JPH0125335B2 - - Google Patents
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- JPH0125335B2 JPH0125335B2 JP56179702A JP17970281A JPH0125335B2 JP H0125335 B2 JPH0125335 B2 JP H0125335B2 JP 56179702 A JP56179702 A JP 56179702A JP 17970281 A JP17970281 A JP 17970281A JP H0125335 B2 JPH0125335 B2 JP H0125335B2
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- JP
- Japan
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- weight
- copolymer
- parts
- polyglutarimide
- styrene
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は耐熱性、耐衝撃性、溶融流動性および
耐候性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関するもの
である。 ポリグルタルイミドは高い熱変形温度を持つ樹
脂であるが、その反面、衝撃強度等の機械的性質
と溶融成形時における流動性が劣るため、従来熱
可塑性成形材料としての用途が限られていた。 熱可塑性成形材料用樹脂を目的としたポリグル
タルイミド樹脂の改良方法としては、特開昭52−
63989号公報(ローム、アンド、ハース社)に記
されているように、アクリロニトリル/ブタジエ
ン/スチレン(ABS)系共重合体、メタクリル
酸メチル/ブタジエン/スチレン(MBS)系共
重合体またはポリブチルアクリレート等のアルキ
ルアクリレートゴム系の衝撃改良剤を混合する方
法が知られているが、単にこれらの衝撃改質剤を
混合しただけでは十分高い衝撃強度を得ることは
難しい。またABS系共重合体やMBS系共重合体
などのジエン系ゴムをベースとする衝撃改質剤は
ゴム中に二重結合が含有されるため、酸素、オゾ
ン、紫外線等によつて劣化を受けやすく、これら
の衝撃改質剤を混合することによつて、たとえポ
リグルタルイミド樹脂の衝撃強度が上昇したとし
ても耐候性に優れた耐衝撃性樹脂を得ることはで
きない。一方ポリブチルアクリレートゴムなどの
アクリル系ゴムは不飽和結合を含有しないのでこ
れを衝撃改質剤として混合することによつて耐候
性に優れたポリグルタルイミド樹脂組成物の取得
が期待できるが、得られる樹脂組成物の衝撃強度
は不十分であり、耐熱性耐衝撃性樹脂としては実
用価値が低い。 このように上記衝撃改質剤のみをポリグルタル
イミドに混合するだけでは衝撃強度が十分高い樹
脂を得ることはできないので、衝撃強度を一層改
良する方法として、(1)ポリグルタルイミドにブタ
ジエン系ゴムまたはアルキルアクリレート系ゴム
をベースとする多段重合体とポリカーボネートの
両者を混合する方法(特開昭55−80459号公報)
や(2)ブタジエン系ゴムをベースとした多段重合体
とアルキルアクリレート系ゴムをベースとした多
段重合体の2種類の衝撃改質剤を混合する方法
(特開昭55−152740号公報)が提案されている。
しかし上記(1)法ではある程度衝撃強度は上昇する
ものの、ポリカーボネートを必須成分とするため
流動性が悪化し、熱可塑性成形樹脂としての魅力
に乏しい。また上記(2)法では衝撃強度が十分上ら
ない上に、ブタジエン系ゴムをベースとする衝撃
改質剤を含有するためやはり耐候性が劣り、望ま
しい樹脂組成物を得ることができない。 そこで本発明者らはポリグルタルイミドの高い
熱変形温度を保持しながら、耐衝撃性と溶融成形
時の流動性が優れ、かつ良好な耐候性を有するポ
リグルタルイミド樹脂組成物を得ることを目的と
して鋭意検討した結果、エチレン―プロピレン―
非共役ジエン共重合体ゴムをベースとするグラフ
ト共重合体をポリグルタルイミドに混合すること
により、耐熱性、耐衝撃性、溶融流動性および耐
候性に優れた熱可塑性樹脂組成物が得られること
を見出し本発明に到達した。 すなわち本発明は(A)ポリグルタルイミドおよび
(B)エチレン―プロピレン―非共役ジエン共重合体
ゴム10〜70重量部の存在下に芳香族ビニル系単量
体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体および
シアン化ビニル系単量体からなる群より選ばれた
少なくとも1種のビニル系単量体90〜30重量部を
重合してなるグラフト共重合体を(A)が10〜90重量
部、(B)が90〜10重量部で、かつ(A)+(B)が100重量
部となる割合で配合してなる熱可塑性樹脂組成物
を提供するものである。 本発明で用いる(A)ポリグルタルイミドとは下記
式()で示される環状イミド単位を含有する重
合体または共重合体である。 ただし式中のR1,R2およびR3は各々水素また
は炭素数1〜20の置換または非置換のアルキル基
またはアリール基を示す。 上記環状イミド単位を含有するならば、いかな
る化学構造のポリグルタルアミドであつても本発
明に適用することができるが、通常は上記環状イ
ミド単位中のR1およびR2が水素またはメチル基
であり、R3が水素、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基またはフエニル基であるもの
が、一般的に用いられる。 またポリグルタルイミドの製造方法はとくに制
限しないが、例えば特開昭52−63989号公報に記
載されるポリメタクリル酸メチルとアンモニアま
たはメチルアミンやエチルアミンなどの第一アミ
ンを押出機中で反応させ、グルタルイミド環を形
成する方法が有用である。 本発明において、(A)ポリグルタルイミドに混合
する(B)グラフト共重合体とはエチレン―プロピレ
ン―非共役ジエン系共重合体ゴム(以下EPDM
と略称する)の存在下にスチレン、α―メチルス
チレン等で代表される芳香族ビニル系単量体、メ
タクリル酸メチル、アクリル酸メチル等で代表さ
れる(メタ)アクリル酸エステル系単量体および
アクリロニトリルに代表されるシアン化ビニル系
単量体から選ばれた少なくとも1種を重合させて
得られるものである。ここでいうEPDMとはエ
チレン/プロピレン(モル比)が20/80〜90/
10、非共役ジエン含有量が1〜20モル%の組成か
らなり、ムーニー粘度20〜100のものが望ましい。
非共役ジエンとしてはノルボルネン類、シクロペ
ンタジエン類等の環状ジエン類や1,4―ヘキサ
ジエンなどの鎖状ジエン類が用いられる。これら
の非共役ジエン類のうちとくに5―エチリデン―
2―ノルボルネン、ジシクロペンタジエンおよび
1,4―ヘキサジエンが一般的に用いられる。 本発明で使用する(B)グラフト共重合体におい
て、EPDMの存在下に重合させる単量体混合物
(グラフト成分)の組成は芳香族ビニル系単量体
0〜90重量%、(メタ)アクリル酸エステル系単
量体0〜100重量%およびシアン化ビニル系単量
体0〜40重量%の範囲にあることが好ましい。グ
ラフト成分の組成が上記の範囲であれば(A)ポリグ
ルタルイミドと(B)グラフト共重合体は良好な相溶
性を示し、耐衝撃性、耐熱性、流動性および耐候
性がともに優れた樹脂組成物を得ることができ
る。 また(B)グラフト共重合体はEPDM10〜70重量
部、望ましくは15〜60重量部の存在下に上記の組
成を持つ単量体または単量体混合物30〜90重量
部、望ましくは40〜85重量部を重合させた組成か
らなることが必要である。ここでEPDMが10重
量部未満の場合は樹脂組成物の衝撃強度が不十分
であり、70重量部を越える場合は、グラフト共重
合体とポリグルタルイミドとの相溶性が悪化し、
耐衝撃性のすぐれた樹脂組成物を得ることができ
なくなるため好ましくない。 EPDMをベースとするグラフト共重合体の製
造方法に関しては種々の方法が提案されている
が、本発明で用いる(B)グラフト共重合体の製造法
に関しては特に制限がなく、例えば特公昭49−
24596号公報に記された溶液予備グラフト重合を
第一段階とする二段階重合法、特公昭48−18118
号公報等に記された非重合性溶媒を使つた溶液重
合法、特公昭49−14549号公報等に記された乳化
重合法および特公昭54−32833号公報等に記され
た懸濁重合法等で製造することができる。 本発明における樹脂組成物の配合比は(A)ポリグ
ルタルイミド10〜90重量部、特に望ましくは40〜
80重量部および(B)グラフト共重合体90〜10重量
部、特に望ましくは60〜20重量部(ただし(A)+(B)
は100重量部)である。この範囲の配合比で混合
した場合のみ、耐熱性、耐衝撃性、流動性および
耐候性のすべてが優れた樹脂組成物を得ることが
できる。この組成範囲外では、得られる樹脂組成
物の耐熱性、耐衝撃性もしくは流動性のうち一つ
あるいはいくつかの特性が劣り、望ましい樹脂組
成物を得ることはできない。 本発明の樹脂組成物は(A)ポリグルタルイミドと
(B)グラフト共重合体の他に、目的に合わせて各種
の(共)重合体や樹脂をさらに混合することによ
つて、耐熱性、耐衝撃性および溶融流動性の物性
バランスを一層改良したり、その他の望ましい性
質を付与することもできる。例えば、ポリスチレ
ン、スチレン/アクリロニトリル共重合体
(SAN樹脂)、スチレン/メタクリル酸メチル共
重合体、スチレン/メタクリル酸メチル/アクリ
ロニトリル共重合体等を混合することにより、衝
撃強度と流動性を向上させることができる。α―
メチルスチレン/アクリロニトリル共重合体、α
―メチルスチレン/スチレン/アクリロニトリル
共重合体、α―メチルスチレン/メタクリル酸メ
チル/アクリロニトリル共重合体等のα―メチル
スチレン系共重合体、スチレン/無水マレイン酸
共重合体、スチレン/無水マレイン酸/アクリロ
ニトリル共重合体等の無水マレイン酸系共重合体
やスチレン/マレイミド共重合体、メタクリル酸
メチル/マレイミド共重合体等のマレイミド系共
重合体などを混合することによつて高い熱変形温
度を保持しながら衝撃強度と溶融流動性を向上さ
せることができる。またスチレン/無水マレイン
酸/ブタジエン系共重合体、スチレン/無水マレ
イン酸/アクリロニトリル/ブタジエン系共重合
体、アクリロニトリル/無水マレイン酸/スチレ
ン系共重合体(ABS樹脂)、メタクリル酸メチ
ル/ブタジエン/スチレン系共重合体(MBS樹
脂)およびゴム補強ポリスチレン(HIPST樹脂)
などのゴム変性共重合体を混合することによつ
て、目的の特性を付与しながら衝撃強度を大幅に
向上させることができる。その他にも種々の目的
に合わせて各種の樹脂を混合することによつて望
ましい性質を付与することが可能である。 なお本発明の熱可塑性樹脂組成物には通常のヒ
ンダードフエノール系酸化防止剤、リン系酸化防
止剤およびイオウ系酸化防止剤等の酸化防止剤を
添加して熱安定性を向上させたり、滑剤を添加し
て流動性をさらに良くすることもできる。また目
的に合わせて、ガラス繊維等の繊維状補強剤、無
機充填剤、着色剤、顔料を配合することもでき
る。また本発明の樹脂組成物にテトラブロモビス
フエノールA、デカブロモビフエニルエーテル、
臭素化ポリカーボネート等の一般のハロゲン化有
機化合物系難燃剤を酸化アンチモンとともに混合
することによつて難燃化が可能である。 本発明の熱可塑性樹脂組成物の製法にもとくに
制限はなく、例えば(A)ポリグルタルイミド、(B)グ
ラフト共重合体および必要に応じその他の重合体
を予め混合し、または混合せずに所望の量比で押
出機へ供給し、溶融混合する方法などが採用され
る。 以上説明したように本発明の熱可塑性樹脂組成
物は熱変形温度に代表される耐熱性、耐衝撃性に
代表される機械的性質および溶融成形時の流動性
のバランスがすぐれており、かつすぐれた耐候性
を有しているので、これらの特性を生かした種々
の用途に適用が期待される。 以下、参考例および実施例によつて本発明をさ
らに説明する。なお実施例中、熱変形温度は
ASTM D―648―56、アイゾツト衝撃強度は
ASTM D―256―56Method Aに従つて測定し
た。溶融粘度は高化式フローテスターによつて樹
脂温度260℃で測定した。部数は重量部を表わす。 参考例1 ((A)ポリグルタルイミド、(B)グラフト
共重合体および(C)ビニル系共重合体の調製) (A) ポリグルタルイミド ポリメタクリル酸メチルのペレツトをアンモニ
アまたはメチルアミンまたはエチルアミンととも
に押出機中に仕込み、押出機に取り付けられた排
気口から発生ガスを脱気しながら、樹脂温度280
℃で押出を行ない、表1に示した3種のポリグル
タルイミドを調製した。
耐候性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関するもの
である。 ポリグルタルイミドは高い熱変形温度を持つ樹
脂であるが、その反面、衝撃強度等の機械的性質
と溶融成形時における流動性が劣るため、従来熱
可塑性成形材料としての用途が限られていた。 熱可塑性成形材料用樹脂を目的としたポリグル
タルイミド樹脂の改良方法としては、特開昭52−
63989号公報(ローム、アンド、ハース社)に記
されているように、アクリロニトリル/ブタジエ
ン/スチレン(ABS)系共重合体、メタクリル
酸メチル/ブタジエン/スチレン(MBS)系共
重合体またはポリブチルアクリレート等のアルキ
ルアクリレートゴム系の衝撃改良剤を混合する方
法が知られているが、単にこれらの衝撃改質剤を
混合しただけでは十分高い衝撃強度を得ることは
難しい。またABS系共重合体やMBS系共重合体
などのジエン系ゴムをベースとする衝撃改質剤は
ゴム中に二重結合が含有されるため、酸素、オゾ
ン、紫外線等によつて劣化を受けやすく、これら
の衝撃改質剤を混合することによつて、たとえポ
リグルタルイミド樹脂の衝撃強度が上昇したとし
ても耐候性に優れた耐衝撃性樹脂を得ることはで
きない。一方ポリブチルアクリレートゴムなどの
アクリル系ゴムは不飽和結合を含有しないのでこ
れを衝撃改質剤として混合することによつて耐候
性に優れたポリグルタルイミド樹脂組成物の取得
が期待できるが、得られる樹脂組成物の衝撃強度
は不十分であり、耐熱性耐衝撃性樹脂としては実
用価値が低い。 このように上記衝撃改質剤のみをポリグルタル
イミドに混合するだけでは衝撃強度が十分高い樹
脂を得ることはできないので、衝撃強度を一層改
良する方法として、(1)ポリグルタルイミドにブタ
ジエン系ゴムまたはアルキルアクリレート系ゴム
をベースとする多段重合体とポリカーボネートの
両者を混合する方法(特開昭55−80459号公報)
や(2)ブタジエン系ゴムをベースとした多段重合体
とアルキルアクリレート系ゴムをベースとした多
段重合体の2種類の衝撃改質剤を混合する方法
(特開昭55−152740号公報)が提案されている。
しかし上記(1)法ではある程度衝撃強度は上昇する
ものの、ポリカーボネートを必須成分とするため
流動性が悪化し、熱可塑性成形樹脂としての魅力
に乏しい。また上記(2)法では衝撃強度が十分上ら
ない上に、ブタジエン系ゴムをベースとする衝撃
改質剤を含有するためやはり耐候性が劣り、望ま
しい樹脂組成物を得ることができない。 そこで本発明者らはポリグルタルイミドの高い
熱変形温度を保持しながら、耐衝撃性と溶融成形
時の流動性が優れ、かつ良好な耐候性を有するポ
リグルタルイミド樹脂組成物を得ることを目的と
して鋭意検討した結果、エチレン―プロピレン―
非共役ジエン共重合体ゴムをベースとするグラフ
ト共重合体をポリグルタルイミドに混合すること
により、耐熱性、耐衝撃性、溶融流動性および耐
候性に優れた熱可塑性樹脂組成物が得られること
を見出し本発明に到達した。 すなわち本発明は(A)ポリグルタルイミドおよび
(B)エチレン―プロピレン―非共役ジエン共重合体
ゴム10〜70重量部の存在下に芳香族ビニル系単量
体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体および
シアン化ビニル系単量体からなる群より選ばれた
少なくとも1種のビニル系単量体90〜30重量部を
重合してなるグラフト共重合体を(A)が10〜90重量
部、(B)が90〜10重量部で、かつ(A)+(B)が100重量
部となる割合で配合してなる熱可塑性樹脂組成物
を提供するものである。 本発明で用いる(A)ポリグルタルイミドとは下記
式()で示される環状イミド単位を含有する重
合体または共重合体である。 ただし式中のR1,R2およびR3は各々水素また
は炭素数1〜20の置換または非置換のアルキル基
またはアリール基を示す。 上記環状イミド単位を含有するならば、いかな
る化学構造のポリグルタルアミドであつても本発
明に適用することができるが、通常は上記環状イ
ミド単位中のR1およびR2が水素またはメチル基
であり、R3が水素、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基またはフエニル基であるもの
が、一般的に用いられる。 またポリグルタルイミドの製造方法はとくに制
限しないが、例えば特開昭52−63989号公報に記
載されるポリメタクリル酸メチルとアンモニアま
たはメチルアミンやエチルアミンなどの第一アミ
ンを押出機中で反応させ、グルタルイミド環を形
成する方法が有用である。 本発明において、(A)ポリグルタルイミドに混合
する(B)グラフト共重合体とはエチレン―プロピレ
ン―非共役ジエン系共重合体ゴム(以下EPDM
と略称する)の存在下にスチレン、α―メチルス
チレン等で代表される芳香族ビニル系単量体、メ
タクリル酸メチル、アクリル酸メチル等で代表さ
れる(メタ)アクリル酸エステル系単量体および
アクリロニトリルに代表されるシアン化ビニル系
単量体から選ばれた少なくとも1種を重合させて
得られるものである。ここでいうEPDMとはエ
チレン/プロピレン(モル比)が20/80〜90/
10、非共役ジエン含有量が1〜20モル%の組成か
らなり、ムーニー粘度20〜100のものが望ましい。
非共役ジエンとしてはノルボルネン類、シクロペ
ンタジエン類等の環状ジエン類や1,4―ヘキサ
ジエンなどの鎖状ジエン類が用いられる。これら
の非共役ジエン類のうちとくに5―エチリデン―
2―ノルボルネン、ジシクロペンタジエンおよび
1,4―ヘキサジエンが一般的に用いられる。 本発明で使用する(B)グラフト共重合体におい
て、EPDMの存在下に重合させる単量体混合物
(グラフト成分)の組成は芳香族ビニル系単量体
0〜90重量%、(メタ)アクリル酸エステル系単
量体0〜100重量%およびシアン化ビニル系単量
体0〜40重量%の範囲にあることが好ましい。グ
ラフト成分の組成が上記の範囲であれば(A)ポリグ
ルタルイミドと(B)グラフト共重合体は良好な相溶
性を示し、耐衝撃性、耐熱性、流動性および耐候
性がともに優れた樹脂組成物を得ることができ
る。 また(B)グラフト共重合体はEPDM10〜70重量
部、望ましくは15〜60重量部の存在下に上記の組
成を持つ単量体または単量体混合物30〜90重量
部、望ましくは40〜85重量部を重合させた組成か
らなることが必要である。ここでEPDMが10重
量部未満の場合は樹脂組成物の衝撃強度が不十分
であり、70重量部を越える場合は、グラフト共重
合体とポリグルタルイミドとの相溶性が悪化し、
耐衝撃性のすぐれた樹脂組成物を得ることができ
なくなるため好ましくない。 EPDMをベースとするグラフト共重合体の製
造方法に関しては種々の方法が提案されている
が、本発明で用いる(B)グラフト共重合体の製造法
に関しては特に制限がなく、例えば特公昭49−
24596号公報に記された溶液予備グラフト重合を
第一段階とする二段階重合法、特公昭48−18118
号公報等に記された非重合性溶媒を使つた溶液重
合法、特公昭49−14549号公報等に記された乳化
重合法および特公昭54−32833号公報等に記され
た懸濁重合法等で製造することができる。 本発明における樹脂組成物の配合比は(A)ポリグ
ルタルイミド10〜90重量部、特に望ましくは40〜
80重量部および(B)グラフト共重合体90〜10重量
部、特に望ましくは60〜20重量部(ただし(A)+(B)
は100重量部)である。この範囲の配合比で混合
した場合のみ、耐熱性、耐衝撃性、流動性および
耐候性のすべてが優れた樹脂組成物を得ることが
できる。この組成範囲外では、得られる樹脂組成
物の耐熱性、耐衝撃性もしくは流動性のうち一つ
あるいはいくつかの特性が劣り、望ましい樹脂組
成物を得ることはできない。 本発明の樹脂組成物は(A)ポリグルタルイミドと
(B)グラフト共重合体の他に、目的に合わせて各種
の(共)重合体や樹脂をさらに混合することによ
つて、耐熱性、耐衝撃性および溶融流動性の物性
バランスを一層改良したり、その他の望ましい性
質を付与することもできる。例えば、ポリスチレ
ン、スチレン/アクリロニトリル共重合体
(SAN樹脂)、スチレン/メタクリル酸メチル共
重合体、スチレン/メタクリル酸メチル/アクリ
ロニトリル共重合体等を混合することにより、衝
撃強度と流動性を向上させることができる。α―
メチルスチレン/アクリロニトリル共重合体、α
―メチルスチレン/スチレン/アクリロニトリル
共重合体、α―メチルスチレン/メタクリル酸メ
チル/アクリロニトリル共重合体等のα―メチル
スチレン系共重合体、スチレン/無水マレイン酸
共重合体、スチレン/無水マレイン酸/アクリロ
ニトリル共重合体等の無水マレイン酸系共重合体
やスチレン/マレイミド共重合体、メタクリル酸
メチル/マレイミド共重合体等のマレイミド系共
重合体などを混合することによつて高い熱変形温
度を保持しながら衝撃強度と溶融流動性を向上さ
せることができる。またスチレン/無水マレイン
酸/ブタジエン系共重合体、スチレン/無水マレ
イン酸/アクリロニトリル/ブタジエン系共重合
体、アクリロニトリル/無水マレイン酸/スチレ
ン系共重合体(ABS樹脂)、メタクリル酸メチ
ル/ブタジエン/スチレン系共重合体(MBS樹
脂)およびゴム補強ポリスチレン(HIPST樹脂)
などのゴム変性共重合体を混合することによつ
て、目的の特性を付与しながら衝撃強度を大幅に
向上させることができる。その他にも種々の目的
に合わせて各種の樹脂を混合することによつて望
ましい性質を付与することが可能である。 なお本発明の熱可塑性樹脂組成物には通常のヒ
ンダードフエノール系酸化防止剤、リン系酸化防
止剤およびイオウ系酸化防止剤等の酸化防止剤を
添加して熱安定性を向上させたり、滑剤を添加し
て流動性をさらに良くすることもできる。また目
的に合わせて、ガラス繊維等の繊維状補強剤、無
機充填剤、着色剤、顔料を配合することもでき
る。また本発明の樹脂組成物にテトラブロモビス
フエノールA、デカブロモビフエニルエーテル、
臭素化ポリカーボネート等の一般のハロゲン化有
機化合物系難燃剤を酸化アンチモンとともに混合
することによつて難燃化が可能である。 本発明の熱可塑性樹脂組成物の製法にもとくに
制限はなく、例えば(A)ポリグルタルイミド、(B)グ
ラフト共重合体および必要に応じその他の重合体
を予め混合し、または混合せずに所望の量比で押
出機へ供給し、溶融混合する方法などが採用され
る。 以上説明したように本発明の熱可塑性樹脂組成
物は熱変形温度に代表される耐熱性、耐衝撃性に
代表される機械的性質および溶融成形時の流動性
のバランスがすぐれており、かつすぐれた耐候性
を有しているので、これらの特性を生かした種々
の用途に適用が期待される。 以下、参考例および実施例によつて本発明をさ
らに説明する。なお実施例中、熱変形温度は
ASTM D―648―56、アイゾツト衝撃強度は
ASTM D―256―56Method Aに従つて測定し
た。溶融粘度は高化式フローテスターによつて樹
脂温度260℃で測定した。部数は重量部を表わす。 参考例1 ((A)ポリグルタルイミド、(B)グラフト
共重合体および(C)ビニル系共重合体の調製) (A) ポリグルタルイミド ポリメタクリル酸メチルのペレツトをアンモニ
アまたはメチルアミンまたはエチルアミンととも
に押出機中に仕込み、押出機に取り付けられた排
気口から発生ガスを脱気しながら、樹脂温度280
℃で押出を行ない、表1に示した3種のポリグル
タルイミドを調製した。
【表】
(B) グラフト共重合体
EPDMとして三井石油化学工業(株)製三井EPT
# 4070(沃素価:24、ムーニー粘度:65、非共役
ジエン成分:5―エチリデン―2―ノルボルネ
ン)および三井EPT# 1045(沃素価:12、ムーニ
ー粘度:40、非共役ジエン成分:ジシクロペンタ
ジエン)を用い、表2に示した組成でEPDMの
存在下に単量体混合物の重合を行ない、グラフト
共重合体(B―1〜B―6)を調製した。 また比較用としてポリブタジエンゴムおよびポ
リアクリル酸ブチルゴムをベースとするグラフト
共重合体(B―7およびB―8)を同様に調製し
た。
# 4070(沃素価:24、ムーニー粘度:65、非共役
ジエン成分:5―エチリデン―2―ノルボルネ
ン)および三井EPT# 1045(沃素価:12、ムーニ
ー粘度:40、非共役ジエン成分:ジシクロペンタ
ジエン)を用い、表2に示した組成でEPDMの
存在下に単量体混合物の重合を行ない、グラフト
共重合体(B―1〜B―6)を調製した。 また比較用としてポリブタジエンゴムおよびポ
リアクリル酸ブチルゴムをベースとするグラフト
共重合体(B―7およびB―8)を同様に調製し
た。
【表】
【表】
(C) ビニル系共重合体
次の組成(重量%)を持つ共重合体(C―1)
〜(C―4)を調製した。 共重合体(C―1):スチレン〜/アクリロニト
リル=70/30 共重合体(C―2):スチレン/メタクリル酸メ
チル/アクリロニトリル=30/60/10 共重合体(C―3):α―メチルスチレン/スチ
レン/アクリロニトリル=70/10/20 共重合体(C―4):スチレン/無水マレイン酸
=78/22 実施例 1 参考例1で調製したポリグルタルイミド(A―
1〜A―3)、グラフト共重合体(B―1〜B―
8)および共重合体(C―1〜C―4)をそれぞ
れ表3の割合で配合し、射出成形して得た試験片
について物性を測定した結果を表3に示す。 また、ノツチ付1/2インチ試験片に、サンシヤ
イン・ウエザオメーターを400時間照射し、照射
前後のアイゾツト衝撃強度を比較することによ
り、耐候性の評価を行なつた。この結果を表3に
併せて示す。
〜(C―4)を調製した。 共重合体(C―1):スチレン〜/アクリロニト
リル=70/30 共重合体(C―2):スチレン/メタクリル酸メ
チル/アクリロニトリル=30/60/10 共重合体(C―3):α―メチルスチレン/スチ
レン/アクリロニトリル=70/10/20 共重合体(C―4):スチレン/無水マレイン酸
=78/22 実施例 1 参考例1で調製したポリグルタルイミド(A―
1〜A―3)、グラフト共重合体(B―1〜B―
8)および共重合体(C―1〜C―4)をそれぞ
れ表3の割合で配合し、射出成形して得た試験片
について物性を測定した結果を表3に示す。 また、ノツチ付1/2インチ試験片に、サンシヤ
イン・ウエザオメーターを400時間照射し、照射
前後のアイゾツト衝撃強度を比較することによ
り、耐候性の評価を行なつた。この結果を表3に
併せて示す。
【表】
【表】
表3の結果から明らかなように、本発明の組成
物(K―1〜K―12)は耐熱性、溶融流動性、耐
衝撃性および耐候性が均衡してすぐれており、こ
れらの特性はさらに他のビニル系共重合体(C)を配
合することにより一層向上する(K―1〜K―
12)。 一方、ポリブタジエンをベースとするグラフト
共重合体を配合した場合(K―13)は耐候性が極
めて劣り、溶融流動性も不十分である。またアク
リルゴムをベースとするグラフト共重合体を配合
した場合(K―14)は耐候性こそ満足するが、衝
撃強度が著しく低いため、実用に耐えない。
物(K―1〜K―12)は耐熱性、溶融流動性、耐
衝撃性および耐候性が均衡してすぐれており、こ
れらの特性はさらに他のビニル系共重合体(C)を配
合することにより一層向上する(K―1〜K―
12)。 一方、ポリブタジエンをベースとするグラフト
共重合体を配合した場合(K―13)は耐候性が極
めて劣り、溶融流動性も不十分である。またアク
リルゴムをベースとするグラフト共重合体を配合
した場合(K―14)は耐候性こそ満足するが、衝
撃強度が著しく低いため、実用に耐えない。
Claims (1)
- 1 (A)ポリグルタルイミドおよび(B)エチレン―プ
ロピレン―非共役ジエン共重合体ゴム10〜70重量
部の存在下に芳香族ビニル系単量体、(メタ)ア
クリル酸エステル系単量体およびシアン化ビニル
系単量体からなる群より選ばれた少なくとも1種
のビニル系単量体90〜30重量部を重合してなるグ
ラフト共重合体を(A)が10〜90重量部、(B)が90〜10
重量部で、かつ(A)+(B)が100重量部となる割合で
配合してなる熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17970281A JPS5883056A (ja) | 1981-11-11 | 1981-11-11 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17970281A JPS5883056A (ja) | 1981-11-11 | 1981-11-11 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5883056A JPS5883056A (ja) | 1983-05-18 |
| JPH0125335B2 true JPH0125335B2 (ja) | 1989-05-17 |
Family
ID=16070376
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17970281A Granted JPS5883056A (ja) | 1981-11-11 | 1981-11-11 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5883056A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS619459A (ja) * | 1984-06-26 | 1986-01-17 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
| US4727117A (en) * | 1985-08-27 | 1988-02-23 | Rohm And Haas Company | Imide polymers |
-
1981
- 1981-11-11 JP JP17970281A patent/JPS5883056A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5883056A (ja) | 1983-05-18 |
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