JPH0137242Y2 - - Google Patents
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- JPH0137242Y2 JPH0137242Y2 JP10340585U JP10340585U JPH0137242Y2 JP H0137242 Y2 JPH0137242 Y2 JP H0137242Y2 JP 10340585 U JP10340585 U JP 10340585U JP 10340585 U JP10340585 U JP 10340585U JP H0137242 Y2 JPH0137242 Y2 JP H0137242Y2
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- JP
- Japan
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- piston
- leaf spring
- cylinder
- adjustment device
- adjuster
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
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Landscapes
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Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、車両等の車輪ブレーキ装置に用い
られ、特に、2L型ドラムブレーキ装置に用いら
れる隙間調整装置付きホイールシリンダに関する
ものである。
られ、特に、2L型ドラムブレーキ装置に用いら
れる隙間調整装置付きホイールシリンダに関する
ものである。
(従来の技術)
一般に、2L型ドラムブレーキ装置において、
非作動時のブレーキシユーのライニングとドラム
内周面との間の隙間を一定範囲内に調整するため
隙間調整装置を内装したホイールシリンダが用い
られている。
非作動時のブレーキシユーのライニングとドラム
内周面との間の隙間を一定範囲内に調整するため
隙間調整装置を内装したホイールシリンダが用い
られている。
この種のホイールシリンダは、少なくとも一端
が開口したシリンダ孔を有するシリンダ本体と、
前記シリンダ孔に摺動自在に挿入して液圧室を区
画するピストンと、該ピストンの前記液圧室側に
配設され当該ピストンの戻り位置を規定する隙間
調整装置とを備え、前記隙間調整装置が、互いに
螺着され相対的螺着度合に応じて前記戻り位置を
変更可能に規定する第1部材および第2部材と、
前記ピストンの移動量が所定量に達すると第1部
材と第2部材とを相対的に回動させ前記戻り位置
を変更する調整機構とを有する。
が開口したシリンダ孔を有するシリンダ本体と、
前記シリンダ孔に摺動自在に挿入して液圧室を区
画するピストンと、該ピストンの前記液圧室側に
配設され当該ピストンの戻り位置を規定する隙間
調整装置とを備え、前記隙間調整装置が、互いに
螺着され相対的螺着度合に応じて前記戻り位置を
変更可能に規定する第1部材および第2部材と、
前記ピストンの移動量が所定量に達すると第1部
材と第2部材とを相対的に回動させ前記戻り位置
を変更する調整機構とを有する。
そして、従来のものでは、前記第1部材または
第2部材の一方とシリンダ本体との間に第3部材
を配置し、この第3部材とその一方に対しては一
方向にのみ回動を伝えるラチエツト機構(一方向
クラツチ)を介在して接合させ、さらに第3部材
にテーパ溝を形成し、このテーパ溝に嵌合する突
部をシリンダ本体に設けるようにしている。
第2部材の一方とシリンダ本体との間に第3部材
を配置し、この第3部材とその一方に対しては一
方向にのみ回動を伝えるラチエツト機構(一方向
クラツチ)を介在して接合させ、さらに第3部材
にテーパ溝を形成し、このテーパ溝に嵌合する突
部をシリンダ本体に設けるようにしている。
これによれば、ピストンが移動して第3部材が
一方の部材と一体的に移動したとき、そのピスト
ンの移動量が所定量を越えると、テーパ溝の溝面
と突部とが互いに摺動することによりテーパ溝を
形成してある第3部材が回動して調整が行なわれ
る。第3部材の回動は前記一方向クラツチを介在
して一方の部材に伝えられ、それによつて第1部
材と第2部材との間に相対的回動が生じ、両者の
螺着度合がたとえば減少することにより両者の全
長を増加させることとなり、これによりピストン
の戻り位置が変更されるのである。なお、この調
整の際、第3部材は、ピストンの戻り行程でも回
動可能であるが、この回動は、一方向クラツチの
作用によつて一方の部材に伝わらないので前記螺
着度合を変化させることはない。
一方の部材と一体的に移動したとき、そのピスト
ンの移動量が所定量を越えると、テーパ溝の溝面
と突部とが互いに摺動することによりテーパ溝を
形成してある第3部材が回動して調整が行なわれ
る。第3部材の回動は前記一方向クラツチを介在
して一方の部材に伝えられ、それによつて第1部
材と第2部材との間に相対的回動が生じ、両者の
螺着度合がたとえば減少することにより両者の全
長を増加させることとなり、これによりピストン
の戻り位置が変更されるのである。なお、この調
整の際、第3部材は、ピストンの戻り行程でも回
動可能であるが、この回動は、一方向クラツチの
作用によつて一方の部材に伝わらないので前記螺
着度合を変化させることはない。
なお、前記第3部材の回動に応じて第1部材と
第2部材とを相対的に回動させているが(すなわ
ち、ピストンの前進行程で調整しているが)、一
方向クラツチの伝達を逆にすることにより、ピス
トンの前進行程で第3部材を空回りさせ、ピスト
ンの戻り行程で第3部材を一方の部材と一体的に
回動させて調整することも可能である。
第2部材とを相対的に回動させているが(すなわ
ち、ピストンの前進行程で調整しているが)、一
方向クラツチの伝達を逆にすることにより、ピス
トンの前進行程で第3部材を空回りさせ、ピスト
ンの戻り行程で第3部材を一方の部材と一体的に
回動させて調整することも可能である。
また、一方向クラツチとして互いに多数の歯を
かみ合わせるようにしており、この歯のかみ合い
が第3部材の回動によつて次の位置に進まないと
調整が行なわれないようにしているため、突部と
テーパ溝の溝面とが当接するまでのピストンの移
動量と、その当接後、歯のかみ合いが変化するま
で第3部材を回動させるに要するピストンの移動
量との和を越える移動が行なわれると調整が行な
われるようになつている(以上については、たと
えば実公昭50−36140号公報参照)。
かみ合わせるようにしており、この歯のかみ合い
が第3部材の回動によつて次の位置に進まないと
調整が行なわれないようにしているため、突部と
テーパ溝の溝面とが当接するまでのピストンの移
動量と、その当接後、歯のかみ合いが変化するま
で第3部材を回動させるに要するピストンの移動
量との和を越える移動が行なわれると調整が行な
われるようになつている(以上については、たと
えば実公昭50−36140号公報参照)。
(考案が解決しようとする問題点)
このような従来のものでは、ピストンの総スト
ロークの大きさにより隙間の調整量が決定され
る。そのため、ピストンのストロークが、ドラム
の変形、熱膨張、あるいはブレーキシユーの変形
などに起因して大きくなると、前記第3部材の回
動も大きくなり、それに応じて調整量も大きくな
る。そして、その調整量に応じた戻り位置にピス
トンが位置すると、ドラムの変形、熱膨張などが
回復して原形状、寸法に戻ると、シユーのライニ
ングとドラム内周面との間の隙間が所定範囲より
小さくなつてしまい、ブレーキの引きずりを生じ
てしまう。
ロークの大きさにより隙間の調整量が決定され
る。そのため、ピストンのストロークが、ドラム
の変形、熱膨張、あるいはブレーキシユーの変形
などに起因して大きくなると、前記第3部材の回
動も大きくなり、それに応じて調整量も大きくな
る。そして、その調整量に応じた戻り位置にピス
トンが位置すると、ドラムの変形、熱膨張などが
回復して原形状、寸法に戻ると、シユーのライニ
ングとドラム内周面との間の隙間が所定範囲より
小さくなつてしまい、ブレーキの引きずりを生じ
てしまう。
したがつて、ピストンのストロークが、回復可
能なドラムの変形などによつて大きくなつたとき
には、調整しないようにすればよいのであるが、
ピストンのストロークの大小によつて、ドラムの
変形があるか否かを判断することはできない。そ
こで、調整装置に過調整防止機能をもたせるとい
う対策が必要となる。
能なドラムの変形などによつて大きくなつたとき
には、調整しないようにすればよいのであるが、
ピストンのストロークの大小によつて、ドラムの
変形があるか否かを判断することはできない。そ
こで、調整装置に過調整防止機能をもたせるとい
う対策が必要となる。
しかしながら、そうした対策をするにしても、
ピストン自体は制限なくストロークできるように
しなければならず、たとえば既述した従来のもの
で、テーパ溝の長さを規定するといつた手段で
は、ピストンのストロークを阻害するので実現不
可能である。
ピストン自体は制限なくストロークできるように
しなければならず、たとえば既述した従来のもの
で、テーパ溝の長さを規定するといつた手段で
は、ピストンのストロークを阻害するので実現不
可能である。
この考案では、調整装置をピストンとは別個に
設置し、ピストンの調整装置に対する当接、離間
によつて調整が行なわれるように成し、離間量が
所定量を越えても調製量が大きくならないように
することを目的としている。
設置し、ピストンの調整装置に対する当接、離間
によつて調整が行なわれるように成し、離間量が
所定量を越えても調製量が大きくならないように
することを目的としている。
(問題点を解決するための手段)
この考案では、隙間調整装置の第1部材および
第2部材のうちピストン側に位置する一方の部材
には、当該ピストン側端面に多数の突起を放射状
に形成するとともに、当該端面に隣接して周方向
に延び湾曲した頂部が前記ピストンの端部に当接
可能な板ばねを当該板ばねの周方向一端側の変位
を禁止し他端側を前記突起に係合可能に成して配
置し、第1部材および第2部材の他方の部材は、
前記シリンダ本体に対して相対的変位を禁止する
ようにしている。
第2部材のうちピストン側に位置する一方の部材
には、当該ピストン側端面に多数の突起を放射状
に形成するとともに、当該端面に隣接して周方向
に延び湾曲した頂部が前記ピストンの端部に当接
可能な板ばねを当該板ばねの周方向一端側の変位
を禁止し他端側を前記突起に係合可能に成して配
置し、第1部材および第2部材の他方の部材は、
前記シリンダ本体に対して相対的変位を禁止する
ようにしている。
(作用)
ピストンが前進すると、板ばねはそれ自体のも
つ弾性復元力で弓形に復元し、その復元量が多く
なると、板ばねの開放端は突起を乗り越えて次の
突起に向かつて変位して行く。そして、ピストン
の戻りによつて弓形に湾曲した頂部がピストンに
押さえられると、板ばねは弓形に湾曲している状
態から平板状に変形して行く。この平板状への変
形に際し、板ばねの開放端は周方向あるいは接線
方向に変位し上記で乗り越えた突起に係合しつつ
平板状に益々延びるため、突起を形成した一方の
部材は他方の部材と相対的に回動し、第1部材と
第2部材との相対的螺着量が変位し、ピストンの
戻り位置を調整する。
つ弾性復元力で弓形に復元し、その復元量が多く
なると、板ばねの開放端は突起を乗り越えて次の
突起に向かつて変位して行く。そして、ピストン
の戻りによつて弓形に湾曲した頂部がピストンに
押さえられると、板ばねは弓形に湾曲している状
態から平板状に変形して行く。この平板状への変
形に際し、板ばねの開放端は周方向あるいは接線
方向に変位し上記で乗り越えた突起に係合しつつ
平板状に益々延びるため、突起を形成した一方の
部材は他方の部材と相対的に回動し、第1部材と
第2部材との相対的螺着量が変位し、ピストンの
戻り位置を調整する。
ピストンが板ばねとの接触が無くなるまで大き
く移動したときには、板ばねが最大限復元変形す
るが、ピストンと板ばねとが離れた後にピストン
がより多く移動しても、板ばねはそれ以上に変形
しないので、板ばねによる突起の乗り越え量は、
ピストンのそれ以上の移動に関係なく、最大量と
なる。
く移動したときには、板ばねが最大限復元変形す
るが、ピストンと板ばねとが離れた後にピストン
がより多く移動しても、板ばねはそれ以上に変形
しないので、板ばねによる突起の乗り越え量は、
ピストンのそれ以上の移動に関係なく、最大量と
なる。
(実施例)
第1図はこの考案の一実施例である隙間調整装
置付きホイールシリンダの側断面図であり、第2
図〜第6図は隙間調整装置の構成部品の詳細を示
す図、第7図は作業手順を示す参考図である。
置付きホイールシリンダの側断面図であり、第2
図〜第6図は隙間調整装置の構成部品の詳細を示
す図、第7図は作業手順を示す参考図である。
隙間調整装置付きホイールシリンダは、第1図
にその全体が符号10として示されており、この
シリンダ10は、車輪(図示せず)とともに回転
するブレーキドラムAに対向して車体(図示せ
ず)の非回転部分に固定されるバツクプレートB
に固定されている(第7図参照)。なお、これら
の点については従来と同様である。
にその全体が符号10として示されており、この
シリンダ10は、車輪(図示せず)とともに回転
するブレーキドラムAに対向して車体(図示せ
ず)の非回転部分に固定されるバツクプレートB
に固定されている(第7図参照)。なお、これら
の点については従来と同様である。
ホイールシリンダ10は、第1図で右方側のみ
が開口したシリンダ孔12を有するシリンダ本体
14を備え、シリンダ孔12の開口端側にピスト
ン16に挿入して内部に液圧室18を形成してい
る。ピストン16とシリンダ孔12の底部との間
には、ピストン16の戻り位置を規定する隙間調
整装置20がピストン16とは分離した一つの組
立て体として固定して設けられている。隙間調整
装置20のある液圧室18は、ピストン16に装
着されたリツプ型のシール19により密封される
一方、ピストン16側のポート22を通して図示
しないマスタシリンダから圧力を供給されるよう
になつている。また、液圧室18はシリンダ孔1
2の底部側の別のポート24を通して実車装着時
に利用されるエアブリーダ部に連絡されている。
シリンダ本体14の開口端部とピストン16の右
端との間には防塵用ブーツ26が装着されてお
り、このブーツ26よりも外側に突出するピスト
ン16の端部にはブレーキシユーC(第7図参照)
のウエブD(第1図に破線で示されている)がは
まり当接する溝16aが形成されている。また、
シリンダ本体14の左端外部には、他のブレーキ
シユーのウエブE(第1図に破線で示されている)
が当接する補助金具28が一体的に設けられてい
る。
が開口したシリンダ孔12を有するシリンダ本体
14を備え、シリンダ孔12の開口端側にピスト
ン16に挿入して内部に液圧室18を形成してい
る。ピストン16とシリンダ孔12の底部との間
には、ピストン16の戻り位置を規定する隙間調
整装置20がピストン16とは分離した一つの組
立て体として固定して設けられている。隙間調整
装置20のある液圧室18は、ピストン16に装
着されたリツプ型のシール19により密封される
一方、ピストン16側のポート22を通して図示
しないマスタシリンダから圧力を供給されるよう
になつている。また、液圧室18はシリンダ孔1
2の底部側の別のポート24を通して実車装着時
に利用されるエアブリーダ部に連絡されている。
シリンダ本体14の開口端部とピストン16の右
端との間には防塵用ブーツ26が装着されてお
り、このブーツ26よりも外側に突出するピスト
ン16の端部にはブレーキシユーC(第7図参照)
のウエブD(第1図に破線で示されている)がは
まり当接する溝16aが形成されている。また、
シリンダ本体14の左端外部には、他のブレーキ
シユーのウエブE(第1図に破線で示されている)
が当接する補助金具28が一体的に設けられてい
る。
このホイールシリンダ10は、2L型ドラムブ
レーキに用いられるため、一方のブレーキシユー
Cをピストン16で押圧し、このブレーキシユー
CをドラムAの内周面に圧接させ、また、他方の
ブレーキシユーは図示しない他方の同様なホイー
ルシリンダによつて作動される。ホイールシリン
ダ10は他方のブレーキシユーに対するアンカー
の役割をもち、また、他方のホイールシリンダ
は、ブレーキシユーCのアンカーの役割をもつ。
そして、各ブレーキシユーは、両シユー間に設け
たシユーリターンスプリング(図示せず)によつ
てドラム中心に向かつて付勢され、各々のブレー
キシユーの一端はシリンダによつて支持され、他
端はピストンによつて支持されることにより戻り
位置が決まる。すなわち、図示したホイールシリ
ンダ10について述べると、ブレーキシユーCが
リターンスプリングの張力でピストン16を押び
戻すようにするので、ピストン16が戻り位置ま
で戻るときに、ブレーキシユーCとドラムAの内
周面との隙間量が決まるのである。したがつて、
ホイールシリンダ10でピストン16の戻り位置
を決めることによつて、ブレーキシユーCとドラ
ムAの内周面との間の非作動時の隙間量を決める
のが隙間調整装置20の役割である。
レーキに用いられるため、一方のブレーキシユー
Cをピストン16で押圧し、このブレーキシユー
CをドラムAの内周面に圧接させ、また、他方の
ブレーキシユーは図示しない他方の同様なホイー
ルシリンダによつて作動される。ホイールシリン
ダ10は他方のブレーキシユーに対するアンカー
の役割をもち、また、他方のホイールシリンダ
は、ブレーキシユーCのアンカーの役割をもつ。
そして、各ブレーキシユーは、両シユー間に設け
たシユーリターンスプリング(図示せず)によつ
てドラム中心に向かつて付勢され、各々のブレー
キシユーの一端はシリンダによつて支持され、他
端はピストンによつて支持されることにより戻り
位置が決まる。すなわち、図示したホイールシリ
ンダ10について述べると、ブレーキシユーCが
リターンスプリングの張力でピストン16を押び
戻すようにするので、ピストン16が戻り位置ま
で戻るときに、ブレーキシユーCとドラムAの内
周面との隙間量が決まるのである。したがつて、
ホイールシリンダ10でピストン16の戻り位置
を決めることによつて、ブレーキシユーCとドラ
ムAの内周面との間の非作動時の隙間量を決める
のが隙間調整装置20の役割である。
次に、第2図〜第6図を参照して隙間調整装置
20の詳細を説明する。
20の詳細を説明する。
隙間調整装置20は、互いに螺着される第1部
材および第2部材のうち、シリンダ本体14に対
して相対的に固定される他方の部材に相当する支
持体30と、ピストン16側に位置する一方の部
材に相当する調整子40と、前記支持体30をシ
リンダ本体14へ相対的に固定するための止め具
50と、前記支持体30と調整子40との螺着度
合を変化させるための調整機構に含まれる板ばね
60およびこの板ばね60を案内支持するスリー
ブ70と、スリーブ70と調整子40との間に配
置される摩擦部材80とを有して構成されてい
る。
材および第2部材のうち、シリンダ本体14に対
して相対的に固定される他方の部材に相当する支
持体30と、ピストン16側に位置する一方の部
材に相当する調整子40と、前記支持体30をシ
リンダ本体14へ相対的に固定するための止め具
50と、前記支持体30と調整子40との螺着度
合を変化させるための調整機構に含まれる板ばね
60およびこの板ばね60を案内支持するスリー
ブ70と、スリーブ70と調整子40との間に配
置される摩擦部材80とを有して構成されてい
る。
第2図aは支持体30の側断面図、同図bは支
持体30の正面図を各々示している。支持体30
は、内周にねじを形成した円筒状部31を有して
おり、その外側を取り囲むように外部筒状部32
が同心状に設けられている。外部筒状部32は切
欠き33によつて等しく4分割されている。外部
筒状部32の外周右端側には、シリンダ孔12の
内径にほぼ等しい増径部34があり、支持体30
をシリンダ孔12内に挿入したときの倒れを防止
する。また、円筒状部31と外部筒状部32と
は、左端部に設けた連結部35により一体化され
ており、特に、連結部35の左端面は円錐面36
とされている。こうした支持体30は、第3図に
その側断面を示す止め具50によりシリンダ孔1
2内の所定位置に固定される。
持体30の正面図を各々示している。支持体30
は、内周にねじを形成した円筒状部31を有して
おり、その外側を取り囲むように外部筒状部32
が同心状に設けられている。外部筒状部32は切
欠き33によつて等しく4分割されている。外部
筒状部32の外周右端側には、シリンダ孔12の
内径にほぼ等しい増径部34があり、支持体30
をシリンダ孔12内に挿入したときの倒れを防止
する。また、円筒状部31と外部筒状部32と
は、左端部に設けた連結部35により一体化され
ており、特に、連結部35の左端面は円錐面36
とされている。こうした支持体30は、第3図に
その側断面を示す止め具50によりシリンダ孔1
2内の所定位置に固定される。
止め具50は、比較的大径な右半部51と小径
な左半部52とから成り、全体としてほぼ円筒状
を呈している。右半部51は、その内径を支持体
30の外部筒状部32の増径部34ではない部分
の外径よりやや小さくし、外径をシリンダ孔12
の内径よりやや大きくした圧入部である。また、
左半部52は、切欠き53により4分割されてお
り、その外径はシリンダ孔12の内径より小さ
く、かつ、内径は支持体30の外部筒状部32よ
りも小さく設定され、内側に段部54がある。こ
うした止め具50は、その全体がプラスチツク材
料で形成されており、4分割された左半部52は
所定の外力を作用させることによつて変形可能で
ある。
な左半部52とから成り、全体としてほぼ円筒状
を呈している。右半部51は、その内径を支持体
30の外部筒状部32の増径部34ではない部分
の外径よりやや小さくし、外径をシリンダ孔12
の内径よりやや大きくした圧入部である。また、
左半部52は、切欠き53により4分割されてお
り、その外径はシリンダ孔12の内径より小さ
く、かつ、内径は支持体30の外部筒状部32よ
りも小さく設定され、内側に段部54がある。こ
うした止め具50は、その全体がプラスチツク材
料で形成されており、4分割された左半部52は
所定の外力を作用させることによつて変形可能で
ある。
止め具50によつて支持体30をシリンダ孔1
2の内部へ固定する際には、以下の要領で行な
う。まず、調整子40等の他の部材を全て組付け
た支持体30に対して、止め具50を、支持体3
0の円錐面36角部が止め具50の段部54に係
合するまで圧入する。ついで、圧入部51が支持
体30外部筒状部32に圧入して一体化した止め
具50および支持体30の全体をシリンダ孔12
内に圧入し、止め具50の左端、すなわち、4分
割された左半部52の先端が、シリンダ孔12の
底部の平坦部に当接するまで圧入する。この状態
で固定は完了し、支持体30とシリンダ孔12の
底部との間には、所定の間隔Iが確保される。
2の内部へ固定する際には、以下の要領で行な
う。まず、調整子40等の他の部材を全て組付け
た支持体30に対して、止め具50を、支持体3
0の円錐面36角部が止め具50の段部54に係
合するまで圧入する。ついで、圧入部51が支持
体30外部筒状部32に圧入して一体化した止め
具50および支持体30の全体をシリンダ孔12
内に圧入し、止め具50の左端、すなわち、4分
割された左半部52の先端が、シリンダ孔12の
底部の平坦部に当接するまで圧入する。この状態
で固定は完了し、支持体30とシリンダ孔12の
底部との間には、所定の間隔Iが確保される。
次に、第4図を参照して、支持体30に螺着さ
れる調整子40について説明する。第4図におい
て、aが部分断面側面図、bが正面図、cが部分
拡大図を各々示している。調整子40は、支持体
30の円筒状部31に螺着されるねじを形成した
軸状部41と、この軸状部41の右端に一体に形
成したフランジ部42とを有し、フランジ部42
の外周には、ゴムリング等の高摩擦部材80を装
着する溝43が形成されている。フランジ部42
のピストン16側端面には、中央部よりやや外側
に形成した溝44よりも外側において、放射状に
多数の突起45が等間隔に形成されている。各突
起45は、その周方向断面を示す同図cから明ら
かなように、突起45の一面側はテーパ状の斜面
45aとされ他面側は端面に対して垂直面45b
とされている。
れる調整子40について説明する。第4図におい
て、aが部分断面側面図、bが正面図、cが部分
拡大図を各々示している。調整子40は、支持体
30の円筒状部31に螺着されるねじを形成した
軸状部41と、この軸状部41の右端に一体に形
成したフランジ部42とを有し、フランジ部42
の外周には、ゴムリング等の高摩擦部材80を装
着する溝43が形成されている。フランジ部42
のピストン16側端面には、中央部よりやや外側
に形成した溝44よりも外側において、放射状に
多数の突起45が等間隔に形成されている。各突
起45は、その周方向断面を示す同図cから明ら
かなように、突起45の一面側はテーパ状の斜面
45aとされ他面側は端面に対して垂直面45b
とされている。
こうした調整子40の突起45に対向し、調整
子40のフランジ部42とピストン16の内部突
起16bとの間で変形可能に配置されているのが
板ばね60である。この板ばね60については、
第5図が明らかにしている。第5図において、a
が正面図、b〜eは各方向からみや部分図であ
る。板ばね60は、全体として〓形状を呈してお
り、中央部はほぼ正方形状の主部61を有し、こ
の主部61の各辺の反時計回り側から四方に腕部
62が延びている。腕部62の形状はU字型であ
り、その端部には反時計回り方向に向かつて延び
る変形部63が形成されている。
子40のフランジ部42とピストン16の内部突
起16bとの間で変形可能に配置されているのが
板ばね60である。この板ばね60については、
第5図が明らかにしている。第5図において、a
が正面図、b〜eは各方向からみや部分図であ
る。板ばね60は、全体として〓形状を呈してお
り、中央部はほぼ正方形状の主部61を有し、こ
の主部61の各辺の反時計回り側から四方に腕部
62が延びている。腕部62の形状はU字型であ
り、その端部には反時計回り方向に向かつて延び
る変形部63が形成されている。
4つある各変形部63は、ピストン16側に頂
部が位置するよう弓形に湾曲した形状を呈し、そ
の形状および長さは同一である。しかし、復元し
た状態あるいは平板上に変形した状態において、
各変形部63の先端位置は、調整子40の突起4
5に対して互いに位相差が生ずるように配置され
ている。すなわち、同図aにおいて示す互いに直
交する基準線−線および−線を用いて説
明すると、左下の変形部63の先端は、−線
に合致しており、これに対し、左上の変形部63
と−線との間にはわずかな隙間Gがあり、右
上の変形部63では2Gの隙間が、右下の変形部
63では3Gの隙間が各々形成されている。ここ
で、隙間Gは、調整子40の突起45のピツチの
1/4の大きさである。
部が位置するよう弓形に湾曲した形状を呈し、そ
の形状および長さは同一である。しかし、復元し
た状態あるいは平板上に変形した状態において、
各変形部63の先端位置は、調整子40の突起4
5に対して互いに位相差が生ずるように配置され
ている。すなわち、同図aにおいて示す互いに直
交する基準線−線および−線を用いて説
明すると、左下の変形部63の先端は、−線
に合致しており、これに対し、左上の変形部63
と−線との間にはわずかな隙間Gがあり、右
上の変形部63では2Gの隙間が、右下の変形部
63では3Gの隙間が各々形成されている。ここ
で、隙間Gは、調整子40の突起45のピツチの
1/4の大きさである。
こうした板ばね60には、各腕部62の端部に
孔64を各々有し、板ばね60は、この孔64に
よりスリーブ70に固定される。スリーブ70は
第6図に示されている。第6図において、aは側
断面図、bは正面図を各々示している。円筒状の
スリーブ70は、その外周部分に、支持体30の
各切欠き33に適合する4つの突部71を有し、
また、そのピストン16側端面には、各突部71
の部分に前記板ばね60側の孔64に対応する小
突起72を有する。
孔64を各々有し、板ばね60は、この孔64に
よりスリーブ70に固定される。スリーブ70は
第6図に示されている。第6図において、aは側
断面図、bは正面図を各々示している。円筒状の
スリーブ70は、その外周部分に、支持体30の
各切欠き33に適合する4つの突部71を有し、
また、そのピストン16側端面には、各突部71
の部分に前記板ばね60側の孔64に対応する小
突起72を有する。
スリーブ70は、全体がプラスチツク材料によ
つて形成されており、板ばね60を変形部63の
頂部を外側になるように配置しつつ、板ばね60
の孔64を小突起72にはめ込んだ後、小突起7
2の端部を加熱しながら押しつぶすことにより、
板ばね60を一体的に保持している。特に、小突
起72による板ばね60の固定は、変形部63の
一端側の浮き上がりを防止する機能をもつ。
つて形成されており、板ばね60を変形部63の
頂部を外側になるように配置しつつ、板ばね60
の孔64を小突起72にはめ込んだ後、小突起7
2の端部を加熱しながら押しつぶすことにより、
板ばね60を一体的に保持している。特に、小突
起72による板ばね60の固定は、変形部63の
一端側の浮き上がりを防止する機能をもつ。
こうしたスリーブ70は、調整子40および支
持体30に嵌合される。調整子40に対しては摩
擦部材80介して接合するので、板ばね60の主
部62が調整子40のフランジ部42の中央に当
接するまで相対的に押し込めば、それ以後、板ば
ね60とフランジ部42とが離れることは防止さ
れる。このことは、板ばね60の変形部63の先
端が常にフランジ部42の突起45に係合し、あ
るいは摺動し合うことを保障するうえで重要であ
る。
持体30に嵌合される。調整子40に対しては摩
擦部材80介して接合するので、板ばね60の主
部62が調整子40のフランジ部42の中央に当
接するまで相対的に押し込めば、それ以後、板ば
ね60とフランジ部42とが離れることは防止さ
れる。このことは、板ばね60の変形部63の先
端が常にフランジ部42の突起45に係合し、あ
るいは摺動し合うことを保障するうえで重要であ
る。
板ばね60とフランジ部42の突起45とは、
次のような関係をもつて互いに接合する。すなわ
ち、板ばね60の変形部63が第5図に示す弓型
に湾曲した元の形状からピストン16とフランジ
部42との間にはさまれて平板状に変形して行く
ときには、変形部63の先端が突起45の垂直面
45bに向かつて変位して行き、逆に、変形部6
3が平板状から復元変形して行くと、変形部63
の先端が突起45の斜面45aに沿つて摺動して
斜面45aを通りすぎて突起45を乗り越える方
向に変位して行く。変形部63は、位相をずらし
て4個設けられているので、その中のいずれか一
つが突起45を一つ乗り越え、平板状に変形する
際、この一つの変形部63が一つの突起45を周
方向に押圧して調整子40を回動しようとするの
である。ここで、変形部63の先端の周方向の変
位量は、変形部63の長さおよび湾曲度合によつ
て決まるが、最大でも4つの変形部63のうち一
つだけが突起45を乗り越える程度に設定されて
いる。前述のGがその設定値に相当する。
次のような関係をもつて互いに接合する。すなわ
ち、板ばね60の変形部63が第5図に示す弓型
に湾曲した元の形状からピストン16とフランジ
部42との間にはさまれて平板状に変形して行く
ときには、変形部63の先端が突起45の垂直面
45bに向かつて変位して行き、逆に、変形部6
3が平板状から復元変形して行くと、変形部63
の先端が突起45の斜面45aに沿つて摺動して
斜面45aを通りすぎて突起45を乗り越える方
向に変位して行く。変形部63は、位相をずらし
て4個設けられているので、その中のいずれか一
つが突起45を一つ乗り越え、平板状に変形する
際、この一つの変形部63が一つの突起45を周
方向に押圧して調整子40を回動しようとするの
である。ここで、変形部63の先端の周方向の変
位量は、変形部63の長さおよび湾曲度合によつ
て決まるが、最大でも4つの変形部63のうち一
つだけが突起45を乗り越える程度に設定されて
いる。前述のGがその設定値に相当する。
隙間調整装置20は、以上の各部材の組合わせ
によつて構成され、全体がシリンダ孔12内に挿
入し固定されている。シリンダ孔12内の装置2
0は、板ばね60の各変形部63が、ピストン1
6の内端側突部16bに対向しており、ピストン
16が右方に移動すると、板ばね60は弓状に復
元変形して行き、ピストン16が右方へたとえ過
剰に動いても、復元変形は元の形状までである。
他方、ピストン16が左方に戻つてくると、ピス
トン16が変形部63に当接してから変形部63
が平板状へと変形し始める。
によつて構成され、全体がシリンダ孔12内に挿
入し固定されている。シリンダ孔12内の装置2
0は、板ばね60の各変形部63が、ピストン1
6の内端側突部16bに対向しており、ピストン
16が右方に移動すると、板ばね60は弓状に復
元変形して行き、ピストン16が右方へたとえ過
剰に動いても、復元変形は元の形状までである。
他方、ピストン16が左方に戻つてくると、ピス
トン16が変形部63に当接してから変形部63
が平板状へと変形し始める。
以上の説明によつて、シリンダ10の作動は自
ずから明らかになつたことではあろうが、ここで
それを確認する。今、液圧室18に圧力が供給さ
れると、ピストン16は、その圧力を受圧してブ
レーキシユーCをドラムAの内周面に押し付けて
ブレーキをかけ、他方、液圧室18から圧力を解
放すると、ピストン16はシユーリターンスプリ
ングの付勢力をブレーキシユーCを介して受ける
ことにより左方に戻つてくる。そして、このピス
トン16の左右への移動に応じて板ばね60の変
形部63が変形および復元を繰り返す。変形部6
3が平板状に変形しようとする際、変形部63の
先端が突起45の垂直面45bの方に係合する
と、変形部63がより一層平板状に変形するに伴
なつて、変形部63の先端が周方向に移動しよう
として突起45を周方向に押す作用をなす。この
結果、板ばね60がスリーブ70を介して支持体
30に回転を防止されていることと相俟つて、板
ばね60と一体となつた調整子40がスリーブ7
0との摩擦部材80を介する摩擦接合に打ち勝つ
てスリーブ70および支持体30に対して相対的
に回転する。この回転方向は、第1図の右方側か
らみて、反時計回りである。したがつて、この回
転分に相当するだけ支持体30と調整子40との
螺着度合が変化し、調整子40は右方に進む。こ
の調整子40の右方への進みとピストン16の左
方への戻りによつて、板ばね60の変形部63が
充分に平板状に変形すると、調整子40の進みは
停止する。板ばね60に当接するピストン16の
戻り位置は、調整前の位置よりも前進した位置と
なる。
ずから明らかになつたことではあろうが、ここで
それを確認する。今、液圧室18に圧力が供給さ
れると、ピストン16は、その圧力を受圧してブ
レーキシユーCをドラムAの内周面に押し付けて
ブレーキをかけ、他方、液圧室18から圧力を解
放すると、ピストン16はシユーリターンスプリ
ングの付勢力をブレーキシユーCを介して受ける
ことにより左方に戻つてくる。そして、このピス
トン16の左右への移動に応じて板ばね60の変
形部63が変形および復元を繰り返す。変形部6
3が平板状に変形しようとする際、変形部63の
先端が突起45の垂直面45bの方に係合する
と、変形部63がより一層平板状に変形するに伴
なつて、変形部63の先端が周方向に移動しよう
として突起45を周方向に押す作用をなす。この
結果、板ばね60がスリーブ70を介して支持体
30に回転を防止されていることと相俟つて、板
ばね60と一体となつた調整子40がスリーブ7
0との摩擦部材80を介する摩擦接合に打ち勝つ
てスリーブ70および支持体30に対して相対的
に回転する。この回転方向は、第1図の右方側か
らみて、反時計回りである。したがつて、この回
転分に相当するだけ支持体30と調整子40との
螺着度合が変化し、調整子40は右方に進む。こ
の調整子40の右方への進みとピストン16の左
方への戻りによつて、板ばね60の変形部63が
充分に平板状に変形すると、調整子40の進みは
停止する。板ばね60に当接するピストン16の
戻り位置は、調整前の位置よりも前進した位置と
なる。
こうした調整は、ブレーキシユーCのライニン
グが摩耗してピストン16の右方への移動量が所
定値に達する度ごとに行なわれる。いずれか一つ
の変形部63による調整が行なわれた後、次の調
整を行なうのは、直前に調整した変形部63とG
の位相差をもつ変形部63である。次の調整を行
なうには、それに携わる変形部63を最大限復元
変形させることが必要である。したがつて、一度
調整が行なわれた後、ピストン16が再度各変形
部63を最大復元変形させる分だけ右方に移動し
て始めて、次回の調整が行なわれるのである。
グが摩耗してピストン16の右方への移動量が所
定値に達する度ごとに行なわれる。いずれか一つ
の変形部63による調整が行なわれた後、次の調
整を行なうのは、直前に調整した変形部63とG
の位相差をもつ変形部63である。次の調整を行
なうには、それに携わる変形部63を最大限復元
変形させることが必要である。したがつて、一度
調整が行なわれた後、ピストン16が再度各変形
部63を最大復元変形させる分だけ右方に移動し
て始めて、次回の調整が行なわれるのである。
こうした調整が繰り返し行なわれることによ
り、ブレーキシユーCとドラムAの内周面との間
に所定範囲の隙間が確保されるのであるが、一回
の調整によるピストン16の戻り位置の前進量
は、たとえば以下のとおりである。支持体30と
調整子40との螺着部分のねじ山ピツチをP、突
起45の数をNとすると、前記の前進量はP/
4Nで計算される。たとえばP=1mm、N=50個
とすると、P/4Nの値は0.005mmとなる。ピスト
ン16が一度の作動でどんなに大きく移動して
も、調整一回分の戻り位置の前進量はそうしたき
わめて小さな値である。そのため、調整をきめ細
かく行なうことができるのは勿論のこと、ブレー
キ熱によるドラム変形などでピストン16が過剰
ストロークしたとしても、ブレーキシユーCとド
ラムAの内周面との間の隙間を必要以上に小さく
するような過調整を有効に防止することができ
る。
り、ブレーキシユーCとドラムAの内周面との間
に所定範囲の隙間が確保されるのであるが、一回
の調整によるピストン16の戻り位置の前進量
は、たとえば以下のとおりである。支持体30と
調整子40との螺着部分のねじ山ピツチをP、突
起45の数をNとすると、前記の前進量はP/
4Nで計算される。たとえばP=1mm、N=50個
とすると、P/4Nの値は0.005mmとなる。ピスト
ン16が一度の作動でどんなに大きく移動して
も、調整一回分の戻り位置の前進量はそうしたき
わめて小さな値である。そのため、調整をきめ細
かく行なうことができるのは勿論のこと、ブレー
キ熱によるドラム変形などでピストン16が過剰
ストロークしたとしても、ブレーキシユーCとド
ラムAの内周面との間の隙間を必要以上に小さく
するような過調整を有効に防止することができ
る。
なおまた、図示した実施例では、支持体30を
止め具50によりシリンダ孔12内に固定してい
るため、第7図に示すように、ドラムAの内周面
のシユー接触部が異常に摩耗したような場合で
も、問題なくブレーキ装置を取り外すことができ
る。これをもう少し具体的に述べる。前記止め具
50のシリンダ孔12の底部側は、減肉して変形
可能に設けられているので、ピストン16に通常
は作用しないような大きな戻し力を作用させる
と、その作用力が、板ばね60、調整子40、支
持体30を順次通して止め具50の左半部52の
段部54に作用する。この段部54が支持体30
と円錐面36を介して接合しているため、前記作
用力が脚状となつた止め具50の左半部52を径
方向外方に広げるようになり、左半部52が変形
して径方向外方に逃げる。これにより、支持体3
0は、間隔Iをつめるようにシリンダ孔12の底
部側に移動する。
止め具50によりシリンダ孔12内に固定してい
るため、第7図に示すように、ドラムAの内周面
のシユー接触部が異常に摩耗したような場合で
も、問題なくブレーキ装置を取り外すことができ
る。これをもう少し具体的に述べる。前記止め具
50のシリンダ孔12の底部側は、減肉して変形
可能に設けられているので、ピストン16に通常
は作用しないような大きな戻し力を作用させる
と、その作用力が、板ばね60、調整子40、支
持体30を順次通して止め具50の左半部52の
段部54に作用する。この段部54が支持体30
と円錐面36を介して接合しているため、前記作
用力が脚状となつた止め具50の左半部52を径
方向外方に広げるようになり、左半部52が変形
して径方向外方に逃げる。これにより、支持体3
0は、間隔Iをつめるようにシリンダ孔12の底
部側に移動する。
支持体30が大きく左方に移動することによつ
て、ブレーキシユーCはピストン16とともに大
きく後退して、ブレーキシユーCがブレーキドラ
ムAの内周面に形成される凹所から抜け出すこと
ができ、凹所の段部と係合することなくブレーキ
シユーをブレーキ装置全体とともに外すことがで
きる。ブレーキシユーを外すために、ピストン1
6等に通常は作用しない大きな戻し力を作用させ
る手段としては、第7図に破線で示すように、適
当な工具TをバツクプレートBの開口とブレーキ
シユーCの開口とに挿通し、反時計回り方向に揺
動すればよい。
て、ブレーキシユーCはピストン16とともに大
きく後退して、ブレーキシユーCがブレーキドラ
ムAの内周面に形成される凹所から抜け出すこと
ができ、凹所の段部と係合することなくブレーキ
シユーをブレーキ装置全体とともに外すことがで
きる。ブレーキシユーを外すために、ピストン1
6等に通常は作用しない大きな戻し力を作用させ
る手段としては、第7図に破線で示すように、適
当な工具TをバツクプレートBの開口とブレーキ
シユーCの開口とに挿通し、反時計回り方向に揺
動すればよい。
この考案は図示した実施例に限定されないのは
勿論であり、変更例としてたとえば次のことが拳
げられる。
勿論であり、変更例としてたとえば次のことが拳
げられる。
(1) 板ばね60を、環状の主部と、この主部から
内方に延びる変形部とから構成することができ
る。また、変形部の数を4個ではなく3個ある
いは5個としてもよく、少なくとも1個あれば
よい。
内方に延びる変形部とから構成することができ
る。また、変形部の数を4個ではなく3個ある
いは5個としてもよく、少なくとも1個あれば
よい。
(2) 段付き摩耗対策として、支持体30を止め具
50を介して固定しているが、止め具50を用
いず支持体30を隙間Iを確保して直接シリン
ダ孔12に圧力してもよく、また、シリンダ孔
12外にスペーサを設け、このスペーサの着脱
で解除できるようにしてもよい。
50を介して固定しているが、止め具50を用
いず支持体30を隙間Iを確保して直接シリン
ダ孔12に圧力してもよく、また、シリンダ孔
12外にスペーサを設け、このスペーサの着脱
で解除できるようにしてもよい。
(3) スリーブ70と調整子40との間に摩擦部材
80を配置しているが、これに替えて、板ばね
60あるいはスリーブ70を左方に向かつて付
勢するばねを設けてもよい。この際、板ばね6
0に変形部63とは全く別機能として、追加の
変形部を設け、追加した変形部の弾性により、
板ばね60の変形部63が常時調整子40に当
接するようにしてもよい。
80を配置しているが、これに替えて、板ばね
60あるいはスリーブ70を左方に向かつて付
勢するばねを設けてもよい。この際、板ばね6
0に変形部63とは全く別機能として、追加の
変形部を設け、追加した変形部の弾性により、
板ばね60の変形部63が常時調整子40に当
接するようにしてもよい。
(考案の効果)
この考案によれば、隙間調整装置20がピスト
ン16とは別体の組立て体としてシリンダ孔12
内に配置され、ピストン16の左右移動に応じて
変形する板ばね60で第1部材と第2部材との螺
着度合を変更するようにしているので、板ばね6
0の最大変形量を規定することによつて、ピスト
ン16が過剰に移動しても、隙間調整装置20の
過調整を防止できるという優れた効果を得ること
ができる。
ン16とは別体の組立て体としてシリンダ孔12
内に配置され、ピストン16の左右移動に応じて
変形する板ばね60で第1部材と第2部材との螺
着度合を変更するようにしているので、板ばね6
0の最大変形量を規定することによつて、ピスト
ン16が過剰に移動しても、隙間調整装置20の
過調整を防止できるという優れた効果を得ること
ができる。
第1図はこの考案の一実施例を示す側断面図、
第2図〜第6図は第1図の隙間調整装置の構成部
品の詳細を示す図、第7図は作業手順を示す参考
図である。 10……隙間調整装置付きホイールシリンダ、
12……シリンダ孔、14……シリンダ本体、1
6……ピストン、18……液圧室、20……隙間
調整装置、30……支持体(他方の部材)、40
……調整子(一方の部材)、45……突起、50
……止め具、60……板ばね、70……スリー
ブ、80……摩擦部材。
第2図〜第6図は第1図の隙間調整装置の構成部
品の詳細を示す図、第7図は作業手順を示す参考
図である。 10……隙間調整装置付きホイールシリンダ、
12……シリンダ孔、14……シリンダ本体、1
6……ピストン、18……液圧室、20……隙間
調整装置、30……支持体(他方の部材)、40
……調整子(一方の部材)、45……突起、50
……止め具、60……板ばね、70……スリー
ブ、80……摩擦部材。
Claims (1)
- 少なくとも一端が開口したシリンダ孔を有する
シリンダ本体と、前記シリンダ孔に移動自在に挿
入して液圧室を区画するピストンと、該ピストン
の前記液圧室側に配設され当該ピストンの戻り位
置を規定する隙間調整装置とを備え、前記隙間調
整装置は、互いに螺着され相対的螺着度合に応じ
て前記戻り位置を変更可能に規定する第1部材お
よび第2部材と、前記ピストンの移動量が所定量
に達すると第1部材と第2部材とを相対的に回動
させ前記戻り位置を変更する調整機構とを有する
隙間調整装置付きホイールシリンダにおいて、前
記隙間調整装置の第1部材および第2部材のうち
前記ピストン側に位置する一方の部材には、当該
ピストン側端面に多数の突起を放射状に形成する
とともに、当該端面に隣接して周方向に延び湾曲
した頂部が前記ピストンの端部に当接可能な板ば
ねを当該板ばねの周方向一端側の変位を禁止し他
端側を前記突起に係合可能に成して配置し、第1
部材および第2部材の他方の部材は、前記シリン
ダ本体に対して相対的変位を禁止するようにした
隙間調整装置付きホイールシリンダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10340585U JPH0137242Y2 (ja) | 1985-07-06 | 1985-07-06 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10340585U JPH0137242Y2 (ja) | 1985-07-06 | 1985-07-06 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6212027U JPS6212027U (ja) | 1987-01-24 |
| JPH0137242Y2 true JPH0137242Y2 (ja) | 1989-11-10 |
Family
ID=30975933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10340585U Expired JPH0137242Y2 (ja) | 1985-07-06 | 1985-07-06 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0137242Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-07-06 JP JP10340585U patent/JPH0137242Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6212027U (ja) | 1987-01-24 |
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