JP3620775B2 - 物品載置装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基端側が下側を占め、自由端側が上側を占めるようにほぼ上下方向に立上った格納位置と、物品載置面がほぼ水平姿勢をとった使用位置との間を回動開閉可能に前記基端側が支持体に枢着されたテーブルを具備する物品載置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車、鉄道車両、船舶又は航空機などの室内や、一般住宅或いはオフィス内などに上記形式の物品載置装置を設けることは従来より周知である。
【0003】
図8及び図9は従来のこの種の物品載置装置の一例を示す斜視図であり、ここに示したテーブル1は、自動車の室内に配置された座席2のシートバック背部に配置されている。このテーブル1は、図8に示した格納位置と、図9に示した使用位置との間を回動開閉可能に座席2のシートバック3に支持され、テーブル1を使用位置にもたらすことにより、その上の物品載置面4に地図などの小物を置くことができる。
【0004】
ここに示したテーブル1には、カップやジュース缶などの飲料容器5を保持するための凹部6Aが形成されている。また格納位置にあるテーブル1を使用位置に回動させるとき、操作者が指を掛ける指掛け部7Aがテーブル1に一体に突設されている。
【0005】
上述のように、テーブル1に指掛け部7Aと凹部6Aを設けることにより、テーブル1を楽に操作でき、しかも飲料容器5を安定状態で保持することができる。ところが、テーブル1に凹部6Aと指掛け部7Aを共に設けると、その構造が複雑化するだけでなく、指掛け部7Aが格納位置にあるテーブル1の面から操作者側に大きく突出するので、テーブル1の非使用時にその指掛け部7Aが邪魔となるおそれもある。また指掛け部7Aによってテーブル1の外観が害される欠点も免れない。
【0006】
そこで、図8に示した指掛け部7Aの代りに、図9に示すように、テーブル1の物品載置面側の縁部近傍に凹状の指掛け部7Bを形成し、操作者がここに指を掛けることができるように構成することも考えられる。かかる指掛け部7Bによれば、テーブル1を格納位置に納めたとき、その指掛け部7Bは外部から見えないため、これがテーブル1の見ばえを低下させたり、これが邪魔となる不具合を阻止できる。ところが、テーブル1の物品載置面側に凹状の指掛け部7Bを設けると、物品載置面4の有効面積が狭められ、物品を載置する面積が小さくなる欠点を免れない。
【0007】
また、テーブル1に凹部6Aを形成した場合、ここに飲料容器5からこぼれた液体が溜り、操作者に不快感を与えるだけでなく、この液体を拭き取って清掃することも容易ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来の問題点を一挙に解決した冒頭に記載した形式の物品載置装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の物品載置装置において、使用位置を占めたテーブルに飲料容器を保持するための凹部が該テーブルに形成されていると共に、該凹部の底壁の一部に指を挿入し得る貫通孔が形成され、該貫通孔に隣接する底壁部分が、格納位置にあるテーブルを使用位置に回動させるときの指掛け部として構成されていることを特徴とする物品載置装置を提案する(請求項1)。
【0010】
その際、前記テーブルが格納位置を占めた状態で、操作者側を向いた前記底壁部分の面が、同じく操作者側を向いた底壁部分近傍のテーブル面よりも、操作者側に膨出していると有利である(請求項2)。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2は、本発明に係る物品載置装置の一例を示す斜視図であり、ここに示したテーブル1も、自動車の室内に配置された座席2のシートバック背部に配置されている。このテーブル1は、ブロー成形された樹脂により形成され、内部が中空な板状体により構成されている。またテーブル1は、その基端側8が図示していない同心状の一対のヒンジピンを介してシートバック3の背部を構成するシートバックガーニッシュ9に枢着されている。このように、テーブル1は、上記ヒンジピンのまわりに、矢印A,B方向に回動可能にシートバック3に支持される。シートバック3はテーブル1を支持する支持体の一例を構成する。
【0013】
物品載置装置の非使用時に、テーブル1は、図1に示すようにその基端側8が下側を占め、自由端側10が上側を占めるようにほぼ上下方向に立上った格納位置に納められる。物品載置装置を使用するときは、シートバック3の後方に位置する図示していない操作者がテーブル1を手前側に引き、これを上記ヒンジピンのまわりに矢印A方向に回動させ、当該テーブル1を図2に示した使用位置にもたらす。このようにしてテーブル1の物品載置面4をほぼ水平な姿勢に保持し、その物品載置面4上に地図などの小物を載置する。テーブル1が使用位置に回動したとき、図示していないストッパによって、テーブル1はその使用位置に保持される。使用後には、テーブル1を矢印B方向に回動させ、これを図1に示した格納位置にもたらす。
【0014】
シートバックガーニッシュ9には、灰皿11が固定され、テーブル1の基端側8の中央部には、テーブル1と灰皿11との干渉を防止するための切欠12が形成されている。テーブル1を格納位置に納めたまま、或いはこれを使用位置にもたらした状態で、灰皿11の蓋13を矢印C方向に引き、その灰皿11を使用することができる。
【0015】
上述のように、本例の物品載置装置は、基端側8が下側を占め、自由端側10が上側を占めるようにほぼ上下方向に立上った格納位置と、物品載置面4がほぼ水平姿勢をとった使用位置との間を回動開閉可能に、その基端側8がシートバック3より成る支持体に枢着されたテーブル1を具備している。
【0016】
ここで、図3は格納位置を占めたときのテーブル1の拡大斜視図であり、図4は使用位置にあるテーブル1の拡大斜視図である。また図5は図4のV−V線に沿う切断部端面図である。図4及び図5から判るように、テーブル1には、使用位置を占めたテーブル1に、図4に鎖線で示したように飲料容器5を保持するための凹部6が形成されている。この凹部6の底壁14、又は凹部6の周方向に形成された環状の棚部15に、飲料容器5の底部を載せてその飲料容器5を安定状態で保持することができる。
【0017】
一方、図3乃至図5に示すように、凹部6の底壁14の一部に、操作者が指を挿入し得る大きさの貫通孔16が形成されている。格納位置にあるテーブル1を使用位置に回動させるとき、操作者は図6に示すように貫通孔16に指を挿入し、その指の先端を、貫通孔16に隣接する底壁部分17に掛け、この状態でテーブル1を手前側に引く。このように貫通孔16に隣接する底壁部分17が、格納位置にあるテーブル1を使用位置に回動させるときの指掛け部7(図5)として構成されている。
【0018】
上述のように、指掛け部7に指を掛けて、テーブル1を楽に使用位置にもたらすことができ、しかも使用位置にもたらしたテーブル1の凹部6によって飲料容器5を安定状態で保持することができる。その際、飲料容器保持用の凹部6の底壁部分17が指掛け部7を構成しているので、テーブル1の構造が複雑化することを回避できる。しかもテーブル1が格納位置を占めたとき、指掛け部7が操作者側に大きく突出することはないので、その見ばえを向上させ、かつ指掛け部7が操作者の邪魔となる不具合も阻止できる。その上、指掛け部7が物品載置面4の有効面積を狭めるようなこともなく、物品載置面4を有効に利用することができる。
【0019】
また、凹部6の底壁14に貫通孔16が形成されているので、飲料容器5から液体がこぼれ、これが凹部6の底壁14に滴下したようなときも、その液体を貫通孔16を通して下方に流下させることができ、底壁14に液体が溜る不具合も阻止できる。さらに、その貫通孔16は、操作者が指を挿入できる程の大きなものであるため、その貫通孔16にごみなどの異物が詰まることもない。しかも、この貫通孔16及びその周辺を楽に清掃することができる。
【0020】
図3及び図5から判るように、テーブル1が格納位置を占めた状態で、操作者側を向いた底壁部分17の面Sは、同じく操作者側を向いた底壁部分近傍のテーブル面Sよりも操作者側に滑らかに膨出している。このため、操作者が格納位置にあるテーブル1を目視したとき、直ちにその底壁部分17の面S、すなわち指掛け部7の位置を確認でき、迷うことなくその指掛け部7に指を掛けてテーブル1を開くことができる。このように、底壁部分17の面Sが膨出しているので、この部分が指掛け部7の位置を操作者に報せる目印となる。しかも、底壁部分17は大きな曲率半径で滑らかに膨出しているので、これが操作者の邪魔となる不具合も生じない。
【0021】
図7は、テーブル1が格納位置を占めた状態での貫通孔16と底壁部分17を示す図であり、符号18は、その底壁部分17の縁部を示している。この状態で、操作者が貫通孔16と底壁部分17を目視したとき、貫通孔16は底壁部分17の右側に位置している。その際、縁部18の下端を基準点Pとし、その基準点Pを通る水平線Hを考えたとき、縁部18と水平線Hのなす角度であって、貫通孔16が位置する側の角度をθとしたとき、この角度θを0<θ≦180°に設定すると、操作者は楽にその右手の指を貫通孔16に挿入することができ、その操作性が高められる。
【0022】
この条件を満たさないときは、操作者は右手を大きく不自然に捩じった状態で指を貫通孔に挿入させなければならないため、操作性が低下する。これは、図8を参照して先に説明した指掛け部7Aの場合も同様であり、同図に鎖線で示すように、操作者は右手を大きく捩じった状態で指掛け部7Aに指を掛けなければならず、操作性が低下する。
【0023】
このような不具合は、0<θ≦180°を満たすように、縁部19の位置と、貫通孔16及び底壁部分17の位置関係を設定することによって回避することができる。
【0024】
本発明は、自動車内に設けられる物品載置装置に限らず、鉄道車両、船舶、航空機、ホテル、一般住宅、或いはオフィスなどに配置される物品載置装置にも広く適用できるものである。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に記載の物品載置装置によれば、飲料容器を保持するための凹部の底壁部分が指掛け部を構成しているので、テーブルの構造を簡素化でき、しかもテーブルを格納位置に納めたとき、指掛け部によってテーブルの外観が害されたり、その指掛け部が邪魔となる不具合を阻止できる。しかも指掛け部によって物品載置面の有効面積が狭められるおそれもない。
【0026】
請求項2に記載の物品載置装置によれば、底壁部分が操作者側へ向けて膨出しているので、操作者は、指掛け部の位置を即座に知ることができ、迷うことなく指掛け部に指を掛けてテーブルを使用位置に回動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テーブルが格納位置に納められた状態を示す斜視図である。
【図2】テーブルが使用位置を占めた様子を示す斜視図である。
【図3】テーブルが格納位置にあるときの拡大斜視図である。
【図4】テーブルが使用位置にあるときの拡大斜視図である。
【図5】図4のV−V線に沿う切断部端面図である。
【図6】指掛け部に指を掛けたときの様子を示す斜視図である。
【図7】底壁部分の縁部の位置を説明する図である。
【図8】従来の物品載置装置の一例を示す斜視図である。
【図9】図8に示した物品載置装置のテーブルを使用位置にもたらしたときの斜視図である。
【符号の説明】
1 テーブル
4 物品載置面
5 飲料容器
6 凹部
7 指掛け部
8 基端側
10 自由端側
14 底壁
16 貫通孔
17 底壁部分

Claims (2)

  1. 基端側が下側を占め、自由端側が上側を占めるようにほぼ上下方向に立上った格納位置と、物品載置面がほぼ水平姿勢をとった使用位置との間を回動開閉可能に前記基端側が支持体に枢着されたテーブルを具備する物品載置装置において、
    使用位置を占めたテーブルに飲料容器を保持するための凹部が該テーブルに形成されていると共に、該凹部の底壁の一部に指を挿入し得る貫通孔が形成され、該貫通孔に隣接する底壁部分が、格納位置にあるテーブルを使用位置に回動させるときの指掛け部として構成されていることを特徴とする物品載置装置。
  2. 前記テーブルが格納位置を占めた状態で、操作者側を向いた前記底壁部分の面が、同じく操作者側を向いた底壁部分近傍のテーブル面よりも、操作者側に膨出している請求項1に記載の物品載置装置。
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