JPS6320948B2 - - Google Patents

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JPS6320948B2
JPS6320948B2 JP18424183A JP18424183A JPS6320948B2 JP S6320948 B2 JPS6320948 B2 JP S6320948B2 JP 18424183 A JP18424183 A JP 18424183A JP 18424183 A JP18424183 A JP 18424183A JP S6320948 B2 JPS6320948 B2 JP S6320948B2
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JP
Japan
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fibers
fiber
artificial leather
silver
ultrafine
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JP18424183A
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English (en)
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JPS6075689A (ja
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Shiro Imai
Hiroyasu Kato
Kenkichi Yagi
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
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Publication of JPS6075689A publication Critical patent/JPS6075689A/ja
Publication of JPS6320948B2 publication Critical patent/JPS6320948B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、銀面層が緻密に交絡した繊維と樹脂
とからなり、しかも鮮明かつ深みのある色調に、
かつ堅牢に染色することのできる銀付人工皮革に
関するものである。
従来より、不織布などの繊維集合体にポリウレ
タンエラストマーなどの樹脂を含有した多孔質基
体上に、該基体に用いたものと同種の、あるいは
異種のポリウレタンエラストマーなどの樹脂から
なる多孔質あるいは非多孔質の層、または多孔質
の層と非多孔質の層を積層して一体化した層など
から形成された銀面層を有する、所謂銀付人工皮
革に関しては数多く提案されている。しかし、か
かる銀付人工皮革においては、天然皮革の微細な
コラーゲン繊維が緻密に交絡して形成されている
銀面層と酷似したものを得るために、上記のごと
く銀面層に弾性重合体などからなる樹脂を用い、
該樹脂の構造を工夫したりあるいは該樹脂層を組
合せることのみによつて、天然皮革に類似した銀
面層を形成しているため、一体感にとぼしくゴム
的な反撥感が強い、擦過傷がつきやすい、表面の
ツヤが一様で光沢に深みがないなどの欠点を有す
るものであつた。
本発明者らは、かかる欠点を改良し、天然皮革
と同等あるいは、天然皮革の有する例えば水に弱
く、洗濯などができないといつた欠点までをも克
服し、天然皮革を凌駕する銀付人工皮革を得んも
のと、先ず天然皮革の徹底的な解析から始めて、
優れた科学的、物理的特性を有する化学繊維を駆
使することにより、特に鮮明かつ濃色で深みのあ
る光沢を有し、かつ耐屈曲性、耐揉み性などの耐
久性にも優れ、洗濯も可能な銀付人工皮革につい
て鋭意検討した結果、ついに本発明に到達したの
である。
すなわち本発明は、少なくとも片面に銀面層を
有する銀付人工皮革において、該人工皮革は、繊
維1Kg当り6.5〜15×10-2モルのアミノ基を分子
末端に含有するポリアミドからなる極細繊維から
構成され、しかも該銀面層は該極細繊維および/
またはその束の繊維交絡点間距離が200ミクロン
以下に緻密交絡した繊維構造体と樹脂とから主と
してなる複合体によつて形成されていることを特
徴とする銀付人工皮革に関する。
本発明の銀付人工皮革は、銀面層が極細繊維お
よび/またはその束を緻密に交絡した繊維構造体
と、その空隙部分および/またはその上部に存在
する樹脂とからなる複合体として形成したもので
あり、更に該極細繊維に高染着性のポリアミドを
用いることを基本としており、この組合せによつ
てはじめて鮮明かつ深みのある色調を堅牢に得る
ことができ、しかも耐久性にも優れ、洗濯も可能
な天然皮革に優るとも劣らない銀付人工皮革を提
供することができるようになつたのである。
本発明に使用する極細繊維は、繊維1Kg当り
6.5〜15×10-2モルの末端アミノ基を有するポリ
アミドからなる。従来より銀付タイプ、スエード
タイプを問わず、かかる人工皮革には柔軟な風合
を得るために極細繊維が好ましく用いられてお
り、またかかる極細繊維にはポリエステルおよび
ポリアミドが一般によく用いられていた。
しかし、かかる極細繊維は繊維が細くなればな
る程、繊維の表面積も増大し、表面反射する光の
量が増すため発色性が低下し、極細繊維の繊度が
0.2デニール以下になるとこの傾向が特に強く、
濃色に染色するのが困難であつた。また、たとえ
濃色が得られてもその堅牢性は必ずしも良好とは
いえなかつた。更に特にポリアミドの極細繊維か
らなる人工皮革は、染色性が良好でないため、そ
の断面が白つぽく見苦しいもが多々あつた。
本発明の極細繊維を形成するポリアミドは、一
般のものとは異なり、末端アミノ基含有量がそれ
らの2〜5倍量、即ち分子末端に繊維1Kg当り
6.5〜15×10-2モルのアミノ基を含有する高染着
性ポリアミドである。
該末端アミノ基含有量が6.5×10-2モルより少
ない場合、十分な染着性を得ることができず、そ
れを用いて得られた銀付人工皮革を濃色に着色す
るのは困難であり、また一方末端アミノ基含有量
を15×10-2モル%以上含有させるには、該ポリマ
ーの重合度をかなり低下させる必要があり、かか
る場合、曳糸性が劣り該極細繊維の形成が困難と
なる。末端アミノ基含有量が繊維1Kg当り6.5〜
15×10-2モル、好ましくは該アミノ基含有量7.0
〜8.5×10-2モルの極細繊維を用いることにより、
はじめて銀面層に用いる樹脂の色調と合いまつて
鮮明かつ濃色で光沢を有する色合いを得ることが
可能な銀付人工皮革を得ることができる。また、
本発明の銀付人工皮革は該ポリアミドからなる極
細繊維が、銀付人工皮革全体にわたつて存在する
ため、全体を均一に染色することができ、その断
面も見苦しくなくすることができる。
本発明の銀付人工皮革を構成する極細繊維の繊
度は、0.2デニール以下、特に0.05デニール以下
であると、本発明の効果を有効に発揮できるので
好ましい。これより繊度が太いと繊維の剛性が過
大で銀面層の柔軟性や表面のしわ形態が損われる
ばかりか、揉みなどにより亀裂が発生しやすく、
平滑で耐久性のある銀面層が得られ難い上、該繊
維の交絡密度を十分高めることができなくなるの
で好ましくない。0.2デニール以下の極細繊維を
用いることによつて繊維どおしの交絡を極めて緻
密にでき、樹脂との複合体として銀面層を形成し
た際に、亀裂などが発生しにくく、滑らかなタツ
チを有する銀付人工皮革が得られるので好まし
い。
さて、天然皮革の構造は、コイル状になつた3
本の細いコラーゲン繊維がらせん状によじれて束
を形成し、さらにこの束がつながつて網様層と呼
ばれている網状構造を構成していることは既によ
く知られているところであるが、この銀面層は、
先に述べたごとく非常に微細なコラーゲン繊維が
緻密に交絡し、動物の種類によつてそれぞれ特有
の綾(きめ)を表わしている。従つて、従来の銀
付人工皮革における単なる樹脂層だけから形成さ
れた銀面層においては、かかる優美な綾と光沢を
得ることは出来ない。また単に樹脂層と、該基体
を構成している極細繊維またはその束が面配列し
た構造のもの、あるいは該基体表面の毛羽繊維と
複合一体化する方法も提案されているが、かかる
方法においては擦過、揉み、繰返剪断力などを受
けたとき、表面が毛羽立つたり、亀裂が生じやす
く、また深みのある光沢も得られるものではなか
つた。
かかる優美な綾と光沢を得るには、前述の極細
繊維を用い、該極細繊維および/またはその束を
相互の緻密に交絡させ、樹脂との複合体として銀
面層を形成する必要がある。即ち銀面層における
繊維構造は極細繊維および/またはその束が相互
に緻密に交絡していることが必要である。すなわ
ち繊維の交絡密度が高くなければならない。繊維
の交絡密度を測る一つの方法として、以下の述べ
る繊維交絡点間距離を測定する方法があるが、銀
面層の繊維は、この方法での測定値が200μ以下
の交絡密度を有していることが必要である。
繊維交絡点間距離とは、つぎの方法で求めた値
のことであり、繊維の交絡の緻密さを示す一つの
尺度として値が小さいほど交絡が緻密であること
を示すものである。図は銀面層における構成繊維
を表面側から観察したときの構成繊維の拡大模式
図である。構成繊維をf1,f2,f3……としそのう
ちの任意の2本の繊維f1,f2が交絡する点をa1
しa1で上になつている繊維f2が他の繊維の下にな
る形で交差する点までたどつていきその交差した
点をa2(f2とf3の交絡点)とする。同様にa3,a4
a5……とする。つぎにこうして求めた交絡点の間
の直線水平距離a1a2,a2a3,a3a4,a4a5,a5a6
a6a7,a7a3、a3a8,a8a7,a7a9,a9a6……を測定
し、これら多数の測定値の平均値を求めこれを繊
維交絡点間距離とする。
こうして天然皮革の銀面層における繊維構造と
同様に、先に述べた高染着性の極細繊維を用いて
該極細繊維を緻密な交絡構造とし、該緻密交絡構
造体と樹脂とを複合一体化することにより、天然
皮革と同等な優美な綾と深みのある光沢を得るこ
とが可能となるのである。更に繊維が緻密に交絡
しているため、簡単に表面が毛羽立つこともな
く、耐傷性、耐揉み性などに優れた耐久性のある
銀付人工皮革が得られるのである。
また本発明の銀付人工皮革の銀面層の下層を構
成する繊維についても、柔軟でかつ鮮明な濃い色
調を得るため、該高染着性極細繊維を主体として
用いる必要がある。この繊維構造は特に限定はな
く、例えば該極細繊維の不織構造体、不織構造体
中に編・織物が挿入されて不離一体化された構造
のものであつてもよい。特に該下層の構造が、該
極細繊維束が主体に交絡したものであつて、銀面
層の該極細繊維および/またはその束は該下層の
極細繊維束が枝分かれしてさらに緻密に交絡した
ものであり、銀面層と該下層では繊維は実質的に
連続しており、かつ該両層の境界は枝分かれの程
度が連続的に変化した繊維構造のものは、一体感
のある風合のシート物が得られ銀面層と下層が剥
離することがないことから好ましい。
また該下層の構造が該極細繊維束とその束から
枝分かれした該極細繊維とが相互に緻密に交絡し
た三次元絡合構造体であつて、該下層の繊維と銀
面層の繊維が実質的に連続しており、かつ該両層
の境界はその交絡程度が連続的に変化した構造の
ものは、更に高強力が得られるためにより好まし
い。
本発明の銀面層を構成する樹脂としては、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリア
クリル酸エステル共重合体、ポリウレタン、ネオ
プレン、スチレンブタジエン共重合体、アクリロ
ニトリルブタジエン共重合体、ポリアミノ酸、ポ
リアミノ酸ポリウレタン共重合体、シリコン樹脂
などの合成樹脂または天然高分子樹脂、またはこ
れら樹脂の混合物などを適用することができる
が、分子内に第3級窒素を含有するポリウレタン
を用いたものは、さらに優れた綾や深みのある光
沢が得られるために好ましい。かかるポリウレタ
ンには例えば、第3級窒素を含有する化合物(例
えばN−メチル−アミノ−ビス−プロピルアミン
など)を伸長剤の一部に用い、末端にイソシアネ
ート基を有する高分子量化学物と反応させること
によつて得ることができる。また該窒素をポリイ
ソシアネートに含有したものから合成したもので
あつてもよく、かかるポリウレタンの製造法につ
いては特に限定はなく、数多くの方法によつて得
ることが可能である。
本発明の銀付人工皮革を製造する方法を以下に
述べる。まず、極細繊維を構成する高染着性ポリ
アミドは例えば、一般によく知られているPNC
法により合成されたξ−カプロラフタムを開環重
合し、ヘキサメチレンジアミンで末端封鎖して得
ることができる。
次いで例えば特公昭34−10497公報に記載され
た紡糸装置によつて極細繊維成分に上記ポリアミ
ドを用い、結合成分として例えばポリスチレン、
スチレンとアクリル酸の高級アルコールエステル
および/またはメタクリル酸の高級アルコールエ
ステルとの共重合体などを用いて極細繊維形成型
繊維を形成する。
たとえば、スーパードーロあるいはメルトブロ
ーなどの方法で直接製造してもよいが、繊維が細
くなると紡糸が不安定になること、加工がむつか
しく取扱いにくいことなどから、つぎに述べる極
細繊維形成型繊維を用い加工工程中の適当な段階
で極細繊維に変成することが好ましい。たとえ
ば、紡糸直後で極細繊維を集束し部分的に軽く接
着して1本にした繊維、1成分を他成分間に放射
状に介在せしめた菊花状断面の繊維、多層バイメ
タル型繊維、ドーナツ状断面の多層バイメタル型
繊維、2成分以上の成分を溶融混合して紡糸した
海島型混合紡糸繊維、繊維軸方向に連続した極細
繊維が多数配列集合し他の成分で結合および/ま
たは一部結合され1本の繊維を形成した高分子相
互配列体繊維などを適当な段階で結合成分を溶剤
により溶解除去することによつて該極細繊維を形
成する。しかる後、該極細繊維形成型繊維をステ
ープルにした後カード、クロスラツパーを通して
ウエブを形成し、さらにこれにニードルパンチを
行ない該極細繊維形成型繊維を交絡させ繊維シー
トを形成する。または、該極細繊維形成型繊維の
紡糸に引き続いて延伸を行ない金網上にランダム
に載置し、得られたウエブに前記と同様にニード
ルパンチを行ない繊維シートを形成する。あるい
は、普通繊維または別の極細繊維形成型繊維から
なる織布、編布に該極細繊維形成型繊維を載置
し、からませ三次元交絡させて不離一体にして繊
維シートを形成してもよい。
次に、こうして得られた繊維シートに、孔径の
小さいノズルあるいは間隔のせまいスリツトを用
いて、高速流体流を接触させて銀面層に相当する
部分を極細繊維および/またはその束に枝分かれ
させると同時に緻密に交絡させる。ここでいう流
体とは、液体あるいは気体であり、特別な場合
は、きわめて微細な固体を含むものであつてもよ
いが、取り扱いやすさ、コスト、流体としての衝
突エネルギー量の点から水が最も好ましく用いら
れる。
また液体にかける圧力は、該極細繊維形成型繊
維あるいは極細繊維束の枝分かれのしやすさによ
つて異なり、枝分かれしやすい繊維では、5〜
100Kg/cm2の比較的低圧でよいが、枝分かれしに
くい繊維では、100〜300Kg/cm2の高圧が好まし
い。さらに、接触回数をふやすことにより枝分か
れおよび交絡の程度を高めることも可能であり、
接触のたびごとに圧力を変化させてもよい。
しかる後、該極細繊維形成型繊維の一部成分を
溶解する溶剤で得られた繊維シートを処理し該一
部成分を溶解除去する。但し該極細繊維形成型繊
維のかかる極細化工程は、特に高速流体流で処理
した後に限定されるものではなく、高速流体流で
処理する前に該一部成分を溶解除去してもよい。
この場合は、該一部成分の溶解除去によつて繊維
シートの該極細繊維形成型繊維が極細繊維の束に
変成されているため、低い流体圧で容易にしかも
高度に枝分かれおよび交絡させることができるこ
とから好ましい方法である。また、該一部成分の
溶解除去の工程の前と後で高速流体流の処理を行
なつてもよい。また、銀面形成用樹脂を付与し銀
面層を形成した後、かかる該一部成分の溶解除去
を行なうと更に柔軟な風合が得られるので特に好
ましい。
こうして高速流体流を用いて、極細繊維およ
び/またはその束を緻密に交絡させることによ
り、シート状物はバインダーとしてのポリウレタ
ンエラストマーなどの樹脂を用いなくともシート
の形態保持性は優れているが、必要に応じてポリ
ウレタンエラストマーなどの樹脂の溶液又は分散
液を含浸し湿式又は乾式によつて凝固させてもよ
い。
しかる後、得られた繊維シートの極細繊維およ
び/またはその束が交絡した層へ前記した銀面層
用樹脂の溶液又は分散液をリバースロールコーテ
イング、グラビアコーテイング、ナイフコーテイ
ング、スリツトコーテイグ、スプレーなどの方法
で付与し、湿式又は乾式によつて凝固させ、ロー
ル面あるいはシート面重ね合わせ加圧、必要に応
じて加熱し、繊維と樹脂とを一体化せしめると同
時に表面の平滑化を行なう。ここで、樹脂を付与
する前に繊維シートにプレスなどの処理を行ない
表面の平滑化することも好ましい方法である。
こうして得られた銀付人工皮革を、一般に用い
られている酸性染料、酸化媒染染料、含金属酸性
染料、反応染料の中から選ばれた少なくとも1種
以上の染料を用いて着色を行なうことにより容易
に濃色に、しかも鮮明で深みのある色調を、全体
にわたつて着色された人工皮革を得ることができ
る。特に反応染料で着色すると堅牢性の良好な銀
付人工皮革が得られるので好ましい。
この着色法は、用いる染料の種類により異な
り、一般に言えないが、これらの染料を用いて一
般に染色する際の標準的手法に従えばよい。また
浸染法、捺染法いずれの手法を用いてもよいのは
いうまでもない。
以上のように、本発明の銀付人工皮革は、全体
にわたり鮮明かつ濃色にかつ堅牢性良好に着色さ
れ得、しかもその銀面は優美な綾と深みのある光
沢を有するものであり、また耐屈曲性、耐揉み性
等の耐久性にも優れている。更に本発明の銀付人
工皮革は、柔軟で強力が高い。このため、衣料用
の銀付人工皮革をはじめ、椅子、ソフアーなどの
家具用素材として、また靴用甲皮、ハンドバツ
グ、カバン、ベルト、袋物、手袋、ボールの表革
など各種の用途に好ましく用いることができる。
以下に示す実施例は、本発明をより明確にする
ためのものであつて、本発明はこれに限定される
ものではない。実施例において、部および%とあ
るのは特に記載のないかぎり重量に関するもので
ある。また平均交絡点間距離の値は100個の測定
値の平均値とした。
実施例 1 極細繊維成分として繊維1Kg当り8.0×10-2
ルのアミノ末端を有するナイロン−6が40部、結
合成分として粘度の異なる2種類のアクリル酸と
スチレンの共重合体を合計で60部の割合で、1フ
イラメント中に12本の島成分を有し、さらにその
島成分中に極細繊維成分が多数含まれる形態の高
分子相互配列体繊維を静止型混合器を装置した多
成分系紡糸装置を用いて形成した。
かかる高分子相互配列体繊維フイラメントから
得られる極細繊維数は約700本で、その平均繊度
は0.002デニールであつた。
次に該高分子相互配列体繊維を延伸、けん縮し
た後、カツトしステープルとした。次いでカー
ド・クロスラツパーを通してウエブを形成し、し
かる後ニードルパンチをして該高分子相互配列体
繊維を絡合させ目付365g/m2、密度0.18g/cm3
の不織布を得た。
次に孔径0.25mm、ピツチ1.5mmのノズルから100
Kg/cm2の圧力をかけた水を、ノズルを移動させな
がら、不織布の両面に高速で噴射接触させ同じ条
件でそれぞれ4回処理した。得られた不織布は、
特にその表層の高分子相互配列体繊維が極細繊維
やその束に枝分かれしており、かつ相互に緻密に
交絡した繊維構造を有するものであつた。この表
面の繊維交絡点間距離を測定したところ55μであ
つた。
次にポリエチレンブチレンアジペートと水添ジ
フエニルメタン−4,4′−ジイソシアネートから
なるプレポリマーをモル比35:65のN−メチル−
アミノ−ビス−プロピルアミンおよびヒドラジン
からなる混合伸長剤にて鎖伸長し、得られたポリ
ウレタンエラストマー溶液を固型分で5g/m2
なる様グラビアコーターで高速流体流で処理した
繊維シートに付与し、加熱エンボスロールに通し
てプレスし皮革様シボ模様を型押しした。
しかる後、高分子相互配列体繊維の結合成分を
トリクロルエチレンでほぼ完全に抽出除去した。
こうして得られたシート状物を次の条件にて常
圧で液流染色機を用いて染色し、通常の方法で仕
上げ加工を行なつた。
染色条件 染料:Irgalam Red Brown RL−200%:10%owf 染色温度×時間:98℃×75min 固着処理条件 固着剤;天然タンニン酸 固着温度×時間:80℃×20min こうして得られた銀付人工皮革は、全体に鮮明
かつ濃色に着色されており、その銀面は優美な綾
と、深みのある光沢を有しており、また柔軟で一
体感のある風合いのものであつた。かかる銀付人
工皮革をコートに仕立てたところ、そのシルエツ
トには、角ばつたところがなく、身体に密着する
様なドレープ性を示すと共に、その外観はあたか
も天然カーフと区別ができぬ程の艶を有するもの
であつた。また、堅牢性良好であつた。
実施例 2 実施例1と同一の高染着性ポリアミド50部、結
合成分にポリスチレン50部なる割合で1フイラメ
ント中に70本の極細繊維が含まれるごとき形態の
高分子相互配列体繊維の3.5デニール、51mmのも
のを用いて実施例1と同様の方法で不織布をつく
つた。この不織布の目付は650g/m2、厚みは3.4
mmであつた。
この不織布を80℃のポリビニルアルコール(以
下PVAという)の7%水溶液に浸漬しPVAの含
浸と同時に不織布の収縮を行ない乾燥して水分を
除去した後、トリクロルエチレン中につけ、浸
漬、絞液をくり返し該高分子相互配列体繊維の結
合成分を抽出除去し乾燥した。得られた不織布は
極細繊維が実質的に束のまま交絡した不織布であ
つた。
次にこの両面に孔径0.13mm、ピツチ0.6mmのノ
ズルを用いて50Kg/cm2の圧力をかけた水を高速で
噴射させ、同じ条件でそれぞれの面に合計3回ず
つの処理を行ないPVAの溶解と同時に枝分かれ、
交絡を行なつた。それぞれ最後の1回はノズル振
動させながら処理し、PVAを除去後水を含んだ
状態のままマングルを通してニツプした後乾燥し
た。得られた不織布の表層はもとの極細繊維束が
高度に枝分かれしており、かつ緻密に交絡した繊
維構造を有するものであつた。
次いでポリエチレンアジペートとポリブチレン
アジペートとの混合ジオールとp、p′−ジフエニ
ルメタンジイソシアネートのプレポリマーをエチ
レングリコールで鎖伸長して得られたポリウレタ
ンに極く少量カーボンブラツクを添加した7%ジ
メチルホルムアミド(以下DMFという)溶液を
含浸し表面に付着した液をスクレイパーで除去し
て水中へ導入して凝固した。しかる後80℃の熱水
中で十分洗浄し残存するPVAとDMFとを除去し
た。
しかる後、スライサーにてシートを半裁し、該
スライス面をサンドペーパーで軽くバフイングを
行ない極細繊維を毛羽立せた。次に反対側の高速
流体流で処理した側の表層に、ポリウレタンの溶
液にカーボンブラツクと染料を添加した塗料をグ
ラビアコータで付与し、乾燥、プレスして一体化
して複合体を形成しシボ賦型を行なつた。
こうして得られたシート状物を、酸性染料
Naylosan Blue F−GBLの10%owfの染料濃度
で液流染色機にて染色し、合成フイツクス剤で固
着処理した後、通常の仕上処理を施し仕上げた。
得られた銀付人工皮革は、全体にわたり鮮明な
濃い青色に着色され、反撥性の少ない一体感のあ
る風合のもので、片面は比較的毛足の長い極細繊
維の毛羽を有し、もう一方の面は銀面層の樹脂着
色と該極細繊維の高着色とが合まつて深みのある
光沢を有する上品な外観を呈し、また賦型したシ
ボ模様と染色工程で生じた揉みシボとが調和とた
優美なきめを有するものであり、天然皮革に極め
て類似したものであつた。
またかかる銀付人工皮革を用いて、ソフアーを
作成したところ、コーナー部も綺麗に仕上り、ス
ムーズな曲面が形成されていた。また釘で表面を
引掻いても簡単に傷がついたり、従来の様に表面
膜がはがれることもなく、汚れが付いても簡単に
水で濡した雑巾で拭取ることができた。
比較例 末端アミノ基含有量2.0×10-2モル(繊維1Kg
当り)のポリアミドを用いる以外は全く実施例2
と同様にして銀付人工皮革を得た。このものは実
施例2のごとく濃い青でなく淡青にしか着色され
ず、銀面は着色した樹脂の色相が主体で艶に優美
さがなく、又堅牢性の悪いものであつた。
【図面の簡単な説明】
図は銀面層における構成繊維を表面側から観察
したときの構成繊維の拡大模式図である。図にお
いてf1,f2,f3,f4,f5およびf6は構成繊維、a1
a2,a3,a4,a5,a6,a7,a8およびa9は構成繊維
の交絡点をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも片面に銀面層を有する銀付人工皮
    革において、該人工皮革は、繊維1Kg当り6.5〜
    15×10-2モルのアミノ基を分子末端に含有するポ
    リアミドからなる極細繊維から構成され、しかも
    該銀面層は該極細繊維および/またはその束の繊
    維交絡点間距離が200ミクロン以下に緻密交絡し
    た繊維構造体と樹脂とから主としてなる複合体に
    よつて形成されていることを特徴とする銀付人工
    皮革。 2 銀面層の下層は、極細繊維および/またはそ
    の束が相互に交絡しており、しかも該銀面層と該
    下層とは繊維が実質的に連続していることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の銀付人工皮
    革。 3 銀面層を形成する樹脂が分子内に第3級窒素
    を含有するポリウレタンエラストマーから主とし
    てなることを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の銀付人工皮革。
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