JP3965645B2 - 二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置 - Google Patents

二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプによって昇圧し、この昇圧された燃料を燃料分配管に装着された燃料噴射弁を介して機関に向けて噴射供給する燃料噴射装置に関し、そのうち特に二輪車に搭載される二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に二輪車は、上方位置に燃料タンクが配置され、下方位置に機関が配置され、機関と燃料タンクとの間の空間部に、スロットルボデー、燃料噴射弁を備えた燃料分配管、燃料ポンプ、燃料圧力制御弁、フィルター、等が配置される。そして、前記燃料ポンプ、燃料圧力制御弁、フィルター等の燃料供給装置の二輪車への搭載性、組みつけ性、コンパクト化、を考慮し、前記燃料供給装置の各構成部品を単一のケース内に収納配置することが行なわれる。
例えば、本件出願人の出願になる特願平9−352292号がある。
これによると、単一のケースはその内部を燃料室とリターン燃料室とに区分され、燃料室は燃料タンクと接続され、リターン燃料室内に配置される燃料ポンプの吸入路が燃料室内に開口する。
そして、前記燃料室とリターン燃料室とを備えるケースの長手軸芯線が水平方向に配置されて二輪車に搭載される。
前述の如く、ケースの長手軸芯線を水平方向に配置するのは、多気筒機関の各吸気管に接続される各スロットルボデーが水平方向の側方に複数配置されて多連スロットルボデーが構成され、この多連スロットルボデーに沿って形成される空間部を利用した為である。
【0003】
そして、燃料タンク内の燃料は、燃料の重力によって燃料室内に流入し、燃料室内の燃料は燃料ポンプによって吸入され、燃料ポンプによって昇圧された燃料が燃料分配管に装着される燃料噴射弁に向けて供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置によると、以下の課題を有する。
(1)高速走行を長時間行なった為に、市街地走行等の通常走行を行なった際、円滑な通常走行が阻害されることがある。
これは、高速走行時において機関温度は大きく上昇し、この温度は通常走行時において機関の周囲温度を大きく上昇させることによる。
(2)機関を長時間連続して運転した後に機関を停止し、短時間の間に再び機関を始動する熱間再始動時において、機関を即座に運転することが阻害される。これは、機関の停止後において、機関の強制冷却が行なわれなくなったことによって機関温度が大きく上昇し、これによって機関の周囲温度を大きく上昇させることによる。
【0005】
以上の如く、機関の周囲温度が大きく上昇することによると、燃料室内に貯溜される燃料温度は大きく上昇し、燃料室内に多くの気泡が発生することになり、この気泡は、自身が有する浮力によって上方向へ移動し、燃料室内の上部に滞留することになる。
一方燃料ポンプについて着目すると、この燃料ポンプはケースの長手軸芯線に沿って配置されることから水平方向に配置されるもので、これによると燃料ポンプを流れる燃料流は水平方向となる。
以上によれば、燃料室内に発生する気泡は微量づつ連続して燃料ポンプに向かって吸出されるものでなく、燃料室内の上部に滞留する気泡が一定量以上に滞留した後に、一気に吸出される恐れがあり、これによると燃料噴射弁に向けて安定した燃料の供給を行なうことが困難であり、更には機関の始動に必要な充分なる燃料の供給を行なうことが困難となるものであった。
【0006】
本発明は前記不具合に鑑み成されたもので、機関雰囲気温度が上昇した際において、燃料ケースの燃料流入室内に発生する気泡を効果的に排出し、もって機関の運転性及び熱間再始動性を向上することのできる二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成する為の手段】
前記目的を達成する為に本発明になる二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置は、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにて昇圧し、この昇圧された燃料を燃料分配管に装着された燃料噴射弁を介して機関に向けて噴射供給する二輪車用燃料噴射装置において、
有底筒状をなす下側筐体と有底筒状をなす上側筐体とにより密閉状をなす燃料ケースを形成するとともに下側筐体の係止段部に係止される第1仕切壁体、上側筐体の係止段部に係止される第2仕切壁体、により前記燃料ケースの長手軸芯線X−X上に、燃料流入室、ポンプ収納室、燃料吐出室を区分形成し、
前記ポンプ収納室内に燃料ポンプを収納配置するとともに燃料吐出室内にフィルターを収納配置し、
又、前記燃料流入室には、燃料流入路と、
燃料ポンプの吸入路を第1仕切壁体の第1通孔を介して開口し、燃料吐出室には、フィルターの外方の燃料吐出室に、燃料ポンプの吐出路を、第2仕切壁体の第2通孔を介して開口するとともに燃料吐出路を燃料吐出室内のフィルターの内方に開口し、
更に、ダイヤフラムにてスプリング室と燃料室とに区分され、燃料室には、燃料流入路が開口するとともにダイヤフラムと同期的に移動する弁にて開閉される燃料リターン通路とが開口する燃料圧力制御弁の前記燃料流入路をフィルターの外方の燃料吐出室に開口し
前記燃料ケースの長手軸芯線X−Xを略垂直方向に配置するとともに前記燃料流入室を燃料タンクの底面より下方位置に配置し、
前記燃料流入路を燃料タンクに連絡するとともに燃料吐出路を燃料分配管に連絡し、燃料リターン通路を燃料タンクと連絡したことを第1の特徴とする。
【0008】
又、本発明は前記第1の特徴に加え、前記燃料圧力制御弁の燃料リターン通路をポンプ収納室を介して燃料タンク内へ連絡したことを第2の特徴とする。
【0009】
【作用】
前記第1の特徴によると、燃料流入室内に発生する気泡は、発生するや、即座に燃料流入室から燃料ポンプに吸入され、燃料吐出室内へ排出される。
そして、燃料吐出室内へ進入した気泡は、燃料吐出路内に向かって流下せんとするものであるが、フィルターによって流路抵抗を受け、一方燃料圧力制御弁の燃料流入路、燃料リターン通路は弁の開放時において連通状態にあることから気泡は、前記燃料流入路、燃料リターン通路を介して燃料タンク内へ良好に排出される。
【0010】
又、前記第2の特徴によると、燃料圧力制御弁の燃料リターン通路は、一度ポンプ収納室に流入した後に燃料タンク内へ排出されるのでポンプ収納室内に配置される燃料ポンプを効果的に冷却できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明になる二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置の一実施例について、図1、図2により説明する。
燃料ケースAは以下よりなる。
燃料ケースAは、下側筐体1と上側筐体2とによって構成される。
すなわち、下側筐体1は上側の鍔部1Aから下方底部1Bに向かって有底筒状をなし、上側筐体2は下側の鍔部2Aから上方底部2Bに向かって有底筒状をなす。そして前記鍔部1A,2Aが当接されてネジ(図示せず)によって固着され、これによって密閉状の燃料ケースAが形成される。
3は、下側筐体1の下方底部1Bの近傍に形成された係止段部1Cに係止されて配置される環状の第1仕切壁体であり、これによって下側筐体1は下方底部1Bを含む燃料流入室4と鍔部1Aを含むポンプ収納室5Aとに区分される。
前記第1仕切壁体3の底部には、燃料流入室4とポンプ収納室5Aとを連通する第1通孔3Aが穿設され、さらに第1仕切壁体3の下端には網目状をなす環状のストレーナ5が嵌合配置される。
又、燃料流入室4内には燃料流入路6が開口する。
前記ストレーナ5は第1通孔3Aの開口より下方にあり、燃料流入路6はストレーナ5より下方にある。
【0012】
7は、上側筐体2の中間部の係止段部2Cに係止されて配置される環状の第2仕切壁体であり、これによって上側筐体2は上方底部2Bを含む燃料吐出室8と鍔部2Aを含むポンプ収納室5Bとに区分される。この第2仕切壁体7には、ポンプ収納室5Bと燃料吐出室8とを連絡する第2通孔7Aが貫通して穿設される。
そして、燃料吐出室8内にはフィルター9が配置されるもので、本例におけるフィルター9は円筒状をなすとともにその外周に筒状濾紙9Aがまかれ、第2仕切壁体7上に縮設されたスプリング10によって上方底部2Bに押圧配置される。又、11は燃料吐出室8内に向かって開口する燃料吐出路であり、燃料吐出路11はフィルター9の筒状濾紙9Aの内部に進入して開口する。
【0013】
Pはモーター部Mとポンプ部Bとにより構成される公知の燃料ポンプであり、この燃料ポンプPはポンプ収納室5Aとポンプ収納室5Bとによって形成されるポンプ収納室5内に配置される。本例では第1仕切壁体3より上方に向かって形成される筒状部3Bに燃料ポンプPのハウジングの下方外周が挿入して固定された。そして、燃料ポンプPの下端には、下方に向かって吸入路P1が突出して形成され、燃料ポンプPの上端には、上方に向かって吐出路P2が突出して形成される。
【0014】
そして、前述の如く、下側筐体1と上側筐体2とが互いに鍔部1A,2Aを当接して固定されることにより、前記下側筐体1の鍔部1Aを含むポンプ収納室5Aと、上側筐体2の鍔部2Aを含むポンプ収納室5Bとによって密閉状のポンプ収納室5が形成される。
【0015】
以上をまとめると、下側筐体1と上側筐体2とを各々の鍔部1A,2Aを当接して固定することによって燃料ケースAが形成され、燃料ケースA内にはその長手軸芯線X−Xの一側Cから他側Dに向けて燃料流入室4、燃料ポンプ収納室5、燃料吐出室8が区分形成される。
そして、燃料流入室4には燃料流入路6が開口し、
燃料ポンプ収納室5には燃料ポンプPが収納配置され、この燃料ポンプPの吸入路P1は第1通孔3Aを介して燃料流入室4内に開口するとともに吐出路P2は第2通孔7Aを介して燃料吐出室8内に開口する。
又、燃料吐出室8内にはフィルター9が配置されるとともに燃料吐出室8のフィルター9内に燃料吐出路11が開口する。
【0016】
Rは燃料圧力制御弁で以下よりなる。
12はハウジング13とカバー14との間に挟持されたダイヤフラムであり、ダイヤフラム12とハウジング13とにより燃料室15が形成され、ダイヤフラム12とカバー14とによりスプリング室16が区分形成される。
17は、燃料室15内に開口する燃料流入路であり、この燃料流入路17は、燃料吐出室8内に連絡される。
又18は、燃料室15内に開口する燃料リターン通路であり、燃料リターン通路18はダイヤフラム12と一体的に形成せる弁19によって開閉される。
尚、20はスプリング室16内に縮設されたスプリングであり、ダイヤフラム12を燃料室15側に押圧する。
従って燃料室15内に圧力の発生がないとき、弁19はスプリング20によって押圧されて燃料リターン通路18を閉塞する。
尚、30は後述する吸気管内の吸気負圧を導入する負圧導入路である。
【0017】
そして以上の構成よりなる燃料ケースAは以下によって二輪車に搭載される。図2によって説明する。
Tは内部に燃料が貯溜される燃料タンクであり、その下方には機関Eが配置される。Jはスロットルボデー21と燃料分配管22との間に挟持される燃料噴射弁であり、前記スロットルボデーは、吸気管23を介して機関Eに連絡される。
そして、燃料ケースAは一側Cから他側Dに向かう長手軸芯線X−Xが重力方向に沿って略垂直方向に配置され、このとき燃料流入室4は燃料タンクTの底面Taより重力方向において下方に位置する。
又、燃料ケースAの各流路は以下のように他の構成と連結される。
すなわち、燃料流入路6は、燃料タンクTの底面Taを介して燃料タンクT内に連絡される。
燃料リターン通路18は燃料タンクTと連絡される。
又燃料吐出路11は燃料分配管22と連絡される。
尚、前記燃料ケースAを略直角方向に配置する為には、燃料ケースAをステー(図示せず)を介してスロットルボデー21あるいは燃料タンクTへ取着すればよい。
又、図2に示される燃料リターン通路18は、図1の燃料リターン通路18の変形を示すもので、第1の実施例の説明としては図1に示される燃料リターン通路18をもって説明する。
【0018】
次にその作用について説明する。
燃料タンクT内の燃料は、その重力差をもって燃料タンクTの底面Taより燃料流入路6を介して燃料流入室4内に流入し、燃料流入室4内を満たす。
かかる状態において、燃料ポンプPのモーター部Mが駆動されてポンプ部Bが回転すると、ポンプ部Bは、ストレーナ5によって異物が除去された燃料流入室4内の燃料を、第1通孔3A、吸入路P1を介して吸入し、次いで吐出路P2、第2通孔7Aを介して昇圧された燃料を燃料吐出室8内へ供給する。
そして燃料吐出室8内へ吐出された燃料は、燃料流入路17を介して燃料圧力制御弁Rの燃料室15内へ導入されてダイヤフラム12を介して弁19を押し上げ、設定された燃料圧力をもってスプリング20の力とつり合い。もって燃料吐出室8内の燃料圧力が設定圧力に調整される。
前述した弁19の上動時における弁19の開放時において、燃料室15内の燃料は、燃料リターン通路18を介して燃料タンクT内へ排出される。
【0019】
以上をもって燃料室15内の燃料圧力は設定圧力に調圧されるものであり、この調圧された燃料は、フィルター9、燃料吐出路11を介して燃料分配管22内へ供給され、次いで燃料噴射弁Jを介してスロットルボデー21内へ噴射供給されて機関Eに達する。
【0020】
そして、高速走行を長時間行なった後の通常走行時、あるいは熱間再始動時、等において機関雰囲気温度が大きく上昇した際について鑑案すると、機関雰囲気温度の上昇によって燃料流入室4内の燃料温度は大きく上昇し、燃料流入室4内には気泡が発生する。
ここで、本発明にあっては燃料流入室4、ポンプ収納室5、燃料吐出室8、よりなる燃料ケースAの長手軸芯線X−Xを略垂直方向に配置したこと。及び前記燃料流入室4を燃料タンクTの底面Taより下方位置に配置したこと。
によって先ず、燃料流入室4内に発生した気泡は良好に燃料吐出室8内へ排出される。
すなわち、燃料流入室4内に発生する気泡は、自己が有する浮力によって上方向へ自から移動して燃料流入室4の上方へ達すること。
及び燃料ポンプPの吸入路P1が燃料流入室4内に開口し、燃料ポンプPの長手軸芯線も垂直方向に配置され、燃料ポンプP内における燃料流れが垂直方向に向かって流れること。
の相乗的作用による。
【0021】
次いで燃料吐出室8内へ流入した気泡が良好に燃料タンクT内に向かって排出される。
すなわち、燃料吐出室8内の気泡は燃料吐出路11又は燃料リターン通路18を介して排出されるものである。
ここで燃料吐出路11に向かう気泡の流れ抵抗と、燃料リターン通路18に向かう気泡の流れ抵抗について鑑案すると、その流れ抵抗は大きく異なる。
すなわち、燃料吐出路11に向かう気泡はフィルター9の筒状濾紙9Aによって大なる流れ抵抗を受け、一方燃料リターン通路18にあっては弁19が燃料リターン通路18を開放して燃料を流下させるのでその流れ抵抗は小さい。
従って、燃料吐出室8内の気泡は、燃料リターン通路18内へと排出される。
【0022】
以上によれば、燃料流入室4内に発生した気泡は先ず効果的に燃料吐出室8内に流入され、次いで燃料吐出室8から効果的に燃料リターン通路18を介して燃料タンクT内へと排出される。
【0023】
従って、前述した高速走行後における通常走行運転時、あるいは機関の熱間再始動時において、気泡を含むことのない所望の燃料を連続的に且つ安定して燃料噴射弁Jを介して機関Eに供給できたもので、これによって前記運転を良好に行なうことができたものである。
【0024】
尚、燃料圧力制御弁Rの燃料流入路17の燃料吐出室8内への開口位置をその上方とすれば、燃料吐出室8から燃料リターン通路18に向かう気泡の排出性をより高めることができる。
又、前述の如く燃料ポンプPの長手軸芯線をポンプ収納室5内において、垂直方向に配置したことも気泡の排出性を高める点で効果的である。
【0025】
又、特に図2に示されるように、燃料リターン通路18Aを一度燃料ケースAのポンプ収納室5内へ連絡し、ポンプ収納室5から再び燃料リターン通路18Bを介して燃料タンクTへと連絡すると、該リターン燃料がポンプ収納室5内を循環する際、燃料ポンプPを冷却できて燃料ポンプPの温度上昇を抑止できる。
【0026】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によると、有底筒状をなす下側筐体1と有底筒状をなす上側筐体2とにより密閉状をなす燃料ケースAを形成するとともに下側筐体1の係止段部1Cに係止される第1仕切壁体3、上側筐体2の係止段部2Cに係止される第2仕切壁体7、により前記燃料ケースの長手軸芯線X−X上に、燃料流入室4、ポンプ収納室5、燃料吐出室8を区分形成し、
前記ポンプ収納室内に燃料ポンプPを収納配置するとともに燃料吐出室8内にフィルター9を収納配置し、
又、前記燃料流入室には、燃料流入路6と、
燃料ポンプPの吸入路P1を第1仕切壁体3の第1通孔3Aを介して開口し、燃料吐出室8には、フィルター9の外方の燃料吐出室8に、燃料ポンプPの吐出路P2を、第2仕切壁体7の第2通孔7Aを介して開口するとともに燃料吐出路11を燃料吐出室8内のフィルター9の内方に開口し、
更に、ダイヤフラム12にてスプリング室16と燃料室15とに区分され、燃料室15には、燃料流入路17が開口するとともにダイヤフラム12と同期的に移動する弁19にて開閉される燃料リターン通路18とが開口する燃料圧力制御弁Rの前記燃料流入路をフィルター9の外方の燃料吐出室8に開口し
前記燃料ケースの長手軸芯線X−Xを略垂直方向に配置するとともに前記燃料流入室4を燃料タンクTの底面Taより下方位置に配置し、
前記燃料流入路を燃料タンクTに連絡するとともに燃料吐出路11を燃料分配管22に連絡し、燃料リターン通路18を燃料タンクTと連絡したので、特に機関の雰囲気温度が上昇して燃料流入室内に気泡が発生した際にあっても該気泡を燃料吐出室から燃料圧力制御弁の燃料流入路、燃料リターン通路を介して燃料タンク内へ効果的に排出できたので、燃料吐出路から気泡を含むことのない燃料を燃料噴射弁を介して機関に供給することができ、もって、高速走行後における通常走行運転及び熱間再始動性の向上を達成できたものである。
【0027】
又、燃料リターン通路をポンプ収納室を介して燃料タンクへ連絡したことによると、ポンプ収納室内に配置される燃料ポンプをリターン燃料によって冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる二輪車用燃料噴射装置における燃料噴射装置の燃料ポンプ、フィルター、燃料圧力制御弁、を備えた燃料ケースの一実施例を示す要部縦断面図。
【図2】 図1に示される燃料ケースを二輪車に搭載した状態を示す概略要部縦断面図。
【符号の説明】
4 燃料流入室
5 ポンプ収納室
8 燃料吐出室
11 燃料吐出路
12 ダイヤフラム
15 燃料室
17 燃料流入路
18 燃料リターン通路
T 燃料タンク
A 燃料ケース
R 燃料圧力制御弁
P 燃料タンク
X−X 燃料ケースAの長手軸芯線

Claims (2)

  1. 燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにて昇圧し、この昇圧された燃料を燃料分配管に装着された燃料噴射弁を介して機関に向けて噴射供給する二輪車用燃料噴射装置において、
    有底筒状をなす下側筐体(1)と有底筒状をなす上側筐体(2)とにより密閉状をなす燃料ケース(A)を形成するとともに下側筐体(1)の係止段部(1C)に係止される第1仕切壁体(3)、上側筐体(2)の係止段部(2C)に係止される第2仕切壁体(7)、により前記燃料ケースの長手軸芯線X−X上に、燃料流入室(4)、ポンプ収納室(5)、燃料吐出室(8)を区分形成し、
    前記ポンプ収納室内に燃料ポンプ(P)を収納配置するとともに燃料吐出室(8)内にフィルター(9)を収納配置し、
    又、前記燃料流入室には、燃料流入路(6)と、
    燃料ポンプ(P)の吸入路(P1)を第1仕切壁体(3)の第1通孔(3A)を介して開口し、燃料吐出室(8)には、フィルター(9)の外方の燃料吐出室(8)に、燃料ポンプ(P)の吐出路(P2)を、第2仕切壁体(7)の第2通孔(7A)を介して開口するとともに燃料吐出路(11)を燃料吐出室(8)内のフィルター(9)の内方に開口し、
    更に、ダイヤフラム(12)にてスプリング室(16)と燃料室(15)とに区分され、燃料室(15)には、燃料流入路(17)が開口するとともにダイヤフラム(12)と同期的に移動する弁(19)にて開閉される燃料リターン通路(18)とが開口する燃料圧力制御弁(R)の前記燃料流入路をフィルター(9)の外方の燃料吐出室(8)に開口し
    前記燃料ケースの長手軸芯線X−Xを略垂直方向に配置するとともに前記燃料流入室(4)を燃料タンク(T)の底面(Ta)より下方位置に配置し、
    前記燃料流入路を燃料タンク(T)に連絡するとともに燃料吐出路(11)を燃料分配管(22)に連絡し、燃料リターン通路(18)を燃料タンク(T)と連絡してなる二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置。
  2. 前記燃料圧力制御弁の燃料リターン通路(18)をポンプ収納室(5)を介して燃料タンク(T)内へ連絡したことを特徴とする請求項1記載の二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置。
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