JPH0125400B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0125400B2 JPH0125400B2 JP19261281A JP19261281A JPH0125400B2 JP H0125400 B2 JPH0125400 B2 JP H0125400B2 JP 19261281 A JP19261281 A JP 19261281A JP 19261281 A JP19261281 A JP 19261281A JP H0125400 B2 JPH0125400 B2 JP H0125400B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- amount
- ions
- anode
- anode chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、電気メツキの浴管理方法、さらに詳
しくは陰イオン交換膜隔膜によりメツキ浴室から
分離した陽極室中に不溶性陽極を設置して行う電
気メツキにおいてメツキ浴中のPHを一定に保持す
べく浴管理を行う方法に関する。
しくは陰イオン交換膜隔膜によりメツキ浴室から
分離した陽極室中に不溶性陽極を設置して行う電
気メツキにおいてメツキ浴中のPHを一定に保持す
べく浴管理を行う方法に関する。
従来一般に、電気メツキ方法における陽極とし
ては、不溶性陽極または可溶性陽極が用いられて
いる。
ては、不溶性陽極または可溶性陽極が用いられて
いる。
可溶性陽極にあつては、たとえばZnメツキの
場合Zn陽極が、Zn―Niメツキ等の合金メツキの
場合、Zn陽極、Ni陽極等の個々の陽極を組み合
せた陽極系が用いられている。かかる可浴性陽極
を用いると、メツキ浴中に含まれるFe2+イオン
がFe3+になる酸化反応は進行しないし、またメ
ツキ浴の金属イオンを陽極そのものの溶出によつ
て賄える利点があるが、主として次のような欠点
がある。
場合Zn陽極が、Zn―Niメツキ等の合金メツキの
場合、Zn陽極、Ni陽極等の個々の陽極を組み合
せた陽極系が用いられている。かかる可浴性陽極
を用いると、メツキ浴中に含まれるFe2+イオン
がFe3+になる酸化反応は進行しないし、またメ
ツキ浴の金属イオンを陽極そのものの溶出によつ
て賄える利点があるが、主として次のような欠点
がある。
(1) Znメツキ、Ni―Znメツキ、およびFe―Znメ
ツキ等のZnメツキでは、Znのドロス(Znの析
出物)がメツキ浴中に生成し、そのドロスを回
収せねばならない。
ツキ等のZnメツキでは、Znのドロス(Znの析
出物)がメツキ浴中に生成し、そのドロスを回
収せねばならない。
(2) Zn―Niメツキ等の合金メツキでは、Ni陽
極、Zn陽極等を複数個の電解槽に分離して設
置するが、浴中の金属イオンのバランスを取る
ことがきわめて難しい。
極、Zn陽極等を複数個の電解槽に分離して設
置するが、浴中の金属イオンのバランスを取る
ことがきわめて難しい。
(3) 可溶性陽極では、陽極そのものの溶出によつ
て金属イオンを供給するため、陽極が徐々に消
耗し新しい陽極にその都度取換える必要があ
る。しかも陽極の消耗により、陽極と鋼板との
間隔が変つてしまう。そして同一ラインで、多
品種のメツキ、たとえばZnメツキ、Zn―Niメ
ツキ等のメツキを行う際には、メツキの品種を
変更する度に各々陽極を変更する必要がある。
て金属イオンを供給するため、陽極が徐々に消
耗し新しい陽極にその都度取換える必要があ
る。しかも陽極の消耗により、陽極と鋼板との
間隔が変つてしまう。そして同一ラインで、多
品種のメツキ、たとえばZnメツキ、Zn―Niメ
ツキ等のメツキを行う際には、メツキの品種を
変更する度に各々陽極を変更する必要がある。
(4) Fe系メツキにおいてFe陽極を用いた場合に
ついてみれば、Fe2+イオン濃度やPH等の浴組
成の変化が大きいし、また高電流密度、たとえ
ば40A/dm2以上とすると、Fe陽極の不働態化
が生じ、陽極においてFe2+イオンがFe3+イオ
ンに酸化され、メツキ性状を阻害する問題があ
る。
ついてみれば、Fe2+イオン濃度やPH等の浴組
成の変化が大きいし、また高電流密度、たとえ
ば40A/dm2以上とすると、Fe陽極の不働態化
が生じ、陽極においてFe2+イオンがFe3+イオ
ンに酸化され、メツキ性状を阻害する問題があ
る。
一方、不溶性陽極を用いたとしても、次のよう
な問題がある。
な問題がある。
(1) 鋼板の被メツキ物裏面の裸面等より溶出する
Fe2+ならびにFeメツキ、Zn―Fe合金メツキ等
のFe系メツキ浴中のメツキ成分であるFe2+は、
陽極での電極反応または陽極で発生するO2ガ
スによりFe3+イオンに酸化される。そしてこ
の酸化によるFe3イオンのメツキ浴中での存在
は、被メツキ物裏面のFeやコンダクターロー
ル(Niメツキ等)の腐食が促進されてしまう
ばかりでなく、PHが3程度以上ではFe(OH)3
となり、メツキ浴管理上問題となる。
Fe2+ならびにFeメツキ、Zn―Fe合金メツキ等
のFe系メツキ浴中のメツキ成分であるFe2+は、
陽極での電極反応または陽極で発生するO2ガ
スによりFe3+イオンに酸化される。そしてこ
の酸化によるFe3イオンのメツキ浴中での存在
は、被メツキ物裏面のFeやコンダクターロー
ル(Niメツキ等)の腐食が促進されてしまう
ばかりでなく、PHが3程度以上ではFe(OH)3
となり、メツキ浴管理上問題となる。
(2) Fe―Zn合金メツキ等のメツキ浴中にFe3+を
含有するFe系メツキの場合には、Fe3+が生成
されるメツキ皮膜の組成に変化をもたらすばか
りか、色調のムラや電流効率の低下をきたす問
題がある。
含有するFe系メツキの場合には、Fe3+が生成
されるメツキ皮膜の組成に変化をもたらすばか
りか、色調のムラや電流効率の低下をきたす問
題がある。
他方、不溶性陽極を用いて電気メツキを行うに
当り、イオン交換膜隔膜を使用する方法も種々提
案されており、その一例として特公昭51―2900号
公報記載のもの(以下従来公報記載技術という)
がある。しかし、この方法を採つたとしても、第
1に陰イオン交換膜隔膜により、Ni2+および
Zn2+等がメツキ浴室から陽極室へ透過移動する
ことを防止しているが、陰イオン交換膜隔膜の性
能上、Fe2+についてみれば、実際には濃度勾配
により陽極室への透過移動があり、浴管理上の問
題となる。また第2に、陽極室で生成されるH+
は陰イオン交換膜隔膜によつてメツキ浴室へ透過
移動しないはずであるが、隔膜の性能上、H+の
ような小さなイオンの透過は無視できず、特に陽
極室中に1〜3NのH2SO4の如く濃い酸を循環さ
せた場合、H+の輸率は30〜60%にも及び、メツ
キ浴室のPHを低下させることになり、これまたメ
ツキ浴の管理が困難になる。
当り、イオン交換膜隔膜を使用する方法も種々提
案されており、その一例として特公昭51―2900号
公報記載のもの(以下従来公報記載技術という)
がある。しかし、この方法を採つたとしても、第
1に陰イオン交換膜隔膜により、Ni2+および
Zn2+等がメツキ浴室から陽極室へ透過移動する
ことを防止しているが、陰イオン交換膜隔膜の性
能上、Fe2+についてみれば、実際には濃度勾配
により陽極室への透過移動があり、浴管理上の問
題となる。また第2に、陽極室で生成されるH+
は陰イオン交換膜隔膜によつてメツキ浴室へ透過
移動しないはずであるが、隔膜の性能上、H+の
ような小さなイオンの透過は無視できず、特に陽
極室中に1〜3NのH2SO4の如く濃い酸を循環さ
せた場合、H+の輸率は30〜60%にも及び、メツ
キ浴室のPHを低下させることになり、これまたメ
ツキ浴の管理が困難になる。
本発明は前記問題点を解決すべく提案されたも
ので、可溶性陽極を用いるのであれば上述のよう
に基本的な問題があることに鑑み、不溶性陽極を
用いるものである。しかし、不溶性陽極を用いた
としても、上述のようにメツキ浴管理上避け得な
い難点があるため、陰イオン交換膜隔膜を併用す
るものである。そしてさらに、本発明は、不溶性
陽極と陰イオン交換膜隔膜との併用に留まること
なく、従来公報記載技術において全く無視されて
いた、陰イオン交換膜隔膜を介してのH+イオン
およびFe2+イオンの透過性に対して、深く注意
を払いながらメツキ浴中のPHを一定にさせるべく
浴管理を行うものである。
ので、可溶性陽極を用いるのであれば上述のよう
に基本的な問題があることに鑑み、不溶性陽極を
用いるものである。しかし、不溶性陽極を用いた
としても、上述のようにメツキ浴管理上避け得な
い難点があるため、陰イオン交換膜隔膜を併用す
るものである。そしてさらに、本発明は、不溶性
陽極と陰イオン交換膜隔膜との併用に留まること
なく、従来公報記載技術において全く無視されて
いた、陰イオン交換膜隔膜を介してのH+イオン
およびFe2+イオンの透過性に対して、深く注意
を払いながらメツキ浴中のPHを一定にさせるべく
浴管理を行うものである。
すなわち、第1発明は、陰イオン交換膜隔膜に
よりメツキ浴室から分離した陽極室中に不溶性陽
極を設置して行う電気メツキであつて、陰極にて
発生するOH-イオン量と、これに対して陽極室
から陰イオン交換膜隔膜を通してメツキ浴室に流
入するH+イオン量とが実質的に等しくなるよう
に陽極室中の酸濃度を調整することを特徴とする
ものである。
よりメツキ浴室から分離した陽極室中に不溶性陽
極を設置して行う電気メツキであつて、陰極にて
発生するOH-イオン量と、これに対して陽極室
から陰イオン交換膜隔膜を通してメツキ浴室に流
入するH+イオン量とが実質的に等しくなるよう
に陽極室中の酸濃度を調整することを特徴とする
ものである。
また、第2発明は、陰イオン交換膜隔膜により
メツキ浴室から分離した陽極室中に不溶性陽極を
設置して行う電気メツキであつて、陰極にて発生
するOH-イオン量に対して陽極室から陰イオン
交換膜隔膜を通してメツキ浴室に流入するH+イ
オン量を前記OH-イオン量より少い状態に陽極
室中の酸濃度を調整し、メツキ浴室中でのOH-
イオン量とH+イオン量との相異によるOH-イオ
ン量に対しては、これと当量のH+イオンを補給
すべくメツキ溶室中に硫酸を加えることを特徴と
するものである。
メツキ浴室から分離した陽極室中に不溶性陽極を
設置して行う電気メツキであつて、陰極にて発生
するOH-イオン量に対して陽極室から陰イオン
交換膜隔膜を通してメツキ浴室に流入するH+イ
オン量を前記OH-イオン量より少い状態に陽極
室中の酸濃度を調整し、メツキ浴室中でのOH-
イオン量とH+イオン量との相異によるOH-イオ
ン量に対しては、これと当量のH+イオンを補給
すべくメツキ溶室中に硫酸を加えることを特徴と
するものである。
これら両発明において共通する思想は、陰極に
おいて水の電解により生成するOH-イオン量と、
陰イオン交換膜隔膜を介して陽極室からメツキ浴
室に流入するH+イオン量とに着目し、陽極室中
の酸濃度を調整することである。かかる思想に立
脚すれば、結局メツキ浴室中のPHを容易に一定に
保つことができるのである。
おいて水の電解により生成するOH-イオン量と、
陰イオン交換膜隔膜を介して陽極室からメツキ浴
室に流入するH+イオン量とに着目し、陽極室中
の酸濃度を調整することである。かかる思想に立
脚すれば、結局メツキ浴室中のPHを容易に一定に
保つことができるのである。
ところで、本発明は、後述する説明からも明ら
かとなるように、Feメツキ、Fe―Znメツキ、あ
るいはFe―Niメツキ等のFe系メツキにおいて特
に有効なものである。
かとなるように、Feメツキ、Fe―Znメツキ、あ
るいはFe―Niメツキ等のFe系メツキにおいて特
に有効なものである。
次に本発明を図示する具体例によつて説明す
る。第1図はFe―Znの合金メツキの場合の例、
第2図はある条件下でのある隔膜を用いた場合に
おける硫酸濃度と硫酸生成効率との相関図、第3
図はFeメツキの場合の例を示したものである。
る。第1図はFe―Znの合金メツキの場合の例、
第2図はある条件下でのある隔膜を用いた場合に
おける硫酸濃度と硫酸生成効率との相関図、第3
図はFeメツキの場合の例を示したものである。
いま第1図に着目すると、メツキ槽1は、陰イ
オン交換膜隔膜2によつてメツキ浴室3と陽極室
4とに分離されている。5はPtやPb合金等から
なる不溶性陽極、6は被メツキ物たとえば鋼板
で、これらの間に電源7が接続され、メツキ電圧
が印加される構成となつている。またメツキ浴室
3には、たとえばZnSO4・7H2OおよびFeSO4・
7H2Oからなるメツキ液が満されている。
オン交換膜隔膜2によつてメツキ浴室3と陽極室
4とに分離されている。5はPtやPb合金等から
なる不溶性陽極、6は被メツキ物たとえば鋼板
で、これらの間に電源7が接続され、メツキ電圧
が印加される構成となつている。またメツキ浴室
3には、たとえばZnSO4・7H2OおよびFeSO4・
7H2Oからなるメツキ液が満されている。
さらにメツキ液は順次メツキ浴室3の上部から
抜き出され、メツキ液循環槽8に返送され、また
このメツキ液循環槽8から送液ポンプ9によりメ
ツキ浴室3へ循環して送給される。メツキ浴室3
内のZn2+およびFe2+は放電により被メツキ物6
に析出するため、これを補充すべくメツキ液建浴
槽10にFeSO4・7H2OおよびZnSO4・7H2Oが添
加され、ポンプ11によりメツキ液循環槽10に
補給される構成となつている。
抜き出され、メツキ液循環槽8に返送され、また
このメツキ液循環槽8から送液ポンプ9によりメ
ツキ浴室3へ循環して送給される。メツキ浴室3
内のZn2+およびFe2+は放電により被メツキ物6
に析出するため、これを補充すべくメツキ液建浴
槽10にFeSO4・7H2OおよびZnSO4・7H2Oが添
加され、ポンプ11によりメツキ液循環槽10に
補給される構成となつている。
他方、陽極室4の陽極室液(硫酸液)は順次抜
き出され、陽極室液循環槽12に戻され、そこで
酸濃度が調整され、調整された硫酸液が陽極室4
へポンプ13により返送される。陽極室液循環槽
12において陽極室4の酸濃度を調整すべく、水
(H2O)が添加されると共に硫酸液が抜き出され
る。
き出され、陽極室液循環槽12に戻され、そこで
酸濃度が調整され、調整された硫酸液が陽極室4
へポンプ13により返送される。陽極室液循環槽
12において陽極室4の酸濃度を調整すべく、水
(H2O)が添加されると共に硫酸液が抜き出され
る。
ここで、陽極としては不溶性陽極を用いるが、
陰イオン交換膜隔膜を用いない場合におけるFe
系電気メツキについて考えてみると、不溶性陽極
での反応は、次の(1)および(2)のアノード反応が生
じる。
陰イオン交換膜隔膜を用いない場合におけるFe
系電気メツキについて考えてみると、不溶性陽極
での反応は、次の(1)および(2)のアノード反応が生
じる。
2H2O→4H++O2↑+4e- ……(1)
Fe2+→Fe3++e- ……(2)
すなわち、不溶性陽極では先ずアノード反応(2)
が生じ、Fe2+がFe3+に酸化される。さらに(1)の
反応が生じ水の電解によりO2ガスが発生し、か
つH+が生成する。そしてこの発生したO2ガスに
よつてもメツキ槽中のFe2+が順次酸化され、
Fe3+となる。こうなると、メツキ皮膜の相変化、
合金組織の変化、電流効率の低下および皮膜の色
ムラを生じ、所期のメツキ性状を得ることができ
ない。そこで上記例のように、陰イオン交換膜隔
膜2を用いれば、Fe2+の陽極室4への移行を防
止できるから、Fe2+の酸化によるFe3+の生成を
防止できる。その結果、メツキ浴室3中において
は、実質的にFe3+が存在しない状態でメツキが
行なわれるから、上記事態は解決できる。
が生じ、Fe2+がFe3+に酸化される。さらに(1)の
反応が生じ水の電解によりO2ガスが発生し、か
つH+が生成する。そしてこの発生したO2ガスに
よつてもメツキ槽中のFe2+が順次酸化され、
Fe3+となる。こうなると、メツキ皮膜の相変化、
合金組織の変化、電流効率の低下および皮膜の色
ムラを生じ、所期のメツキ性状を得ることができ
ない。そこで上記例のように、陰イオン交換膜隔
膜2を用いれば、Fe2+の陽極室4への移行を防
止できるから、Fe2+の酸化によるFe3+の生成を
防止できる。その結果、メツキ浴室3中において
は、実質的にFe3+が存在しない状態でメツキが
行なわれるから、上記事態は解決できる。
ところで、Fe系メツキでは電流効率が悪い。
その結果、Fe,Znの析出に有効に利用されなか
つた電気量は、(3)式のように水の電解に消費され
OH-イオンが生成し、H2ガスが発生する。
その結果、Fe,Znの析出に有効に利用されなか
つた電気量は、(3)式のように水の電解に消費され
OH-イオンが生成し、H2ガスが発生する。
2H2O+2e→2OH-+H2↑ ……(3)
また、メツキ浴室3中のSO4 2-は陰イオン交換
膜隔膜2に対して透過が自由であるため、陽極室
4中に移行し、(1)式に基いて生成したH+と反応
しH2SO4を生成する。これと共に、陽極室4中
で生成したH+イオンは小さいため、隔膜2を介
して一部メツキ浴室3中に移動してメツキ浴室3
中のPHを低下させる。このようなSO4 2-イオンお
よびH+イオンについて隔膜を通しての移動率は、
輸率として定義される。この輸率は、隔膜の性能
等によつて定まるものであるが、陽極室4中の硫
酸濃度によつて変わる。すなわち、たとえば陰イ
オン交換膜隔膜「Neosepta ACH―45T」(徳山
曹達(株)製)に対して、電流密度27A/dm2、温度
40〜51℃の条件下では、硫酸濃度によつて陽極室
での硫酸生成効率は第2図のように変化する。こ
の第2図は、電解質中の電気量の移動は陽陰イオ
ンによつて運ばれるが硫酸濃度がたとえば1Nの
場合、SO4 2-が隔膜2を通して陽極室4中に電気
量の約58%を運び硫酸が生成され、残りの42%の
電気量は、H+がメツキ浴室に運ぶことを示して
いる。
膜隔膜2に対して透過が自由であるため、陽極室
4中に移行し、(1)式に基いて生成したH+と反応
しH2SO4を生成する。これと共に、陽極室4中
で生成したH+イオンは小さいため、隔膜2を介
して一部メツキ浴室3中に移動してメツキ浴室3
中のPHを低下させる。このようなSO4 2-イオンお
よびH+イオンについて隔膜を通しての移動率は、
輸率として定義される。この輸率は、隔膜の性能
等によつて定まるものであるが、陽極室4中の硫
酸濃度によつて変わる。すなわち、たとえば陰イ
オン交換膜隔膜「Neosepta ACH―45T」(徳山
曹達(株)製)に対して、電流密度27A/dm2、温度
40〜51℃の条件下では、硫酸濃度によつて陽極室
での硫酸生成効率は第2図のように変化する。こ
の第2図は、電解質中の電気量の移動は陽陰イオ
ンによつて運ばれるが硫酸濃度がたとえば1Nの
場合、SO4 2-が隔膜2を通して陽極室4中に電気
量の約58%を運び硫酸が生成され、残りの42%の
電気量は、H+がメツキ浴室に運ぶことを示して
いる。
また、電流効率は、メツキ液流速、温度、浴組
成、電流密度およびメツキ浴室中のPHの変化によ
つて、Fe系メツキにおいても60〜90%変動する。
逆にこの電流効率の変化によつて、メツキ浴室3
で生成するOH-の生成量が40〜10%の範囲で通
電量当り変動する。しかしながら、浴組成、浴
PH、液流速等のあるメツキ条件、すなわち電流効
率が決まればOH-生成量は決まる。そこで、特
にFe系メツキにおいて特にそうであるPHの変動
によるメツキ皮膜性状の悪化を防ぐために、メツ
キ浴室3におけるPHを一定にするためには、いま
決つたOH-生成量に見合う分だけのH+を隔膜2
を通して陽極室4からメツキ浴室3中に流入させ
ればよい。ある隔膜について、ある条件の下で、
H+の流入量、換言すれば輸率を決定するのは、
前述の説明および第2図に示されるような一般的
な相関からして陽極室4中の硫酸濃度である。
成、電流密度およびメツキ浴室中のPHの変化によ
つて、Fe系メツキにおいても60〜90%変動する。
逆にこの電流効率の変化によつて、メツキ浴室3
で生成するOH-の生成量が40〜10%の範囲で通
電量当り変動する。しかしながら、浴組成、浴
PH、液流速等のあるメツキ条件、すなわち電流効
率が決まればOH-生成量は決まる。そこで、特
にFe系メツキにおいて特にそうであるPHの変動
によるメツキ皮膜性状の悪化を防ぐために、メツ
キ浴室3におけるPHを一定にするためには、いま
決つたOH-生成量に見合う分だけのH+を隔膜2
を通して陽極室4からメツキ浴室3中に流入させ
ればよい。ある隔膜について、ある条件の下で、
H+の流入量、換言すれば輸率を決定するのは、
前述の説明および第2図に示されるような一般的
な相関からして陽極室4中の硫酸濃度である。
そこで、上記例では、陰極で生成するOH-量
と隔膜2を通しての陽極室4からメツキ浴室3へ
のH+の透過量を常にバランスさせ、しいてはメ
ツキ浴室3中のPHを一定に保つために、陽極室液
循環系における陽極室液循環槽12に水を添加す
ると共に、硫酸(H2SO4)液を抜き出している。
もしこのような操作を行なわないとすれば、陽極
室4中における硫酸の生成によつて経時的に硫酸
濃度が濃くなり、結局H+の輸率も変わり、メツ
キ浴室3中のPHが経時的に変化してしまう。とこ
ろが、たとえば循環槽12にて硫酸濃度を検出
し、その硫酸濃度を一定にすべく、水の添加量お
よび硫酸の抜き出し量を調節すれば、ある電流効
率に対して、あるOH-生成量に見合う量のH+を
メツキ浴室3へ移行させることができ、結局メツ
キ浴室3中のPHを一定にすることができる。すな
わち、メツキの電流効率と陽極室での硫酸生成効
率を相等しくすることによつて、メツキ浴のPHを
一定に保つことができる。
と隔膜2を通しての陽極室4からメツキ浴室3へ
のH+の透過量を常にバランスさせ、しいてはメ
ツキ浴室3中のPHを一定に保つために、陽極室液
循環系における陽極室液循環槽12に水を添加す
ると共に、硫酸(H2SO4)液を抜き出している。
もしこのような操作を行なわないとすれば、陽極
室4中における硫酸の生成によつて経時的に硫酸
濃度が濃くなり、結局H+の輸率も変わり、メツ
キ浴室3中のPHが経時的に変化してしまう。とこ
ろが、たとえば循環槽12にて硫酸濃度を検出
し、その硫酸濃度を一定にすべく、水の添加量お
よび硫酸の抜き出し量を調節すれば、ある電流効
率に対して、あるOH-生成量に見合う量のH+を
メツキ浴室3へ移行させることができ、結局メツ
キ浴室3中のPHを一定にすることができる。すな
わち、メツキの電流効率と陽極室での硫酸生成効
率を相等しくすることによつて、メツキ浴のPHを
一定に保つことができる。
従来の一般的技術から考えられるものとして、
PHが変わる場合、メツキ浴室にPH変動に対応して
アルカリをその分だけ添加する手段がある。しか
し、Fe系メツキでは、アルカリを添加した局所
的な部分において、その周囲の溶存酸素の影響で
Fe2+がFe3+に酸化されてしまう。またPHが通常
3、場合によりPHが3.6を越えると、Fe(OH)3が
生成し、加速度的にFe3+への酸化が促進し、メ
ツキ性状を悪化させる。これでは折角、隔膜を使
用して、陽極でのO2ガスによる酸化を防止した
意義が無くなる。かかる事態を避けるために、本
発明は、陽極室中の酸濃度のコントロールによつ
てPHを一定にしているのである。
PHが変わる場合、メツキ浴室にPH変動に対応して
アルカリをその分だけ添加する手段がある。しか
し、Fe系メツキでは、アルカリを添加した局所
的な部分において、その周囲の溶存酸素の影響で
Fe2+がFe3+に酸化されてしまう。またPHが通常
3、場合によりPHが3.6を越えると、Fe(OH)3が
生成し、加速度的にFe3+への酸化が促進し、メ
ツキ性状を悪化させる。これでは折角、隔膜を使
用して、陽極でのO2ガスによる酸化を防止した
意義が無くなる。かかる事態を避けるために、本
発明は、陽極室中の酸濃度のコントロールによつ
てPHを一定にしているのである。
ところで、隔膜の性能上、Fe2+の微量は陽極
室4中に移行することは上述の通りであり、移行
したFe2+は陽極でのアノード反応(Fe2+→Fe3+
+e)及びO2ガスによつてFe3+に酸化される。
しかし、上記例では硫酸の抜き出しによつて
Fe3+を除去しており、そのままメツキ浴室3へ
戻すことは行つていない。その結果、メツキ性状
の悪化を防止できる。
室4中に移行することは上述の通りであり、移行
したFe2+は陽極でのアノード反応(Fe2+→Fe3+
+e)及びO2ガスによつてFe3+に酸化される。
しかし、上記例では硫酸の抜き出しによつて
Fe3+を除去しており、そのままメツキ浴室3へ
戻すことは行つていない。その結果、メツキ性状
の悪化を防止できる。
もし、抜き出した硫酸を有効に利用せんとする
ならば、この硫酸によりFeおよびZnの溶解を図
り、その溶解過程において、Fe3+をFe2+に還元
させた後、メツキ浴室に戻してもよい。この場合
には、還元させたFe2+は、メツキ液に対するイ
オン供給源ともなり好適である。また、硫酸をそ
のまま捨てることは好ましくないので、硫酸をア
ルカリによつて中和させ、塩として回収すること
もできる。勿論、これらの手法の併用を図つても
よい。
ならば、この硫酸によりFeおよびZnの溶解を図
り、その溶解過程において、Fe3+をFe2+に還元
させた後、メツキ浴室に戻してもよい。この場合
には、還元させたFe2+は、メツキ液に対するイ
オン供給源ともなり好適である。また、硫酸をそ
のまま捨てることは好ましくないので、硫酸をア
ルカリによつて中和させ、塩として回収すること
もできる。勿論、これらの手法の併用を図つても
よい。
一方、上記例は、陰極でのOH-生成量と隔膜
2を介してのメツキ浴室3へのH+イオン透過量
とを実質的に相等しくしている。これに対して、
H+イオン透過量より陰極で発生するOH-イオン
生成量をリツチとさせ、それらのアンバランスと
なつた未反応のOH-イオン量に対しては、当量
のH+イオンを補給すべくメツキ浴室中に硫酸を
添加するようにしてもよい。これによつて、最終
的にメツキ浴室3中のPHを一定にする。勿論、こ
の場合も陽極室4中の硫酸濃度を一定に保つべく
H2Oの添加、およびH2SO4の抜き出しを行う。
2を介してのメツキ浴室3へのH+イオン透過量
とを実質的に相等しくしている。これに対して、
H+イオン透過量より陰極で発生するOH-イオン
生成量をリツチとさせ、それらのアンバランスと
なつた未反応のOH-イオン量に対しては、当量
のH+イオンを補給すべくメツキ浴室中に硫酸を
添加するようにしてもよい。これによつて、最終
的にメツキ浴室3中のPHを一定にする。勿論、こ
の場合も陽極室4中の硫酸濃度を一定に保つべく
H2Oの添加、およびH2SO4の抜き出しを行う。
この場合、メツキ浴室3へ添加する硫酸は系外
から加えてもよいし、次述する第3図の例のよう
に、陽極室液循環系から抜き出した硫酸を利用し
てもよい。また前述の通り、PHが少くとも3.6を
越えるとFe(OH)3が生成してしまい、Fe3+の生
成の虞れがあるから、OH-リツチとするにして
も、PHを3.6以下に調整する必要がある。
から加えてもよいし、次述する第3図の例のよう
に、陽極室液循環系から抜き出した硫酸を利用し
てもよい。また前述の通り、PHが少くとも3.6を
越えるとFe(OH)3が生成してしまい、Fe3+の生
成の虞れがあるから、OH-リツチとするにして
も、PHを3.6以下に調整する必要がある。
第3図はFeメツキの例を示したもので、基本
的に同様な操作によつてメツキ浴室3のPHが一定
に保たれる。ただ、この例は、陽極室循環槽12
から抜き出した硫酸を電気透析による硫酸回収槽
14に導いて濃硫酸を得て、一部をメツキ液循環
槽8に送給してPH調整用に、残部を系外へ取出
し、また硫酸回収に伴うH2Oについてはポンプ
15により循環槽12へ戻す構成としてある。
的に同様な操作によつてメツキ浴室3のPHが一定
に保たれる。ただ、この例は、陽極室循環槽12
から抜き出した硫酸を電気透析による硫酸回収槽
14に導いて濃硫酸を得て、一部をメツキ液循環
槽8に送給してPH調整用に、残部を系外へ取出
し、また硫酸回収に伴うH2Oについてはポンプ
15により循環槽12へ戻す構成としてある。
なお、上記各例は単一槽で説明したが、本発明
は当然に多槽連続メツキにも適用される。
は当然に多槽連続メツキにも適用される。
以上の通り、本発明は、陰イオン交換膜隔膜を
介してのSO4 2-イオンおよびH+イオンの透過に
着目して、陽極室の酸濃度を一定に管理すること
によつて、メツキ浴室のPHを一定に管理するもの
である。幸いに、第2図のように、硫酸濃度と硫
酸生成効率との相関曲線は、カーブが急でもなく
またフラツトでもないので、陽極室液の酸濃度を
調整すれば、確実にある電流効率の条件の下で、
メツキ浴室へのH+の移行量を制御するのにきわ
めて望ましい。したがつて、メツキ浴室のPHを容
易にかつ高い制御性で管理できる。
介してのSO4 2-イオンおよびH+イオンの透過に
着目して、陽極室の酸濃度を一定に管理すること
によつて、メツキ浴室のPHを一定に管理するもの
である。幸いに、第2図のように、硫酸濃度と硫
酸生成効率との相関曲線は、カーブが急でもなく
またフラツトでもないので、陽極室液の酸濃度を
調整すれば、確実にある電流効率の条件の下で、
メツキ浴室へのH+の移行量を制御するのにきわ
めて望ましい。したがつて、メツキ浴室のPHを容
易にかつ高い制御性で管理できる。
また、本発明ではメツキ浴室にアルカリを添加
してPHを調整するものではないので、Fe系メツ
キの場合におけるFe3+の生成を確実に防止でき、
隔膜を用いることと相俟つて、優れたメツキ性状
を得ることができる。
してPHを調整するものではないので、Fe系メツ
キの場合におけるFe3+の生成を確実に防止でき、
隔膜を用いることと相俟つて、優れたメツキ性状
を得ることができる。
なお、かかる顕著な効果を得ることができるの
は、従来公報記載技術において全く考慮が払われ
ていなかつたH+イオンの隔膜の透過性に関し、
その輸率とSO4 2-イオンの輸率との相関が陽極室
の硫酸濃度によつて変わることを積極的に利用し
た結果に基くものである。
は、従来公報記載技術において全く考慮が払われ
ていなかつたH+イオンの隔膜の透過性に関し、
その輸率とSO4 2-イオンの輸率との相関が陽極室
の硫酸濃度によつて変わることを積極的に利用し
た結果に基くものである。
次に実施例を示す。
実施例 1
第1図に示すメツキ槽を用い、硫酸浴Fe―Zn
合金メツキ液として、ZnSO4・7H2O150g/、
FeSO4・7H2O250g/、Na2SO4100g/、
PH=250℃のメツキ浴組成を用いて、陰イオン交
換膜隔膜として、徳山曹達(株)製Neo―septa
ACH―45Tをへだてて、陽極室4には、0.3Nの
H2SO4を満たし、Pt合金を陽極として、30A/
dm2で連続メツキを行つた。
合金メツキ液として、ZnSO4・7H2O150g/、
FeSO4・7H2O250g/、Na2SO4100g/、
PH=250℃のメツキ浴組成を用いて、陰イオン交
換膜隔膜として、徳山曹達(株)製Neo―septa
ACH―45Tをへだてて、陽極室4には、0.3Nの
H2SO4を満たし、Pt合金を陽極として、30A/
dm2で連続メツキを行つた。
なお、本例の陰イオン交換膜隔膜の特性とし
て、本例の陽極室H2SO4濃度では、H+の輸率は
20%であり、SO4 2-の輸率は80%であつた。すな
わち、陽極室のH2SO4生成効率は80%であつた。
て、本例の陽極室H2SO4濃度では、H+の輸率は
20%であり、SO4 2-の輸率は80%であつた。すな
わち、陽極室のH2SO4生成効率は80%であつた。
また、本例のFe―Zn合金メツキの電流効率は
80%であつた。その結果、陽極室4には通電電気
量の80%に相当する硫酸が生成され、20%のH+
イオンがメツキ浴室3へ透過した。一方、メツキ
浴室3には、メツキとして利用されなかつた電気
量、すなわち通電電気量の20%が水の電気分解に
消費され、H2の発生とともにOH-イオンが生成
された。
80%であつた。その結果、陽極室4には通電電気
量の80%に相当する硫酸が生成され、20%のH+
イオンがメツキ浴室3へ透過した。一方、メツキ
浴室3には、メツキとして利用されなかつた電気
量、すなわち通電電気量の20%が水の電気分解に
消費され、H2の発生とともにOH-イオンが生成
された。
それ故、メツキ浴室3ではH+イオン量とOH-
イオン量が同量であるため、250時間間の連続通
電においてもPHは常に2.0に管理されると共にメ
ツキ浴中のFe3+濃度は数10ppm以下に抑制でき、
均一なFe−20%,Zn−80%の合金皮膜が得られ
た。
イオン量が同量であるため、250時間間の連続通
電においてもPHは常に2.0に管理されると共にメ
ツキ浴中のFe3+濃度は数10ppm以下に抑制でき、
均一なFe−20%,Zn−80%の合金皮膜が得られ
た。
実施例 2
第3図に示すメツキ槽を用い、硫酸浴Feメツ
キ液として、FeSO4・7H2O250g/、
Na2SO4100g/PH=250℃の浴組成を用い、陰
イオン交換膜隔膜として、徳山曹達(株)製Neo―
septa ACH―45Tをへだてて、陽極室4には、
0.3NのH2SO4を満たし、Pt合金を陽極として、
30A/dm2で連続メツキを行つた。
キ液として、FeSO4・7H2O250g/、
Na2SO4100g/PH=250℃の浴組成を用い、陰
イオン交換膜隔膜として、徳山曹達(株)製Neo―
septa ACH―45Tをへだてて、陽極室4には、
0.3NのH2SO4を満たし、Pt合金を陽極として、
30A/dm2で連続メツキを行つた。
なお、本例の陰イオン交換膜隔膜の特性は、
H+の輸率は20%であり、SO4 2-の輸率は80%で
あつた。即ち、陽極室のH2SO4生成効率は80%
であつた。
H+の輸率は20%であり、SO4 2-の輸率は80%で
あつた。即ち、陽極室のH2SO4生成効率は80%
であつた。
また、本例のFeメツキの電流効率は73%であ
つた。連続メツキの結果、陽極室4には通電電気
量の80%に相当する硫酸が生成された。又、電気
量の20%に相当するH+イオンが陽極室4からメ
ツキ浴室3へ透過した。
つた。連続メツキの結果、陽極室4には通電電気
量の80%に相当する硫酸が生成された。又、電気
量の20%に相当するH+イオンが陽極室4からメ
ツキ浴室3へ透過した。
一方、メツキ浴室3には、電気量の27%が水の
電気分解に消費され、H2の発生と共にOH-が生
成された。
電気分解に消費され、H2の発生と共にOH-が生
成された。
それ故、メツキ浴室3には通電電気量の7%に
相当するOH-イオンが過剰となりメツキ浴のPH
を上げ、メツキ浴室3の出口におけるメツキ浴の
PHは2.1となつた。しかし、メツキ浴循環槽8に
て、OH-イオン量に見合うH+イオンを10Nの
H2SO4として微量添加してPHを一定に保つたこ
とにより、メツキ浴のFe3+イオン濃度は常に数
十ppm以下に抑制でき、かつPHも常に一定に保つ
ことができた。
相当するOH-イオンが過剰となりメツキ浴のPH
を上げ、メツキ浴室3の出口におけるメツキ浴の
PHは2.1となつた。しかし、メツキ浴循環槽8に
て、OH-イオン量に見合うH+イオンを10Nの
H2SO4として微量添加してPHを一定に保つたこ
とにより、メツキ浴のFe3+イオン濃度は常に数
十ppm以下に抑制でき、かつPHも常に一定に保つ
ことができた。
なお、陽極室4ではH2SO4が生成され、
H2SO4濃度が上昇するため、電気透析装置14
に硫酸を導き、陽極室4にて生成したH2SO4量
に見合うH2SO4を回収し、H2Oについては硫酸
循環槽12へ戻した。ここで回収したH2SO4は、
メツキ浴循環槽8におけるPH調整用に用いた。
H2SO4濃度が上昇するため、電気透析装置14
に硫酸を導き、陽極室4にて生成したH2SO4量
に見合うH2SO4を回収し、H2Oについては硫酸
循環槽12へ戻した。ここで回収したH2SO4は、
メツキ浴循環槽8におけるPH調整用に用いた。
第1図は本発明の一具体例であるFe―Zn合金
メツキの場合の構成例を示す概要図、第2図は陽
極室の硫酸濃度と硫酸生成効率の相関の一例を示
す図、第3図はFeメツキの場合の概要構成図で
ある。 2……陰イオン交換膜隔膜、3……メツキ浴
室、4……陽極室、5……不溶性陽極、6……被
メツキ物。
メツキの場合の構成例を示す概要図、第2図は陽
極室の硫酸濃度と硫酸生成効率の相関の一例を示
す図、第3図はFeメツキの場合の概要構成図で
ある。 2……陰イオン交換膜隔膜、3……メツキ浴
室、4……陽極室、5……不溶性陽極、6……被
メツキ物。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 陰イオン交換膜隔膜によりメツキ浴室から分
離した陽極室中に不溶性陽極を設置して行う電気
メツキであつて、陰極にて発生するOH-イオン
量と、これに対して陽極室から陰イオン交換膜隔
膜を通してメツキ浴室に流入するH+イオン量と
が実質的に等しくなるように陽極室中の酸濃度を
調整することを特徴とする電気メツキの浴管理方
法。 2 陰イオン交換膜隔膜によりメツキ浴室から分
離した陽極室中に不溶性陽極を設置して行う電気
メツキであつて、陰極にて発生するOH-イオン
量に対して陽極室から陰イオン交換膜隔膜を通し
てメツキ浴室に流入するH+イオン量を前記OH-
イオン量より少い状態に陽極室中の酸濃度を調整
し、メツキ浴室中でのOH-イオン量とH+イオン
量との相異によるOH-イオン量に対しては、こ
れと当量のH+イオンを補給すべくメツキ浴室中
に硫酸を加えることを特徴とする電気メツキの浴
管理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19261281A JPS5893899A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 電気メツキの浴管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19261281A JPS5893899A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 電気メツキの浴管理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5893899A JPS5893899A (ja) | 1983-06-03 |
| JPH0125400B2 true JPH0125400B2 (ja) | 1989-05-17 |
Family
ID=16294149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19261281A Granted JPS5893899A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 電気メツキの浴管理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5893899A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19834353C2 (de) | 1998-07-30 | 2000-08-17 | Hillebrand Walter Gmbh & Co Kg | Alkalisches Zink-Nickelbad |
| DE19848467C5 (de) * | 1998-10-21 | 2006-04-27 | Walter Hillebrand Gmbh & Co. Kg Galvanotechnik | Alkalisches Zink-Nickelbad |
-
1981
- 1981-11-30 JP JP19261281A patent/JPS5893899A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5893899A (ja) | 1983-06-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| RU2302481C2 (ru) | Электролизная ячейка для восполнения концентрации ионов металлов в способах электроосаждения | |
| JP3131648B2 (ja) | 非シアン化浴を用いる銅メッキ方法 | |
| CA1256819A (en) | Process for reconditioning a used ammoniacal copper etching solution containing copper solute | |
| CA2054252A1 (en) | Process for replenishing metals in aqueous electrolyte solutions | |
| US4331517A (en) | Method of preparing a cathode by high and low temperature electroplating of catalytic and sacrificial metals, and electrode prepared thereby | |
| JPH06158397A (ja) | 金属の電気メッキ方法 | |
| JPS6338436B2 (ja) | ||
| JPH0125400B2 (ja) | ||
| US5173168A (en) | Method of making iron foil by electrodeposition | |
| JPH05302199A (ja) | 不溶性陽極を用いた銅めっき法における銅めっき浴の組成制御方法 | |
| JPH02175894A (ja) | スズ、スズ合金電気めっき方法及び同電気めっき装置 | |
| CA1251415A (en) | Electroplating strip counter-currently in sections containing vertical anodes | |
| US3799850A (en) | Electrolytic process of extracting metallic zinc | |
| JPH0242911B2 (ja) | ||
| JPH0237439B2 (ja) | ||
| JP4242248B2 (ja) | 不溶性陽極を使用する錫めっき方法 | |
| JPS5854200B2 (ja) | 電気メツキ浴における金属イオンの供給方法 | |
| US3578572A (en) | Electrodes for use in aqueous alkali metal chloride electrolytes | |
| JPS5925991A (ja) | 金属イオンの還元方法 | |
| JPH0237440B2 (ja) | Fukusumetsukisonyorudenkimetsukyokunophkanrihoho | |
| JP4615159B2 (ja) | 合金めっき方法 | |
| JPH0514800B2 (ja) | ||
| CZ281552B6 (cs) | Způsob elektrolytického pokovování | |
| JPH09111492A (ja) | 金属板の連続電気メッキ法 | |
| JPS5980789A (ja) | Ni−Zn合金電気めつき鋼板の製造方法 |