JPH0211574B2 - - Google Patents
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- JPH0211574B2 JPH0211574B2 JP57213324A JP21332482A JPH0211574B2 JP H0211574 B2 JPH0211574 B2 JP H0211574B2 JP 57213324 A JP57213324 A JP 57213324A JP 21332482 A JP21332482 A JP 21332482A JP H0211574 B2 JPH0211574 B2 JP H0211574B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
本発明は、1−フエニル−2,2−ジアルコキ
シプロパン類の製造方法に関するものである。 1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン
類は各種の濃薬、医薬品などの中間原料、たとえ
ば、L−α−メチルドーパを製造するための中間
体として利用される化合物であり、従来において
は1モルのフエニルアセチレン化合物と2モルの
アルコールとの反応による製造法などが利用され
ている。しかし、この製造法では原料として用い
るフエニルアセチレン化合物の入手が困難である
などの問題があつた。 本発明者らは、先にベンゼン環に置換基を有し
ていてもよい3−フエニルプロピレン類を、アル
コールとパラジウム塩類の触媒の存在下にて亜硝
酸アルキルエステルと接触させることを特徴とす
る1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン
類の製造方法、すなわち入手が容易な原料である
3−フエニルプロピレン類と亜硝酸アルキルエス
テルを用いる1−フエニル−2,2−ジアルコキ
シプロパン類の製造方法を開発し、特願昭57−
108526号として特許出願を行つた。 本発明者らは、その後研究を続けた結果、該製
造方法において、反応系にアミン類を存在させれ
ば、パラジウム塩類触媒単位量当りの目的物の生
成量がさらに増大すること、換言すれば高価なパ
ラジウム塩類の使用量を軽減できること、を見い
出し本発明に到達した。 本発明は、ベンゼン環に置換基を有していても
よい3−フエニルプロピレン類を、アルコールと
パラジウム塩類の触媒およびアミン類の存在下に
て亜硝酸アルキルエステルと接触させることを特
徴とする1−フエニル−2,2−ジアルコキシプ
ロパン類の製造方法を提供するものである。 次に本発明を詳しく説明する。 本発明の一方の原料は、3−フエニルプロピレ
ン類であり、この3−フエニルプロピレン類のベ
ンゼン環には置換基がついていてもよい。置換基
の例としては、水酸基、炭素数6個以内の低級ア
ルキル基、炭素数6個以内の低級アルコキシ基お
よびベンジルオキシ基などを挙げることができ
る。これらの置換基はベンゼン環に合計3個以内
の数でつくことができる。従つて、本発明で用い
る3−フエニルプロピレン類は、次の()式に
より表わすことができる。 (X、Y、Zはそれぞれ、水素原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基およびベンジル
オキシ基からなる群より選ばれた置換基で、X、
Y、Zは同一でも、それぞれ異なつていてもよ
い:あるいは、X、Y、Zのうちの任意の二つが
ベンゼン環の一部と共同して酸素原子を1〜2個
含有する5〜7員環の複素環を形成していてもよ
い) 上記の()式により表わされる3−フエニル
プロピレン類は、天然に存在する植物油から抽出
するか、あるいは、対応するベンゼンもしくは置
換ベンゼン化合物とハロゲン化合物とハロゲン化
アリル(CH2=CH−CH2Brなど)との反応など
により容易に入手できる。 本発明の他の一方の原料は、亜硝酸アルキルエ
ステルであり、これは()式により表わすこと
ができる。 RONO () (ここでRは、脂肪族、芳香族あるいは脂環族の
飽和あるいは不飽和のアルキル基であり、炭素数
1〜10のアルキル基もしくはベンジル基であるこ
とが好ましい)。 なお上記()式で、Rは、特にメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシルなどの脂肪族
基あるいはベンジルなどのアラルキル基であるこ
とが好ましく、なかでも炭素数1〜4の飽和脂肪
族アルキル基、すなわち、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブ
チルなどであることが好ましい。 本発明の製造法が基礎とする反応は、次のよう
に表わすことができる。 亜硝酸アルキルエステルは、上記の反応式から
もわかるように、3−フエニルプロピレン類1モ
ルに対して2モル以上用いる必要があり、実際の
反応においては3−フエニルプロピレン類1モル
に対して2〜5モル、好ましくは2.1〜3.5モル用
いる。 上記の反応は、アルコールとパラジウム塩類の
触媒の存在下にて有利に進行する。ここで用いる
アルコールの例としては、メチルアルコール、エ
チルアルコール、プロピルアルコール、ブチルア
ルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコ
ール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコー
ル、ノニルアルコール、デシルアルコール、ベン
ジルアルコールなどの炭素数1〜10のアルキル基
もしくはベンジル基を有するアルコールであるこ
とが好ましい。また反応に使用する亜硝酸アルキ
ルエステルのアルキル基と同じアルキル基を有す
るアルコールを用いることにより反応液からのア
ルコールの回収再使用が容易となるとの利点があ
るため、そのようなアルコールを選ぶことが好ま
しい。このようなアルコールは、使用する3−フ
エニルプロピレン類1モルに対して通常は1〜10
用いる。 なお、上記のアルコールは反応溶媒としても働
くため、特に他の溶媒を使用する必要はないが、
所望により、他の溶媒を用いることもできる。そ
のような溶媒としては、本発明が利用する反応に
対して実質的に不活性である限り、特に限定はな
いが、適当な溶媒の例としては、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどの低級脂肪酸エステル、ジオキサ
ン、ジブチルエーテル、テトラヒドロフランなど
のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環
族炭化水素、n−ヘキサンなどの脂肪族炭化水素
などを挙げることができる。 本発明において触媒として用いるパラジウムの
塩類の例としては、塩化パラジウム、臭化パラジ
ウム、ヨウ化パラジウム、酢酸パラジウム、硫酸
パラジウム、硝酸パラジウムなどを挙げることが
できる。本発明の製造法における触媒として特に
好ましいパラジウムの塩類は、塩化パラジウム、
臭化パラジウムなどのハロゲン化パラジウムであ
る。 触媒であるパラジウムの塩類は、3−フエニル
プロピレン類1モルに対して、一般に、0.0001〜
0.02モル、そして、好ましくは0.0005〜0.005モル
用いる。触媒の使用量がこの範囲の下限より少な
い場合には反応は充分に進まず、また触媒の使用
量は上記の範囲の上限より多くしても、反応速度
の向上に殆ど寄与せず、一方、触媒の回収に手数
が掛るようになり、また触媒回収時の触媒の損失
も増えるため好ましくない。 本発明において使用に供されるアミン類は、次
の()式により表わすことができる。 (ただし式中R1、R2、R3は、同一または相異な
り、水素原子または炭素数1〜6の低級アルキル
基を示し、またR1、R2、R3の2つがアルキレン
基であつて互いに結合して環を形成することもで
きる)。 このようなアミン類の例としては、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、ト
リヘキシルアミンなどの第三級アミン;ジメチル
アミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ
ブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルア
ミンなどの第二級アミン;メチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチ
ルアミン、ヘキシルアミンなどの第一級アミン;
ピペリジン、N−メチルピペリジン、N−エチル
ピペリジン、N−プロピルピペリジン、N−ブチ
ルピペリジン、N−ペンチルピペリジン、N−ヘ
キシルピペリジン、ピロリジン、N−メチルピロ
リジン、N−エチルピロリジン、N−プロピルピ
ロリジン、N−ブチルピロリジン、N−ペンチル
ピロリジン、N−ヘキシルピロリジンなどの環状
アミン類;などを挙げることができる。 これらアミン類は、パラジウム塩類触媒1モル
に対して0.1〜2モル、好ましくは0.2〜1モル使
用される。その使用量がこの範囲の下限値より少
ない場合には助触媒的効果が期待されず、また上
限値より多く使用しても格別の効果もなく、むし
ろ回収ロスが多くなるなど好ましくない。 上記の反応は、0〜150℃の温度で行なう。150
℃より高い温度では、異性化反応などの副反応が
進行しやすくなり、0℃より低い温度では、反応
速度が小さくなり実用的ではない。なお、実用上
特に好ましい反応温度は10〜90℃の範囲内の温度
である。また、反応時間は反応温度などの反応条
件によつても異なるが一般には10分〜5時間の範
囲内から選ばれる。 反応時の反応系の圧力には特に制限はないが、
通常は、常圧〜200Kg/cm2(ゲージ圧)の範囲の
圧力が選ばれる。 本発明は、たとえば、次のような方法により実
施することができる。 反応容器に原料の3−フエニルプロピレン類と
アルコール、アミン類そして触媒を入れ、これに
亜硝酸アルキルエステルを加えて所定の条件下で
反応を進行させる。ただし、これら原料、触媒な
どの添加順序には特に制限はない。反応終了後、
反応液を減圧蒸留して発生したNOガス、未反応
原料、アルコール、アミン類、目的の反応生成物
(1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン
類)などを分離取得する。ここで回収した未反応
原料、アルコールおよびアミン類は、循環利用す
ることができ、また同じく回収したNOガスは亜
硝酸エステルの製造に利用することもできる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 原料3−フエニルプロピレン0.10モル、亜硝酸
メチル0.25モル、メチルアルコール0.5、トリ
メチルアミン0.00025モルそして触媒の塩化パラ
ジウム0.0005モルを反応容器に仕込み、反応温度
20℃、反応時間1.5時間の条件にて反応を行なつ
た。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した目的
物である1−フエニル−2,2−ジメトキシプロ
パンの定量を行ない、原料の反応率95%、目的物
の収率85%、Pdターンオーバー数170との結果を
得た。なお、原料の反応率と目的物の収率とは次
に示す式に従い計算した値である(以後各例にお
いても同様)。 原料〔3−フエニルプロピレン類〕の反応率(%)=〔
原料の反応量(モル) ÷原料の仕込み量(モル)〕×100 目的物〔1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン
類〕の収率(%) =〔生成した目的物の量(モル)÷原料の仕
込み量(モル)〕×100 また、「Pdターンオーバー数」はパラジウム塩
類触媒の活性の目安になるもので、次式で計算し
た値である(以後の各例においても同様)。 Pdターンオーバー数=目的物の生成量(モル
)/仕込みパラジウム塩類触媒の量(モル) 比較例 1 トリメチルアミンを用いなかつた他は、実施例
1と同様の操作で実験を行なつた。その結果、原
料の反応率13%、目的物の収率11%、Pdターン
オーバー数22であつた。 実施例 2 原料の3−(3,4−ジメトキシフエニル)プ
ロピレン0.10モル、亜硝酸メチル0.25モル、メチ
ルアルコール0.5、トリエチルアミン0.00025モ
ルそして触媒の塩化パラジウム0.0005モルを反応
容器に仕込み、反応温度20℃、反応時間1.5時間
の条件にて反応を行なつた。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した目的
物である1−(3,4−ジメトキシフエニル)−
2,2−ジメトキシプロパンの定量、およびPd
ターンオーバーの数の計算を行つた。その結果を
第1表に示す。 実施例 3〜11 トリエチルアミンに代えて第1表に示した各種
アミン類を各々0.00025モル用いた他は、実施例
2と同様の操作で実験を行つた。その結果を第1
表に示す。 比較例 2 トリエチルアミンを用いなかつた他は、実施例
2と同様の操作で実験を行つた。その結果を第1
表に示す。
シプロパン類の製造方法に関するものである。 1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン
類は各種の濃薬、医薬品などの中間原料、たとえ
ば、L−α−メチルドーパを製造するための中間
体として利用される化合物であり、従来において
は1モルのフエニルアセチレン化合物と2モルの
アルコールとの反応による製造法などが利用され
ている。しかし、この製造法では原料として用い
るフエニルアセチレン化合物の入手が困難である
などの問題があつた。 本発明者らは、先にベンゼン環に置換基を有し
ていてもよい3−フエニルプロピレン類を、アル
コールとパラジウム塩類の触媒の存在下にて亜硝
酸アルキルエステルと接触させることを特徴とす
る1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン
類の製造方法、すなわち入手が容易な原料である
3−フエニルプロピレン類と亜硝酸アルキルエス
テルを用いる1−フエニル−2,2−ジアルコキ
シプロパン類の製造方法を開発し、特願昭57−
108526号として特許出願を行つた。 本発明者らは、その後研究を続けた結果、該製
造方法において、反応系にアミン類を存在させれ
ば、パラジウム塩類触媒単位量当りの目的物の生
成量がさらに増大すること、換言すれば高価なパ
ラジウム塩類の使用量を軽減できること、を見い
出し本発明に到達した。 本発明は、ベンゼン環に置換基を有していても
よい3−フエニルプロピレン類を、アルコールと
パラジウム塩類の触媒およびアミン類の存在下に
て亜硝酸アルキルエステルと接触させることを特
徴とする1−フエニル−2,2−ジアルコキシプ
ロパン類の製造方法を提供するものである。 次に本発明を詳しく説明する。 本発明の一方の原料は、3−フエニルプロピレ
ン類であり、この3−フエニルプロピレン類のベ
ンゼン環には置換基がついていてもよい。置換基
の例としては、水酸基、炭素数6個以内の低級ア
ルキル基、炭素数6個以内の低級アルコキシ基お
よびベンジルオキシ基などを挙げることができ
る。これらの置換基はベンゼン環に合計3個以内
の数でつくことができる。従つて、本発明で用い
る3−フエニルプロピレン類は、次の()式に
より表わすことができる。 (X、Y、Zはそれぞれ、水素原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基およびベンジル
オキシ基からなる群より選ばれた置換基で、X、
Y、Zは同一でも、それぞれ異なつていてもよ
い:あるいは、X、Y、Zのうちの任意の二つが
ベンゼン環の一部と共同して酸素原子を1〜2個
含有する5〜7員環の複素環を形成していてもよ
い) 上記の()式により表わされる3−フエニル
プロピレン類は、天然に存在する植物油から抽出
するか、あるいは、対応するベンゼンもしくは置
換ベンゼン化合物とハロゲン化合物とハロゲン化
アリル(CH2=CH−CH2Brなど)との反応など
により容易に入手できる。 本発明の他の一方の原料は、亜硝酸アルキルエ
ステルであり、これは()式により表わすこと
ができる。 RONO () (ここでRは、脂肪族、芳香族あるいは脂環族の
飽和あるいは不飽和のアルキル基であり、炭素数
1〜10のアルキル基もしくはベンジル基であるこ
とが好ましい)。 なお上記()式で、Rは、特にメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシルなどの脂肪族
基あるいはベンジルなどのアラルキル基であるこ
とが好ましく、なかでも炭素数1〜4の飽和脂肪
族アルキル基、すなわち、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブ
チルなどであることが好ましい。 本発明の製造法が基礎とする反応は、次のよう
に表わすことができる。 亜硝酸アルキルエステルは、上記の反応式から
もわかるように、3−フエニルプロピレン類1モ
ルに対して2モル以上用いる必要があり、実際の
反応においては3−フエニルプロピレン類1モル
に対して2〜5モル、好ましくは2.1〜3.5モル用
いる。 上記の反応は、アルコールとパラジウム塩類の
触媒の存在下にて有利に進行する。ここで用いる
アルコールの例としては、メチルアルコール、エ
チルアルコール、プロピルアルコール、ブチルア
ルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコ
ール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコー
ル、ノニルアルコール、デシルアルコール、ベン
ジルアルコールなどの炭素数1〜10のアルキル基
もしくはベンジル基を有するアルコールであるこ
とが好ましい。また反応に使用する亜硝酸アルキ
ルエステルのアルキル基と同じアルキル基を有す
るアルコールを用いることにより反応液からのア
ルコールの回収再使用が容易となるとの利点があ
るため、そのようなアルコールを選ぶことが好ま
しい。このようなアルコールは、使用する3−フ
エニルプロピレン類1モルに対して通常は1〜10
用いる。 なお、上記のアルコールは反応溶媒としても働
くため、特に他の溶媒を使用する必要はないが、
所望により、他の溶媒を用いることもできる。そ
のような溶媒としては、本発明が利用する反応に
対して実質的に不活性である限り、特に限定はな
いが、適当な溶媒の例としては、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどの低級脂肪酸エステル、ジオキサ
ン、ジブチルエーテル、テトラヒドロフランなど
のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環
族炭化水素、n−ヘキサンなどの脂肪族炭化水素
などを挙げることができる。 本発明において触媒として用いるパラジウムの
塩類の例としては、塩化パラジウム、臭化パラジ
ウム、ヨウ化パラジウム、酢酸パラジウム、硫酸
パラジウム、硝酸パラジウムなどを挙げることが
できる。本発明の製造法における触媒として特に
好ましいパラジウムの塩類は、塩化パラジウム、
臭化パラジウムなどのハロゲン化パラジウムであ
る。 触媒であるパラジウムの塩類は、3−フエニル
プロピレン類1モルに対して、一般に、0.0001〜
0.02モル、そして、好ましくは0.0005〜0.005モル
用いる。触媒の使用量がこの範囲の下限より少な
い場合には反応は充分に進まず、また触媒の使用
量は上記の範囲の上限より多くしても、反応速度
の向上に殆ど寄与せず、一方、触媒の回収に手数
が掛るようになり、また触媒回収時の触媒の損失
も増えるため好ましくない。 本発明において使用に供されるアミン類は、次
の()式により表わすことができる。 (ただし式中R1、R2、R3は、同一または相異な
り、水素原子または炭素数1〜6の低級アルキル
基を示し、またR1、R2、R3の2つがアルキレン
基であつて互いに結合して環を形成することもで
きる)。 このようなアミン類の例としては、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、ト
リヘキシルアミンなどの第三級アミン;ジメチル
アミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ
ブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルア
ミンなどの第二級アミン;メチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチ
ルアミン、ヘキシルアミンなどの第一級アミン;
ピペリジン、N−メチルピペリジン、N−エチル
ピペリジン、N−プロピルピペリジン、N−ブチ
ルピペリジン、N−ペンチルピペリジン、N−ヘ
キシルピペリジン、ピロリジン、N−メチルピロ
リジン、N−エチルピロリジン、N−プロピルピ
ロリジン、N−ブチルピロリジン、N−ペンチル
ピロリジン、N−ヘキシルピロリジンなどの環状
アミン類;などを挙げることができる。 これらアミン類は、パラジウム塩類触媒1モル
に対して0.1〜2モル、好ましくは0.2〜1モル使
用される。その使用量がこの範囲の下限値より少
ない場合には助触媒的効果が期待されず、また上
限値より多く使用しても格別の効果もなく、むし
ろ回収ロスが多くなるなど好ましくない。 上記の反応は、0〜150℃の温度で行なう。150
℃より高い温度では、異性化反応などの副反応が
進行しやすくなり、0℃より低い温度では、反応
速度が小さくなり実用的ではない。なお、実用上
特に好ましい反応温度は10〜90℃の範囲内の温度
である。また、反応時間は反応温度などの反応条
件によつても異なるが一般には10分〜5時間の範
囲内から選ばれる。 反応時の反応系の圧力には特に制限はないが、
通常は、常圧〜200Kg/cm2(ゲージ圧)の範囲の
圧力が選ばれる。 本発明は、たとえば、次のような方法により実
施することができる。 反応容器に原料の3−フエニルプロピレン類と
アルコール、アミン類そして触媒を入れ、これに
亜硝酸アルキルエステルを加えて所定の条件下で
反応を進行させる。ただし、これら原料、触媒な
どの添加順序には特に制限はない。反応終了後、
反応液を減圧蒸留して発生したNOガス、未反応
原料、アルコール、アミン類、目的の反応生成物
(1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン
類)などを分離取得する。ここで回収した未反応
原料、アルコールおよびアミン類は、循環利用す
ることができ、また同じく回収したNOガスは亜
硝酸エステルの製造に利用することもできる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 原料3−フエニルプロピレン0.10モル、亜硝酸
メチル0.25モル、メチルアルコール0.5、トリ
メチルアミン0.00025モルそして触媒の塩化パラ
ジウム0.0005モルを反応容器に仕込み、反応温度
20℃、反応時間1.5時間の条件にて反応を行なつ
た。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した目的
物である1−フエニル−2,2−ジメトキシプロ
パンの定量を行ない、原料の反応率95%、目的物
の収率85%、Pdターンオーバー数170との結果を
得た。なお、原料の反応率と目的物の収率とは次
に示す式に従い計算した値である(以後各例にお
いても同様)。 原料〔3−フエニルプロピレン類〕の反応率(%)=〔
原料の反応量(モル) ÷原料の仕込み量(モル)〕×100 目的物〔1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン
類〕の収率(%) =〔生成した目的物の量(モル)÷原料の仕
込み量(モル)〕×100 また、「Pdターンオーバー数」はパラジウム塩
類触媒の活性の目安になるもので、次式で計算し
た値である(以後の各例においても同様)。 Pdターンオーバー数=目的物の生成量(モル
)/仕込みパラジウム塩類触媒の量(モル) 比較例 1 トリメチルアミンを用いなかつた他は、実施例
1と同様の操作で実験を行なつた。その結果、原
料の反応率13%、目的物の収率11%、Pdターン
オーバー数22であつた。 実施例 2 原料の3−(3,4−ジメトキシフエニル)プ
ロピレン0.10モル、亜硝酸メチル0.25モル、メチ
ルアルコール0.5、トリエチルアミン0.00025モ
ルそして触媒の塩化パラジウム0.0005モルを反応
容器に仕込み、反応温度20℃、反応時間1.5時間
の条件にて反応を行なつた。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した目的
物である1−(3,4−ジメトキシフエニル)−
2,2−ジメトキシプロパンの定量、およびPd
ターンオーバーの数の計算を行つた。その結果を
第1表に示す。 実施例 3〜11 トリエチルアミンに代えて第1表に示した各種
アミン類を各々0.00025モル用いた他は、実施例
2と同様の操作で実験を行つた。その結果を第1
表に示す。 比較例 2 トリエチルアミンを用いなかつた他は、実施例
2と同様の操作で実験を行つた。その結果を第1
表に示す。
【表】
実施例 12
3−フエニルプロピレンを、3−(4−ヒドロ
キシ−3−メトキシフエニル)プロピレンに代え
た他は、実施例1と同様の操作で実験を行つた。
その結果、原料の3−(4−ヒドロキシ−3−メ
トキシフエニル)プロピレンの反応率90%、目的
物の1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフエニ
ル)−2,2−ジメトキシプロパンの収率78%、
およびPdターンオーバー数156との結果を得た。 実施例 13 3−フエニルプロピレンを、3−(3,4−メ
チレンジオキシフエニル)プロピレンに代えた他
は、実施例1と同様の操作で実験を行つた。その
結果、原料の3−(3,4−メチレンジオキシフ
エニル)プロピレンの反応率95%、目的物の1−
(3,4−メチレンジオキシフエニル)−2,2−
ジメトキシプロパンの収率88%、およびPdター
ンオーバー数176との結果を得た。 実施例 14〜20 3−(3,4−ジメトキシフエニル)プロピレ
ンに代えて、第2表に示した各種3−フエニルプ
ロピレン類を各々0.10モル用いた他は、実施例2
と同様の操作で実験を行つた。その結果を第2表
に示す。
キシ−3−メトキシフエニル)プロピレンに代え
た他は、実施例1と同様の操作で実験を行つた。
その結果、原料の3−(4−ヒドロキシ−3−メ
トキシフエニル)プロピレンの反応率90%、目的
物の1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフエニ
ル)−2,2−ジメトキシプロパンの収率78%、
およびPdターンオーバー数156との結果を得た。 実施例 13 3−フエニルプロピレンを、3−(3,4−メ
チレンジオキシフエニル)プロピレンに代えた他
は、実施例1と同様の操作で実験を行つた。その
結果、原料の3−(3,4−メチレンジオキシフ
エニル)プロピレンの反応率95%、目的物の1−
(3,4−メチレンジオキシフエニル)−2,2−
ジメトキシプロパンの収率88%、およびPdター
ンオーバー数176との結果を得た。 実施例 14〜20 3−(3,4−ジメトキシフエニル)プロピレ
ンに代えて、第2表に示した各種3−フエニルプ
ロピレン類を各々0.10モル用いた他は、実施例2
と同様の操作で実験を行つた。その結果を第2表
に示す。
【表】
実施例 21〜23
第3表に示した各種3−フエニルプロピレン類
を各々0.10モル用い、第3表に示した各種アミン
類を各々0.00025モル用い、さらに塩化パラジウ
ムに代えて臭化パラジウム0.0005モル用いた他
は、実施例1と同様の操作で実験を行つた。その
結果を第3表に示す。
を各々0.10モル用い、第3表に示した各種アミン
類を各々0.00025モル用い、さらに塩化パラジウ
ムに代えて臭化パラジウム0.0005モル用いた他
は、実施例1と同様の操作で実験を行つた。その
結果を第3表に示す。
【表】
実施例 24〜26
第4表に示した各種3−フエニルプロピレン類
を各々0.10モル、亜硝酸n−ブチル0.25モル、n
−ブチルアルコール0.5、トリエチルアミン
0.00025モルそして触媒の塩化パラジウム0.0005
モルを反応容器に仕込み、反応温度60℃、反応時
間1.5時間の条件にて反応を行つた。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した1−
フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン類の定
量、およびPdターンオーバー数の計算を行つた。
その結果を第4表に示す。
を各々0.10モル、亜硝酸n−ブチル0.25モル、n
−ブチルアルコール0.5、トリエチルアミン
0.00025モルそして触媒の塩化パラジウム0.0005
モルを反応容器に仕込み、反応温度60℃、反応時
間1.5時間の条件にて反応を行つた。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した1−
フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン類の定
量、およびPdターンオーバー数の計算を行つた。
その結果を第4表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ベンゼン環に置換基を有していてもよい3−
フエニルプロピレン類を、アルコールとパラジウ
ム塩類の触媒およびアミン類の存在下にて亜硝酸
アルキルエステルと接触させることを特徴とする
1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン類
の製造方法。 2 3−フエニルプロピレン類のベンゼン環に置
換基が存在しないことを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の1−フエニル−2,2−ジアルコ
キシプロパン類の製造方法。 3 3−フエニルフロピレン類のベンゼン環に、
水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基およ
びベンジルオキシ基からなる群より選ばれた1〜
3個の置換基が存在していることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の1−フエニル−2,2
−ジアルコキシプロパン類の製造方法。 4 3−フエニルプロピレン類のベンゼン環に、
そのベンゼン環の一部と共同して酸素原子を1〜
2個含有する5〜7員環の複素環を形成する置換
基が存在することを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の1−フエニル−2,2−ジアルコキシ
プロパン類の製造方法。 5 亜硝酸アルキルエステルのアルキル部分が炭
素数1〜10のアルキル基もしくはベンジル基であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン類
の製造方法。 6 アルコールを構成するアルキル部分が亜硝酸
アルキルエステルのアルキル部分と同一であるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の1−
フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン類の製
造方法。 7 触媒のパラジウム塩類が、パラジウムのハロ
ゲン化物であることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の1−フエニル−2,2−ジアルコキ
シプロパン類の製造方法。 8 アミン類が一般式 (ただし、式中R1、R2、R3は同一または相異な
り水素原子または炭素数1〜6の低級アルキル基
を示し、またR1、R2、R3の2つがアルキレン基
であつて互いに結合して環を形成することもでき
る。) で表わされる化合物であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の1−フエニル−2,2−
ジアルコキシプロパン類の製造方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57213324A JPS59104337A (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | 1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン類の製造方法 |
| EP83304362A EP0101223B1 (en) | 1982-08-06 | 1983-07-28 | process for producing phenylacetones |
| DE8383304362T DE3370616D1 (en) | 1982-08-06 | 1983-07-28 | Process for producing phenylacetones |
| US06/518,691 US4638094A (en) | 1982-08-06 | 1983-07-29 | Process for producing phenylacetones |
| DK357083A DK357083A (da) | 1982-08-06 | 1983-08-04 | Fremgangsmaade til fremstilling af phenylacetoner |
| HU832786A HU196049B (en) | 1982-08-06 | 1983-08-05 | New process for producing phenyl-acetones |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57213324A JPS59104337A (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | 1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン類の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59104337A JPS59104337A (ja) | 1984-06-16 |
| JPH0211574B2 true JPH0211574B2 (ja) | 1990-03-14 |
Family
ID=16637260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57213324A Granted JPS59104337A (ja) | 1982-08-06 | 1982-12-07 | 1−フエニル−2,2−ジアルコキシプロパン類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59104337A (ja) |
-
1982
- 1982-12-07 JP JP57213324A patent/JPS59104337A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59104337A (ja) | 1984-06-16 |
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