JPH0125336B2 - - Google Patents
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- JPH0125336B2 JPH0125336B2 JP56179704A JP17970481A JPH0125336B2 JP H0125336 B2 JPH0125336 B2 JP H0125336B2 JP 56179704 A JP56179704 A JP 56179704A JP 17970481 A JP17970481 A JP 17970481A JP H0125336 B2 JPH0125336 B2 JP H0125336B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- vinyl
- copolymer
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は熱変形温度が高く、かつ耐衝撃性と溶
融流動性のすぐれた熱可塑性樹脂組成物に関する
ものである。 近年、例えば特開昭52−63989号公報などによ
り耐熱性のすぐれた新規なイミド重合体として提
案されたポリグルタルイミドは、高い熱変形温度
を有する反面、衝撃強度に代表される機械的性質
と溶融成形時における流動性が劣るために、成形
材料としての用途がかなり制限されているのが実
状である。 従来からポリグルタルイミドの上記欠点を改善
する手段が種々検討されており、ポリグルタルイ
ミドに対しいわゆる衝撃強度改良剤として(1)アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン系(ABS
系)共重合体、メタクリル酸メチル/ブタジエ
ン/スチレン系(MBS系)共重合体またはアル
キルアクリレート系ゴムを使用する方法(特開昭
52−63989号公報)、(2)ブタジエン系ゴムまたはア
ルキルアクリレート系ゴムをベースとする多段重
合体とポリカーボネートを併用する方法(特開昭
55−80459号公報)および(3)ブタジエン系ゴムを
ベースとする多段重合体とアルキルアクリレート
系ゴムをベースとする多段重合体を併用する方法
(特開昭55−152740号公報)などが提案されてい
る。しかしながら、上記(1)法では得られる衝撃強
度はいまだに不十分であり、より高い衝撃強度を
得るには多量の改質剤を混合する必要があるた
め、その結果として熱変形温度と溶融流動性のい
ずれか一方または両者を著しく犠性にせざるを得
ない。また上記(2)、(3)法でも衝撃強度はある程度
改良されるものの、組成物の溶融流動性はかえつ
て悪化するという問題がある。 そこで本発明者らはポリグルタルイミドの高い
熱変形温度を保持し、しかもその耐衝撃性と溶融
流動性を同時に改良することを目的として検討し
た結果、ポリグルタルイミドに対し、ゴム状重合
体をベースとするグラフト共重合体と共に、芳香
族ビニル化合物と無水マレイン酸を必須成分とす
る特定のビニル系共重合体を配合することによつ
て、上記目的が効果的に達成できることを見出
し、本発明に到達した。 すなわち本発明は(A)ポリグルタルイミド、(B)ゴ
ム状重合体20〜80重量部の存在下に芳香族ビニル
系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体
およびシアン化ビニル系単量体からなる群より選
ばれた少なくとも1種のビニル系単量体80〜20重
量部を重合してなるグラフト共重合体および(C)芳
香族ビニル系単量体30〜95重量%、無水マレイン
酸5〜50重量%およびこれらと共重合可能な他の
ビニル系単量体0〜40重量%を重合してなるビニ
ル系共重合体を、(A)が10〜80重量部、(B)が10〜60
重量部および(C)が10〜80重量部で、かつ(A)+(B)+
(C)が100重量部となる割合で配合してなる熱可塑
性樹脂組成物を提供するものである。 (A)ポリグルタルイミドに(B)グラフト共重合体の
みを配合した組成物は溶融流動性が劣るばかり
か、その耐衝撃性も不十分である。しかるに上記
(A)と(B)の配合物に対し、さらに上記(C)ビニル系共
重合体を混合することにより、高い熱変形温度が
保持されたまま、耐衝撃性と溶融流動性が著しく
改善された組成物が得られる。かかる本発明の効
果の発現理由は明らかではないが、おそらくはビ
ニル系共重合体(C)がポリグルタルイミド(A)とグラ
フト共重合体(B)の相溶性向上に寄与し、しかもビ
ニル系共重合体(C)自身のすぐれた耐熱性が有効に
発現することに寄因するものと考えられる。 本発明で用いる(A)ポリグルタルイミドとは、下
記式()で示される環状イミド単位を含有する
重合体または共重合体である。 ただし式中のR1,R2およびR3は各々水素また
は炭素数1〜20の置換または非置換のアルキル基
またはアリール基を示す。 上記環状イミド単位を含有するならば、いかな
る化学構造のポリグルタルイミドであつても本発
明に適用することができるが、通常は上記環状イ
ミド単位中のR1およびR2が水素またはメチル基
であり、R3が水素、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基またはフエニル基であるもの
が、一般的に用いられる。またポリグルタルイミ
ドの製造方法はとくに制限しないが、例えば特開
昭52−63989号公報に記載されるポリメタクリル
酸メチルとアンモニアまたはメチルアミンやエチ
ルアミンなどの第一アミンを押出機中で反応さ
せ、グルタルイミド環を形成する方法が有用であ
る。 本発明で用いる(B)グラフト共重合体とは、ゴム
状重合体の存在下にスチレン、α―メチルスチレ
ン等で代表される芳香族ビニル系単量体、メタク
リル酸メチル、アクリル酸メチル等で代表される
(メタ)アクリル酸エステル系単量体およびアク
リロニトリル、メタクリロニトリル等で代表され
るシアン化ビニル系単量体から選ばれた少なくと
も1種を重合させて得られるものであり、その代
表例としてはABS樹脂やMBS樹脂などが挙げら
れる。ここでゴム状重合体としてはポリブタジエ
ンゴム、アクリロニトリル―ブタジエン共重合体
ゴム(NBR)、スチレン―ブタジエン共重合体ゴ
ム(SBR)等のジエン系ゴム、ポリブチルアク
リレート、ポリプロピルアクリレート等のアクリ
ル系ゴムおよびエチレン―プロピレン―ジエン系
ゴム(EPDM)等を用いることができる。また
このゴム状重合体にグラフト共重合せしめるビニ
ル系単量体は芳香族ビニル系単量体0〜90重量
%、(メタ)アクリル酸エステル系単量体0〜100
重量%およびシアン化ビニル系単量体0〜40重量
%の割合が適当であり、この組成外においては耐
衝撃性や他の機械的性質が阻害される場合があ
る。ゴム状重合体にグラフト共重合せしめるビニ
ル系単量体の組合せとしてはスチレン/アクリロ
ニトリル、スチレン/メタクリル酸メチル/アク
リロニトリル、メタクリル酸メチル単独、メタク
リル酸メチル/アクリロニトリル、スチレン/メ
タクリル酸メチルなどが挙げられる。 ただし(B)グラフト共重合体におけるゴム状重合
体とビニル系単量体の割合は重要であり、ゴム状
重合体20〜80重量部、とくに40〜70重量部の存在
下に、ビニル系単量体80〜20重量部とくに60〜30
重量部(合計100重量部)を重合することが必要
である。ゴム状重合体の割合が20重量部未満では
得られる組成物の耐衝撃性が不十分なばかりか、
熱変形温度が著しく低くし、また80重量部を越え
ると、得られる組成物の機械的性質が低く、耐衝
撃性改良効果も発現しないため好ましくない。 なおこれら(B)グラフト共重合体は乳化重合、塊
状重合および塊状―懸濁重合などの公知の重合法
により製造される。 本発明で使用する(C)ビニル系共重合体とはスチ
レンやα―メチルスチレンなどの芳香族ビニル系
単量体と無水マレイン酸を必須成分とする共重合
体であり、その共重合組成は芳香族ビニル系単量
体30〜95重量%、とくに40〜90重量%、無水マレ
イン酸5〜50重量%、とくに10〜35重量%および
アクリロニトリルやメタクリル酸メチルなどのそ
の他のビニル系単量体0〜40重量%、とくに0〜
30重量%の範囲にあることが重要である。ここで
無水マレイン酸の共重合量が5重量%未満では得
られる組成物の熱変形温度が低下し、逆に50重量
%を越えると組成物の耐衝撃性が悪化するため好
ましくない。なおこれらの(C)ビニル系共重合体は
塊状―懸濁重合、塊状重合や溶液重合により製造
することができる。 本発明の樹脂組成物は上記(A)ポリグルタルイミ
ド、(B)グラフト共重合体および(C)ビニル系共重合
体の三者を配合することにより得られるが、これ
らの配合割合は(A)が10〜80重量部、とくに30〜70
重量部、(B)が10〜60重量部、とくに20〜40重量
部、(C)が10〜80重量部、とくに10〜60重量部でか
つ(A)+(B)+(C)が100重量部となる範囲から選択さ
れる。ここで(A)の配合量が10重量部未満では熱変
形温度の極めて低い組成物しか得られず、80重量
部を越えると組成物の溶融流動性と耐衝撃性が低
下する。また(B)が10重量部未満では組成物の耐衝
撃性が不十分であり、60重量部を越えると溶融流
動性と熱変形温度が低下するため望ましくない。
さらに(C)が10重量部未満では組成物の溶融流動性
と耐衝撃性の改良効果が小さく、80重量部を越え
ると組成物の熱変形温度と耐衝撃性が低下するた
め好ましくない。 上記重合体(A)、(B)および(C)の配合方法にもとく
に制限はなく、例えば粉粒状の重合体を予め混合
し、または混合せずに所望の量比で押出機に供給
し溶融混合する方法などが採用される。 なお本発明の熱可塑性樹脂組成物には通常のヒ
ンダードフエノール系酸化防止剤、リン系酸化防
止剤およびイオウ系酸化防止剤等の酸化防止剤を
添加して熱安定性を向上させたり、滑剤を添加し
て流動性をさらに良くすることもできる。また目
的に合わせて、ガラス繊維等の繊維状補強剤、無
機充填剤、着色剤、顔料を配合することもでき
る。また本発明の樹脂組成物にテトラブロモビス
フエノールA、デカブロモビフエニルエーテル、
臭素化ポリカーボネート等の一般のハロゲン化有
機化合物系難燃剤を酸化アンチモンとともに混合
することによつて難燃化が可能である。 以上説明したように本発明の熱可塑性樹脂組成
物は熱変形温度に代表される耐熱性、耐衝撃性に
代表される機械的性質および溶融成形時の流動性
のバランスがすぐれており、これらの特性を生か
した種々の用途に適用が期待される。 以下に参考例および実施例によつて本発明をさ
らに説明する。 なお実施例中、熱変形温度はASTMD―648―
56、アイゾツト衝撃強度はASTM D―256―
56Method Aに従つて測定した。溶融粘度は高
化式フローテスターによつて樹脂温度260℃で測
定した。部数は重量部を表わす。 参考例1 (ポリグルタルイミド(A)、グラフト共
重合体(B)およびビニル系共重合体(C)の調製) (1) ポリグルタルイミド ポリメタクリル酸メチルのペレツトをアンモニ
アまたはメチルアミンまたはエチルアミンととも
に押出機中に仕込み、押出機に取り付けられた排
気口から発生ガスを脱気しながら、樹脂温度280
℃で押出を行ない表1に示した3種のポリグルタ
ルイミドを調製した。
融流動性のすぐれた熱可塑性樹脂組成物に関する
ものである。 近年、例えば特開昭52−63989号公報などによ
り耐熱性のすぐれた新規なイミド重合体として提
案されたポリグルタルイミドは、高い熱変形温度
を有する反面、衝撃強度に代表される機械的性質
と溶融成形時における流動性が劣るために、成形
材料としての用途がかなり制限されているのが実
状である。 従来からポリグルタルイミドの上記欠点を改善
する手段が種々検討されており、ポリグルタルイ
ミドに対しいわゆる衝撃強度改良剤として(1)アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン系(ABS
系)共重合体、メタクリル酸メチル/ブタジエ
ン/スチレン系(MBS系)共重合体またはアル
キルアクリレート系ゴムを使用する方法(特開昭
52−63989号公報)、(2)ブタジエン系ゴムまたはア
ルキルアクリレート系ゴムをベースとする多段重
合体とポリカーボネートを併用する方法(特開昭
55−80459号公報)および(3)ブタジエン系ゴムを
ベースとする多段重合体とアルキルアクリレート
系ゴムをベースとする多段重合体を併用する方法
(特開昭55−152740号公報)などが提案されてい
る。しかしながら、上記(1)法では得られる衝撃強
度はいまだに不十分であり、より高い衝撃強度を
得るには多量の改質剤を混合する必要があるた
め、その結果として熱変形温度と溶融流動性のい
ずれか一方または両者を著しく犠性にせざるを得
ない。また上記(2)、(3)法でも衝撃強度はある程度
改良されるものの、組成物の溶融流動性はかえつ
て悪化するという問題がある。 そこで本発明者らはポリグルタルイミドの高い
熱変形温度を保持し、しかもその耐衝撃性と溶融
流動性を同時に改良することを目的として検討し
た結果、ポリグルタルイミドに対し、ゴム状重合
体をベースとするグラフト共重合体と共に、芳香
族ビニル化合物と無水マレイン酸を必須成分とす
る特定のビニル系共重合体を配合することによつ
て、上記目的が効果的に達成できることを見出
し、本発明に到達した。 すなわち本発明は(A)ポリグルタルイミド、(B)ゴ
ム状重合体20〜80重量部の存在下に芳香族ビニル
系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体
およびシアン化ビニル系単量体からなる群より選
ばれた少なくとも1種のビニル系単量体80〜20重
量部を重合してなるグラフト共重合体および(C)芳
香族ビニル系単量体30〜95重量%、無水マレイン
酸5〜50重量%およびこれらと共重合可能な他の
ビニル系単量体0〜40重量%を重合してなるビニ
ル系共重合体を、(A)が10〜80重量部、(B)が10〜60
重量部および(C)が10〜80重量部で、かつ(A)+(B)+
(C)が100重量部となる割合で配合してなる熱可塑
性樹脂組成物を提供するものである。 (A)ポリグルタルイミドに(B)グラフト共重合体の
みを配合した組成物は溶融流動性が劣るばかり
か、その耐衝撃性も不十分である。しかるに上記
(A)と(B)の配合物に対し、さらに上記(C)ビニル系共
重合体を混合することにより、高い熱変形温度が
保持されたまま、耐衝撃性と溶融流動性が著しく
改善された組成物が得られる。かかる本発明の効
果の発現理由は明らかではないが、おそらくはビ
ニル系共重合体(C)がポリグルタルイミド(A)とグラ
フト共重合体(B)の相溶性向上に寄与し、しかもビ
ニル系共重合体(C)自身のすぐれた耐熱性が有効に
発現することに寄因するものと考えられる。 本発明で用いる(A)ポリグルタルイミドとは、下
記式()で示される環状イミド単位を含有する
重合体または共重合体である。 ただし式中のR1,R2およびR3は各々水素また
は炭素数1〜20の置換または非置換のアルキル基
またはアリール基を示す。 上記環状イミド単位を含有するならば、いかな
る化学構造のポリグルタルイミドであつても本発
明に適用することができるが、通常は上記環状イ
ミド単位中のR1およびR2が水素またはメチル基
であり、R3が水素、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基またはフエニル基であるもの
が、一般的に用いられる。またポリグルタルイミ
ドの製造方法はとくに制限しないが、例えば特開
昭52−63989号公報に記載されるポリメタクリル
酸メチルとアンモニアまたはメチルアミンやエチ
ルアミンなどの第一アミンを押出機中で反応さ
せ、グルタルイミド環を形成する方法が有用であ
る。 本発明で用いる(B)グラフト共重合体とは、ゴム
状重合体の存在下にスチレン、α―メチルスチレ
ン等で代表される芳香族ビニル系単量体、メタク
リル酸メチル、アクリル酸メチル等で代表される
(メタ)アクリル酸エステル系単量体およびアク
リロニトリル、メタクリロニトリル等で代表され
るシアン化ビニル系単量体から選ばれた少なくと
も1種を重合させて得られるものであり、その代
表例としてはABS樹脂やMBS樹脂などが挙げら
れる。ここでゴム状重合体としてはポリブタジエ
ンゴム、アクリロニトリル―ブタジエン共重合体
ゴム(NBR)、スチレン―ブタジエン共重合体ゴ
ム(SBR)等のジエン系ゴム、ポリブチルアク
リレート、ポリプロピルアクリレート等のアクリ
ル系ゴムおよびエチレン―プロピレン―ジエン系
ゴム(EPDM)等を用いることができる。また
このゴム状重合体にグラフト共重合せしめるビニ
ル系単量体は芳香族ビニル系単量体0〜90重量
%、(メタ)アクリル酸エステル系単量体0〜100
重量%およびシアン化ビニル系単量体0〜40重量
%の割合が適当であり、この組成外においては耐
衝撃性や他の機械的性質が阻害される場合があ
る。ゴム状重合体にグラフト共重合せしめるビニ
ル系単量体の組合せとしてはスチレン/アクリロ
ニトリル、スチレン/メタクリル酸メチル/アク
リロニトリル、メタクリル酸メチル単独、メタク
リル酸メチル/アクリロニトリル、スチレン/メ
タクリル酸メチルなどが挙げられる。 ただし(B)グラフト共重合体におけるゴム状重合
体とビニル系単量体の割合は重要であり、ゴム状
重合体20〜80重量部、とくに40〜70重量部の存在
下に、ビニル系単量体80〜20重量部とくに60〜30
重量部(合計100重量部)を重合することが必要
である。ゴム状重合体の割合が20重量部未満では
得られる組成物の耐衝撃性が不十分なばかりか、
熱変形温度が著しく低くし、また80重量部を越え
ると、得られる組成物の機械的性質が低く、耐衝
撃性改良効果も発現しないため好ましくない。 なおこれら(B)グラフト共重合体は乳化重合、塊
状重合および塊状―懸濁重合などの公知の重合法
により製造される。 本発明で使用する(C)ビニル系共重合体とはスチ
レンやα―メチルスチレンなどの芳香族ビニル系
単量体と無水マレイン酸を必須成分とする共重合
体であり、その共重合組成は芳香族ビニル系単量
体30〜95重量%、とくに40〜90重量%、無水マレ
イン酸5〜50重量%、とくに10〜35重量%および
アクリロニトリルやメタクリル酸メチルなどのそ
の他のビニル系単量体0〜40重量%、とくに0〜
30重量%の範囲にあることが重要である。ここで
無水マレイン酸の共重合量が5重量%未満では得
られる組成物の熱変形温度が低下し、逆に50重量
%を越えると組成物の耐衝撃性が悪化するため好
ましくない。なおこれらの(C)ビニル系共重合体は
塊状―懸濁重合、塊状重合や溶液重合により製造
することができる。 本発明の樹脂組成物は上記(A)ポリグルタルイミ
ド、(B)グラフト共重合体および(C)ビニル系共重合
体の三者を配合することにより得られるが、これ
らの配合割合は(A)が10〜80重量部、とくに30〜70
重量部、(B)が10〜60重量部、とくに20〜40重量
部、(C)が10〜80重量部、とくに10〜60重量部でか
つ(A)+(B)+(C)が100重量部となる範囲から選択さ
れる。ここで(A)の配合量が10重量部未満では熱変
形温度の極めて低い組成物しか得られず、80重量
部を越えると組成物の溶融流動性と耐衝撃性が低
下する。また(B)が10重量部未満では組成物の耐衝
撃性が不十分であり、60重量部を越えると溶融流
動性と熱変形温度が低下するため望ましくない。
さらに(C)が10重量部未満では組成物の溶融流動性
と耐衝撃性の改良効果が小さく、80重量部を越え
ると組成物の熱変形温度と耐衝撃性が低下するた
め好ましくない。 上記重合体(A)、(B)および(C)の配合方法にもとく
に制限はなく、例えば粉粒状の重合体を予め混合
し、または混合せずに所望の量比で押出機に供給
し溶融混合する方法などが採用される。 なお本発明の熱可塑性樹脂組成物には通常のヒ
ンダードフエノール系酸化防止剤、リン系酸化防
止剤およびイオウ系酸化防止剤等の酸化防止剤を
添加して熱安定性を向上させたり、滑剤を添加し
て流動性をさらに良くすることもできる。また目
的に合わせて、ガラス繊維等の繊維状補強剤、無
機充填剤、着色剤、顔料を配合することもでき
る。また本発明の樹脂組成物にテトラブロモビス
フエノールA、デカブロモビフエニルエーテル、
臭素化ポリカーボネート等の一般のハロゲン化有
機化合物系難燃剤を酸化アンチモンとともに混合
することによつて難燃化が可能である。 以上説明したように本発明の熱可塑性樹脂組成
物は熱変形温度に代表される耐熱性、耐衝撃性に
代表される機械的性質および溶融成形時の流動性
のバランスがすぐれており、これらの特性を生か
した種々の用途に適用が期待される。 以下に参考例および実施例によつて本発明をさ
らに説明する。 なお実施例中、熱変形温度はASTMD―648―
56、アイゾツト衝撃強度はASTM D―256―
56Method Aに従つて測定した。溶融粘度は高
化式フローテスターによつて樹脂温度260℃で測
定した。部数は重量部を表わす。 参考例1 (ポリグルタルイミド(A)、グラフト共
重合体(B)およびビニル系共重合体(C)の調製) (1) ポリグルタルイミド ポリメタクリル酸メチルのペレツトをアンモニ
アまたはメチルアミンまたはエチルアミンととも
に押出機中に仕込み、押出機に取り付けられた排
気口から発生ガスを脱気しながら、樹脂温度280
℃で押出を行ない表1に示した3種のポリグルタ
ルイミドを調製した。
【表】
(2) グラフト共重合体(B)
B―1:ポリブタジエンゴム70部の存在下にスチ
レン22.5部とアクリロニトリル7.5部を重
合させてグラフト共重合体(B―1)を調
製した。 B―2:ポリブタジエンゴム60部の存在下にスチ
レン13部、メタクリル酸メチル23部および
アクリロニトリル4部を重合させてグラフ
ト共重合体(B―2)を調製した。 B―3:ポリブタジエンゴム50部の存在下にスチ
レン27部およびメタクリル酸メチル23部を
重合させてグラフト共重合体(B―3)を
調製した。 B―4:ポリアクリル酸ブチルゴム60部の存在下
にメタクリル酸メチル40部を重合させてグ
ラフト共重合体(B―4)を調製した。 B―5:エチレン―プロピレン―ジエン系ゴム
(沃素価24、ムーニー粘度65、エチレン/
プロピレン=77.6/22.4(モル比)、ジエン
成分:5―エチリデン―2―ノルボルネ
ン)40部の存在下にスチレン42部およびア
クリロニトリル18部を重合させてグラフト
共重合体(C―5)を調製した。 (3) ビニル系単量体(C) 表2に示した原料単量体のうち、無水マレイン
酸以外の原料単量体100部を開始剤としてアゾビ
スイソブチロニトリル0.2部とともにメチルエチ
ルケトン100部に溶解して反応槽の中に仕込み、
槽内温度を60℃に保持しながら十分撹拌を行なつ
た。この中に、当量のメチルエチルケトンに溶解
した無水マレイン酸を所定の速度で滴下しながら
重合を行ない、種々の組成を持つ10種のビニル系
共重合体を調製した。元素分析と0.1N―KOH溶
液滴定による酸価の定量から無水マレイン酸含有
量、アクリロニトリル含有量、メタクリル酸メチ
ル含有量を求めたところ表2の共重合体組成を持
つ共重合体であることが判つた。
レン22.5部とアクリロニトリル7.5部を重
合させてグラフト共重合体(B―1)を調
製した。 B―2:ポリブタジエンゴム60部の存在下にスチ
レン13部、メタクリル酸メチル23部および
アクリロニトリル4部を重合させてグラフ
ト共重合体(B―2)を調製した。 B―3:ポリブタジエンゴム50部の存在下にスチ
レン27部およびメタクリル酸メチル23部を
重合させてグラフト共重合体(B―3)を
調製した。 B―4:ポリアクリル酸ブチルゴム60部の存在下
にメタクリル酸メチル40部を重合させてグ
ラフト共重合体(B―4)を調製した。 B―5:エチレン―プロピレン―ジエン系ゴム
(沃素価24、ムーニー粘度65、エチレン/
プロピレン=77.6/22.4(モル比)、ジエン
成分:5―エチリデン―2―ノルボルネ
ン)40部の存在下にスチレン42部およびア
クリロニトリル18部を重合させてグラフト
共重合体(C―5)を調製した。 (3) ビニル系単量体(C) 表2に示した原料単量体のうち、無水マレイン
酸以外の原料単量体100部を開始剤としてアゾビ
スイソブチロニトリル0.2部とともにメチルエチ
ルケトン100部に溶解して反応槽の中に仕込み、
槽内温度を60℃に保持しながら十分撹拌を行なつ
た。この中に、当量のメチルエチルケトンに溶解
した無水マレイン酸を所定の速度で滴下しながら
重合を行ない、種々の組成を持つ10種のビニル系
共重合体を調製した。元素分析と0.1N―KOH溶
液滴定による酸価の定量から無水マレイン酸含有
量、アクリロニトリル含有量、メタクリル酸メチ
ル含有量を求めたところ表2の共重合体組成を持
つ共重合体であることが判つた。
【表】
実施例 1
参考例1で調製したポリグルタルイミド(A―
1〜A―3)グラフト共重合体(B―1〜B―
5)および無水マレイン酸系共重合体(C―1〜
C―10)を表3に示した配合比で混合し、押出機
で溶融押出後、射出成形して得られた試験片の物
性を測定した。 熱変形温度、アイゾツト衝撃強度および樹脂温
度260℃の溶融粘度の測定結果を配合比とともに
表3に示した。
1〜A―3)グラフト共重合体(B―1〜B―
5)および無水マレイン酸系共重合体(C―1〜
C―10)を表3に示した配合比で混合し、押出機
で溶融押出後、射出成形して得られた試験片の物
性を測定した。 熱変形温度、アイゾツト衝撃強度および樹脂温
度260℃の溶融粘度の測定結果を配合比とともに
表3に示した。
【表】
【表】
表3から明らかなように本発明の組成物(No.1
〜19)は熱変形温度、耐衝撃性および溶融流動性
の三者が均衡してすぐれている。これに対し、ポ
リグルタルイミド(A)とグラフト共重合体(B)の二者
からなる。成物(No.20〜26)は耐衝撃性と溶融流
動性が不十分である。また、ビニル系共重合体(C)
の共重合組成が本発明の範囲を外れる場合(No.28
〜32)は例え三者ブレンドであつても目的とする
上記三特性を均衡に満足することができず、これ
は重合体(A)、(B)、(C)の配合比を外れる場合(No.33
〜36)にも同様である。
〜19)は熱変形温度、耐衝撃性および溶融流動性
の三者が均衡してすぐれている。これに対し、ポ
リグルタルイミド(A)とグラフト共重合体(B)の二者
からなる。成物(No.20〜26)は耐衝撃性と溶融流
動性が不十分である。また、ビニル系共重合体(C)
の共重合組成が本発明の範囲を外れる場合(No.28
〜32)は例え三者ブレンドであつても目的とする
上記三特性を均衡に満足することができず、これ
は重合体(A)、(B)、(C)の配合比を外れる場合(No.33
〜36)にも同様である。
Claims (1)
- 1 (A)ポリグルタルイミド、(B)ゴム状重合体20〜
80重量部の存在下に芳香族ビニル系単量体、(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体およびシアン化
ビニル系単量体からなる群よりより選ばれた少な
くとも1種のビニル系単量体80〜20重量部を重合
してなるグラフト共重合体および(C)芳香族ビニル
系単量体30〜95重量%、無水マレイン酸5〜50重
量%およびこれらと共重合可能な他のビニル系単
量体0〜40重量%を重合してなるビニル系共重合
体を、(A)が10〜80重量部、(B)が10〜60重量部およ
び(C)が10〜80重量部で、かつ(A)+(B)+(C)が100重
量部となる割合で配合してなる熱可塑性樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17970481A JPS5883058A (ja) | 1981-11-11 | 1981-11-11 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17970481A JPS5883058A (ja) | 1981-11-11 | 1981-11-11 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5883058A JPS5883058A (ja) | 1983-05-18 |
| JPH0125336B2 true JPH0125336B2 (ja) | 1989-05-17 |
Family
ID=16070412
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17970481A Granted JPS5883058A (ja) | 1981-11-11 | 1981-11-11 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5883058A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2767916B2 (ja) * | 1988-08-03 | 1998-06-25 | 東レ株式会社 | 低光沢成形品用熱可塑性樹脂組成物 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51122157A (en) * | 1975-04-17 | 1976-10-26 | Sumitomo Chem Co Ltd | Thermoplastic resin composition |
-
1981
- 1981-11-11 JP JP17970481A patent/JPS5883058A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5883058A (ja) | 1983-05-18 |
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