JPH0119428B2 - - Google Patents
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- JPH0119428B2 JPH0119428B2 JP56161784A JP16178481A JPH0119428B2 JP H0119428 B2 JPH0119428 B2 JP H0119428B2 JP 56161784 A JP56161784 A JP 56161784A JP 16178481 A JP16178481 A JP 16178481A JP H0119428 B2 JPH0119428 B2 JP H0119428B2
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Description
本発明は光硬化して外観のすぐれた塗膜を得る
ことができ、さらに加熱処理することにより塗膜
物性を著しく向上させることのできる光硬化性被
覆組成物に関する。 近年塗装の省エネルギー、省資源、工程合理化
を目的として光硬化塗料が多くの分野で注目され
ている。しかし光硬化塗料の特長の一つである硬
化時の被塗物の温度上昇が少なく、かつ短時間で
硬化できるという長所が硬化塗膜の物理特性に欠
点を生み出す原因となつている。つまり急激な硬
化収縮によりおこる応力が熱的に緩和されること
なく内部ひずみとして塗膜に蓄積されるため、密
着力が不充分であるか、または経時的に密着力の
低下がおこるため加工性が悪く、適用分野を著し
く制限している。 これを避けるため、従来紫外線硬化塗膜を熱処
理して内部ひずみを消滅させ、密着力の低下を防
ぐ方法が採られているが満足な加工性を得ること
は困難である。また熱可塑性高分子重合体やビニ
ル変性リン酸エステルを添加する方法が採られて
いるが、相溶性、貯蔵安定性、硬化性を低下させ
たり塗膜の化学的および物理的特性を低下させる
という欠点があつた。 また2個以上の遊離イソシアネート基を有する
ポリイソシアネート化合物を添加する方法が提案
されているが(特開昭54−58733号)、二液性とな
り、またポツトライフに制限があるなどの欠点が
ある。 さらに活性水素を含む光硬化性重合体にブロツ
クイソシアネートを添加する方法(特開昭54−
132633)が提案されたが、ブロツクイソシアネー
トに重合性二重結合を含まないために光硬化性に
劣り、特に着色塗料とした場合塗膜上層部と下層
部の硬化性に大きな差が生じ、艶ぼけ、ちぢみが
発生する等の欠点がある。 本発明は上述の欠点のない光硬化性被覆組成物
を提供することを目的とする。 本発明によれば、(a)光硬化性化合物、(b)ブロツ
クイソシアネート結合および重合性二重結合をと
もに有する重合体とを皮膜形成成分として含有
し、成分(b)のブロツクイソシアート結合当量(A)と
二重結合当量(B)との比A/Bが0.01〜10であり、
前記皮膜形成成分1000gあたりの(A)が0.02〜5当
量であることを特徴とする光硬化性被覆組成物が
提供される。 本発明の光硬化性被覆組成物は相溶性がよく、
貯蔵安定性および紫外線硬化性にすぐれ、かつそ
の塗膜を加熱処理することによつて密着性、加工
性などの物理および化学的特性を向上させること
ができる。 本発明の光硬化性被覆組成物は、前記(a)および
(b)成分と、通常の光増感剤例えばベンゾフエノ
ン、ベンジル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、キサントン、チオキサントン等、必要に応じ
通常の光増感助剤例えばモルホリン、トリエタノ
ールアミン、メチルジエタノールアミン、p−ジ
メチルアミノ安息香酸イソアミルエステル等、通
常の着色剤例えばチタン白、ベンガラ、カーボン
ブラツク、フタロシアニンブルー、アゾ系黄色顔
料、アゾ系赤色顔料など、有機溶剤例えばキシレ
ン、メチルイソブチルケトン、セロソルブアセテ
ートなど、充填剤および他の添加剤とを混合し、
通常の塗料化の方法で被覆組成物に調整される。 前記(a)の光硬化性化合物は活性水素があつても
なくても良く、例えば不飽和ポリエステル樹脂、
不飽和ポリウレタン樹脂、不飽和アクリル樹脂、
不飽和アルキド樹脂、不飽和エポキシ樹脂、重合
性単量体例えばトリメチロールプロパントリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ートなどが挙げられる。 前記(b)のブロツクイソシアネート結合と重合性
二重結合をともに有する重合体は、分子内に2個
以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネ
ート化合物と、それ自体公知のイソシアネートブ
ロツク剤および重合性不飽和アルコールとを要す
れば通常の触媒の存在下付加反応させて得られ
る。 ポリイソシアネート化合物の例としては、ジメ
チレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
ダイマー酸ジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネートおよびこれらの多量体また
は水との縮合物、またはこれらのトリメチロール
エタン、トリメチロールプロパンとの付加生成物
がある。 イソシアネートブロツク剤としては、イソプロ
パノール、t−ブチルアルコール等のアルコー
ル、ジメチルマロネート、アセチルアセトン、メ
チルアセトアセテート等の活性メチレン化合物、
アセトキシム、メチルエチルケトオキシム、シク
ロヘキサノンオキシム等のオキシム、ε−カプロ
ラクタム等のラクタム、フエノール、クレゾー
ル、p−t−ブチルフエノール等のフエノール
類、3−ヒドロキシピリジン、8−ヒドロキシキ
ノリン等のヘテロ環ヒドロキシ化合物等が挙げら
れる。 重合性不飽和アルコールはイソシアネート基と
付加反応する1個以上の活性水素と、1個以上の
重合性二重結合を有する不飽和アルコールであ
り、その例としては2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヘキサンジオールモノ(メ
タ)アクリレート、アリルアルコール、グリセロ
ールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ビスフエノール
A型エポキシ樹脂のアクリル酸付加物等がある。 付加媒触としてはベンジルジメチルアミン等の
三級アミン、および例えばオクチル酸スズ、ジブ
チルスズジラウレート、ナフテン酸鉛等の金属塩
が挙げられる。 前記成分(b)のブロツクイソシアネート結合当量
(A)と二重結合当量(B)との比A/Bが0.01未満、ま
たは前記皮膜形成成分1000g当りの(A)が0.02未満
の場合、加熱処理しても塗膜物性の向上は不充分
である。一方A/Bが10以上、または皮膜形成成
分1000g当りの(A)が5以上の場合、UV硬化性が
低下し、特に着色塗料とした場合光沢のある平滑
塗面を得ることができない。 本発明の被覆組成物の硬化に当つては、主波長
が200ないし500nmの範囲にある光ビームが使用
され、その光源としては通常用いられる炭素アー
ク灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が挙
げられる。 UV硬化塗膜の加熱処理は100℃以上で、かつ
10秒以上が望ましい。加熱法としては通常の熱風
循環炉、赤外線加熱炉、高周波加熱炉などを使用
できる。 加熱処理条件が100℃以下、または10秒以下で
は加熱による塗膜物性の向上が不充分であり、加
熱処理条件の上限は個々の被覆組成物について塗
膜の著しい熱変色、熱劣化、熱分解が起らない温
度および時間、それに被塗装物の耐熱性に制約さ
れる。以上の構成よりなる本発明の光硬化性被覆
組成物は、紫外線硬化性にすぐれ、貯蔵安定性が
良好であり、かつ加熱処理することにより密着
性、加工性にすぐれた塗膜を与えるので、透明塗
料や、または着色塗料にあつては高インペイ性で
加工物性のすぐれた塗料として使用できるばかり
でなく、接着剤、シーリング剤等の各種分野に広
く利用することができる。 以下に参考例、実施例および比較例を示して本
発明をさらに詳しく説明する。それらにおいて、
「部」は「重量部」を意味する。 参考例 1 撹拌機つきフラスコに、エポキシ樹脂(シエル
化学製「エピコート828」)378部、ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート2.6部、ハイドロキノン
1部、セロソルブアセテート131部を入れ、120℃
でアクリル酸144部を約2時間かけて徐々に滴下
する。 滴下終了後、同温度で酸価8以下になるまで反
応させ光硬化性重合体を得る。 参考例 2 撹拌機つきフラスコに、キシレンジイソシアネ
ート(ω,ω′−ジイソシアナト−1,3−ジメ
チルベンゼンとω,ω′−ジイソシアナト−1,
4−ジメチルベンゼンの混合物)188部、セロソ
ルブアセテート69部を入れ、30〜80℃でメチルエ
チルケトオキシム87部を約1時間かけて徐々に滴
下する。 滴下終了後、同温度で30分撹拌したのち、参考
例1の光硬化性重合体656.6部、ジブチルスズジ
ラウレート0.5部を入れて同温度で撹拌を行ない、
赤外分光々度法で全てのイソシアネート基が反応
に関与したことを確認できるまで反応させ、ブロ
ツクイソシアネート含有光硬化性重合体を得る。 参考例 3 撹拌機つきフラスコに、ヘキサメチレンジイソ
シアネートの水縮合物(バイエル社製「デスモジ
ユールN」)741部、セロソルブアセテート41部を
入れ、30〜80℃でメチルエチルケトオキシム87部
を約1時間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で30分撹拌したのち、ジブチ
ルスズジラウレート0.6部を入れ、同温度で2−
ヒドロキシプロピルアクリレート260部を約1時
間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない、赤外分光々
度法で全てのイソシアネート基が反応に関与した
ことを確認できるまで反応させ、ブロツクイソシ
アネート含有光硬化性重合体を得る。 参考例 4 撹拌機つきフラスコに、デスモジユールN(前
出)741部、セロソルブアセテート19部を入れ、
30〜80℃でメチルエチルケトオキシム261部を約
1時間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない、赤外分光々
度法で全てのイソシアネート基が反応に関与した
ことを確認できるまで反応させてブロツクイソシ
アネート化合物を得る。 参考例 5 撹拌機つきフラスコに、イソホロンジイソシア
ネート222部、ε−カプロラクタム113部、ジブチ
ルスズジラウレート0.3部、セロソルブアセテー
ト113部を入れ、100℃で2時間撹拌したのち80℃
に冷却し、2−ヒドロキシエチルアクリレート
116部を約30分で徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない赤外分光々度
法で全てのイソシアネート基が反応に関与したこ
とを確認できるまで反応させ、ブロツクイソシア
ネート含有光硬化性重合体を得る。 参考例 6 撹拌機つきフラスコに、イソホロンジイソシア
ネート222部、ε−カプロラクタム226部、ジブチ
ルスズジラウレート0.3部、セロソルブアセテー
ト112部を入れ、100℃で撹拌を行ない、赤外分
光々度法で全てのイソシアネート基が反応に関与
したことを確認できるまで反応させ、ブロツクイ
ソシアネート化合物を得る。 参考例 7 撹拌機つきフラスコに、キシリレンジイソシア
ネート(前出)188部、セロソルブアセテート218
部、ジブチルスズジラウレート0.5部を入れ、30
〜50℃でメチルエチルケトオキシム87部を約1時
間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で30分撹拌したのち、同温度
でペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪
有機製「ビスコート300」)596部を約2時間かけ
て徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない、赤外分光々
度法で全てのイソシアネート基が反応に関与した
ことを確認できるまで反応させ、ブロツクイソシ
アネート含有光硬化性重合体を得る。 参考例 8 撹拌機つきフラスコに、キシリレンジイソシア
ネート(前出)188部、セロソルブアセテート91
部を入れ、30〜80℃でメチルエチルケトオキシム
174部を約1時間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない、赤外分光々
度法で全てのイソシアネート基が反応に関与した
ことを確認できるまで反応させてブロツクイソシ
アネート化合物を得る。 実施例 1 ビスフエノールAのエチレンオキシド4モル付
加物のジアクリレート(大阪有機製「ビスコート
700」)40部、参考例2のブロツクイソシアネート
含有光硬化性重合体75部、ベンゾフエノン5部、
メチルジエタノールアミン3部、ジブチルスズジ
ラウレート0.5部よりなる光硬化性被覆組成物を、
清浄な板厚0.6mmの磨軟鋼板に乾燥膜厚30μになる
ようにバーコーターで塗布し、これを室温で2時
間放置して塗膜中の溶剤を充分に蒸発せしめた
後、第1表に示す条件で化学光線処理を行なつて
から熱風循環炉で170℃3分加熱処理する。得ら
れる塗膜の観察結果を第1表に示す。 比較例 1 参考例2のブロツクイソシアネート含有光硬化
性重合体の代りに、参考例1の光硬化性重合体75
部を使用する以外は全て実施例1と同様に配合調
製して塗膜を形成する。 得られる塗膜の観察結果を第1表に示す。 実施例 2 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート20
部、ジ(2−アクリロキシエトキシエチル)フタ
レート40部、参考例3のブロツクイソシアネート
含有光硬化性重合体50部、酸化チタン(石原産業
製「タイペークR−930」)120部、p−ジメチル
アミノ安息香酸イソアミルエステル3部、ベンゾ
フエノン4部、ベンジル4部、ジブチルスズジラ
ウレート1.0部を混合分散させて、光硬化性被覆
組成物を得る。 上記組成物を清浄な板厚0.6mmの磨軟鋼板にバ
ーコーターで乾燥膜厚20μになるように塗装し、
室温で2時間放置して塗膜中の溶剤を充分に蒸発
せしめた後、第1表に示す条件で化学光線処理を
行なつてから熱風循環炉で190℃2分加熱処理す
る。得られる塗膜の観察結果を第1表に示す。 比較例 2 参考例3のブロツクイソシアネート含有光硬化
性重合体の代りに参考例4のブロツクイソシアネ
ート化合物37.5部、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート10部を使用する以外は全て実施例2と同
様に配合調製し塗膜を形成する。得られる塗膜の
観察結果を第1表に示す。 実施例 3 トリメチロールプロパントリアクリレート30
部、参考例1の光硬化性重合体37.5部、参考例5
のブロツクイソシアネート含有光硬化性重合体50
部、赤色着色剤(利根産業製「天陽弁柄501」)10
部、ベンゾインイソプロピルエーテル5部、ジブ
チルスズジラウレート0.6部を混合分散させて光
硬化性被覆組成物を得る。 上記組成物を清浄な板厚0.6mmの磨軟鋼板にバ
ーコーターで乾燥膜厚20μになるように塗装し、
室温で2時間放置して塗膜中の溶剤を充分に蒸発
せしめた後、第1表に示す条件で化学光線処理を
行なつてから熱風循環炉で190℃2分間加熱する。
得られた塗膜の観察結果を第1表に示す。 比較例 3 参考例5のブロツクイソシアネート含有光硬化
性重合体の代りに参考例6のブロツクイソシアネ
ート化合物50部を使用する以外は全く実施例3と
同様に配合調製し塗膜を形成する。得られた塗膜
の観察結果を第1表に示す。 実施例 4 ペンタエリスリトールトリアクリレート(ビス
コート300)40部、参考例7のブロツクイソシア
ネート含有光硬化性重合体75部、青色着色剤(大
日精華製「紺青N−650」)15部、ベンジルジメチ
ルケタール5部、ジブチルスズジラウレート0.6
部を混合分散させて光硬化性被覆組成物を得る。 上記組成物を清浄な板厚0.6mm磨軟鋼板にバー
コーターで乾燥膜厚20μになるように塗装し、室
温で2時間放置して塗膜中の溶剤を充分に蒸発せ
しめた後、第1表に示す条件で化学光線処理を行
なつてから熱風循環炉で190℃3分加熱処理する。
得られる塗膜の観察結果を第1表に示す。 比較例 4 参考例7のブロツクイソシアネート含有光硬化
性重合体の代りに参考例8のブロツクイソシアネ
ート化合物31部およびペンタエリスリトールトリ
アクリレート35部を使用する以外は全て実施例4
と同様に配合調製し塗膜を形成する。得られた塗
膜の観察結果を第1表に示す。
ことができ、さらに加熱処理することにより塗膜
物性を著しく向上させることのできる光硬化性被
覆組成物に関する。 近年塗装の省エネルギー、省資源、工程合理化
を目的として光硬化塗料が多くの分野で注目され
ている。しかし光硬化塗料の特長の一つである硬
化時の被塗物の温度上昇が少なく、かつ短時間で
硬化できるという長所が硬化塗膜の物理特性に欠
点を生み出す原因となつている。つまり急激な硬
化収縮によりおこる応力が熱的に緩和されること
なく内部ひずみとして塗膜に蓄積されるため、密
着力が不充分であるか、または経時的に密着力の
低下がおこるため加工性が悪く、適用分野を著し
く制限している。 これを避けるため、従来紫外線硬化塗膜を熱処
理して内部ひずみを消滅させ、密着力の低下を防
ぐ方法が採られているが満足な加工性を得ること
は困難である。また熱可塑性高分子重合体やビニ
ル変性リン酸エステルを添加する方法が採られて
いるが、相溶性、貯蔵安定性、硬化性を低下させ
たり塗膜の化学的および物理的特性を低下させる
という欠点があつた。 また2個以上の遊離イソシアネート基を有する
ポリイソシアネート化合物を添加する方法が提案
されているが(特開昭54−58733号)、二液性とな
り、またポツトライフに制限があるなどの欠点が
ある。 さらに活性水素を含む光硬化性重合体にブロツ
クイソシアネートを添加する方法(特開昭54−
132633)が提案されたが、ブロツクイソシアネー
トに重合性二重結合を含まないために光硬化性に
劣り、特に着色塗料とした場合塗膜上層部と下層
部の硬化性に大きな差が生じ、艶ぼけ、ちぢみが
発生する等の欠点がある。 本発明は上述の欠点のない光硬化性被覆組成物
を提供することを目的とする。 本発明によれば、(a)光硬化性化合物、(b)ブロツ
クイソシアネート結合および重合性二重結合をと
もに有する重合体とを皮膜形成成分として含有
し、成分(b)のブロツクイソシアート結合当量(A)と
二重結合当量(B)との比A/Bが0.01〜10であり、
前記皮膜形成成分1000gあたりの(A)が0.02〜5当
量であることを特徴とする光硬化性被覆組成物が
提供される。 本発明の光硬化性被覆組成物は相溶性がよく、
貯蔵安定性および紫外線硬化性にすぐれ、かつそ
の塗膜を加熱処理することによつて密着性、加工
性などの物理および化学的特性を向上させること
ができる。 本発明の光硬化性被覆組成物は、前記(a)および
(b)成分と、通常の光増感剤例えばベンゾフエノ
ン、ベンジル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、キサントン、チオキサントン等、必要に応じ
通常の光増感助剤例えばモルホリン、トリエタノ
ールアミン、メチルジエタノールアミン、p−ジ
メチルアミノ安息香酸イソアミルエステル等、通
常の着色剤例えばチタン白、ベンガラ、カーボン
ブラツク、フタロシアニンブルー、アゾ系黄色顔
料、アゾ系赤色顔料など、有機溶剤例えばキシレ
ン、メチルイソブチルケトン、セロソルブアセテ
ートなど、充填剤および他の添加剤とを混合し、
通常の塗料化の方法で被覆組成物に調整される。 前記(a)の光硬化性化合物は活性水素があつても
なくても良く、例えば不飽和ポリエステル樹脂、
不飽和ポリウレタン樹脂、不飽和アクリル樹脂、
不飽和アルキド樹脂、不飽和エポキシ樹脂、重合
性単量体例えばトリメチロールプロパントリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ートなどが挙げられる。 前記(b)のブロツクイソシアネート結合と重合性
二重結合をともに有する重合体は、分子内に2個
以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネ
ート化合物と、それ自体公知のイソシアネートブ
ロツク剤および重合性不飽和アルコールとを要す
れば通常の触媒の存在下付加反応させて得られ
る。 ポリイソシアネート化合物の例としては、ジメ
チレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
ダイマー酸ジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネートおよびこれらの多量体また
は水との縮合物、またはこれらのトリメチロール
エタン、トリメチロールプロパンとの付加生成物
がある。 イソシアネートブロツク剤としては、イソプロ
パノール、t−ブチルアルコール等のアルコー
ル、ジメチルマロネート、アセチルアセトン、メ
チルアセトアセテート等の活性メチレン化合物、
アセトキシム、メチルエチルケトオキシム、シク
ロヘキサノンオキシム等のオキシム、ε−カプロ
ラクタム等のラクタム、フエノール、クレゾー
ル、p−t−ブチルフエノール等のフエノール
類、3−ヒドロキシピリジン、8−ヒドロキシキ
ノリン等のヘテロ環ヒドロキシ化合物等が挙げら
れる。 重合性不飽和アルコールはイソシアネート基と
付加反応する1個以上の活性水素と、1個以上の
重合性二重結合を有する不飽和アルコールであ
り、その例としては2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヘキサンジオールモノ(メ
タ)アクリレート、アリルアルコール、グリセロ
ールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ビスフエノール
A型エポキシ樹脂のアクリル酸付加物等がある。 付加媒触としてはベンジルジメチルアミン等の
三級アミン、および例えばオクチル酸スズ、ジブ
チルスズジラウレート、ナフテン酸鉛等の金属塩
が挙げられる。 前記成分(b)のブロツクイソシアネート結合当量
(A)と二重結合当量(B)との比A/Bが0.01未満、ま
たは前記皮膜形成成分1000g当りの(A)が0.02未満
の場合、加熱処理しても塗膜物性の向上は不充分
である。一方A/Bが10以上、または皮膜形成成
分1000g当りの(A)が5以上の場合、UV硬化性が
低下し、特に着色塗料とした場合光沢のある平滑
塗面を得ることができない。 本発明の被覆組成物の硬化に当つては、主波長
が200ないし500nmの範囲にある光ビームが使用
され、その光源としては通常用いられる炭素アー
ク灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が挙
げられる。 UV硬化塗膜の加熱処理は100℃以上で、かつ
10秒以上が望ましい。加熱法としては通常の熱風
循環炉、赤外線加熱炉、高周波加熱炉などを使用
できる。 加熱処理条件が100℃以下、または10秒以下で
は加熱による塗膜物性の向上が不充分であり、加
熱処理条件の上限は個々の被覆組成物について塗
膜の著しい熱変色、熱劣化、熱分解が起らない温
度および時間、それに被塗装物の耐熱性に制約さ
れる。以上の構成よりなる本発明の光硬化性被覆
組成物は、紫外線硬化性にすぐれ、貯蔵安定性が
良好であり、かつ加熱処理することにより密着
性、加工性にすぐれた塗膜を与えるので、透明塗
料や、または着色塗料にあつては高インペイ性で
加工物性のすぐれた塗料として使用できるばかり
でなく、接着剤、シーリング剤等の各種分野に広
く利用することができる。 以下に参考例、実施例および比較例を示して本
発明をさらに詳しく説明する。それらにおいて、
「部」は「重量部」を意味する。 参考例 1 撹拌機つきフラスコに、エポキシ樹脂(シエル
化学製「エピコート828」)378部、ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート2.6部、ハイドロキノン
1部、セロソルブアセテート131部を入れ、120℃
でアクリル酸144部を約2時間かけて徐々に滴下
する。 滴下終了後、同温度で酸価8以下になるまで反
応させ光硬化性重合体を得る。 参考例 2 撹拌機つきフラスコに、キシレンジイソシアネ
ート(ω,ω′−ジイソシアナト−1,3−ジメ
チルベンゼンとω,ω′−ジイソシアナト−1,
4−ジメチルベンゼンの混合物)188部、セロソ
ルブアセテート69部を入れ、30〜80℃でメチルエ
チルケトオキシム87部を約1時間かけて徐々に滴
下する。 滴下終了後、同温度で30分撹拌したのち、参考
例1の光硬化性重合体656.6部、ジブチルスズジ
ラウレート0.5部を入れて同温度で撹拌を行ない、
赤外分光々度法で全てのイソシアネート基が反応
に関与したことを確認できるまで反応させ、ブロ
ツクイソシアネート含有光硬化性重合体を得る。 参考例 3 撹拌機つきフラスコに、ヘキサメチレンジイソ
シアネートの水縮合物(バイエル社製「デスモジ
ユールN」)741部、セロソルブアセテート41部を
入れ、30〜80℃でメチルエチルケトオキシム87部
を約1時間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で30分撹拌したのち、ジブチ
ルスズジラウレート0.6部を入れ、同温度で2−
ヒドロキシプロピルアクリレート260部を約1時
間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない、赤外分光々
度法で全てのイソシアネート基が反応に関与した
ことを確認できるまで反応させ、ブロツクイソシ
アネート含有光硬化性重合体を得る。 参考例 4 撹拌機つきフラスコに、デスモジユールN(前
出)741部、セロソルブアセテート19部を入れ、
30〜80℃でメチルエチルケトオキシム261部を約
1時間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない、赤外分光々
度法で全てのイソシアネート基が反応に関与した
ことを確認できるまで反応させてブロツクイソシ
アネート化合物を得る。 参考例 5 撹拌機つきフラスコに、イソホロンジイソシア
ネート222部、ε−カプロラクタム113部、ジブチ
ルスズジラウレート0.3部、セロソルブアセテー
ト113部を入れ、100℃で2時間撹拌したのち80℃
に冷却し、2−ヒドロキシエチルアクリレート
116部を約30分で徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない赤外分光々度
法で全てのイソシアネート基が反応に関与したこ
とを確認できるまで反応させ、ブロツクイソシア
ネート含有光硬化性重合体を得る。 参考例 6 撹拌機つきフラスコに、イソホロンジイソシア
ネート222部、ε−カプロラクタム226部、ジブチ
ルスズジラウレート0.3部、セロソルブアセテー
ト112部を入れ、100℃で撹拌を行ない、赤外分
光々度法で全てのイソシアネート基が反応に関与
したことを確認できるまで反応させ、ブロツクイ
ソシアネート化合物を得る。 参考例 7 撹拌機つきフラスコに、キシリレンジイソシア
ネート(前出)188部、セロソルブアセテート218
部、ジブチルスズジラウレート0.5部を入れ、30
〜50℃でメチルエチルケトオキシム87部を約1時
間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で30分撹拌したのち、同温度
でペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪
有機製「ビスコート300」)596部を約2時間かけ
て徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない、赤外分光々
度法で全てのイソシアネート基が反応に関与した
ことを確認できるまで反応させ、ブロツクイソシ
アネート含有光硬化性重合体を得る。 参考例 8 撹拌機つきフラスコに、キシリレンジイソシア
ネート(前出)188部、セロソルブアセテート91
部を入れ、30〜80℃でメチルエチルケトオキシム
174部を約1時間かけて徐々に滴下する。 滴下終了後同温度で撹拌を行ない、赤外分光々
度法で全てのイソシアネート基が反応に関与した
ことを確認できるまで反応させてブロツクイソシ
アネート化合物を得る。 実施例 1 ビスフエノールAのエチレンオキシド4モル付
加物のジアクリレート(大阪有機製「ビスコート
700」)40部、参考例2のブロツクイソシアネート
含有光硬化性重合体75部、ベンゾフエノン5部、
メチルジエタノールアミン3部、ジブチルスズジ
ラウレート0.5部よりなる光硬化性被覆組成物を、
清浄な板厚0.6mmの磨軟鋼板に乾燥膜厚30μになる
ようにバーコーターで塗布し、これを室温で2時
間放置して塗膜中の溶剤を充分に蒸発せしめた
後、第1表に示す条件で化学光線処理を行なつて
から熱風循環炉で170℃3分加熱処理する。得ら
れる塗膜の観察結果を第1表に示す。 比較例 1 参考例2のブロツクイソシアネート含有光硬化
性重合体の代りに、参考例1の光硬化性重合体75
部を使用する以外は全て実施例1と同様に配合調
製して塗膜を形成する。 得られる塗膜の観察結果を第1表に示す。 実施例 2 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート20
部、ジ(2−アクリロキシエトキシエチル)フタ
レート40部、参考例3のブロツクイソシアネート
含有光硬化性重合体50部、酸化チタン(石原産業
製「タイペークR−930」)120部、p−ジメチル
アミノ安息香酸イソアミルエステル3部、ベンゾ
フエノン4部、ベンジル4部、ジブチルスズジラ
ウレート1.0部を混合分散させて、光硬化性被覆
組成物を得る。 上記組成物を清浄な板厚0.6mmの磨軟鋼板にバ
ーコーターで乾燥膜厚20μになるように塗装し、
室温で2時間放置して塗膜中の溶剤を充分に蒸発
せしめた後、第1表に示す条件で化学光線処理を
行なつてから熱風循環炉で190℃2分加熱処理す
る。得られる塗膜の観察結果を第1表に示す。 比較例 2 参考例3のブロツクイソシアネート含有光硬化
性重合体の代りに参考例4のブロツクイソシアネ
ート化合物37.5部、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート10部を使用する以外は全て実施例2と同
様に配合調製し塗膜を形成する。得られる塗膜の
観察結果を第1表に示す。 実施例 3 トリメチロールプロパントリアクリレート30
部、参考例1の光硬化性重合体37.5部、参考例5
のブロツクイソシアネート含有光硬化性重合体50
部、赤色着色剤(利根産業製「天陽弁柄501」)10
部、ベンゾインイソプロピルエーテル5部、ジブ
チルスズジラウレート0.6部を混合分散させて光
硬化性被覆組成物を得る。 上記組成物を清浄な板厚0.6mmの磨軟鋼板にバ
ーコーターで乾燥膜厚20μになるように塗装し、
室温で2時間放置して塗膜中の溶剤を充分に蒸発
せしめた後、第1表に示す条件で化学光線処理を
行なつてから熱風循環炉で190℃2分間加熱する。
得られた塗膜の観察結果を第1表に示す。 比較例 3 参考例5のブロツクイソシアネート含有光硬化
性重合体の代りに参考例6のブロツクイソシアネ
ート化合物50部を使用する以外は全く実施例3と
同様に配合調製し塗膜を形成する。得られた塗膜
の観察結果を第1表に示す。 実施例 4 ペンタエリスリトールトリアクリレート(ビス
コート300)40部、参考例7のブロツクイソシア
ネート含有光硬化性重合体75部、青色着色剤(大
日精華製「紺青N−650」)15部、ベンジルジメチ
ルケタール5部、ジブチルスズジラウレート0.6
部を混合分散させて光硬化性被覆組成物を得る。 上記組成物を清浄な板厚0.6mm磨軟鋼板にバー
コーターで乾燥膜厚20μになるように塗装し、室
温で2時間放置して塗膜中の溶剤を充分に蒸発せ
しめた後、第1表に示す条件で化学光線処理を行
なつてから熱風循環炉で190℃3分加熱処理する。
得られる塗膜の観察結果を第1表に示す。 比較例 4 参考例7のブロツクイソシアネート含有光硬化
性重合体の代りに参考例8のブロツクイソシアネ
ート化合物31部およびペンタエリスリトールトリ
アクリレート35部を使用する以外は全て実施例4
と同様に配合調製し塗膜を形成する。得られた塗
膜の観察結果を第1表に示す。
【表】
以上の参考例、実施例、比較例中のブロツクイ
ソシアネート当量(A)、二重結合当量(B)、A/B、
および皮膜形成成分1000g当りの(A)の計算値を第
2表および第3表に示す。
ソシアネート当量(A)、二重結合当量(B)、A/B、
および皮膜形成成分1000g当りの(A)の計算値を第
2表および第3表に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 光硬化性化合物 (b) ブロツクイソシアネート結合および重合性二
重結合をともに有する重合体とを皮膜形成成分
として含有し、成分(b)のブロツクイソシアネー
ト結合当量(A)と二重結合当量(B)との比A/Bが
0.01〜10であり、前記皮膜形成成分1000gあた
りの(A)が0.02〜5当量であることを特徴とする
光硬化性被覆組成物。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56161784A JPS5863760A (ja) | 1981-10-09 | 1981-10-09 | 光硬化性被覆組成物 |
| GB08228831A GB2107334B (en) | 1981-10-09 | 1982-10-08 | Photo-curable coating compositions |
| US06/600,042 US4961960A (en) | 1981-10-09 | 1984-04-13 | Photo-curable coating compositions |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56161784A JPS5863760A (ja) | 1981-10-09 | 1981-10-09 | 光硬化性被覆組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5863760A JPS5863760A (ja) | 1983-04-15 |
| JPH0119428B2 true JPH0119428B2 (ja) | 1989-04-11 |
Family
ID=15741838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56161784A Granted JPS5863760A (ja) | 1981-10-09 | 1981-10-09 | 光硬化性被覆組成物 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JPS5863760A (ja) |
| GB (1) | GB2107334B (ja) |
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