JPH0113486B2 - - Google Patents
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- JPH0113486B2 JPH0113486B2 JP54153589A JP15358979A JPH0113486B2 JP H0113486 B2 JPH0113486 B2 JP H0113486B2 JP 54153589 A JP54153589 A JP 54153589A JP 15358979 A JP15358979 A JP 15358979A JP H0113486 B2 JPH0113486 B2 JP H0113486B2
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Description
本発明は、新規な4−メチル−1−ペンテン共
重合体に関する。 結晶性の4−メチル−1−ペンテンの単独重合
体あるいは4−メチル−1−ペンテンと他のα−
オレフインとの共重合体は、一般に三塩化チタン
等のチタン触媒成分を用いる立体特異性触媒によ
つて製造されている。この触媒で製造される4−
メチル−1−ペンテンの単独又は共重合体は、常
温において多くの溶媒に不溶であり、したがつて
溶液型の塗料や接着剤として使用するには多くの
制約を受けねばならない。該単独重合体もしくは
共重合体の分子量分布は広く、またその融点も高
い。例えば重量平均分子量と数平均分子量の比
(以下、これを分子量分布という)は、多くの場
合6以上の値となる。また4−メチル−1−ペン
テンの重合単位がx重量%であるときの融点Tm
(℃)は、3x−60の値と大きく離れることはな
い。 前記単独または共重合体を押出機等で混練りす
る方法によつて、より低い分子量のものを作る方
法は知られているが、一般的な方法によれば分子
構造は本質的に原料のそれと変ることはなく、融
点や溶解性も分子量が極端に小さくならない限り
ほとんど変化しない。さらにこのような押出機を
使う方法において、少量のラジカル開始剤の存在
下に行う方法が米国特許第3144436号明細書に開
示されている。この明細書には、分解されて得ら
れる重合体はベース重合体と同じ溶解性を有して
いることが明記されており、4−メチル−1−ペ
ンテン重合体の分解例では、メルトインデツクス
が高々20〜25倍程度となるような例が示されてい
るにすぎない。事実この程度の分解では分子構造
や融点、溶解性などは、原料と分解生成物の間に
ほとんど差がないと言える。 本発明者らは4−メチル−1−ペンテンの重合
体もしくは共重合体の改質を研究している段階
で、ラジカル開始剤を用い、該重合体もしくは共
重合体の分子構造を変えるような分解を行つたと
きに、改良された性質の共重合体が得られること
を見出すに至つた。この共重合体は、 (A) 4−メチル−1−ペンテン重合単位と、少な
くとも一種の炭素数2乃至18の不飽和炭化水素
(4−メチル−1−ペンテンを除く)重合単位
とから成る4−メチル−1−ペンテンランダム
共重合体であつて、 (B) 4−メチル−1−ペンテン重合単位が70ない
し99.7重量%、及び前記不飽和炭化水素重合単
位が0.3ないし30重量%の範囲にあり、 (C) 示差走査熱量計に基づく融点が100ないし235
℃の範囲でしかも4−メチル−1−ペンテンの
重合単位がx重量%のときの該融点が(5x−
260)℃以下(x≧95の場合)又は(3x−70)
℃以下(x<95の場合)であり、 (D) 135℃、デカリン中で測定した極限粘度が0.2
ないし10.0dl/g、 (E) 重量平均分子量/数平均分子量が1.5ないし
3.8 で特徴づけられる。 本発明の共重合体は、4−メチル−1−ペンテ
ンの重合単位が70ないし99.7重量%、好ましくは
80ないし99.5重量%、その他の不飽和炭化水素の
重合単位が0.3ないし30重量%、好ましくは0.5な
いし20重量%からなる。本発明の共重合体は、後
でも説明するように4−メチル−1−ペンテンと
その他の不飽和炭化水素を直接共重合させたもの
のみを称するものではなく、4−メチル−1−ペ
ンテンの単独重合体もしくは共重合体を分解した
際に新たな不飽和炭化水素の共重合単位が生じて
いるときは、そのような不飽和炭化水素の共重合
体としてとらえている。 4−メチル−1−ペンテンを除く炭素数2ない
し18の不飽和炭化水素の重合単位としては、エチ
レン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1
−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチ
ル−1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1
−ペンテン、2−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
プテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセ
ン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−
オクタデセン、ビニルシクロヘキサン、スチレ
ン、アルリルベンゼン、α−メチルスチレン、β
−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルエチ
ルベンゼン、ビニルクメンなどの重合単位を挙げ
ることができる。これらの重合単位は、直接共重
合によつて生成させたものでもよく、あるいは分
解の際にもともとあつた重合単位の一部が切断さ
れて生じたものであつてもよく、さらには分解の
際にラジカル開始剤や溶媒などを使用したとき
に、ラジカル開始剤の分解物や溶媒が付加して生
じたものであつてもよい。これら4−メチル−1
−ペンテン以外の不飽和炭化水素の重合単位は2
種以上存在していてもよい。また微量であれば、
過酸化物の切片の付加した含酸素ビニルモノマー
単位、例えばビニルフエニルケトンやビニルフエ
ニルカルビノールなどの単位が存在してもよい。 なお本発明の共重合体中の4−メチル−1−ペ
ンテンの重合単位は、赤外線吸収スペクトルによ
つて求めることができる。例えば本発明に係る共
重合体の適当な溶剤に対する溶液および4−メチ
ル−1−ペンテン単独重合体の溶液の赤外線吸収
スペクトルをとり、イソブチル基に基づく1365cm
-1付近の極大吸収帯の吸光度の比率から共重合体
の4−メチル−1−ペンテン重合単位含有量を求
めることができる。 本発明の共重合体の示差走査熱量計(DSC)
に基づく融点は100ないし235℃の範囲にあつてし
かも4−メチル−1−ペンテンの重合単位がx重
量%のときの該融点は(5x−260)℃以下(x≧
95の場合)又は(3x−70)℃以下(x<95の場
合)である。なおここに融点は次のようにして測
定される。すなわち試料を示差走査熱量計(du
Pout990型)に仕込み、室温から20℃/minの速
度で昇温し、250℃に達した所で20℃/minの速
度で降温して一旦25℃まで下げた後、再び20℃/
minの速度で昇温し、このときの融解ピークから
融点を読み取る(多くの場合、複数の融解ピーク
が現われるので、この場合は高融点側の値を採用
した)。このような測定法に基づくとき、立体特
異性触媒を用いて重合して得た通常の4−メチル
−1−ペンテンの単独重合体の融点は240℃近辺
であり、また4−メチル−1−ペンテン共重合体
は、4−メチル−1−ペンテン含有量がx重量%
%のときに、融点が(3x−60)℃近辺を示すも
のが多い。したがつて本願発明の共重合体は、こ
のような立体特異性触媒を用いて得た4−メチル
−1−ペンテン共重合体と比較するときに、同一
の4−メチル−1−ペンテン重合単位含有量のも
ので比較すると、融点が相当に低いということが
できる。 本発明の共重合体は、フイルム、塗料、接着
剤、その他各種成形品として有用であるには、
135℃デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.2
ないし10.0dl/g、好ましくは0.4ないし5.0dl/
gである。 本発明の共重合体は、分子量分布が狭く重量平
均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)が1.5ない
し3.8、好ましくは1.7ないし3.0である。ここに
Mw/Mnは、ゲルバーミエーシヨンクロマトグ
ラフイー(GPC)により次のようにして求める。 すなわち、溶媒としてo−ジクロルベンゼンを
用い、溶媒100重量部に対し、ポリマー0.04g
(安定剤として2,6−ジ−tert−ブチル−p−
クレゾールをポリマー100重量部に対し0.05g添
加)を加え、溶液としたあと、1μのフイルター
を通してゴミなどの不溶物を除去する。その後、
カラム温度135℃、流速1.0ml/分に設定したGPC
測定機を用いて測定し、数値比はポリスチレンベ
ースで換算した。 このような分子量分布の狭い共重合体は特に室
温付近での溶解性を一層向上させるので好まし
い。一般の立体特異性触媒を用いて製造した4−
メチル−1−ペンテン単独重合体もしくは共重合
体は、Mw/Mnが多くの場合6を越えている。 本発明の共重合体は、多くの場合DSCに基づ
く結晶化度が3ないし33%の範囲にある。なお結
晶化度は次のような方法によつて測定した。 すなわち、前記したDSCによる融点測定時の
チヤートを用い、測定試料の融解面積(S)と、
対照サンプルであるインジウムの単位量当りの融
解エネルギー(Po)に相当する記録紙上の融解
面積(So)を比べる。インジウムのPoは既知量
であり、一方4−メチル−1−ペンテン重合体の
結晶部の単位量当りの融解エネルギー(P)も下
記のように既知であるので、測定試料の結晶化度
は次式により求まる。 結晶化度(%)=S/So×Po/P100 ここに、 Po:27Joul/g(at156±0.5℃) P:141.7Joul/g(F.C.Frank et al、
Philosophical Magazine、4、200(1959)) そして多くの場合、溶媒に対する溶解性が良好
であり、25℃において100重量倍以下、好ましく
は30重量倍以下のシクロヘキセンに溶解する。こ
の場合、該共重合体を25℃でシクロヘキセンに加
え、25℃/hrの速度で70℃まで昇温させ、2時間
その温度に保持した後、再び25℃/hrの速度で25
℃まで冷却したときに目視により溶液が完全に透
明で透遊物が何ら存在しない状態を溶解状態と考
えている。 本発明の共重合体を得る方法の一つとして、立
体特異性触媒の存在下で、4−メチル−1−ペン
テン又は4−メチル−1−ペンテンとそれ以外の
炭素数2ないし18のα−オレフインとを重合もく
は共重合して得られる4−メチル−1−ペンテン
重合体もしくは共重合体を、有機過酸化物の存在
下、特定の条件下で分解する方法が挙げられる。
このような原料として4−メチル−1−ペンテン
単独重合体が好適であり、4−メチル−1−ペン
テン共重合体を原料とする場合にあつては、4−
メチル−1−ペンテン含有量が85重量%以上のも
のを用いるのが好ましい。分解を行う好適な方法
は、上記4−メチル−1−ペンテン重合体もしく
は共重合体を炭化水素溶媒中、該重合体もしくは
共重合体が溶解する条件下に有機過酸化物の共存
のもとに100ないし400℃の温度に維持する方法で
ある。炭化水素溶媒としては、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカ
ン、灯油のような脂肪族炭化水素、メチルシクロ
ペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、シクロオクタン、シクロドデカンのような脂
環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、クメン、エチルトルエン、トリ
メチルベンゼン、シメン、ジイソプロピレンベン
ゼンなどの芳香族炭化水素などを例示することが
できる。これらの中ではとくにアルキル芳香族炭
化水素が好適である。このような溶媒を用いる場
合には、分解生成物中に溶媒が付加している場合
が多く、とくにアルキル芳香族炭化水素を用いた
場合にその量が多い。 溶媒の使用量は、原料の4−メチル−1−ペン
テン重合体もしくは共重合体100重量部に対し、
100ないし100000重量部、とくに300ないし10000
重量部とするのが好ましい。 上記方法で使用される有機過酸化物の代表的な
ものを列記すると、アルキルペルオキシド、アリ
ールペルオキシド、アシルペルオキシド、アロイ
ルペルオキシド、ケトンペルオキシド、ペルオキ
シカーボネート、ペルオキシカルボキシレート、
ヒドロペルオキシド等がある。アルキルペルオキ
シドとしては、ジイソプロピルペルオキシド、ジ
−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジtert−ブチルペルオキシヘキシン−
3など、アリールペルオキシドとしては、ジクミ
ルペルオキシドなど、アシルペルオキシドとして
はジラウロイルペルオキシドなど、アロイルペル
オキシドとしては、ジベンゾイルペルオキシドな
ど、ケトンペルオキシドとしては、メチルエチル
ケトンヒドロペルオキシド、シクロヘキサノンペ
ルオキシドなど、ヒドロペルオキシドとしては、
tert−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロ
ペルオキシドなどを挙げることができる。これら
の中では、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,
5−ジメチル−2,5−ジtertブチルペルオキシ
−ヘキシン−3、ジクミルペルオキシド、ジベン
ゾイルペルオキシドなどが好ましい。 有機過酸化物の使用量は、原料重合体もしくは
共重合体100重量部に対し、5ないし1000重量部、
とくに10ないし600重量部とするのが好ましい。
分解の温度は100ないし250℃、とくに120ないし
200℃の範囲が好ましく、分解の時間は10分ない
し10時間程度が適当である。分解反応は回分式あ
るいは連続式で行うことができ、回分式にあつて
は、有機過酸化物や原料重合体もしくは共重合体
を逐次添加する方法を採用することができる。 分解の程度は、分解生成物の極限粘度〔η〕
が、原料の極限粘度〔η〕の0.1ないし50%、と
くに1ないし20%となるように行うのがよい。 このような分解方法を採用するとき、4−メチ
ル−1−ペンテン重合単位は、多くの場合原料に
比較して減少している。この原因として原料の主
鎖の切断のみならず、側鎖の切断やあるいは溶媒
および/または有機過酸化物に基づく炭化水素基
の付加などが生じているためである。 また分解反応の方法として、押出機等を用いて
溶融状態で分子鎖の両端が炭化水素から成つてい
るペルオキシドからなるラジカル開始剤と接触さ
せる方法も採用することができる。この場合、原
料ポリマー100重量部に対しラジカル開始剤を0.7
ないし10重量部、好ましくは1.0ないし5重量部
添加し、200ないし400℃で0.5分ないし10分間混
練すれば良い。 また、この溶融反応による分解の場合、使用す
るラジカル開始剤の種類により融点を低下させる
効率が異なる。従つて、この場合、ラジカル開始
剤としては有機過酸化物の中でも、アルキルペル
オキシド、アシルペルオキシド、アロイルペルオ
キシド、ケトンペルオキシド、ペルオキシカーボ
ネート、ペルオキシカルボキシレートが好まし
い。特に好ましいものはアルキルペルオキシド
で、分子量が200以上、更に好ましくは250以上で
芳香環を有せず、1分子中に2個のペルオキシド
基を有するものである。このようなペルオキシド
としては具体的には、2,5−ジメチル−2,5
−ジ−tert−ブチルペルオキシ−ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ−tert−ブチルペルオ
キシ−ヘキシン−3、α,α′−ジ−tert−ブチル
ペルオキシジイソプロピルベンゼンなどを挙げる
ことができる。 また、ポリマーに対するこれらのペルオキシド
の添加方法としては、予めパウダー状あるいはペ
レツト状のポリマーに混合しておく方法が好まし
い。押出機のシリンダーからメルト状のポリマー
に注入する方法も可能ではあるが、大抵の場合ペ
ルオキシドを溶剤に溶かす必要があるため、引火
爆発等の危険があり、またこの注入方式ではスク
リユーのデザインひいては押出機のデザインを大
幅に変更する必要性(例えば注入ゾーンからダイ
までの長さを長くしてやる必要があるため、スク
リユーのL/Dを大きくする)や、更にはメルト
状のポリマーへのペルオキシド(溶液)の分散を
短時間のうちに行わないと、部分的にポリマーの
分解がおこるため生成物が不均一になりやすいな
どの欠点がある。 本発明の共重合体は、各種溶剤に対する溶解性
が良好であり、従つてこのような溶剤に溶解した
溶液は、各種基材、例えば金属、ポリオレフイ
ン、ガラスなどの被覆剤、接着剤、塗料などに使
用することができる。このような目的に使用され
る溶剤としては、四塩化炭素、トリクレン、クロ
ロホルム、クロルベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素、シクロヘキサン、シクロヘキセンのよう
な炭化水素などが好適である。 本発明の共重合体はまた通常の4−メチル−1
−ペンテン重合体または共重合体と同様に押出成
形、射出成形、中空成形、真空成形などによつて
フイルム、シート、中空ビン、管、各種成形品に
成形して利用することができる。 このような種々の用途において、安定剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、各種充填剤
などを適宜配合することができる。 本発明の共重合体はまた他の樹脂やゴムの改質
剤として多くの樹脂やゴムに配合して用いること
もできる。例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−
ペンテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチ
レン・1−ブテン共重合体などとブレンドして使
用することができる。 通常の成形法によつて得られたこれらの組成物
のフイルム、シート、チユーブ、パイプ、中空ビ
ン等各種成形品の溶剤による塗装性、接着性、印
刷性等を改良することもできる。一般に同様の効
果が無定形の共重合ゴムをブレンドした場合も認
められるものの、この場合、ブレンド後の組成物
の機械的強度や硬度が低下するなどの欠点を有す
るが、本発明の共重合体をブレンドした組成物の
場合は、まだ結晶性を有しているためこのような
欠点がない。 実施例 1 4−メチル−1−ペンテンの単独重合体(〔η〕
9.38、融点237℃、分子量分布7.1、結晶化度35
%)50gをトルエン1に加え、系を窒素で置換
したのち、145℃に昇温しポリマーを完全に溶解
させた。しかるのちに、ジクミルペルオキシド
32.4g(100mlのトルエンに溶解)を4時間かけ
て系に供給し、更に撹拌を2時間続けた。反応混
合物を室温まで冷却したのち、多量のアセトンを
加え、ポリマーを完全に沈殿させ、ポリマーを
取した。ウエツトケーキを更にアセトンで繰返し
洗浄し、60℃で減圧乾燥することにより4−メチ
ル−1−ペンテン共重合体の精製物を得た。この
反応生成物の融点は216℃、〔η〕1.12、分子量分
布2.3、結晶化度21%であり、4−メチル−1−
ペンテン単位含量99.2wt%、アリルベンゼン単位
含量0.4wt%、プロピレン単位含量0.2wt%、ビニ
ルフエニルケトン単位微量という組成であつた。 参考例 1 実施例1で得られた4−メチル−1−ペンテン
共重合体2gを100mlのシクロヘキサンに70℃で
溶かし、室温まで冷却したところ、ポリマーは全
く析出・沈澱せず、完全に均一な透明溶液であつ
た。 参考例 2 参考例1で得られたポリマーの溶液を室温でア
ルミ板上に塗布したところ、室温で風乾するだけ
で均一で透明な薄膜が形成された。 実施例 2ないし10 ジクミルペルオキシドの使用量を表1に示した
ように増減し、かつ反応を表1に示した温度で行
う他は、実施例1と同様の方法で4−メチル−1
−ペンテン共重合体を合成した。精製ポリマーの
物性、組成について表1に示した。 また、参考例1および2と全く同じ方法でこれ
らの4−メチル−1−ペンテン共重合体の室温で
の溶解性、室温での成膜性について調べた。結果
を表1に示した。
重合体に関する。 結晶性の4−メチル−1−ペンテンの単独重合
体あるいは4−メチル−1−ペンテンと他のα−
オレフインとの共重合体は、一般に三塩化チタン
等のチタン触媒成分を用いる立体特異性触媒によ
つて製造されている。この触媒で製造される4−
メチル−1−ペンテンの単独又は共重合体は、常
温において多くの溶媒に不溶であり、したがつて
溶液型の塗料や接着剤として使用するには多くの
制約を受けねばならない。該単独重合体もしくは
共重合体の分子量分布は広く、またその融点も高
い。例えば重量平均分子量と数平均分子量の比
(以下、これを分子量分布という)は、多くの場
合6以上の値となる。また4−メチル−1−ペン
テンの重合単位がx重量%であるときの融点Tm
(℃)は、3x−60の値と大きく離れることはな
い。 前記単独または共重合体を押出機等で混練りす
る方法によつて、より低い分子量のものを作る方
法は知られているが、一般的な方法によれば分子
構造は本質的に原料のそれと変ることはなく、融
点や溶解性も分子量が極端に小さくならない限り
ほとんど変化しない。さらにこのような押出機を
使う方法において、少量のラジカル開始剤の存在
下に行う方法が米国特許第3144436号明細書に開
示されている。この明細書には、分解されて得ら
れる重合体はベース重合体と同じ溶解性を有して
いることが明記されており、4−メチル−1−ペ
ンテン重合体の分解例では、メルトインデツクス
が高々20〜25倍程度となるような例が示されてい
るにすぎない。事実この程度の分解では分子構造
や融点、溶解性などは、原料と分解生成物の間に
ほとんど差がないと言える。 本発明者らは4−メチル−1−ペンテンの重合
体もしくは共重合体の改質を研究している段階
で、ラジカル開始剤を用い、該重合体もしくは共
重合体の分子構造を変えるような分解を行つたと
きに、改良された性質の共重合体が得られること
を見出すに至つた。この共重合体は、 (A) 4−メチル−1−ペンテン重合単位と、少な
くとも一種の炭素数2乃至18の不飽和炭化水素
(4−メチル−1−ペンテンを除く)重合単位
とから成る4−メチル−1−ペンテンランダム
共重合体であつて、 (B) 4−メチル−1−ペンテン重合単位が70ない
し99.7重量%、及び前記不飽和炭化水素重合単
位が0.3ないし30重量%の範囲にあり、 (C) 示差走査熱量計に基づく融点が100ないし235
℃の範囲でしかも4−メチル−1−ペンテンの
重合単位がx重量%のときの該融点が(5x−
260)℃以下(x≧95の場合)又は(3x−70)
℃以下(x<95の場合)であり、 (D) 135℃、デカリン中で測定した極限粘度が0.2
ないし10.0dl/g、 (E) 重量平均分子量/数平均分子量が1.5ないし
3.8 で特徴づけられる。 本発明の共重合体は、4−メチル−1−ペンテ
ンの重合単位が70ないし99.7重量%、好ましくは
80ないし99.5重量%、その他の不飽和炭化水素の
重合単位が0.3ないし30重量%、好ましくは0.5な
いし20重量%からなる。本発明の共重合体は、後
でも説明するように4−メチル−1−ペンテンと
その他の不飽和炭化水素を直接共重合させたもの
のみを称するものではなく、4−メチル−1−ペ
ンテンの単独重合体もしくは共重合体を分解した
際に新たな不飽和炭化水素の共重合単位が生じて
いるときは、そのような不飽和炭化水素の共重合
体としてとらえている。 4−メチル−1−ペンテンを除く炭素数2ない
し18の不飽和炭化水素の重合単位としては、エチ
レン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1
−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチ
ル−1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1
−ペンテン、2−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
プテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセ
ン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−
オクタデセン、ビニルシクロヘキサン、スチレ
ン、アルリルベンゼン、α−メチルスチレン、β
−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルエチ
ルベンゼン、ビニルクメンなどの重合単位を挙げ
ることができる。これらの重合単位は、直接共重
合によつて生成させたものでもよく、あるいは分
解の際にもともとあつた重合単位の一部が切断さ
れて生じたものであつてもよく、さらには分解の
際にラジカル開始剤や溶媒などを使用したとき
に、ラジカル開始剤の分解物や溶媒が付加して生
じたものであつてもよい。これら4−メチル−1
−ペンテン以外の不飽和炭化水素の重合単位は2
種以上存在していてもよい。また微量であれば、
過酸化物の切片の付加した含酸素ビニルモノマー
単位、例えばビニルフエニルケトンやビニルフエ
ニルカルビノールなどの単位が存在してもよい。 なお本発明の共重合体中の4−メチル−1−ペ
ンテンの重合単位は、赤外線吸収スペクトルによ
つて求めることができる。例えば本発明に係る共
重合体の適当な溶剤に対する溶液および4−メチ
ル−1−ペンテン単独重合体の溶液の赤外線吸収
スペクトルをとり、イソブチル基に基づく1365cm
-1付近の極大吸収帯の吸光度の比率から共重合体
の4−メチル−1−ペンテン重合単位含有量を求
めることができる。 本発明の共重合体の示差走査熱量計(DSC)
に基づく融点は100ないし235℃の範囲にあつてし
かも4−メチル−1−ペンテンの重合単位がx重
量%のときの該融点は(5x−260)℃以下(x≧
95の場合)又は(3x−70)℃以下(x<95の場
合)である。なおここに融点は次のようにして測
定される。すなわち試料を示差走査熱量計(du
Pout990型)に仕込み、室温から20℃/minの速
度で昇温し、250℃に達した所で20℃/minの速
度で降温して一旦25℃まで下げた後、再び20℃/
minの速度で昇温し、このときの融解ピークから
融点を読み取る(多くの場合、複数の融解ピーク
が現われるので、この場合は高融点側の値を採用
した)。このような測定法に基づくとき、立体特
異性触媒を用いて重合して得た通常の4−メチル
−1−ペンテンの単独重合体の融点は240℃近辺
であり、また4−メチル−1−ペンテン共重合体
は、4−メチル−1−ペンテン含有量がx重量%
%のときに、融点が(3x−60)℃近辺を示すも
のが多い。したがつて本願発明の共重合体は、こ
のような立体特異性触媒を用いて得た4−メチル
−1−ペンテン共重合体と比較するときに、同一
の4−メチル−1−ペンテン重合単位含有量のも
ので比較すると、融点が相当に低いということが
できる。 本発明の共重合体は、フイルム、塗料、接着
剤、その他各種成形品として有用であるには、
135℃デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.2
ないし10.0dl/g、好ましくは0.4ないし5.0dl/
gである。 本発明の共重合体は、分子量分布が狭く重量平
均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)が1.5ない
し3.8、好ましくは1.7ないし3.0である。ここに
Mw/Mnは、ゲルバーミエーシヨンクロマトグ
ラフイー(GPC)により次のようにして求める。 すなわち、溶媒としてo−ジクロルベンゼンを
用い、溶媒100重量部に対し、ポリマー0.04g
(安定剤として2,6−ジ−tert−ブチル−p−
クレゾールをポリマー100重量部に対し0.05g添
加)を加え、溶液としたあと、1μのフイルター
を通してゴミなどの不溶物を除去する。その後、
カラム温度135℃、流速1.0ml/分に設定したGPC
測定機を用いて測定し、数値比はポリスチレンベ
ースで換算した。 このような分子量分布の狭い共重合体は特に室
温付近での溶解性を一層向上させるので好まし
い。一般の立体特異性触媒を用いて製造した4−
メチル−1−ペンテン単独重合体もしくは共重合
体は、Mw/Mnが多くの場合6を越えている。 本発明の共重合体は、多くの場合DSCに基づ
く結晶化度が3ないし33%の範囲にある。なお結
晶化度は次のような方法によつて測定した。 すなわち、前記したDSCによる融点測定時の
チヤートを用い、測定試料の融解面積(S)と、
対照サンプルであるインジウムの単位量当りの融
解エネルギー(Po)に相当する記録紙上の融解
面積(So)を比べる。インジウムのPoは既知量
であり、一方4−メチル−1−ペンテン重合体の
結晶部の単位量当りの融解エネルギー(P)も下
記のように既知であるので、測定試料の結晶化度
は次式により求まる。 結晶化度(%)=S/So×Po/P100 ここに、 Po:27Joul/g(at156±0.5℃) P:141.7Joul/g(F.C.Frank et al、
Philosophical Magazine、4、200(1959)) そして多くの場合、溶媒に対する溶解性が良好
であり、25℃において100重量倍以下、好ましく
は30重量倍以下のシクロヘキセンに溶解する。こ
の場合、該共重合体を25℃でシクロヘキセンに加
え、25℃/hrの速度で70℃まで昇温させ、2時間
その温度に保持した後、再び25℃/hrの速度で25
℃まで冷却したときに目視により溶液が完全に透
明で透遊物が何ら存在しない状態を溶解状態と考
えている。 本発明の共重合体を得る方法の一つとして、立
体特異性触媒の存在下で、4−メチル−1−ペン
テン又は4−メチル−1−ペンテンとそれ以外の
炭素数2ないし18のα−オレフインとを重合もく
は共重合して得られる4−メチル−1−ペンテン
重合体もしくは共重合体を、有機過酸化物の存在
下、特定の条件下で分解する方法が挙げられる。
このような原料として4−メチル−1−ペンテン
単独重合体が好適であり、4−メチル−1−ペン
テン共重合体を原料とする場合にあつては、4−
メチル−1−ペンテン含有量が85重量%以上のも
のを用いるのが好ましい。分解を行う好適な方法
は、上記4−メチル−1−ペンテン重合体もしく
は共重合体を炭化水素溶媒中、該重合体もしくは
共重合体が溶解する条件下に有機過酸化物の共存
のもとに100ないし400℃の温度に維持する方法で
ある。炭化水素溶媒としては、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカ
ン、灯油のような脂肪族炭化水素、メチルシクロ
ペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、シクロオクタン、シクロドデカンのような脂
環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、クメン、エチルトルエン、トリ
メチルベンゼン、シメン、ジイソプロピレンベン
ゼンなどの芳香族炭化水素などを例示することが
できる。これらの中ではとくにアルキル芳香族炭
化水素が好適である。このような溶媒を用いる場
合には、分解生成物中に溶媒が付加している場合
が多く、とくにアルキル芳香族炭化水素を用いた
場合にその量が多い。 溶媒の使用量は、原料の4−メチル−1−ペン
テン重合体もしくは共重合体100重量部に対し、
100ないし100000重量部、とくに300ないし10000
重量部とするのが好ましい。 上記方法で使用される有機過酸化物の代表的な
ものを列記すると、アルキルペルオキシド、アリ
ールペルオキシド、アシルペルオキシド、アロイ
ルペルオキシド、ケトンペルオキシド、ペルオキ
シカーボネート、ペルオキシカルボキシレート、
ヒドロペルオキシド等がある。アルキルペルオキ
シドとしては、ジイソプロピルペルオキシド、ジ
−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジtert−ブチルペルオキシヘキシン−
3など、アリールペルオキシドとしては、ジクミ
ルペルオキシドなど、アシルペルオキシドとして
はジラウロイルペルオキシドなど、アロイルペル
オキシドとしては、ジベンゾイルペルオキシドな
ど、ケトンペルオキシドとしては、メチルエチル
ケトンヒドロペルオキシド、シクロヘキサノンペ
ルオキシドなど、ヒドロペルオキシドとしては、
tert−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロ
ペルオキシドなどを挙げることができる。これら
の中では、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,
5−ジメチル−2,5−ジtertブチルペルオキシ
−ヘキシン−3、ジクミルペルオキシド、ジベン
ゾイルペルオキシドなどが好ましい。 有機過酸化物の使用量は、原料重合体もしくは
共重合体100重量部に対し、5ないし1000重量部、
とくに10ないし600重量部とするのが好ましい。
分解の温度は100ないし250℃、とくに120ないし
200℃の範囲が好ましく、分解の時間は10分ない
し10時間程度が適当である。分解反応は回分式あ
るいは連続式で行うことができ、回分式にあつて
は、有機過酸化物や原料重合体もしくは共重合体
を逐次添加する方法を採用することができる。 分解の程度は、分解生成物の極限粘度〔η〕
が、原料の極限粘度〔η〕の0.1ないし50%、と
くに1ないし20%となるように行うのがよい。 このような分解方法を採用するとき、4−メチ
ル−1−ペンテン重合単位は、多くの場合原料に
比較して減少している。この原因として原料の主
鎖の切断のみならず、側鎖の切断やあるいは溶媒
および/または有機過酸化物に基づく炭化水素基
の付加などが生じているためである。 また分解反応の方法として、押出機等を用いて
溶融状態で分子鎖の両端が炭化水素から成つてい
るペルオキシドからなるラジカル開始剤と接触さ
せる方法も採用することができる。この場合、原
料ポリマー100重量部に対しラジカル開始剤を0.7
ないし10重量部、好ましくは1.0ないし5重量部
添加し、200ないし400℃で0.5分ないし10分間混
練すれば良い。 また、この溶融反応による分解の場合、使用す
るラジカル開始剤の種類により融点を低下させる
効率が異なる。従つて、この場合、ラジカル開始
剤としては有機過酸化物の中でも、アルキルペル
オキシド、アシルペルオキシド、アロイルペルオ
キシド、ケトンペルオキシド、ペルオキシカーボ
ネート、ペルオキシカルボキシレートが好まし
い。特に好ましいものはアルキルペルオキシド
で、分子量が200以上、更に好ましくは250以上で
芳香環を有せず、1分子中に2個のペルオキシド
基を有するものである。このようなペルオキシド
としては具体的には、2,5−ジメチル−2,5
−ジ−tert−ブチルペルオキシ−ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ−tert−ブチルペルオ
キシ−ヘキシン−3、α,α′−ジ−tert−ブチル
ペルオキシジイソプロピルベンゼンなどを挙げる
ことができる。 また、ポリマーに対するこれらのペルオキシド
の添加方法としては、予めパウダー状あるいはペ
レツト状のポリマーに混合しておく方法が好まし
い。押出機のシリンダーからメルト状のポリマー
に注入する方法も可能ではあるが、大抵の場合ペ
ルオキシドを溶剤に溶かす必要があるため、引火
爆発等の危険があり、またこの注入方式ではスク
リユーのデザインひいては押出機のデザインを大
幅に変更する必要性(例えば注入ゾーンからダイ
までの長さを長くしてやる必要があるため、スク
リユーのL/Dを大きくする)や、更にはメルト
状のポリマーへのペルオキシド(溶液)の分散を
短時間のうちに行わないと、部分的にポリマーの
分解がおこるため生成物が不均一になりやすいな
どの欠点がある。 本発明の共重合体は、各種溶剤に対する溶解性
が良好であり、従つてこのような溶剤に溶解した
溶液は、各種基材、例えば金属、ポリオレフイ
ン、ガラスなどの被覆剤、接着剤、塗料などに使
用することができる。このような目的に使用され
る溶剤としては、四塩化炭素、トリクレン、クロ
ロホルム、クロルベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素、シクロヘキサン、シクロヘキセンのよう
な炭化水素などが好適である。 本発明の共重合体はまた通常の4−メチル−1
−ペンテン重合体または共重合体と同様に押出成
形、射出成形、中空成形、真空成形などによつて
フイルム、シート、中空ビン、管、各種成形品に
成形して利用することができる。 このような種々の用途において、安定剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、各種充填剤
などを適宜配合することができる。 本発明の共重合体はまた他の樹脂やゴムの改質
剤として多くの樹脂やゴムに配合して用いること
もできる。例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−
ペンテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチ
レン・1−ブテン共重合体などとブレンドして使
用することができる。 通常の成形法によつて得られたこれらの組成物
のフイルム、シート、チユーブ、パイプ、中空ビ
ン等各種成形品の溶剤による塗装性、接着性、印
刷性等を改良することもできる。一般に同様の効
果が無定形の共重合ゴムをブレンドした場合も認
められるものの、この場合、ブレンド後の組成物
の機械的強度や硬度が低下するなどの欠点を有す
るが、本発明の共重合体をブレンドした組成物の
場合は、まだ結晶性を有しているためこのような
欠点がない。 実施例 1 4−メチル−1−ペンテンの単独重合体(〔η〕
9.38、融点237℃、分子量分布7.1、結晶化度35
%)50gをトルエン1に加え、系を窒素で置換
したのち、145℃に昇温しポリマーを完全に溶解
させた。しかるのちに、ジクミルペルオキシド
32.4g(100mlのトルエンに溶解)を4時間かけ
て系に供給し、更に撹拌を2時間続けた。反応混
合物を室温まで冷却したのち、多量のアセトンを
加え、ポリマーを完全に沈殿させ、ポリマーを
取した。ウエツトケーキを更にアセトンで繰返し
洗浄し、60℃で減圧乾燥することにより4−メチ
ル−1−ペンテン共重合体の精製物を得た。この
反応生成物の融点は216℃、〔η〕1.12、分子量分
布2.3、結晶化度21%であり、4−メチル−1−
ペンテン単位含量99.2wt%、アリルベンゼン単位
含量0.4wt%、プロピレン単位含量0.2wt%、ビニ
ルフエニルケトン単位微量という組成であつた。 参考例 1 実施例1で得られた4−メチル−1−ペンテン
共重合体2gを100mlのシクロヘキサンに70℃で
溶かし、室温まで冷却したところ、ポリマーは全
く析出・沈澱せず、完全に均一な透明溶液であつ
た。 参考例 2 参考例1で得られたポリマーの溶液を室温でア
ルミ板上に塗布したところ、室温で風乾するだけ
で均一で透明な薄膜が形成された。 実施例 2ないし10 ジクミルペルオキシドの使用量を表1に示した
ように増減し、かつ反応を表1に示した温度で行
う他は、実施例1と同様の方法で4−メチル−1
−ペンテン共重合体を合成した。精製ポリマーの
物性、組成について表1に示した。 また、参考例1および2と全く同じ方法でこれ
らの4−メチル−1−ペンテン共重合体の室温で
の溶解性、室温での成膜性について調べた。結果
を表1に示した。
【表】
比較例 2
USP−3144436の記載の方法に従い、〔η〕3.6
の4−メチル−1−ペンテン単独重合体(融点
238℃、結晶化度36%、分子量分布7.2)100重量
部に対し、tert−ブチルヒドロペルオキシド0.08
部を加え、よく混合したあと300℃に設定した20
mmφ押出機(スクリユーL/D=28)により分解
を行つた。得られたポリマーの物性を表2に示し
た。また、参考例1および参考例2の方法に従
い、シクロヘキサンへの室温溶解性ならびに室温
成膜性について調べた結果を表2に示した。 比較例 3および4 通常のチタン系触媒により4−メチル−1−ペ
ンテンと1−デセンとの共重合体を合成した。こ
れらの物性を表2に示した。 また、これらの共重合体の室温溶解性、室温成
膜性についても表2に示した。 比較例 5 重合法によつて得られた〔η〕1.34の4−メチ
ル−1−ペンテン単独重合体(融点237℃、分子
量分布6.9、結晶化度36%)を、良溶媒としてト
リクレン、貧溶媒としてメタノールを用いる通常
の分別方法により、分子量の異なる6つのフラク
シヨンに分別した。これらの各フラクシヨンおよ
び原料重合体の物性と組成を表2に示した。また
参考例1および2の方法に従い、シクロヘキセン
への室温での溶解性と該溶液の室温成膜性につい
ても調べた。結果は表2に示したが、何れのフラ
クシヨンも室温ではシクロヘキセンに全くと言つ
てよいほど溶解しなかつた。また、フラクシヨン
のNo.1ないしNo.3は原料重合体に比べて融点が
下がつているが、これは単に低分子量化の効果に
すぎず、室温溶解性等に代表される特性は原重合
体と何ら変化していないことが明らかである。更
に、これらのフラクシヨンは分別により何れも分
子量分布が狭くなつているものの、この場合も単
に分子量分布が狭いだけでは室温溶解性等に代表
される特性の変化は起らないことも明らかであ
る。 これから、この全く新しい特性は、4−メチル
−1−ペンテン(共)重合体の分子構造を変える
ように変性を行うことにより生じる(1)4−メチル
−1−ペンテン単位の減少ならびに新しい重合単
位の生成と(2)コモノマーの含有量が比較的少ない
にもかかわらず通常の共重合では考えられない
程、大きく融点が低下していることならびに(3)分
子量分布の狭小化により発現されることが明らか
である。
の4−メチル−1−ペンテン単独重合体(融点
238℃、結晶化度36%、分子量分布7.2)100重量
部に対し、tert−ブチルヒドロペルオキシド0.08
部を加え、よく混合したあと300℃に設定した20
mmφ押出機(スクリユーL/D=28)により分解
を行つた。得られたポリマーの物性を表2に示し
た。また、参考例1および参考例2の方法に従
い、シクロヘキサンへの室温溶解性ならびに室温
成膜性について調べた結果を表2に示した。 比較例 3および4 通常のチタン系触媒により4−メチル−1−ペ
ンテンと1−デセンとの共重合体を合成した。こ
れらの物性を表2に示した。 また、これらの共重合体の室温溶解性、室温成
膜性についても表2に示した。 比較例 5 重合法によつて得られた〔η〕1.34の4−メチ
ル−1−ペンテン単独重合体(融点237℃、分子
量分布6.9、結晶化度36%)を、良溶媒としてト
リクレン、貧溶媒としてメタノールを用いる通常
の分別方法により、分子量の異なる6つのフラク
シヨンに分別した。これらの各フラクシヨンおよ
び原料重合体の物性と組成を表2に示した。また
参考例1および2の方法に従い、シクロヘキセン
への室温での溶解性と該溶液の室温成膜性につい
ても調べた。結果は表2に示したが、何れのフラ
クシヨンも室温ではシクロヘキセンに全くと言つ
てよいほど溶解しなかつた。また、フラクシヨン
のNo.1ないしNo.3は原料重合体に比べて融点が
下がつているが、これは単に低分子量化の効果に
すぎず、室温溶解性等に代表される特性は原重合
体と何ら変化していないことが明らかである。更
に、これらのフラクシヨンは分別により何れも分
子量分布が狭くなつているものの、この場合も単
に分子量分布が狭いだけでは室温溶解性等に代表
される特性の変化は起らないことも明らかであ
る。 これから、この全く新しい特性は、4−メチル
−1−ペンテン(共)重合体の分子構造を変える
ように変性を行うことにより生じる(1)4−メチル
−1−ペンテン単位の減少ならびに新しい重合単
位の生成と(2)コモノマーの含有量が比較的少ない
にもかかわらず通常の共重合では考えられない
程、大きく融点が低下していることならびに(3)分
子量分布の狭小化により発現されることが明らか
である。
【表】
×:全く溶解しない
実施例 11ないし14 反応溶媒として表3に掲げたものを用い、反応
を表3に示した温度で行う他は、実施例1と同様
の方法で反応を行つた。得られた4−メチル−1
−ペンテン共重合体の物性ならびに参考例1およ
び2と同様の方法で行つた室温溶解性、室温成膜
性の結果を表3に示した。 実施例 15ないし19 有機過酸化物として表4のものを用いる他は実
施例1と同様の方法で4−メチル−1−ペンテン
共重合体を合成した。得られたポリマーの物性を
表に示した。また、室温溶解性、室温成膜性の結
果を表4に示した。
実施例 11ないし14 反応溶媒として表3に掲げたものを用い、反応
を表3に示した温度で行う他は、実施例1と同様
の方法で反応を行つた。得られた4−メチル−1
−ペンテン共重合体の物性ならびに参考例1およ
び2と同様の方法で行つた室温溶解性、室温成膜
性の結果を表3に示した。 実施例 15ないし19 有機過酸化物として表4のものを用いる他は実
施例1と同様の方法で4−メチル−1−ペンテン
共重合体を合成した。得られたポリマーの物性を
表に示した。また、室温溶解性、室温成膜性の結
果を表4に示した。
【表】
【表】
実施例 20ないし27
反応に用いる原料ポリマーとして表5に示した
4−メチル−1−ペンテン重合体もしくは共重合
体を用いる他は実施例1と同様にして各種4−メ
チル−1−ペンテン共重合体を合成した。これら
の物性を表5に示した。また参考例1ないし2と
同様の方法に従つて室温溶解性、室温成膜性を調
べた。その結果を表5に示した。
4−メチル−1−ペンテン重合体もしくは共重合
体を用いる他は実施例1と同様にして各種4−メ
チル−1−ペンテン共重合体を合成した。これら
の物性を表5に示した。また参考例1ないし2と
同様の方法に従つて室温溶解性、室温成膜性を調
べた。その結果を表5に示した。
【表】
実施例 28
実施例1で用いた4−メチル−1−ペンテン単
独重合体100重量部に対し、2,5−ジメチル2,
5−ジ−tert−ブチルペルオキシド−ヘキシン−
3、1重量部を加え、良く混合したのち、窒素雰
囲気下290℃に設定した20mmφの押出機(L/D
=28)にフイードする。得られたポリマーの
〔η〕は0.70、融点は220℃、分子量分布2.0、結
晶化度24%で、4−メチル−1−ペンテン単位の
含有量は99.1wt%であつた。更に参考例1に従つ
て、この生成物の室温溶解性を調べたところ、透
明な溶液が得られた。
独重合体100重量部に対し、2,5−ジメチル2,
5−ジ−tert−ブチルペルオキシド−ヘキシン−
3、1重量部を加え、良く混合したのち、窒素雰
囲気下290℃に設定した20mmφの押出機(L/D
=28)にフイードする。得られたポリマーの
〔η〕は0.70、融点は220℃、分子量分布2.0、結
晶化度24%で、4−メチル−1−ペンテン単位の
含有量は99.1wt%であつた。更に参考例1に従つ
て、この生成物の室温溶解性を調べたところ、透
明な溶液が得られた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) 4−メチル−1−ペンテン重合単位と、
少なくとも一種の炭素数2乃至18の不飽和炭化
水素(4−メチル−1−ペンテンを除く)重合
単位とから成る4−メチル−1−ペンテンラン
ダム共重合体であつて、 (B) 4−メチル−1−ペンテン重合単位が70ない
し99.7重量%、及び前記不飽和炭化水素重合単
位が0.3ないし30重量%の範囲にあり、 (C) 示差走査熱量計に基づく融点が100ないし235
℃の範囲でしかも4−メチル−1−ペンテンの
重合単位がx重量%のときの該融点が(5x−
260)℃以下(x≧95の場合)又は(3x−70)
℃以下(x<95の場合)であり、 (D) 135℃、デカリン中で測定した極限粘度が0.2
ないし10.0dl/g、 (E) 重量平均分子量/数平均分子量が1.5ないし
3.8 で特徴づけられる4−メチル−1−ペンテン共重
合体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15358979A JPS5676416A (en) | 1979-11-29 | 1979-11-29 | 4-methyl-1-pentene copolymer |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15358979A JPS5676416A (en) | 1979-11-29 | 1979-11-29 | 4-methyl-1-pentene copolymer |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5676416A JPS5676416A (en) | 1981-06-24 |
| JPH0113486B2 true JPH0113486B2 (ja) | 1989-03-07 |
Family
ID=15565786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15358979A Granted JPS5676416A (en) | 1979-11-29 | 1979-11-29 | 4-methyl-1-pentene copolymer |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5676416A (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0723413B2 (ja) * | 1986-04-15 | 1995-03-15 | 三井石油化学工業株式会社 | 4―メチル―1―ペンテン系ランダム共重合体およびその製法 |
| CN102382224B (zh) * | 2004-06-10 | 2014-05-21 | 三井化学株式会社 | 烯烃系聚合物及其用途 |
| US20080315066A1 (en) * | 2004-08-03 | 2008-12-25 | Mitsui Chemicals, Inc. | Poly 4-Methyl-1-Pentene Resin Composition, Film and Mold for Production of Sealed Electronic Element Product |
| JP5423968B2 (ja) * | 2010-01-08 | 2014-02-19 | 三井化学株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 |
| KR101312155B1 (ko) * | 2008-07-10 | 2013-09-26 | 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 | 4-메틸-1-펜텐계 중합체 및 4-메틸-1-펜텐계 중합체 함유 수지 조성물, 및 그의 마스터배치 및 그들의 성형품 |
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