JPH0134697B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0134697B2 JPH0134697B2 JP57159183A JP15918382A JPH0134697B2 JP H0134697 B2 JPH0134697 B2 JP H0134697B2 JP 57159183 A JP57159183 A JP 57159183A JP 15918382 A JP15918382 A JP 15918382A JP H0134697 B2 JPH0134697 B2 JP H0134697B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- coated sand
- sand
- unsaturated
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22C—FOUNDRY MOULDING
- B22C1/00—Compositions of refractory mould or core materials; Grain structures thereof; Chemical or physical features in the formation or manufacture of moulds
- B22C1/16—Compositions of refractory mould or core materials; Grain structures thereof; Chemical or physical features in the formation or manufacture of moulds characterised by the use of binding agents; Mixtures of binding agents
- B22C1/20—Compositions of refractory mould or core materials; Grain structures thereof; Chemical or physical features in the formation or manufacture of moulds characterised by the use of binding agents; Mixtures of binding agents of organic agents
- B22C1/22—Compositions of refractory mould or core materials; Grain structures thereof; Chemical or physical features in the formation or manufacture of moulds characterised by the use of binding agents; Mixtures of binding agents of organic agents of resins or rosins
- B22C1/2233—Compositions of refractory mould or core materials; Grain structures thereof; Chemical or physical features in the formation or manufacture of moulds characterised by the use of binding agents; Mixtures of binding agents of organic agents of resins or rosins obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- B22C1/2266—Polyesters; Polycarbonates
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mold Materials And Core Materials (AREA)
Description
本発明は鋳物用の鋳型及び中子を成形する際に
用いる鋳物用樹脂被覆砂の製造法に関する。 現在、鋳造用の鋳型及び中子の製造法としては
シエルモールド法が主流であり、砂粒被覆用の樹
脂としてはフエノール樹脂が一般に使用されてい
る。しかしながら、フエノール樹脂は、シエルモ
ールド法のコーテイング、成形、注湯の各工程に
おいて、加熱下にフエノール、アンモニア、アル
デヒド、一酸化炭素等の有害かつ不快臭を有する
ガスを発生し、またアルミニウム鋳物のように鋳
造温度の低い場合(650〜750℃)の鋳型崩壊性に
劣る等の欠点がある。フエノール樹脂のこられの
欠点を改良すべく、最近鋳物砂粒被覆用樹脂とし
て不飽和ポリエステル樹脂が注目され始め、特開
昭49−48520号公報、特公昭50−30114号公報、特
開昭50−104721号公報、特開昭51−29318号公報、
特開昭54−80234号公報、特開昭56−59560号公報
等に示されているが、未だごく一部に使用されて
いるにとどまつている。 不飽和ポリエステル樹脂を鋳物砂粒被覆剤とし
て用いたポリエステル樹脂被覆砂は、フエノール
樹脂を被覆剤とするフエノール樹脂被覆砂の持つ
前記の欠点は改善するが、反面鋳型成形性が悪い
という欠陥を持ち合わせている。すなわち、吹込
み式シエル鋳型造形機を用いて280〜300℃に加熱
した金型に樹脂被覆砂を充てんしシエル中子を成
形する際、鋳型造形機マガジンの目づまり及びそ
れに伴う充てん性の低下が現状のポリエステル樹
脂被覆砂における欠点とされ、従来の鋳型造形機
をそのまま活用することができないのが弊害とな
り、ポリエステル樹脂被覆砂の実用化が遅れてい
る。 この鋳型造形機マガジンの目づまりは、樹脂被
覆砂に要求される特性の一つである融着点と関係
がある。 中子及び鋳型を成形するに際して使用する金型
の温度が280〜300℃と高いため鋳型造形機マガジ
ンの温度も70〜90℃程度まで上昇する。従つて、
融着点が低い場合には鋳型造形機マガジン内で砂
粒被覆剤が溶融し、マガジンへの付着あるいは樹
脂被覆砂のブロツキングにより目づまりとなる。 一般に使用されているフエノール樹脂被覆砂の
融着点が90〜115℃であるのに対して公知の技術
によるポリエステル樹脂被覆砂の融着点は85℃以
下と低いことに問題がある。 樹脂被覆砂の融着点は被覆剤として使用する樹
脂の軟化点に影響される。従つて、ポリエステル
樹脂被覆砂の融着点を高くするためには被覆剤で
ある不飽和ポリエステルの軟化点を高くすること
が考えられる。 本発明者らの検討によると、ポリエステル樹脂
被覆砂の融着点をフエノール樹脂被覆砂の融着点
(90℃以上)まで高めるためには、不飽和ポリエ
ステルの軟化点を120℃以上にする必要があるが、
軟化点120℃以上の不飽和ポリエステルを被覆剤
とするポリエステル樹脂被覆砂を用いた鋳型は強
度が低く、また不飽和ポリエステルの軟化点を
120℃以上にするためには縮合度を高くする必要
があり、合成の際ゲル化の確率が高く、安定した
状態で供給することが難しくなるという問題があ
る。 本発明者らは、かかるポリエステル樹脂被覆砂
の欠点にかんがみ、融着点90℃以上のポリエステ
ル樹脂被覆砂を得べく鋭意研究を重ねた結果、樹
脂被覆砂の製造中に酸化マグネシウム、酸化亜鉛
または酸化カルシウムを添加することにより融着
点90℃以上のポリエステル樹脂被覆砂が得られる
ことを見出し、本発明を完成するにいたつた。 すなわち、本発明は、常温で固体の不飽和ポリ
エステル、分子中に一個以上の不飽和結合を有す
る不飽和単量体又は予備重合体及び重合体触媒を
ホツトメルト法により鋳物砂砂粒に被覆する過程
で、酸化マグネシウム、酸化亜鉛または酸化カル
シウムを添加する鋳物用樹脂被覆砂の製造法に関
する。なお、本明細書でホツトメルト法とは、砂
粒をあらかじめ被覆しようとする樹脂の軟化点以
上の温度に熱しておき、この熱せられた砂に樹脂
を混入して撹拌混合することにより、樹脂を砂に
より加熱溶融して被覆する方法を指す。 本発明において使用される常温で固体の不飽和
ポリエステルは、α,β―不飽和二塩基酸、その
無水物又はその混合物、必要に応じて飽和二塩基
酸、その無水物又はその混合物を多価アルコール
と公知の方法により反応させることにより得られ
る。 α,β―不飽和二塩基酸又はその無水物として
は、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、
フマル酸、シトラコン酸、クロロマレイン酸等が
使用される。飽和二塩基酸又はその無水物として
は、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、こはく
酸、アジピン酸、セバシン酸、メチルこはく酸等
が使用される。 多価アルコールとしては、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,2―プロパン
ジオール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、1,3―ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6―ヘキサンジオール、水素化
ビスフエノールA等のグリコール類、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール等が用いられ、必要に応じて一価のアルコー
ルが一部併用される。 不飽和ポリエステルが常温で固体であるために
は、リングアンドボール法で測定した軟化点が50
℃以上であれば良いが、80℃から110℃の範囲に
あることが好ましい。軟化点80℃未満では金属酸
化物の添加量が多くなり、又110℃を越えると鋳
型や中子の強度が低下する傾向にある。 分子中に一個の不飽和結合を有する不飽和単量
体又は予備重合体としては、スチレン、クロルス
チレン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレー
ト、メタクリル酸メチル、アクリル酸、酢酸ビニ
ル、アクリルアミド、フエニルマレイミド、マレ
イミド、臭化スチレン、ターシヤリブチルスチレ
ン、トリアリルイソシアヌレート、N―メチルア
クリルアミド、N,N―ジメチルアクリルアミ
ド、N―メチルメタクリルアミド、N,N′―ジ
メチルメタクリルアミド、N―メチロールアクリ
ルアミド、N―メチロールメタクリルアミド、
N,N′―メチレンビスアクリルアミド、N,
N′―メチレンビスメタクリルアミド、アクリル
酸亜鉛、アクリル酸カルシウム、アクリル酸アル
ミニウム、メタクリル酸亜鉛、メタクリル酸カル
シウム、ジアリルフタレートプレポリマー、トリ
アリルイソシアヌレートプレポリマー、エポキシ
樹脂のアルキルアクリレート等がある。 分子中に一個以上の不飽和結合を有する不飽和
単量体又は予備重合体としては、融点60℃以上の
ものを使用するのが好ましく、その添加量は通常
不飽和ポリエステル100重量部に対して5重量部
から100重量部の範囲が好ましい。 融点60℃未満の不飽和単量体又は予備重合体を
使用する場合は、樹脂被覆砂の融着点が低下する
傾向にあるので、その添加量は不飽和ポリエステ
ル100重量部に対して5重量部以下が好ましい。 不飽和単量体又は予備重合体は一種を単独で使
用してもよいが、二種以上を併用してもよい。 本発明において使用する重量用触媒としては、
ジクミルパーオキサイド、過酸化ベンゾイル、タ
ーシヤリブチルパーベンゾエート、ジ・ターシヤ
リブチルパーベンゾエート、クメンヒドロパーオ
キサイド、1,3―ビス―(ターシヤリブチルパ
ーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1―ビス
―(ターシヤリブチルパーオキシ)―3,3,5
―トリメチルシクロヘキサン、2,5―ジメチル
―(2,5―ジベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、2,2―ビス―(4,4―ジ・ターシヤリブ
チルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,
5―ジメチル―2,5―ジ(ターシヤリブチルパ
ーオキシ)―ヘキシン―3,n―ブチル―4,4
―ビス―(ターシヤリブチルパーオキシ)バレレ
ート、ラウロイルパーオキサイド、シクロヘキサ
ノンパーオキサイド等がある。 重合用触媒は、硬化特性から好ましくは不飽和
ポリエステル100重量部に対して0.5重量部から20
重量部より好ましくは、1重量部から10重量部の
範囲で使用される。これらの重合用触媒は、単独
で使用しても二種以上を併用してもよい。 金属酸化物としては、価格、樹脂被覆砂の融着
点への効果から酸化マグネシウム、酸化亜鉛また
は酸化カルシウムが用いられる。 金属酸化物の添加量は、用いる金属酸化物の種
類、不飽和ポリエステルの軟化点及び不飽和単量
体又は予備重合体の融点により異なるが、好まし
くは不飽和ポリエステル100重量部に対して1重
量部から30重量部の範囲内で用いられる。例え
ば、酸化マグネシウムでは0.5重量部から5重量
部、酸化亜鉛では2重量部から15重量部の範囲と
される。これら金属酸化物は、単独で使用しても
二種以上を併用してもよい。 本発明になる製造法において用いられる不飽和
ポリエステルは必要に応じて滑剤、硬化促進剤、
重合禁止剤、充てん剤、シランカツプリング剤等
を含んでもよく、又樹脂被覆砂の製造過程でこれ
らの添加剤を添加混合してもよい。 滑剤としては、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸亜鉛、メチロールアミド、ビスアマイド
等が用いられる。 硬化促進剤としては、ナフテン酸コバルト、オ
クテン酸コバルト等のナフテン酸金属塩、オクテ
ン酸金属塩、アミン類等があり、重合禁止剤とし
ては、ハイドロキノン、パラベンゾキノン、2,
5―ジフエニルパラベンゾキノン、トルベンゾキ
ノン、モノターシヤリブチルハイドロキノン等が
用いられる。 充てん剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、クレイ、シリカ、タルク等が用いられる。 シランカツプリング剤としては、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニル―トリス―(β―メトキシ
エトキシ)シラン、γ―アミノプロピルトリエト
キシシラン、N―β―(アミノエチル)―γ―
(アミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リクロロシラン等が用いられる。 以下に実施例をあげて本発明を説明する。部と
あるのは重量部である。 実施例 1 無水マレイン酸7モル、イソフタル酸3モル、
プロピレングリコール6モル、グリセリン3モル
を不活性ガス気流中で210℃に加熱反応させ、軟
化点(リングアンドボール法で測定した、以下同
じ)100℃、酸価50の不飽和ポリエステル(A)を得
た。 樹脂被覆砂は、あらかじめ180℃に加熱したけ
い砂8Kgを遠州鉄工(株)製NSC―1型スピードミ
キサに投入し、撹拌を行ないながら不飽和ポリエ
ステル(A)200g、ジアリルフタレートプレポリマ
ー60g、酸化マグネシウム2g、酸化亜鉛10g、
ジクミルパーオキサイド6g、ステアリン酸カル
シウム8gを順次添加混合し、合計5分間撹拌す
ることにより得た。 この樹脂被覆砂についてJACT(鋳造技術普及
協会)の樹脂被覆砂標準試験法に基づいて融着点
及び曲げ強さを測定した。結果を表1に示した。 比較例 1 樹脂被覆砂の製造に際して、金属酸化物の酸化
マグネシウムと酸化亜鉛を除いたほかは、実施例
1と同じ方法で樹脂被覆砂を得た。 融着点及び常温曲げ強さの測定結果を表1に示
す。 実施例 2 無水マレイン酸7モル、テレフタル酸3モル、
グリセリン3モル、水素化ビスフエノールA3モ
ル、プロピレングリコール3モルを不活性ガス気
流中で210℃に加熱反応させ軟化点100℃、酸価60
の不飽和ポリエステル(B)を得た。 樹脂被覆砂は、あらかじめ180℃に加熱したけ
い砂8Kgを遠州鉄工(株)製NSC―1型スピードミ
キサに投入し、撹拌を行ないながら不飽和ポリエ
ステル(B)200g、N,N′―メチレンビスアクリル
アミド20g、酸化亜鉛20g、ジクミルパーオキサ
イド6g、ステアリン酸カルシウム8gを順次添
加混合し、合計5分間撹拌することにより得た。
実施例1と同様にして融着点及び常温曲げ強さを
測定しその結果を表1に示す。 比較例 2 樹脂被覆砂の製造に際して金属酸化物の酸化亜
鉛を除いたほかは、実施例2と同じ方法で樹脂被
覆砂を得た。実施例1と同様にして融着点及び常
温曲げ強さを測定しその結果を表1に示す。 比較例 3 あらかじめ180℃に加熱したケイ砂8Kgを遠州
鉄工(株)製NSC―1型スピードミキサに投入し、
撹拌を行ないながら不飽和ポリエステル(A)200g、
アクリル酸亜鉛60g、ジクミルパーオキサイド6
g、ステアリン酸カルシウム8gを順次添加混合
し、合計5分間撹拌することにより樹脂被覆砂を
得た。 実施例1と同様にして融着点及び常温曲げ強さ
を測定しその結果を表1に示す。
用いる鋳物用樹脂被覆砂の製造法に関する。 現在、鋳造用の鋳型及び中子の製造法としては
シエルモールド法が主流であり、砂粒被覆用の樹
脂としてはフエノール樹脂が一般に使用されてい
る。しかしながら、フエノール樹脂は、シエルモ
ールド法のコーテイング、成形、注湯の各工程に
おいて、加熱下にフエノール、アンモニア、アル
デヒド、一酸化炭素等の有害かつ不快臭を有する
ガスを発生し、またアルミニウム鋳物のように鋳
造温度の低い場合(650〜750℃)の鋳型崩壊性に
劣る等の欠点がある。フエノール樹脂のこられの
欠点を改良すべく、最近鋳物砂粒被覆用樹脂とし
て不飽和ポリエステル樹脂が注目され始め、特開
昭49−48520号公報、特公昭50−30114号公報、特
開昭50−104721号公報、特開昭51−29318号公報、
特開昭54−80234号公報、特開昭56−59560号公報
等に示されているが、未だごく一部に使用されて
いるにとどまつている。 不飽和ポリエステル樹脂を鋳物砂粒被覆剤とし
て用いたポリエステル樹脂被覆砂は、フエノール
樹脂を被覆剤とするフエノール樹脂被覆砂の持つ
前記の欠点は改善するが、反面鋳型成形性が悪い
という欠陥を持ち合わせている。すなわち、吹込
み式シエル鋳型造形機を用いて280〜300℃に加熱
した金型に樹脂被覆砂を充てんしシエル中子を成
形する際、鋳型造形機マガジンの目づまり及びそ
れに伴う充てん性の低下が現状のポリエステル樹
脂被覆砂における欠点とされ、従来の鋳型造形機
をそのまま活用することができないのが弊害とな
り、ポリエステル樹脂被覆砂の実用化が遅れてい
る。 この鋳型造形機マガジンの目づまりは、樹脂被
覆砂に要求される特性の一つである融着点と関係
がある。 中子及び鋳型を成形するに際して使用する金型
の温度が280〜300℃と高いため鋳型造形機マガジ
ンの温度も70〜90℃程度まで上昇する。従つて、
融着点が低い場合には鋳型造形機マガジン内で砂
粒被覆剤が溶融し、マガジンへの付着あるいは樹
脂被覆砂のブロツキングにより目づまりとなる。 一般に使用されているフエノール樹脂被覆砂の
融着点が90〜115℃であるのに対して公知の技術
によるポリエステル樹脂被覆砂の融着点は85℃以
下と低いことに問題がある。 樹脂被覆砂の融着点は被覆剤として使用する樹
脂の軟化点に影響される。従つて、ポリエステル
樹脂被覆砂の融着点を高くするためには被覆剤で
ある不飽和ポリエステルの軟化点を高くすること
が考えられる。 本発明者らの検討によると、ポリエステル樹脂
被覆砂の融着点をフエノール樹脂被覆砂の融着点
(90℃以上)まで高めるためには、不飽和ポリエ
ステルの軟化点を120℃以上にする必要があるが、
軟化点120℃以上の不飽和ポリエステルを被覆剤
とするポリエステル樹脂被覆砂を用いた鋳型は強
度が低く、また不飽和ポリエステルの軟化点を
120℃以上にするためには縮合度を高くする必要
があり、合成の際ゲル化の確率が高く、安定した
状態で供給することが難しくなるという問題があ
る。 本発明者らは、かかるポリエステル樹脂被覆砂
の欠点にかんがみ、融着点90℃以上のポリエステ
ル樹脂被覆砂を得べく鋭意研究を重ねた結果、樹
脂被覆砂の製造中に酸化マグネシウム、酸化亜鉛
または酸化カルシウムを添加することにより融着
点90℃以上のポリエステル樹脂被覆砂が得られる
ことを見出し、本発明を完成するにいたつた。 すなわち、本発明は、常温で固体の不飽和ポリ
エステル、分子中に一個以上の不飽和結合を有す
る不飽和単量体又は予備重合体及び重合体触媒を
ホツトメルト法により鋳物砂砂粒に被覆する過程
で、酸化マグネシウム、酸化亜鉛または酸化カル
シウムを添加する鋳物用樹脂被覆砂の製造法に関
する。なお、本明細書でホツトメルト法とは、砂
粒をあらかじめ被覆しようとする樹脂の軟化点以
上の温度に熱しておき、この熱せられた砂に樹脂
を混入して撹拌混合することにより、樹脂を砂に
より加熱溶融して被覆する方法を指す。 本発明において使用される常温で固体の不飽和
ポリエステルは、α,β―不飽和二塩基酸、その
無水物又はその混合物、必要に応じて飽和二塩基
酸、その無水物又はその混合物を多価アルコール
と公知の方法により反応させることにより得られ
る。 α,β―不飽和二塩基酸又はその無水物として
は、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、
フマル酸、シトラコン酸、クロロマレイン酸等が
使用される。飽和二塩基酸又はその無水物として
は、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、こはく
酸、アジピン酸、セバシン酸、メチルこはく酸等
が使用される。 多価アルコールとしては、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,2―プロパン
ジオール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、1,3―ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6―ヘキサンジオール、水素化
ビスフエノールA等のグリコール類、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール等が用いられ、必要に応じて一価のアルコー
ルが一部併用される。 不飽和ポリエステルが常温で固体であるために
は、リングアンドボール法で測定した軟化点が50
℃以上であれば良いが、80℃から110℃の範囲に
あることが好ましい。軟化点80℃未満では金属酸
化物の添加量が多くなり、又110℃を越えると鋳
型や中子の強度が低下する傾向にある。 分子中に一個の不飽和結合を有する不飽和単量
体又は予備重合体としては、スチレン、クロルス
チレン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレー
ト、メタクリル酸メチル、アクリル酸、酢酸ビニ
ル、アクリルアミド、フエニルマレイミド、マレ
イミド、臭化スチレン、ターシヤリブチルスチレ
ン、トリアリルイソシアヌレート、N―メチルア
クリルアミド、N,N―ジメチルアクリルアミ
ド、N―メチルメタクリルアミド、N,N′―ジ
メチルメタクリルアミド、N―メチロールアクリ
ルアミド、N―メチロールメタクリルアミド、
N,N′―メチレンビスアクリルアミド、N,
N′―メチレンビスメタクリルアミド、アクリル
酸亜鉛、アクリル酸カルシウム、アクリル酸アル
ミニウム、メタクリル酸亜鉛、メタクリル酸カル
シウム、ジアリルフタレートプレポリマー、トリ
アリルイソシアヌレートプレポリマー、エポキシ
樹脂のアルキルアクリレート等がある。 分子中に一個以上の不飽和結合を有する不飽和
単量体又は予備重合体としては、融点60℃以上の
ものを使用するのが好ましく、その添加量は通常
不飽和ポリエステル100重量部に対して5重量部
から100重量部の範囲が好ましい。 融点60℃未満の不飽和単量体又は予備重合体を
使用する場合は、樹脂被覆砂の融着点が低下する
傾向にあるので、その添加量は不飽和ポリエステ
ル100重量部に対して5重量部以下が好ましい。 不飽和単量体又は予備重合体は一種を単独で使
用してもよいが、二種以上を併用してもよい。 本発明において使用する重量用触媒としては、
ジクミルパーオキサイド、過酸化ベンゾイル、タ
ーシヤリブチルパーベンゾエート、ジ・ターシヤ
リブチルパーベンゾエート、クメンヒドロパーオ
キサイド、1,3―ビス―(ターシヤリブチルパ
ーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1―ビス
―(ターシヤリブチルパーオキシ)―3,3,5
―トリメチルシクロヘキサン、2,5―ジメチル
―(2,5―ジベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、2,2―ビス―(4,4―ジ・ターシヤリブ
チルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,
5―ジメチル―2,5―ジ(ターシヤリブチルパ
ーオキシ)―ヘキシン―3,n―ブチル―4,4
―ビス―(ターシヤリブチルパーオキシ)バレレ
ート、ラウロイルパーオキサイド、シクロヘキサ
ノンパーオキサイド等がある。 重合用触媒は、硬化特性から好ましくは不飽和
ポリエステル100重量部に対して0.5重量部から20
重量部より好ましくは、1重量部から10重量部の
範囲で使用される。これらの重合用触媒は、単独
で使用しても二種以上を併用してもよい。 金属酸化物としては、価格、樹脂被覆砂の融着
点への効果から酸化マグネシウム、酸化亜鉛また
は酸化カルシウムが用いられる。 金属酸化物の添加量は、用いる金属酸化物の種
類、不飽和ポリエステルの軟化点及び不飽和単量
体又は予備重合体の融点により異なるが、好まし
くは不飽和ポリエステル100重量部に対して1重
量部から30重量部の範囲内で用いられる。例え
ば、酸化マグネシウムでは0.5重量部から5重量
部、酸化亜鉛では2重量部から15重量部の範囲と
される。これら金属酸化物は、単独で使用しても
二種以上を併用してもよい。 本発明になる製造法において用いられる不飽和
ポリエステルは必要に応じて滑剤、硬化促進剤、
重合禁止剤、充てん剤、シランカツプリング剤等
を含んでもよく、又樹脂被覆砂の製造過程でこれ
らの添加剤を添加混合してもよい。 滑剤としては、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸亜鉛、メチロールアミド、ビスアマイド
等が用いられる。 硬化促進剤としては、ナフテン酸コバルト、オ
クテン酸コバルト等のナフテン酸金属塩、オクテ
ン酸金属塩、アミン類等があり、重合禁止剤とし
ては、ハイドロキノン、パラベンゾキノン、2,
5―ジフエニルパラベンゾキノン、トルベンゾキ
ノン、モノターシヤリブチルハイドロキノン等が
用いられる。 充てん剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、クレイ、シリカ、タルク等が用いられる。 シランカツプリング剤としては、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニル―トリス―(β―メトキシ
エトキシ)シラン、γ―アミノプロピルトリエト
キシシラン、N―β―(アミノエチル)―γ―
(アミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リクロロシラン等が用いられる。 以下に実施例をあげて本発明を説明する。部と
あるのは重量部である。 実施例 1 無水マレイン酸7モル、イソフタル酸3モル、
プロピレングリコール6モル、グリセリン3モル
を不活性ガス気流中で210℃に加熱反応させ、軟
化点(リングアンドボール法で測定した、以下同
じ)100℃、酸価50の不飽和ポリエステル(A)を得
た。 樹脂被覆砂は、あらかじめ180℃に加熱したけ
い砂8Kgを遠州鉄工(株)製NSC―1型スピードミ
キサに投入し、撹拌を行ないながら不飽和ポリエ
ステル(A)200g、ジアリルフタレートプレポリマ
ー60g、酸化マグネシウム2g、酸化亜鉛10g、
ジクミルパーオキサイド6g、ステアリン酸カル
シウム8gを順次添加混合し、合計5分間撹拌す
ることにより得た。 この樹脂被覆砂についてJACT(鋳造技術普及
協会)の樹脂被覆砂標準試験法に基づいて融着点
及び曲げ強さを測定した。結果を表1に示した。 比較例 1 樹脂被覆砂の製造に際して、金属酸化物の酸化
マグネシウムと酸化亜鉛を除いたほかは、実施例
1と同じ方法で樹脂被覆砂を得た。 融着点及び常温曲げ強さの測定結果を表1に示
す。 実施例 2 無水マレイン酸7モル、テレフタル酸3モル、
グリセリン3モル、水素化ビスフエノールA3モ
ル、プロピレングリコール3モルを不活性ガス気
流中で210℃に加熱反応させ軟化点100℃、酸価60
の不飽和ポリエステル(B)を得た。 樹脂被覆砂は、あらかじめ180℃に加熱したけ
い砂8Kgを遠州鉄工(株)製NSC―1型スピードミ
キサに投入し、撹拌を行ないながら不飽和ポリエ
ステル(B)200g、N,N′―メチレンビスアクリル
アミド20g、酸化亜鉛20g、ジクミルパーオキサ
イド6g、ステアリン酸カルシウム8gを順次添
加混合し、合計5分間撹拌することにより得た。
実施例1と同様にして融着点及び常温曲げ強さを
測定しその結果を表1に示す。 比較例 2 樹脂被覆砂の製造に際して金属酸化物の酸化亜
鉛を除いたほかは、実施例2と同じ方法で樹脂被
覆砂を得た。実施例1と同様にして融着点及び常
温曲げ強さを測定しその結果を表1に示す。 比較例 3 あらかじめ180℃に加熱したケイ砂8Kgを遠州
鉄工(株)製NSC―1型スピードミキサに投入し、
撹拌を行ないながら不飽和ポリエステル(A)200g、
アクリル酸亜鉛60g、ジクミルパーオキサイド6
g、ステアリン酸カルシウム8gを順次添加混合
し、合計5分間撹拌することにより樹脂被覆砂を
得た。 実施例1と同様にして融着点及び常温曲げ強さ
を測定しその結果を表1に示す。
【表】
本発明の製造法によつて得られる鋳物用樹脂被
覆砂は、従来のポリエステル樹脂被覆砂の欠点で
あつた低融着点を改善し、フエノール樹脂被覆砂
と同等の鋳型造形性を有するものである。更に、
樹脂被覆砂の製造過程もフエノール樹脂被覆砂の
場合と同じでよく、何ら設備の改造を必要としな
い。
覆砂は、従来のポリエステル樹脂被覆砂の欠点で
あつた低融着点を改善し、フエノール樹脂被覆砂
と同等の鋳型造形性を有するものである。更に、
樹脂被覆砂の製造過程もフエノール樹脂被覆砂の
場合と同じでよく、何ら設備の改造を必要としな
い。
Claims (1)
- 1 常温で固体の不飽和ポリエステル、分子中に
一個以上の不飽和結合を有する不飽和単量体又は
予備重合体及び重合用触媒をホツトメルト法によ
り鋳物砂砂粒に被覆する過程で酸化マグネシウ
ム、酸化亜鉛または酸化カルシウムを添加するこ
とを特徴とする鋳物用樹脂被覆砂の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15918382A JPS5947041A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | 鋳物用樹脂被覆砂の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15918382A JPS5947041A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | 鋳物用樹脂被覆砂の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5947041A JPS5947041A (ja) | 1984-03-16 |
| JPH0134697B2 true JPH0134697B2 (ja) | 1989-07-20 |
Family
ID=15688119
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15918382A Granted JPS5947041A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | 鋳物用樹脂被覆砂の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5947041A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6206769B2 (ja) * | 2014-03-07 | 2017-10-04 | 三菱重工業株式会社 | 中子の製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5220410A (en) * | 1975-08-08 | 1977-02-16 | Hitachi Ltd | Noise preventiue method of compressor |
| JPS6043821B2 (ja) * | 1980-02-01 | 1985-09-30 | 日産自動車株式会社 | 鋳物用樹脂被覆砂の製造方法 |
-
1982
- 1982-09-13 JP JP15918382A patent/JPS5947041A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5947041A (ja) | 1984-03-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH03174428A (ja) | フェノール樹脂組成物 | |
| JPH0153141B2 (ja) | ||
| US5177140A (en) | Material for mold and process of forming mold by using this material | |
| JPH0134697B2 (ja) | ||
| CN1407918A (zh) | 呋喃自硬铸造粘结剂及其用途 | |
| US4246165A (en) | Preparation of coated casting sand using unsaturated polyester resin as binder | |
| JPH0118818B2 (ja) | ||
| JPS6364259B2 (ja) | ||
| US4365047A (en) | Resin composition for bonding foundry sand | |
| JP7740265B2 (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び成形体 | |
| US4366269A (en) | Resin coated foundry sand using crystalline unsaturated polyester as binder | |
| US4417011A (en) | Resin composition for bonding foundry sand | |
| JP3608005B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、プリプレグ、コンパウンド及び硬化物 | |
| JPH02235543A (ja) | 鋳物砂粒結合用樹脂組成物 | |
| JPS588937B2 (ja) | 鋳物砂粒結合用樹脂組成物 | |
| JP4122545B2 (ja) | 鋳物砂用粘結剤組成物 | |
| JPS60221146A (ja) | 鋳物用樹脂被覆砂 | |
| GB2099831A (en) | Foundry sand coated with unsaturated polyester and method of preparing same | |
| KR860000337B1 (ko) | 주물사 결합용 수지 조성물 | |
| JPS61126141A (ja) | 成形組成物 | |
| KR830002156B1 (ko) | 주물사 결합용 수지조성물 | |
| JPS5927671B2 (ja) | 樹脂被覆砂の製造方法 | |
| JPH0153894B2 (ja) | ||
| JPS608312A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物 | |
| JPS62227948A (ja) | 成形用樹脂組成物 |