を、5号プ
ラスチック鉢当たり、各3ポットずつ充填した。なお、
基材の中に化成肥料(8−8−8)を、用土1リットル
当り5gの割合で混合した。
【0030】移植後、25〜35℃のガラス温室内で1
4週間にわたり植物を栽培しながらVA菌根菌〔ギガス
ポラ・マルガリタ(Gigaspora margarita)〕を増殖さ
せ、その後、水の供給を中止し、2週間放置した。この
ようにして得られたVA菌根菌接種物を回収し、付着し
ているVA菌根菌〔ギガスポラ・マルガリタ(Gigaspor
a margarita)〕の胞子数を測定した。各区3ポット毎の
平均値を第1表に示した。なお、非焼成赤玉土使用区
(比較例1)においては、グロムス( Glomus )属と思
われる、別のVA菌根菌の胞子の混入が観察された。
4週間にわたり植物を栽培しながらVA菌根菌〔ギガス
ポラ・マルガリタ(Gigaspora margarita)〕を増殖さ
せ、その後、水の供給を中止し、2週間放置した。この
ようにして得られたVA菌根菌接種物を回収し、付着し
ているVA菌根菌〔ギガスポラ・マルガリタ(Gigaspor
a margarita)〕の胞子数を測定した。各区3ポット毎の
平均値を第1表に示した。なお、非焼成赤玉土使用区
(比較例1)においては、グロムス( Glomus )属と思
われる、別のVA菌根菌の胞子の混入が観察された。
【0031】
【表1】
【0032】実施例3及び比較例3,4 実施例1,2及び比較例1,2において用いたアルファ
ルファの代わりに、白クローバーを用い、かつ、5号プ
ラスチック鉢の基材として、焼成アタパルジャイトと焼
成赤玉土とを1:2の割合で混合した基材(実施例
3)、焼成赤玉土のみからなる基材(比較例5)、或い
は天然の黒ボク土をオートクレーブ(120℃,1時間
殺菌)処理した土からなる基材(比較例6)を用いたこ
と以外は、実施例1,2及び比較例1,2と同様に行な
った。各区3ポット中に含まれた胞子数の平均値を第2
表に示した。
ルファの代わりに、白クローバーを用い、かつ、5号プ
ラスチック鉢の基材として、焼成アタパルジャイトと焼
成赤玉土とを1:2の割合で混合した基材(実施例
3)、焼成赤玉土のみからなる基材(比較例5)、或い
は天然の黒ボク土をオートクレーブ(120℃,1時間
殺菌)処理した土からなる基材(比較例6)を用いたこ
と以外は、実施例1,2及び比較例1,2と同様に行な
った。各区3ポット中に含まれた胞子数の平均値を第2
表に示した。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明の方法では、焼成アタパルジャイ
ト、或いは焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との混合
物を基材として用いることによって、土着のVA菌根
菌,病原菌等の混入を防ぐことができ、純粋に種菌とし
て用いたギガスポラ(Gigaspora)属に属するVA菌根
菌を増殖することができる。また、本発明の方法によれ
ば、これまでVA菌根菌の中でも増殖が困難であったギ
ガスポラ(Gigaspora )属に属するVA菌根菌を効率よ
く増殖させることができる。さらに、本発明の方法によ
れば、取扱が容易であって、胞子密度が高く、しかも活
性を安定に保持するVA菌根菌接種物(製剤)を安価に
作成することができる。また、本発明の方法によれば、
VA菌根菌増殖基材をそのまま商品とすることができる
ために、胞子分離の手間をかけずに済み、操作が簡便で
ある。それ故、本発明は農業,園芸業等の分野において
極めて有用である。
ト、或いは焼成アタパルジャイトと焼成赤玉土との混合
物を基材として用いることによって、土着のVA菌根
菌,病原菌等の混入を防ぐことができ、純粋に種菌とし
て用いたギガスポラ(Gigaspora)属に属するVA菌根
菌を増殖することができる。また、本発明の方法によれ
ば、これまでVA菌根菌の中でも増殖が困難であったギ
ガスポラ(Gigaspora )属に属するVA菌根菌を効率よ
く増殖させることができる。さらに、本発明の方法によ
れば、取扱が容易であって、胞子密度が高く、しかも活
性を安定に保持するVA菌根菌接種物(製剤)を安価に
作成することができる。また、本発明の方法によれば、
VA菌根菌増殖基材をそのまま商品とすることができる
ために、胞子分離の手間をかけずに済み、操作が簡便で
ある。それ故、本発明は農業,園芸業等の分野において
極めて有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ギガスポラ( Gigaspora) 属に属するV
A菌根菌を感染させた植物を、焼成アタパルジヤイトを
基材として栽培し、VA菌根菌を増殖させることを特徴
とするVA菌根菌接種物の製造方法。 - 【請求項2】 ギガスポラ( Gigaspora) 属に属するV
A菌根菌を感染させた植物を、焼成アタパルジヤイトと
焼成赤玉土との混合物を基材として栽培し、VA菌根菌
を増殖させることを特徴とするVA菌根菌接種物の製造
方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4215738A JPH0638736A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | Va菌根菌接種物の製造方法 |
| AU43561/93A AU4356193A (en) | 1992-07-22 | 1993-06-15 | Process for producing substance inoculated with va mycorrhizal fungus |
| EP9393913523A EP0606487A4 (en) | 1992-07-22 | 1993-06-15 | METHOD FOR PRODUCING A SUBSTANCE INOCULTED WITH VA MYKORRIZA MUSHROOMS. |
| PCT/JP1993/000801 WO1994001998A1 (fr) | 1992-07-22 | 1993-06-15 | Procede de production d'une substance inoculee a l'aide d'un champignon mycorhizien va |
| TW082105662A TW273572B (ja) | 1992-07-22 | 1993-07-16 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4215738A JPH0638736A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | Va菌根菌接種物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0638736A true JPH0638736A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16677382
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4215738A Withdrawn JPH0638736A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | Va菌根菌接種物の製造方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0606487A4 (ja) |
| JP (1) | JPH0638736A (ja) |
| AU (1) | AU4356193A (ja) |
| TW (1) | TW273572B (ja) |
| WO (1) | WO1994001998A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100773298B1 (ko) * | 2006-08-30 | 2007-11-05 | 순천대학교 산학협력단 | 인삼의 생산성향상을 위한 아버스큘라 균근균(amf)접종원의 효과적 접종방법 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4426851A1 (de) * | 1994-07-28 | 1996-02-01 | Blumenerdenwerk Stender Gmbh | Pflanzballen für vegetativ und generativ vermehrte Pflanzen |
| AU2002250627A1 (en) * | 2001-03-23 | 2002-10-08 | Anthony John Hilditch | A method of preparing a growth substrate |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0314439A3 (en) * | 1987-10-26 | 1989-11-08 | Native Plants Incorporated | Microbial inoculants and methods for producing same |
| JPH0761257B2 (ja) * | 1990-02-23 | 1995-07-05 | セントラル硝子株式会社 | Va菌根菌の増殖方法 |
| JP3014743B2 (ja) * | 1990-11-14 | 2000-02-28 | 出光興産株式会社 | Va菌根菌製剤の製造方法 |
-
1992
- 1992-07-22 JP JP4215738A patent/JPH0638736A/ja not_active Withdrawn
-
1993
- 1993-06-15 AU AU43561/93A patent/AU4356193A/en not_active Abandoned
- 1993-06-15 WO PCT/JP1993/000801 patent/WO1994001998A1/ja not_active Ceased
- 1993-06-15 EP EP9393913523A patent/EP0606487A4/en not_active Ceased
- 1993-07-16 TW TW082105662A patent/TW273572B/zh active
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100773298B1 (ko) * | 2006-08-30 | 2007-11-05 | 순천대학교 산학협력단 | 인삼의 생산성향상을 위한 아버스큘라 균근균(amf)접종원의 효과적 접종방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| TW273572B (ja) | 1996-04-01 |
| EP0606487A4 (en) | 1994-10-19 |
| AU4356193A (en) | 1994-02-14 |
| WO1994001998A1 (fr) | 1994-02-03 |
| EP0606487A1 (en) | 1994-07-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |