JPH0144785Y2 - - Google Patents
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- JPH0144785Y2 JPH0144785Y2 JP1984041664U JP4166484U JPH0144785Y2 JP H0144785 Y2 JPH0144785 Y2 JP H0144785Y2 JP 1984041664 U JP1984041664 U JP 1984041664U JP 4166484 U JP4166484 U JP 4166484U JP H0144785 Y2 JPH0144785 Y2 JP H0144785Y2
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Description
本考案は、エンジン吸気音の消音装置に関する
ものであり、特に、消音装置の構造に係る。
ものであり、特に、消音装置の構造に係る。
自動車用エンジンの吸気通路には、エンジンに
吸入される空気の脈動によつて発生する吸気音を
低減するために消音装置が備えられている〔例え
ば、実開昭55−172611号公報〕。 第1図は従来の吸気音消音装置を備えたエンジ
ンの概要を示す説明図であり、その一部を破断面
とした図である。 エンジン7にはエアクリーナ21、気化器また
は燃料噴射式気化器等の燃料供給装置22が備え
られている。エアクリーナ21と燃料供給装置2
2との間は吸気通路を構成する空気取り入れホー
ス6および9によつて連通されており、これらの
空気取り入れホース6と9の間には消音装置1が
配設されている。消音装置1としては例えばヘル
ムホルツのレゾネータが用いられている。 エンジン7が運転されると、図示しない吸気弁
の開閉に伴う吸気の脈動が発生するため、エンジ
ンの回転数に応じて様々の周波数の吸気音が発生
する。 この吸気音のうち比較的高い周波数(高周波)
のものは乗務員に対しさほど不快感を与えない
が、例えば600Hz前後の比較的低い周波数(低周
波)のものは耳障りな不快音となり、この吸気音
を低減しないと乗務員に不快感を与えることにな
る。 消音装置1として用いられるヘルムホルツのレ
ゾネータは、チユーニングされたある特定の周波
数の吸気音に対して優れた消音効果を発揮する。 第2図は従来の消音装置1の要部を示す縦断面
図である。 消音装置1は樹脂材料からなる胴体部3と入口
パイプ4および出口パイプ5から構成されてい
る。胴体部3は半割り状の左胴体部25と右胴体
部26から構成されており、それぞれ入口パイプ
4および出口パイプ5と一体成形されている。左
胴体部25と右胴体部26とはそれぞれの端面2
7,28を当接させ、摩擦接着することにより一
体的に組立てられ、胴体部3内部に閉塞空間2が
形成される。 胴体部3内に突出する入口パイプ4と出口パイ
プ5の端面10,11間には所定間隔aの環状隙
間12が形成されており、この隙間12は空間2
と内部通路29とを連通する連通路30を構成す
る。このように構成することにより、消音装置1
は所謂ヘルムホルツのレゾネータとなる。 一般に消音装置1は次の三つの諸元によつて定
まる特定の周波数(所謂チユーニング周波数)
Hzの音に対して有効な消音性能を発揮する。 諸元 (イ) 胴体部3の内部空間2の容積V (ロ) 入口パイプ4(又は出口パイプ5)の壁の厚
みt (ハ) 入口パイプ4と出口パイプ5との間の環状隙
間12によつて形成される連通路30の有効流
路断面積S S=a×πD ……(1) a……入口パイプ4と出口パイプ5との相対向
する端面10,11間の間隔 D……入口パイプ(又は出口パイプ5)の内径 従来の消音装置1においては、チユーニング周
波数が例えば600HzとなるようにV,t,Dお
よびaが定められ、乗務員が不快感を覚える低周
波の吸気音を低減するように構成されていた。
吸入される空気の脈動によつて発生する吸気音を
低減するために消音装置が備えられている〔例え
ば、実開昭55−172611号公報〕。 第1図は従来の吸気音消音装置を備えたエンジ
ンの概要を示す説明図であり、その一部を破断面
とした図である。 エンジン7にはエアクリーナ21、気化器また
は燃料噴射式気化器等の燃料供給装置22が備え
られている。エアクリーナ21と燃料供給装置2
2との間は吸気通路を構成する空気取り入れホー
ス6および9によつて連通されており、これらの
空気取り入れホース6と9の間には消音装置1が
配設されている。消音装置1としては例えばヘル
ムホルツのレゾネータが用いられている。 エンジン7が運転されると、図示しない吸気弁
の開閉に伴う吸気の脈動が発生するため、エンジ
ンの回転数に応じて様々の周波数の吸気音が発生
する。 この吸気音のうち比較的高い周波数(高周波)
のものは乗務員に対しさほど不快感を与えない
が、例えば600Hz前後の比較的低い周波数(低周
波)のものは耳障りな不快音となり、この吸気音
を低減しないと乗務員に不快感を与えることにな
る。 消音装置1として用いられるヘルムホルツのレ
ゾネータは、チユーニングされたある特定の周波
数の吸気音に対して優れた消音効果を発揮する。 第2図は従来の消音装置1の要部を示す縦断面
図である。 消音装置1は樹脂材料からなる胴体部3と入口
パイプ4および出口パイプ5から構成されてい
る。胴体部3は半割り状の左胴体部25と右胴体
部26から構成されており、それぞれ入口パイプ
4および出口パイプ5と一体成形されている。左
胴体部25と右胴体部26とはそれぞれの端面2
7,28を当接させ、摩擦接着することにより一
体的に組立てられ、胴体部3内部に閉塞空間2が
形成される。 胴体部3内に突出する入口パイプ4と出口パイ
プ5の端面10,11間には所定間隔aの環状隙
間12が形成されており、この隙間12は空間2
と内部通路29とを連通する連通路30を構成す
る。このように構成することにより、消音装置1
は所謂ヘルムホルツのレゾネータとなる。 一般に消音装置1は次の三つの諸元によつて定
まる特定の周波数(所謂チユーニング周波数)
Hzの音に対して有効な消音性能を発揮する。 諸元 (イ) 胴体部3の内部空間2の容積V (ロ) 入口パイプ4(又は出口パイプ5)の壁の厚
みt (ハ) 入口パイプ4と出口パイプ5との間の環状隙
間12によつて形成される連通路30の有効流
路断面積S S=a×πD ……(1) a……入口パイプ4と出口パイプ5との相対向
する端面10,11間の間隔 D……入口パイプ(又は出口パイプ5)の内径 従来の消音装置1においては、チユーニング周
波数が例えば600HzとなるようにV,t,Dお
よびaが定められ、乗務員が不快感を覚える低周
波の吸気音を低減するように構成されていた。
しかしながら従来の消音装置1においては、特
定の吸気音に対してそれ本来の消音性能が充分に
発揮されないことがあつた。 上記したように消音装置1のV,t,Dおよび
aの個々の値については例えば600Hzの吸気音に
対して最も高い消音性能が得られるように設計さ
れている。 従つて、製品として出来上がつた消音装置1の
V,t,Dおよびaの値が設計通りに実現されて
いれば設定通りの消音性能を発揮させることがで
きる。 しかしながら、これらの諸元が設計値通りに実
現されない場合には設定した周波数の吸気音に対
して充分な消音性能を得ることができなくなつて
しまう。 この諸元のうちV,tおよびDについては樹脂
成形技術の進歩により設計値通りの値が実現され
るが、間隔aの値については製造時にバラツキが
発生する可能性がある。これは間隔aの値が胴体
部3を構成する半割り状の二つの部材(左胴体部
25と右胴体部26とを接着した結果として定ま
つてくるものであるため、接着工程における接着
具合によつてこの値にバラツキが生じるためであ
る。 従つて、この間隔aのバラツキのために最終的
に出来上がつた消音装置1はチユーニング周波数
が目標の600Hzにはならず、特定周波数の吸気
音を低減できなくなるという問題が生じることに
なる。 第3図は間隔aの変化に対するチユーニング周
波数の変化の様子を実験によつて求めた結果を
示すグラフである。 このグラフから分かるように、チユーニング周
波数=600Hzを実現するためには、a=1.25mm
でなければならない。ここでチユーニング周波数
の許容できるバラツキの範囲を575Hzから620Hz
までとすると、これに対して許容できる間隔aの
バラツキの範囲は1.25mm±0.1mmである。 即ち、間隔aの誤差は±0.1mmの範囲に納めな
ければならないわけであり、これは実際問題とし
てかなり困難なことである。 ところで、上記のごとき問題を解決するために
は各々の胴体部25と26との摩擦接着工程にお
いて厳密な品質管理を行うことも考えられるが、
これは接着工程において多くの時間が必要とな
り、消音装置1の生産性低下に伴うコストアツプ
を招くことになる。 従つて、本考案の技術的課題は、間隔aのバラ
ツキの影響を小さくし、消音性能の悪化を防止す
ることにある。
定の吸気音に対してそれ本来の消音性能が充分に
発揮されないことがあつた。 上記したように消音装置1のV,t,Dおよび
aの個々の値については例えば600Hzの吸気音に
対して最も高い消音性能が得られるように設計さ
れている。 従つて、製品として出来上がつた消音装置1の
V,t,Dおよびaの値が設計通りに実現されて
いれば設定通りの消音性能を発揮させることがで
きる。 しかしながら、これらの諸元が設計値通りに実
現されない場合には設定した周波数の吸気音に対
して充分な消音性能を得ることができなくなつて
しまう。 この諸元のうちV,tおよびDについては樹脂
成形技術の進歩により設計値通りの値が実現され
るが、間隔aの値については製造時にバラツキが
発生する可能性がある。これは間隔aの値が胴体
部3を構成する半割り状の二つの部材(左胴体部
25と右胴体部26とを接着した結果として定ま
つてくるものであるため、接着工程における接着
具合によつてこの値にバラツキが生じるためであ
る。 従つて、この間隔aのバラツキのために最終的
に出来上がつた消音装置1はチユーニング周波数
が目標の600Hzにはならず、特定周波数の吸気
音を低減できなくなるという問題が生じることに
なる。 第3図は間隔aの変化に対するチユーニング周
波数の変化の様子を実験によつて求めた結果を
示すグラフである。 このグラフから分かるように、チユーニング周
波数=600Hzを実現するためには、a=1.25mm
でなければならない。ここでチユーニング周波数
の許容できるバラツキの範囲を575Hzから620Hz
までとすると、これに対して許容できる間隔aの
バラツキの範囲は1.25mm±0.1mmである。 即ち、間隔aの誤差は±0.1mmの範囲に納めな
ければならないわけであり、これは実際問題とし
てかなり困難なことである。 ところで、上記のごとき問題を解決するために
は各々の胴体部25と26との摩擦接着工程にお
いて厳密な品質管理を行うことも考えられるが、
これは接着工程において多くの時間が必要とな
り、消音装置1の生産性低下に伴うコストアツプ
を招くことになる。 従つて、本考案の技術的課題は、間隔aのバラ
ツキの影響を小さくし、消音性能の悪化を防止す
ることにある。
そこで本考案は、上記の課題を解決するため
に、内部に閉塞空間を形成する胴体部と、この胴
体部を画定する隔壁を貫通してその一端が胴体部
の中に突出し、他端が空気取り入れホースに連結
される入口パイプと出口パイプとを備えるエンジ
ン吸気音の消音装置において、上記胴体内部にお
ける入口パイプと出口パイプとの端面間には所定
間隔の環状隙間が形成され、かつこの隙間の円周
方向にわたる一部分がスペーサ又はパイプの一部
によつて閉塞されていることを特徴とする。
に、内部に閉塞空間を形成する胴体部と、この胴
体部を画定する隔壁を貫通してその一端が胴体部
の中に突出し、他端が空気取り入れホースに連結
される入口パイプと出口パイプとを備えるエンジ
ン吸気音の消音装置において、上記胴体内部にお
ける入口パイプと出口パイプとの端面間には所定
間隔の環状隙間が形成され、かつこの隙間の円周
方向にわたる一部分がスペーサ又はパイプの一部
によつて閉塞されていることを特徴とする。
本考案の装置によれば、胴体内部における入口
パイプと出口パイプの端面間に形成される環状隙
間の一部分がスペーサ又はパイプの一部によつて
閉塞されているため、チユーニング周波数を定
める要素の一つである連通路の有効流路断面積S
が、環状隙間の全周によつて定められる面積から
スペーサ又はパイプの一部によつて閉塞される部
分の面積を差し引いた値によつて決定される。 従つて、両パイプ間の間隔aがバラツキによつ
てΔaだけ変化したとすると、Δaに対する有効流
路断面積Sの変化量ΔSは次式(あ)のようにな
る。 ΔS=Δa×(πD−L) ……(あ) L……環状隙間のうちスペーサ又はパイプの
一部によつて閉塞される部分の周方向の長さ 即ち、本考案の構成によれば、間隔aがバラツ
キによつてΔa変化したとしても、有効流路断面
積Sの変化量ΔSはスペーサ又はパイプの一部に
よつて閉塞される周方向の長さLに当する分だけ
小さくなり、チユーニング周波数に対するバラ
ツキの影響が鈍感になる。
パイプと出口パイプの端面間に形成される環状隙
間の一部分がスペーサ又はパイプの一部によつて
閉塞されているため、チユーニング周波数を定
める要素の一つである連通路の有効流路断面積S
が、環状隙間の全周によつて定められる面積から
スペーサ又はパイプの一部によつて閉塞される部
分の面積を差し引いた値によつて決定される。 従つて、両パイプ間の間隔aがバラツキによつ
てΔaだけ変化したとすると、Δaに対する有効流
路断面積Sの変化量ΔSは次式(あ)のようにな
る。 ΔS=Δa×(πD−L) ……(あ) L……環状隙間のうちスペーサ又はパイプの
一部によつて閉塞される部分の周方向の長さ 即ち、本考案の構成によれば、間隔aがバラツ
キによつてΔa変化したとしても、有効流路断面
積Sの変化量ΔSはスペーサ又はパイプの一部に
よつて閉塞される周方向の長さLに当する分だけ
小さくなり、チユーニング周波数に対するバラ
ツキの影響が鈍感になる。
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。 第4図〜第6図は本考案の第1実施例を示す説
明図であり、第4図は消音装置の要部を示す縦断
面図、第5図は第4図の−線に沿つて切断し
た縦断面図、第6図は間隔aの変化に対するチユ
ーニング周波数の変化の様子を実験によつて求
めた値を従来装置と比較して示すグラフである。 なお、第1実施例において従来装置に相当する
部分については、第1図または第2図と同一符号
を用いるものとする。 消音装置1は樹脂材料からなる胴体部3と入口
パイプ4および出口パイプ5から構成されてい
る。胴体部3は半割り状の左胴体部25と右胴体
部26から構成されており、それぞれ入口パイプ
4および出口パイプ5と一体成形されている。入
口パイプ4と出口パイプ5の一端はそれぞれ胴体
部3(左胴体部25、右胴体部26)の隔壁14
を貫通して胴体部3の内部に突出するとともに、
他端は第1図に示す空気取り入れホース6および
9に嵌入されている。また、本実施例における入
口パイプ4と出口パイプ5とは同一軸線上に相対
向して配置されるとともに、それぞれの内径D及
び壁の厚みtはいずれも等しくされている。 一方、左胴体部25と右胴体部26とはそれぞ
れの端面27,28が当接され、かつ摩擦接着さ
れることにより胴体部3内部に閉塞空間2が形成
されるように一体的に組立てられている。 胴体部3内に突出する入口パイプ4と出口パイ
プ5の端面10,11間には所定間隔aの環状隙
間12が形成されており、この隙間12によつて
胴体部3内部の空間2と内部通路29とを連通す
る連通路30が構成され、所謂ヘルムホルツのレ
ゾネータが構成される。 なお、図中の矢印Pはエンジン7に供給される
空気(吸気)の流れ方向を示している。 さらに本実施例においては、環状隙間12の一
部分にスペーサ13が配置されている。 このスペーサ13は例えばH形をした樹脂また
はゴム材料から構成され、各々のパイプ4,5端
部の一部分をそれ自体によつて気密に挟持するよ
うに設けられている。また第5図に示すように、
スペーサ13は端面10または11を円周方向の
所定長さLの領域、即ち符号32で示される部分
の隙間12を閉塞するように設けられている。 以上の構成における本実施例の作用を説明す
る。 胴体部3内に突出する入口パイプ4と出口パイ
プ5の端面10,11間に形成される環状隙間1
2のうちの一部分32はスペーサ13によつて閉
塞されているため、チユーニング周波数を決定
する要素の一つである連通路30の有効流路断面
積Sは次式(2)で示されるように環状隙間12の全
周によつて定められる面積(a×πD)からスペ
ーサ13によつて閉塞される部分の面積(a×
L)を差し引いた値となる。 S=a×πD−a×L ……(2) a……入口パイプ4と出口パイプ5との相対向
する端面10,11間の間隔 D……入口パイプ(又は出口パイプ5)の内径 L……環状隙間12のうちスペーサによつて閉
塞される部分32の周方向長さ〔スペーサ
13の長さ〕 従つて、間隔aがΔaだけ変化した時、Δaに対
する有効流路断面積Sの変化量ΔSは次式(3)のよ
うになる。 ΔS=Δa×(πD−L) ……(3) これに対し、環状隙間12の全周が連通路30
で連通されている第2図の従来装置によれば、有
効流路断面積Sは前述した通り、次式(1)で表され
る。 S=a×πD ……(1) 従つて、第2図の従来装置において、間隔aが
Δaだけ変化した時、Δaに対する有効流路断面積
Sの変化量ΔSは次式(4)のようになる。 ΔS=Δa×πD ……(4) 上記式(3)と(4)に示されるように、本実施例と従
来装置とを比較すると、間隔aのバラツキによる
Δaの変化に対する有効流路断面積Sの変化は、
本実施例の方がΔa×Lだけ、即ちスペーサ13
の長さ分だけ、その変化量が小さくなる。 このため本実施例によれば、左胴体部25と右
胴体部26とを摩擦接着して消音装置1を製造す
る場合に、間隔aに多少のバラツキがあつても、
最終的に出来上がつた消音装置1についての有効
流路断面積Sの変化は僅少であり、チユーニング
周波数はほぼ目標通りのものとなる。 しかも本実施例においては、第2図に示される
従来装置のものにスペーサ13を追加するだけで
あり、スペーサ13自体は安価なものであること
からすれば、従来装置に対してさほどコストアツ
プを招くこともない。 さらに、スペーサ13を入口パイプ4または出
口パイプ5の端部に取付け、左胴体部25と右胴
体部26とを接着するのみで製造することができ
るため、生産性の悪化を招くこともない。 第6図は本実施例(実線)と従来装置(破線)
間隔aの変化に対するチユーニング周波数の変
化を示したものであるが、このグラフからもスペ
ーサ13を設けた場合と設けない場合のバラツキ
の許容範囲が明らかに異なることがわかる。 つまり、本実施例においてチユーニング周波数
=600Hzを実現するためには、間隔a=3.15mm
に設定しなければならない。ここでチユーニング
周波数の許容できるバラツキの範囲を従来と同
様に575Hzから620Hzとすると、これに対して許容
できる間隔aのバラツキの範囲は3.15mm±0.5mm
となる。 即ち、本実施例によれば、間隔aの誤差は±
0.5mmの範囲に納めればよいことになる。 このように誤差範囲が拡大すれば、各々の胴体
部25と26を接着する場合にさほど精密な品質
管理をする必要がなく、生産性の向上をはかるこ
とができることになる。 第7図は本考案の第2実施例に係るエンジン吸
気音の消音装置の要部を示す縦断面図である。 この実施例は出口パイプ5の先端に入口パイプ
4の端面10の一部分と当接する突出部33を形
成し、出口パイプ5自体にスペーサの機能を持た
せた点が上記第1実施例と違している。 このようにパイプ自体に突出部33を形成すれ
ば、あえてスペーサを別に製造し、組付ける必要
がなくなり、第1実施例に対して組付作業性の向
上やコストダウンをはかることができる。 なお、第7図において他の部分については第1
実施例と同様であるため、具体的な説明は省略す
る。 第8図および第9図は本考案の第3実施例を示
す説明図であり、第8図は消音装置の要部を示す
縦断面図、第9図は第8図のXI−XI線に沿つて切
断した縦断面図である。 本実施例によれば、入口パイプ4と出口パイプ
5との間の環状隙間に複数のスペーサ34および
35が並設されている。なお、その他の部分につ
いては第1実施例または第2実施例と同様である
ため、具体的な説明は省略する。 本実施例によれば、次式(5)および(6)に示される
ように、単一の消音装置1によつて二つのチユー
ニング周波数1,2が得られることが実験的に判
明している。 1=g1(V,t,S1) ……(5) 2=g2(V,t,S2) ……(6) S1……第9図においてL1の長さの隙間23が
形成する連通路の有効流路面積 S2……第9図においてL2の長さの隙間24が
形成する連通路の有効流路面積 つまり、本実施例によれば、L1の長さの隙間
23が形成する連通路とL2の長さの隙間24が
形成する連通路とがいずれもヘルムホルツの共鳴
箱、即ち胴体部3を共有する構成となつている。 従つて、本実施例によれば、チユーニング周波
数1とチユーニング周波数2の異なる周波数の吸
気音を低減することができ、複数の消音装置を用
いなくてもよく、コスト低減をはかることができ
る。 以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものである。
する。 第4図〜第6図は本考案の第1実施例を示す説
明図であり、第4図は消音装置の要部を示す縦断
面図、第5図は第4図の−線に沿つて切断し
た縦断面図、第6図は間隔aの変化に対するチユ
ーニング周波数の変化の様子を実験によつて求
めた値を従来装置と比較して示すグラフである。 なお、第1実施例において従来装置に相当する
部分については、第1図または第2図と同一符号
を用いるものとする。 消音装置1は樹脂材料からなる胴体部3と入口
パイプ4および出口パイプ5から構成されてい
る。胴体部3は半割り状の左胴体部25と右胴体
部26から構成されており、それぞれ入口パイプ
4および出口パイプ5と一体成形されている。入
口パイプ4と出口パイプ5の一端はそれぞれ胴体
部3(左胴体部25、右胴体部26)の隔壁14
を貫通して胴体部3の内部に突出するとともに、
他端は第1図に示す空気取り入れホース6および
9に嵌入されている。また、本実施例における入
口パイプ4と出口パイプ5とは同一軸線上に相対
向して配置されるとともに、それぞれの内径D及
び壁の厚みtはいずれも等しくされている。 一方、左胴体部25と右胴体部26とはそれぞ
れの端面27,28が当接され、かつ摩擦接着さ
れることにより胴体部3内部に閉塞空間2が形成
されるように一体的に組立てられている。 胴体部3内に突出する入口パイプ4と出口パイ
プ5の端面10,11間には所定間隔aの環状隙
間12が形成されており、この隙間12によつて
胴体部3内部の空間2と内部通路29とを連通す
る連通路30が構成され、所謂ヘルムホルツのレ
ゾネータが構成される。 なお、図中の矢印Pはエンジン7に供給される
空気(吸気)の流れ方向を示している。 さらに本実施例においては、環状隙間12の一
部分にスペーサ13が配置されている。 このスペーサ13は例えばH形をした樹脂また
はゴム材料から構成され、各々のパイプ4,5端
部の一部分をそれ自体によつて気密に挟持するよ
うに設けられている。また第5図に示すように、
スペーサ13は端面10または11を円周方向の
所定長さLの領域、即ち符号32で示される部分
の隙間12を閉塞するように設けられている。 以上の構成における本実施例の作用を説明す
る。 胴体部3内に突出する入口パイプ4と出口パイ
プ5の端面10,11間に形成される環状隙間1
2のうちの一部分32はスペーサ13によつて閉
塞されているため、チユーニング周波数を決定
する要素の一つである連通路30の有効流路断面
積Sは次式(2)で示されるように環状隙間12の全
周によつて定められる面積(a×πD)からスペ
ーサ13によつて閉塞される部分の面積(a×
L)を差し引いた値となる。 S=a×πD−a×L ……(2) a……入口パイプ4と出口パイプ5との相対向
する端面10,11間の間隔 D……入口パイプ(又は出口パイプ5)の内径 L……環状隙間12のうちスペーサによつて閉
塞される部分32の周方向長さ〔スペーサ
13の長さ〕 従つて、間隔aがΔaだけ変化した時、Δaに対
する有効流路断面積Sの変化量ΔSは次式(3)のよ
うになる。 ΔS=Δa×(πD−L) ……(3) これに対し、環状隙間12の全周が連通路30
で連通されている第2図の従来装置によれば、有
効流路断面積Sは前述した通り、次式(1)で表され
る。 S=a×πD ……(1) 従つて、第2図の従来装置において、間隔aが
Δaだけ変化した時、Δaに対する有効流路断面積
Sの変化量ΔSは次式(4)のようになる。 ΔS=Δa×πD ……(4) 上記式(3)と(4)に示されるように、本実施例と従
来装置とを比較すると、間隔aのバラツキによる
Δaの変化に対する有効流路断面積Sの変化は、
本実施例の方がΔa×Lだけ、即ちスペーサ13
の長さ分だけ、その変化量が小さくなる。 このため本実施例によれば、左胴体部25と右
胴体部26とを摩擦接着して消音装置1を製造す
る場合に、間隔aに多少のバラツキがあつても、
最終的に出来上がつた消音装置1についての有効
流路断面積Sの変化は僅少であり、チユーニング
周波数はほぼ目標通りのものとなる。 しかも本実施例においては、第2図に示される
従来装置のものにスペーサ13を追加するだけで
あり、スペーサ13自体は安価なものであること
からすれば、従来装置に対してさほどコストアツ
プを招くこともない。 さらに、スペーサ13を入口パイプ4または出
口パイプ5の端部に取付け、左胴体部25と右胴
体部26とを接着するのみで製造することができ
るため、生産性の悪化を招くこともない。 第6図は本実施例(実線)と従来装置(破線)
間隔aの変化に対するチユーニング周波数の変
化を示したものであるが、このグラフからもスペ
ーサ13を設けた場合と設けない場合のバラツキ
の許容範囲が明らかに異なることがわかる。 つまり、本実施例においてチユーニング周波数
=600Hzを実現するためには、間隔a=3.15mm
に設定しなければならない。ここでチユーニング
周波数の許容できるバラツキの範囲を従来と同
様に575Hzから620Hzとすると、これに対して許容
できる間隔aのバラツキの範囲は3.15mm±0.5mm
となる。 即ち、本実施例によれば、間隔aの誤差は±
0.5mmの範囲に納めればよいことになる。 このように誤差範囲が拡大すれば、各々の胴体
部25と26を接着する場合にさほど精密な品質
管理をする必要がなく、生産性の向上をはかるこ
とができることになる。 第7図は本考案の第2実施例に係るエンジン吸
気音の消音装置の要部を示す縦断面図である。 この実施例は出口パイプ5の先端に入口パイプ
4の端面10の一部分と当接する突出部33を形
成し、出口パイプ5自体にスペーサの機能を持た
せた点が上記第1実施例と違している。 このようにパイプ自体に突出部33を形成すれ
ば、あえてスペーサを別に製造し、組付ける必要
がなくなり、第1実施例に対して組付作業性の向
上やコストダウンをはかることができる。 なお、第7図において他の部分については第1
実施例と同様であるため、具体的な説明は省略す
る。 第8図および第9図は本考案の第3実施例を示
す説明図であり、第8図は消音装置の要部を示す
縦断面図、第9図は第8図のXI−XI線に沿つて切
断した縦断面図である。 本実施例によれば、入口パイプ4と出口パイプ
5との間の環状隙間に複数のスペーサ34および
35が並設されている。なお、その他の部分につ
いては第1実施例または第2実施例と同様である
ため、具体的な説明は省略する。 本実施例によれば、次式(5)および(6)に示される
ように、単一の消音装置1によつて二つのチユー
ニング周波数1,2が得られることが実験的に判
明している。 1=g1(V,t,S1) ……(5) 2=g2(V,t,S2) ……(6) S1……第9図においてL1の長さの隙間23が
形成する連通路の有効流路面積 S2……第9図においてL2の長さの隙間24が
形成する連通路の有効流路面積 つまり、本実施例によれば、L1の長さの隙間
23が形成する連通路とL2の長さの隙間24が
形成する連通路とがいずれもヘルムホルツの共鳴
箱、即ち胴体部3を共有する構成となつている。 従つて、本実施例によれば、チユーニング周波
数1とチユーニング周波数2の異なる周波数の吸
気音を低減することができ、複数の消音装置を用
いなくてもよく、コスト低減をはかることができ
る。 以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものである。
以上のように本考案によれば、スペーサまたは
パイプの一部により環状隙間の一部分を閉塞する
のみの簡単な構成により、左胴体部と右胴体部と
を摩擦接着して消音装置を製造する場合に、間隔
aに多少のバラツキがあつても、最終的に出来上
がつた消音装置についての有効流路断面積Sの変
化を僅少とすることができ、チユーニング周波数
をほぼ目標通りのものとすることができる。 しかも本考案によれば、従来装置のものにスペ
ーサを追加するだけであり、スペーサ自体は安価
なものであることからすれば、従来装置に対して
さほどコストアツプを招くこともない。 さらに、スペーサを入口パイプまたは出口パイ
プの端部に取付け、左胴体部と右胴体部とを接着
するのみで製造することができ、生産性の悪化を
招くこともない。
パイプの一部により環状隙間の一部分を閉塞する
のみの簡単な構成により、左胴体部と右胴体部と
を摩擦接着して消音装置を製造する場合に、間隔
aに多少のバラツキがあつても、最終的に出来上
がつた消音装置についての有効流路断面積Sの変
化を僅少とすることができ、チユーニング周波数
をほぼ目標通りのものとすることができる。 しかも本考案によれば、従来装置のものにスペ
ーサを追加するだけであり、スペーサ自体は安価
なものであることからすれば、従来装置に対して
さほどコストアツプを招くこともない。 さらに、スペーサを入口パイプまたは出口パイ
プの端部に取付け、左胴体部と右胴体部とを接着
するのみで製造することができ、生産性の悪化を
招くこともない。
第1図は従来の吸気音消音装置を備えたエンジ
ンの概要を示す説明図であり、その一部を破断面
とした図、第2図は従来の消音装置1の要部を示
す縦断面図、第3図は間隔aの変化に対するチユ
ーニング周波数の変化の様子を実験によつて求
めた結果を示すグラフ、第4図〜第6図は本考案
の第1実施例を示す説明図であり、第4図は消音
装置の要部を示す縦断面図、第5図は第4図の
−線に沿つて切断した縦断面図、第6図は間隔
aの変化に対するチユーニング周波数の変化の
様子を実験によつて求めた値を従来装置と比較し
て示すグラフ、第7図は本考案の第2実施例に係
るエンジン吸気音の消音装置の要部を示す縦断面
図、第8図および第9図は本考案の第3実施例を
示す説明図であり、第8図は消音装置の要部を示
す縦断面図、第9図は第8図の−線に沿つて
切断した縦断面図である。 1……消音装置、2……空間、3……胴体部
(25……左胴体部、26……右胴体部)、4……
入口パイプ、5……出口パイプ、6,9……空気
取り入れホース、10……入口パイプの端面、1
1……出口パイプの端面、12……環状空間、1
3……スペーサ、33……突出部。
ンの概要を示す説明図であり、その一部を破断面
とした図、第2図は従来の消音装置1の要部を示
す縦断面図、第3図は間隔aの変化に対するチユ
ーニング周波数の変化の様子を実験によつて求
めた結果を示すグラフ、第4図〜第6図は本考案
の第1実施例を示す説明図であり、第4図は消音
装置の要部を示す縦断面図、第5図は第4図の
−線に沿つて切断した縦断面図、第6図は間隔
aの変化に対するチユーニング周波数の変化の
様子を実験によつて求めた値を従来装置と比較し
て示すグラフ、第7図は本考案の第2実施例に係
るエンジン吸気音の消音装置の要部を示す縦断面
図、第8図および第9図は本考案の第3実施例を
示す説明図であり、第8図は消音装置の要部を示
す縦断面図、第9図は第8図の−線に沿つて
切断した縦断面図である。 1……消音装置、2……空間、3……胴体部
(25……左胴体部、26……右胴体部)、4……
入口パイプ、5……出口パイプ、6,9……空気
取り入れホース、10……入口パイプの端面、1
1……出口パイプの端面、12……環状空間、1
3……スペーサ、33……突出部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 内部に閉塞空間を形成する胴体部と、この胴体
部を画定する隔壁を貫通してその一端が胴体部の
中に突出し、他端が空気取り入れホースに連結さ
れる入口パイプと出口パイプとを備えるエンジン
吸気音の消音装置において、 上記胴体内部における入口パイプと出口パイプ
との端面間には所定間隔の環状隙間が形成され、
かつこの隙間の円周方向にわたる一部分がスペー
サ又はパイプの一部によつて閉塞されていること
を特徴とするエンジン吸気音の消音装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4166484U JPS60153869U (ja) | 1984-03-22 | 1984-03-22 | エンジン吸気音の消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4166484U JPS60153869U (ja) | 1984-03-22 | 1984-03-22 | エンジン吸気音の消音装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60153869U JPS60153869U (ja) | 1985-10-14 |
| JPH0144785Y2 true JPH0144785Y2 (ja) | 1989-12-25 |
Family
ID=30551699
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4166484U Granted JPS60153869U (ja) | 1984-03-22 | 1984-03-22 | エンジン吸気音の消音装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60153869U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2521134Y2 (ja) * | 1989-03-14 | 1996-12-25 | 富士重工業株式会社 | 自動車用吸気レゾネータ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6012881Y2 (ja) * | 1980-07-31 | 1985-04-25 | 小島プレス工業株式会社 | 改善された共鳴型消音器 |
-
1984
- 1984-03-22 JP JP4166484U patent/JPS60153869U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60153869U (ja) | 1985-10-14 |
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