JPH0136961B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0136961B2 JPH0136961B2 JP58070461A JP7046183A JPH0136961B2 JP H0136961 B2 JPH0136961 B2 JP H0136961B2 JP 58070461 A JP58070461 A JP 58070461A JP 7046183 A JP7046183 A JP 7046183A JP H0136961 B2 JPH0136961 B2 JP H0136961B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boric acid
- mol
- leakage current
- amount
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
この発明は、酸化亜鉛を主成分とする電圧非直
線抵抗体の電気特性の改良に関するものである。 電圧非直線抵抗体はサージアブソーバ、電圧安
定化素子、避雷器などに広く使用されているが、
最近は酸化亜鉛を主成分とする焼結体を使うこと
が多くその主流となつている。この電圧非直線抵
抗体は酸化亜鉛と微量添加物である酸化ビスマ
ス、酸化マンガン、酸化コバルトなどの原料をよ
く混合し、加圧成形後1000℃以上の高温で焼成し
たものに電極を設けてつくられる。この酸化亜鉛
を主成分とする電圧非直線抵抗体は酸化亜鉛粒子
同志の接触部分(粒界部分)に電気的障壁が形成
され、これがすぐれた電圧非直線性の発現の原因
と考えられている。 一般に、電圧非直線性を示す一つの指標として
非直線指数αを使用するが、非直線抵抗体の場合
この指数は従来知られている炭化珪素の3〜4よ
り著しく大きく5〜100程度の値をもち、さらに
ツエナダイオードのように単結晶の接合を利用す
るものでないことから素子特性、例えばV1nA
(1mAの電流を流すときの電圧)は素子形状、焼
成条件を選べば比較的自由に変えることができる
などの利点をもち、電圧非直線抵抗体の使用は
増々増加しようとしている。 しかしながら、このような利点を有する電圧非
直線抵抗体に直流又は交流の電圧を印加すると、
一般に素子に流れるもれ電流は時間とともに増大
し、素子は発熱のすえ熱暴走現象を呈し、ついに
は素子破壊に至るなどといつた寿命上での限界が
あつた。特にギヤツプレスの酸化亜鉛形避雷器の
場合、もれ電流の増大による素子破壊は極めて重
要な問題で、課電劣化の極めて小さな長寿命素子
を得ることは不可欠である。このため、従来はあ
らかじめもれ電流の増加を見込んで、αをできる
だけ大きくし(すなわち、初期もれ電流を小さく
する)、さらに課電率(V0/V1nA:V0印加電圧)
をできるだけ小さく(V0を小さくすなわち低電
圧の印加)するなどの方法によりもれ電流の増加
を緩慢化し、寿命を確保するという方法がとられ
てきた。 しかし避雷器の保護性能の向上という点からは
前述の寿命の確保という方法は望ましくない。 これを第1図で説明する。避雷器用素子の電流
電圧特性で重要であるのは、その規格によつて定
まる大電流側の制限電圧、例えばV10KAと、実際
に素子に印加されている電圧V0との比(V10KA/
V0)であり、この比ができるだけ小さい方がよ
い。すなわち制限電圧はできるだけ低く、逆に
V0はできるだけ高い方が望ましいわけである。
しかしすでに述べたように、V0を高くすると短
寿命となるなどの問題があり、避雷器の保護特性
の改善には、素子の長寿命化も極めて重要な問題
となる。 この長寿命化に対する試みは焼成条件、添加物
の選択、組み合わせ等広範囲な検討が進められて
いる。その結果、非直線指数αは若干小さくな
り、初期もれ電流は幾分大きくなつたけれどもも
れ電流の増加割合を小さくすることができ、ある
程度の長寿命化も可能となつてきた。にもかかわ
らず、他の特性、例えば制限電圧比(V10KA/
V1nA)値が極端に大きくなつたりするなどの欠
点があつた。 さらに、V0で課電中の素子に高エネルギサー
ジが注入された場合の動的熱安定性の問題があ
る。これはサージ吸収による素子温度の上昇と放
熱に関する問題であり、ある臨界温度を越えると
素子は熱暴走に至る。これを第2図によつて説明
する。 一般に素子温度ともれ電流Iとの関係は(1)式に
よつて示される: I=I0 exp(−Ea(T、V)/kT) (1) ここで、Ea(T、V)は活性エネルギ(一般
に、温度(T)、電圧(V)で変化するが、狭い
温度範囲では一定)、kはボルツマン定数、Tは
絶対温度、I0は定数である。 印加電圧が一定であるとすると、素子への電気
的入力Pは(2)式で示される: P=P0 exp(−Ea(T)/kT) (2) 自然放熱量Qは(3)式で示される: Q=K(T−T0) (3) ここでKは定数である。 この様子を第2図に、曲線A((2)式に対応し電
気的入力Pを表わす曲線)及び直線B((3)式に対
応し放熱量Qを表わす直線)として示した。直線
Bは周囲条件により決まるが、発熱曲線Aは素子
の温度特性により決定される。図中、交点C及び
Dの間では、放熱が発熱を上回り熱的には安定で
はあるが、サージ吸収時、素子の温度上昇がD点
を越えると発熱が放熱を上回り熱暴走に至る。 このため、D点はできるだけ高温にあるほど望
ましい。このことは(2)式でE0、P0、(I0)が小さ
な値を持つことが望ましいことを意味する。これ
らの数値もやはり組成、焼成条件により変化する
ので、この点も十分に考慮に入れる必要がある。
素子を長寿命化すると一般にEaは小さくなるも
のの、逆にI0の増加(これは非直線指数αの低下
に関連する)がみられ、第2図の熱的安定領域
C,D間の温度差ΔTが小さくなり問題となる。 本発明の目的は、特に電圧印加時に、(1)長寿命
で、(2)もれ電流の温度特性に優れ、(3)制限電圧比
ができるだけ小さい素子を得ることにある。 本発明は酸化亜鉛を主成分とする配合物に、ホ
ウ酸(H3BO3)を適量含有せしめて焼結し、焼
成時の条件の選択、焼成後の熱処理などの適宜な
方法により、酸化ビスマスを主成分とする粒界部
分結晶相の体心立方晶の含有比率を制御すること
によつて上記目的を達成するものである。 本発明は、添加物として少なくともホウ酸及び
酸化ビスマスを含み、該ホウ酸含有量が0.02〜
0.1モル%、且つ該酸化ビスマスの80%以上が体
心立方晶であることを特徴とする、酸化亜鉛電圧
非直線抵抗体に存する。 ホウ酸添加量は後述する第3図のように、002
モル%未満では制限電圧比に極大が生じ実用上好
ましくなく、0.1モル%を越えると制限電圧比が
増大するので好ましくないが、0.02〜0.1モル%
の範囲では制限電圧比が一定となる。また同時
に、熱処理などによつて酸化ビスマスの体心立方
晶の含有比率を80%以上とすることによつて、優
れた寿命特性(第4図)及びもれ電流の温度特性
(第6図)が達成される。 次に実施例に基づき本発明を説明する。 実施例 原料配合は酸化ビスマス(Bi2O3)0.5モル%、
酸化コバルト(Co2O3)1.0モル%、酸化マンガ
ン(MnO2)0.5モル%、酸化アンチモン
(Sb2O3)1.0モル%、酸化クロム(Cr2O3)0.5モ
ル%、酸化珪素(SiO2)0.5モル%、及びホウ酸
(H3BO3)添加量を0〜0.1モル%の範囲で変化さ
せ、残部を酸化亜鉛(ZnO)とした。上記原料粉
末及びホウ酸水溶液をボールミルで十分粉砕混合
し、PVA(ポリビニールアルコール)などの結合
剤を添加、造粒後加圧成形し、1200℃2時間焼成
して焼結体を得た。ここでは酸化ビスマス結晶相
の制御を、焼結体を450℃〜800℃の温度範囲でア
ニールすることによりおこない、次いでアルミニ
ウム電極を形成し電気特性を計測した。 第3図は、ホウ酸添加量と制限電圧比
(V2.5KA/V10〓A)との関係を、ホウ酸無添加の場
合に正規化して示したものである。図中の曲線1
はアニールせず、曲線2ないし4はアニール温度
がそれぞれ、600℃、650℃、700℃である。制限
電圧比は、ホウ酸添加量に対し熱処理なしの場合
には単調増加であるが、熱処理を施すと0.01モル
%付近で極大を示し、0.02〜0.1モル%のホウ酸
に対してはほぼ一定値を示すが、さらにホウ酸を
増量すると制限電圧比は増加する。 制限電圧比だけから判断すればホウ酸無添加が
最も良いようであるが、ホウ酸を添加する場合に
は0.02〜0.1モル%が好適である。 次に素子の課電寿命を検討したのが第4図であ
る。平担率の比較的良好なアニールなし及び600
℃アニールの場合を例にとり、課電率0.8、周囲
温度100℃でホウ酸添加量をパラメメータとして
素子のもれ電流経時変化を調べた。 図中曲線1〜8のホウ酸添加量及び熱処理の有
無を次に示す:
線抵抗体の電気特性の改良に関するものである。 電圧非直線抵抗体はサージアブソーバ、電圧安
定化素子、避雷器などに広く使用されているが、
最近は酸化亜鉛を主成分とする焼結体を使うこと
が多くその主流となつている。この電圧非直線抵
抗体は酸化亜鉛と微量添加物である酸化ビスマ
ス、酸化マンガン、酸化コバルトなどの原料をよ
く混合し、加圧成形後1000℃以上の高温で焼成し
たものに電極を設けてつくられる。この酸化亜鉛
を主成分とする電圧非直線抵抗体は酸化亜鉛粒子
同志の接触部分(粒界部分)に電気的障壁が形成
され、これがすぐれた電圧非直線性の発現の原因
と考えられている。 一般に、電圧非直線性を示す一つの指標として
非直線指数αを使用するが、非直線抵抗体の場合
この指数は従来知られている炭化珪素の3〜4よ
り著しく大きく5〜100程度の値をもち、さらに
ツエナダイオードのように単結晶の接合を利用す
るものでないことから素子特性、例えばV1nA
(1mAの電流を流すときの電圧)は素子形状、焼
成条件を選べば比較的自由に変えることができる
などの利点をもち、電圧非直線抵抗体の使用は
増々増加しようとしている。 しかしながら、このような利点を有する電圧非
直線抵抗体に直流又は交流の電圧を印加すると、
一般に素子に流れるもれ電流は時間とともに増大
し、素子は発熱のすえ熱暴走現象を呈し、ついに
は素子破壊に至るなどといつた寿命上での限界が
あつた。特にギヤツプレスの酸化亜鉛形避雷器の
場合、もれ電流の増大による素子破壊は極めて重
要な問題で、課電劣化の極めて小さな長寿命素子
を得ることは不可欠である。このため、従来はあ
らかじめもれ電流の増加を見込んで、αをできる
だけ大きくし(すなわち、初期もれ電流を小さく
する)、さらに課電率(V0/V1nA:V0印加電圧)
をできるだけ小さく(V0を小さくすなわち低電
圧の印加)するなどの方法によりもれ電流の増加
を緩慢化し、寿命を確保するという方法がとられ
てきた。 しかし避雷器の保護性能の向上という点からは
前述の寿命の確保という方法は望ましくない。 これを第1図で説明する。避雷器用素子の電流
電圧特性で重要であるのは、その規格によつて定
まる大電流側の制限電圧、例えばV10KAと、実際
に素子に印加されている電圧V0との比(V10KA/
V0)であり、この比ができるだけ小さい方がよ
い。すなわち制限電圧はできるだけ低く、逆に
V0はできるだけ高い方が望ましいわけである。
しかしすでに述べたように、V0を高くすると短
寿命となるなどの問題があり、避雷器の保護特性
の改善には、素子の長寿命化も極めて重要な問題
となる。 この長寿命化に対する試みは焼成条件、添加物
の選択、組み合わせ等広範囲な検討が進められて
いる。その結果、非直線指数αは若干小さくな
り、初期もれ電流は幾分大きくなつたけれどもも
れ電流の増加割合を小さくすることができ、ある
程度の長寿命化も可能となつてきた。にもかかわ
らず、他の特性、例えば制限電圧比(V10KA/
V1nA)値が極端に大きくなつたりするなどの欠
点があつた。 さらに、V0で課電中の素子に高エネルギサー
ジが注入された場合の動的熱安定性の問題があ
る。これはサージ吸収による素子温度の上昇と放
熱に関する問題であり、ある臨界温度を越えると
素子は熱暴走に至る。これを第2図によつて説明
する。 一般に素子温度ともれ電流Iとの関係は(1)式に
よつて示される: I=I0 exp(−Ea(T、V)/kT) (1) ここで、Ea(T、V)は活性エネルギ(一般
に、温度(T)、電圧(V)で変化するが、狭い
温度範囲では一定)、kはボルツマン定数、Tは
絶対温度、I0は定数である。 印加電圧が一定であるとすると、素子への電気
的入力Pは(2)式で示される: P=P0 exp(−Ea(T)/kT) (2) 自然放熱量Qは(3)式で示される: Q=K(T−T0) (3) ここでKは定数である。 この様子を第2図に、曲線A((2)式に対応し電
気的入力Pを表わす曲線)及び直線B((3)式に対
応し放熱量Qを表わす直線)として示した。直線
Bは周囲条件により決まるが、発熱曲線Aは素子
の温度特性により決定される。図中、交点C及び
Dの間では、放熱が発熱を上回り熱的には安定で
はあるが、サージ吸収時、素子の温度上昇がD点
を越えると発熱が放熱を上回り熱暴走に至る。 このため、D点はできるだけ高温にあるほど望
ましい。このことは(2)式でE0、P0、(I0)が小さ
な値を持つことが望ましいことを意味する。これ
らの数値もやはり組成、焼成条件により変化する
ので、この点も十分に考慮に入れる必要がある。
素子を長寿命化すると一般にEaは小さくなるも
のの、逆にI0の増加(これは非直線指数αの低下
に関連する)がみられ、第2図の熱的安定領域
C,D間の温度差ΔTが小さくなり問題となる。 本発明の目的は、特に電圧印加時に、(1)長寿命
で、(2)もれ電流の温度特性に優れ、(3)制限電圧比
ができるだけ小さい素子を得ることにある。 本発明は酸化亜鉛を主成分とする配合物に、ホ
ウ酸(H3BO3)を適量含有せしめて焼結し、焼
成時の条件の選択、焼成後の熱処理などの適宜な
方法により、酸化ビスマスを主成分とする粒界部
分結晶相の体心立方晶の含有比率を制御すること
によつて上記目的を達成するものである。 本発明は、添加物として少なくともホウ酸及び
酸化ビスマスを含み、該ホウ酸含有量が0.02〜
0.1モル%、且つ該酸化ビスマスの80%以上が体
心立方晶であることを特徴とする、酸化亜鉛電圧
非直線抵抗体に存する。 ホウ酸添加量は後述する第3図のように、002
モル%未満では制限電圧比に極大が生じ実用上好
ましくなく、0.1モル%を越えると制限電圧比が
増大するので好ましくないが、0.02〜0.1モル%
の範囲では制限電圧比が一定となる。また同時
に、熱処理などによつて酸化ビスマスの体心立方
晶の含有比率を80%以上とすることによつて、優
れた寿命特性(第4図)及びもれ電流の温度特性
(第6図)が達成される。 次に実施例に基づき本発明を説明する。 実施例 原料配合は酸化ビスマス(Bi2O3)0.5モル%、
酸化コバルト(Co2O3)1.0モル%、酸化マンガ
ン(MnO2)0.5モル%、酸化アンチモン
(Sb2O3)1.0モル%、酸化クロム(Cr2O3)0.5モ
ル%、酸化珪素(SiO2)0.5モル%、及びホウ酸
(H3BO3)添加量を0〜0.1モル%の範囲で変化さ
せ、残部を酸化亜鉛(ZnO)とした。上記原料粉
末及びホウ酸水溶液をボールミルで十分粉砕混合
し、PVA(ポリビニールアルコール)などの結合
剤を添加、造粒後加圧成形し、1200℃2時間焼成
して焼結体を得た。ここでは酸化ビスマス結晶相
の制御を、焼結体を450℃〜800℃の温度範囲でア
ニールすることによりおこない、次いでアルミニ
ウム電極を形成し電気特性を計測した。 第3図は、ホウ酸添加量と制限電圧比
(V2.5KA/V10〓A)との関係を、ホウ酸無添加の場
合に正規化して示したものである。図中の曲線1
はアニールせず、曲線2ないし4はアニール温度
がそれぞれ、600℃、650℃、700℃である。制限
電圧比は、ホウ酸添加量に対し熱処理なしの場合
には単調増加であるが、熱処理を施すと0.01モル
%付近で極大を示し、0.02〜0.1モル%のホウ酸
に対してはほぼ一定値を示すが、さらにホウ酸を
増量すると制限電圧比は増加する。 制限電圧比だけから判断すればホウ酸無添加が
最も良いようであるが、ホウ酸を添加する場合に
は0.02〜0.1モル%が好適である。 次に素子の課電寿命を検討したのが第4図であ
る。平担率の比較的良好なアニールなし及び600
℃アニールの場合を例にとり、課電率0.8、周囲
温度100℃でホウ酸添加量をパラメメータとして
素子のもれ電流経時変化を調べた。 図中曲線1〜8のホウ酸添加量及び熱処理の有
無を次に示す:
【表】
熱処理をしない場合は初期もれ電流値は小さい
ものの、ホウ酸の添加量に無関係に短時間で著し
い電流増加をきたす(0.01モル%〜0.1モル%の
場合は図示していないが同様な結果であつた)。
600℃でアニールした素子ではホウ酸が0.02モル
%(図中曲線6)〜0.04モル%(図中曲線7)が
最も安定な経時変化を示した。 次に、アニール温度と体心立方晶酸化ビスマス
の生成量をX線回折により検討した結果を第5図
に示す。ホウ酸0.04モル%添加した素子をそれぞ
れ2時間アニールした。約450℃付近から体心立
方晶酸化ビスマスの生成が始まり、650℃でほぼ
完全に体心立方晶のみ(それまでは、正方晶との
混晶)になる。 これらの関係から、体心立方晶酸化ビスマスの
生成量が約80%以上になることによつて、素子課
電時のもれ電流の経時変化が安定し長寿命化する
ことがわかる。 最後に直流もれ電流の温度依存性を、ホウ酸添
加量及び熱処理条件との関係で示したのが第6図
である。図中各曲線のホウ酸添加量及び熱処理条
件を次に示す:
ものの、ホウ酸の添加量に無関係に短時間で著し
い電流増加をきたす(0.01モル%〜0.1モル%の
場合は図示していないが同様な結果であつた)。
600℃でアニールした素子ではホウ酸が0.02モル
%(図中曲線6)〜0.04モル%(図中曲線7)が
最も安定な経時変化を示した。 次に、アニール温度と体心立方晶酸化ビスマス
の生成量をX線回折により検討した結果を第5図
に示す。ホウ酸0.04モル%添加した素子をそれぞ
れ2時間アニールした。約450℃付近から体心立
方晶酸化ビスマスの生成が始まり、650℃でほぼ
完全に体心立方晶のみ(それまでは、正方晶との
混晶)になる。 これらの関係から、体心立方晶酸化ビスマスの
生成量が約80%以上になることによつて、素子課
電時のもれ電流の経時変化が安定し長寿命化する
ことがわかる。 最後に直流もれ電流の温度依存性を、ホウ酸添
加量及び熱処理条件との関係で示したのが第6図
である。図中各曲線のホウ酸添加量及び熱処理条
件を次に示す:
【表】
もれ電流と絶対温度の逆数は実際には曲線で示
され、活性化エネルギーはもれ電流レベルの大き
い方がやや小さい傾向にあるもののそれほど大き
な差異はないようである。むしろ熱処理のない場
合には(1)式におけるI0値が小さいなど、I0値の大
小が問題となる。第6図から熱処理した場合の最
適な(もれ電流が小さい)ホウ素添加量が示され
る(曲線2)。 このように本発明は前記した(1)長寿命で、(2)も
れ電流の温度特性に優れ、(3)制限電圧比ができる
だけ小さい、3つの条件を同時に満足させるため
に、第3図ないし第6図に示す結果を総合するこ
とによつて、最適なホウ酸添加量及び酸化ビスマ
ス体心立方晶含有割合を決定したものである。 なお、本実験でホウ素は全てホウ酸水溶液とし
て添加しているが、ホウ酸水溶液でなければ上記
効果は得られなかつた。これは、例えば酸化ホウ
素(B2O3)等では水との反応のために均一に混
合しにくいものと推察される。また、本心立方晶
酸化ビスマス量の制御は、本実施例では熱処理に
よつて行つたが、体心立方晶酸化ビスマスの量を
80%以上とする方法であれば、雰囲気焼成その他
添加物の考慮などどのような方法であつてもよ
い。 以上のように本発明によれば、ホウ酸添加量及
び体心立方晶酸化ビスマスの生成量を制御するこ
とによつて、長寿命で制限電圧比及びもれ電流の
温度特性に優れた素子を得ることができる。
され、活性化エネルギーはもれ電流レベルの大き
い方がやや小さい傾向にあるもののそれほど大き
な差異はないようである。むしろ熱処理のない場
合には(1)式におけるI0値が小さいなど、I0値の大
小が問題となる。第6図から熱処理した場合の最
適な(もれ電流が小さい)ホウ素添加量が示され
る(曲線2)。 このように本発明は前記した(1)長寿命で、(2)も
れ電流の温度特性に優れ、(3)制限電圧比ができる
だけ小さい、3つの条件を同時に満足させるため
に、第3図ないし第6図に示す結果を総合するこ
とによつて、最適なホウ酸添加量及び酸化ビスマ
ス体心立方晶含有割合を決定したものである。 なお、本実験でホウ素は全てホウ酸水溶液とし
て添加しているが、ホウ酸水溶液でなければ上記
効果は得られなかつた。これは、例えば酸化ホウ
素(B2O3)等では水との反応のために均一に混
合しにくいものと推察される。また、本心立方晶
酸化ビスマス量の制御は、本実施例では熱処理に
よつて行つたが、体心立方晶酸化ビスマスの量を
80%以上とする方法であれば、雰囲気焼成その他
添加物の考慮などどのような方法であつてもよ
い。 以上のように本発明によれば、ホウ酸添加量及
び体心立方晶酸化ビスマスの生成量を制御するこ
とによつて、長寿命で制限電圧比及びもれ電流の
温度特性に優れた素子を得ることができる。
第1図は酸化亜鉛電圧非直線抵抗体の電流電圧
特性を示す図、第2図は素子における熱収支を示
す図、第3図はホウ酸添加量と正規化した制限電
圧比との関係を示す図、第4図は素子もれ電流の
経時変化を示す図、第5図はアニール温度と体心
立方晶ビスマスの生成割合を示す図、第6図は素
子もれ電流の温度依存性を示す図である。
特性を示す図、第2図は素子における熱収支を示
す図、第3図はホウ酸添加量と正規化した制限電
圧比との関係を示す図、第4図は素子もれ電流の
経時変化を示す図、第5図はアニール温度と体心
立方晶ビスマスの生成割合を示す図、第6図は素
子もれ電流の温度依存性を示す図である。
Claims (1)
- 1 添加物として少くともホウ酸及び酸化ビスマ
スを含み、該ホウ酸含有量が0.02〜0.1モル%、
且つ該酸化ビスマスの80%以上が体心立方晶であ
ることを特徴とする酸化亜鉛電圧非直線抵抗体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58070461A JPS59194402A (ja) | 1983-04-19 | 1983-04-19 | 酸化亜鉛電圧非直線抵抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58070461A JPS59194402A (ja) | 1983-04-19 | 1983-04-19 | 酸化亜鉛電圧非直線抵抗体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59194402A JPS59194402A (ja) | 1984-11-05 |
| JPH0136961B2 true JPH0136961B2 (ja) | 1989-08-03 |
Family
ID=13432176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58070461A Granted JPS59194402A (ja) | 1983-04-19 | 1983-04-19 | 酸化亜鉛電圧非直線抵抗体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59194402A (ja) |
-
1983
- 1983-04-19 JP JP58070461A patent/JPS59194402A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59194402A (ja) | 1984-11-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5000876A (en) | Voltage non-linear type resistors | |
| JPH0136684B2 (ja) | ||
| JPS5811084B2 (ja) | 電圧非直線抵抗体 | |
| JPH0136961B2 (ja) | ||
| JPS644651B2 (ja) | ||
| JP2546726B2 (ja) | 電圧非直線抵抗体 | |
| JPS6115303A (ja) | 酸化物電圧非直線抵抗体の製造方法 | |
| JP2573580B2 (ja) | 電圧非直線抵抗体 | |
| JPH05205909A (ja) | バリスタ及びその製造方法 | |
| JP2985619B2 (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造方法並びに避雷器 | |
| JPH0114682B2 (ja) | ||
| JPS6028121B2 (ja) | 電圧非直線抵抗器の製造方法 | |
| JP2572882B2 (ja) | 電圧非直線抵抗体とその製造方法 | |
| JPS6236615B2 (ja) | ||
| JPS634681B2 (ja) | ||
| JPH0439761B2 (ja) | ||
| JPS6322602B2 (ja) | ||
| JP2531586B2 (ja) | 電圧非直線抵抗体 | |
| JPH0354441B2 (ja) | ||
| JPS604564B2 (ja) | 電圧非直線抵抗体 | |
| JPH03195003A (ja) | 電圧非直線抵抗体 | |
| JPS63132401A (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造方法 | |
| JPS6330765B2 (ja) | ||
| JPH0223008B2 (ja) | ||
| JPH025001B2 (ja) |