JP3849083B2 - バックポケット付きフロントシート用のシート表皮 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックポケットをバックカバーに設け、表皮全体を下部側の開放された立体形の袋状に形成してから、バックパッドに被せるバックポケット付きフロントシート用のシート表皮に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、バックポケットをバックカバーに設け、表皮全体を下部側の開放された立体形の袋状に形成してから、バックパッドに被せるバックポケット付きフロントシート用のシート表皮において、全面が賦形されたバックカバーを備えると、それが硬いところからバックパッドに被せ難らく、また、折れ皺がバックカバーに生ずることによりバックポケットの表面側に現れてしまう。
【0003】
そのため、全面が賦形されたバックカバーを備えるものではバックポケットをバックカバーに取り付けてシート表皮と別体に形成し、背面が開放された立体形のシート表皮をバックパッドに被せ、この後にバックカバーを表皮背面の開放部分に組み付けることが行なわれている。然し、これでは組み立てに手間が掛る。
【0004】
そのバックカバーに代えて、基材レスのバックカバーを用い、バックポケットと共に表皮背面の開放部分に縫い合わせることにより、表皮全体を予め下部側の開放された立体形の袋状に縫製することも行なわれている。然し、これにてもバックパッドに直接被せると、折れ皺が依然としてバックカバーに生ずることによりバックポケットの表面側に現れてしまう。そのため、シート表皮の下部開放側を広く広げられるようスライドファスナーを表皮側部に備え、折れ皺がバックカバーに生ずるのを防ぐことが行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、バックポケットをバックカバーと共に表皮背面の開放部分に縫着することにより表皮全体を下部側の開放された立体形の袋状に形成し、スライドファスナー等を備えず、そのままでバックパッドに直接被せても、折れ皺がバックカバーに生ずるのを防げ、また、バックパッドの全体に簡単に被せられるバックポケット付きフロントシート用のシート表皮を提供することを目的とする。
【0006】
それに加えて、本発明はバックポケットの物品出入れ口を形状保形できて物品の出入れが容易なバックポケット付きフロントシート用のシート表皮を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るバックポケット付きフロントシート用のシート表皮においては、プレス成形,縫製処理を共に適用可能な材質のシート材料で形成されるバックカバーの少なくともバックポケットの物品出入れ口に相当する部分より上部側を所定形状にプレス成形し、このバックカバーの下部側をプレス成形しない柔軟なシート材料のままバックポケットと共に表皮背面の開放部分に縫着することにより構成されている。
【0008】
本発明の請求項2に係るバックポケット付きフロントシート用のシート表皮においては、バックポケットの物品出入れ口より内側の所定幅に相当する部分を含み、バックカバーの上部側を所定形状にプレス成形することにより構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して説明すると、図1はバックポケット1をバックカバー2と共に表皮背面の開放部分に縫着したシート表皮Cを被せたフロントシートのシートバックを示す。バックポケット1は、通常の本革,合皮,ファブリック等の表皮材から形成することができる。シート表皮Cは、本革,合皮,ファブリック等の表皮材を単層のまま或いは当該表皮材とワディング材並びに裏打材を積層形成した積層材から形成でき、バックカバー2の縫い合わせ個所から下部側を開放した立体形の略袋状に縫製されている。
【0010】
バックカバー2は、プレス成形,縫製処理を共に適用可能な材質のシート材料を用いて形成されている。そのシート材料としては、主体となるウエブにポリプロピレンやポリエステル繊維をニードルパンチした所謂「ニードルパンチカーペット」を表層とし、熱融着性の繊維を含浸させた不織布をラミネートした繊維積層材を用いることができる。このシート材料を用いては、加熱軟化させてから冷間プレスを適用することによりバックカバー2として形成することができる。
【0011】
そのバックカバー2をプレス成形する際には、図2で示すように少なくともバックポケット1の物品出入れ口Pに相当する部分より上部側2aを所定形状にプレス成形すると共に、下部側2bをプレス成形しない柔軟なシート材料のままに形成する。また、後述する如くバックポケット1との関係から、バックポケット1の物品出入れ口Pより内側の所定幅に相当する部分を含み、バックカバー2の上部側2aを所定形状にプレス成形するとよい。
【0012】
因に、縦方向の寸法hが465mmのバックカバーの場合、バックポケット1の物品出入れ口Pより内側の所定幅に相当する部分aを50mm程度、上部からバックポケット1の物品出入れ口Pより内側の所定幅に相当する部分bまでを210mm程度に設定するとよい。
【0013】
そのバックカバー2は、バックポケット1と重ね合わせて物品出入れ口Pを除く三辺を縫い合わせ、バックポケット1の両側辺からバックボード2の上部辺に亘って共縫いすることにより、表皮背面の開放部分に縫い付ければよい。この縫い合わせの際には、少なくともバックカバー2の下部側2bがプレス成形しない柔軟なシート材料のままであるから、全面が賦形された剛性のあるバックカバーよりも縫製し易い。
【0014】
このように構成するシート表皮では、バックカバー2の下部側2bがプレス成形しない柔軟なシート材料のままであるため、バックパッドに被せる際には下部開放口を柔軟なシート材料の材質から広げることができる。このシート表皮Cは広げた下部開放口よりバックパッドの上部側に被せ、その後は下方に引き下げることにより、折れ皺がバックカバーに生ずることなく、所定の形状にプレス成形したバックカバー2の上部側2aまでをバックバッドの全体に簡単に被せることができる。
【0015】
それに加えて、バックポケット1の物品出入れ口Pより内側の所定幅に相当する部分aを含み、バックカバー2の上部側2aを所定形状にプレス成形したものを備えると、このプレス成形による剛性から、バックポケット1の物品出入れ口Pを所定の形状に保形できてダレ等の発生を防止することができる。また、バックポケット1の物品出入れ口Pを引っ張り広げる際にも容易に広げることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の請求項1に係るバックポケット付きフロントシート用のシート表皮に依れば、プレス成形,縫製処理を共に適用可能な材質のシート材料で形成されるバックカバーの少なくともバックポケットの物品出入れ口に相当する部分より上部側を所定形状にプレス成形し、このバックカバーの下部側をプレス成形しない柔軟なシート材料のままバックポケットと共に表皮背面の開放部分に縫着するため、バックパッドに被せる際には下部開放口を柔軟なシート材料の材質から広げることができ、折れ皺がバックカバーに生ずることなく、バックバッドの全体に簡単に被せることができる。
【0017】
また、バックカバーの縫い合わせの際には少なくとも下部側がプレス成形しない柔軟なシート材料のままであるから、全面が賦形された剛性のあるバックカバーよりも縫製し易い。
【0018】
本発明の請求項2に係るバックポケット付きフロントシート用のシート表皮に依れば、バックポケットの物品出入れ口より内側の所定幅に相当する部分を含み、バックカバーの上部側を所定形状にプレス成形することにより、そのプレス成形による剛性からバックポケットの物品出入れ口を所定形状に保形できてダレ等の発生を防止でき、また、バックポケットの物品出入れ口を引っ張り広げる際にも容易に広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るバックポケット付きシート表皮を被せたフロントシートのシートバックを示す斜視図である。
【図2】 同シートバックのバックポケット,バックカバーの取付個所を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 バックポケット
2 バックカバー
2a バックカバーの上部側
2b バックカバーの下部側
C シート表皮
P バックポケットの物品出入れ口
a バックポケットの物品出入れ口より
内側の所定幅に相当する部分

Claims (2)

  1. バックポケットをバックカバーに設け、表皮全体を下部側の開放された立体形の袋状に形成してから、バックパッドに被せるバックポケット付きフロントシート用のシート表皮において、
    プレス成形,縫製処理を共に適用可能な材質のシート材料で形成されるバックカバーの少なくともバックポケットの物品出入れ口に相当する部分より上部側を所定形状にプレス成形し、このバックカバーの下部側をプレス成形しない柔軟なシート材料のままバックポケットと共に表皮背面の開放部分に縫着したことを特徴とするバックポケット付きフロントシート用のシート表皮。
  2. 上記バックポケットの物品出入れ口より内側の所定幅に相当する部分を含み、バックカバーの上部側を所定形状にプレス成形したことを特徴とする請求項1に記載のバックポケット付きフロントシート用のシート表皮。
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JP2016215969A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニーJohnson Controls Technology Company バックボード取り付け構造及び乗り物用シート
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