JPH0130830B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0130830B2 JPH0130830B2 JP55006144A JP614480A JPH0130830B2 JP H0130830 B2 JPH0130830 B2 JP H0130830B2 JP 55006144 A JP55006144 A JP 55006144A JP 614480 A JP614480 A JP 614480A JP H0130830 B2 JPH0130830 B2 JP H0130830B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ester
- present
- cyano
- phenoxybenzyl
- methylenedioxyphenyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
Description
本発明は光学活性α−シアノ−3−フエノキシ
ベンジル2−(3,4−メチレンジオキシフエニ
ル)−イソバレレートの製造方法に関する。 α−シアノ−3−フエノキシベンジル2−(3,
4−メチレンジオキシフエニル)−イソバレレー
ト(以下本エステルと呼ぶ)は、特公昭51−
33612号公報に示されている強い殺虫、殺ダニ活
性を有する化合物である。 本エステルは下記式() 〔式中、※は不整炭素を表わす。〕 に示されるように酸側およびアルコール側に各1
個ずつ不整炭素を有するので、合計4つの立体異
性体が存在しうるが、これまで知られていたのは
ラセミ体即ち、これら4つの立体異性体が各々1/
4ずつ含まれている混合物のみであつた。 本発明者らは本エステルの光学異性体をはじめ
て合成し、酸側S(+)体のエステル(以下A体
と呼ぶ)および酸側S(+)、アルコール側S(−)
体のエステル(以下Aα体と呼ぶ)が、ラセミ体
のそれぞれ約2倍および約4倍の殺虫、殺ダニ活
性を有するこを見出した。さらに本発明者らは酸
側がS(+)体で、かつアルコール側がR(+)体
のエステル(以下Aβ体と呼ぶ)を、A体より選
択的に晶析させることが可能であり、それ故A体
よりAβ体を析出、除去することによりAα体に富
む本エステル体を得ることができることを見出
し、これらの知見に種々の検討を加え本発明を完
成するに至つた。 即ち本発明は光学活性な前記式()で示され
るエステルの製造方法を提供する。ここで言う光
学活性なエステルとしては、A体、アルコール側
がS(−)体のエステル(以下α体と呼ぶ)、Aα
体およびこれらに富む本エステルをあげることが
できる。特にAα体は本エステルの光学異性体で
最も効力が強く、通常の方法で合成されるラセミ
体の約4倍もの効力を有する。このような事実は
本発明により初めて明らかにされた知見であり、
各種の害虫およびダニ等を防除するうえで極めて
重要である。 Aα体を得る方法の一つとしては、A体をカラ
ムクロマトなどの物理的手段により、分離収得す
る方法があげられる。 このA体はS(+)−2−(3,4−メチレンジ
オキシ)イソ吉草酸あるいはその反応性誘導体か
ら公知の手段により合成できる。たとえばS(+)
−2−(3,4−メチレンジオキシ)イソ吉草酸
の金属塩とα−ハロゲノ−3−フエノキシフエニ
ルアセトニトリルとの反応または上記カルボン酸
のハライドとα−シアノ−3−フエノキシベンジ
ルアルコールとの反応または上記カルボン酸ハラ
イドと3−フエノキシベンズアルデヒドおよび青
酸塩との反応などにより合成することができる。 また、α体は例えば特開昭53−59646号公報や
特開昭52−153930号公報に準じて、S(+)−3−
フエノキシマンデル酸から誘導する方法や特開昭
54−109944号公報や特開昭54−130557号公報に準
じて得られるS(−)−α−シアノ−3−フエノキ
シベンジルアルコールから誘導する方法により得
ることができる。もちろんこれらの方法において
酸成分としてS(+)のカルボン酸の誘導体を用
いればAα体が得られる。 しかしながら上記のようなα体やAα体の取得
方法は、何れも操作が複雑で工程数が長かつた
り、あるいはクロマト的手段といつた工業的手段
とは言い難い。 そこで本発明者らは、光学特性は本エステルの
製造法につき、さらに種々検討した結果、A体よ
りAβ体を析出させ、これを除去するという極め
て操作的にも簡単な工業的にも極めて有利なAα
体に富む本エステルの取得法を確立するに至つ
た。即ち、A体に含まれるAα体、Aβ体の2つの
立体異性体のうち、Aβ体のみを結晶させ、次い
でこのAβ体結晶を分離、除去することによりAα
体に富むエステルを得る。除去されたAβ体はア
ンモニア、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム
等の塩基性物質と接触させることにより、Aα体
とAβ体を平衝組成で含有するA体に戻すこと
(エビ化)が可能である。 エビ化は好ましくは溶液中で、塩基性物質は該
溶液に実質的に不溶であることが好ましく、こと
に塩基性イオン交換樹脂が好ましい。 このような本発明方法に関連の文献としては既
に特開昭54−16444号公報および特開昭54−55546
号公報があり、該公報にはα−シアノ−3−フエ
ノキシベンジルS(+)−2−(4−クロルフエニ
ル)−イソバレレート(フエンバレートA体)よ
り、そのアルコール側がS(−)体であるエステ
ル(フエンバレレートAα体)が選択的に晶析す
ることが記載されている。このように本エステル
に極めて近似の構造を有し、かつ酸側の絶体配置
も同一であるフエンバレレート体から、そのAα
体が選択的に晶析するという知見から考えると、
本エステルにおいてはそのAβ体が晶析するとい
う事実は真に驚くべきことである。 上述のように本発明方法では一旦A体が得られ
れば、Aβ体の分別結晶とエビ化の組合せにより、
結局A体をほぼ全量Aα体に富む本エステルに変
換することが可能になり、このような極めて簡単
な方法によつてAα体に富む本エステルが得られ
る本発明方法は、前述のα体やAα体の取得方法
に比し、大きな経済的利点を有していると言え
る。 次にA体からAβ体を選択的に晶析、分離する
方法について更に詳しく説明する。 Aβ体の融点は68〜70℃であるので晶析の温度
はこの温度以下、好ましくは20℃以下−50℃以上
で実施する。晶析の際、好ましくは種晶を接種す
る。また、本エステルは室温では極めて粘稠な油
状であるので、通常溶媒中で行う。溶媒として
は、A体あるいはAα体を溶解し、Aβ体結晶の溶
解が析出温度で充分小さいものが用いられ、メタ
ノールが好ましい。 溶媒の使用量はAβ体結晶の溶解度、温度によ
り必らずしも限定されるものではないが、通常A
体に対し1〜10倍量用いられる。 析出したAβ体結晶は過、デカンテーシヨン、
遠心分離等通常状態と固体を分離する手段なら任
意に選択しうる。 以下実施例をもつて本発明を説明する。 実施例 1 S(+)−2−(3,4−メチレンジオキシフエ
ニル)−イソ吉草酸〔〔α〕24 D+40.1゜(クロロホル
ム、c=2.1〕3.40g(1.53mmol)をトルエン5c.
c、水10c.cと共にフラスコにとり、49.1%水酸化
ナトリウム水溶液1.19g(NaOH14.6mmol)を
加えた。更にテトラブチルアンモニウムブロミド
0.11g(0.34mmol)を加えたのち昇温し、撹拌
下60〜65℃でα−ブロモ−m−フエノキシフエニ
ルアセトニトリル4.01g(13.9mmol)をトルエ
ン10c.cに溶解して、20分を要し滴下した。滴下
終了後71〜73℃に昇温し、210分間保温撹拌した。 その後冷却して水層を抜き出し、油層を10%炭
酸ナトリウム水溶液6c.cで2回洗浄し、次いで水
10c.cで2回洗浄したのち濃縮し、A体5.75gを
得た。 n23.5 D1.5697 〔α〕-15.29゜D(クロロホルム、C
=
2.0) 実施例 2 実施例1で得られたA体670mgをヘキサンに溶
解して、メルク社製シリカゲルカラム(ローバー
カラム、サイズB Lichroprepsi60)に吸着さ
せ、ヘキサン−酢酸エチル(50/1体積比)でガス
クロマトグラフによりAβ体(先に溶出する)と
Aα体の比を測定しながら分離した。Aα体117mg
およびAβ体241mgを得た。 Aα体:n23 D1.5673〔α〕22 D−15.93゜
(クロロホルム、c=1.91) Aβ体:m.p.68〜70℃〔α〕22 D−15.65
(クロロホルム、c=0.69) 実施例 3 実施例1で得られたA体0.58gをメタノール
2.90gに溶解し、密栓して0℃に保温した。1カ
月後結晶が析出していたので過により除去し、
母液部よりAα体に富むエステル0.29gを得た。 Aα体とAβ体の比率(Aα/Aβ)68.7/31.3n24 D
1.5699 このようにして得られる光学活性なエステル
は、ほぼAα体の含有量に比例する殺虫、殺ダニ
効力を有する。 これら光学活性エステルは従来のビレスロイド
と同様に一般殺虫用希釈剤を用いて、当業技術者
の熟知する方法によつて任意の剤型として実用に
供することができる。 またピレスロイド用共力剤(たとえばピペロニ
ルブトキサイドなど)を用いてより優れた効力を
発現させることができる。 なお、一般にカルボン酸エステルは、光、熱、
酸化等に対し安定性が欠ける嫌いがあるので、必
要に応じ酸化防止剤ありいは紫外線吸収剤などを
安定剤として適宜加えることによつて、より効果
の安定した組成物を得ることができる。 また他の生理活性物質、たとえばの他の殺虫、
殺ダニ剤あるいは殺菌剤、殺線虫剤、植物生長調
整剤、BT剤、BM剤等の微生物農薬、混虫ホル
モン、除草剤、肥料、その他の農薬等と混合する
ことによつて、効力のすぐれた多目的組成物を作
ることもでき、それらとの配合による効力の相乗
効果も期待できる。 次にこのようにして得られた光学活性α−シア
ノ−3−フエノキシベンジル2−(3,4−メチ
レンジオキシフエニル)イソバレートを有効成分
として含有する組成物が有害生物に対してすぐれ
た効力を有し、実用に供し得るものであること
を、以下の製剤例および試験実施例をもつて詳細
に説明するが、当然のことながら本発明はこれら
に限定されるものではない。 製剤例 1 それぞれ実施例1、2および3で得られたA
体、Aα体およびAα体に富む本エステルの各々
0.2部を白灯油に溶解し、全体100部とすれば各々
の油剤を得る。 製剤例 2 それぞれ実施例1、2および3で得られたA
体、Aα体およびAα体に富む本エステルの各々20
部に各々ソルボール3005X(東邦化学登録商標名)
10部、キシレン70部を加え、これらをよく撹拌混
合溶解すれば各々の乳剤を得る。 試験例 1 ハスモンヨトウに対する効果 製剤例2で示される光学活性エステルの各乳剤
および対照として同様の手順により調整したラセ
ミ体のエステルの2%乳剤を水で所定の濃度に希
釈し、希釈液展着剤新リノー(日本農薬登録商標
名)300倍を加えた。 ポツト植えの甘藍(結球前)から葉を切り取
り、上記薬液に1分間浸漬し、風乾後プラスチツ
クカツプ(直径10cm、高さ4cm)にカツプ当り2
葉を入れ、ハスモンヨトウ4令幼虫を放飼した。
24時間後に生死を調査し、LC50値(50%致死濃
度)を求めた。 なお、実験は1群10頭3反復で行つた。結果は
第1表に示す。
ベンジル2−(3,4−メチレンジオキシフエニ
ル)−イソバレレートの製造方法に関する。 α−シアノ−3−フエノキシベンジル2−(3,
4−メチレンジオキシフエニル)−イソバレレー
ト(以下本エステルと呼ぶ)は、特公昭51−
33612号公報に示されている強い殺虫、殺ダニ活
性を有する化合物である。 本エステルは下記式() 〔式中、※は不整炭素を表わす。〕 に示されるように酸側およびアルコール側に各1
個ずつ不整炭素を有するので、合計4つの立体異
性体が存在しうるが、これまで知られていたのは
ラセミ体即ち、これら4つの立体異性体が各々1/
4ずつ含まれている混合物のみであつた。 本発明者らは本エステルの光学異性体をはじめ
て合成し、酸側S(+)体のエステル(以下A体
と呼ぶ)および酸側S(+)、アルコール側S(−)
体のエステル(以下Aα体と呼ぶ)が、ラセミ体
のそれぞれ約2倍および約4倍の殺虫、殺ダニ活
性を有するこを見出した。さらに本発明者らは酸
側がS(+)体で、かつアルコール側がR(+)体
のエステル(以下Aβ体と呼ぶ)を、A体より選
択的に晶析させることが可能であり、それ故A体
よりAβ体を析出、除去することによりAα体に富
む本エステル体を得ることができることを見出
し、これらの知見に種々の検討を加え本発明を完
成するに至つた。 即ち本発明は光学活性な前記式()で示され
るエステルの製造方法を提供する。ここで言う光
学活性なエステルとしては、A体、アルコール側
がS(−)体のエステル(以下α体と呼ぶ)、Aα
体およびこれらに富む本エステルをあげることが
できる。特にAα体は本エステルの光学異性体で
最も効力が強く、通常の方法で合成されるラセミ
体の約4倍もの効力を有する。このような事実は
本発明により初めて明らかにされた知見であり、
各種の害虫およびダニ等を防除するうえで極めて
重要である。 Aα体を得る方法の一つとしては、A体をカラ
ムクロマトなどの物理的手段により、分離収得す
る方法があげられる。 このA体はS(+)−2−(3,4−メチレンジ
オキシ)イソ吉草酸あるいはその反応性誘導体か
ら公知の手段により合成できる。たとえばS(+)
−2−(3,4−メチレンジオキシ)イソ吉草酸
の金属塩とα−ハロゲノ−3−フエノキシフエニ
ルアセトニトリルとの反応または上記カルボン酸
のハライドとα−シアノ−3−フエノキシベンジ
ルアルコールとの反応または上記カルボン酸ハラ
イドと3−フエノキシベンズアルデヒドおよび青
酸塩との反応などにより合成することができる。 また、α体は例えば特開昭53−59646号公報や
特開昭52−153930号公報に準じて、S(+)−3−
フエノキシマンデル酸から誘導する方法や特開昭
54−109944号公報や特開昭54−130557号公報に準
じて得られるS(−)−α−シアノ−3−フエノキ
シベンジルアルコールから誘導する方法により得
ることができる。もちろんこれらの方法において
酸成分としてS(+)のカルボン酸の誘導体を用
いればAα体が得られる。 しかしながら上記のようなα体やAα体の取得
方法は、何れも操作が複雑で工程数が長かつた
り、あるいはクロマト的手段といつた工業的手段
とは言い難い。 そこで本発明者らは、光学特性は本エステルの
製造法につき、さらに種々検討した結果、A体よ
りAβ体を析出させ、これを除去するという極め
て操作的にも簡単な工業的にも極めて有利なAα
体に富む本エステルの取得法を確立するに至つ
た。即ち、A体に含まれるAα体、Aβ体の2つの
立体異性体のうち、Aβ体のみを結晶させ、次い
でこのAβ体結晶を分離、除去することによりAα
体に富むエステルを得る。除去されたAβ体はア
ンモニア、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム
等の塩基性物質と接触させることにより、Aα体
とAβ体を平衝組成で含有するA体に戻すこと
(エビ化)が可能である。 エビ化は好ましくは溶液中で、塩基性物質は該
溶液に実質的に不溶であることが好ましく、こと
に塩基性イオン交換樹脂が好ましい。 このような本発明方法に関連の文献としては既
に特開昭54−16444号公報および特開昭54−55546
号公報があり、該公報にはα−シアノ−3−フエ
ノキシベンジルS(+)−2−(4−クロルフエニ
ル)−イソバレレート(フエンバレートA体)よ
り、そのアルコール側がS(−)体であるエステ
ル(フエンバレレートAα体)が選択的に晶析す
ることが記載されている。このように本エステル
に極めて近似の構造を有し、かつ酸側の絶体配置
も同一であるフエンバレレート体から、そのAα
体が選択的に晶析するという知見から考えると、
本エステルにおいてはそのAβ体が晶析するとい
う事実は真に驚くべきことである。 上述のように本発明方法では一旦A体が得られ
れば、Aβ体の分別結晶とエビ化の組合せにより、
結局A体をほぼ全量Aα体に富む本エステルに変
換することが可能になり、このような極めて簡単
な方法によつてAα体に富む本エステルが得られ
る本発明方法は、前述のα体やAα体の取得方法
に比し、大きな経済的利点を有していると言え
る。 次にA体からAβ体を選択的に晶析、分離する
方法について更に詳しく説明する。 Aβ体の融点は68〜70℃であるので晶析の温度
はこの温度以下、好ましくは20℃以下−50℃以上
で実施する。晶析の際、好ましくは種晶を接種す
る。また、本エステルは室温では極めて粘稠な油
状であるので、通常溶媒中で行う。溶媒として
は、A体あるいはAα体を溶解し、Aβ体結晶の溶
解が析出温度で充分小さいものが用いられ、メタ
ノールが好ましい。 溶媒の使用量はAβ体結晶の溶解度、温度によ
り必らずしも限定されるものではないが、通常A
体に対し1〜10倍量用いられる。 析出したAβ体結晶は過、デカンテーシヨン、
遠心分離等通常状態と固体を分離する手段なら任
意に選択しうる。 以下実施例をもつて本発明を説明する。 実施例 1 S(+)−2−(3,4−メチレンジオキシフエ
ニル)−イソ吉草酸〔〔α〕24 D+40.1゜(クロロホル
ム、c=2.1〕3.40g(1.53mmol)をトルエン5c.
c、水10c.cと共にフラスコにとり、49.1%水酸化
ナトリウム水溶液1.19g(NaOH14.6mmol)を
加えた。更にテトラブチルアンモニウムブロミド
0.11g(0.34mmol)を加えたのち昇温し、撹拌
下60〜65℃でα−ブロモ−m−フエノキシフエニ
ルアセトニトリル4.01g(13.9mmol)をトルエ
ン10c.cに溶解して、20分を要し滴下した。滴下
終了後71〜73℃に昇温し、210分間保温撹拌した。 その後冷却して水層を抜き出し、油層を10%炭
酸ナトリウム水溶液6c.cで2回洗浄し、次いで水
10c.cで2回洗浄したのち濃縮し、A体5.75gを
得た。 n23.5 D1.5697 〔α〕-15.29゜D(クロロホルム、C
=
2.0) 実施例 2 実施例1で得られたA体670mgをヘキサンに溶
解して、メルク社製シリカゲルカラム(ローバー
カラム、サイズB Lichroprepsi60)に吸着さ
せ、ヘキサン−酢酸エチル(50/1体積比)でガス
クロマトグラフによりAβ体(先に溶出する)と
Aα体の比を測定しながら分離した。Aα体117mg
およびAβ体241mgを得た。 Aα体:n23 D1.5673〔α〕22 D−15.93゜
(クロロホルム、c=1.91) Aβ体:m.p.68〜70℃〔α〕22 D−15.65
(クロロホルム、c=0.69) 実施例 3 実施例1で得られたA体0.58gをメタノール
2.90gに溶解し、密栓して0℃に保温した。1カ
月後結晶が析出していたので過により除去し、
母液部よりAα体に富むエステル0.29gを得た。 Aα体とAβ体の比率(Aα/Aβ)68.7/31.3n24 D
1.5699 このようにして得られる光学活性なエステル
は、ほぼAα体の含有量に比例する殺虫、殺ダニ
効力を有する。 これら光学活性エステルは従来のビレスロイド
と同様に一般殺虫用希釈剤を用いて、当業技術者
の熟知する方法によつて任意の剤型として実用に
供することができる。 またピレスロイド用共力剤(たとえばピペロニ
ルブトキサイドなど)を用いてより優れた効力を
発現させることができる。 なお、一般にカルボン酸エステルは、光、熱、
酸化等に対し安定性が欠ける嫌いがあるので、必
要に応じ酸化防止剤ありいは紫外線吸収剤などを
安定剤として適宜加えることによつて、より効果
の安定した組成物を得ることができる。 また他の生理活性物質、たとえばの他の殺虫、
殺ダニ剤あるいは殺菌剤、殺線虫剤、植物生長調
整剤、BT剤、BM剤等の微生物農薬、混虫ホル
モン、除草剤、肥料、その他の農薬等と混合する
ことによつて、効力のすぐれた多目的組成物を作
ることもでき、それらとの配合による効力の相乗
効果も期待できる。 次にこのようにして得られた光学活性α−シア
ノ−3−フエノキシベンジル2−(3,4−メチ
レンジオキシフエニル)イソバレートを有効成分
として含有する組成物が有害生物に対してすぐれ
た効力を有し、実用に供し得るものであること
を、以下の製剤例および試験実施例をもつて詳細
に説明するが、当然のことながら本発明はこれら
に限定されるものではない。 製剤例 1 それぞれ実施例1、2および3で得られたA
体、Aα体およびAα体に富む本エステルの各々
0.2部を白灯油に溶解し、全体100部とすれば各々
の油剤を得る。 製剤例 2 それぞれ実施例1、2および3で得られたA
体、Aα体およびAα体に富む本エステルの各々20
部に各々ソルボール3005X(東邦化学登録商標名)
10部、キシレン70部を加え、これらをよく撹拌混
合溶解すれば各々の乳剤を得る。 試験例 1 ハスモンヨトウに対する効果 製剤例2で示される光学活性エステルの各乳剤
および対照として同様の手順により調整したラセ
ミ体のエステルの2%乳剤を水で所定の濃度に希
釈し、希釈液展着剤新リノー(日本農薬登録商標
名)300倍を加えた。 ポツト植えの甘藍(結球前)から葉を切り取
り、上記薬液に1分間浸漬し、風乾後プラスチツ
クカツプ(直径10cm、高さ4cm)にカツプ当り2
葉を入れ、ハスモンヨトウ4令幼虫を放飼した。
24時間後に生死を調査し、LC50値(50%致死濃
度)を求めた。 なお、実験は1群10頭3反復で行つた。結果は
第1表に示す。
【表】
とした時の相対値
試験例 2 イエバエに対する殺虫活性 実施例1で得られたA体、実施例2で得られた
Aα体および対照として従来のラセミ体エステル
をそれぞれアセトンで所定の濃度に希釈し、マイ
クロシリンジでWHO標準感受性系イエバエ雌成
虫の胸部背板へ0.5μ滴下した。餌(3%砂糖
水)を入れた径11cmのプラスチツクカツプの中で
処理虫を入れ、24時間後の生死を調査して、
LD50値を求めた。結果は第2表に示した。
試験例 2 イエバエに対する殺虫活性 実施例1で得られたA体、実施例2で得られた
Aα体および対照として従来のラセミ体エステル
をそれぞれアセトンで所定の濃度に希釈し、マイ
クロシリンジでWHO標準感受性系イエバエ雌成
虫の胸部背板へ0.5μ滴下した。餌(3%砂糖
水)を入れた径11cmのプラスチツクカツプの中で
処理虫を入れ、24時間後の生死を調査して、
LD50値を求めた。結果は第2表に示した。
【表】
とした時の相対値
試験例 3 播種後9日を経過した鉢植インゲン(二葉期)
に、一葉当り10〜15匹のニセナミハダニの雌成虫
を寄生させ、一週間27℃の恒温槽で放置すれば
種々の生育ステージのハダニが多数繁殖する。こ
の時期に製剤例2によつて得られた各々の乳剤の
水による500倍希釈液をターン・テーブル上で10
ml/ポツト散布し、10日後にそれぞれのインゲン
のハダニによる被害を調査した結果、いずれもほ
とんど被害が認められなかつた。
試験例 3 播種後9日を経過した鉢植インゲン(二葉期)
に、一葉当り10〜15匹のニセナミハダニの雌成虫
を寄生させ、一週間27℃の恒温槽で放置すれば
種々の生育ステージのハダニが多数繁殖する。こ
の時期に製剤例2によつて得られた各々の乳剤の
水による500倍希釈液をターン・テーブル上で10
ml/ポツト散布し、10日後にそれぞれのインゲン
のハダニによる被害を調査した結果、いずれもほ
とんど被害が認められなかつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 α−シアノ−3−フエノキシベンジル(S)
−2−(3,4−メチレンジオキシフエニル)−イ
ソバレレートよりメタノール中でアルコール側が
(R)体のエステルを析出除去することを特徴と
する(S)−α−シアノ−3−フエノキシベンジ
ル(S)−2−(3,4−メチレンジオキシフエニ
ル)−イソバレレートに富むα−シアノ−3−フ
エノキシベンジル(S)−2−(3,4−メチレン
ジオキシフエニル)−イソバレレートの製造方法。 2 種晶を接種する特許請求の範囲第1項に記載
の方法。 3 析出させる温度が−50〜20℃である特許請求
の範囲第1項または第2項に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP614480A JPS56103174A (en) | 1980-01-21 | 1980-01-21 | Optically active carboxylic ester, its preparation and insecticide and acaricide |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP614480A JPS56103174A (en) | 1980-01-21 | 1980-01-21 | Optically active carboxylic ester, its preparation and insecticide and acaricide |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56103174A JPS56103174A (en) | 1981-08-18 |
| JPH0130830B2 true JPH0130830B2 (ja) | 1989-06-22 |
Family
ID=11630313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP614480A Granted JPS56103174A (en) | 1980-01-21 | 1980-01-21 | Optically active carboxylic ester, its preparation and insecticide and acaricide |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56103174A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5133612B2 (ja) * | 1973-04-19 | 1976-09-21 | Sumitomo Chemical Co | |
| JPS59491B2 (ja) * | 1974-02-04 | 1984-01-07 | 住友化学工業株式会社 | フエニル酢酸誘導体の光学分割法 |
-
1980
- 1980-01-21 JP JP614480A patent/JPS56103174A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56103174A (en) | 1981-08-18 |
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