JPH0114939B2 - - Google Patents
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- JPH0114939B2 JPH0114939B2 JP8240482A JP8240482A JPH0114939B2 JP H0114939 B2 JPH0114939 B2 JP H0114939B2 JP 8240482 A JP8240482 A JP 8240482A JP 8240482 A JP8240482 A JP 8240482A JP H0114939 B2 JPH0114939 B2 JP H0114939B2
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Description
本発明は樹脂組成物に関し、更に詳しくは耐溶
剤性、耐衝撃性、低温での衝撃強さ、および衝撃
強さの耐熱老化性に優れたポリカーボネート樹脂
組成物に関する。 自動車の、バンパー、パネル、フエンダ等の外
装部品は、従来スチールで作られてきたが、昨今
の低燃費化、軽量化に伴なつてプラスチツク化へ
の要望が強くなつてきている。またスチールに比
べて耐腐蝕性やへつ込み難いといつたプラスチツ
クの利点が見直されている。 プラスチツクを自動車部品として使用する場合
高い耐衝撃性と耐熱性が求められるが、これらの
特性を満しうるものとしてポリカーボネート樹脂
が注目されている。 しかしながら、ポリカーボネート樹脂はその成
形品を車輛部品、特に自動車部品として使用する
上で、つぎの四つの問題点がある。(1)ポリカーボ
ネート樹脂成形品は衝撃強さの厚み依存性が強
く、例えば3.2mm厚さ(1/8インチ厚さ)のアイゾ
ツト付衝撃値は延性破壊を示すのに対し、6.4mm
厚さ(1/4インチ厚さ)では脆性破壊を示し、厚
さの厚い領域で衝撃強さが大巾に低下する。(2)
3.2mm厚さにおける、上述の高いアイゾツトノツ
チ付衝撃値も低温では急速に低下する。(3)高温状
態に曝らされると、熱老化を起し衝撃強さが低下
する。(4)耐溶剤性が低いために、大型の或いは複
雑な形状の残留応力の大きい成形品は塗料やガソ
リンに接すると応力き裂を生ずる。これら四点の
うち上記(4)の耐溶剤性と(3)の衝撃強さの耐熱老化
性については大巾な改良が必要である。 本発明の目的は、ポリカーボネート樹脂の耐溶
剤性、肉厚成形品の耐衝撃性、低温での衝撃強さ
および耐撃強さの耐熱老化性を改良し、バンパー
等の如き自動車外装品に使用しうる樹脂組成物を
提供することにある。 本発明の目的は、ポリカーボネート樹脂(A)10〜
90重量部、芳香族ポリエステル(B)5〜70重量部、
ブチルラバー(C)1〜15重量部、アクリル系弾性重
合体(D)1〜20重量部並びにポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−塩化ビニル共重合体及びエチレン−四弗化
エチレン共重合体より成る群から選ばれる少くと
も一種のオレフイン系ポリマー(E)1〜15重量部か
らなり、上記(C)、(D)及び(E)成分の合計量に対し上
記(B)成分の重量比が1〜5であることを特徴とす
る樹脂組成物によつて達成できる。 本発明の樹脂組成物は、ガソリンをはじめ種種
の溶剤に対する抵抗性と衝撃老化性がポリカーボ
ネート樹脂単独に比して大巾に優れ、肉厚(厚
壁)の成形品の耐衝撃性、低温での衝撃強さも向
上しており、さらに成形性、引張強度等機械的特
性、表面外観、耐熱変色性等にも優れているの
で、バンパー、パネル、フエンダー等自動車の外
装部品に使用できる利点を有する。 本発明の樹脂組成物を構成する成分のうち、ポ
リカーボネート樹脂と芳香族ポリエステルとの組
合せは耐溶剤性の改良を目的として特公昭36−
14035号公報及び特公昭53−12537号公報に、ポリ
カーボネート樹脂とブチルラバーとの組合せは厚
壁の成形品の耐衝撃性の改良を目的として特公昭
42−18823号公報に、ポリカーボネート樹脂とポ
リエステル及びポリオレフインとの三元の組合せ
はポリカーボネート樹脂の溶融粘度を低下させる
ことを目的として特公昭39−20434号公報に、ポ
リカーボネート樹脂とポリメチレンテレフタレー
ト又はポリヘキサメチレンテレフタレート及びポ
リエチレンとの組合せは、耐トラツキング特性の
改良を目的として特開昭50−130847号公報に、ポ
リカーボネート樹脂とポリエステルとエチレンと
エチレン−酢酸ビニル共重合体の組合せは、四塩
化炭素中の曲げ強さ、3.2mmの厚さの衝撃強さ、
成形品ゲート部の仕上げ加工性の改良を目的とし
て特公昭51−39749号公報に、それぞれ開示され
ている。しかし、いずれにも本発明のような目的
や利点は何ら記載されてなく、また示唆されてい
ない。そしてこれらは、本発明のような特長を有
しない。 本発明において用いられるポリカーボネート樹
脂(A)は、酸受容体および分子量調節剤の存在下で
の2価フエノールとホスゲンの如きカーボネート
前駆体との反応、或いは2価フエノールとジフエ
ニルカーボネートの如きカーボネート前駆体との
エステル交換反応によつて製造することができ
る。ここで使用しうる2価フエノールはビスフエ
ノール類が好ましく、特に2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)プロパン〔以下ビスフエノー
ルAと言う〕が好ましい。またビスフエノールA
の一部又は全部を他の2価フエノールで置換して
もよい。ビスフエノールA以外の2価フエノール
としては、例えばハイドロキノン、4,4′−ジヒ
ドロキシジフエニル、ビス(4−ヒドロキシフエ
ニル)アルカン、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)シクロアルカン、ビス(4−ヒドロキシフエ
ニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)スルフイド、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)エ
ーテル等及びビス(3,5−ジブロモ−4−ヒド
ロキシフエニル)プロパンの如きハロゲン化ビス
フエノール類を挙げることができる。ポリカーボ
ネート樹脂はこれら2価フエノールのホモポリマ
ーまたは二種以上を用いたコポリマー、或いはこ
れらの混合物であつてもよい。また、多官能性芳
香族化合物を2価フエノールおよびカーボネート
前駆体と反応させた熱可塑性ランダム分岐ポリカ
ーボネートであつてもよい。 本発明において用いられる芳香族ポリエステル
(B)はアルキレングリコール例えば炭素原子数2〜
10のグリコールと、芳香族ジカルボン酸例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸等またはそのエステル形成性誘導体
との反応生成物(ポリマー)である。グリコール
としてはエチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、1,10−デカメチレ
ングリコール等を例示できる。また好ましい芳香
族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタ
ル酸等が挙げられる。芳香族ポリエステルの具体
例としては、ポリ(エチレンテレフタレート)、
ポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)、非晶
質ポリ(エチレンテレフタレート)コポリエステ
ル、非晶質ポリ(1,4−ブチレンテレフタレー
ト)コポリエステル、非晶質ポリ(1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート)コポリエ
ステル等が挙げられる。 本発明において用いられるブチルラバー(C)とし
ては、例えばイソブチレンと1〜7重量%のイソ
プレンを、塩化アルミニウムの如きフリーデル・
クラフツ型の金属ハロゲン化物の存在下に低温例
えば約−100℃で共重合させて得られる低不飽和
度の合成ゴムがあげられる。 本発明において用いられるアクリル系弾性重合
体(D)は、アクリル酸エステルを主成分とする、メ
タクリル酸エステル、ブタジエン、スチレン、ア
クリロニトリル等の如き共重合モノマーとの共重
合体であつて、例えばアルキル基の炭素数が2〜
12のアクリル酸アルキル(例えば2−エチルヘキ
シルアクリレート、n−ブチルアクリレート等)
40〜95重量%とブタジエン5〜40重量%とメチル
メタクリレート0〜30重量%及び0.01〜3重量%
の架橋剤(例えばエチレンジメタクリレート等)
からなる混合単量体を乳化重合し、これに凝集剤
を添加して得られる平均粒径0.1〜0.3μの架橋ゴ
ム共重合体50〜80重量部を含むラテツクスに、ま
ずスチレン20〜80重量%とメチルメタクリレート
20〜50重量%とアクリロニトリル0〜60重量%お
よび架橋剤(例えばエチレンジメタクリレート、
ジビニルベンゼン等)0.1〜2重量%の混合単量
体10〜40重量部を添加重合した後、架橋剤(例え
ばエチレンジメタクリレート、ジビニルベンゼン
等)0.1〜4重量%を含むアルキル基の炭素数が
1〜4のメタクリル酸アルキル(例えばメチルメ
タクリレート等)5〜25重量部を更に添加重合し
て得られる多成分系樹脂である。かかるアクリル
系弾性重合体の具体例としては呉羽化学工業(株)か
ら製品名HIA−15として市販されているものが
例示される。 本発明において用いられるオレフイン系ポリマ
ー(E)はポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共
重合体及びエチレン−4弗化エチレン共重合体か
ら成る群から選ばれる。かかるオレフイン系ポリ
マーは通常市販されているものでよい。 本発明の樹脂組成物において各成分の配合比は
ポリカーボネート樹脂(A)が10〜90重量部、好まし
くは20〜80重量部であり、芳香族ポリエステル(B)
が5〜70重量部、好ましくは10〜50重量部であ
り、ブチルラバー(C)が1〜15重量部、好ましくは
2〜10重量部であり、アクリル系弾性重合体(D)が
1〜20重量部、好ましくは2〜15重量部であり、
オレフイン系ポリマー(E)が1〜15重量部、好まし
くは2〜10重量部であり、更に上記(C)、(D)及び(E)
成分の合計量に対する上記(B)成分の重量比が1〜
5である。上記(B)、(C)、(D)、(E)成分の配合量がそ
れぞれ上述の範囲を満足しないと、本発明の樹脂
組成物のような耐溶剤性、耐衝撃性、低温での耐
衝撃性および耐熱老化性は得られず、更に(C)、
(D)、(E)成分の配合量が上述の範囲を超えると層剥
離を生じて成形品の外観を損つたり、耐熱性が低
下したりするので、好ましくない。 本発明の樹脂組成物の調製は任意の方法で行な
うことができる。その方法として、例えばポリカ
ーボネート樹脂(A)に芳香族ポリエステル(B)、ブチ
ルラバー(C)、アクリル系弾性重合体(D)およびオレ
フイン系ポリマー(E)を加え、V型ブレンダー、ス
ーパーミキサー等を用いて混合する方法あるいは
押出機、コニーダーなどを用いて溶融状態で混合
する方法;(C)、(D)及び(E)成分を、または(C)と(D)成
分を、または(C)と(E)成分をあらかじめ混練ロー
ル、バンバリーミキサーにて混合し、これを残り
の成分と芳香族ポリエステル(B)とともにポリカー
ボネート樹脂(A)に直接または溶融状態で混合する
方法などがある。とくに多段に混合する方法は混
練度がよくなるので好ましい。 本発明の組成物には、樹脂の改質を目的とする
添加剤、例えばガラス繊維の如き強化剤、熱安定
剤、酸化防止剤、発泡剤、光安定剤、難燃剤、可
塑剤、離型剤、帯電防止剤、充填剤、顔染料など
を添加することができる。また、例えばポリスチ
レン、ポリメチルメタクリレート、AS樹脂、
ABS樹脂、ポリフエニレンオキサイド等の他の
樹脂を混合してもよい。 以下に本発明を実施例を以つて説明する。尚、
実施例中の部は重量部を意味する。また評価は以
下の如き方法で行なつた。 1 耐溶剤性評価法: 予め乾燥したペレツトを射出成形機を用い
て、127mm×127mm×3mmの平板に成形し、ドリ
ルにて6mmφの穴を切削後、温度23℃、湿度50
%で24時間処理した。処理後M6のボトルナツ
トで70Kg・cmのトルクで締め付け、各試験液を
塗布し、5分後にクラツク発生の有無を観察し
た。クラツクの発生のないことが耐溶剤性に優
れることを表わす。 2 耐衝撃性評価法: 予め乾燥したペレツトを射出成形機を用い
て、64mm×12.7mm×3.18mm及び64mm×12.7mm×
6.35mmの衝撃試験片をそれぞれ成形し、0.25mm
Rのノツチを付けた。試験片は温度23℃、湿度
50%で24時間処理したのち、アイゾツト衝撃試
験機(東洋精機(株)製)にて衝撃強さを測定し
た。衝撃強さが高い程耐衝撃性の優れることを
表わす。 3 低温での耐衝撃性評価法: 上記2で成形したノツチ付衝撃試験片を−10
℃の恒温器中に1時間放置したのち、恒温器か
らとり出し、直ちに上記2のアイゾツト衝撃試
験機にて衝撃強さを測定した。衝撃強さが高い
程低温での耐衝撃性の優れることを表わす。 4 衛撃強さの耐熱老化性:上記2で成形したノ
ツチ付衝撃試験片を125℃の恒温器中に65時間
放置したのち、恒温器からとり出し、温度23
℃、湿度50%で24時間処理した。処理後、上記
アイゾツト衝撃試験機にて衝撃強さを測定し
た。衝撃強さが高い程衝撃強さの耐熱老化性が
高いことを表わす。 実施例1〜10及び比較例1〜9 予め乾燥したポリカーボネート樹脂(A)(帝人化
成(株):パンライトL−1250)、第1表に示す芳香
族ポリエステル(B)、ブチルラバー(C)(日本合成ゴ
ム(株)製:IIR−065)、アクリル系弾性重合体(D)
(呉羽化学工業(株)製:HIA−15)、および第1表
に示すオレフイン系ポリマー(E)をそれぞれ第1表
に示す量でV型ブレンダーを用いて混合し、次い
で30mmφ押出機(中央機械(株)製:VSK−30)で
押出ペレツト化した。得られたペレツトを用いて
前記評価方法に示した方法で試験片を射出成形
し、その耐溶剤性、耐衝撃性、低温での耐衝撃性
および衝撃強さの耐熱老化性を評価した。 その結果を第1表に示す。
剤性、耐衝撃性、低温での衝撃強さ、および衝撃
強さの耐熱老化性に優れたポリカーボネート樹脂
組成物に関する。 自動車の、バンパー、パネル、フエンダ等の外
装部品は、従来スチールで作られてきたが、昨今
の低燃費化、軽量化に伴なつてプラスチツク化へ
の要望が強くなつてきている。またスチールに比
べて耐腐蝕性やへつ込み難いといつたプラスチツ
クの利点が見直されている。 プラスチツクを自動車部品として使用する場合
高い耐衝撃性と耐熱性が求められるが、これらの
特性を満しうるものとしてポリカーボネート樹脂
が注目されている。 しかしながら、ポリカーボネート樹脂はその成
形品を車輛部品、特に自動車部品として使用する
上で、つぎの四つの問題点がある。(1)ポリカーボ
ネート樹脂成形品は衝撃強さの厚み依存性が強
く、例えば3.2mm厚さ(1/8インチ厚さ)のアイゾ
ツト付衝撃値は延性破壊を示すのに対し、6.4mm
厚さ(1/4インチ厚さ)では脆性破壊を示し、厚
さの厚い領域で衝撃強さが大巾に低下する。(2)
3.2mm厚さにおける、上述の高いアイゾツトノツ
チ付衝撃値も低温では急速に低下する。(3)高温状
態に曝らされると、熱老化を起し衝撃強さが低下
する。(4)耐溶剤性が低いために、大型の或いは複
雑な形状の残留応力の大きい成形品は塗料やガソ
リンに接すると応力き裂を生ずる。これら四点の
うち上記(4)の耐溶剤性と(3)の衝撃強さの耐熱老化
性については大巾な改良が必要である。 本発明の目的は、ポリカーボネート樹脂の耐溶
剤性、肉厚成形品の耐衝撃性、低温での衝撃強さ
および耐撃強さの耐熱老化性を改良し、バンパー
等の如き自動車外装品に使用しうる樹脂組成物を
提供することにある。 本発明の目的は、ポリカーボネート樹脂(A)10〜
90重量部、芳香族ポリエステル(B)5〜70重量部、
ブチルラバー(C)1〜15重量部、アクリル系弾性重
合体(D)1〜20重量部並びにポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−塩化ビニル共重合体及びエチレン−四弗化
エチレン共重合体より成る群から選ばれる少くと
も一種のオレフイン系ポリマー(E)1〜15重量部か
らなり、上記(C)、(D)及び(E)成分の合計量に対し上
記(B)成分の重量比が1〜5であることを特徴とす
る樹脂組成物によつて達成できる。 本発明の樹脂組成物は、ガソリンをはじめ種種
の溶剤に対する抵抗性と衝撃老化性がポリカーボ
ネート樹脂単独に比して大巾に優れ、肉厚(厚
壁)の成形品の耐衝撃性、低温での衝撃強さも向
上しており、さらに成形性、引張強度等機械的特
性、表面外観、耐熱変色性等にも優れているの
で、バンパー、パネル、フエンダー等自動車の外
装部品に使用できる利点を有する。 本発明の樹脂組成物を構成する成分のうち、ポ
リカーボネート樹脂と芳香族ポリエステルとの組
合せは耐溶剤性の改良を目的として特公昭36−
14035号公報及び特公昭53−12537号公報に、ポリ
カーボネート樹脂とブチルラバーとの組合せは厚
壁の成形品の耐衝撃性の改良を目的として特公昭
42−18823号公報に、ポリカーボネート樹脂とポ
リエステル及びポリオレフインとの三元の組合せ
はポリカーボネート樹脂の溶融粘度を低下させる
ことを目的として特公昭39−20434号公報に、ポ
リカーボネート樹脂とポリメチレンテレフタレー
ト又はポリヘキサメチレンテレフタレート及びポ
リエチレンとの組合せは、耐トラツキング特性の
改良を目的として特開昭50−130847号公報に、ポ
リカーボネート樹脂とポリエステルとエチレンと
エチレン−酢酸ビニル共重合体の組合せは、四塩
化炭素中の曲げ強さ、3.2mmの厚さの衝撃強さ、
成形品ゲート部の仕上げ加工性の改良を目的とし
て特公昭51−39749号公報に、それぞれ開示され
ている。しかし、いずれにも本発明のような目的
や利点は何ら記載されてなく、また示唆されてい
ない。そしてこれらは、本発明のような特長を有
しない。 本発明において用いられるポリカーボネート樹
脂(A)は、酸受容体および分子量調節剤の存在下で
の2価フエノールとホスゲンの如きカーボネート
前駆体との反応、或いは2価フエノールとジフエ
ニルカーボネートの如きカーボネート前駆体との
エステル交換反応によつて製造することができ
る。ここで使用しうる2価フエノールはビスフエ
ノール類が好ましく、特に2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)プロパン〔以下ビスフエノー
ルAと言う〕が好ましい。またビスフエノールA
の一部又は全部を他の2価フエノールで置換して
もよい。ビスフエノールA以外の2価フエノール
としては、例えばハイドロキノン、4,4′−ジヒ
ドロキシジフエニル、ビス(4−ヒドロキシフエ
ニル)アルカン、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)シクロアルカン、ビス(4−ヒドロキシフエ
ニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)スルフイド、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)エ
ーテル等及びビス(3,5−ジブロモ−4−ヒド
ロキシフエニル)プロパンの如きハロゲン化ビス
フエノール類を挙げることができる。ポリカーボ
ネート樹脂はこれら2価フエノールのホモポリマ
ーまたは二種以上を用いたコポリマー、或いはこ
れらの混合物であつてもよい。また、多官能性芳
香族化合物を2価フエノールおよびカーボネート
前駆体と反応させた熱可塑性ランダム分岐ポリカ
ーボネートであつてもよい。 本発明において用いられる芳香族ポリエステル
(B)はアルキレングリコール例えば炭素原子数2〜
10のグリコールと、芳香族ジカルボン酸例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸等またはそのエステル形成性誘導体
との反応生成物(ポリマー)である。グリコール
としてはエチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、1,10−デカメチレ
ングリコール等を例示できる。また好ましい芳香
族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタ
ル酸等が挙げられる。芳香族ポリエステルの具体
例としては、ポリ(エチレンテレフタレート)、
ポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)、非晶
質ポリ(エチレンテレフタレート)コポリエステ
ル、非晶質ポリ(1,4−ブチレンテレフタレー
ト)コポリエステル、非晶質ポリ(1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート)コポリエ
ステル等が挙げられる。 本発明において用いられるブチルラバー(C)とし
ては、例えばイソブチレンと1〜7重量%のイソ
プレンを、塩化アルミニウムの如きフリーデル・
クラフツ型の金属ハロゲン化物の存在下に低温例
えば約−100℃で共重合させて得られる低不飽和
度の合成ゴムがあげられる。 本発明において用いられるアクリル系弾性重合
体(D)は、アクリル酸エステルを主成分とする、メ
タクリル酸エステル、ブタジエン、スチレン、ア
クリロニトリル等の如き共重合モノマーとの共重
合体であつて、例えばアルキル基の炭素数が2〜
12のアクリル酸アルキル(例えば2−エチルヘキ
シルアクリレート、n−ブチルアクリレート等)
40〜95重量%とブタジエン5〜40重量%とメチル
メタクリレート0〜30重量%及び0.01〜3重量%
の架橋剤(例えばエチレンジメタクリレート等)
からなる混合単量体を乳化重合し、これに凝集剤
を添加して得られる平均粒径0.1〜0.3μの架橋ゴ
ム共重合体50〜80重量部を含むラテツクスに、ま
ずスチレン20〜80重量%とメチルメタクリレート
20〜50重量%とアクリロニトリル0〜60重量%お
よび架橋剤(例えばエチレンジメタクリレート、
ジビニルベンゼン等)0.1〜2重量%の混合単量
体10〜40重量部を添加重合した後、架橋剤(例え
ばエチレンジメタクリレート、ジビニルベンゼン
等)0.1〜4重量%を含むアルキル基の炭素数が
1〜4のメタクリル酸アルキル(例えばメチルメ
タクリレート等)5〜25重量部を更に添加重合し
て得られる多成分系樹脂である。かかるアクリル
系弾性重合体の具体例としては呉羽化学工業(株)か
ら製品名HIA−15として市販されているものが
例示される。 本発明において用いられるオレフイン系ポリマ
ー(E)はポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共
重合体及びエチレン−4弗化エチレン共重合体か
ら成る群から選ばれる。かかるオレフイン系ポリ
マーは通常市販されているものでよい。 本発明の樹脂組成物において各成分の配合比は
ポリカーボネート樹脂(A)が10〜90重量部、好まし
くは20〜80重量部であり、芳香族ポリエステル(B)
が5〜70重量部、好ましくは10〜50重量部であ
り、ブチルラバー(C)が1〜15重量部、好ましくは
2〜10重量部であり、アクリル系弾性重合体(D)が
1〜20重量部、好ましくは2〜15重量部であり、
オレフイン系ポリマー(E)が1〜15重量部、好まし
くは2〜10重量部であり、更に上記(C)、(D)及び(E)
成分の合計量に対する上記(B)成分の重量比が1〜
5である。上記(B)、(C)、(D)、(E)成分の配合量がそ
れぞれ上述の範囲を満足しないと、本発明の樹脂
組成物のような耐溶剤性、耐衝撃性、低温での耐
衝撃性および耐熱老化性は得られず、更に(C)、
(D)、(E)成分の配合量が上述の範囲を超えると層剥
離を生じて成形品の外観を損つたり、耐熱性が低
下したりするので、好ましくない。 本発明の樹脂組成物の調製は任意の方法で行な
うことができる。その方法として、例えばポリカ
ーボネート樹脂(A)に芳香族ポリエステル(B)、ブチ
ルラバー(C)、アクリル系弾性重合体(D)およびオレ
フイン系ポリマー(E)を加え、V型ブレンダー、ス
ーパーミキサー等を用いて混合する方法あるいは
押出機、コニーダーなどを用いて溶融状態で混合
する方法;(C)、(D)及び(E)成分を、または(C)と(D)成
分を、または(C)と(E)成分をあらかじめ混練ロー
ル、バンバリーミキサーにて混合し、これを残り
の成分と芳香族ポリエステル(B)とともにポリカー
ボネート樹脂(A)に直接または溶融状態で混合する
方法などがある。とくに多段に混合する方法は混
練度がよくなるので好ましい。 本発明の組成物には、樹脂の改質を目的とする
添加剤、例えばガラス繊維の如き強化剤、熱安定
剤、酸化防止剤、発泡剤、光安定剤、難燃剤、可
塑剤、離型剤、帯電防止剤、充填剤、顔染料など
を添加することができる。また、例えばポリスチ
レン、ポリメチルメタクリレート、AS樹脂、
ABS樹脂、ポリフエニレンオキサイド等の他の
樹脂を混合してもよい。 以下に本発明を実施例を以つて説明する。尚、
実施例中の部は重量部を意味する。また評価は以
下の如き方法で行なつた。 1 耐溶剤性評価法: 予め乾燥したペレツトを射出成形機を用い
て、127mm×127mm×3mmの平板に成形し、ドリ
ルにて6mmφの穴を切削後、温度23℃、湿度50
%で24時間処理した。処理後M6のボトルナツ
トで70Kg・cmのトルクで締め付け、各試験液を
塗布し、5分後にクラツク発生の有無を観察し
た。クラツクの発生のないことが耐溶剤性に優
れることを表わす。 2 耐衝撃性評価法: 予め乾燥したペレツトを射出成形機を用い
て、64mm×12.7mm×3.18mm及び64mm×12.7mm×
6.35mmの衝撃試験片をそれぞれ成形し、0.25mm
Rのノツチを付けた。試験片は温度23℃、湿度
50%で24時間処理したのち、アイゾツト衝撃試
験機(東洋精機(株)製)にて衝撃強さを測定し
た。衝撃強さが高い程耐衝撃性の優れることを
表わす。 3 低温での耐衝撃性評価法: 上記2で成形したノツチ付衝撃試験片を−10
℃の恒温器中に1時間放置したのち、恒温器か
らとり出し、直ちに上記2のアイゾツト衝撃試
験機にて衝撃強さを測定した。衝撃強さが高い
程低温での耐衝撃性の優れることを表わす。 4 衛撃強さの耐熱老化性:上記2で成形したノ
ツチ付衝撃試験片を125℃の恒温器中に65時間
放置したのち、恒温器からとり出し、温度23
℃、湿度50%で24時間処理した。処理後、上記
アイゾツト衝撃試験機にて衝撃強さを測定し
た。衝撃強さが高い程衝撃強さの耐熱老化性が
高いことを表わす。 実施例1〜10及び比較例1〜9 予め乾燥したポリカーボネート樹脂(A)(帝人化
成(株):パンライトL−1250)、第1表に示す芳香
族ポリエステル(B)、ブチルラバー(C)(日本合成ゴ
ム(株)製:IIR−065)、アクリル系弾性重合体(D)
(呉羽化学工業(株)製:HIA−15)、および第1表
に示すオレフイン系ポリマー(E)をそれぞれ第1表
に示す量でV型ブレンダーを用いて混合し、次い
で30mmφ押出機(中央機械(株)製:VSK−30)で
押出ペレツト化した。得られたペレツトを用いて
前記評価方法に示した方法で試験片を射出成形
し、その耐溶剤性、耐衝撃性、低温での耐衝撃性
および衝撃強さの耐熱老化性を評価した。 その結果を第1表に示す。
【表】
【表】
本発明の樹脂組成物は、第1表より、耐溶剤
性、耐衝撃性、低温での耐衝撃性および衝撃強さ
の耐熱老化性に優れていることが判る。
性、耐衝撃性、低温での耐衝撃性および衝撃強さ
の耐熱老化性に優れていることが判る。
Claims (1)
- 1 ポリカーボネート樹脂(A)10〜90重量部、芳香
族ポリエステル(B)5〜70重量部、ブチルラバー(C)
1〜15重量部、アクリル系弾性重合体(D)1〜20重
量部並びにポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニ
ル共重合体及びエチレン−四弗化エチレン共重合
体より成る群から選ばれる少くとも一種のオレフ
イン系ポリマー(E)1〜15重量部からなり、上記
(C)、(D)及び(E)成分の合計量に対し上記(B)成分の重
量比が1〜5であることを特徴とする樹脂組成
物。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8240482A JPS58201841A (ja) | 1982-05-18 | 1982-05-18 | 樹脂組成物 |
| AU91199/82A AU551792B2 (en) | 1981-12-08 | 1982-12-07 | Polycarbonate/polyester composition |
| US06/447,671 US4481330A (en) | 1981-12-08 | 1982-12-07 | Polycarbonate resin composition |
| DE3245467A DE3245467C2 (de) | 1981-12-08 | 1982-12-08 | Polycarbonat-Formmasse |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8240482A JPS58201841A (ja) | 1982-05-18 | 1982-05-18 | 樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58201841A JPS58201841A (ja) | 1983-11-24 |
| JPH0114939B2 true JPH0114939B2 (ja) | 1989-03-15 |
Family
ID=13773652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8240482A Granted JPS58201841A (ja) | 1981-12-08 | 1982-05-18 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58201841A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61293252A (ja) * | 1985-06-21 | 1986-12-24 | Teijin Chem Ltd | 樹脂組成物 |
| JPH01289856A (ja) * | 1988-05-16 | 1989-11-21 | Sumitomo Naugatuck Co Ltd | 耐候性樹脂組成物 |
-
1982
- 1982-05-18 JP JP8240482A patent/JPS58201841A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58201841A (ja) | 1983-11-24 |
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