JPH0119668Y2 - - Google Patents

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JPH0119668Y2
JPH0119668Y2 JP1983046525U JP4652583U JPH0119668Y2 JP H0119668 Y2 JPH0119668 Y2 JP H0119668Y2 JP 1983046525 U JP1983046525 U JP 1983046525U JP 4652583 U JP4652583 U JP 4652583U JP H0119668 Y2 JPH0119668 Y2 JP H0119668Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案はきのこ栽培びん用キヤツプに関し、一
層詳細には培地上に接種した種菌を、びん口に被
嵌したキヤツプの膨出部下底面によつて押圧圧縮
し、種菌の菌糸密度を高めて培養を行うものにお
いて、外気との空気流通孔を膨出部側壁に横向き
に開口することによつて、外気を種菌上に直接に
は接触させず、種菌表面上に菌糸の過生長による
厚い被膜が形成されるのを抑制し、菌掻きを良好
に行わせしめることのできるきのこ栽培びん用キ
ヤツプに関する。 しめじ類のきのこは、種菌の接種後種菌をキヤ
ツプに設けた膨出部下底面等で押圧圧縮して菌糸
密度を高めることによつて、良好な培養が行える
ことが知られている。またしめじ類には限らない
が、きのこの菌糸培養時には多量の酸素を必要と
することから、キヤツプに外気との空気流通孔を
設け、雑菌侵入用防止用のフイルターを介してび
ん口内に空気を流通させるようにしている。 従来におけるしめじ類用キヤツプにおいては、
第1図に示すごとく、上記の空気流通孔10を、
種菌11を押圧圧縮する膨出部12下底面に直接
開口している。なお14はフイルターである。こ
のため外気が直接種菌11に触れ、菌糸の繁殖に
は極めて好条件となり、種菌11の表面には菌糸
のみの密度の濃い強靭な厚い皮膜が形成される。 ところが、しめじ類のきのこは、培養終了後古
くなつた種菌を掻き出して発芽させる場合に、種
菌の表皮のみを削り取つて、種菌を培地上に上に
凸のレンズ状に残すことによつて奇形度の少な
い、形の優れた子実体を得ることができるという
特性を有している。 したがつてこの場合に上記のごとく種菌表面に
厚い菌糸膜が形成されていると、菌掻き時にこの
厚い菌糸膜を削り取らねばならず、効率良く菌掻
きが行えないばかりか、菌掻刃によつて強引に削
り取ろうとすると、前記したごとく菌糸膜は菌糸
密度の高い菌糸のみの膜であるから、削り取ると
いうよりも引きちぎられる状態となり、しかもそ
れが種菌上層部で引きちぎられるのでなく、培地
内に及んで引きちぎられる結果、発芽が遅れた
り、充分な発芽がなされないという難点が生じ
る。 本考案は上記事情に鑑みてなされ、その目的と
するところは空気の流通が直接種菌表面上になさ
れず緩やかに供給される結果、種菌表面上の菌糸
の過生長を抑え、菌糸膜を薄くすることができ、
菌掻きが無理なく行えるから、菌糸の切断が発芽
面上で起こり、良好な芽出しをさせることのでき
るきのこ栽培びん用キヤツプを提供するにある。 その特徴とするところは、上面にきのこの種菌
が接種されている培地を内包する栽培びんのびん
口に装着するキヤツプであつて、キヤツプの下面
に設けられている下方に突出する膨出部下底面が
種菌の押圧面に形成されているきのこ栽培びん用
キヤツプにおいて、該びん口の内径よりも小径に
形成されているキヤツプの膨出部壁面には、キヤ
ツプ本体内に設けられているフイルター等を介し
てびん口内を外気に連通する空気流通孔が横向き
に開口され、かつ前記膨出部の下底面の中央部近
傍には、凹レンズ状の凹面が形成されているとこ
ろにある。 以下本考案の好適な実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。 第2図において、全体符号20はキヤツプであ
り、底板22下面に環状に突設した嵌合壁24に
よつてきのこ栽培びんのびん口26に密に外嵌さ
れ、びん口26を覆うようになつている。底板2
2端縁からは上方に環状側壁28が立設され、こ
の環状側壁28上縁に天板30が嵌着されること
によつて空隙部Aが形成されている。32は底板
22の中央を凹設した有底状の膨出部であり、び
ん口26空間内に膨出しており、その下底面34
は球面の一部をなす曲面に凹設されている。そし
てこの下底面34によつて、きのこ栽培びん内に
充填した培地36上に接種された種菌38を押圧
するようになつている。通常種菌38は培地36
上面中央に山盛りに接種されるが、キヤツプ20
をびん口26に被嵌する際の膨出部下底面34の
押圧によつて種菌38は図示のごとくさらに中へ
寄せられた状態で、培地36上に上に凸のレンズ
状に圧縮されることとなる。 なお膨出部32側壁の外径はびん口26内径よ
りも若干小径に設定されて空隙部Bが形成され、
側壁に適宜間隔をおいて空隙部Bに向けて横向き
に4個の円孔状の空気流通孔40が開口されてい
る(ただし2個のみ図示)。42はウレタンフオ
ーム等の多孔質の弾性体からなるフイルターであ
り、膨出部32内底面と上板30内上面との間に
弾装されている。なお44はフイルター42の側
面を適宜間隔をおいて支える支持片である。 46は底板22に適宜間隔をおいて開口した空
気流通孔であり、空隙部Aと外気とを連絡する。
したがつてびん口26内と外気とは、空気流通孔
46、空隙部A、フイルター42、空気流通孔4
0、空隙部Bによつて流気が図られる。 本考案は以上のように構成される。 本考案のキヤツプ20を用いるときは前記した
ように種菌38が培地36上に中央が厚い上に凸
のレンズ状に圧縮される。従つて菌糸密度が高く
なるとともに、特に中央部の菌糸量が多くなるこ
とから、菌糸の比較的回りにくい培地内部にまで
短期間で菌糸が蔓延し、培養が効率よくなされ
る。 そしてこの場合に空気流通孔46、空隙部A、
フイルター42を介して空気流通孔40から空隙
部B内に横向きに入り込む外気は、空隙部B内に
滞留する炭素ガスを含む空気によつて希釈され
て、空隙部Bに露出する種菌表面に触れ、培地内
との流気が図られる。このように培地内との流気
は確保されるから上記のごとく培地内への菌糸の
増殖がなされるが、膨出部32下底面で押圧され
ている種菌の表面には、培地内を介して僅かな空
気があるのみであり、菌糸の過生長は抑制され、
従来のごとく厚い菌糸膜が形成されることはな
い。 したがつて培養完了後キヤツプ20を外して種
菌表面の菌糸膜を削り取る場合に、第3図に示す
ように断面が円弧状等の形状を成す菌掻刃50に
よつて、前記押圧されて上に凸のレンズ状となつ
ている種菌38上の薄い菌糸膜のみを無理なく削
り取ることができる。薄い菌糸膜は菌糸の絡まり
度も少ないから、容易に削り取られ、また菌糸の
切断は芽出し面でなされ、培地内での切断はほと
んど生じない。 次に、本考案のキヤツプを用いてきのこを栽培
した具体例を下記に示す。 主たる成分がオガクズと米ぬかとからなる培地
が充填されているきのこ栽培びんにブナシメジ
(Hypsizigus marmoreus)の種菌を接種し、同
数のきのこ栽培びんに第2図に示す本考案にキヤ
ツプと第1図に示す従来のキヤツプとを被せて同
一条件で培養し平均菌糸蔓延日数を調査した。 次いで、培養終了後に、双方とも種菌層の表面
を第2図に示す菌掻刃を用いて凸レンズ状になる
ように菌掻し子実体を発生させ、良好な子実体が
発生したびん数および奇形の子実体が発生したび
ん数を調査した。 これら調査結果を下記の表に示す。
【表】 以上のように本考案に係るキヤツプによれば、
びん口内への空気流通孔を、種菌を押圧圧縮する
膨出部の側壁に横向きに開口したから、外気が希
釈されて種菌に触れ、種菌表面の菌糸の過生長を
有効に抑制でき、しめじ類のきのこの特性に合つ
た菌掻きを行うことができ、良好な芽出しをさせ
うるという著効を奏する。 以上本考案につき好適な実施例を挙げて種々説
明したが、本考案はこの実施例に限定されるもの
ではなく、考案の精神を逸脱しない範囲内で多く
の改変を施し得るのはもちろんのことである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のキヤツプにおける空気流通孔の
開口位置を示す説明図である。第2図は本考案に
係るキヤツプの一実施例を示す断面図、第3図は
菌掻刃を示す説明図である。 10……空気流通孔、11……種菌、12……
膨出部、14……フイルター、20……キヤツ
プ、22……底板、24……嵌合壁、26……び
ん口、28……環状側壁、30……天板、32…
…膨出部、34……下底面、36……培地、38
……種菌、40……空気流通孔、42……フイル
ター、44……支持片、46……空気流通孔、5
0……菌掻刃。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上面にきのこの種菌が接種されている培地を内
    包する栽培びんのびん口に装着するキヤツプであ
    つて、キヤツプの下面に設けられている下方に突
    出する膨出部下底面が種菌の押圧面に形成されて
    いるきのこ栽培びん用キヤツプにおいて、該びん
    口の内径よりも小径に形成されているキヤツプの
    膨出部壁面には、キヤツプ本体内に設けられてい
    るフイルター等を介してびん口内を外気に連通す
    る空気流通孔が横向きに開口され、かつ前記膨出
    部の下底面の中央部近傍には、凹レンズ状の凹面
    が形成されていることを特徴とするきのこ栽培び
    ん用キヤツプ。
JP1983046525U 1983-03-29 1983-03-29 きのこ栽培びん用キヤツプ Granted JPS59150243U (ja)

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JPS59150243U JPS59150243U (ja) 1984-10-08
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JPS5853960Y2 (ja) * 1981-01-12 1983-12-08 ホクト産業株式会社 茸栽培瓶用キヤツプ

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JPS59150243U (ja) 1984-10-08

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