JPH0149832B2 - - Google Patents

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JPH0149832B2
JPH0149832B2 JP61175744A JP17574486A JPH0149832B2 JP H0149832 B2 JPH0149832 B2 JP H0149832B2 JP 61175744 A JP61175744 A JP 61175744A JP 17574486 A JP17574486 A JP 17574486A JP H0149832 B2 JPH0149832 B2 JP H0149832B2
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JP
Japan
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fibers
fiber
ultrafine
resin
ultrafine fibers
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JP61175744A
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JPS6215389A (ja
Inventor
Hiroyasu Kato
Kenkichi Yagi
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、緻密に交絡した極細繊維およびその
束と樹脂とからなる銀面を有する皮革様シート物
の製造方法に関する。 従来の人工皮革の銀面層は、ポリウレタンエラ
ストマーなどの樹脂からなる多孔質あるいは非多
孔質の層、または、多孔質の層と非多孔質の層を
積層して一体化した層などから形成されている。
しかし、れらの銀面層などから形成されている。
しかし、これらの銀面層を有する人工皮革は全体
的な一体感にとぼしく、ゴム的な反撥感が強い、
擦過傷がつきやすい、表面のツヤが一様で光沢に
深みがないなどの欠点を有するものである。ま
た、これらの欠点を改良するため、樹脂に微粒
子など各種充填材を添加して銀面層を形成したも
の、微細繊維束の面配列体と多孔質物質を組み
合わせて銀面層を形成したもの、表面の毛羽繊
維と樹脂とを一体化して銀面を形成したもの、
表面繊維を溶融あるいは溶解して部分的に結合し
て造面し銀面層を形成したものなどが提案されて
いる。 しかしながらのものは、充填材を添加するこ
とにより耐屈曲強度や銀面のツヤが低下するとい
つた問題を有し、のものは、銀面の繊維構造が
微細繊維が束の状態で平面的に配列したものであ
るため強くもまれたり、せん断応力がくり返しか
かつた場合、表面が毛羽立つたり、繊維束の配列
面にそつて剥離が生じ、いわゆる“銀うき”と称
される欠点が生じ、これが進行すると表面に亀裂
が発生するという問題を有し、また、微細繊維の
束にそつて表面に微細な凹凸が発生し、外観を悪
くするという問題を有するものである。また、
やのものは、くり返し屈曲されたり、せん断応
力がくり返しかかつた場合、比較的簡単に表面に
ヒビ割れや亀裂が発生し外観がきわめて悪化する
という問題を有するものである。 本発明者らは、かかる従来の人工皮革の問題点
を十分考慮し、前記のような問題がなく、特に耐
屈曲性、耐もみ性、断せん断皮労性、耐傷性の高
い皮革様シート物を提供するべくその製造方法に
ついて鋭意検討し、ついに本発明に到達したもの
である。すなわち本発明は、次の構成を有する。 すなわち、本発明の皮革様シートの製造方法
は、少なくとも下記〜の工程を順次行なうこ
とを特徴とする皮革様シート物の製造方法。 0.2デニール以下の複数の極細繊維が他成分
により介在的に結合された横断面を有する極細
繊維形成繊維を少なくとも表層部に用いて繊維
シートを形成する工程。 該で得られた繊維シートに対して、 (a) 高速流体流を接触させて、介在成分を破壊
もしくは溶解しながら該極細繊維の枝分かれ
と交絡を付与して、 または、 (b) 前記極細繊維形成型繊維の一部成分を溶解
除去して極細繊維の束に変成させた後に、高
速流体流を接触させて、該極細繊維の枝分か
れと交絡を付与して、 0.2デニール以下の極細繊維よりなり、かつ
該極細繊維および/またはその束の繊維交絡点
間距離が200ミクロン以下である繊維構造体を
形成せしめる工程。 該で得られた繊維構造体の表層部に樹脂を
付与し、該樹脂を凝固または固化せしめて繊維
と樹脂の複合体からなる銀面層を少なくとも片
面に形成する工程。 本発明によつて得られる皮革様シート物は、そ
の銀面層が、極細繊維および/またはその束と、
その空隙部分に存在する樹脂とからなる複合体で
あり、かつ該極細繊維および/またはその束が相
互に緻密に交絡していることを基本としており、
この組合せによつてはじめてしなやかな風合、な
めらかな表面感触を有し、耐屈曲性、耐せん断疲
労性、耐もみ性、耐傷性の良好な皮革様シート物
を提供することが可能となつたのである。 本発明に使用される極細繊維には、スーパード
ローなどの方法で直接製造した極細繊維の束をポ
リビニルアルコールなどの糊剤(介在成分)で接
着接合させた極細繊維形成型繊維などを用いても
よいが、繊維が細くなると紡糸が不安定になるこ
と、加工がむつかしく取扱いにくいことなどか
ら、つぎに述べる極細繊維形成型繊維を用い加工
工程中の適当な時期に極細繊維に変成して用いる
ことが好ましい。すなわち、本発明に使用される
極細繊維形成型繊維は、たとえば、極細繊維を集
束し他成分で接着して1本にした繊維、1成分を
他成分間に放射状に介在せしめた菊花状断面の繊
維、多層バイメタル型繊維、ドーナツ状断面の多
層バイメタル型繊維、2成分以上の成分を溶融混
合して紡糸した海島繊維、繊維軸方向に連続した
極細繊維が多数配列集合し他の成分で結合およ
び/または一部結合され1本の繊維を形成した高
分子相互配列体繊維などであり、これらの2種以
上の繊維を混合あるいは組み合せて用いてもよ
い。複数の極細繊維が他成分により介在的に結合
および/または一部結合された横断面を有する極
細繊維形成型繊維は物理的作用を加えるかあるい
は結合成分の除去などにより比較的容易に極細繊
維が得られるため、本発明の方法に特に用いられ
るのである。特に、繊維交絡点間距離が200ミク
ロン以下という非常に緻密に交絡された繊維構造
体を得る上で、1成分を溶解除去したときに0.2
デニール以下の極細繊維を主体としてなる繊維の
束が得られる極細繊維形成型繊維維を用いること
が必要であり、より好ましくは、0.05デニール以
下の超極細繊維を主体とする繊維の束が得られる
多成分からなる極細繊維形成型繊維を用いること
が、特にしなやかな風合となめらかな表面を有す
る皮革様シート物を得ることができる上で望まし
いものである。また本発明における極細繊維は繊
維形成能を有る高分子物質からなり、例えば、ナ
イロン6、ナイロン66、ナイロン12、共重合ナイ
ロンなどのポリアミド、ポリエチレテフタレー
ト、共重合ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテトフタレート、共重合ポリブチレンテレ
フタレートなどのポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフイン、ポリウレ
タン、ポリアクリロニトリルおよびビニル重合体
などがあげられる。また、該極細繊維形成型繊維
の結合成分あるいは溶解除去成分としては、例え
ば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリウレタン、アルカリ溶液に
易溶出型の共重合ポリエチレンテレフタレート、
ポリビニルアルコール、共重合ポリビニルアルコ
ール、スチレン−アクリロニトリル共合体、スチ
レンとアクリル酸の高級アルコールエステルとの
共重合体などが用いられる。紡糸のしやすさ、溶
解除去の容易さの点でポリスチレン、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、スチレンとアクリル
酸の高級アルコールエステルおよび/またはメタ
クリル酸の高級アルコールエステルとの共重合体
は好ましく用いられる。さらに延伸倍率が高くと
れ強度の高繊維が得られるという点でスチレンと
アクリル酸の高級アルコールエステルおよび/ま
たはメタクリル酸の高級アルコールエステルとの
共重合体はさらに好ましく用いられる。また、該
極細繊維を枝分れしやすくするという点で、結合
成分あるいは溶解除去成分にポリエチレングリコ
ールなどの重合体を0.5〜30重量%混合して用い
ることが好ましい。かかる極細繊維形成型繊維の
繊度は特に限定されるものではないが、紡糸にお
ける安定性、シート形成のしやすさなどから1〜
10デニールのものが好ましい。 本発明の銀面層における極細繊維は、繊度が
0.2デニール以下であるものを用いることが前述
の通り必要である。0.2デニールより太い場合は、
繊維の剛性が過大で銀面層の柔軟性や表面のしわ
形態が損われるばかりでなく、揉みなどにより亀
裂が発生しやすく表面に凹凸が発生したりして緻
密でしなやかな銀面層の形成がむつかしい。0.2
デニール以下好ましくは0.05デニール以下の極細
繊維を用いることによつて、かつ、高速流体流を
繊維シートに作用させることによつて、はじめて
繊維どうしの交絡が緻密にでき、平滑性がよくし
なやかで、亀裂が発生しにくく手になじみのよい
銀面層を有する皮革様シート物が得られる。 本発明の皮革様シート物の銀面層における繊維
構造は極細繊維および/またはその束が相互に緻
密に交絡していることが必要である。すなわち繊
維の交絡密度が高いということである。繊維の交
絡密度を測る一つの方法として、後述する繊維交
絡点間距離を測定する方法があるが、銀面層の繊
維は、この方法での測定値が200μ以下の交絡密
度を有していることが必要である。この値が
200μより大きい構造のもの、たとえば繊維の交
絡をニードルパンチだけで行なつた絡みの少ない
繊維構造のもの、あるいは極細繊維またはその束
が単に面配列した構造のもの、あるいはまた極細
繊維またはその束が基材表面に毛羽状に密生しこ
れをねかせて造面した構造のものは、繊維の交絡
がほとんどないかまたは少ないため、擦過、揉
み、くり返しせん断力などを受けたとき、表面が
毛羽立つたり亀裂が発生したりしやすいため好ま
しくない。こうした欠点をなくするためには、繊
維交絡点間距離は200μ以下であることが必要な
のである。100μ以下の場合はより好ましい結果
が得られる。 ここで、繊維交絡点間距離とは、つぎの方法で
求めた値のことであり、繊維の交絡の緻密さを示
す一つの尺度として、その値が小さいほど交絡が
緻密であることを示すものである。第1図は銀面
層における構成繊維を表面側から観察したときの
構成繊維の拡大模式図である。構成繊維をf1
f2、f3、…としたそのうちの任意の2本の繊維f1
f2が交絡する点a1で上になつている繊維f2が他の
繊維の下になる形で交差する点までたどつていき
その交差した点をa2(f2とf3の交絡点)とする。同
様にa3、a4、a5、…とする。つぎにこうして求め
た交絡点の間直線水平距離a1a2、a2a3、a3a4
a4a5、a5a6、a7a8、a8a9、a8a7、a7a9、a9a6、…
を測定し、これら多数の測定値の平均値を求めこ
これを繊維交絡点間距離とする。 また、銀面層の下層は極細繊維束が主体に交絡
しており、銀面層の極細繊維および/またはその
束は該下層の極細繊維束が枝分れしてさらに緻密
に交絡したものであり、銀面層と該下層では繊維
は実質的に連続しており、かつ該両層の境界は枝
分れの程度が連続的に変化した繊維構造のもの
は、一体感のある風合のシート物が得られ銀面層
と下層が剥離することがないことから好ましく用
いられる。 ここで、銀面層の極細繊維束の束の太さは全て
の束が同じである必要はなく、該下層の束の太さ
にくらべできるだけ細い(束に含まれる繊維の本
数が下層の束にくらべできるだけ少ない)方がシ
ート物の表面に凹凸が発生しにくく好ましい。ま
た、基材に不織布を使用した従来の皮革様シート
物は基材が繊維だけからなるものでは外力によつ
て伸びやすく変形が塑性的であるためもとの形に
もどりにくく、これを防止することから基材に樹
脂が付与されていた。しかし、本発明によつて得
られる極細繊維および/またはその束が緻密に交
絡した繊維構造を有する皮革様シート物は、該下
層部に樹脂が付与されてなくても異常に伸びるこ
とは少なくシート物の形態保持性が良好である。
このことも本発明の方法によつて得られる皮革様
シート物の大きな特徴である。もちろん該下層に
はポリウレタンエラストマーなどの樹脂が付与さ
れていてもよく、樹脂付量はシート物の使用目的
によつて異なる。衣料用として用いる場合は繊維
の重量に対し0〜80部の付量が好ましい。銀面層
に用いる樹脂は、たとえば、ポリアミド、ポリエ
ステル、ボリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル共重合体、ポリウレタン、ネオプレン、スチレ
ンブタジエン共重合体、アクリロニトリルブタジ
エン共重合体、ポリアミノ酸、ポリアミノ酸ポリ
ウレタン共重合体、シリコン樹脂などの合成樹脂
または天然高分子樹脂、またはこれら樹脂の混合
物などである。更に必要によつては可塑剤、充填
材、安定剤、顔料、染料、架橋剤等を添加しても
よい。ポリウレタン樹脂またはこれに他の樹脂や
添加剤を加えたものは、特に柔軟な風合や感触を
もち、耐屈曲性のよい銀面層が得られるため好ま
しく用いられる。銀面層の樹脂の付着構造につい
て格別な限定はなく目的によつて変わりうるが、
衣料用など柔軟性ややわらかな感触が特に要求さ
れる場合は、銀面層の表面に近くなるにつれて樹
脂が多く付着した構造のもの、銀面層の最表面の
ごく薄い層の樹脂付量が特に多く、その他は全く
樹脂が付着していないか付着していてもわずかの
量であるような構造のもの、あるいは、表面部分
の樹脂は非多孔質でそれ以下は多孔質である構造
のものなどが好ましい。また、耐傷性の特に高い
ことが要求される場合は、銀面層の空隙部分にほ
とんどすきまなく樹脂が充填された構造のものが
好ましい。 本発明の皮革様シート物の製造方法を実施する
に際しては、まず該極細繊維形成型繊維をたとえ
ば特公昭44−18369号公報に示された紡糸装置で
製造し、ステープルにした後カード、クロスラツ
パーを通してウエブを形成し、さらにこれにニー
ドルパンチを行ない該極細繊維形成型繊維を交絡
させ繊維シートを形成する。または、該極細繊維
形成型繊維の紡糸に引き続いて延伸を行ない金網
上にランダムに載置し、得られたウエブに前記と
同様にニードルパンチを行ない繊維シートを形成
する。あるいは、普通繊維または別の極細繊維形
成型繊維からなる不織布、織布、編布に該極細繊
維形成型繊維を載置し、からませ不離一体にして
繊維シートを形成する。 つぎに、こうして得られた繊維シートに高速流
体流を接触させて極細繊維および/またはその束
に枝分れさせると同時に緻密に交絡させる。ここ
でいう流体とは、液体あるいは気体であり、特別
な場合は、きわめて微細な固体を含むものであつ
てもよいが、取り扱いやすさ、コスト、流体とし
ての衝突エネルギー量の点から水が最も好ましく
用いられる。さらに目的に応じて、該極細繊維形
成型繊維の一部成分を溶解可能な種々の有機溶剤
あるいは水酸化ナトリウムなどのアルカリまたは
酸の水溶液なども使用できる。これらの流体を加
圧し、孔径の小さいノズルあるいは間隔のせまい
スリツトから噴射させ高速の柱状流あるいはカー
テン状流とし、繊維シートに接触させ繊維の枝分
かれおよび交絡を行なう。液体にかける圧力は、
該極細繊維形成型繊維あるいは極細繊維束の枝分
かれのしやすさによつて異なり、枝かれしやすい
繊維では、5〜70Kg/cm2の比較的低圧でよいが、
枝分かれしにくい繊維では、70〜300Kg/cm2の高
圧が必要である。また、接触回数をふやすことに
より枝分かれおよび交絡の程度を高めることも可
能であり、接触のたびことに圧力を変化させても
よい。しかる後、使用した該極細繊維形成型繊維
を極細化するのに必要とされる場合は、該極細繊
維形成型繊維の一部成分を溶解する溶剤で得られ
た繊維シートを処理し該一部成分を溶解除去す
る。また、必要に応じてポリウレタンエラストマ
ーなどのバインダー樹脂の溶液又は分散溶液を含
浸し湿式又は乾式によつて凝固させる。ここで、
高速流体流で処理する前に該一部成分を溶解除去
してもよく、この場合は、該一部成分の溶解除去
によつて繊維シートの該極細繊維形成型繊維が極
細繊維の束に変成されているため、低い流体圧で
容易にしかも高度に枝分かれおよび交絡させるこ
とができることから好ましい方法である。また、
該一部成分の溶解除去の工程の前と後で高速流体
流の処理を行なつてもよい。また、バインダー樹
脂を付与する工程は、前記のほかに、高速流体流
の処理工程と該繊維の一部成分の溶解除去工程の
間にもつてくるこてが可能で、この場合は、該一
部成分の溶解除去に使用する溶剤で付与した樹脂
が溶解しないことが必要であるが、得られた繊維
シートの極細繊維束と樹脂との間に該一部成分が
存在していた空間ができ相互の動きに自由度が増
すため風合を柔軟にするのに好ましい方法であ
る。 一方、バインダー樹脂を付与した後で高速流体
流の処理を行なうことは、樹脂の付量が多いとき
は繊維が樹脂で束薄されているため枝分かれおよ
び交絡がほとんど行なわれず、好ましい方法とは
いえない。しかる後、得られた繊維シートの極細
繊維および/またはその束が交絡した表層部へ前
記した銀面層用樹脂の溶液又は分散液をリバース
ロールコーテイング、グラビアコーテイング、ナ
イフコーテイング、スリツトコーテイング、スプ
レーなどの方法で付与し、湿式又は乾式によつて
凝固するかまたは固化させ、ロール面あるいはシ
ート面に重ね合わせ加圧、必要に応じて加熱し、
繊維と樹脂とを一体化せしめると同時に表面の平
滑化を行なう。ここで、樹脂を付与する前に繊維
シートにプレスなどの処理を行ない表面の平滑化
をすることも好ましい方法である。このとき表面
にシボ模様のあるエンボスロールあるいはシボ賦
型シートを使用すると一体化、平滑化とシボ賦型
が同時に行なえるため好ましい。さらに必要に応
じて、仕上げ剤塗布、染色、揉みなどの処理を行
なつてもよい。 こうして得られた本発明の方法による皮革様シ
ート物は、しなやかな風合、なめらかな表面感触
を有し、耐屈曲性、耐せん断疲労性、耐もみ性、
耐傷性が良好なため衣料用の銀付人工革をはじ
め、靴用甲革、ハンドバツグ、カバン、ベルト、
袋物、手袋、ボールの表革など各種の用途に好ま
しく用いられる。 以下に示す実施例は、本発明をより明確にする
ためのものであつて、本発明はこれに限定される
ものではない。実施例において、部および%とあ
るのは特に記載のないかぎり重量にするものであ
る。また平均交絡点間距離の値は100個の測定値
の平均値とした。 実施例 1 2−エチルヘキシルアクリレート20部、スチレ
ン80部の割合で共重合させたビニール系ポリマ
(以下AS樹脂という)を結合成分として60部、極
細繊維成分としてナイロン6が40部からなる割合
で1フイラメント中に16本の島成分を有し、さら
にその島成分中に極細繊維成分が多数含まれる形
態の特公昭47−37648号公報に示されたごとき高
分子相互配列体繊維の4.0デニール、51mmのステ
ープルを用いてカード・クロスラツパーを通して
ウエブを形成し、しかる後フツクの数が1個のニ
ードルを用いてニードルパンチをして該高分子相
互配列体繊維を結合させ不織布(A)をつくつた。不
織布(A)目付は405g/m2、見掛密度は0.20g/cm2
であつた。 孔径0.1mmの孔が孔の中心間距離0.6mmのピツチ
で一列に並んだノズルから100Kg/cm2の圧力をか
けた水を、不織布(A)を移動させながら、その表面
に高速で噴射接触させ同じ条件で合計5回および
10回処理し、つぎに圧力を50Kg/cm2に下げノズル
を振動させながら同様の処理を5回処理のものお
よび10回処理のものそれぞれに1回行ない、不織
布(B)および不織布(C)をつくつた。得られた不織布
(B)および不織布(C)は表層の高分子相互配列体繊維
が平均繊維約0.1デニールの極細繊維やその束に
枝分かれしており、かつ相互に緻密に交絡した繊
維構造を有するものであつた。 つぎに不織布(A)、(B)および(C)それぞれに、ポリ
エチレンアジペートとポリブチレンアジペートと
との混合ジオールとp,p′−ジフエニルメタンジ
イソシアネートのプレポリマーをエチレングリコ
ールで鎖伸長して得られたポリウレタンの7%ジ
メチルホルムアミド(以下DMFという)溶を含
浸し表面に付着した液をスクレイパーで除去して
水中へ導入して凝固した。しかる後80℃の熱水中
で十分洗浄しDMFを除去した。乾燥後トリクロ
ルエチレン中につけ、浸漬、絞液をつり返し、
AS樹脂をほぼ完全に抽出除去し、ついで乾燥を
行なつて残留トリクロルエチレンを蒸発除去し
た。不織布(B)および(C)から得られたシートの水流
処理した側の面は凹凸の少ないきわめてスムーズ
な面であつたが、不織布(A)から得られたシートの
表面は枝分かれしてない極細繊維束にそつた凹凸
がみられ平滑性の悪いものであつた。つぎに、こ
れらのシートの表層部に、含浸に用いたポリウレ
タンと組成は同じであるが硬さをやや硬くしたポ
リウレタンの10%溶液に顔料を添加した溶液をグ
ラビアコータで付与し、乾燥して凝固した後、加
熱エンボスロールに通してプレスし皮革様シボ模
様を型押しした。さらに常圧で液流染色機を用い
て染色し、通常の方法で仕上げ加工を行なつた。 不織布(B)および(C)から得られた皮革様シート物
は、シボ模様にそつたなめらかな表面を有し、柔
軟で一体感のある風合のものであつたが、不織布
(A)から得られた皮革様シート物は、シボ模様以外
に血管が浮き出たような状態に極細繊維束にそつ
た凹凸がみられ、また極細繊維束にそつてところ
どころに染色のときに発生した亀裂がみられ極細
繊維が露出していた。 これらの皮革様シート物に付与されているポリ
ウレタンおよび仕上げ剤を溶剤で抽出除去し、銀
面層表面の構成繊維の繊維交絡点間距離を測定
し。不織布(A)を用いたものの平均繊維交絡点間距
離は361μ、不織布(B)のものでは193μ、不織布(C)
のものでは77μであつた。 また、これらの皮革様シート物の耐屈曲性、耐
せん断疲労性、耐傷性を測定した結果は表1に示
したとおりであつた。これから、不織布(B)、(C)を
使用した本発明の方法による皮革様シート物は不
織布(A)を使用したものにくらべて耐屈曲性、耐せ
ん断疲労性、耐傷性のいずれもすぐれたものであ
ることがわかつた。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1でつくつた不織布(A)を95℃に加温した
ポリビニルアルコール(以下PVAという)の5
%水溶液に浸漬しPVAの含浸と同時に不織布の
収縮を行ない乾燥して水分を除去した後、トリク
ロエチレン中につけ、浸漬、絞液をくり返しAS
樹脂を抽出除去し乾燥した。得られた不織布は極
細繊維が実質的に束のまま交絡した不織布であ
り、この両面に実施例1と同じノズルを用いて50
Kg/cm2の圧力をかけた水を高速で噴射させ、同じ
条件でそれぞれの面に合計3回ずつの処理を行な
いPVAの溶解と同時に枝分かれ、交絡を行なつ
た。それぞれ最後の1回はノズルを振動させなが
ら処理し、PVAを除去後水を含んだ状態のまま
マングルを通してニツプした後乾燥した。得らた
不織布の表層はもとの極細繊維束が高度に枝分か
れしており、かつ緻密に交絡した繊維構造を有す
るものであつた。しかる後、片面をサンドペーパ
ーで軽くバフイングし、もう一方の面の表層部に
ポリウレタン溶液をグラビアコータで付与した。
それ以後は、実施例1と同じ方法で皮革様シート
物を作つた。 得られた皮革様シート物は、実質的に繊維の交
絡だけで形態が固定されているにもかかわらず、
形態保持性が良好で、繊維構造が極めて天然皮革
に類似しており、柔軟性にすぐれ充実感のある風
合を有するものであつた。また、折り曲げ端を指
でつまんだとき、天然皮革におけるような丸みの
ある感触、形状を示し、手で強く揉むとか引張る
とかしてみても亀裂や毛羽の発生はみられなかつ
た。この皮革様シート物コートに仕立ててみたと
ころ、紙様の折れジワの発生がなくきわめて上品
な外観を有するものであつた。 この皮革様シート物の銀面層のポリウレタンお
よび仕上げ剤を溶剤ど除去し構成繊維の平均繊維
交絡点間距離を測定したところ13μであつた。 実施例 3 ポリスチレン95部とポリエチレングリコール5
部の混合物を結合成分として45部、極細繊維成分
としてポリエチレンテレフタレート55部なる割合
で1フイラメント中に16本の極細繊維が含まれる
ごとき形態の高分子相互配列体繊維の3.8デニー
ル、51mmのものを用いて実施例1と同様の方法で
不織布をつくつた。この不織布の目付は540g/
m2、厚みは2.8mmであつた。この不織布の片面に、
実施例1と同じノズルを用いて70Kg/cm2の圧力で
噴射させた水の柱状流を接触させ、同じ条件で5
回、圧力を30Kg/cm2に下げて2回の処理を行なつ
た。さらに95℃の熱水中に入れ収縮処理とマング
ルによるニツプを行なつた。得られた交絡不織布
は、厚みが約1.8mmに減少し、水流処理した面か
ら厚みの約1/4の層は該高分子相互配列体繊維か
ら枝分かれした平均繊度約0.15デニールのおよび
その束が主体に緻密に密度高くしており、その表
面は凹凸のきわめて少ないものであつた。しかる
後、実施例1と同じポリウレタンの濃度10%の含
浸溶液を用い、同様に含浸、凝固、湯洗、乾燥を
行なつた。つぎにトリクロルエチレンを用いてポ
リスチレンとポリエチレングリコールの溶解除去
を行ない、厚さ1.1mmにスライスした後水流処理
した側の表層部にポリウレタンの溶液にカーボン
ブラツクと染料を添加した塗料をグラビアコータ
で付与し、乾燥して固化させ、プレスして一体化
して複合体を形成しシボ賦型を行なつた。反対面
はバフイングを行ない極細繊維を毛羽立たせ、つ
いで分散染料を用いて120℃で高温染色を行ない
通常の仕上げ加工を行なつた。得られた皮革様シ
ート物は、反撥性の少ない一体感のある風合のも
ので、片面は比較的毛足の長い極細繊維の毛羽を
有し、もう一方の面は上品な外観の銀面を有する
もので、天然の銀付皮革に極めて類似した構造の
ものであつた。またこのものを靴の甲革として用
いたところ、従来のものではつま先に“あらび”
と称する凹凸の発生がまけられなつたが、本発明
のものでは、こうした凹凸の発生はなくスムーズ
な表面を有する靴が得られた。また、この靴を着
用したところ、従来のポリウレタン被膜を有する
ものにくらべ極めて傷がつきにくにものであつ
た。 この皮革様シート物の銀面層のポリウレタンお
よび仕上げ剤を除去し構成繊維の平均繊維交絡点
間距離を測定したところ98μであつた。 実施例 4 AS樹脂を結合成分として68部、極細繊維成分
としてナイロン6が32部からなる割合で1フイラ
メント中に16本の島成分を有し、さらにその島成
分中に極細繊維成分が多数含まれる形態の高分子
相互配列体繊維の4.0デニール、51mmのステープ
ルを用いてカード・クロスラツパーを通してウエ
ブを形成し、しかる後フツクの数が1個のニード
ルを用いてニードルパンチをして該高分子相互配
列体繊維を結合させ不織布をつくつた。不織布の
目付は200g/m2、見掛密度は0.14g/cm2であつ
た。 孔径0.25mmの孔が孔の中心間距離1.0mmのピツ
チで一列に並んだノズルからノズルを揺動させな
がら100Kg/cm2の圧力をかけた水を噴射させ、コ
ンベアに乗せて移動中の不織布に衝突させた。 次に、不織布をひつくり返し、反対面(イ面)
側から75Kg/cm2、50Kg/cm2、10Kg/cm2の圧力でそ
れぞれ1回ずつ同様の処理を行なつた。 得られた不織布は表層の高分子相互配列体繊維
が平均繊維度約0.003デニールの極細繊維やその
束に枝分かれしており、かつ相互に緻密に交絡し
た繊維構造を有するものであつた。平均繊維交絡
点間距離は85μであつた。 その後85℃の熱水中に浸漬し、収縮とプレスを
行ない、乾燥後再びプレスした。 しかる後、架橋型2液ポリウレタンの7%溶液
をグラビアコータで付与し、不織布イ面側の表層
部に付与し、乾燥して凝固した後、加熱ロールに
通して繊維を一体化して複合体を形成せしめると
同時に表面の平滑化を行なつた。次いで、トリク
ロルエチレン中につけ、浸漬、絞液をくり返し、
AS樹脂をほぼ完全に抽出除去し、ついで乾燥を
行なつて残留トリクロルエチレンを蒸発除去し
た。さらに常圧で液流染色機を用いて染色し、通
常の方法で仕上げ加工を行ない、揉み機にかけて
揉み処理を行なつた。 得られた皮革様シート物は、細かいもみしわに
にそつたなめらかな表面を有し、バインダー樹脂
が無いにもかかわらず形態保持性が良好で対傷性
が高く、極めて柔軟で一体感のある風合のもので
あつた。しかも、目付が98g/m2、厚みは0.37mm
と薄いためドレープ性にすぐれ、シヤツやドレス
にも展開できるものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は銀面層における構成繊維を表面側から
観察したときの構成繊維の拡大模式図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも下記〜の工程を順次行なうこ
    とを特徴とする皮革様シート物の製造方法。 0.2デニール以下の複数の極細繊維が他成分
    により介在的に結合された横断面を有する極細
    繊維形成型繊維を少なくとも表層部に用いて繊
    維シートを形成する工程。 該で得られた繊維シートに対して、 (a) 高速流体流を接触させて、介在成分を破壊
    もしくは溶解しながら該極細繊維の枝分かれ
    と交絡を付与して、 または、 (b) 前記極細繊維形成型繊維の一部成分を溶解
    除去して極細繊維の束に変成させた後に、高
    速流体流を接触させて、該極細繊維の枝分か
    れと交絡を付与して、 0.2デニール以下の極細繊維よりなり、かつ
    該極細繊維および/またはその束の繊維交絡点
    間距離が200ミクロン以下である繊維構造体を
    形成せしめる工程。 該で得られた繊維構造体の表層部に樹脂を
    付与し、該樹脂を凝固または固化せしめて繊維
    と樹脂の複合体からなる銀面層を少なくとも片
    面に形成する工程。
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