JPH0149783B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0149783B2 JPH0149783B2 JP55057243A JP5724380A JPH0149783B2 JP H0149783 B2 JPH0149783 B2 JP H0149783B2 JP 55057243 A JP55057243 A JP 55057243A JP 5724380 A JP5724380 A JP 5724380A JP H0149783 B2 JPH0149783 B2 JP H0149783B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion resistance
- alloy
- mesh
- band
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は機械的性質および耐食性を改善した腕
時計など携帯時計用外装部品特に腕時計用メツシ
ユバンドに関するものである。
時計など携帯時計用外装部品特に腕時計用メツシ
ユバンドに関するものである。
従来、腕時計用外装部品は、素材が黄銅もしく
は洋白で、それにニツケルメツキし、金、パラジ
ウム、ロジウムあるいはこれら合金のメツキを施
すものが主流であつた。あるいはオーステナイト
系ステンレス鋼、例えば180r−8Niステンレス鋼
を素材とし、表面研磨仕上げをして腕時計用外装
部品として供していた。しかし、腕時計用外装部
品の場合、複雑な形状をしているため携帯中に間
〓部分に汗、海水等が作用して腐食を生じ、商品
の価値を著しく低下させる事例があつた。特にメ
ツシユバンドは上記の現象がはなはだしかつた。
は洋白で、それにニツケルメツキし、金、パラジ
ウム、ロジウムあるいはこれら合金のメツキを施
すものが主流であつた。あるいはオーステナイト
系ステンレス鋼、例えば180r−8Niステンレス鋼
を素材とし、表面研磨仕上げをして腕時計用外装
部品として供していた。しかし、腕時計用外装部
品の場合、複雑な形状をしているため携帯中に間
〓部分に汗、海水等が作用して腐食を生じ、商品
の価値を著しく低下させる事例があつた。特にメ
ツシユバンドは上記の現象がはなはだしかつた。
また近年の腕時計の薄型化、小型化により、外
装部品素材として耐食性に優れ、かつ機械的性
質、とりわけ強度面で優れる材料が望まれてい
る。
装部品素材として耐食性に優れ、かつ機械的性
質、とりわけ強度面で優れる材料が望まれてい
る。
先行技術として類似のものとして、特開昭53−
90120に示されるように、Ni−Cr−Mo−Nbの合
金が開示されているが、この組成ではメツシユバ
ンド用としては、脆くてメツシユ編機への適性が
少なく、ヘリツクスの折損や、編むのに困難をと
もなつていた。
90120に示されるように、Ni−Cr−Mo−Nbの合
金が開示されているが、この組成ではメツシユバ
ンド用としては、脆くてメツシユ編機への適性が
少なく、ヘリツクスの折損や、編むのに困難をと
もなつていた。
本発明は上記欠点を除去し、更に腕時計の薄型
化、小型化を促すためになされたものである。す
なわち、それ自体で耐食性の優れるNiをベース
に酸化性条件において耐食性の優れるCrと塩素
イオンを含む非酸化性条件下において耐食性に優
れるMoを加え、更に、Nbによつて機械的強度の
向上を図ることにより、従来のオーステナイト系
ステンレス鋼の如きCrによつて耐食性を維持す
る合金に替る高耐食、高強度の腕時計用メツシユ
バンドを提供するものである。
化、小型化を促すためになされたものである。す
なわち、それ自体で耐食性の優れるNiをベース
に酸化性条件において耐食性の優れるCrと塩素
イオンを含む非酸化性条件下において耐食性に優
れるMoを加え、更に、Nbによつて機械的強度の
向上を図ることにより、従来のオーステナイト系
ステンレス鋼の如きCrによつて耐食性を維持す
る合金に替る高耐食、高強度の腕時計用メツシユ
バンドを提供するものである。
本発明の腕時計用メツシユバンドは、いずれも
重量比にてCr(クロム)16%以上25%以下、Mo
(モリブデン)5%をこえて30%以下、Nb(ニオ
ブ)2%をこえて5%以下、Fe(鉄)5%以上25
%以下、C(炭素)0.08%以下で残部Niおよび不
可避的不純物よりなる合金線材を用いたことを特
徴とする。
重量比にてCr(クロム)16%以上25%以下、Mo
(モリブデン)5%をこえて30%以下、Nb(ニオ
ブ)2%をこえて5%以下、Fe(鉄)5%以上25
%以下、C(炭素)0.08%以下で残部Niおよび不
可避的不純物よりなる合金線材を用いたことを特
徴とする。
このような組成とすることにより、腕時計用メ
ツシユバンドの如き複雑な部品の耐食性及び強度
向上を図ることが可能である。
ツシユバンドの如き複雑な部品の耐食性及び強度
向上を図ることが可能である。
次に各成分の添加効果と組成範囲の限定理由を
述べる。
述べる。
Niは耐食性が非常に優れており、Cr、Mo、
Niを十分に固溶し、合金強化と耐食性向上に大
きな特徴を有する有用なベース金属である。
Niを十分に固溶し、合金強化と耐食性向上に大
きな特徴を有する有用なベース金属である。
Crは、合金の強度を向上し、耐食性を著しく
向上する元素であり、Niベースで後述のMo添加
の場合において十分な耐食性を維持するためには
16%が必要である。しかし、25%を越えて加える
と合金の脆化が見られ、材料の伸びが減少し線材
とした場合、メツシユバンドの加工が困難とな
り、メツシユ編み機械に止まることが起こり、30
%を越えると線材の折損が起こるのでCrの添加
範囲は16〜25%に定める。
向上する元素であり、Niベースで後述のMo添加
の場合において十分な耐食性を維持するためには
16%が必要である。しかし、25%を越えて加える
と合金の脆化が見られ、材料の伸びが減少し線材
とした場合、メツシユバンドの加工が困難とな
り、メツシユ編み機械に止まることが起こり、30
%を越えると線材の折損が起こるのでCrの添加
範囲は16〜25%に定める。
Moは、合金強度の向上とともに、海水のよう
な塩素イオンを含む腐食環境に対して、優れた耐
食性を示す元素であり、耐食性に対しては5%を
こえてからその効果が著しく顕著になる。本合金
のベースに対するMoの固溶限はほぼ30%であ
り、これを越えるとメツシユ編みの加工性が困難
となり、メツシユ編みした時に線材が折れやすく
なる。また、原料を作るときにも溶解が非常に困
難になるため5%をこえて30%の範囲まで限定す
る。
な塩素イオンを含む腐食環境に対して、優れた耐
食性を示す元素であり、耐食性に対しては5%を
こえてからその効果が著しく顕著になる。本合金
のベースに対するMoの固溶限はほぼ30%であ
り、これを越えるとメツシユ編みの加工性が困難
となり、メツシユ編みした時に線材が折れやすく
なる。また、原料を作るときにも溶解が非常に困
難になるため5%をこえて30%の範囲まで限定す
る。
Nbは、Ni−Crマトリツクス中で優れた硬化能
を示し、本合金の機械的性質向上に大きく寄与す
る元素である。また、炭素を安定化し、クロム炭
化物の析出による耐食性低下をも妨げる元素であ
る。上記二点の効果はNbの添加量が2%をこえ
ると顕著になり添加量の増大とともにその効果を
増すが5%をこえるとメツシユ編み時の加工性が
低下するのでNbの添加量は2%をこえ5%以下
に定める。
を示し、本合金の機械的性質向上に大きく寄与す
る元素である。また、炭素を安定化し、クロム炭
化物の析出による耐食性低下をも妨げる元素であ
る。上記二点の効果はNbの添加量が2%をこえ
ると顕著になり添加量の増大とともにその効果を
増すが5%をこえるとメツシユ編み時の加工性が
低下するのでNbの添加量は2%をこえ5%以下
に定める。
FeはCrを溶解する際のフエロアロイとして扱
うために5%位は入り込むが、また5%以上入つ
ていないと、伸びがよくならない。
うために5%位は入り込むが、また5%以上入つ
ていないと、伸びがよくならない。
また腕時計用外装部品としては、低コストで製
造できることが必須条件であり、本合金において
はCr、Moをバランスよく添加することによりFe
を25%まで添加しても耐食性を損なうことがな
く、伸びも充分に確保できるので、メツシユ編み
時に折損をすることもない。また、素材の製造コ
ストも低減させるものである。
造できることが必須条件であり、本合金において
はCr、Moをバランスよく添加することによりFe
を25%まで添加しても耐食性を損なうことがな
く、伸びも充分に確保できるので、メツシユ編み
時に折損をすることもない。また、素材の製造コ
ストも低減させるものである。
Cは、固溶体を強化し、強度を向上するが、
800℃前後の使用においてCrと炭化物を形成し耐
食性と強度を劣化させるので極力減少すべく努力
が払われるべきである。しかし、0.08%以下の範
囲であれば前述のNbの添加効果により固定され
るので、0.08以下に限定する。
800℃前後の使用においてCrと炭化物を形成し耐
食性と強度を劣化させるので極力減少すべく努力
が払われるべきである。しかし、0.08%以下の範
囲であれば前述のNbの添加効果により固定され
るので、0.08以下に限定する。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1
重量比にて、Cr16%、Mo5.5%、Nb2.5%、
Fe5%、C0.03%、残部Niおよび不可避的不純物
からなる合金を0.6mmφの線材を原料として、こ
れより腕時計用メツシユバンドを作成した。この
バンドおよび17Cr−15Ni、0.02%Cの低カーボ
ンオーステナイト系ステンレス鋼を素材としたバ
ンドで人工浸漬、5%食塩水溶液浸漬7日間の耐
食性試験を実施したところ、ステンレス鋼を素材
としたバンドの場合にはバンド全面に顕著な赤錆
が発生した。しかし本発明で得られたバンドは発
錆もほとんど見られなかつた。
Fe5%、C0.03%、残部Niおよび不可避的不純物
からなる合金を0.6mmφの線材を原料として、こ
れより腕時計用メツシユバンドを作成した。この
バンドおよび17Cr−15Ni、0.02%Cの低カーボ
ンオーステナイト系ステンレス鋼を素材としたバ
ンドで人工浸漬、5%食塩水溶液浸漬7日間の耐
食性試験を実施したところ、ステンレス鋼を素材
としたバンドの場合にはバンド全面に顕著な赤錆
が発生した。しかし本発明で得られたバンドは発
錆もほとんど見られなかつた。
尚、機械的性質においては、引張強度81Kg/
mm2、伸び40%とすぐれた性質を示した。
mm2、伸び40%とすぐれた性質を示した。
実施例 2
重量比にて、Cr25%、Mo30%、Nb5%、Fe25
%、C0.08%、残部Niおよび不可避的不純物より
なる合金を実施例1と同様の方法にて、腕時計メ
ツシユバンド作製後、このバンドおよびこれと同
様の方法で作製した20Cr−30Niのオーステナイ
ト系ステンレス鋼を素材としたバンドで人工汗、
5%食塩水浸漬7日間の耐食性試験を実施したと
ころ、前記同様、オーステナイト系ステンレス鋼
を素材としたバンドの場合は全面に赤錆が発生し
たが、本発明で得られたバンドは全く異状が認め
られなかつた。機械的性質においては、引張強さ
97Kg/mm2、伸び35%の値であつた。
%、C0.08%、残部Niおよび不可避的不純物より
なる合金を実施例1と同様の方法にて、腕時計メ
ツシユバンド作製後、このバンドおよびこれと同
様の方法で作製した20Cr−30Niのオーステナイ
ト系ステンレス鋼を素材としたバンドで人工汗、
5%食塩水浸漬7日間の耐食性試験を実施したと
ころ、前記同様、オーステナイト系ステンレス鋼
を素材としたバンドの場合は全面に赤錆が発生し
たが、本発明で得られたバンドは全く異状が認め
られなかつた。機械的性質においては、引張強さ
97Kg/mm2、伸び35%の値であつた。
以上述べた様に、本発明によればMnを含むこ
となくNiベースにCr、Mo、Nb、Cを所定の範
囲にバランス良く加え、耐食性を維持しながら、
Feを5〜25%まで添加して腕時計用メツシユバ
ンドとすることにより、合金線材としても加工し
やすく、またこれでメツシユバンドを編む合金線
材として使用しても、伸びが35%〜40%、引張り
強さも80Kg/mm2をこえた強さもあることから適度
な柔軟性が確保できているので、合金線材の折損
を起こすこともなく、また、編み機のヘリツクス
にうまくマツチするので機械に余計な荷重をかけ
て機械を止めたり、ヘリツクスを折ることもな
く、さらには、合金線材が折損することもない低
コストで加工性のよい合金線材を得ることがでぎ
る。
となくNiベースにCr、Mo、Nb、Cを所定の範
囲にバランス良く加え、耐食性を維持しながら、
Feを5〜25%まで添加して腕時計用メツシユバ
ンドとすることにより、合金線材としても加工し
やすく、またこれでメツシユバンドを編む合金線
材として使用しても、伸びが35%〜40%、引張り
強さも80Kg/mm2をこえた強さもあることから適度
な柔軟性が確保できているので、合金線材の折損
を起こすこともなく、また、編み機のヘリツクス
にうまくマツチするので機械に余計な荷重をかけ
て機械を止めたり、ヘリツクスを折ることもな
く、さらには、合金線材が折損することもない低
コストで加工性のよい合金線材を得ることがでぎ
る。
また、材料自体が耐食性にすぐれているのでメ
ツシユバンドの様に編んだものは、間隙が多くて
汗などがたまりやすく、その汗によつて間隙腐食
の起こりやすい部品であつても耐食性が確保でき
る安価な外装部品を得ることができる。
ツシユバンドの様に編んだものは、間隙が多くて
汗などがたまりやすく、その汗によつて間隙腐食
の起こりやすい部品であつても耐食性が確保でき
る安価な外装部品を得ることができる。
Claims (1)
- 1 いずれも重量比にてCr(クロム)16%以上25
%以下、Mo(モリブデン)5%をこえて30%以
下、Nb(ニオブ)2%をこえて5%以下、Fe
(鉄)5%以上25%以下、C(炭素)0.08%以下で
残部Niおよび不可避的不純物よりなる合金線材
を用いたことを特徴とする腕時計用メツシユバン
ド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5724380A JPS56152939A (en) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | Exterior decorative parts for pocket watch |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5724380A JPS56152939A (en) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | Exterior decorative parts for pocket watch |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56152939A JPS56152939A (en) | 1981-11-26 |
| JPH0149783B2 true JPH0149783B2 (ja) | 1989-10-26 |
Family
ID=13050085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5724380A Granted JPS56152939A (en) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | Exterior decorative parts for pocket watch |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56152939A (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5523896B2 (ja) * | 1972-01-19 | 1980-06-25 | ||
| JPS49126511A (ja) * | 1973-04-11 | 1974-12-04 | ||
| JPS52120220A (en) * | 1976-04-03 | 1977-10-08 | Nippon Musical Instruments Mfg | Corrosion resistant nickel based alloy |
-
1980
- 1980-04-30 JP JP5724380A patent/JPS56152939A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56152939A (en) | 1981-11-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0156778A2 (en) | Ferritic-austenitic stainless steel | |
| JP6951300B2 (ja) | オーステナイト鋼製の計時器用ばね | |
| JP4421877B2 (ja) | Co−Ni基高弾性合金及びCo−Ni基高弾性合金を用いた動力ぜんまいとその製造方法 | |
| US6756011B2 (en) | High-strength, high corrosion-resistant and non-magnetic stainless steel | |
| CN104769145B (zh) | 无镍的不锈钢合金 | |
| US3171738A (en) | Austenitic stainless steel | |
| US3432294A (en) | Cobalt-base alloy | |
| JPS59162254A (ja) | 加工性に優れたFe基合金材料 | |
| US3928085A (en) | Timepiece mainspring of cobalt-nickel base alloys having high elasticity and high proportional limit | |
| JPH0149783B2 (ja) | ||
| JPS6199660A (ja) | ラインパイプ用高強度溶接鋼管 | |
| US2066870A (en) | Alloys of rhodium and nickel | |
| JPH0533244A (ja) | 織機用リード材 | |
| JPH0125820B2 (ja) | ||
| JPH01246343A (ja) | ステンレス鋼 | |
| JPS6144145B2 (ja) | ||
| JPS6326192B2 (ja) | ||
| JPH0122354B2 (ja) | ||
| JPS5910424B2 (ja) | 時計用外装部品 | |
| JPH0436441A (ja) | 高強度・高靭性ステンレス鋼およびその製造方法 | |
| JPS62297443A (ja) | 熱間加工性に優れる高耐食オ−ステナイトステンレス鋼 | |
| JPS6337177B2 (ja) | ||
| JP6322145B2 (ja) | ノッチ付き衝撃強さ及び機械加工性を改善した二相鋼 | |
| JP3041843B2 (ja) | 精密金網用ステンレス極細線 | |
| JPS6140023B2 (ja) |