JPH0124122B2 - - Google Patents
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- JPH0124122B2 JPH0124122B2 JP18959486A JP18959486A JPH0124122B2 JP H0124122 B2 JPH0124122 B2 JP H0124122B2 JP 18959486 A JP18959486 A JP 18959486A JP 18959486 A JP18959486 A JP 18959486A JP H0124122 B2 JPH0124122 B2 JP H0124122B2
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本発明は、従来文献未記載のピラゾール系化合
物を有効成分とする除草剤に関し、類縁のピラゾ
ール系公知除草活性化合物に比して低施用量で優
れた除草活性を示し、且つ低薬害性である利益に
加えて、水田除草に際してトラブルとなる魚毒性
に於て、類縁のピラゾール系公知除草活性化合物
に比して約10倍以上の高度の安全性を示すなどの
ユニークな諸効果を兼備したピラゾール系除草剤
に関する。 従来、ピラゾール系除草活性化合物についての
いくつかの提案が知られており、これら活性化合
物中には、雑草に白化(クロロシス)を起させる
とともに枯殺する除草活性特徴を有し、他の除草
剤では防除困難な多年生雑草に対しても強い除草
活性を示す化合物のあることが知られている。 このようなピラゾール系除草剤に関する公知提
案として、例えば、特開昭50−126830号、特開昭
54−41872号、特開昭54−70269号、特開昭55−
33454号などが知られている。 本発明者等は、これらピラゾール系除草剤の使
用量が、満足すべき除草効果を得るためには比較
的多量を要すること、とくに低施用量では、キカ
シグサ、ミゾハコベ、マツバイ、ホタルイ、ミズ
ガヤツリなどの有害雑草に対する除草効果が劣る
難点のあること、上記のように比較的多量に施用
される難点と相俟つて、とくに水田除草に際して
トラブルとなる魚毒性の点においてもトラブルを
生ずる場合のあること、等の更に解決すべき技術
的課題が在ることを知つた。そして、このような
技術的課題を解決し得るピラゾール系除草剤を開
発すべく研究を行つてきた。 その結果、前記諸提案中、特開昭55−33454号
に記載された下記式(A)、 に包含され得るが、該提案がその具体的化合物及
び除草効果の開示を欠如する下記式(1)、 但し式中、nは0もしくは1を示す、 で表わされる4−(2,4−ジクロロ−3−メチ
ルベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−フエナ
シルオキシピラゾール系化合物が、上記技術的課
題を一挙に解決し得るという予想外且つ驚くべき
ユニークな除草活性を有する化合物であることを
発見した。 上記特開昭55−33454号の提案においては、4
−位のベンゾイル基の置換基を3ケ有する化合物
としては、トリクロロ体の化合物名のみが記載さ
れているが、このトリクロロ体についてさえも、
その物理化学データ及び除草データのいずれにつ
いても全く開示されていない。更に、上記式(A)化
合物中でも、すぐれた除草効果を有する化合物
は、該式(A)において、nが1または2の化合物で
あると記載されている。そして、このnが1また
は2の化合物の中でも、特に優れているのは、該
式(A)において、Xnが2,4−ジクロロまたは2
−クロロ−4−ニトロ化合物であると記載されて
いる。しかしながら、該提案の何処にも、4−位
が2,4−ジクロロ−3メチル−ベンゾイル置換
体及びそのユニークな除草活性に関しては、如何
なる示唆も知見も開示されていない。更に又、魚
毒性に関しては、該提案に於ては、全く言及され
ていない。 本発明者等の研究によれば、後に比較テストの
結果に示すとおり、4−位がモノメチル置換−
2,4−ジクロロベンゾイルである三種の最も近
縁の化合物中、上記(1)で示した4−位が3−メチ
ル−2,4−ジクロロベンゾイルである本発明活
性化合物のみが、ノビエ、コナギ、キカシグサ、
ミゾハコベ、マツバイ、ホタルイ、ウリカワ、ミ
ズガヤツリなどの如く、従来、低施用量において
は満足すべき除草効果を達成し得なかつた有害雑
草を包含する雑草に対して、広い除草活性スペク
トルをもつて卓越した除草活性を発揮するという
予想外且つ驚くべき効果を示すことを発明した。
更に又、後に比較テストの結果に示すとおり、前
記従来提案における代表的化合物4−(2,4−
ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−
フエナシルオキシピラゾールが、水和剤で示す魚
毒性に比して、約10倍以上も低魚毒性であるとい
う予想外且つ驚くべき効果を示すことが発見され
た。又更に、イネ植物に対する薬害も実質的に生
じないことがわかつた。 更に、該式(1)化合物が容易な操作で且つ優れた
収率で製造できることを知つた。 従つて、本発明の目的は、従来文献未記載の前
記式(1)化合物を有効成分として含有することを特
徴とするユニークな除草剤特性を示すピラゾール
系除草剤を提供するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 本発明除草剤の前記式(1)化合物は、例えば、下
記式(2)、 で表わされる化合物と、下記式(3)、 但し式中、Halはハロゲン原子を示し、 nは0もしくは1を示す。 で表わされる化合物とを、塩基性脱酸剤の存在下
に反応させることにより、容易な操作で且つ高収
率で製造することができる。 上記式(2)化合物は、例えば、下記式、 で示されるように、1,3−ジメチル−5−ピラ
ゾロン(4)と2,4−ジクロロ−3−メチル安息香
酸ハライド(5)とを、触媒の存在下に反応せしめる
ことにより、容易に且つ好収率で製造することが
できる。式(5)中、Halで示されるハロゲン原子と
しては、ClもしくはBrを好ましく例示できる。 上記式(2)化合物の形成反応は、溶媒中で行うの
が好ましく、このような溶媒の例としては、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン−ジオキサン等のエーテル類及びこれらの混合
溶媒、ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素類;イソプロパノール、tert−ブタノ
ール等の2級または3級アルコール;等があげら
れ、特にエーテル類及び3級アルコール類の利用
が好ましい。 又、上記式(2)化合物の形成反応に利用する触媒
の例としては、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土
類金属水酸化物が例示でき、たとえば、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウムの利用
が好ましい。特に炭酸カリウムが好ましい。触媒
の使用量は適宜に選択できるが、例えば、1,3
−ジメチル−5−ピラゾロン(4)1モルに対して約
1〜約2モル程度の使用量を例示することができ
る。反応温度も適宜に選択でき、室温〜溶媒の還
流温度の範囲を例示できる。溶媒の還流温度もし
くはその付近での実施が好ましい。反応時間も適
当に選択でき、たとえば約1〜約20時間の如き反
応時間を例示できる。得られた式(2)化合物は、例
えば、反応混合物を水で希釈後酸性とし、有機溶
媒で抽出の如き常法によつて、反応生成物系から
分離採取できる。更に、望むならば、カラムクロ
マトグラフイー、再結晶の如き精製手段を施こす
こともできる。 又、上記式(2)化合物の形成に用いた2,4−ジ
クロロ−3−メチル安息香酸ハライド(5)は、例え
ば下記式、 (式中Halは塩素あるいは臭素原子を示す。)に
従つて、2,6−ジクロロトルエン(6)をアセチル
化(例えば、Chem.Abs.42、1228b(1948)に記
載された方法に準じた)して得られる2′,4′−ジ
クロロ−3′−メチルアセトフエノン誘導体(7)を、
酸化剤たとえば硝酸、クロム酸などで処理し、得
られた2,4−ジクロロ−3−メチル安息香酸(8)
を、ハロゲン化剤たとえば塩化チオニル、五塩化
リン、三臭化リン等で処理することによつて、容
易に得ることができる。 本発明の前記式(1)化合物は、例えば上述のよう
にして得ることのできる前記式(2)化合物と、前記
式(3)化合物とを、塩基性脱酸剤の存在下に反応さ
せることによつて形成できる。 反応は、好ましくは溶媒の存在下に、例えば、
室温〜該溶媒の還流温度の範囲、好ましくは還流
温度もしくはその付近の温度条件下に、例えば約
1〜約30時間の反応時間で行うことができる。 反応は、塩基性脱酸剤の存在下に行うことがで
きるが、予め式(2)化合物と塩基性脱酸剤とを接触
させて式(2)の化合物の塩を形成してから、式(3)化
合物と反応させる変更態様で行うこともできる。 上記反応に利用する塩基性脱酸剤の例として
は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナト
リウムの如き無機塩基類;ピリジン、トリエチル
アミンの如き有機塩基類を例示することができ
る。 又、利用する溶媒の例としては、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の如き
エーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
如き芳香族炭化水素類;ジクロルメタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素等の如きハロゲン化炭化水素
類;アセトン、メチルエチルケトン等の如きケト
ン類、酢酸エチルの如きエステル類;アセトニト
リル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等;及びこれらの混合溶媒があげられる。 反応に用いる式(3)化合物の使用量は適宜に選択
できるが、例えば、式(2)化合物1モルに対して約
1〜約1.5モルの如き使用量が例示できる。又、
塩基性脱酸剤の使用量としては、例えば、式(2)化
合物1モルに対して約1〜約2モルの如き使用量
が例示できる。反応後、溶媒を留去し、必要に応
じて、たとえば塩酸水溶液で酸性とし、例えばク
ロロホルムで抽出し、抽出液を水洗、乾燥し、ク
ロロホルムを留去し、式(1)化合物を採取すること
ができ、更に、たとえばトルエンを用いて再結晶
して精製することができる。 上述のようにして得ることのできる本発明式(1)
化合物の例としては、たとえば、4−(2,4−
ジクロロ−3−メチルベンゾイル)−1,3−ジ
メチル−5−フエナシルオキシピラゾールのほか
に、−5−(o−、m−もしくはp−メチルフエナ
シル)オキシピラゾールを例示できる。 化合物No.1 例えば上述のようにして得ることのできる前記
式(1)で表わされる4−(2,4−ジクロロ−3−
メチルベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−フ
エナシルオキシピラゾール系化合物は、それ自体
公知の農薬的に許容し得る各種の固体もしくは液
体担体乃至希釈剤、更には補助剤、等を利用し
て、所望の剤形の組成物として利用することがで
きる。 このような剤形としては、たとえば、水和剤、
粉剤、乳剤、顆粒剤、粒剤、噴霧剤、その他各種
の剤形を例示できる。又、固体担体乃至希釈剤と
しては、不活性鉱物質、例えばタルク、クレー、
カオリン、モンモリナイト、珪藻土及び炭酸カル
シウム等があげられる。又殿粉、小麦、木粉、結
晶セルロース等の植物性有機物質、あるいはポリ
アルキレングリコール、ケトン樹脂、エステルガ
ム、コーバルガム等の合成又は天然の高分子化合
物あるいは尿素等の固体担体を使用することが出
来る。液体担体としては、溶剤又は非溶剤であつ
ても補助剤によつて本発明化合物を分散又は溶解
せしめるものであるならば何れでも使用できる。
例えばアルコール類、ベンゼン、キシレン、トル
エン、メチルナフタレン、ジメチルスルホキシ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、トリクロルエチ
レン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の液体
担体があげられる。そのほかに界面活性剤たとえ
ば非イオン性、陰イオン性、陽イオン性および両
イオン性のいずれも使用することができるが、通
常は非イオン性および陰イオン性のものが使用さ
れる。また展着剤、乳化剤、湿潤剤、分散剤等の
農薬に使用されう補助剤を混合して除草効力の確
実性を高めることもできる。また、他の除草剤、
植物生長調節剤、殺虫剤、殺菌剤、肥料等を配合
したり或はこれらと併用することができる。 本発明除草剤は、式(1)活性成分そのままを施用
することもできるし、上述の如き組成物の形状で
施用することもできる。組成物における式(1)活性
成分の量としては、組成物重量に基いて、約1〜
約70重量%の量を例示することができる。又、施
用量としては、たとえば、活性成分として約10〜
約2000g/10a、より好ましくは、約50〜約500
g/10aの施用量を例示できる。施用量は、施用
場所、天候、雑草の種類などによつても、適宜に
変更、選択できる。 本発明除草剤は、とくに水田雑草、例えば、1
年生のキカシグサ、コナギ、ミゾハコベ、アゼ
ナ、アブノメ等の広葉雑草、ノビエ等のイネ科の
雑草、タマガヤツリ等のカヤツリグサ科雑草また
は多年生のウリカワ、ヘラオモダカ等の広葉雑
草、マツバイ、ホタルイ、ミズカヤツリ等のカヤ
ツリグサ科雑草などの防除に優れた効果を示し且
つ低薬害性、低毒性、低魚毒性である。施用は水
田雑草の発芽前及び/又は発生初期に行うのが好
ましい。又、畑地雑草の防除にも利用することが
できる。 次に実施例を述べて本発明の内容を説明する。
しかし本発明はこれ等の実施例のみに限定される
ものではない。 参考例 1 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−ヒドロキシピラゾール 1,3−ジメチル−5−ピラゾロン11.2g
(0.1モル)及び水酸化カルシウム9.6g(0.13モ
ル)をイソプロパノール165mlに懸濁し、撹拌下
30分間加熱還流する。冷却後、2,4−ジクロロ
−3−メチル−ベンゾイルクロライド22.4g
(0.1モル)を滴下し、滴下後10時間加熱還流す
る。反応混合物から溶媒を留去し、水40mlを加
え、2N塩酸水溶液65mlで酸性とし、クロロホル
ム100mlで2回抽出する。抽出液を水洗し、硫酸
マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去した後、残
渣をトルエンから再結晶すると14.9gの無色の結
晶が得られる。(収率49.8%、融点148.9〜149.5
℃) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−フエナシルオキシピラ
ゾール(化合物No.1) 上述のようにして得られた4−(2,4−ジク
ロロ−3−メチルベンゾイル)−1,3−ジメチ
ル−5−ヒドロキシピラゾール27.0g(0.09モ
ル)及び炭酸カリウム24.8g(0.18モル)をメチ
ルエチルケトン150mlに懸濁し、撹拌下フエナシ
ルブロミド17.9g(0.09モル)を添加し、その後
7時間加熱還流する。固型物を過した後、クロ
ロホルムで洗浄する。液と洗液を合わせ溶媒を
留去する。残渣を冷却したメチルエチルケトン30
mlで洗浄すると、26.2gの無色の結晶が得られ
る。(収率69.9%、融点149.5〜151.5゜) 参考例 2 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−(p−メチルフエナシ
ルオキシ)ピラゾール(化合物No.2) 参考例1と同様にして得られた4−(2,4−
ジクロロ−3−メチルベンゾイル)−1,3−ジ
メチル−5−ヒドロキシピラゾール21g(0.07モ
ル)、及び炭酸カリウム14.5g(0.105モル)をメ
チルエチルケトン200mlに懸濁し、撹拌しながら
1時間加熱還流した。冷却後、p−メチルフエナ
シルブロミド14.9g(0.07モル)を100mlのメチ
ルエチルケトンに溶解して添加し、その後3時間
加熱還流した。固型物を過し、メチルエチルケ
トンで洗浄した後、液と洗浄液を合わせ溶媒を
留去した。残留した粗製物にヘキサン100mlを加
えて加熱撹拌しながら1,2−ジクロルエタン約
5mlを添加して溶解させた。この液を氷水で冷却
すると2相に分離し、更に冷却撹拌すると約10分
で下層が結晶化した。結晶を過し、50mlのヘキ
サンで洗浄して淡褐色の目的物21g(0.049モル)
を得た。収率70%、融点96〜101℃(このあと結
晶化し132℃で再融解) IR(cm-1):1695、1630。 参考例 3 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−(p−メチルフエナシ
ルオキシ)ピラゾール(化合物No.3) 参考例1と同様にして得られた4−(2,4−
ジクロロ−3−メチルベンゾイル)−1,3−ジ
メチル−5−ヒドロキシピラゾール21g(0.07モ
ル)及び炭酸カリウム14.5g(0.105モル)をア
セトニトリル200mlに懸濁し、撹拌しながら1時
間加熱還流した。冷却後、p−メチルフエナシル
ブロミド14.9g(0.07モル)をアセトニトリル
100mlに溶解して添加し、その後1時間加熱還流
した。固形物を過し、アセトニトリルで洗浄し
た後液と洗液を合わせ溶媒を減圧留去した。残
留した粗製物をメチルエチルケトン10mlとn−ヘ
プタン10mlの混合溶媒から再結晶して、19.6gの
結晶を得た。収率65%、融点132.4〜132.8℃、IR
(cm-1):1699、1622。 参考例 4 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−(m−メチルフエナシ
ルオキシ)ピラゾール(化合物No.4) p−メチルフエナシルブロミドの代りにm−メ
チルフエナシルブロミドを用いるほかは参考例3
と同様に行つて4−(2,4−ジクロロ−3−メ
チルベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−(m−
メチルフエナシルオキシ)ピラゾール19.0gを得
た。収率60%、融点152.7〜153.2℃。 参考例 5 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−(o−メチルフエナシ
ルオキシ)ピラゾール(化合物No.5) p−メチルフエナシルブロミドの代りにo−メ
チルフエナシルブロミドを用いるほかは、参考例
3と同様に行つて、4−(2,4−ジクロロ−3
−メチルベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−
(o−メチルフエナシルオキシ)ピラゾール20.2
gを得た。収率67%、融点153.5〜154.1℃。 実施例 1 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、No.
3、No.4またはNo.5)5重量部(以下単に部と略
記する。)、 タルクとクレーの混合物95部 を混合粉砕して粉剤とする。使用の際はそのまま
散布できる。 実施例 2 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、No.
3、No.4またはNo.5)20部 ジークライトとクレーの2:1混合物75部 アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ3部 ジナフチルメタンスルホン酸ソーダ2部 を混合粉砕して水和剤とする。使用に際しては水
で希釈する。 実施例 3 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、3、
No.4またはNo.5)15部 キシロール30部 シクロヘキサノン45部 乳化剤としてソルポール(登録商標名)5部 を混合溶解して乳剤を得る。これを水に希釈して
使用する。 実施例 4 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、No.
3、No.4またはNo.5)10部 ベントナイト55部 タルク30部 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2部 リグニンスルホン酸ソーダ3部 を混合粉砕したのち造粒機を用いて通常の方法に
より造粒し粒剤を得る。 実施例 5 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、No.
3、No.4またはNo.5)70% ジークライト25% リグニンスルホン酸ソーダ5% を混合粉砕して水和剤とする。使用に際しては水
で希釈する。 除草試験例 1 内径18cmの各ポツトに水田土壌を入れ、水と混
合撹拌して代かき状態にした。その後ノビエ、ホ
タルイ、キカシグサ、コナギ、ミゾハコベの種子
を各ポツトに一定量ずつまき、更にミズガヤツリ
とウリカワの塊茎を2個及びマツバイの越冬株を
2株ずつ移植した。更に2葉期の稚苗イネ2本を
1株として1cmの深さに移植した。翌日静かに入
水し3cmの深さにし、温室内にポツトを静置し
た。ポツト作成してから3日後に実施例2の水和
剤およびそれに準じた比較化合物の水和剤を水で
希釈し、一定量ずつ各ポツトにピペツトで注入し
た。その後、各植物をガラス温室内で30日間育成
した。その試験結果を次の第1表に示した。除草
効果は各雑草ごとに残草量を算出し、その結果を
下記の基準により0〜5の指数にて表示した。な
お移植イネに対する薬害は−〜の記号で下記の
基準にて表示した。 基 準 除草効果5 残草量 0% 4 同 上 20%以下 3 同 上 21〜40% 2 同 上 41〜60% 1 同 上 61〜80% 0 同 上 81%以上 薬害効果無処理の薬害率を0%として以下のよう
に評価を示す。 − 無 害(無処理に対する薬害率が0%) ± 僅小害( 〃 1〜10%) + 小 害( 〃 11〜30%) 中 害( 〃 31〜50%) 甚 害( 〃 51%以上) 尚表中比較化合物A、B、C、Dは以下のとお
りである。
物を有効成分とする除草剤に関し、類縁のピラゾ
ール系公知除草活性化合物に比して低施用量で優
れた除草活性を示し、且つ低薬害性である利益に
加えて、水田除草に際してトラブルとなる魚毒性
に於て、類縁のピラゾール系公知除草活性化合物
に比して約10倍以上の高度の安全性を示すなどの
ユニークな諸効果を兼備したピラゾール系除草剤
に関する。 従来、ピラゾール系除草活性化合物についての
いくつかの提案が知られており、これら活性化合
物中には、雑草に白化(クロロシス)を起させる
とともに枯殺する除草活性特徴を有し、他の除草
剤では防除困難な多年生雑草に対しても強い除草
活性を示す化合物のあることが知られている。 このようなピラゾール系除草剤に関する公知提
案として、例えば、特開昭50−126830号、特開昭
54−41872号、特開昭54−70269号、特開昭55−
33454号などが知られている。 本発明者等は、これらピラゾール系除草剤の使
用量が、満足すべき除草効果を得るためには比較
的多量を要すること、とくに低施用量では、キカ
シグサ、ミゾハコベ、マツバイ、ホタルイ、ミズ
ガヤツリなどの有害雑草に対する除草効果が劣る
難点のあること、上記のように比較的多量に施用
される難点と相俟つて、とくに水田除草に際して
トラブルとなる魚毒性の点においてもトラブルを
生ずる場合のあること、等の更に解決すべき技術
的課題が在ることを知つた。そして、このような
技術的課題を解決し得るピラゾール系除草剤を開
発すべく研究を行つてきた。 その結果、前記諸提案中、特開昭55−33454号
に記載された下記式(A)、 に包含され得るが、該提案がその具体的化合物及
び除草効果の開示を欠如する下記式(1)、 但し式中、nは0もしくは1を示す、 で表わされる4−(2,4−ジクロロ−3−メチ
ルベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−フエナ
シルオキシピラゾール系化合物が、上記技術的課
題を一挙に解決し得るという予想外且つ驚くべき
ユニークな除草活性を有する化合物であることを
発見した。 上記特開昭55−33454号の提案においては、4
−位のベンゾイル基の置換基を3ケ有する化合物
としては、トリクロロ体の化合物名のみが記載さ
れているが、このトリクロロ体についてさえも、
その物理化学データ及び除草データのいずれにつ
いても全く開示されていない。更に、上記式(A)化
合物中でも、すぐれた除草効果を有する化合物
は、該式(A)において、nが1または2の化合物で
あると記載されている。そして、このnが1また
は2の化合物の中でも、特に優れているのは、該
式(A)において、Xnが2,4−ジクロロまたは2
−クロロ−4−ニトロ化合物であると記載されて
いる。しかしながら、該提案の何処にも、4−位
が2,4−ジクロロ−3メチル−ベンゾイル置換
体及びそのユニークな除草活性に関しては、如何
なる示唆も知見も開示されていない。更に又、魚
毒性に関しては、該提案に於ては、全く言及され
ていない。 本発明者等の研究によれば、後に比較テストの
結果に示すとおり、4−位がモノメチル置換−
2,4−ジクロロベンゾイルである三種の最も近
縁の化合物中、上記(1)で示した4−位が3−メチ
ル−2,4−ジクロロベンゾイルである本発明活
性化合物のみが、ノビエ、コナギ、キカシグサ、
ミゾハコベ、マツバイ、ホタルイ、ウリカワ、ミ
ズガヤツリなどの如く、従来、低施用量において
は満足すべき除草効果を達成し得なかつた有害雑
草を包含する雑草に対して、広い除草活性スペク
トルをもつて卓越した除草活性を発揮するという
予想外且つ驚くべき効果を示すことを発明した。
更に又、後に比較テストの結果に示すとおり、前
記従来提案における代表的化合物4−(2,4−
ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−
フエナシルオキシピラゾールが、水和剤で示す魚
毒性に比して、約10倍以上も低魚毒性であるとい
う予想外且つ驚くべき効果を示すことが発見され
た。又更に、イネ植物に対する薬害も実質的に生
じないことがわかつた。 更に、該式(1)化合物が容易な操作で且つ優れた
収率で製造できることを知つた。 従つて、本発明の目的は、従来文献未記載の前
記式(1)化合物を有効成分として含有することを特
徴とするユニークな除草剤特性を示すピラゾール
系除草剤を提供するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 本発明除草剤の前記式(1)化合物は、例えば、下
記式(2)、 で表わされる化合物と、下記式(3)、 但し式中、Halはハロゲン原子を示し、 nは0もしくは1を示す。 で表わされる化合物とを、塩基性脱酸剤の存在下
に反応させることにより、容易な操作で且つ高収
率で製造することができる。 上記式(2)化合物は、例えば、下記式、 で示されるように、1,3−ジメチル−5−ピラ
ゾロン(4)と2,4−ジクロロ−3−メチル安息香
酸ハライド(5)とを、触媒の存在下に反応せしめる
ことにより、容易に且つ好収率で製造することが
できる。式(5)中、Halで示されるハロゲン原子と
しては、ClもしくはBrを好ましく例示できる。 上記式(2)化合物の形成反応は、溶媒中で行うの
が好ましく、このような溶媒の例としては、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン−ジオキサン等のエーテル類及びこれらの混合
溶媒、ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素類;イソプロパノール、tert−ブタノ
ール等の2級または3級アルコール;等があげら
れ、特にエーテル類及び3級アルコール類の利用
が好ましい。 又、上記式(2)化合物の形成反応に利用する触媒
の例としては、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土
類金属水酸化物が例示でき、たとえば、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウムの利用
が好ましい。特に炭酸カリウムが好ましい。触媒
の使用量は適宜に選択できるが、例えば、1,3
−ジメチル−5−ピラゾロン(4)1モルに対して約
1〜約2モル程度の使用量を例示することができ
る。反応温度も適宜に選択でき、室温〜溶媒の還
流温度の範囲を例示できる。溶媒の還流温度もし
くはその付近での実施が好ましい。反応時間も適
当に選択でき、たとえば約1〜約20時間の如き反
応時間を例示できる。得られた式(2)化合物は、例
えば、反応混合物を水で希釈後酸性とし、有機溶
媒で抽出の如き常法によつて、反応生成物系から
分離採取できる。更に、望むならば、カラムクロ
マトグラフイー、再結晶の如き精製手段を施こす
こともできる。 又、上記式(2)化合物の形成に用いた2,4−ジ
クロロ−3−メチル安息香酸ハライド(5)は、例え
ば下記式、 (式中Halは塩素あるいは臭素原子を示す。)に
従つて、2,6−ジクロロトルエン(6)をアセチル
化(例えば、Chem.Abs.42、1228b(1948)に記
載された方法に準じた)して得られる2′,4′−ジ
クロロ−3′−メチルアセトフエノン誘導体(7)を、
酸化剤たとえば硝酸、クロム酸などで処理し、得
られた2,4−ジクロロ−3−メチル安息香酸(8)
を、ハロゲン化剤たとえば塩化チオニル、五塩化
リン、三臭化リン等で処理することによつて、容
易に得ることができる。 本発明の前記式(1)化合物は、例えば上述のよう
にして得ることのできる前記式(2)化合物と、前記
式(3)化合物とを、塩基性脱酸剤の存在下に反応さ
せることによつて形成できる。 反応は、好ましくは溶媒の存在下に、例えば、
室温〜該溶媒の還流温度の範囲、好ましくは還流
温度もしくはその付近の温度条件下に、例えば約
1〜約30時間の反応時間で行うことができる。 反応は、塩基性脱酸剤の存在下に行うことがで
きるが、予め式(2)化合物と塩基性脱酸剤とを接触
させて式(2)の化合物の塩を形成してから、式(3)化
合物と反応させる変更態様で行うこともできる。 上記反応に利用する塩基性脱酸剤の例として
は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナト
リウムの如き無機塩基類;ピリジン、トリエチル
アミンの如き有機塩基類を例示することができ
る。 又、利用する溶媒の例としては、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の如き
エーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
如き芳香族炭化水素類;ジクロルメタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素等の如きハロゲン化炭化水素
類;アセトン、メチルエチルケトン等の如きケト
ン類、酢酸エチルの如きエステル類;アセトニト
リル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等;及びこれらの混合溶媒があげられる。 反応に用いる式(3)化合物の使用量は適宜に選択
できるが、例えば、式(2)化合物1モルに対して約
1〜約1.5モルの如き使用量が例示できる。又、
塩基性脱酸剤の使用量としては、例えば、式(2)化
合物1モルに対して約1〜約2モルの如き使用量
が例示できる。反応後、溶媒を留去し、必要に応
じて、たとえば塩酸水溶液で酸性とし、例えばク
ロロホルムで抽出し、抽出液を水洗、乾燥し、ク
ロロホルムを留去し、式(1)化合物を採取すること
ができ、更に、たとえばトルエンを用いて再結晶
して精製することができる。 上述のようにして得ることのできる本発明式(1)
化合物の例としては、たとえば、4−(2,4−
ジクロロ−3−メチルベンゾイル)−1,3−ジ
メチル−5−フエナシルオキシピラゾールのほか
に、−5−(o−、m−もしくはp−メチルフエナ
シル)オキシピラゾールを例示できる。 化合物No.1 例えば上述のようにして得ることのできる前記
式(1)で表わされる4−(2,4−ジクロロ−3−
メチルベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−フ
エナシルオキシピラゾール系化合物は、それ自体
公知の農薬的に許容し得る各種の固体もしくは液
体担体乃至希釈剤、更には補助剤、等を利用し
て、所望の剤形の組成物として利用することがで
きる。 このような剤形としては、たとえば、水和剤、
粉剤、乳剤、顆粒剤、粒剤、噴霧剤、その他各種
の剤形を例示できる。又、固体担体乃至希釈剤と
しては、不活性鉱物質、例えばタルク、クレー、
カオリン、モンモリナイト、珪藻土及び炭酸カル
シウム等があげられる。又殿粉、小麦、木粉、結
晶セルロース等の植物性有機物質、あるいはポリ
アルキレングリコール、ケトン樹脂、エステルガ
ム、コーバルガム等の合成又は天然の高分子化合
物あるいは尿素等の固体担体を使用することが出
来る。液体担体としては、溶剤又は非溶剤であつ
ても補助剤によつて本発明化合物を分散又は溶解
せしめるものであるならば何れでも使用できる。
例えばアルコール類、ベンゼン、キシレン、トル
エン、メチルナフタレン、ジメチルスルホキシ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、トリクロルエチ
レン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の液体
担体があげられる。そのほかに界面活性剤たとえ
ば非イオン性、陰イオン性、陽イオン性および両
イオン性のいずれも使用することができるが、通
常は非イオン性および陰イオン性のものが使用さ
れる。また展着剤、乳化剤、湿潤剤、分散剤等の
農薬に使用されう補助剤を混合して除草効力の確
実性を高めることもできる。また、他の除草剤、
植物生長調節剤、殺虫剤、殺菌剤、肥料等を配合
したり或はこれらと併用することができる。 本発明除草剤は、式(1)活性成分そのままを施用
することもできるし、上述の如き組成物の形状で
施用することもできる。組成物における式(1)活性
成分の量としては、組成物重量に基いて、約1〜
約70重量%の量を例示することができる。又、施
用量としては、たとえば、活性成分として約10〜
約2000g/10a、より好ましくは、約50〜約500
g/10aの施用量を例示できる。施用量は、施用
場所、天候、雑草の種類などによつても、適宜に
変更、選択できる。 本発明除草剤は、とくに水田雑草、例えば、1
年生のキカシグサ、コナギ、ミゾハコベ、アゼ
ナ、アブノメ等の広葉雑草、ノビエ等のイネ科の
雑草、タマガヤツリ等のカヤツリグサ科雑草また
は多年生のウリカワ、ヘラオモダカ等の広葉雑
草、マツバイ、ホタルイ、ミズカヤツリ等のカヤ
ツリグサ科雑草などの防除に優れた効果を示し且
つ低薬害性、低毒性、低魚毒性である。施用は水
田雑草の発芽前及び/又は発生初期に行うのが好
ましい。又、畑地雑草の防除にも利用することが
できる。 次に実施例を述べて本発明の内容を説明する。
しかし本発明はこれ等の実施例のみに限定される
ものではない。 参考例 1 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−ヒドロキシピラゾール 1,3−ジメチル−5−ピラゾロン11.2g
(0.1モル)及び水酸化カルシウム9.6g(0.13モ
ル)をイソプロパノール165mlに懸濁し、撹拌下
30分間加熱還流する。冷却後、2,4−ジクロロ
−3−メチル−ベンゾイルクロライド22.4g
(0.1モル)を滴下し、滴下後10時間加熱還流す
る。反応混合物から溶媒を留去し、水40mlを加
え、2N塩酸水溶液65mlで酸性とし、クロロホル
ム100mlで2回抽出する。抽出液を水洗し、硫酸
マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去した後、残
渣をトルエンから再結晶すると14.9gの無色の結
晶が得られる。(収率49.8%、融点148.9〜149.5
℃) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−フエナシルオキシピラ
ゾール(化合物No.1) 上述のようにして得られた4−(2,4−ジク
ロロ−3−メチルベンゾイル)−1,3−ジメチ
ル−5−ヒドロキシピラゾール27.0g(0.09モ
ル)及び炭酸カリウム24.8g(0.18モル)をメチ
ルエチルケトン150mlに懸濁し、撹拌下フエナシ
ルブロミド17.9g(0.09モル)を添加し、その後
7時間加熱還流する。固型物を過した後、クロ
ロホルムで洗浄する。液と洗液を合わせ溶媒を
留去する。残渣を冷却したメチルエチルケトン30
mlで洗浄すると、26.2gの無色の結晶が得られ
る。(収率69.9%、融点149.5〜151.5゜) 参考例 2 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−(p−メチルフエナシ
ルオキシ)ピラゾール(化合物No.2) 参考例1と同様にして得られた4−(2,4−
ジクロロ−3−メチルベンゾイル)−1,3−ジ
メチル−5−ヒドロキシピラゾール21g(0.07モ
ル)、及び炭酸カリウム14.5g(0.105モル)をメ
チルエチルケトン200mlに懸濁し、撹拌しながら
1時間加熱還流した。冷却後、p−メチルフエナ
シルブロミド14.9g(0.07モル)を100mlのメチ
ルエチルケトンに溶解して添加し、その後3時間
加熱還流した。固型物を過し、メチルエチルケ
トンで洗浄した後、液と洗浄液を合わせ溶媒を
留去した。残留した粗製物にヘキサン100mlを加
えて加熱撹拌しながら1,2−ジクロルエタン約
5mlを添加して溶解させた。この液を氷水で冷却
すると2相に分離し、更に冷却撹拌すると約10分
で下層が結晶化した。結晶を過し、50mlのヘキ
サンで洗浄して淡褐色の目的物21g(0.049モル)
を得た。収率70%、融点96〜101℃(このあと結
晶化し132℃で再融解) IR(cm-1):1695、1630。 参考例 3 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−(p−メチルフエナシ
ルオキシ)ピラゾール(化合物No.3) 参考例1と同様にして得られた4−(2,4−
ジクロロ−3−メチルベンゾイル)−1,3−ジ
メチル−5−ヒドロキシピラゾール21g(0.07モ
ル)及び炭酸カリウム14.5g(0.105モル)をア
セトニトリル200mlに懸濁し、撹拌しながら1時
間加熱還流した。冷却後、p−メチルフエナシル
ブロミド14.9g(0.07モル)をアセトニトリル
100mlに溶解して添加し、その後1時間加熱還流
した。固形物を過し、アセトニトリルで洗浄し
た後液と洗液を合わせ溶媒を減圧留去した。残
留した粗製物をメチルエチルケトン10mlとn−ヘ
プタン10mlの混合溶媒から再結晶して、19.6gの
結晶を得た。収率65%、融点132.4〜132.8℃、IR
(cm-1):1699、1622。 参考例 4 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−(m−メチルフエナシ
ルオキシ)ピラゾール(化合物No.4) p−メチルフエナシルブロミドの代りにm−メ
チルフエナシルブロミドを用いるほかは参考例3
と同様に行つて4−(2,4−ジクロロ−3−メ
チルベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−(m−
メチルフエナシルオキシ)ピラゾール19.0gを得
た。収率60%、融点152.7〜153.2℃。 参考例 5 (活性化合物の製造例) 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−(o−メチルフエナシ
ルオキシ)ピラゾール(化合物No.5) p−メチルフエナシルブロミドの代りにo−メ
チルフエナシルブロミドを用いるほかは、参考例
3と同様に行つて、4−(2,4−ジクロロ−3
−メチルベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−
(o−メチルフエナシルオキシ)ピラゾール20.2
gを得た。収率67%、融点153.5〜154.1℃。 実施例 1 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、No.
3、No.4またはNo.5)5重量部(以下単に部と略
記する。)、 タルクとクレーの混合物95部 を混合粉砕して粉剤とする。使用の際はそのまま
散布できる。 実施例 2 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、No.
3、No.4またはNo.5)20部 ジークライトとクレーの2:1混合物75部 アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ3部 ジナフチルメタンスルホン酸ソーダ2部 を混合粉砕して水和剤とする。使用に際しては水
で希釈する。 実施例 3 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、3、
No.4またはNo.5)15部 キシロール30部 シクロヘキサノン45部 乳化剤としてソルポール(登録商標名)5部 を混合溶解して乳剤を得る。これを水に希釈して
使用する。 実施例 4 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、No.
3、No.4またはNo.5)10部 ベントナイト55部 タルク30部 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2部 リグニンスルホン酸ソーダ3部 を混合粉砕したのち造粒機を用いて通常の方法に
より造粒し粒剤を得る。 実施例 5 (調剤例) 参考例で得た化合物(化合物No.1、No.2、No.
3、No.4またはNo.5)70% ジークライト25% リグニンスルホン酸ソーダ5% を混合粉砕して水和剤とする。使用に際しては水
で希釈する。 除草試験例 1 内径18cmの各ポツトに水田土壌を入れ、水と混
合撹拌して代かき状態にした。その後ノビエ、ホ
タルイ、キカシグサ、コナギ、ミゾハコベの種子
を各ポツトに一定量ずつまき、更にミズガヤツリ
とウリカワの塊茎を2個及びマツバイの越冬株を
2株ずつ移植した。更に2葉期の稚苗イネ2本を
1株として1cmの深さに移植した。翌日静かに入
水し3cmの深さにし、温室内にポツトを静置し
た。ポツト作成してから3日後に実施例2の水和
剤およびそれに準じた比較化合物の水和剤を水で
希釈し、一定量ずつ各ポツトにピペツトで注入し
た。その後、各植物をガラス温室内で30日間育成
した。その試験結果を次の第1表に示した。除草
効果は各雑草ごとに残草量を算出し、その結果を
下記の基準により0〜5の指数にて表示した。な
お移植イネに対する薬害は−〜の記号で下記の
基準にて表示した。 基 準 除草効果5 残草量 0% 4 同 上 20%以下 3 同 上 21〜40% 2 同 上 41〜60% 1 同 上 61〜80% 0 同 上 81%以上 薬害効果無処理の薬害率を0%として以下のよう
に評価を示す。 − 無 害(無処理に対する薬害率が0%) ± 僅小害( 〃 1〜10%) + 小 害( 〃 11〜30%) 中 害( 〃 31〜50%) 甚 害( 〃 51%以上) 尚表中比較化合物A、B、C、Dは以下のとお
りである。
【表】
【表】
除草試験例 2
内径18cmのポツトに畑地土壌を入れ、小麦の種
子を20粒まいた。そのあと、メヒシバ、アオビ
ユ、ベルベツトリーフ、コセンダングサの種子が
混入している土壌で1.5〜2cm覆土した。その後
所定の化合物の水和剤を水で希釈し、一定量ずつ
ミクロスプレーを用いて処理した。そのまま温室
内に静置し、適宜かん水し各植物を育成した。除
草効果と薬害の程度は薬剤処理30日後に行い、各
雑草ごとに残草量を求め、試験例1の基準に従つ
て薬効を判別した。試験結果は第2表の通りであ
る。
子を20粒まいた。そのあと、メヒシバ、アオビ
ユ、ベルベツトリーフ、コセンダングサの種子が
混入している土壌で1.5〜2cm覆土した。その後
所定の化合物の水和剤を水で希釈し、一定量ずつ
ミクロスプレーを用いて処理した。そのまま温室
内に静置し、適宜かん水し各植物を育成した。除
草効果と薬害の程度は薬剤処理30日後に行い、各
雑草ごとに残草量を求め、試験例1の基準に従つ
て薬効を判別した。試験結果は第2表の通りであ
る。
【表】
除草試験例 3
除草活性と薬量の関係を明らかにするために、
供試植物として、ウリカワ、コナギ及びアゼナ
を、供試薬剤として化合物No.1と比較例C化合物
を用いるほかは、除草試験例1と同様な方法で試
験した。 その結果を第3表に示した。
供試植物として、ウリカワ、コナギ及びアゼナ
を、供試薬剤として化合物No.1と比較例C化合物
を用いるほかは、除草試験例1と同様な方法で試
験した。 その結果を第3表に示した。
【表】
除草剤試験例 4
屋外のコンクリートポツト(50cm×50cm)に水
田土壌を入れ、水と混合撹拌して代かき状態にし
た。その後ノビエ、ホタルイ、キカシグサ、コナ
ギ、ミゾハコベの種子を一定量ずつまき、更にミ
ズガヤツリの塊茎を3個、ウリカワの塊茎6個を
移植した。更に2葉期の稚苗イネを2本1株とし
て4株1cmの深さに移植した。翌日静かに3cmの
深さに入水し、ポツト作成から4日後(雑草発芽
時)に実施例4に準じて調製した10%粒剤を処理
した。薬剤処理してから30日後に各雑草の無処理
区に対する残草率を算出し、その結果を第4表に
示した。
田土壌を入れ、水と混合撹拌して代かき状態にし
た。その後ノビエ、ホタルイ、キカシグサ、コナ
ギ、ミゾハコベの種子を一定量ずつまき、更にミ
ズガヤツリの塊茎を3個、ウリカワの塊茎6個を
移植した。更に2葉期の稚苗イネを2本1株とし
て4株1cmの深さに移植した。翌日静かに3cmの
深さに入水し、ポツト作成から4日後(雑草発芽
時)に実施例4に準じて調製した10%粒剤を処理
した。薬剤処理してから30日後に各雑草の無処理
区に対する残草率を算出し、その結果を第4表に
示した。
【表】
魚毒性試験例
試験方法
容量2のビーカーに、実施例2で述べた水和
剤の5、10、20、40、80ppm水希釈液を、夫々、
各区に1.5注入し、各区にヒメダカ(体長3cm)
を5尾ずつ放魚した。その後、20℃の恒温室に入
れ、96時間後にヒメダカの斃死率を求めた。比較
化合物Cの水和剤を用いるほかは、上記と同じテ
ストを行ない、同様に斃死率を求めた。その結果
を添付第1図に示した。 第1図において、―●―●―は、前掲第1表に示
した公知比較化合物Cの結果、―▲―▲―は、本発
明の化合物番号No.1化合物の結果である。第1の
結果から、比較化合物CはLD50が7.2ppmで、魚
毒性B類相当にランクされるのに対して、本発明
化合物はLD50が80ppm以上で、A類相当にラン
クされる低魚毒性を示すことがわかる。
剤の5、10、20、40、80ppm水希釈液を、夫々、
各区に1.5注入し、各区にヒメダカ(体長3cm)
を5尾ずつ放魚した。その後、20℃の恒温室に入
れ、96時間後にヒメダカの斃死率を求めた。比較
化合物Cの水和剤を用いるほかは、上記と同じテ
ストを行ない、同様に斃死率を求めた。その結果
を添付第1図に示した。 第1図において、―●―●―は、前掲第1表に示
した公知比較化合物Cの結果、―▲―▲―は、本発
明の化合物番号No.1化合物の結果である。第1の
結果から、比較化合物CはLD50が7.2ppmで、魚
毒性B類相当にランクされるのに対して、本発明
化合物はLD50が80ppm以上で、A類相当にラン
クされる低魚毒性を示すことがわかる。
第1図は本発明除草剤の有効成分化合物及び比
較化合物についての魚毒性テストの結果を示すグ
ラフである。
較化合物についての魚毒性テストの結果を示すグ
ラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記式(1) 但し式中、nは0もしくは1を示す、 で表わされる4−(2,4−ジクロロ−3−メチ
ルベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−フエナ
シルオキシピラゾール系化合物を有効成分として
含有することを特徴とするピラゾール系除草剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18959486A JPS6289604A (ja) | 1986-08-14 | 1986-08-14 | ピラゾ−ル系除草剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18959486A JPS6289604A (ja) | 1986-08-14 | 1986-08-14 | ピラゾ−ル系除草剤 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55149308A Division JPS5772903A (en) | 1980-10-27 | 1980-10-27 | Pyrazole herbicide |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6289604A JPS6289604A (ja) | 1987-04-24 |
| JPH0124122B2 true JPH0124122B2 (ja) | 1989-05-10 |
Family
ID=16243927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18959486A Granted JPS6289604A (ja) | 1986-08-14 | 1986-08-14 | ピラゾ−ル系除草剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6289604A (ja) |
-
1986
- 1986-08-14 JP JP18959486A patent/JPS6289604A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6289604A (ja) | 1987-04-24 |
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