JPH0126362B2 - - Google Patents
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- JPH0126362B2 JPH0126362B2 JP58214777A JP21477783A JPH0126362B2 JP H0126362 B2 JPH0126362 B2 JP H0126362B2 JP 58214777 A JP58214777 A JP 58214777A JP 21477783 A JP21477783 A JP 21477783A JP H0126362 B2 JPH0126362 B2 JP H0126362B2
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- acid
- formula
- anhydride
- absorption
- polyallylamine
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/30—Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Polyamides (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
技術分野
本発明はポリアリルアミンから誘導される新規
な機能性樹脂に関し、更に詳しくはポリアリルア
ミンの側鎖に導入されたアミノ酸部分を有する、
機能性樹脂に関する。 背景技術 側鎖にα―アミノ酸部分の付いた機能性樹脂の
合成に関する報告に関する報告は、数多く見られ
るが、それを大別するとつぎの2種類の方法に分
類される。 即ち、その一つはα―アミノ酸部分を持つビニ
ル化合物を合成し、これを重合させて機能性樹脂
を得る方法であり、他の一つは適当な樹脂を支持
体に選び、それに都合よく変形されたα―アミノ
酸部分を持つ化合物を反応させて得るという方法
である。 前者の例としては、アクリル酸またはメタアク
リル酸類にいろいろなアミノ酸類を結合させ、そ
れを重合したもの、例えばアクロイル(またはメ
タアクロイル)プロリン、バリン、グリシン、リ
ジン、およびトリプトフアンなどの重合体が報告
されている(例えば、N.Sakota et.al.,J.Poly.
Sci.Poly.Lett.Ed.,12,503(1974);Y.Imanishi
et.al.,Makromol.Chem.,177,1401(1976);渡
辺煕他、日化誌.,91,874(1970);K.Kondo et.
al.,Makromol Chem.,176,1307(1975);およ
び隅弘、高分子、17、139(1968)参照)。 しかしながら、従来法による機能性樹脂の前者
に属する合成法は、単量体の合成中に一部重合を
起すなどの副反応が生じ、その単離、精製が困難
であること、さらには或る種の用途にこの樹脂を
供する場合、活性部位が不必要に多くなることな
どの理由から実用的合成法とはいい難い。 後者の例としては、ポリp―クロルメチルスチ
レンを支持体にし、シスチンを結合させることに
よる機能性樹脂の合成などが知られている。 ところで、一般に側鎖に官能基を有する機能性
樹脂に於て、その反応性を高めるには、側鎖の反
応部位が被反応物質との会合を容易にすることが
必要である。このためには、側鎖の部分が或る程
度の長さを持ち、かつ柔軟で自由に折れ曲がるこ
とが好ましい。従つて、上述の機能性樹脂におけ
るα―アミノ酸部分の反応性を高めるためには、
公知のp―クロルメチルスチレン樹脂の如く、剛
直かつ大きな空間を占めるベンゼン核部分を側鎖
に持つよりは、より屈曲性のあるメチレン基又は
ポリメチレン基で主鎖と末端官能基が結合してい
る樹脂を支持体に利用することが望ましい。 さらに使用するアミノ酸としては、安価かつ多
量に入手可能であることがより有利である。この
点グルタミン酸またはアスパラギン酸はこれらの
条件を満足する。一方、グルタミン酸、アスパラ
ギン酸はそれぞれγ−位、β−位がカルボキシル
基となつているから、支持体とする樹脂としては
側鎖に塩基性の官能基を有する、例えばポリアミ
ン類であることが要求される。 しかしながら、芳香族核を含まないポリアミン
類の合成が極めて困難であること、さらにはグル
タミン酸のγ−位カルボキシル基を選択的に効率
よく、かつ経済的に反応させる経路が確立されて
いなかつたためか、未だ機能性樹脂合成に成功し
たという報告はない。 発明の開示 本発明の目的はポリアリルアミンを出発物質と
し、その側鎖にアミノ酸部分が付いた新規な機能
性樹脂を提供することにある。 本発明の他の目的は上記の機能性樹脂を製造す
るための経済的な方法を提供することにある。 これらの目的を達成するための数多くの研究の
結果、本発明者らは本発明者の一人(原田)によ
つて初めて経済的に合成することに成功したポリ
アリルアミン樹脂を出発物質とし、20〜80モル%
の式 [式中Xは式 [―NHCO(CH2)l]―t (ただしtは0または1を表わし、lは1〜20
の整数を示す) を表わし、 uは1または2を表わし、mは0または1を表
わす、 但し、tおよびmが同時に0である場合は除
く] で示される構造単位および 80〜20モル%の式 (式中Xは上記のとおりである) で示される構造単位からなる、分子量1000〜
500000の新規な機能性樹脂を得ることに成功し
た。 上記の新規な機能性樹脂は下記の3種の重合体
に大別される。 重合体A (m=1、t=0) 式 (式中uは上記のとおりである) で表わされる構造単位と 式
な機能性樹脂に関し、更に詳しくはポリアリルア
ミンの側鎖に導入されたアミノ酸部分を有する、
機能性樹脂に関する。 背景技術 側鎖にα―アミノ酸部分の付いた機能性樹脂の
合成に関する報告に関する報告は、数多く見られ
るが、それを大別するとつぎの2種類の方法に分
類される。 即ち、その一つはα―アミノ酸部分を持つビニ
ル化合物を合成し、これを重合させて機能性樹脂
を得る方法であり、他の一つは適当な樹脂を支持
体に選び、それに都合よく変形されたα―アミノ
酸部分を持つ化合物を反応させて得るという方法
である。 前者の例としては、アクリル酸またはメタアク
リル酸類にいろいろなアミノ酸類を結合させ、そ
れを重合したもの、例えばアクロイル(またはメ
タアクロイル)プロリン、バリン、グリシン、リ
ジン、およびトリプトフアンなどの重合体が報告
されている(例えば、N.Sakota et.al.,J.Poly.
Sci.Poly.Lett.Ed.,12,503(1974);Y.Imanishi
et.al.,Makromol.Chem.,177,1401(1976);渡
辺煕他、日化誌.,91,874(1970);K.Kondo et.
al.,Makromol Chem.,176,1307(1975);およ
び隅弘、高分子、17、139(1968)参照)。 しかしながら、従来法による機能性樹脂の前者
に属する合成法は、単量体の合成中に一部重合を
起すなどの副反応が生じ、その単離、精製が困難
であること、さらには或る種の用途にこの樹脂を
供する場合、活性部位が不必要に多くなることな
どの理由から実用的合成法とはいい難い。 後者の例としては、ポリp―クロルメチルスチ
レンを支持体にし、シスチンを結合させることに
よる機能性樹脂の合成などが知られている。 ところで、一般に側鎖に官能基を有する機能性
樹脂に於て、その反応性を高めるには、側鎖の反
応部位が被反応物質との会合を容易にすることが
必要である。このためには、側鎖の部分が或る程
度の長さを持ち、かつ柔軟で自由に折れ曲がるこ
とが好ましい。従つて、上述の機能性樹脂におけ
るα―アミノ酸部分の反応性を高めるためには、
公知のp―クロルメチルスチレン樹脂の如く、剛
直かつ大きな空間を占めるベンゼン核部分を側鎖
に持つよりは、より屈曲性のあるメチレン基又は
ポリメチレン基で主鎖と末端官能基が結合してい
る樹脂を支持体に利用することが望ましい。 さらに使用するアミノ酸としては、安価かつ多
量に入手可能であることがより有利である。この
点グルタミン酸またはアスパラギン酸はこれらの
条件を満足する。一方、グルタミン酸、アスパラ
ギン酸はそれぞれγ−位、β−位がカルボキシル
基となつているから、支持体とする樹脂としては
側鎖に塩基性の官能基を有する、例えばポリアミ
ン類であることが要求される。 しかしながら、芳香族核を含まないポリアミン
類の合成が極めて困難であること、さらにはグル
タミン酸のγ−位カルボキシル基を選択的に効率
よく、かつ経済的に反応させる経路が確立されて
いなかつたためか、未だ機能性樹脂合成に成功し
たという報告はない。 発明の開示 本発明の目的はポリアリルアミンを出発物質と
し、その側鎖にアミノ酸部分が付いた新規な機能
性樹脂を提供することにある。 本発明の他の目的は上記の機能性樹脂を製造す
るための経済的な方法を提供することにある。 これらの目的を達成するための数多くの研究の
結果、本発明者らは本発明者の一人(原田)によ
つて初めて経済的に合成することに成功したポリ
アリルアミン樹脂を出発物質とし、20〜80モル%
の式 [式中Xは式 [―NHCO(CH2)l]―t (ただしtは0または1を表わし、lは1〜20
の整数を示す) を表わし、 uは1または2を表わし、mは0または1を表
わす、 但し、tおよびmが同時に0である場合は除
く] で示される構造単位および 80〜20モル%の式 (式中Xは上記のとおりである) で示される構造単位からなる、分子量1000〜
500000の新規な機能性樹脂を得ることに成功し
た。 上記の新規な機能性樹脂は下記の3種の重合体
に大別される。 重合体A (m=1、t=0) 式 (式中uは上記のとおりである) で表わされる構造単位と 式
【式】
で表わされる構造単位とからなる。
重合体B (m=0、t=1)
式
(式中lは上記のとおりである)で表わされる
構造単位からなる。 重合体C (m=1,t=1) 式 (式中、lおよびuは上記のとおりである)で
表わされる構造単位と 式 (式中lは上記のとおりである)で表わされる
構造単位とからなる。 以下、本発明の新規機能性樹脂を、その構造単
位を一つの式にまとめて一般式[1]として次の
ように記載する。 (式中、X、uおよびmは上記定義のとおりで
ある) 上記重合体Aはポリアリルアミンに式〔〕 で表わされるN,N―フタロイルグルタミン酸
1,5−無水物や式〔〕 で表わされるN,N―フタロイルアスパラギン酸
1,4−無水物などの化合物を反応させたあと、
含水ヒドラジンで処理することにより得られる。 なお上記2種のN,N―フタロイルアミノ酸無
水物のうち、N,N―フタロイルアスパラギン酸
1,4無水物〔〕を反応させるとβ−位のカル
ボキシル基およびα−位のカルボキシル基がとも
に反応するため期待するα―アミノ酸部分を効率
よく側鎖に結合させることが困難であるため、γ
−位のカルボキシル基のみが反応するN,N―フ
タロイルグルタミン酸1,5−無水物〔〕を用
いた場合に比して欠点があり、得られた重合体の
用途が制約される。 また、グルタミン酸のγ−位カルボキシル基お
よびアスパラギン酸のβ−位カルボキシル基を上
記以外の方法で活性化するため、例えばこれらの
アミノ酸をp―ニトロフエノール、ペンタクロロ
フエノールまたはN―ヒドロキシコハク酸イミド
などと反応させてエステル(活性エステル)にす
るか、これらのアミノ酸の酸ハライドとして一般
式〔〕(m=0)のポリアミン類と反応させる
ことも出来る。この場合には勿論α―アミノ酸部
分が反応に関与しない様一時的に保護する必要が
あり、これらの反応および使用する保護基などに
ついてはペプチド合成の際に利用される技術をそ
のまま用いることが出来る。即ち、この様な方法
によつても最終的には本発明の機能性樹脂〔〕
を得ることが出来るが、α―アミノ酸部分を反応
しない様一時的に保護する工程が複雑である点を
考慮すれば化合物〔〕又は〔〕を用いる経路
で合成するのが有利である。 また重合体Bはポリアリルアミンにフタロイル
アミノ酸又はその酸塩化物若しくは酸無水物(他
のカルボン酸無水物を含む)を反応させたあと、
含水ヒドラジンで処理することにより得られる。 さらに重合体Cは、上で得られた重合体Bに前
記式〔〕のN,N―フタロイルグルタミン酸
1,5−無水物や式〔〕のN,N―フタロイル
アスパラギン酸1,4−無水物などの化合物を反
応させたあと、含水ヒドラジンで処理することに
より得られる。 本発明の機能性樹脂〔〕は、そのα―アミノ
酸構造部分の金属キレート能を利用して、水中に
溶存する重金属類を回収したり、アミノ酸などの
光学分割用樹脂として利用することができる。 また、この様な用途に供するため不溶化したポ
リアリルアミン樹脂を出発原料に用いて、本発明
の工程に従い機能性樹脂〔〕を合成することも
出来る。 以下に本発明の実施例を記載するが、本発明は
実施例に限定されるものではない。 なお、ポリアリルアミンは特願昭58−54988号
明細書に記載の方法に従つて合成したポリアリル
アミン塩酸塩から調製した。すなわち、20%ポリ
アリルアミン塩酸塩を強塩基性イオン交換樹脂に
通し、ポリアリルアミン水溶液を得た。以下の実
験では本水溶液を利用したが、一部は凍結乾燥を
行い、ポリアリルアミン純体としたあと、メタノ
ールに溶解したものを使用した。 参考例 1 フタロイルグルタミン酸1,5−無水物の合成例 (1) Na2CO351.5gを水350mlにとかし、5℃以下
に保ちながら、L―グルタミン酸29.4gを加え
て溶解させた。これにカルボエトキシフタルイ
ミド59.6gを加えて懸濁させた後、35℃で30〜
40分反応させた。反応後、不溶物を除去し、
6N―HClでPH2.5としたあと0℃に放置した。
生じた沈殿を濾取し、水から再結晶してN,N
―フタロイルグルタミン酸を得た。収量35.7g
64.4%。比旋光度〔α〕25 D=−48.6゜(C=1、
ジオキサン)。 (2) 上で得られたフタロイルグルタミン酸27.7g
に無水酢酸40mlを加え、40〜42℃3時間反応さ
せた。反応後さらに無水酢酸10mlを加えて3時
間反応させた。反応後放冷し、エーテル−石油
エーテルでよく洗浄し、減圧乾燥してフタロイ
ルグルタミン酸1,5−無水物を得た。収量
21.8g 84.2%。比旋光度〔α〕25 D=−44.5゜(C
=1.75、ジオキサン)。 参考例 2 参考例1と同様にして、アスパラギン酸から
N,N―フタロイルアスパラギン酸およびN,N
―フタロイルアスパラギン酸1,4−無水物を得
た。 実施例 1 重合体Aの製造例 (1) ポリアリルアミン塩酸塩4.68gを水50mlにと
かし、Amberlite―402のカラムに通してポリ
アリルアミン水溶液とした。本発明で使用した
ポリアリルアミン塩酸塩の分子量は8420(重合
度90)である。以下の実施例においてもすべて
同じものを用いた。これを約10mlに濃縮したあ
と9倍量の酢酸を加えた後、参考例1で合成し
たN,N―フタロイルグルタミン酸1,5−無
水物12.96gを加え、60〜65℃で1.5時間反応さ
せた。反応混合物を放冷し、酢酸エチルに注入
した。生成した沈殿を濾取し、乾燥すると、ポ
リ〔γ―アリルアミド(N―フタロイル)グル
タミン酸〕11.26gを得た。 このポリマーのIRスペクトルは1700cm-1に
C=0に基ずく吸収、1640cm-1にNHCOに基
ずく吸収を示した。また比旋光度〔α〕25 D=−
35.5゜(C=1、DMSO)を示した。IR吸収スペ
クトル、UV吸収スペクトルおよび、比旋光度
から求めたフタロイルグルタミン酸の付加モル
分率は約50%であつた。 以上のことから、本重合体は次の構造を有
し、分子量は約16800と推定される。分子量は
ポリアリルアミンの分子量とフタロイルグルタ
ミン酸の付加モル分率から計算した。以下の実
施例においても同様に計算した。 (2) 上で合成したポリ〔γ―アリルアミド(N―
フタロイル)グルタミン酸〕1.0gをDMSO50
mlに加温して溶解し、含水ヒドラジン10gを加
えて、室温で22時間攪拌した。生じた沈殿を濾
取し、DMSO、水で洗浄後、1N―HCl 19mlに
室温で溶解させた。溶液をアセトンに流し込
み、沈殿を濾取し、乾燥してポリ(γ―アリル
アミドグルタミン酸)0.65gを得た。 このポリマーのIRスペクトルは1720cm-1、
1640.cm-1にC=0、―NHCO―に基ずく吸収
を示した。また比旋光度は〔α〕25 D=14.1゜(C=
1、H2O)であつた。さらにUV吸収スペクト
ルおよびプロトンのNMR吸収スペクトルから
芳香族の存在しないことが明らかにされた。 以上のことから、この重合体は以下の構造を
有し、共重合体における繰返し単位のモル比は
0.5/0.5であり、分子量は約14200と推定され
る。 実施例 2 重合体Bの製造例−1 (1) 無水フタル酸500gとβ―アラニン267gの混
合物を200℃15分加熱熔融したあと、水1500ml
に注入し、生じた沈殿を濾取、エチルアルコー
ルから再結晶してフタロイルβ―アラニン(以
下Pht―βAlaという)を得た。収量537g81.6
%。 次にPht―βAla43.9gに塩化チオニル82mlを
加え50℃30分加熱反応させた。反応後放冷し、
過剰の塩化チオニルを留去すると全体が固化す
るので、石油エーテルを加えて精製して塩化N
―フタロイルβ―アラニン(以下Pht―βAlaCl
という)を得た。収量45.8g 96.4%。 次に13.6%ポリアリルアミン水溶液81.7g、
トリエチルアミン21.6g、酢酸247mlの混合物
にPht―βAlaCl45.8gを含むアセトン溶液を氷
冷下に滴下し、6時間反応させた。減圧下にア
セトンを留去したあと、酢酸エチル3000mlに注
入し、生じた沈殿をメタノール−酢酸エチルで
精製した。収量39.0g。 得られたポリ〔β―アリルアミド(N―フタ
ロイルアミノ)β―アラニン樹脂は濃塩酸、ア
セトンで処理し、濾取乾燥した。この樹脂の
IR吸収スペクトル(1700cm-1附近にC=0に
基づく吸収、1640cm-1附近にNHCOに基ずく
吸収)、UV吸収スペクトル(200〜250nmにフ
タロイル基の吸収)、元素分析の結果から以下
の構造を有するN―フタロイル―ポリアミドポ
リアミンであることが明らかとなつた。この樹
脂の分子量は約23200と推定される。 (2) 上で得られたフタロイル基を含むポリアミド
ポリアミン10.0gをDMSO100mlに分散し、含
水ヒドラジン50mlを加えて、60℃10時間反応さ
せた。反応後、沈殿を濾取し、濃塩酸20ml、水
10mlにとかし、アセトン500mlに注入し、析出
したポリマーを濾取乾燥した。 この様にしたポリマーのIR吸収スペクトル
(1700cm-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm
-1附近にNHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペ
クトルはフエニル基の吸収が消滅しており、以
下の構造を有するポリアミン類であることが推
定される。この樹脂の分子量は約14800と推定
される。 実施例 3 重合体−Bの製造例−2 (−a) 13.6%ポリアリルアミン水溶液42.0g、トリ
エチルアミン10.1g、酢酸126mlの混合物に実
施例2(i)に準じて合成した塩化N―フタロイル
グリシン(以下Pht―Gly―Clと記す)22.4g
を含むアセトン40mlの溶液を滴下した後、実施
例2(i)と同様に処理した。収量16.5g。 (−b) Pht―Gly―Cl22.7g、酢酸6.0gをテトラヒ
ドロフラン130mlにとかし、トリエチルアミン
14mlを滴下する。直ちに沈殿が生じるが、その
まま一夜反応させた。沈殿を除去し、濾液をそ
のままグリシル酢酸無水物として使用した。 ポリアリルアミン塩酸塩9.4gを水30mlにと
かし、酢酸100mlを加えた。直ちにポリマーが
析出するが、それにかまわずトリエチルアミン
10.1gを含む酢酸50mlの溶液を添加すると、均
一な溶液〔ポリアリルアミン―トリエチルアミ
ン(PAA―Et3N)処理液〕が得られた。 PAA―Et3N処理液に上述のグリシル酢酸無
水物を添加すると、直ちにポリマーが析出して
きた。そのまま3時間反応させた後、沈殿を濾
取し、濃塩酸20mlおよび水20mlで処理したあ
と、アセトン1500mlに注入して沈殿を濾取乾燥
した。 (−c) Pht―Gly―Cl24.6g、フタロイルグリシン
22.6gをテトラヒドロフラン200mlにとかし氷
冷下トリエチルアミン15.4mlを滴下した。滴下
と同時に沈殿が生じるが、1〜2時間反応を続
けた。反応後沈殿を除去し、濾液をそのままジ
フタロイルグリシン無水物として使用した。 ポリアリルアミン塩酸塩9.4gを酢酸100mlに
分散し、トリエチルアミン10.1gを含む酢酸溶
液50mlを加えた。添加後水30mlを加えて均一な
溶液とした。 上記反応混合物にジフタロイルグリシン無水
物のテトラヒドロフラン溶液を加えると、直ち
にポリマーが析出してきた。そのまま室温で反
応を続けた後、傾斜法により透明になつた溶液
を除き、テトラヒドロフラン、酢酸エチルで洗
浄したあと、濃塩酸40mlにとかし、アセトン
1500mlで再沈殿させた。 (−a)、(−b)および(−c)で得
られる樹脂のIR吸収スペクトル(1700cm-1附
近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペクトル
(200〜250nmにフタロイル基の吸収)の測定結
果はいずれも以下に示す構造のN―フタロイル
―ポリアミドポリアミンであることが明らかと
なつた。この樹脂の分子量は約22000と推定さ
れる。 (ii) (−a)、(−b)または(−c)で得
られたフタロイル基を含むポリアミドポリアミ
ン10.0gをDMSO100mlに分散し、含水ヒドラ
ジン50mlを加えて、60℃10時間反応させた。反
応後、沈殿を濾取し、濃塩酸20ml、水10mlにと
かし、アセトン500mlに注入し、析出したポリ
マーを濾取乾燥した。 この様にしたポリマーのIR吸収スペクトル
(1700cm-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm
-1附近にNHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペ
クトルはフエニル基の吸収が消滅しており、以
下の構造を有するポリアミン類であることが推
定される。この樹脂の分子量は約13600と推定
される。 実施例 4 重合体−Bの製造例−3 (i) 無水フタル酸148gとγ―アミノ―n―酪酸
103gの混合物を180℃5分、続いて200℃5分
加熱熔融し、水750mlに注入してN〓―フタロイ
ルアミノ―n−酪酸を得た。収量191.8g
82.2%。 上で得られたN〓―フタロイルアミノ―n−
酪酸35.0gに塩化チオニル62mlを加え、50℃40
分反応させる。反応後、過剰の塩化チオニルを
留去し、石油エーテルを加えて冷却して塩化
N〓―フタロイルアミノ―N−酪酸を得た。収
量36.9g9 7.6%。 13.6%ポリアリルアミン水溶液61.3g、トリ
エチルアミン14.8g、酢酸184mlの混合物に塩
化N〓―フタロイルアミノ―n−酪酸36.9gをそ
のまま添加した。酸塩化物は直ちに溶解するわ
けではないが、添加後20分程で完全に溶解し、
均一となつた。反応後系を酢酸エチル1500mlに
注入し、沈殿を濾取し、濃塩酸50ml、水20mlに
とかし、アセトン1000mlに注入して、沈殿を濾
取した。収量20.2g。 得られる樹脂のIR吸収スペクトル(1700cm
-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペクトル
(200〜250nmにフタロイル基の吸収)の測定結
果から以下の構造を有するN―フタロイル―ポ
リアミドポリアミンであることが推定される。
この樹脂の分子量は約24500と推定される。 (ii) (i)で合成したフタロイル基を含むポリアミド
ポリアミン10.0gをDMSO100mlに分散し、含
水ヒドラジン50mlを加えて、60℃10時間反応さ
せた。反応後、沈殿を濾取し、濃塩酸20ml、水
10mlにとかし、アセトン500mlに注入し、析出
したポリマーを濾取乾燥した。 この様にしたポリマーのIR吸収スペクトル
(1700cm-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm
-1附近にNHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペ
クトルはフエニル基の吸収が消滅しており、以
下の構造を有するポリアミン類であることが推
定される。この樹脂の分子量は約16100と推定
される。 実施例 5 重合体−Bの製造例−4 (i) 無水フタル酸62.1g、ε―アミノ―n―カプ
ロン酸50gの混合物を180℃10分加熱熔融し、
水750mlに注入してN〓―フタロイルアミノ―n
―カプロン酸を得た。収量96.1g、96.5%。 次にN〓―フタロイルアミノ―n―カプロン
酸39.2gに塩化チオニル62mlを加え、50℃5分
反応させた後、過剰の塩化チオニルを留去した
のち、石油エーテルを加えて冷却して塩化N〓
―フタロイルアミノ―n―カプロン酸を得た。
収量39.9g 95.1%。 13.6%ポリアリルアミン水溶液60.0g、トリ
エチルアミン14.5g、酢酸181mlの混合物に塩
化N〓―フタロイルアミノ―n―カプロン酸39.9
gのアセトン溶液を添加する。反応後、実施例
4(i)と同様の処理を行つた。収量22.1g。 得られた樹脂のIR吸収スペクトル(1700cm
-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペクトル
(200〜250nmにフタロイル基の吸収)の測定結
果から以下の構造を有するN―フタロイル―ポ
リアミドポリアミンであることが確認された。
この樹脂の分子量は約27000と推定される。 (ii) (i)で合成したフタロイル基を含むポリアミド
ポリアミン10.0gをDMSO100mlに分散し、含
水ヒドラジン50mlを加えて、60℃10時間反応さ
せた。反応後、沈殿を濾取し、濃塩酸20ml、水
10mlにとかし、アセトン500mlに注入し、析出
したポリマーを濾取乾燥した。 この様にしたポリマーのIR吸収スペクトル
(1700cm-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm
-1附近にNHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペ
クトルはフエニル基の吸収が消滅しており、以
下の構造を有するポリアミン類であることが推
定される。この樹脂の分子量は約18600と推定
される。 実施例 6 重合体Cの製造例 (i) 実施例2,3,4,5でそれぞれ得られたポ
リアミン塩酸塩類(B−1)、(B−2)、(B−
3)、(B−4)をそれぞれ5gを採り、これを
水50〜80mlにとかし、Amberlite―402のカラ
ムに通して、ポリアリルアミン水溶液を作つ
た。これを10〜20mlに濃縮したあと、アミノ基
に対して1.1当量のN,N―フタロイルグルタ
ミン酸1,5−無水物を加え、60〜65℃で1〜
3時間反応させた。反応混合物を放冷し、酢酸
エチルに注入した。生じた沈殿を濾取し、濃塩
酸−アセトンで処理して、異なつた長さの、側
鎖にフタロイルグルタミン酸の付加したポリア
ミン塩酸塩を得た。 このポリマーのIRスペクトル(1700cm-1附
近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)およびUVスペクトル
(200〜250nmにフタロイル基の吸収)からフエ
ニル基の吸収が認められ、それぞれ以下の構造
を示すことが明らかとなつた。 これらの結果をまとめて以下に示す。
構造単位からなる。 重合体C (m=1,t=1) 式 (式中、lおよびuは上記のとおりである)で
表わされる構造単位と 式 (式中lは上記のとおりである)で表わされる
構造単位とからなる。 以下、本発明の新規機能性樹脂を、その構造単
位を一つの式にまとめて一般式[1]として次の
ように記載する。 (式中、X、uおよびmは上記定義のとおりで
ある) 上記重合体Aはポリアリルアミンに式〔〕 で表わされるN,N―フタロイルグルタミン酸
1,5−無水物や式〔〕 で表わされるN,N―フタロイルアスパラギン酸
1,4−無水物などの化合物を反応させたあと、
含水ヒドラジンで処理することにより得られる。 なお上記2種のN,N―フタロイルアミノ酸無
水物のうち、N,N―フタロイルアスパラギン酸
1,4無水物〔〕を反応させるとβ−位のカル
ボキシル基およびα−位のカルボキシル基がとも
に反応するため期待するα―アミノ酸部分を効率
よく側鎖に結合させることが困難であるため、γ
−位のカルボキシル基のみが反応するN,N―フ
タロイルグルタミン酸1,5−無水物〔〕を用
いた場合に比して欠点があり、得られた重合体の
用途が制約される。 また、グルタミン酸のγ−位カルボキシル基お
よびアスパラギン酸のβ−位カルボキシル基を上
記以外の方法で活性化するため、例えばこれらの
アミノ酸をp―ニトロフエノール、ペンタクロロ
フエノールまたはN―ヒドロキシコハク酸イミド
などと反応させてエステル(活性エステル)にす
るか、これらのアミノ酸の酸ハライドとして一般
式〔〕(m=0)のポリアミン類と反応させる
ことも出来る。この場合には勿論α―アミノ酸部
分が反応に関与しない様一時的に保護する必要が
あり、これらの反応および使用する保護基などに
ついてはペプチド合成の際に利用される技術をそ
のまま用いることが出来る。即ち、この様な方法
によつても最終的には本発明の機能性樹脂〔〕
を得ることが出来るが、α―アミノ酸部分を反応
しない様一時的に保護する工程が複雑である点を
考慮すれば化合物〔〕又は〔〕を用いる経路
で合成するのが有利である。 また重合体Bはポリアリルアミンにフタロイル
アミノ酸又はその酸塩化物若しくは酸無水物(他
のカルボン酸無水物を含む)を反応させたあと、
含水ヒドラジンで処理することにより得られる。 さらに重合体Cは、上で得られた重合体Bに前
記式〔〕のN,N―フタロイルグルタミン酸
1,5−無水物や式〔〕のN,N―フタロイル
アスパラギン酸1,4−無水物などの化合物を反
応させたあと、含水ヒドラジンで処理することに
より得られる。 本発明の機能性樹脂〔〕は、そのα―アミノ
酸構造部分の金属キレート能を利用して、水中に
溶存する重金属類を回収したり、アミノ酸などの
光学分割用樹脂として利用することができる。 また、この様な用途に供するため不溶化したポ
リアリルアミン樹脂を出発原料に用いて、本発明
の工程に従い機能性樹脂〔〕を合成することも
出来る。 以下に本発明の実施例を記載するが、本発明は
実施例に限定されるものではない。 なお、ポリアリルアミンは特願昭58−54988号
明細書に記載の方法に従つて合成したポリアリル
アミン塩酸塩から調製した。すなわち、20%ポリ
アリルアミン塩酸塩を強塩基性イオン交換樹脂に
通し、ポリアリルアミン水溶液を得た。以下の実
験では本水溶液を利用したが、一部は凍結乾燥を
行い、ポリアリルアミン純体としたあと、メタノ
ールに溶解したものを使用した。 参考例 1 フタロイルグルタミン酸1,5−無水物の合成例 (1) Na2CO351.5gを水350mlにとかし、5℃以下
に保ちながら、L―グルタミン酸29.4gを加え
て溶解させた。これにカルボエトキシフタルイ
ミド59.6gを加えて懸濁させた後、35℃で30〜
40分反応させた。反応後、不溶物を除去し、
6N―HClでPH2.5としたあと0℃に放置した。
生じた沈殿を濾取し、水から再結晶してN,N
―フタロイルグルタミン酸を得た。収量35.7g
64.4%。比旋光度〔α〕25 D=−48.6゜(C=1、
ジオキサン)。 (2) 上で得られたフタロイルグルタミン酸27.7g
に無水酢酸40mlを加え、40〜42℃3時間反応さ
せた。反応後さらに無水酢酸10mlを加えて3時
間反応させた。反応後放冷し、エーテル−石油
エーテルでよく洗浄し、減圧乾燥してフタロイ
ルグルタミン酸1,5−無水物を得た。収量
21.8g 84.2%。比旋光度〔α〕25 D=−44.5゜(C
=1.75、ジオキサン)。 参考例 2 参考例1と同様にして、アスパラギン酸から
N,N―フタロイルアスパラギン酸およびN,N
―フタロイルアスパラギン酸1,4−無水物を得
た。 実施例 1 重合体Aの製造例 (1) ポリアリルアミン塩酸塩4.68gを水50mlにと
かし、Amberlite―402のカラムに通してポリ
アリルアミン水溶液とした。本発明で使用した
ポリアリルアミン塩酸塩の分子量は8420(重合
度90)である。以下の実施例においてもすべて
同じものを用いた。これを約10mlに濃縮したあ
と9倍量の酢酸を加えた後、参考例1で合成し
たN,N―フタロイルグルタミン酸1,5−無
水物12.96gを加え、60〜65℃で1.5時間反応さ
せた。反応混合物を放冷し、酢酸エチルに注入
した。生成した沈殿を濾取し、乾燥すると、ポ
リ〔γ―アリルアミド(N―フタロイル)グル
タミン酸〕11.26gを得た。 このポリマーのIRスペクトルは1700cm-1に
C=0に基ずく吸収、1640cm-1にNHCOに基
ずく吸収を示した。また比旋光度〔α〕25 D=−
35.5゜(C=1、DMSO)を示した。IR吸収スペ
クトル、UV吸収スペクトルおよび、比旋光度
から求めたフタロイルグルタミン酸の付加モル
分率は約50%であつた。 以上のことから、本重合体は次の構造を有
し、分子量は約16800と推定される。分子量は
ポリアリルアミンの分子量とフタロイルグルタ
ミン酸の付加モル分率から計算した。以下の実
施例においても同様に計算した。 (2) 上で合成したポリ〔γ―アリルアミド(N―
フタロイル)グルタミン酸〕1.0gをDMSO50
mlに加温して溶解し、含水ヒドラジン10gを加
えて、室温で22時間攪拌した。生じた沈殿を濾
取し、DMSO、水で洗浄後、1N―HCl 19mlに
室温で溶解させた。溶液をアセトンに流し込
み、沈殿を濾取し、乾燥してポリ(γ―アリル
アミドグルタミン酸)0.65gを得た。 このポリマーのIRスペクトルは1720cm-1、
1640.cm-1にC=0、―NHCO―に基ずく吸収
を示した。また比旋光度は〔α〕25 D=14.1゜(C=
1、H2O)であつた。さらにUV吸収スペクト
ルおよびプロトンのNMR吸収スペクトルから
芳香族の存在しないことが明らかにされた。 以上のことから、この重合体は以下の構造を
有し、共重合体における繰返し単位のモル比は
0.5/0.5であり、分子量は約14200と推定され
る。 実施例 2 重合体Bの製造例−1 (1) 無水フタル酸500gとβ―アラニン267gの混
合物を200℃15分加熱熔融したあと、水1500ml
に注入し、生じた沈殿を濾取、エチルアルコー
ルから再結晶してフタロイルβ―アラニン(以
下Pht―βAlaという)を得た。収量537g81.6
%。 次にPht―βAla43.9gに塩化チオニル82mlを
加え50℃30分加熱反応させた。反応後放冷し、
過剰の塩化チオニルを留去すると全体が固化す
るので、石油エーテルを加えて精製して塩化N
―フタロイルβ―アラニン(以下Pht―βAlaCl
という)を得た。収量45.8g 96.4%。 次に13.6%ポリアリルアミン水溶液81.7g、
トリエチルアミン21.6g、酢酸247mlの混合物
にPht―βAlaCl45.8gを含むアセトン溶液を氷
冷下に滴下し、6時間反応させた。減圧下にア
セトンを留去したあと、酢酸エチル3000mlに注
入し、生じた沈殿をメタノール−酢酸エチルで
精製した。収量39.0g。 得られたポリ〔β―アリルアミド(N―フタ
ロイルアミノ)β―アラニン樹脂は濃塩酸、ア
セトンで処理し、濾取乾燥した。この樹脂の
IR吸収スペクトル(1700cm-1附近にC=0に
基づく吸収、1640cm-1附近にNHCOに基ずく
吸収)、UV吸収スペクトル(200〜250nmにフ
タロイル基の吸収)、元素分析の結果から以下
の構造を有するN―フタロイル―ポリアミドポ
リアミンであることが明らかとなつた。この樹
脂の分子量は約23200と推定される。 (2) 上で得られたフタロイル基を含むポリアミド
ポリアミン10.0gをDMSO100mlに分散し、含
水ヒドラジン50mlを加えて、60℃10時間反応さ
せた。反応後、沈殿を濾取し、濃塩酸20ml、水
10mlにとかし、アセトン500mlに注入し、析出
したポリマーを濾取乾燥した。 この様にしたポリマーのIR吸収スペクトル
(1700cm-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm
-1附近にNHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペ
クトルはフエニル基の吸収が消滅しており、以
下の構造を有するポリアミン類であることが推
定される。この樹脂の分子量は約14800と推定
される。 実施例 3 重合体−Bの製造例−2 (−a) 13.6%ポリアリルアミン水溶液42.0g、トリ
エチルアミン10.1g、酢酸126mlの混合物に実
施例2(i)に準じて合成した塩化N―フタロイル
グリシン(以下Pht―Gly―Clと記す)22.4g
を含むアセトン40mlの溶液を滴下した後、実施
例2(i)と同様に処理した。収量16.5g。 (−b) Pht―Gly―Cl22.7g、酢酸6.0gをテトラヒ
ドロフラン130mlにとかし、トリエチルアミン
14mlを滴下する。直ちに沈殿が生じるが、その
まま一夜反応させた。沈殿を除去し、濾液をそ
のままグリシル酢酸無水物として使用した。 ポリアリルアミン塩酸塩9.4gを水30mlにと
かし、酢酸100mlを加えた。直ちにポリマーが
析出するが、それにかまわずトリエチルアミン
10.1gを含む酢酸50mlの溶液を添加すると、均
一な溶液〔ポリアリルアミン―トリエチルアミ
ン(PAA―Et3N)処理液〕が得られた。 PAA―Et3N処理液に上述のグリシル酢酸無
水物を添加すると、直ちにポリマーが析出して
きた。そのまま3時間反応させた後、沈殿を濾
取し、濃塩酸20mlおよび水20mlで処理したあ
と、アセトン1500mlに注入して沈殿を濾取乾燥
した。 (−c) Pht―Gly―Cl24.6g、フタロイルグリシン
22.6gをテトラヒドロフラン200mlにとかし氷
冷下トリエチルアミン15.4mlを滴下した。滴下
と同時に沈殿が生じるが、1〜2時間反応を続
けた。反応後沈殿を除去し、濾液をそのままジ
フタロイルグリシン無水物として使用した。 ポリアリルアミン塩酸塩9.4gを酢酸100mlに
分散し、トリエチルアミン10.1gを含む酢酸溶
液50mlを加えた。添加後水30mlを加えて均一な
溶液とした。 上記反応混合物にジフタロイルグリシン無水
物のテトラヒドロフラン溶液を加えると、直ち
にポリマーが析出してきた。そのまま室温で反
応を続けた後、傾斜法により透明になつた溶液
を除き、テトラヒドロフラン、酢酸エチルで洗
浄したあと、濃塩酸40mlにとかし、アセトン
1500mlで再沈殿させた。 (−a)、(−b)および(−c)で得
られる樹脂のIR吸収スペクトル(1700cm-1附
近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペクトル
(200〜250nmにフタロイル基の吸収)の測定結
果はいずれも以下に示す構造のN―フタロイル
―ポリアミドポリアミンであることが明らかと
なつた。この樹脂の分子量は約22000と推定さ
れる。 (ii) (−a)、(−b)または(−c)で得
られたフタロイル基を含むポリアミドポリアミ
ン10.0gをDMSO100mlに分散し、含水ヒドラ
ジン50mlを加えて、60℃10時間反応させた。反
応後、沈殿を濾取し、濃塩酸20ml、水10mlにと
かし、アセトン500mlに注入し、析出したポリ
マーを濾取乾燥した。 この様にしたポリマーのIR吸収スペクトル
(1700cm-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm
-1附近にNHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペ
クトルはフエニル基の吸収が消滅しており、以
下の構造を有するポリアミン類であることが推
定される。この樹脂の分子量は約13600と推定
される。 実施例 4 重合体−Bの製造例−3 (i) 無水フタル酸148gとγ―アミノ―n―酪酸
103gの混合物を180℃5分、続いて200℃5分
加熱熔融し、水750mlに注入してN〓―フタロイ
ルアミノ―n−酪酸を得た。収量191.8g
82.2%。 上で得られたN〓―フタロイルアミノ―n−
酪酸35.0gに塩化チオニル62mlを加え、50℃40
分反応させる。反応後、過剰の塩化チオニルを
留去し、石油エーテルを加えて冷却して塩化
N〓―フタロイルアミノ―N−酪酸を得た。収
量36.9g9 7.6%。 13.6%ポリアリルアミン水溶液61.3g、トリ
エチルアミン14.8g、酢酸184mlの混合物に塩
化N〓―フタロイルアミノ―n−酪酸36.9gをそ
のまま添加した。酸塩化物は直ちに溶解するわ
けではないが、添加後20分程で完全に溶解し、
均一となつた。反応後系を酢酸エチル1500mlに
注入し、沈殿を濾取し、濃塩酸50ml、水20mlに
とかし、アセトン1000mlに注入して、沈殿を濾
取した。収量20.2g。 得られる樹脂のIR吸収スペクトル(1700cm
-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペクトル
(200〜250nmにフタロイル基の吸収)の測定結
果から以下の構造を有するN―フタロイル―ポ
リアミドポリアミンであることが推定される。
この樹脂の分子量は約24500と推定される。 (ii) (i)で合成したフタロイル基を含むポリアミド
ポリアミン10.0gをDMSO100mlに分散し、含
水ヒドラジン50mlを加えて、60℃10時間反応さ
せた。反応後、沈殿を濾取し、濃塩酸20ml、水
10mlにとかし、アセトン500mlに注入し、析出
したポリマーを濾取乾燥した。 この様にしたポリマーのIR吸収スペクトル
(1700cm-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm
-1附近にNHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペ
クトルはフエニル基の吸収が消滅しており、以
下の構造を有するポリアミン類であることが推
定される。この樹脂の分子量は約16100と推定
される。 実施例 5 重合体−Bの製造例−4 (i) 無水フタル酸62.1g、ε―アミノ―n―カプ
ロン酸50gの混合物を180℃10分加熱熔融し、
水750mlに注入してN〓―フタロイルアミノ―n
―カプロン酸を得た。収量96.1g、96.5%。 次にN〓―フタロイルアミノ―n―カプロン
酸39.2gに塩化チオニル62mlを加え、50℃5分
反応させた後、過剰の塩化チオニルを留去した
のち、石油エーテルを加えて冷却して塩化N〓
―フタロイルアミノ―n―カプロン酸を得た。
収量39.9g 95.1%。 13.6%ポリアリルアミン水溶液60.0g、トリ
エチルアミン14.5g、酢酸181mlの混合物に塩
化N〓―フタロイルアミノ―n―カプロン酸39.9
gのアセトン溶液を添加する。反応後、実施例
4(i)と同様の処理を行つた。収量22.1g。 得られた樹脂のIR吸収スペクトル(1700cm
-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペクトル
(200〜250nmにフタロイル基の吸収)の測定結
果から以下の構造を有するN―フタロイル―ポ
リアミドポリアミンであることが確認された。
この樹脂の分子量は約27000と推定される。 (ii) (i)で合成したフタロイル基を含むポリアミド
ポリアミン10.0gをDMSO100mlに分散し、含
水ヒドラジン50mlを加えて、60℃10時間反応さ
せた。反応後、沈殿を濾取し、濃塩酸20ml、水
10mlにとかし、アセトン500mlに注入し、析出
したポリマーを濾取乾燥した。 この様にしたポリマーのIR吸収スペクトル
(1700cm-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm
-1附近にNHCOに基ずく吸収)、UV吸収スペ
クトルはフエニル基の吸収が消滅しており、以
下の構造を有するポリアミン類であることが推
定される。この樹脂の分子量は約18600と推定
される。 実施例 6 重合体Cの製造例 (i) 実施例2,3,4,5でそれぞれ得られたポ
リアミン塩酸塩類(B−1)、(B−2)、(B−
3)、(B−4)をそれぞれ5gを採り、これを
水50〜80mlにとかし、Amberlite―402のカラ
ムに通して、ポリアリルアミン水溶液を作つ
た。これを10〜20mlに濃縮したあと、アミノ基
に対して1.1当量のN,N―フタロイルグルタ
ミン酸1,5−無水物を加え、60〜65℃で1〜
3時間反応させた。反応混合物を放冷し、酢酸
エチルに注入した。生じた沈殿を濾取し、濃塩
酸−アセトンで処理して、異なつた長さの、側
鎖にフタロイルグルタミン酸の付加したポリア
ミン塩酸塩を得た。 このポリマーのIRスペクトル(1700cm-1附
近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)およびUVスペクトル
(200〜250nmにフタロイル基の吸収)からフエ
ニル基の吸収が認められ、それぞれ以下の構造
を示すことが明らかとなつた。 これらの結果をまとめて以下に示す。
【表】
【表】
(ii) (i)で合成した樹脂(C−1′)、(C−2′)、
(C
−3′)、(C―4′)をそれぞれ1.5g採り、これを
DMSO50mlに加温してとかし、含水ヒドラジ
ン10mlを加えて、室温で24時間撹拌した。生じ
た沈殿を濾取し、DMSO、水で洗浄したあと、
1N−HCl20mlに溶解させた。溶液をアセトン
に流し込み、生じた沈殿を濾取し、乾燥する
と、それぞれグルタミン酸の付いた樹脂0.7〜
0.8gを得た。 このポリマーのIR吸収スペクトル(1700cm
-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)およびUV吸収スペクト
ルはフエニル基に基ずくピークが消滅してお
り、期待する脱フタロイルが完全に行われてい
ることを示している。 これらの結果をまとめて以下に示す。
(C
−3′)、(C―4′)をそれぞれ1.5g採り、これを
DMSO50mlに加温してとかし、含水ヒドラジ
ン10mlを加えて、室温で24時間撹拌した。生じ
た沈殿を濾取し、DMSO、水で洗浄したあと、
1N−HCl20mlに溶解させた。溶液をアセトン
に流し込み、生じた沈殿を濾取し、乾燥する
と、それぞれグルタミン酸の付いた樹脂0.7〜
0.8gを得た。 このポリマーのIR吸収スペクトル(1700cm
-1附近にC=0に基ずく吸収、1640cm-1附近に
NHCOに基ずく吸収)およびUV吸収スペクト
ルはフエニル基に基ずくピークが消滅してお
り、期待する脱フタロイルが完全に行われてい
ることを示している。 これらの結果をまとめて以下に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 20〜80モル%の式 [式中Xは式 [―NHCO(CH2)l]―t (ただしtは0または1を表わし、lは1〜20
の整数を示す) を表わし、 uは1または2を表わし、mは0または1を表
わす、但し、tおよびmが同時に0である場合は
除く] で示される構造単位および 80〜20モル%の式 (式中Xは上記のとおりである) で示される構造単位からなる、分子量1000〜
500000の機能性樹脂。 2 mが1であり、tが0である特許請求の範囲
第1項の機能性樹脂。 3 mが0であり、tが1である特許請求の範囲
第1項の機能性樹脂。 4 mが1であり、tが1である特許請求の範囲
第1項の機能性樹脂。 5 ポリアリルアミンにN,N―フタロイルグル
タミン酸1,5−無水物又はN,N―フタロイル
アスパラギン酸1,4−無水物を反応させ、次い
で含水ヒドラジンで処理することを特徴とする 20〜80モル%の式 (uは2又は3である) で表される構造単位と 80〜20モル%の式【式】で表され る構造単位からなる、分子量1000〜500000の構能
性樹脂の製造方法。 6 ポリアリルアミンにフタロイルアミノ酸又は
その塩化物もしくは酸無水物を反応させ、次いで
含水ヒドラジンで処理した後に、さらにN,N―
フタロイルグルタミン酸1,5−無水物または
N,N―フタロイルアスパラギン酸1,4−無水
物を反応させ、次いで含水ヒドラジンで処理する
ことを特徴とする。 20〜80モル%の式 (l=1〜20の整数であり、uは2又は3であ
る) で表される構造単位と80〜20モル%の式 (lは1〜20の整数である) で表される構造単位からなる、分子量1000〜
500000の機能性樹脂の製造方法。 7 ポリアリルアミンにフタロイルアミノ酸又は
その塩化物もしくは酸無水物を反応させ、次いで
含水ヒドラジンで処理することを特徴とする 式 (l=1〜20の整数である) で表わされる構造単位からなる、分子量1000〜
500000の機能性樹脂の製造方法。
Priority Applications (7)
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