JP3897341B2 - 抄紙用合成繊維処理剤、抄紙の製造方法及び抄紙 - Google Patents

抄紙用合成繊維処理剤、抄紙の製造方法及び抄紙 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抄紙用合成繊維処理剤、抄紙の製造方法及び抄紙に関する。湿式法により合成繊維束から抄紙を製造する場合、その抄紙工程で該合成繊維束を分散浴中に速やかに単繊維に均一分散し、且つその均一分散状態を安定維持することが要求される。一方、かくして製造した抄紙を、食品の包装材やシート、フィルターやバック等、食品用とする場合、該食品の味、香り、外観等の品質に出来る限り影響しないことが要求される。本発明はかかる要求に同時に応える抄紙用合成繊維処理剤、抄紙の製造方法及び抄紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、湿式法により合成繊維束から抄紙を製造する場合、その抄紙工程で該合成繊維束を分散浴に投入するに先立ち、該合成繊維束に抄紙用合成繊維処理剤を付着させて、該合成繊維束が分散浴中に分散し易くなるようにしている。かかる抄紙用合成繊維処理剤として、1)ポリアルキレングリコール基を有するポリエーテルエステル(特開昭58−208500)、2)スルホン酸基を有する親水性ポリエステル(特開平3−180587)、3)末端を炭化水素基で封鎖したポリエーテル(特開昭56−169814)、4)特定の脂肪酸アミド基含有ポリエーテル化合物(特開平10−331072)、5)特定のポリエーテルエステルアミド(特開平11−81142)等が提案されている。ところが、これら従来の抄紙用合成繊維処理剤には、これらを付着させた合成繊維束の分散浴中における均一分散が不充分であったり、均一分散状態の安定維持が不充分であるという問題がある。またこれら従来の抄紙用合成繊維処理剤を付着させた合成繊維束から得られる抄紙には、それを食品の包装材やシート、フィルターやバック等、食品用とする場合、特にお茶、紅茶等のバック、コーヒーのフィルター等として用いる場合、該抄紙に付着している僅かな処理剤が、それらの味、香り、外観等の品質を損ない易いという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、湿式法により合成繊維束から抄紙を製造する際に、その抄紙工程において、該合成繊維束の分散浴中における均一分散及び均一分散状態の安定維持が充分に行なわれ、またかかる合成繊維束から得られる抄紙を食品用とする場合に該食品の本来的品質を損なわない抄紙用合成繊維処理剤、抄紙の製造方法及び抄紙を提供する処にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明者らは、上記の課題を解決するべく研究した結果、抄紙用合成繊維処理剤として、特定の4成分をそれぞれ所定割合で含有して成るものを用いるのが正しく好適であることを見出した。
【0005】
すなわち本発明は、下記のA成分を10〜40重量%、B成分を10〜40重量%、C成分を20〜45重量%及びD成分を5〜25重量%含有しており、且つ以上の4成分を合計で80重量%以上となるよう含有して成ることを特徴とする抄紙用合成繊維処理剤に係る。また本発明は、湿式法により合成繊維束から抄紙を製造する方法において、かかる抄紙用合成繊維処理剤を0.1〜20重量%の水性液となし、該水性液を抄紙工程に供する合成繊維束に対し該抄紙用合成繊維処理剤として0.03〜3重量%となるよう付着させることを特徴とする抄紙の製造方法に係る。更に本発明は、かかる抄紙の製造方法によって得られる抄紙に係る。
【0006】
A成分:下記の式1で示されるエステル化合物及び下記の式2で示されるエステル化合物から選ばれる一つ又は二つ以上
【0007】
【式1】
OXOH
【式2】
OXOR
【0008】
式1,式2において、
,R,R:炭素数8〜22のアシル基
,X:平均分子量100〜10000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基
【0009】
B成分:平均分子量1000〜20000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体
【0010】
C成分:炭素数8〜22の脂肪酸
【0011】
D成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩、アルキル基の炭素数8〜22のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数4〜22の1,2−ビス(アルキルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩及びアルキル基の炭素数8〜22の硫酸アルキル塩から選ばれる一つ又は二つ以上
【0012】
本発明に係る抄紙用合成繊維処理剤(以下、単に本発明の処理剤という)に用いるA成分には、式1で示されるエステル化合物、式2で示されるエステル化合物が包含される。
【0013】
式1で示されるエステル化合物は、ポリエチレングリコールの脂肪族モノエステルである。かかるエステル化合物は、ポリエチレングリコールと脂肪酸とのエステル化反応、ポリエチレングリコールと脂肪酸低級アルキルエステルとのエステル交換反応等の公知の方法により得られる。
【0014】
式1で示されるエステル化合物において、Rは炭素数8〜22のアシル基であるが、かかるRを含むROで示されるアシルオキシ基を形成することとなる原料としては、いずれも炭素数が8〜22である、1)オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、イコサン酸、ドコサン酸等の直鎖状飽和脂肪酸、2)イソオクタン酸、イソヘサデカン酸、イソオクタデカン酸等の分枝状飽和脂肪酸、3)9−デセン酸、9−テトラデセン酸、9−ヘキサデセン酸、9−オクタデセン酸、9−イコセン酸、11−イコセン酸、13−ドコセン酸等の不飽和脂肪酸、4)オクタン酸メチル、デカン酸メチル、ドデカン酸メチル、テトラデカン酸メチル、ヘサデカン酸メチル、ヘプタデカン酸メチル、オクタデカン酸メチル、イコサン酸メチル、ドコサン酸メチル等の直鎖状飽和脂肪酸低級アルキル、5)イソオクタン酸メチル、イソヘサデカン酸メチル、イソオクタデカン酸メチル等の分枝状飽和脂肪酸低級アルキル、6)9−デセン酸メチル、9−テトラデセン酸メチル、9−ヘキサデセン酸メチル、9−オクタデセン酸メチル、9−イコセン酸メチル、11−イコセン酸メチル、13−ドコセン酸メチル等の不飽和脂肪酸低級アルキル等が挙げられるが、なかでも炭素数10〜16の直鎖状飽和脂肪酸、その低級アルキルエステルが好ましい。
【0015】
式1で示されるエステル化合物において、Xで示される残基は、平均分子量100〜10000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基であるが、平均分子量110〜5000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合が好ましい。
【0016】
式2で示されるエステル化合物は、ポリエチレングリコールの脂肪族ジエステルである。かかるエステル化合物は、ポリエチレングリコールと脂肪酸とのエステル化反応、ポリエチレングリコールと脂肪酸低級アルキルエステルとのエステル交換反応等の公知の方法により得られる。
【0017】
式2で示されるエステル化合物において、R,Rは炭素数8〜22のアシル基であるが、かかるR,Rを含むRO,ROで示されるアシルオキシ基を形成することと成る原料は、式1で示されるエステル化合物において説明したROで示されるアシルオキシ基を形成することと成る原料と同じである。式2で示されるエステル化合物において、ROとROとは、同じアシルオキシ基であっても、異なるアシルオキシ基であってもよい。
【0018】
式2で示されるエステル化合物において、Xで示される残基は、平均分子量100〜10000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基であるが、平均分子量110〜5000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合が好ましい。
【0019】
本発明の処理剤に用いるB成分は、平均分子量1000〜20000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体であるが、平均分子量1500〜15000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体が好ましい。
【0020】
本発明の処理剤に用いるC成分は、炭素数8〜22の脂肪酸である。かかる脂肪酸としては、1)オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、イコサン酸、ドコサン酸等の直鎖状飽和脂肪酸、2)イソオクタン酸、イソヘサデカン酸、イソオクタデカン酸等の分枝状飽和脂肪酸、3)9−デセン酸、9−テトラデセン酸、9−ヘキサデセン酸、9−オクタデセン酸、9−イコセン酸、11−イコセン酸、13−ドコセン酸等の不飽和脂肪酸等が挙げられるが、なかでもイソオクタン酸、イソヘサデカン酸、9−オクタデセン酸が好ましい。
【0021】
本発明の処理剤に用いるD成分には、1)炭素数8〜22の脂肪酸塩、2)アルキル基の炭素数8〜22のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3)アルキル基の炭素数4〜22の1,2−ビス(アルキルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、4)アルキル基の炭素数8〜22の硫酸アルキル塩が包含される。本発明では、D成分として前記した1)〜4)から選ばれる一つ又は二つ以上を用いことができる。
【0022】
本発明の処理剤に用いるD成分としての炭素数8〜22の脂肪酸塩としては、1)オクタン酸塩、デカン酸塩、ドデカン酸塩、テトラデカン酸塩、ヘサデカン酸塩、ヘプタデカン酸塩、オクタデカン酸塩、イコサン酸塩、ドコサン酸塩等の直鎖状飽和脂肪酸塩、2)イソオクタン酸塩、イソヘサデカン酸塩、イソオクタデカン酸塩等の分枝状飽和脂肪酸塩、3)9−デセン酸塩、9−テトラデセン酸塩、9−ヘキサデセン酸塩、9−オクタデセン酸塩、9−イコセン酸塩、11−イコセン酸塩、13−ドコセン酸塩等の不飽和脂肪酸塩等が挙げられるが、なかでも炭素数12〜18の脂肪酸塩が好ましい。
【0023】
本発明の処理剤に用いるD成分としてのアルキル基の炭素数8〜22のアルキルベンゼンスルホン酸塩としては、オクチルベンゼンスルホン酸塩、デシルベンゼンスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、テトラデシルベンゼンスルホン酸塩、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸塩、オクタデシルベンゼンスルホン酸塩、エイコシルベンゼンスルホン酸塩、ドコシルベンゼンスルホン酸塩、イソオクチルベンゼンスルホン酸塩、イソオクタデシルベンゼンスルホン酸塩等が挙げられるが、なかでもアルキル基の炭素数12〜18のアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましい。
【0024】
本発明の処理剤に用いるD成分としてのアルキル基の炭素数4〜22の1,2−ビス(アルキルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩としては、1,2−ビス(オクチルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、1,2−ビス(デシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、1,2−ビス(ドデシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、1,2−ビス(テトラデシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、1,2−ビス(ヘキサデシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、1,2−ビス(オクタデシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、1,2−ビス(エイコシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、1,2−ビス(ドコシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、1,2−ビス(イソオクチルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩、1,2−ビス(イソオクタデシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩等が挙げられるが、なかでもアルキル基の炭素数8〜12の1,2−ビス(アルキルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩が好ましい。
【0025】
本発明の処理剤に用いるD成分としてのアルキル基の炭素数8〜22の硫酸アルキル塩としては、硫酸オクチル塩、硫酸デシル塩、硫酸ドデシル塩、硫酸テトラデシル塩、硫酸ヘキサデシル塩、硫酸オクタデシル塩、硫酸エイコシル塩、硫酸ドコシル塩、硫酸イソオクチル塩、硫酸イソオクタデシル塩等が挙げられるが、なかでもアルキル基の炭素数12〜18の硫酸アルキル塩が好ましい。
【0026】
以上説明したD成分において、それを構成する塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられるが、なかでもアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。
【0027】
本発明の処理剤は、以上説明したようなA成分を10〜40重量%、B成分を10〜40重量%、C成分を20〜45重量%及びD成分を5〜25重量%含有しており、且つ以上の4成分を合計で80重量%以上となるよう含有して成るものであるが、A成分を15〜35重量%、B成分を15〜35重量%、C成分を25〜40重量%及びD成分を10〜20重量%含有しており、且つ以上の4成分を合計で100重量%となるよう含有して成るものが好ましい。
【0028】
本発明の処理剤としては、前記した4成分の他に、更に下記のE成分を含有して成るものが好ましい。
E成分:いずれも水溶性の天然高分子、半合成高分子及びビニル系合成高分子から選ばれる一つ又は二つ以上であって、その1重量%水溶液の20℃における粘度が10〜1000mPa・sであるもの
【0029】
本発明の処理剤に用いるE成分としては、いずれも水溶性である、1)グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、アラビアガム、トラガント、ペクチン、デンプン、デキストラン、キサンタンガム、ゼラチン、カゼイン等の天然高分子、2)メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸ナトリウム等の半合成高分子、3)ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニル高分子、ポリアクリル酸ナトリウム等のビニル系合成高分子が挙げられる。
【0030】
E成分としては、前記したような天然高分子、半合成高分子及びビニル系合成高分子から選ばれる一つ又は二つ以上であって、その1重量%水溶液の20℃における粘度が10〜1000mPa・sであるものを用いる。E成分として二つ以上の混合物を用いる場合には、該混合物の1重量%水溶液の20℃における粘度が10〜1000mPa・sとなるよう、二つ以上を適宜選択することができる。尚、本発明において粘度は、JIS K−6726に記載の方法で測定される値である。
【0031】
E成分としては、以上説明したもののなかでも、キサンタンガム、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム及びポリビニルアルコールから選ばれる一つ又は二つ以上であって、その1重量%水溶液の20℃における粘度が20〜200mPa・sであるものが好ましい。
【0032】
E成分を含有する場合、本発明の処理剤は、以上説明したようなA成分を10〜40重量%、B成分を10〜40重量%、C成分を20〜45重量%、D成分を5〜25重量%及びE成分を3〜20重量%含有しており、且つ以上の5成分を合計で100重量%となるよう含有して成るものであるが、A成分を15〜35重量%、B成分を15〜35重量%、C成分を25〜40重量%、D成分を10〜20重量%及びE成分を5〜15重量%の割合で含有しており、且つ以上の5成分を合計で100重量%となるよう含有して成るものが好ましい。
【0033】
本発明に係る抄紙の製造方法(以下、単に本発明の製造方法という)は、湿式法により合成繊維束から抄紙を製造する方法において、以上説明したような本発明の処理剤を0.1〜20重量%の水性液となし、該水性液を抄紙工程に供する合成繊維束に本発明の処理剤として0.03〜3重量%、好ましくは0.1〜2重量%となるよう付着させる方法である。
【0034】
本発明の処理剤を付着させる合成繊維束としては、ポリエステル系繊維束、ポリアミド系繊維束、ポリアクリロニトリル系繊維束、ポリオレフィン系繊維束、これらのポリマーの2種以上を用いた複合合成繊維束等が挙げられるが、なかでもポリオレフィン系繊維束に付着させる場合に効果の発現が高い。付着工程としては紡糸・延伸工程後で抄紙工程前が好ましく、また付着方法としてはローラータッチ法、スプレー法、シャワー法、浸漬法等が挙げられる。
【0035】
本発明に係る抄紙(以下、単に本発明の抄紙という)は、以上説明した本発明の製造方法によって得られる抄紙である。本発明の抄紙は、周知の様々な分野に利用され得るが、食品の味、香り、外観等の品質を損なわないため、食品の包装材やシート、フィルターやバック等、食品用とする場合、特にお茶、紅茶等のバック、コーヒーのフィルター等として用いるのに好適である。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の処理剤の実施形態としては、次の1)〜18)が挙げられる。
1)下記のA成分を16重量%、B成分を34重量%、C成分を39重量%及びD成分を11重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:式1中のRがデカノイル基、Xが平均分子量200のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物(A−1)
B成分:平均分子量1600のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体(B−1)
C成分:9−オクタデセン酸(C−1)
D成分:ドデカン酸カリウム(D−1)
【0037】
2)下記のA成分を34重量%、B成分を16重量%、C成分を33重量%及びD成分を17重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:式1中のRがドデカノイル基、Xが平均分子量400のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物(A−2)
B成分:平均分子量3200のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体(B−2)
C成分:イソヘキサデカン酸(C−2)
D成分:イソオクタン酸ナトリウム(D−2)
【0038】
3)下記のA成分を25重量%、B成分を34重量%、C成分を26重量%及びD成分を15重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:式1中のRがテトラデカノイル基、Xが平均分子量1000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物(A−3)
B成分:平均分子量7000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体(B−3)
C成分:イソオクタデカン酸(C−3)
D成分:9−オクタデセン酸カリウム(D−3)
【0039】
4)下記のA成分を34重量%、B成分を25重量%、C成分を26重量%及びD成分を15重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−2)/式1中のRがヘキサデカノイル基、Xが平均分子量4800のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物(A−4)=50/50(重量比)の混合物B成分:平均分子量13000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体(B−4)
C成分:前記(C−1)
D成分:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(D−4)
【0040】
5)下記のA成分を34重量%、B成分を16重量%、C成分を33重量%及びD成分を17重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:式2中のRがデカノイル基、Rがヘキサデカノイル基、Xが平均分子量3000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物(A−5)
B成分:前記(B−4)
C成分:前記(C−2)
D成分:ヘキサデシルベンゼンスルホン酸カリウム(D−5)
【0041】
6)下記のA成分を25重量%、B成分を34重量%、C成分を26重量%及びD成分を15重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:式2中のRがドデカノイル基、Rがデカノイル基、Xが平均分子量400のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物(A−6)
B成分:前記(B−3)
C成分:前記(C−3)
D成分:前記(D−2)/1,2−ビス(イソオクチルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸=ナトリウム(D−6)=53/47(重量比)の混合物
【0042】
7)下記のA成分を34重量%、B成分を16重量%、C成分を33重量%及びD成分を17重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:式2中のRがドデカノイル基、Rがヘキサデカノイル基、Xが平均分子量600のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物(A−7)
B成分:前記(B−2)
C成分:前記(C−1)
D成分:1,2−ビス(ドデシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸=カリウム(D−7)
【0043】
8)下記のA成分を25重量%、B成分を34重量%、C成分を26重量%及びD成分を15重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:式2中のRがドデカノイル基、Rがドデカノイル基、Xが平均分子量200のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物(A−8)
B成分:前記(B−1)
C成分:前記(C−2)
D成分:硫酸ドデシル=ナトリウム(D−8)
【0044】
9)下記のA成分を16重量%、B成分を34重量%、C成分を39重量%及びD成分を11重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:式2中のRがヘキサデカノイル基、Rがヘキサデカノイル基、Xが平均分子量300のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物(A−9)
B成分:前記(B−1)
C成分:前記(C−3)
D成分:硫酸ヘキサデシル=ナトリウム(D−9)
【0045】
10)下記のA成分を16重量%、B成分を34重量%、C成分を26重量%、D成分を13重量%及びE成分を11重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−1)
B成分:前記(B−1)
C成分:前記(C−1)
D成分:前記(D−1)
E成分:1重量%水溶液の20℃における粘度が50mPa・sであるアルギン酸ナトリウム(E−1)
【0046】
11)下記のA成分を25重量%、B成分を25重量%、C成分を33重量%、D成分を6重量%及びE成分を11重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−2)
B成分:前記(B−2)
C成分:前記(C−2)
D成分:前記(D−2)
E成分:1重量%水溶液の20℃における粘度が25mPa・sであるキサンタンガム(E−2)
【0047】
12)下記のA成分を33重量%、B成分を16重量%、C成分を39重量%、D成分を6重量%及びE成分を6重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−3)
B成分:前記(B−3)
C成分:前記(C−3)
D成分:前記(D−3)
E成分:1重量%水溶液の20℃における粘度が30mPa・sであるエチルヒドロキシエチルセルロース(E−3)
【0048】
13)下記のA成分を25重量%、B成分を16重量%、C成分を26重量%、D成分を19重量%及びE成分を14重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−4)
B成分:前記(B−4)
C成分:前記(C−1)
D成分:前記(D−4)
E成分:1重量%水溶液の20℃における粘度が20mPa・sであるエチルセルロース(E−4)
【0049】
14)下記のA成分を33重量%、B成分を16重量%、C成分を39重量%、D成分を6重量%及びE成分を6重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−5)
B成分:前記(B−1)
C成分:前記(C−2)
D成分:前記(D−5)
E成分:1重量%水溶液の20℃における粘度が180mPa・sであるポリビニルアルコール(E−5)
【0050】
15)下記のA成分を25重量%、B成分を16重量%、C成分を26重量%、D成分を19重量%及びE成分を14重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−6)
B成分:前記(B−2)
C成分:前記(C−3)
D成分:前記(D−6)
E成分:前記(E−1)/前記(E−2)=50/50(重量比)の混合物であって、その1重量%水溶液の20℃における粘度が36mPa・sであるもの
【0051】
16)下記のA成分を33重量%、B成分を16重量%、C成分を39重量%、D成分を6重量%及びE成分を6重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−7)
B成分:前記(B−3)
C成分:前記(C−1)
D成分:前記(D−7)
E成分:前記(E−3)
【0052】
17)下記のA成分を25重量%、B成分を16重量%、C成分を26重量%、D成分を19重量%及びE成分を14重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−8)
B成分:前記(B−4)
C成分:前記(C−2)
D成分:前記(D−8)
E成分:前記(E−4)
【0053】
18)下記のA成分を25重量%、B成分を25重量%、C成分を33重量%、D成分を6重量%及びE成分を11重量%(合計100重量%)含有して成る処理剤。
A成分:前記(A−9)
B成分:前記(B−1)
C成分:前記(C−3)
D成分:前記(D−9)
E成分:前記(E−5)
【0054】
また本発明の製造方法の実施形態としては、次の19)が挙げられる。
19)湿式法により合成繊維束から抄紙を製造する方法において、前記1)〜18)のいずれかの処理剤を0.1〜20重量%の水性液となし、該水性液を抄紙工程に供するポリプロピレン系繊維束に該処理剤として0.1〜2重量%となるように付着させる方法。
【0055】
更に本発明の抄紙の実施形態としては、次の20)が挙げられる。
20)前記19)の方法により得られる食品用の抄紙。
【0056】
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較例において、部は重量部を、また%は重量%を意味する。
【0057】
【実施例】
試験区分1(本発明の処理剤の水性液の調製)
・本発明の処理剤(実施例1)の水性液(P−1)の調製
下記のA成分16部、B成分34部、C成分39部及びD成分11部に、水300部を加え、80℃に加温して激しく撹拌した後、ホモミキサーに供して、本発明の処理剤(実施例1)を25%含有する水性液(P−1)を調製した。
A成分:式1中のRがデカノイル基、Xが平均分子量200のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物(A−1)
B成分:平均分子量1600のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体(B−1)
C成分:9−オクタデセン酸(C−1)
D成分:ドデカン酸カリウム(D−1)
【0058】
・本発明の処理剤等(実施例2〜24及び比較例1〜8)の水性液(P−2〜24及びR−1〜8)の調製
本発明の処理剤(実施例1)の水性液(P−1)と同様にして、本発明の処理剤等(実施例2〜24及び比較例1〜8)の水性液(P−2〜24及びR−1〜8)を調製した。以上で調製した各水性液中における各処理剤の内容を表1にまとめて示した。
【0059】
【表1】
Figure 0003897341
【0060】
表1において、
割合:部
A−1:式1中のRがデカノイル基、Xが平均分子量200のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物
A−2:式1中のRがドデカノイル基、Xが平均分子量400のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物
A−3:式1中のRがテトラデカノイル基、Xが平均分子量1000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物
A−4:式1中のRがヘキサデカノイル基、Xが平均分子量4800のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物
A−5:式2中のRがデカノイル基、Rがヘキサデカノイル基、Xが平均分子量3000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物
A−6:式2中のRがドデカノイル基、Rがデカノイル基、Xが平均分子量400のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物
A−7:式2中のRがドデカノイル基、Rがヘキサデカノイル基、Xが平均分子量600のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物
A−8:式2中のRがドデカノイル基、Rがドデカノイル基、Xが平均分子量200のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物
A−9:式2中のRがヘキサデカノイル基、Rがヘキサデカノイル基、Xが平均分子量300のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物
A−10:式1中のRがオクタデカノイル基、Xが平均分子量18000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物
A−11:式2中のRがデカノイル基、Rがヘキサデカノイル基、Xが平均分子量18000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物
A−12:式2中のRがオクタデカノイル基、Rがデカノイル基、Xが平均分子量18000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物
【0061】
B−1:平均分子量1600のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体
B−2:平均分子量3200のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体
B−3:平均分子量7000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体
B−4:平均分子量13000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体
B−5:平均分子量1200のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体
B−6:平均分子量17000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体
【0062】
C−1:9−オクタデセン酸
C−2:イソヘキサデカン酸
C−3:イソオクタデカン酸
C−4:オクタン酸
C−5:オクタデカン酸
【0063】
D−1:ドデカン酸カリウム
D−2:イソオクタン酸ナトリウム
D−3:9−オクタデセン酸カリウム
D−4:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
D−5:ヘキサデシルベンゼンスルホン酸カリウム
D−6:1,2−ビス(イソオクチルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸=ナトリウム
D−7:1,2−ビス(ドデシルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸=カリウム
D−8:硫酸ドデシル=ナトリウム
D−9:硫酸ヘキサデシル=ナトリウム
D−10:ドデカン酸=モノエタノールアミン
【0064】
E−1:1%水溶液の20℃における粘度が50mPa・sであるアルギン酸ナトリウム
E−2:1%水溶液の20℃における粘度が25mPa・sであるキサンタンガム
E−3:1%水溶液の20℃における粘度が30mPa・sであるエチルヒドロキシエチルセルロース
E−4:1%水溶液の20℃における粘度が20mPa・sであるエチルセルロース
E−5:1%水溶液の20℃における粘度が180mPa・sであるポリビニルアルコール
E−6:1%水溶液の20℃における粘度が20mPa・sであるアルギン酸ナトリウム
E−7:1%水溶液の20℃における粘度が30mPa・sであるポリビニルアルコール
E−8:1%水溶液の20℃における粘度が50mPa・sであるポリビニルアルコール
実施例18のE成分:前記のE−1/前記のE−2=50/50(重量比)の混合物であって、その1重量%水溶液の20℃における粘度が36mPa・sであるもの
【0065】
試験区分2(ポリプロピレン繊維束への処理剤の付着とその評価)
・ポリプロプロピレン繊維束への処理剤の付着
MFRが16.0g/10分のポリプロピレン樹脂チップを紡糸速度500m/分の条件で溶融紡糸し、単糸繊度が5.7デシテックス、100フィラメントの未延伸ポリプロピレン繊維束とした。これを更に延伸倍率3倍の条件で延伸し、単糸繊度2.2デシテックス、100フィラメントの延伸ポリプロピレン繊維束とした。これに試験区分1等で調製した処理剤の25%水性液を更に水希釈して5%水性液としたものをローラータッチ法で目標付着量となるよう付着させ、次いで5mmの長さに切断して、処理済み延伸ポリプロピレン繊維束とした。実際の処理剤の付着量は、処理済み延伸ポリプロピレン繊維束をソックスレー抽出器を用いてメタノール/キシレン(50/50容量比)の混合溶剤で抽出する方法により測定した。処理済み延伸ポリプロピレン繊維束への処理剤の付着量を表2にまとめて示した。
【0066】
・抄紙特性の評価
水2000mlと前記で得た処理済み延伸ポリプロピレン繊維束2.0gとを3000mlのビーカー(直径15cm×高さ22cm)に入れ、直径5cmの4枚羽根のプロペラにより100rpmの速度で30秒間撹拌した後、縦275mm×横209mm×高さ60mmのバットに移しかえ、処理済み延伸ポリプロピレン繊維束への気泡の付着状態を目視し、以下の基準で判定した。更に、かくして気泡の付着状態を判定したものをNo.5Aの濾紙を用いてヌッチェ(直径15.5cm)で濾過し、脱水後に風乾して得た抄紙の地合を目視し、以下の基準で判定した。これらの判定は、湿式法により合成繊維束から抄紙を製造する際に、その抄紙工程において、該合成繊維束の分散浴中における均一分散の程度及び均一分散状態の安定維持の程度を知る指標となる。結果を表2にまとめて示した。
【0067】
・・気泡の付着状態の判定基準
◎:気泡の付着が全く認められない。
○:一部に気泡の付着が僅に認められる。
△:一部に気泡の付着が明らかに認められる。
×:繊維全体に気泡の付着が明らかに認められる。
【0068】
・・抄紙の地合の判定基準
◎:地合が良好で、貝柱等の繊維束が全く認められない。
○:地合は良好であるが、貝柱等の繊維束が一部に認められる。
△:地合が不良で、貝柱等の繊維束が多く認められる。
×:地合が不良で、貝柱等の繊維束が多く、ヌッチェから剥すこと自体が難しい。
【0069】
試験区分3(飲料を得るためのフィルターに用いた場合の官能評価)
・フィルターの調製
水2000mlと前記で得た処理済み延伸ポリプロピレン繊維束10gとを3000mlのビーカー(直径15cm×高さ22cm)に入れ、直径5cmの4枚羽根のプロペラにより100rpmの速度で60秒間撹拌した後、得られた分散液をNo.5Aの濾紙を用いてヌッチェ(直径15.5cm)で濾過し、脱水後に風乾して試験用のフィルターを調製した。別に、実施例1の処理剤の水性液(P−1)を用いて同様に調製したフィルターを95℃の熱水2000mlで洗浄して標準品のフィルターとした。
【0070】
・官能評価
前記で調製したフィルターを用いて、市販の粗挽きブレンドコーヒーからペーパードリップ法により得た50mlのホットコーヒーについて、その香味を、下記の40人のパネラーにより官能評価した。評価は、標準品のフィルターを用いて得たホットコーヒーの味を3点とし、試験用のフィルターを用いて得たホットコーヒーの味が同等3点、少し劣る2点、明らかに劣る1点の3点法で行なった。40人のパネラーの評価結果を集計し、その平均値を表2にまとめて示した。
【0071】
パネラー:20才〜29才の男性7名と女性7名、30才〜39才の男性4名と女性4名、40才〜49才の男性4名と女性4名、50才〜59才の男性3名と女性3名、60才〜69才の男性2名と女性2名、以上合計40名
【0072】
【表2】
Figure 0003897341
【0073】
表2において、
処理剤の付着量:処理剤を付着させる前の延伸ポリプロピレン繊維束に対する処理前の付着量(%)
R−9:テレフタル酸から形成された構成単位/イソフタル酸から形成された構成単位/平均分子量1000ポリエチレングリコールから形成された構成単位/平均分子量6000のポリエチレングリコールから形成された構成単位=2/2/1/1(モル比)の割合で有する平均分子量6000のポリエーテルエステルの25%水性液
R−10:テルフタル酸から形成された構成単位/イソフタル酸から形成された構成単位/5−ナトリウムスルホイソフタル酸から形成された構成単位/平均分子量1500のポリエチレングリコールから形成された構成単位/エチレングリコールから形成された構成単位=6/3/1/6/4(モル比)の割合で有する平均分子量10000のポリエーテルポリエステル50重量%と、ラウリルアルコール1モルにエチレンオキサイド12モルを付加したエチレンオキサイド付加物50重量%との混合物の25%水性液
R−11:ノニルフェノールにエチレンオキサイド/プロピレンオキサイドを80/20(重量比)の割合で付加し、末端をメチル基で封鎖した分子量4000のポリエーテルの25%水性液
R−12:ドデカン酸/ジエチレントリアミン=2/1(モル比)のものから得られるアミド化合物1モルにエチレンオキサイド35モルを付加した脂肪酸アミド基含有ポリエーテル化合物の25%水性液
R−13:テレフタル酸ジメチルから形成された構成単位/ε−カプロラクタムから形成された構成単位/N−ポリオキシエチレン(n=70)−N,N−ジメチルアミンから形成された構成単位/エチレングリコールから形成された構成単位=6/4/1/22(モル比)の割合で有する平均分子量8000のポリエーテルエステルアミドの25%水性液
【0074】
【発明の効果】
既に明らかなように、以上説明した本発明には、湿式法により合成繊維束から抄紙を製造する際に、その抄紙工程において、該合成繊維束の分散浴中における均一分散及び均一分散状態の安定維持が充分に行なわれ、またかかる合成繊維束から得られる抄紙を食品用とする場合に該食品の本来的品質を損なわない抄紙用合成繊維処理剤、抄紙の製造方法及び抄紙を提供できるという効果がある。

Claims (11)

  1. 下記のA成分を10〜40重量%、B成分を10〜40重量%、C成分を20〜45重量%及びD成分を5〜25重量%含有しており、且つ以上の4成分を合計で80重量%以上となるよう含有して成ることを特徴とする抄紙用合成繊維処理剤。
    A成分:下記の式1で示されるエステル化合物及び下記の式2で示されるエステル化合物から選ばれる一つ又は二つ以上
    【式1】
    OXOH
    【式2】
    OXOR
    (式1,式2において、
    ,R,R:炭素数8〜22のアシル基
    ,X:平均分子量100〜10000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基)
    B成分:平均分子量1000〜20000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体
    C成分:炭素数8〜22の脂肪酸
    D成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩、アルキル基の炭素数8〜22のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数4〜22の1,2−ビス(アルキルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸塩及びアルキル基の炭素数8〜22の硫酸アルキル塩から選ばれる一つ又は二つ以上
  2. A成分を15〜35重量%、B成分を15〜35重量%、C成分を25〜40重量%及びD成分を10〜20重量%含有しており、且つ以上の4成分を合計で100重量%となるよう含有して成る請求項1記載の抄紙用合成繊維処理剤。
  3. 更に下記のE成分を含有しており、A成分を10〜40重量%、B成分を10〜40重量%、C成分を20〜45重量%、D成分を5〜25重量%及びE成分を3〜20重量%含有しており、且つ以上の5成分を合計で100重量%となるよう含有して成る請求項1記載の抄紙用合成繊維処理剤。
    E成分:いずれも水溶性の天然高分子、半合成高分子及びビニル系合成高分子から選ばれる一つ又は二つ以上であって、その1重量%水溶液の20℃における粘度が10〜1000mPa・sであるもの
  4. A成分が、式1中のXが平均分子量110〜5000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式1で示されるエステル化合物及び式2中のXが平均分子量110〜5000のポリエチレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合の式2で示されるエステル化合物から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1〜3のいずれか一つの項記載の抄紙用合成繊維処理剤。
  5. B成分が、平均分子量1500〜15000のポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体である請求項1〜4のいずれか一つの項記載の抄紙用合成繊維処理剤。
  6. D成分が、炭素数12〜18の脂肪酸アルカリ金属塩、アルキル基の炭素数12〜18のアルキルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩、アルキル基の炭素数8〜12の1,2−ビス(アルキルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸アルカリ金属塩及びアルキル基の炭素数12〜18の硫酸アルキルアルカリ金属塩から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1〜5のいずれか一つの項記載の抄紙用合成繊維処理剤。
  7. E成分が、キサンタンガム、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム及びポリビニルアルコールから選ばれる一つ又は二つ以上であって、その1重量%水溶液の20℃における粘度が20〜200mPa・sであるものである請求項3〜5のいずれか一つの項記載の抄紙用合成繊維処理剤。
  8. 湿式法により合成繊維束から抄紙を製造する方法において、請求項1〜7のいずれか一つの項記載の抄紙用合成繊維処理剤を0.1〜20重量%の水性液となし、該水性液を抄紙工程に供する合成繊維束に対し該抄紙用合成繊維処理剤として0.03〜3重量%となるよう付着させることを特徴とする抄紙の製造方法。
  9. 合成繊維束がポリオレフィン系繊維束である請求項8記載の抄紙の製造方法。
  10. 請求項8又は9記載の抄紙の製造方法によって得られる抄紙。
  11. 食品用のものである請求項10記載の抄紙。
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