JPH0124219B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0124219B2 JPH0124219B2 JP58115228A JP11522883A JPH0124219B2 JP H0124219 B2 JPH0124219 B2 JP H0124219B2 JP 58115228 A JP58115228 A JP 58115228A JP 11522883 A JP11522883 A JP 11522883A JP H0124219 B2 JPH0124219 B2 JP H0124219B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion
- strength
- high temperatures
- corrosion resistance
- cast steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
Description
本発明は高温での強度ならびに耐食性のすぐれ
たFe−Ni−Cr系耐熱鋳鋼に関するものであり、
更に詳しくは鉄を基調としてNi−Crを含むオー
ステナイト系耐熱鋳鋼に、Nb,NおよびCe,La
ならびにY等の希土類元素を一定量複合添加する
ことにより、高温度、特に800℃を超える苛酷な
使用環境に耐え得る高温強度と高温耐食性を具備
した耐熱耐食鋳鋼に関するものである。 セメント製造に際しては、キルンで焼成された
赤熱状のセメントクリンカは通風孔を有する板状
のグレートプレート上で熱交換を行つて急冷され
ており、この板状のグレートプレート材には
JIS・SCH−13(ACI−HH)(耐熱鋳鋼)が使用
されているが、近年、操業条件の苛酷化に伴つて
高温強度、高温腐食ならびに金属組織の安定性な
どに問題があつて長時間の使用がむずかしく、高
温度での高強度高耐食性のすぐれた材料の開発が
強く要請されている。 本発明は、上記要請に応えるべく、Ni−Crを
含むオーステナイト系耐熱鋳鋼を基本組成とし、
高温特性に対する各種添加元素の影響について鋭
意研究を重ねた結果、Nb,NおよびCe,Laなら
びにY等の希土類元素を一定量ほど複合添加する
ことによつて高温度での強度ならびに耐食性を高
めることができ、鋳造性のすぐれたFe−Ni−Cr
系オーステナイト系耐熱耐食鋳鋼を提供するに到
つた。 すなわち、本発明の耐熱耐食鋳鋼は、重量%で
C 0.2〜0.7%、Si 0.3〜2.0%、Mn 0.3〜2.0%、
Ni 5〜14%、Cr 15〜30%、Nb 0.3〜2.0%、N
0.21〜0.7%およびCe,LaならびにY等の希土
類元素0.05〜2.0%を含有し、残部がFeからなる
ことを特徴とする耐熱耐食鋳鋼である。以下に本
発明の耐熱耐食鋳鋼の組成理由について詳細に説
明する。 Cは鋳造性を良好にするほか、Nbとの共存下
において二次炭化物を形成し、高温での強度を高
めるのに必要である。0.2%未満では高温度での
強度の低下が著しく、また、組識が不安定となる
ので少なくとも0.2%以上を必要とする。 また、0.7%を超えるとCrとの炭化物が過剰に
析出して靭性が低下するので、0.7%を上限とす
る。 Siは溶製時の脱酸剤としての役割を果すほか、
高温での耐酸化、耐食性を改善するのに有効であ
る。また鋳物の鋳造性を良くする元素であるが、
0.3%未満の添加ではこれらの効果がうすい。ま
た、2.0%を超えると高温での強度が低下するが、
高温での耐酸化、耐食性を考慮に入れると2.0%
を上限とする。 Mnは上記Siと同様に脱酸剤としての機能のほ
か、溶鋼中のS(硫黄)を固定化して無害化する
元素で有効であるが、あまり多く添加すると高温
での強度の低下や耐食耐酸化性を劣化させるの
で、0.3〜2.0%を限定する。 CrはNiの共存下においては鋳鋼組織をオース
テナイト化し、高温での強度や耐酸、耐食性を高
める効果が顕著である。そして、その効果はCr
の増加とともに高められ、特に800℃以上の温度
での強化や耐酸性、耐食性を十分に発揮するには
最低限15%以上の添加が必要である。 ただし、あまり多く添加すると、かえつて金属
組織が不安定となるので、30%を上限とする。 Niは上記のようにCrと共存して鋳鋼をオース
テナイト化組織となし、その組織を安定化して高
温における強度および耐食性酸化性を高めるには
有効な元素である。5%未満の添加では組織が不
安定となる。14%を超えて過剰に添加しても高温
での強度の増加は、それほど顕著でなく、また、
Ni自体は耐食耐酸化性をもたないが、間接的に
皮膜の安定に寄与して耐食、耐酸化性を増加す
る。したがつて、Niの含有量は5〜14%とする。 本発明の鋳鋼は上記の諸元素に加えて、Nb,
NおよびCe,LaならびにY等の希土類元素を一
定量複合的に添加することが最大の特徴である。
そして、これらの元素の複合添加によつて高温に
おける強度や硫化腐食に対する耐食性が飛躍的に
改善されるが、いずれか1つの元素を欠いても、
その効果は得られない。 Nbは強力な炭化物生成元素であり、高温での
強度を高めるのに効果がある。しかし、その効果
を得るには、少なくとも0.3%以上の添加が必要
である。一方、過剰に添加すると、かえつて高温
での強度や耐食、耐酸化性が低下するので、2.0
%を上限とする。 なお、Nbは通常不可避のTaを含む。TaはNb
と同効元素であるので、Taを含む場合、Nbと
Taの合計が0.3〜2.0%であれば良い。 Nは強力なオーステナイト安定化元素である
が、0.21%未満では、その効果が少なく、0.7%
を超えて添加すると炭窒化物の粗大化を招き、却
つて劣化するので0.21〜0.7%を限定する。 Ce、LaおよびY等の希土類元素は高温での耐
食、耐酸化性を改善させるとともに強度も高める
のに効果があるが、その添加量は0.05%未満では
効果がうすく、また2.0%を超えて添加しても顕
著な効果はないので、2.0%を上限とする。また、
Ce,LaおよびY等の希土類元素は同効元素であ
るので、それらの元素の合計が0.05〜2.0%であ
ればよい。その他のS,P等の不純物はこの種の
鋳鋼の通常の許容される範囲内で存在しても差支
えない。 次に本発明の実施例を具体的に説明する。第1
表は本発明に使用した各種合金の化学成分を示
す。
たFe−Ni−Cr系耐熱鋳鋼に関するものであり、
更に詳しくは鉄を基調としてNi−Crを含むオー
ステナイト系耐熱鋳鋼に、Nb,NおよびCe,La
ならびにY等の希土類元素を一定量複合添加する
ことにより、高温度、特に800℃を超える苛酷な
使用環境に耐え得る高温強度と高温耐食性を具備
した耐熱耐食鋳鋼に関するものである。 セメント製造に際しては、キルンで焼成された
赤熱状のセメントクリンカは通風孔を有する板状
のグレートプレート上で熱交換を行つて急冷され
ており、この板状のグレートプレート材には
JIS・SCH−13(ACI−HH)(耐熱鋳鋼)が使用
されているが、近年、操業条件の苛酷化に伴つて
高温強度、高温腐食ならびに金属組織の安定性な
どに問題があつて長時間の使用がむずかしく、高
温度での高強度高耐食性のすぐれた材料の開発が
強く要請されている。 本発明は、上記要請に応えるべく、Ni−Crを
含むオーステナイト系耐熱鋳鋼を基本組成とし、
高温特性に対する各種添加元素の影響について鋭
意研究を重ねた結果、Nb,NおよびCe,Laなら
びにY等の希土類元素を一定量ほど複合添加する
ことによつて高温度での強度ならびに耐食性を高
めることができ、鋳造性のすぐれたFe−Ni−Cr
系オーステナイト系耐熱耐食鋳鋼を提供するに到
つた。 すなわち、本発明の耐熱耐食鋳鋼は、重量%で
C 0.2〜0.7%、Si 0.3〜2.0%、Mn 0.3〜2.0%、
Ni 5〜14%、Cr 15〜30%、Nb 0.3〜2.0%、N
0.21〜0.7%およびCe,LaならびにY等の希土
類元素0.05〜2.0%を含有し、残部がFeからなる
ことを特徴とする耐熱耐食鋳鋼である。以下に本
発明の耐熱耐食鋳鋼の組成理由について詳細に説
明する。 Cは鋳造性を良好にするほか、Nbとの共存下
において二次炭化物を形成し、高温での強度を高
めるのに必要である。0.2%未満では高温度での
強度の低下が著しく、また、組識が不安定となる
ので少なくとも0.2%以上を必要とする。 また、0.7%を超えるとCrとの炭化物が過剰に
析出して靭性が低下するので、0.7%を上限とす
る。 Siは溶製時の脱酸剤としての役割を果すほか、
高温での耐酸化、耐食性を改善するのに有効であ
る。また鋳物の鋳造性を良くする元素であるが、
0.3%未満の添加ではこれらの効果がうすい。ま
た、2.0%を超えると高温での強度が低下するが、
高温での耐酸化、耐食性を考慮に入れると2.0%
を上限とする。 Mnは上記Siと同様に脱酸剤としての機能のほ
か、溶鋼中のS(硫黄)を固定化して無害化する
元素で有効であるが、あまり多く添加すると高温
での強度の低下や耐食耐酸化性を劣化させるの
で、0.3〜2.0%を限定する。 CrはNiの共存下においては鋳鋼組織をオース
テナイト化し、高温での強度や耐酸、耐食性を高
める効果が顕著である。そして、その効果はCr
の増加とともに高められ、特に800℃以上の温度
での強化や耐酸性、耐食性を十分に発揮するには
最低限15%以上の添加が必要である。 ただし、あまり多く添加すると、かえつて金属
組織が不安定となるので、30%を上限とする。 Niは上記のようにCrと共存して鋳鋼をオース
テナイト化組織となし、その組織を安定化して高
温における強度および耐食性酸化性を高めるには
有効な元素である。5%未満の添加では組織が不
安定となる。14%を超えて過剰に添加しても高温
での強度の増加は、それほど顕著でなく、また、
Ni自体は耐食耐酸化性をもたないが、間接的に
皮膜の安定に寄与して耐食、耐酸化性を増加す
る。したがつて、Niの含有量は5〜14%とする。 本発明の鋳鋼は上記の諸元素に加えて、Nb,
NおよびCe,LaならびにY等の希土類元素を一
定量複合的に添加することが最大の特徴である。
そして、これらの元素の複合添加によつて高温に
おける強度や硫化腐食に対する耐食性が飛躍的に
改善されるが、いずれか1つの元素を欠いても、
その効果は得られない。 Nbは強力な炭化物生成元素であり、高温での
強度を高めるのに効果がある。しかし、その効果
を得るには、少なくとも0.3%以上の添加が必要
である。一方、過剰に添加すると、かえつて高温
での強度や耐食、耐酸化性が低下するので、2.0
%を上限とする。 なお、Nbは通常不可避のTaを含む。TaはNb
と同効元素であるので、Taを含む場合、Nbと
Taの合計が0.3〜2.0%であれば良い。 Nは強力なオーステナイト安定化元素である
が、0.21%未満では、その効果が少なく、0.7%
を超えて添加すると炭窒化物の粗大化を招き、却
つて劣化するので0.21〜0.7%を限定する。 Ce、LaおよびY等の希土類元素は高温での耐
食、耐酸化性を改善させるとともに強度も高める
のに効果があるが、その添加量は0.05%未満では
効果がうすく、また2.0%を超えて添加しても顕
著な効果はないので、2.0%を上限とする。また、
Ce,LaおよびY等の希土類元素は同効元素であ
るので、それらの元素の合計が0.05〜2.0%であ
ればよい。その他のS,P等の不純物はこの種の
鋳鋼の通常の許容される範囲内で存在しても差支
えない。 次に本発明の実施例を具体的に説明する。第1
表は本発明に使用した各種合金の化学成分を示
す。
【表】
【表】
第1表において、No.1はSCH−13の従来の合
金、No.2〜7は本発明のための比較合金であり、
No.8〜9は本発明の合金の実施例である。 クリープ破断試験は、JIS Z2272の規定に準拠
し、温度800℃で荷重8.5Kg/mm2と7.0Kg/mm2の条
件下で行つた。また高温引張試験はJIS G0567の
規定に準拠し、温度800℃と1000℃の各温度で行
つた。 一方、高温での腐蝕試験は、試薬特級の無水の
Na2SO4を100〜150メツシユに粉砕した普通セメ
ントのクリンカーに20%ほど添加した腐食媒の中
に試料を埋込んで温度900℃で100時間保持し、重
量変化を測定した。 第2表は第1表に示した試料の800℃で荷重7.0
Kg/mm2および8.5Kg/mm2の条件下におけるクリー
プ破断の試験の結果である。
金、No.2〜7は本発明のための比較合金であり、
No.8〜9は本発明の合金の実施例である。 クリープ破断試験は、JIS Z2272の規定に準拠
し、温度800℃で荷重8.5Kg/mm2と7.0Kg/mm2の条
件下で行つた。また高温引張試験はJIS G0567の
規定に準拠し、温度800℃と1000℃の各温度で行
つた。 一方、高温での腐蝕試験は、試薬特級の無水の
Na2SO4を100〜150メツシユに粉砕した普通セメ
ントのクリンカーに20%ほど添加した腐食媒の中
に試料を埋込んで温度900℃で100時間保持し、重
量変化を測定した。 第2表は第1表に示した試料の800℃で荷重7.0
Kg/mm2および8.5Kg/mm2の条件下におけるクリー
プ破断の試験の結果である。
【表】
本表中の資料No.は、前記第1表の試料No.と対応
する。 第2表から判るように、本発明合金は著しくク
リープ破断強度が改善される。 第3表は第1表に示した試料の800℃と1000℃
の高温引張試験の結果を示す。
する。 第2表から判るように、本発明合金は著しくク
リープ破断強度が改善される。 第3表は第1表に示した試料の800℃と1000℃
の高温引張試験の結果を示す。
【表】
本表中の試料No.は第1表の試料No.に対応する。
第3表から判るように本発明の合金は、著しく高
温での引張強さが改善される。 第1図は、第1表に示した試料を100〜150メツ
シユに粉砕した普通セメントのクリンカに無水の
Na2SO4を20%添加した中で温度900℃で100時間
の硫化腐食試験を行つた結果を示す。 図から判るように本発明の合金は、比較材に比
べて高温での硫化腐食に対する耐食性が著しく改
善される。 以上のように、本発明の合金は800℃以上の温
度において高強度ならびに高耐食性をもつた合金
であり、特に、耐硫化腐食性に優れた合金であ
り、高温領域で高い強度ならびに硫化腐食に対す
る高い耐食性が要求される部材では、この種の合
金が有用である。
第3表から判るように本発明の合金は、著しく高
温での引張強さが改善される。 第1図は、第1表に示した試料を100〜150メツ
シユに粉砕した普通セメントのクリンカに無水の
Na2SO4を20%添加した中で温度900℃で100時間
の硫化腐食試験を行つた結果を示す。 図から判るように本発明の合金は、比較材に比
べて高温での硫化腐食に対する耐食性が著しく改
善される。 以上のように、本発明の合金は800℃以上の温
度において高強度ならびに高耐食性をもつた合金
であり、特に、耐硫化腐食性に優れた合金であ
り、高温領域で高い強度ならびに硫化腐食に対す
る高い耐食性が要求される部材では、この種の合
金が有用である。
図は供試材の腐食試験結果を示す棒グラフであ
る。
る。
Claims (1)
- 1 重量%で、C 0.2〜0.7%、Si 0.3〜2.0%、
Mn 0.3〜2.0%、Ni 5〜14%、Cr 15〜30%、
Nb 0.3〜2.0%、N 0.21〜0.7%、および、Ce,
LaならびにY等の希土類元素0.05〜2.0%を含有
し、残部がFeからなり、耐硫化腐食性の優れた
ことを特徴とする耐熱耐食鋳鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11522883A JPS609861A (ja) | 1983-06-28 | 1983-06-28 | 耐熱耐食鋳鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11522883A JPS609861A (ja) | 1983-06-28 | 1983-06-28 | 耐熱耐食鋳鋼 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS609861A JPS609861A (ja) | 1985-01-18 |
| JPH0124219B2 true JPH0124219B2 (ja) | 1989-05-10 |
Family
ID=14657518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11522883A Granted JPS609861A (ja) | 1983-06-28 | 1983-06-28 | 耐熱耐食鋳鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS609861A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6277444A (ja) * | 1985-10-01 | 1987-04-09 | Ube Ind Ltd | 耐食合金 |
| JP2018070900A (ja) * | 2016-10-24 | 2018-05-10 | トヨタ自動車株式会社 | オーステナイト系耐熱鋳鋼 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4923453A (ja) * | 1972-06-28 | 1974-03-01 | ||
| JPS5857506B2 (ja) * | 1980-06-03 | 1983-12-20 | 太平金属工業株式会社 | 耐熱合金 |
-
1983
- 1983-06-28 JP JP11522883A patent/JPS609861A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS609861A (ja) | 1985-01-18 |
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