JPH0148351B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0148351B2 JPH0148351B2 JP58050610A JP5061083A JPH0148351B2 JP H0148351 B2 JPH0148351 B2 JP H0148351B2 JP 58050610 A JP58050610 A JP 58050610A JP 5061083 A JP5061083 A JP 5061083A JP H0148351 B2 JPH0148351 B2 JP H0148351B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- stress corrosion
- plating
- corrosion cracking
- stress
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明はステンレス鋼の応力腐食割れの防止に
関するものである。 (従来技術) ステンレス鋼は高温強度、加工性、溶接性、耐
食性に優れているため、酢酸製造工場、石油化学
工場等の化学工業用装置に広く用いられている
が、応力(引張応力)と腐食の協同作用によつて
使用応力が十分低くとも割れが発生し(以下、こ
の割れを応力腐食割れという)、この割れが原因
となつて各種装置が故障したり、危険な液体等が
漏れたり等の問題があつた。 ステンレス鋼の応力腐食割れは、例えば第1図
に示されるように、ハロゲン・イオン(特に塩素
イオンまたは臭素イオン)を含む溶媒との界面
で、例えば溶接が原因となつてステンレス鋼板2
の内部に引張応力が残留応力として存在している
場合、塩素イオン等のハロゲンイオンによつて局
部腐食が発生し、この腐食部が引張応力の作用に
よつて拡張されるために生じるものである。な
お、符号4は溶接部である。 ステンレス鋼製品の応力腐食割れを防止する方
法として、特公昭45−27681号公報に記載の方法
があるが、これは活性金属(Zr、Ta、Nb)を高
温(675℃〜850℃)融解物浴中で電着するもので
ある。 ステンレス鋼の応力腐食割れは、負荷応力がわ
ずか2〜3Kg/mm2、実用上使用開始後2〜3ケ月
から1年くらいで割れ、数年ないし10年後に割れ
るということもあり、この応力腐食割れの発生を
予測することは困難で、また装置各部材内に生ず
る応力を軽減することも事実上困難である。 そのため、ステンレス鋼をカソードとし、別に
設けた不溶性電極をアノードとして直流電源に接
続し、ステンレス鋼をその防食電位域にカソード
分極させて防食するカソード防食法があるが、ど
のような個所にも使用できるというものではな
く、またコスト的にも高価なものとなることか
ら、簡便かつ低コストにして確実に応力腐食割れ
を防止し得る手段が求められていた。 発明者らは実験を行つた結果、塩素イオンまた
は臭素イオンに対し腐食され易いステンレス鋼に
白金族めつきを施すことによつて、局部腐食が回
避されることを確認し本発明をなすに至つた。 (発明の目的) 本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされたも
ので、その目的はステンレス鋼から構成される躯
体の接合面において腐食媒体との接触を絶つこと
によつて、応力腐食割れを防止することにある。 (発明の構成) 本発明は、化学工業用各種装置に使用されてい
るステンレス鋼より構成される躯体の接合面の、
塩素イオンまたは臭素イオン等の腐食媒体との界
面に、直接イオン化傾向の小さい白金族、好まし
くはロジウムのめつき処理を施したことを特徴と
するステンレス鋼の応力腐食割れ防止構造であ
る。この構成によつて前記目的が達成される。 第2図は、ロジウムめつき処理6を施したステ
ンレス鋼板2の断面図で、ステンレス鋼に局部腐
食を生ぜしめる塩素イオンはロジウム層と接触す
るが、ロジウムはイオン化傾向が小さく腐食され
ないのでステンレス鋼の表面が塩素イオンにさら
されることはない。 溶接部を有するステンレス鋼板(SUS304)に
ルテニウム、プラチナ、ロジウム、パラジウムを
それぞれ3〜6μmの厚さにめつきしたものを、
オートクレーブを用いて約8p.p.m.の溶存酸素を
含み、かつ50p.p.m.のBr-を含む水温250℃の水中
に240時間浸漬して応力腐食割れ実験を行つた結
果を第1表および第2表に示す。
関するものである。 (従来技術) ステンレス鋼は高温強度、加工性、溶接性、耐
食性に優れているため、酢酸製造工場、石油化学
工場等の化学工業用装置に広く用いられている
が、応力(引張応力)と腐食の協同作用によつて
使用応力が十分低くとも割れが発生し(以下、こ
の割れを応力腐食割れという)、この割れが原因
となつて各種装置が故障したり、危険な液体等が
漏れたり等の問題があつた。 ステンレス鋼の応力腐食割れは、例えば第1図
に示されるように、ハロゲン・イオン(特に塩素
イオンまたは臭素イオン)を含む溶媒との界面
で、例えば溶接が原因となつてステンレス鋼板2
の内部に引張応力が残留応力として存在している
場合、塩素イオン等のハロゲンイオンによつて局
部腐食が発生し、この腐食部が引張応力の作用に
よつて拡張されるために生じるものである。な
お、符号4は溶接部である。 ステンレス鋼製品の応力腐食割れを防止する方
法として、特公昭45−27681号公報に記載の方法
があるが、これは活性金属(Zr、Ta、Nb)を高
温(675℃〜850℃)融解物浴中で電着するもので
ある。 ステンレス鋼の応力腐食割れは、負荷応力がわ
ずか2〜3Kg/mm2、実用上使用開始後2〜3ケ月
から1年くらいで割れ、数年ないし10年後に割れ
るということもあり、この応力腐食割れの発生を
予測することは困難で、また装置各部材内に生ず
る応力を軽減することも事実上困難である。 そのため、ステンレス鋼をカソードとし、別に
設けた不溶性電極をアノードとして直流電源に接
続し、ステンレス鋼をその防食電位域にカソード
分極させて防食するカソード防食法があるが、ど
のような個所にも使用できるというものではな
く、またコスト的にも高価なものとなることか
ら、簡便かつ低コストにして確実に応力腐食割れ
を防止し得る手段が求められていた。 発明者らは実験を行つた結果、塩素イオンまた
は臭素イオンに対し腐食され易いステンレス鋼に
白金族めつきを施すことによつて、局部腐食が回
避されることを確認し本発明をなすに至つた。 (発明の目的) 本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされたも
ので、その目的はステンレス鋼から構成される躯
体の接合面において腐食媒体との接触を絶つこと
によつて、応力腐食割れを防止することにある。 (発明の構成) 本発明は、化学工業用各種装置に使用されてい
るステンレス鋼より構成される躯体の接合面の、
塩素イオンまたは臭素イオン等の腐食媒体との界
面に、直接イオン化傾向の小さい白金族、好まし
くはロジウムのめつき処理を施したことを特徴と
するステンレス鋼の応力腐食割れ防止構造であ
る。この構成によつて前記目的が達成される。 第2図は、ロジウムめつき処理6を施したステ
ンレス鋼板2の断面図で、ステンレス鋼に局部腐
食を生ぜしめる塩素イオンはロジウム層と接触す
るが、ロジウムはイオン化傾向が小さく腐食され
ないのでステンレス鋼の表面が塩素イオンにさら
されることはない。 溶接部を有するステンレス鋼板(SUS304)に
ルテニウム、プラチナ、ロジウム、パラジウムを
それぞれ3〜6μmの厚さにめつきしたものを、
オートクレーブを用いて約8p.p.m.の溶存酸素を
含み、かつ50p.p.m.のBr-を含む水温250℃の水中
に240時間浸漬して応力腐食割れ実験を行つた結
果を第1表および第2表に示す。
【表】
【表】
第1表は第1回目の実験結果を、第2表は第2
回目の実験結果を示すもので、これら第1表およ
び第2表から、ルテニウムめつきおよびパラジウ
ムめつき処理を施したとしても、表面めつき処理
を何も施さないステンレス鋼板と同様に応力腐食
割れが発生した。したがつて、ルテニウムめつき
およびパラジウムめつきは応力腐食割れを防止す
る上で何ら効果がない。 また、プラチナめつき処理を施した場合には、
第1回目の実験ではめつき処理表面に対し垂直方
向に長さ0.03mmの極めて微小な応力腐食割れが少
数発生した。しかし、第2回目の実験では、めつ
き厚さ3μmの薄めつき、めつき厚さ6μmの厚め
つきいずれの場合にも応力腐食割れが全く生じな
かつた。 ロジウムめつき処理を施した場合には、第1回
目、第2回目いずれの場合にも、また薄めつき、
厚めつきいずれの場合にも応力腐食割れは全く生
じなかつた。 (実施例) 第3図および第4図は、ステンレス鋼で構成さ
れている化学プラント配管のフランジ部に本発明
を適用したものである。 管体12,13のフランジ部12A,13Aの
接合面に厚さ4μmのロジウムめつき14を施し
てある。 符号16は内溶液の漏れ防止用のガスケツト
で、符号18は管体12と13を締付けるボル
ト・ナツト、符号20はボルト挿通孔である。 フランジ部12A,13Aが管体12,13の
管端部外周に溶接されているため、フランジ部1
2A,13Aには応力腐食割れが発生し易い個所
であり、さらにまた、管体12,13の接続部で
は流れがよどみ易く、塩素イオンの濃度が高めら
れるのですき間腐食も発生し易い個所でもある。 フランジ部12A,13Aの接合面にロジウム
めつき処理を施したことによつて、フランジ部1
2A,13Aの内面は塩素イオンとの接触が完全
に絶たれるので、フランジ部12A,13Aの接
合面に局部腐食が発生せず応力腐食割れが防止さ
れる。さらにすき間腐食も抑制される。また、下
付めつきの前工程も不要である。 (発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ばステンレス鋼接合面には白金族めつきが施され
ているため、ステンレス鋼が腐食媒体にさらされ
ることがなくなり、応力腐食割れに必要な1要素
である局部腐食が発生せず、その結果応力腐食割
れが防止される。 また、ステンレス鋼表面に直接めつきを施すた
め、簡易な構造とすることができる。 なお、本発明は腐食媒体の流れが速い場所に適
用することも可能であるが、流れ摩擦によつてめ
つき層が剥され易いので比較的流れの遅い場所に
適用することが最も望ましい。
回目の実験結果を示すもので、これら第1表およ
び第2表から、ルテニウムめつきおよびパラジウ
ムめつき処理を施したとしても、表面めつき処理
を何も施さないステンレス鋼板と同様に応力腐食
割れが発生した。したがつて、ルテニウムめつき
およびパラジウムめつきは応力腐食割れを防止す
る上で何ら効果がない。 また、プラチナめつき処理を施した場合には、
第1回目の実験ではめつき処理表面に対し垂直方
向に長さ0.03mmの極めて微小な応力腐食割れが少
数発生した。しかし、第2回目の実験では、めつ
き厚さ3μmの薄めつき、めつき厚さ6μmの厚め
つきいずれの場合にも応力腐食割れが全く生じな
かつた。 ロジウムめつき処理を施した場合には、第1回
目、第2回目いずれの場合にも、また薄めつき、
厚めつきいずれの場合にも応力腐食割れは全く生
じなかつた。 (実施例) 第3図および第4図は、ステンレス鋼で構成さ
れている化学プラント配管のフランジ部に本発明
を適用したものである。 管体12,13のフランジ部12A,13Aの
接合面に厚さ4μmのロジウムめつき14を施し
てある。 符号16は内溶液の漏れ防止用のガスケツト
で、符号18は管体12と13を締付けるボル
ト・ナツト、符号20はボルト挿通孔である。 フランジ部12A,13Aが管体12,13の
管端部外周に溶接されているため、フランジ部1
2A,13Aには応力腐食割れが発生し易い個所
であり、さらにまた、管体12,13の接続部で
は流れがよどみ易く、塩素イオンの濃度が高めら
れるのですき間腐食も発生し易い個所でもある。 フランジ部12A,13Aの接合面にロジウム
めつき処理を施したことによつて、フランジ部1
2A,13Aの内面は塩素イオンとの接触が完全
に絶たれるので、フランジ部12A,13Aの接
合面に局部腐食が発生せず応力腐食割れが防止さ
れる。さらにすき間腐食も抑制される。また、下
付めつきの前工程も不要である。 (発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ばステンレス鋼接合面には白金族めつきが施され
ているため、ステンレス鋼が腐食媒体にさらされ
ることがなくなり、応力腐食割れに必要な1要素
である局部腐食が発生せず、その結果応力腐食割
れが防止される。 また、ステンレス鋼表面に直接めつきを施すた
め、簡易な構造とすることができる。 なお、本発明は腐食媒体の流れが速い場所に適
用することも可能であるが、流れ摩擦によつてめ
つき層が剥され易いので比較的流れの遅い場所に
適用することが最も望ましい。
第1図は応力腐食割れの生じたステンレス鋼板
の断面図、第2図はロジウムめつきを施したステ
ンレス鋼板の断面図、第3図は本発明を化学プラ
ント用配管のフランジ部に適用した断面図、第4
図はその斜視図である。 2……ステンレス鋼板、4……溶接部、6……
ロジウムめつき層。
の断面図、第2図はロジウムめつきを施したステ
ンレス鋼板の断面図、第3図は本発明を化学プラ
ント用配管のフランジ部に適用した断面図、第4
図はその斜視図である。 2……ステンレス鋼板、4……溶接部、6……
ロジウムめつき層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ステンレス鋼によつて構成される躯体接合面
の腐食媒体との界面に直接白金族のめつき処理を
施したことを特徴とするステンレス鋼の応力腐食
割れ防止構造。 2 前記白金族はロジウムであることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載のステンレス鋼の応
力腐食割れ防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5061083A JPS59177383A (ja) | 1983-03-25 | 1983-03-25 | ステンレス鋼の応力腐食割れ防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5061083A JPS59177383A (ja) | 1983-03-25 | 1983-03-25 | ステンレス鋼の応力腐食割れ防止構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59177383A JPS59177383A (ja) | 1984-10-08 |
| JPH0148351B2 true JPH0148351B2 (ja) | 1989-10-18 |
Family
ID=12863735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5061083A Granted JPS59177383A (ja) | 1983-03-25 | 1983-03-25 | ステンレス鋼の応力腐食割れ防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59177383A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4507478A (en) * | 1983-09-26 | 1985-03-26 | Eli Lilly And Company | 2-Mercaptopyrimidohexahydroquinolines and related compounds |
| FR2895422B1 (fr) * | 2005-12-22 | 2008-07-18 | Raoul Parienti | Ensemble escamotable de planche et fer a repasser |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5017254A (ja) * | 1973-06-12 | 1975-02-24 | ||
| JPS5332764A (en) * | 1976-09-07 | 1978-03-28 | Seiko Instr & Electronics Ltd | External finishing part for wristwatches |
-
1983
- 1983-03-25 JP JP5061083A patent/JPS59177383A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59177383A (ja) | 1984-10-08 |
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