JPH0152486B2 - - Google Patents
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- JPH0152486B2 JPH0152486B2 JP15806182A JP15806182A JPH0152486B2 JP H0152486 B2 JPH0152486 B2 JP H0152486B2 JP 15806182 A JP15806182 A JP 15806182A JP 15806182 A JP15806182 A JP 15806182A JP H0152486 B2 JPH0152486 B2 JP H0152486B2
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
本発明は、ビスコースレーヨン高速紡糸方法に
関する。 ビスコースレーヨンの高速紡糸は、高速化に伴
い凝固浴抵抗が増大し、糸条の強伸度が低下する
のを防ぐ目的で、凝固浴を流動せしめる流浴紡糸
方法が数多く提案されている。 ビスコースレーヨンの高速紡糸で克服されるべ
き問題は、糸条の強伸度に加え、毛羽、切糸の発
生防止、糸条伸度の均一性保証であり、これらの
全てを満たし、効率良く紡糸する必要がある。 本発明者らは、既に知られている方法によりロ
ート付き流管での流浴紡糸を試みたが、前述した
問題のいずれかに直面し、生産技術として満足し
得る水準に達せず、従来の流浴紡糸方法では工業
的生産の実施に至らなかつた。 本発明者らは、かかる技術的現状に鑑み、糸条
の強伸度、毛羽、切糸、伸度の均一性を保証しな
がら、高速で、効率の良いビスコースレーヨンの
高速紡糸が可能な流浴式紡糸方法について改め
て、研究に着手し、ロート付き流管での凝固浴流
と糸条との関係に着目し、鋭意研究を重ねた結果
本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は、ビスコースレーヨンをロート
付き流管を用い、150〜300m/分で流浴紡糸する
にあたり、内面が円滑に形成されるロート付き流
管のロート内に紡口を位置せしめ、紡口面と流管
入口との間隔を20〜60mmにして凝固浴をロート付
き流管に導き、紡口面より5mm以内の凝固浴流の
レイノルズ数が500〜2000であることを特徴とす
るビスコースレーヨン高速紡糸方法にある。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において、ロート付き流管は、一端がロ
ート状に拡がり、そのせまくなつた点に小径のパ
イプである流管を接合し他端に至る形状をしたも
のである。ロート内に紡口を置き、紡口より吐出
された糸条をロート付き流管中で凝固浴流と併流
して流浴紡糸する。 先ず、紡口面より5mm以内のレイノルズ数
(Re)は500〜2000であることが重要である。こ
の領域のレイノルズ数が2000を越えると、紡口か
ら出て走行する糸条は、各単糸が、独立に、不規
則な周期でゆれ始め、このゆれは極端に大きく、
その巾は10mmを上まわる。このゆれは、糸条の走
行と共に伝播し、ロートと流管の接合部即ち、流
管入口でも消えることなく、糸条はロート付き流
管の内壁に当りながら走行してゆく、この為、得
られた糸条は、同一糸長方向に沿つて伸度のバラ
ツキが発生し、且つ長時間の連続運転により多数
の毛羽が発生し、この結果切糸も発生する。 この領域のレイノルズ数が2000以下において
は、走行糸条のゆれは全くなくなり、この結果、
ロート付き流管内壁への当りもなく、得られた伸
度の均一性は高く、長期連続運転を実施しても、
毛羽、切糸の発生は殆んど通常の工業生産レベル
に改善される。 本発明は、流浴紡糸で限られた領域での凝固浴
流のレイノルズ数を限定し、後記する流管入口ま
での距離と不連続な縮流への考慮とを組合せる事
により品質の良い糸条を、高紡速で、効率良く得
られる方法である。本発明において紡口面より5
mm離れた点の凝固浴流のレイノルズ数は2000以下
であるが、流管中の凝固浴流は5000以上、場合に
よつては25000に達するが、従来、考えられてい
た凝固浴流のレイノルズ数を5000以下にしなけれ
ば凝固浴流に乱れを生ずるという指摘とは異な
り、何等紡糸性への障害のない方法である。 紡口から5mm離れた点の凝固浴流のレイノルズ
数を低く取る事により、それ以降のレイノルズ数
が高くてもよい事が本発明方法の特色であり、こ
れにより高速紡糸が容易になる。 この理由は、恐らく、紡口面から5mm離れた点
の近傍までは吐出されたビスコースの表面凝固が
また充分ではなく、この領域に限り糸条は著しく
柔軟で、むしろ流動性のある状態であり、凝固浴
流の乱れの影響を受けるものと思われる。一方、
ビスコースの表面凝固は他の湿式紡糸原液に比し
て極めて早く、この為、紡口より吐出され5mm程
度凝固浴中を走行する事により表面凝固は完了
し、これ以降は、凝固浴の乱れの影響を受けぬも
のと思われる。 紡口面から5mm離れた点までの凝固浴流のレイ
ノルズ数を500以下にする事は可能ではあるが、
糸立時に糸条が通らない小径の流管となり、ま
た、ロートの大きなものを使用しなければなら
ず、作業性を考慮すれば工業的には使用できな
い。 次に、紡口面と流管入口との間隔を20〜60mmに
して凝固浴に不連続な縮流を与える事なく、ロー
ト付き流管に凝固浴を導びく。 不連続な縮流の発生は紡口がロートの外に置か
れているか、またはロートの中間に段がついてい
たり、ロートの拡がり角度が途中で変化している
場合に起る。なお本発明にいう「内面が円滑に形
成されるロート」とは、凝固浴と接触するロート
の内面が、凝固浴液に不連続な縮流を発生せしめ
る程度の内面の粗度、段差、拡がり角度の途中変
化などを有さないものをいう。 不連続な縮流を発生する縮流部が紡口より20〜
60mm離れた流管入口に凝固浴流が達するまでに与
えられると糸条は、ゆつくりとしたゆれが発生
し、これが糸条走行方向に伝播し、このゆれは流
管入口付近で増幅され、結果的に糸条は流管入口
付近の内壁への当りが見られ、糸条には毛羽が出
来る。 一方、該領域に不連続な縮流部を発生せしめぬ
様にした方法ではかかる糸ゆれの発生は見られな
い。長期連続運転を実施してみた場合、本発明で
得られる糸条は何等欠陥がないが、僅かでも該領
域に不連続な縮流部をもつた方法では、小さな毛
羽が多数く見られる。恐らく、ビスコースレーヨ
ンの紡糸では必ず発生するスカムのロート付き流
管の内壁への堆積が径時的に発生し、それにより
縮流が発生し、糸条ゆれ、糸条当りの結果径時的
に表面がスカムに覆われ平滑度を失つたロート付
き流管の内壁により毛羽を発生せしめているもの
と思われる。 紡口面と流管入口との間隔を20mm未満にする
と、流管入口までの糸ゆれが大きく、得られた糸
条は伸度が均一でなく、毛羽も多い。 従つて、紡口面より流管入口までの距離は20mm
以上が必要である。20mm未満では糸条の表面凝固
はなされているものの、内部凝固が不充分であ
り、その為に柔軟な糸条で、流管入口の複雑な流
れにゆり動かされる為に欠陥が発生するものと思
われる。 一方、紡口面より流管入口までの距離が大きく
なると糸ゆれの点では問題はないが、紡口と流管
の芯出しが難しく、又、部品が大きくなり取扱い
作業も難しく、凝固浴の抵抗が糸条に加わり過ぎ
る等の問題が出てくるので、実際にはこの間隔は
60mm以下である必要がある。流管中の凝固浴流の
レイノルズ数(Re)は11000〜25000の範囲に設
定することが好ましい。11000以下では紡糸速度
が上りにくく、25000以上では凝固浴流の乱れが
大きくなり毛羽が多発するようになる。 本発明の方法に於て、流管中の凝固浴流は、流
管内で糸条の速度より30〜80m/分だけ低い事が
好ましい。80m/分よりも更に低いと、得られた
糸条の強伸度が凝固浴の抵抗により低下する。
又、30m/分よりも差が少なくなると流管を出た
後で、凝固浴と糸条の分離が出来ず、糸条の引取
りが出来にくくなる。 又、用いる流管径は内径が3〜10mmである事が
好ましい。3mm未満では、糸立作業が出来にく
い。また10mmを越えると、それに応じて装置が大
きくなり、凝固浴の流量が膨大な量となりエネル
ギーコストが高くなる。 又、糸条の走行方向と凝固浴の流動方向は同一
であるが、この方向については上向き、下向き、
斜め上向き、斜め下向きにとれるが、本発明の一
実施例では下向きの実施態様を示している。 上記の本発明の方法を更に第1図に示す一例の
実施態様で説明する。 ロート付き流管は、ロート3とパイプ状の流管
4から成り、ロートと流管の接合部5で接合され
てなる。ロート3の内側に紡口1を置き、糸条2
は紡口より吐出されロート3を経て流管4を通
る。この間に凝固浴流はロート3、流管4の中を
糸条2と共に併流する。 本発明の方法は、紡口1の紡口面より、糸条走
行方向11に向けて、5mmまでの凝固浴流のレイ
ノルズ数(Re)を500〜2000とし、ロート3には
不連続な縮流部を与えず、ロート3と流管4の接
合部5が本発明でいう流管入口である。紡口を支
える紡口ホルダー12には、ビスコース供給管1
3が接続されている。凝固浴を供給する箱8に
は、紡口ホルダー12とロート付き流管を接合
し、凝固浴供給管10が設けられている。箱8に
は、紡口の組立分解等の機能の部品は組込まれて
いるが図示していない。 又、図中のD1は紡口面より5mm離れた点のロ
ート内径(mm)を示し、V1はこの真の凝固浴流
速(m/mm)を示し、更にD2は流管の内径(mm)
を示し、V2は流管中の凝固浴流速(m/mm)を
示し、V3は糸条の走行速度を示す。従つて、紡
口面より5mm離れた点のレイノルズ数をReで示
した場合、通常のビスコースレーヨンは、凝固浴
流の密度は1.27×1000Kg/m3、粘度は0.001Kg/
m・秒であり、Re=1.27×D1×V1×1000/60と
なる。 次に、実施例により本発明を説明する。 実施例 1 通常の組成を有するビスコース(セルロース8
重量%、架性ソーダ6重量%、落球粘度50秒、塩
点12、r価40)と通常の組成、凝固浴(硫酸10重
量%、芒硝20重量%、硫酸亜鉛1.1重量%、温度
52℃)を使用し、流管内径5mm、流管長さ800mm、
ロートの開口部内径65mm、流管入口(ロートと流
管の接合部)の内径が5mmで、ロート開口部と流
管接合部の距離が60mmで、ロート内面が円滑に形
成されてなり、不連続な縮流部のないロート流管
を使用し、紡口面と流管入口との間隔を50mmとし
た。 次に、ビスコースレーヨンの120デニール/26
フイラメントを紡糸した。凝固浴流の流速を変更
し、紡口面から5mm離れた点(ロートの内径は50
mm)の凝固浴流のレイノルズ数を各種水準に定め
て、テストNo.1,2、比較1とした。その結果を
第1表に示す。 紡口面より5mm離れた点の凝固浴流のレイノル
ズ数(Re)を各々、1500,2000とし、テストNo.
1、テストNo.2とした。テストNo.1、テストNo.2
では糸条の伸度斑σは0.9以下で、糸条の毛羽も
少なく、紡糸中の糸ゆれもなく良好な結果を得
た。一方、紡口面より5mm離れた点の凝固浴流の
レイノルズ数が2500の比較1では伸度斑σが1.21
と大きく、毛羽も多く、紡糸中の糸ゆれも大であ
つた。
関する。 ビスコースレーヨンの高速紡糸は、高速化に伴
い凝固浴抵抗が増大し、糸条の強伸度が低下する
のを防ぐ目的で、凝固浴を流動せしめる流浴紡糸
方法が数多く提案されている。 ビスコースレーヨンの高速紡糸で克服されるべ
き問題は、糸条の強伸度に加え、毛羽、切糸の発
生防止、糸条伸度の均一性保証であり、これらの
全てを満たし、効率良く紡糸する必要がある。 本発明者らは、既に知られている方法によりロ
ート付き流管での流浴紡糸を試みたが、前述した
問題のいずれかに直面し、生産技術として満足し
得る水準に達せず、従来の流浴紡糸方法では工業
的生産の実施に至らなかつた。 本発明者らは、かかる技術的現状に鑑み、糸条
の強伸度、毛羽、切糸、伸度の均一性を保証しな
がら、高速で、効率の良いビスコースレーヨンの
高速紡糸が可能な流浴式紡糸方法について改め
て、研究に着手し、ロート付き流管での凝固浴流
と糸条との関係に着目し、鋭意研究を重ねた結果
本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は、ビスコースレーヨンをロート
付き流管を用い、150〜300m/分で流浴紡糸する
にあたり、内面が円滑に形成されるロート付き流
管のロート内に紡口を位置せしめ、紡口面と流管
入口との間隔を20〜60mmにして凝固浴をロート付
き流管に導き、紡口面より5mm以内の凝固浴流の
レイノルズ数が500〜2000であることを特徴とす
るビスコースレーヨン高速紡糸方法にある。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において、ロート付き流管は、一端がロ
ート状に拡がり、そのせまくなつた点に小径のパ
イプである流管を接合し他端に至る形状をしたも
のである。ロート内に紡口を置き、紡口より吐出
された糸条をロート付き流管中で凝固浴流と併流
して流浴紡糸する。 先ず、紡口面より5mm以内のレイノルズ数
(Re)は500〜2000であることが重要である。こ
の領域のレイノルズ数が2000を越えると、紡口か
ら出て走行する糸条は、各単糸が、独立に、不規
則な周期でゆれ始め、このゆれは極端に大きく、
その巾は10mmを上まわる。このゆれは、糸条の走
行と共に伝播し、ロートと流管の接合部即ち、流
管入口でも消えることなく、糸条はロート付き流
管の内壁に当りながら走行してゆく、この為、得
られた糸条は、同一糸長方向に沿つて伸度のバラ
ツキが発生し、且つ長時間の連続運転により多数
の毛羽が発生し、この結果切糸も発生する。 この領域のレイノルズ数が2000以下において
は、走行糸条のゆれは全くなくなり、この結果、
ロート付き流管内壁への当りもなく、得られた伸
度の均一性は高く、長期連続運転を実施しても、
毛羽、切糸の発生は殆んど通常の工業生産レベル
に改善される。 本発明は、流浴紡糸で限られた領域での凝固浴
流のレイノルズ数を限定し、後記する流管入口ま
での距離と不連続な縮流への考慮とを組合せる事
により品質の良い糸条を、高紡速で、効率良く得
られる方法である。本発明において紡口面より5
mm離れた点の凝固浴流のレイノルズ数は2000以下
であるが、流管中の凝固浴流は5000以上、場合に
よつては25000に達するが、従来、考えられてい
た凝固浴流のレイノルズ数を5000以下にしなけれ
ば凝固浴流に乱れを生ずるという指摘とは異な
り、何等紡糸性への障害のない方法である。 紡口から5mm離れた点の凝固浴流のレイノルズ
数を低く取る事により、それ以降のレイノルズ数
が高くてもよい事が本発明方法の特色であり、こ
れにより高速紡糸が容易になる。 この理由は、恐らく、紡口面から5mm離れた点
の近傍までは吐出されたビスコースの表面凝固が
また充分ではなく、この領域に限り糸条は著しく
柔軟で、むしろ流動性のある状態であり、凝固浴
流の乱れの影響を受けるものと思われる。一方、
ビスコースの表面凝固は他の湿式紡糸原液に比し
て極めて早く、この為、紡口より吐出され5mm程
度凝固浴中を走行する事により表面凝固は完了
し、これ以降は、凝固浴の乱れの影響を受けぬも
のと思われる。 紡口面から5mm離れた点までの凝固浴流のレイ
ノルズ数を500以下にする事は可能ではあるが、
糸立時に糸条が通らない小径の流管となり、ま
た、ロートの大きなものを使用しなければなら
ず、作業性を考慮すれば工業的には使用できな
い。 次に、紡口面と流管入口との間隔を20〜60mmに
して凝固浴に不連続な縮流を与える事なく、ロー
ト付き流管に凝固浴を導びく。 不連続な縮流の発生は紡口がロートの外に置か
れているか、またはロートの中間に段がついてい
たり、ロートの拡がり角度が途中で変化している
場合に起る。なお本発明にいう「内面が円滑に形
成されるロート」とは、凝固浴と接触するロート
の内面が、凝固浴液に不連続な縮流を発生せしめ
る程度の内面の粗度、段差、拡がり角度の途中変
化などを有さないものをいう。 不連続な縮流を発生する縮流部が紡口より20〜
60mm離れた流管入口に凝固浴流が達するまでに与
えられると糸条は、ゆつくりとしたゆれが発生
し、これが糸条走行方向に伝播し、このゆれは流
管入口付近で増幅され、結果的に糸条は流管入口
付近の内壁への当りが見られ、糸条には毛羽が出
来る。 一方、該領域に不連続な縮流部を発生せしめぬ
様にした方法ではかかる糸ゆれの発生は見られな
い。長期連続運転を実施してみた場合、本発明で
得られる糸条は何等欠陥がないが、僅かでも該領
域に不連続な縮流部をもつた方法では、小さな毛
羽が多数く見られる。恐らく、ビスコースレーヨ
ンの紡糸では必ず発生するスカムのロート付き流
管の内壁への堆積が径時的に発生し、それにより
縮流が発生し、糸条ゆれ、糸条当りの結果径時的
に表面がスカムに覆われ平滑度を失つたロート付
き流管の内壁により毛羽を発生せしめているもの
と思われる。 紡口面と流管入口との間隔を20mm未満にする
と、流管入口までの糸ゆれが大きく、得られた糸
条は伸度が均一でなく、毛羽も多い。 従つて、紡口面より流管入口までの距離は20mm
以上が必要である。20mm未満では糸条の表面凝固
はなされているものの、内部凝固が不充分であ
り、その為に柔軟な糸条で、流管入口の複雑な流
れにゆり動かされる為に欠陥が発生するものと思
われる。 一方、紡口面より流管入口までの距離が大きく
なると糸ゆれの点では問題はないが、紡口と流管
の芯出しが難しく、又、部品が大きくなり取扱い
作業も難しく、凝固浴の抵抗が糸条に加わり過ぎ
る等の問題が出てくるので、実際にはこの間隔は
60mm以下である必要がある。流管中の凝固浴流の
レイノルズ数(Re)は11000〜25000の範囲に設
定することが好ましい。11000以下では紡糸速度
が上りにくく、25000以上では凝固浴流の乱れが
大きくなり毛羽が多発するようになる。 本発明の方法に於て、流管中の凝固浴流は、流
管内で糸条の速度より30〜80m/分だけ低い事が
好ましい。80m/分よりも更に低いと、得られた
糸条の強伸度が凝固浴の抵抗により低下する。
又、30m/分よりも差が少なくなると流管を出た
後で、凝固浴と糸条の分離が出来ず、糸条の引取
りが出来にくくなる。 又、用いる流管径は内径が3〜10mmである事が
好ましい。3mm未満では、糸立作業が出来にく
い。また10mmを越えると、それに応じて装置が大
きくなり、凝固浴の流量が膨大な量となりエネル
ギーコストが高くなる。 又、糸条の走行方向と凝固浴の流動方向は同一
であるが、この方向については上向き、下向き、
斜め上向き、斜め下向きにとれるが、本発明の一
実施例では下向きの実施態様を示している。 上記の本発明の方法を更に第1図に示す一例の
実施態様で説明する。 ロート付き流管は、ロート3とパイプ状の流管
4から成り、ロートと流管の接合部5で接合され
てなる。ロート3の内側に紡口1を置き、糸条2
は紡口より吐出されロート3を経て流管4を通
る。この間に凝固浴流はロート3、流管4の中を
糸条2と共に併流する。 本発明の方法は、紡口1の紡口面より、糸条走
行方向11に向けて、5mmまでの凝固浴流のレイ
ノルズ数(Re)を500〜2000とし、ロート3には
不連続な縮流部を与えず、ロート3と流管4の接
合部5が本発明でいう流管入口である。紡口を支
える紡口ホルダー12には、ビスコース供給管1
3が接続されている。凝固浴を供給する箱8に
は、紡口ホルダー12とロート付き流管を接合
し、凝固浴供給管10が設けられている。箱8に
は、紡口の組立分解等の機能の部品は組込まれて
いるが図示していない。 又、図中のD1は紡口面より5mm離れた点のロ
ート内径(mm)を示し、V1はこの真の凝固浴流
速(m/mm)を示し、更にD2は流管の内径(mm)
を示し、V2は流管中の凝固浴流速(m/mm)を
示し、V3は糸条の走行速度を示す。従つて、紡
口面より5mm離れた点のレイノルズ数をReで示
した場合、通常のビスコースレーヨンは、凝固浴
流の密度は1.27×1000Kg/m3、粘度は0.001Kg/
m・秒であり、Re=1.27×D1×V1×1000/60と
なる。 次に、実施例により本発明を説明する。 実施例 1 通常の組成を有するビスコース(セルロース8
重量%、架性ソーダ6重量%、落球粘度50秒、塩
点12、r価40)と通常の組成、凝固浴(硫酸10重
量%、芒硝20重量%、硫酸亜鉛1.1重量%、温度
52℃)を使用し、流管内径5mm、流管長さ800mm、
ロートの開口部内径65mm、流管入口(ロートと流
管の接合部)の内径が5mmで、ロート開口部と流
管接合部の距離が60mmで、ロート内面が円滑に形
成されてなり、不連続な縮流部のないロート流管
を使用し、紡口面と流管入口との間隔を50mmとし
た。 次に、ビスコースレーヨンの120デニール/26
フイラメントを紡糸した。凝固浴流の流速を変更
し、紡口面から5mm離れた点(ロートの内径は50
mm)の凝固浴流のレイノルズ数を各種水準に定め
て、テストNo.1,2、比較1とした。その結果を
第1表に示す。 紡口面より5mm離れた点の凝固浴流のレイノル
ズ数(Re)を各々、1500,2000とし、テストNo.
1、テストNo.2とした。テストNo.1、テストNo.2
では糸条の伸度斑σは0.9以下で、糸条の毛羽も
少なく、紡糸中の糸ゆれもなく良好な結果を得
た。一方、紡口面より5mm離れた点の凝固浴流の
レイノルズ数が2500の比較1では伸度斑σが1.21
と大きく、毛羽も多く、紡糸中の糸ゆれも大であ
つた。
【表】
実施例 2
実施例1と同じビスコースと凝固浴を用いて、
ビスコースレーヨンフイラメントの120デニー
ル/26フイラメントを紡糸した。用いたロート付
き流管は、流管内径5mm、流管長800mm、ロート
開口部内径110mmで、ロートと流管との接合部の
内径が5mm、ロートの開口部と流管との接合部の
距離が35mm、ロート内面は円滑に形成され、不連
続な縮流部のないロート付き流管である。紡口面
と流管入口との間隔を20mmとしたテストNo.3と、
17mmにした比較2と、40mmにした比較3の方法に
よつた。この時、紡口面より5mm離れたロートの
内径は、各々、テストNo.3では65mm、比較2では
56mm、比較3では110mmであつた。 流管内の凝固浴流速は180m/分とし、紡糸速
度は220m/分で紡糸した。その結果を第2表に
示す。 第2表から明らかな如く紡口面より5mm離れた
点の凝固浴流のレイノルズ数(Re)を1465とし、
紡口面と流管入口との間隔を20mmとして、紡口よ
り流管入口までに不連続な縮流部のないテストNo.
3は糸条の伸度斑σは0.79で、毛羽も少なく、紡
糸中の糸ゆれもなく良好な結果を得た。一方、紡
口面より5mm離れた点の凝固浴流のレイノルズ数
は1695で、紡口面より流管入口までに不連続な縮
流部はないが、紡口面と流管入口の間隔を17mmと
した比較2は、伸度斑σは1.56とバラツキが大き
く、毛羽も多く、好ましい結果は得られなかつ
た。 又、紡口面より5mm離れた点の凝固浴流のレイ
ノルズ数を861とし、紡口面と流管入口との間隔
を40mmとし、ロートの開口部が不連続な縮流部と
なつている比較3は、毛羽が多く、好ましい結果
は得られなかつた。
ビスコースレーヨンフイラメントの120デニー
ル/26フイラメントを紡糸した。用いたロート付
き流管は、流管内径5mm、流管長800mm、ロート
開口部内径110mmで、ロートと流管との接合部の
内径が5mm、ロートの開口部と流管との接合部の
距離が35mm、ロート内面は円滑に形成され、不連
続な縮流部のないロート付き流管である。紡口面
と流管入口との間隔を20mmとしたテストNo.3と、
17mmにした比較2と、40mmにした比較3の方法に
よつた。この時、紡口面より5mm離れたロートの
内径は、各々、テストNo.3では65mm、比較2では
56mm、比較3では110mmであつた。 流管内の凝固浴流速は180m/分とし、紡糸速
度は220m/分で紡糸した。その結果を第2表に
示す。 第2表から明らかな如く紡口面より5mm離れた
点の凝固浴流のレイノルズ数(Re)を1465とし、
紡口面と流管入口との間隔を20mmとして、紡口よ
り流管入口までに不連続な縮流部のないテストNo.
3は糸条の伸度斑σは0.79で、毛羽も少なく、紡
糸中の糸ゆれもなく良好な結果を得た。一方、紡
口面より5mm離れた点の凝固浴流のレイノルズ数
は1695で、紡口面より流管入口までに不連続な縮
流部はないが、紡口面と流管入口の間隔を17mmと
した比較2は、伸度斑σは1.56とバラツキが大き
く、毛羽も多く、好ましい結果は得られなかつ
た。 又、紡口面より5mm離れた点の凝固浴流のレイ
ノルズ数を861とし、紡口面と流管入口との間隔
を40mmとし、ロートの開口部が不連続な縮流部と
なつている比較3は、毛羽が多く、好ましい結果
は得られなかつた。
【表】
第2表中のRe※1,V1※2,V2※3,Re※
4、伸度斑σ※5、糸ゆれ※6は、実施例1と同
じ標示である。 実施例 3 実施例1と同じビスコースと凝固浴を用いて、
ビスコースレーヨンの120デニール/26フイラメ
ントを紡糸した。紡口面と流管入口との間隔を61
mmにして、紡口面より5mm離れた位置のロート内
径を60mmとして紡糸したテストNo.4と比較4を上
記方法で異つたロート付き流管で紡糸した。 テストNo.4に使用したロート付き流管は、流管
内径4mm、流管長1200mm、ロートの開口部内径74
mm、ロートと流管との接合部の内径4mm、ロート
の開口部と流管との接合部の距離が70mm、ロート
の内壁は不連続な縮流部のないものであつた。 比較4に用いたロート付き流管は、流管内径4
mm、流管長1200mm、ロートの開口部内径67mm、ロ
ートの流管部との接合部の内径4mm、ロートの開
口部と流管の接合部の距離が70mmである。又比較
4のロート流管内壁には不連続な縮流部があり、
開口部から14mmまでは、ロート内径の傾き角度
は、センターラインに対し4゜で、その点より流管
入口までのロート内壁の傾きは25゜である。 その結果を第3表に示す。 テストNo.4は良好な結果を得たが、紡口より流
管入口までの間に縮流部を有する比較4は毛羽が
多く、糸ゆれも見られ、満足のゆく結果は得られ
なかつた。
4、伸度斑σ※5、糸ゆれ※6は、実施例1と同
じ標示である。 実施例 3 実施例1と同じビスコースと凝固浴を用いて、
ビスコースレーヨンの120デニール/26フイラメ
ントを紡糸した。紡口面と流管入口との間隔を61
mmにして、紡口面より5mm離れた位置のロート内
径を60mmとして紡糸したテストNo.4と比較4を上
記方法で異つたロート付き流管で紡糸した。 テストNo.4に使用したロート付き流管は、流管
内径4mm、流管長1200mm、ロートの開口部内径74
mm、ロートと流管との接合部の内径4mm、ロート
の開口部と流管との接合部の距離が70mm、ロート
の内壁は不連続な縮流部のないものであつた。 比較4に用いたロート付き流管は、流管内径4
mm、流管長1200mm、ロートの開口部内径67mm、ロ
ートの流管部との接合部の内径4mm、ロートの開
口部と流管の接合部の距離が70mmである。又比較
4のロート流管内壁には不連続な縮流部があり、
開口部から14mmまでは、ロート内径の傾き角度
は、センターラインに対し4゜で、その点より流管
入口までのロート内壁の傾きは25゜である。 その結果を第3表に示す。 テストNo.4は良好な結果を得たが、紡口より流
管入口までの間に縮流部を有する比較4は毛羽が
多く、糸ゆれも見られ、満足のゆく結果は得られ
なかつた。
【表】
【表】
第3表中のRe※1,V1※2,V2※3,Re※
4、伸度斑σ※5、糸ゆれ※6は、実施例1と同
一の標示である。
4、伸度斑σ※5、糸ゆれ※6は、実施例1と同
一の標示である。
第1図は本発明のビスコースレーヨン高速紡糸
方法の実施態様の一例を示す図である。 1……紡口、2……糸条、3……ロート、4…
…流管、5……ロート流管の接合部、8……箱、
10……凝固浴供給管、11……糸条走行方向、
12……紡口ホルダー、13……ビスコース供給
パイプ。
方法の実施態様の一例を示す図である。 1……紡口、2……糸条、3……ロート、4…
…流管、5……ロート流管の接合部、8……箱、
10……凝固浴供給管、11……糸条走行方向、
12……紡口ホルダー、13……ビスコース供給
パイプ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ビスコースレーヨンをロート付き流管を用
い、150〜300m/分で流浴紡糸するにあたり、 (イ) 内面が円滑に形成されるロート付き流管の、 (ロ) ロート内に紡口を位置せしめ、 (ハ) 紡口面と流管入口との間隔を20〜60mmにして
凝固浴をロート付き流管に導き、 (ニ) 紡口面より5mm以内の凝固浴流のレイノルズ
数を500〜2000とすること を特徴とするビスコースレーヨン高速紡糸方法。 2 流管中の凝固浴流速が糸条の走行速度より30
〜80m/分低い事を特徴とする特許請求の範囲第
1項に記載のビスコースレーヨン高速紡糸方法。 3 流管の内径が3〜10mmである事を特徴とする
特許請求の範囲第1又は2項に記載のビスコース
レーヨン高速紡糸方法。 4 流管中の凝固浴流のレイノルズ数が11000〜
25000である事を特徴とする特許請求の範囲第1,
2又は3項に記載のビスコースレーヨン高速紡糸
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15806182A JPS5947416A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | ビスコ−スレ−ヨン高速紡糸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15806182A JPS5947416A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | ビスコ−スレ−ヨン高速紡糸方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5947416A JPS5947416A (ja) | 1984-03-17 |
| JPH0152486B2 true JPH0152486B2 (ja) | 1989-11-09 |
Family
ID=15663438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15806182A Granted JPS5947416A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | ビスコ−スレ−ヨン高速紡糸方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5947416A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2603971B2 (ja) * | 1987-11-09 | 1997-04-23 | 旭化成工業株式会社 | 流管式湿式紡糸法 |
| JPH04136683U (ja) * | 1991-06-11 | 1992-12-18 | 川崎重工業株式会社 | 罫書装置 |
-
1982
- 1982-09-13 JP JP15806182A patent/JPS5947416A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5947416A (ja) | 1984-03-17 |
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