JPH0153657B2 - - Google Patents
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- JPH0153657B2 JPH0153657B2 JP57213323A JP21332382A JPH0153657B2 JP H0153657 B2 JPH0153657 B2 JP H0153657B2 JP 57213323 A JP57213323 A JP 57213323A JP 21332382 A JP21332382 A JP 21332382A JP H0153657 B2 JPH0153657 B2 JP H0153657B2
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- reaction
- alcohol
- phenylbutene
- catalyst
- palladium
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
本発明は、ベンジルアセトン類の新規な製造方
法に関するものである。 ベンジルアセトン類は、各種の農薬、医薬の中
間原料として有用な化合物である。また、例えば
4―ヒドロキシベンジルアセトンはラズベリーケ
トンとして知られる香料であり、4―ヒドロキシ
―3―メトキシベンジルアセトンはジンゲロンと
して知られ、シヨウガオールとともにシヨウガの
辛味の成分であるなど、ベンジルアセトン類その
ものでも用途がある。 従来、ベンジルアセトン類の製造方法として、
工業化学雑誌、57、42(1954)に、フエノールと
4―ヒドロキシ―2―ブタノンを酸触媒の存在下
に反応させる4―ヒドロキシベンジルアセトンの
製法が提案されている。この提案の方法では、樹
脂状物が多量生成するため目的物の分離にはん雑
な処理を必要としまた目的物の収率も約40〜60%
と必ずしも高いものではない。 該方法の改良法として、特公昭57−27096号公
報には、触媒としてH型陽イオン交換樹脂を用い
る方法につき提案されている。この提案におい
て、使用に供されるH型陽イオン交換樹脂は、機
械的強度およびイオン交換能力の持続の面から、
架橋度2〜12のものを適当な含水状態に保持して
使用されている。しかしこの様な種々制約が設け
られている触媒の使用にもかかわらず、原料であ
る4―ヒドロキシ―2―ブタノンの単独重合体の
生成は充分に抑制されていない。 また、ベンジルアセトン類の製造の別法とし
て、4―ヒドロキシベンズアルデヒドとアセトン
とをアルカリ触媒の存在下に脱水縮合させ、得ら
れる4―ヒドロキシベンジリデンアセトンをパラ
ジウム触媒を用いて水素還元する方法を挙げるこ
とができる。しかしこの方法では、最初の縮合反
応が進みにくく、原料の4―ヒドロキシベンズア
ルデヒドの転化率は、約50〜70%にとどまつてい
る。また原料の4―ヒドロキシベンズアルデヒド
が、カニツアロ反応によつて不均化反応を起こす
ため、目的物の選択率は約60〜70%にとどまつて
いる。 本発明は、工業的に有利なベンジルアセトン類
の新規製造方法を開発すべく、鋭意研究を行つ
た。 その結果、ベンゼン環に置換基を有していても
よい4―フエニルブテン―1類を、アルコールと
パラジウム塩類触媒の存在下にて亜硝酸アルキル
エステルと接触させ、次いでその生成物を加水分
解すれば、極めて高収率、高選択率でベンジルア
セトン類が得られることを見い出し、本発明に到
達した。 次に本発明を詳しく説明する。 本発明の一方の原料は、4―フエニルブデン―
1類であり、この4―フエニルブデン―1類のベ
ンゼン環には置換基がついていてもよい。置換基
の例としては、水酸基、炭素数6個以内の低級ア
ルキル基、および炭素数6個以内の低級アルコキ
シ基などを挙げることができる。これらの置換基
はベンゼン環に合計3個以内の数でつくことがで
きる。すなわち、本発明で用いる4―フエニルブ
テン―1類は、次の()式により表わすことが
できる。 (X、Y、Zはそれぞれ、水素原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基からなる群より
選ばれた置換基で、X、Y、Zは同一でも、それ
ぞれ異なつていてもよい:あるいは、X、Y、Z
のうちの任意の二つがベンゼン環の一部と共同し
て酸素原子を1〜2個含有する5〜7員環の複素
環を形成していてもよい。) 上記の()式により表わされる4―フエニル
ブテン―1類は、対応するベンゼンもしくは置換
ベンゼン化合物とハロゲン化ブテン(CH2=CH
―CH2―CH2Brなど)との反応などにより容易
に入手できる。 本発明の他の一方の原料は、亜硝酸アルキルエ
ステルであり、これは()式により表わすこと
ができる。 RONO () (ここでRは、脂肪族、芳香族あるいは脂環族
の飽和あるいは不飽和のアルキル基であり、炭素
数1〜10のアルキル基もしくはベンジル基である
ことが好ましい。) なお上記()式で、Rは、特にメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシルなどの脂肪族
基あるいはベンジルなどのアルキル基であること
が好ましく、なかでも炭素数1〜4の飽和脂肪族
アルキル基、すなわち、メチル、エチル、n―プ
ロピル、イソプロピル、n―ブチル、sec―ブチ
ルなどであることが好ましい。 本発明における反応機構は、明確には解明され
ていない。しかしまず下記反応式Aに従つて、4
―フエニルブテン―1類と亜硝酸アルキルエステ
ルとの接触により、4―フエニル―2,2―ジア
ルコキシブタン類が生成し、次いで該ブタン類が
下記反応式Bに従つて加水分解され、ベンジルア
セトン類を与えるものと推定される。 なお、各反応式において、X、Y、ZおよびR
はいずれも前記と同じ意味を有する。 亜硝酸アルキルエステルは、上記の反応式Aか
らもわかるように、4―フエニルブテン―1類1
モルに対して2モル以上用いる必要があり、実際
の反応においては4―フエニルブテン―1類1モ
ルに対して2〜5モル、好ましくは2.1〜3.5モル
用いる。 上記の反応式Aの反応は、アルコールとパラジ
ウム塩類の触媒の存在下にて有利に進行する。こ
こで用いるアルコールの例としては、メチルアル
コールエチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシ
ルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルア
ルコール、ノニルアルコール、デシルアルコー
ル、ベンジルアルコールなどの炭素数1〜10のア
ルキル基もしくはベンジル基を有するアルコール
であることが好ましい。また反応に使用する亜硝
酸アルキルエステルのアルキル基と同じアルキル
基を有するアルコールを用いることにより反応液
からのアルコールの回収再使用が容易となるとの
利点があるため、そのようなアルコールを選ぶこ
とが好ましい。このようなアルコールは、使用す
る4―フエニルブテン―1類1モルに対して通常
は1〜10用いる。 なお、上記のアルコールは反応溶媒としても働
くため、特に他の溶媒を使用する必要はないが、
所望により、他の溶媒を用いることもできる。そ
のような溶媒としては、本発明が利用する反応に
対して実質的に不活性である限り、特に限定はな
いが、適当な溶媒の例としては、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどの低級脂肪酸エステル、ジオキサ
ン、ジブチル、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水
素、n―ヘキサなどの脂肪族炭化水素などを挙げ
ることができる。 本発明において溶媒として用いるパラジウム塩
類の例としては、塩化パラジウム、臭化パラジウ
ム、ヨウ化パラジウム、酢酸パラジウム、硫酸パ
ラジウム、硝酸パラジウムなどを挙げることがで
きる。本発明の製造法における触媒として特に好
ましいパラジウムの塩類は、塩化パラジウム、臭
化パラジウムなどのハロゲン化パラジウムであ
る。 触媒のパラジウムの塩類は、4―フエニルブテ
ン―1類1モルに対して、一般に、0.001〜0.2モ
ル、そして、好ましくは0.005〜0.1モル用いる。
触媒の使用量がこの範囲の下限より少ない場合に
は反応は充分に進まず、また触媒の使用量を上記
の範囲の上限より多くしても、反応速度の向上に
殆ど寄与せず、一方、触媒の回収に手数が掛るよ
うになり、また触媒回収時の触媒の損失も増える
ため好ましくない。 上記の反応式Aの反応は、0〜150℃の温度で
行なう。150℃より高い温度では、異性化反応な
どの副反応が進行しやすくなり、0℃より低い温
度では、反応速度が小さくなり実用的ではない。
なお、実用上特に好ましい反応温度は10〜90℃の
範囲内の温度である。また、反応時間は反応温度
などの反応条件によつても異なるが一般には10分
〜5時間の範囲内から選ばれる。 反応時の反応系の圧力には特に制限はないが、
通常は、常圧〜200Kg/cm2(ゲージ圧)の範囲の
圧力が選ばれる。 次に反応生成物(前記反応式Aにみられるよう
に、4―フエニル―2,2―ジアルコキシブタン
類と推定される。)を、加水分解する。 加水分解の操作としては、前記4―フエニルブ
テン―1類と亜硝酸アルキルエステルと反応混合
物中に直接水を加えて行うこともできるが、その
反応混合物からパラジウム触媒、さらにはアルコ
ールを回収した系に水を加えて行つてもよい。ま
た、4―フエニルブテン―1類と亜硝酸アルキル
エステルとの反応系に、水を共存させてその反応
と同時加水分解反応を同時に行い、一挙にベンジ
ルアセトン類を生成することもできる。 添加する水の量は化学量論理的には、反応した
4―フエニルブテン―1類1モルに対し、水1モ
ルでもよいが、通常10〜100モル程度用いられる。 加水分解反応は、中性〜弱酸性で行うのがよい
が、4―フエニルブテン―1類と亜硝酸アルキル
エステルとの反応終了時の液は、多くの場合PH約
4程度の弱酸性を示すため、加水分解反応に先立
つて特別なPHの調整は不要である。 加水分解は、通常、5〜100℃の温度で0.1〜2
時間程度行えば充分である。 本発明の代表的実施法として、次の方法を挙げ
ることができる。 反応容器に原料の4―フエニルブテン―1類と
アルコール、そして触媒を入れ、これに亜硝酸ア
ルキルエステルを加えて所定の条件下で反応を進
行させる。ただし、これら原料、触媒などの添加
順序には特に制限はない。反応終了後、発生した
NOガスを分離取得し、パラジウム触媒を別分
離した後、所定量の水を添加し、所定の条件下で
加水分解反応を行なう。反応終了後、反応液を減
圧蒸留して、未反応原料、アルコール、目的の反
応生成物(ベンジルアセトン類)などを分離取得
する。ここで回収した未反応原料およびアルコー
ルは、循環利用することができ、また同じく回収
したNOガスは亜硝酸エステルの製造に利用する
こともできる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 原料の4―フエニルブテン―1類0.10モル、亜
硝酸メチル0.25モル、メチルアルコール0.5、
そして触媒の塩化パラジウム0.008モルを反応容
器に仕込み、反応温度20℃、反応時間1.5時間の
条件にて反応を行なつた。次いで、反応液からパ
ラジウム触媒を去した後、水50gを添加して、
反応温度20℃、反応時間1時間の条件にて加水分
解反応を行なつた。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した目的
物であるベンジルアセトンの定量を行ない、原料
の反応率100%、目的物の収率86%との結果を得
た。なお、原料の反応率と目的物の収率とは次に
示す式に従い計算した値である(以後の実施例に
おいても同様)。 原料〔4―フエニルブテン―1類〕の反応率
(%) =〔原料の反応量(モル )÷原料の仕込み量(モル)〕×100 目的物〔ベンジルアセトン類〕の収率(%) =〔生成した目的物の量(モル) ÷原料の仕込み量(モル)〕×100 実施例 2〜13 原料として第1表に示すような4―フエニルブ
テン―1類0.10モルを用い、また第1表に示すよ
うなパラジウム触媒0.008モルを用いた他は、実
施例1と同様の操作で実験を行なつた。その結果
を第1表に示す。なお、原料の反応率はいずれの
場合も100%であつた。
法に関するものである。 ベンジルアセトン類は、各種の農薬、医薬の中
間原料として有用な化合物である。また、例えば
4―ヒドロキシベンジルアセトンはラズベリーケ
トンとして知られる香料であり、4―ヒドロキシ
―3―メトキシベンジルアセトンはジンゲロンと
して知られ、シヨウガオールとともにシヨウガの
辛味の成分であるなど、ベンジルアセトン類その
ものでも用途がある。 従来、ベンジルアセトン類の製造方法として、
工業化学雑誌、57、42(1954)に、フエノールと
4―ヒドロキシ―2―ブタノンを酸触媒の存在下
に反応させる4―ヒドロキシベンジルアセトンの
製法が提案されている。この提案の方法では、樹
脂状物が多量生成するため目的物の分離にはん雑
な処理を必要としまた目的物の収率も約40〜60%
と必ずしも高いものではない。 該方法の改良法として、特公昭57−27096号公
報には、触媒としてH型陽イオン交換樹脂を用い
る方法につき提案されている。この提案におい
て、使用に供されるH型陽イオン交換樹脂は、機
械的強度およびイオン交換能力の持続の面から、
架橋度2〜12のものを適当な含水状態に保持して
使用されている。しかしこの様な種々制約が設け
られている触媒の使用にもかかわらず、原料であ
る4―ヒドロキシ―2―ブタノンの単独重合体の
生成は充分に抑制されていない。 また、ベンジルアセトン類の製造の別法とし
て、4―ヒドロキシベンズアルデヒドとアセトン
とをアルカリ触媒の存在下に脱水縮合させ、得ら
れる4―ヒドロキシベンジリデンアセトンをパラ
ジウム触媒を用いて水素還元する方法を挙げるこ
とができる。しかしこの方法では、最初の縮合反
応が進みにくく、原料の4―ヒドロキシベンズア
ルデヒドの転化率は、約50〜70%にとどまつてい
る。また原料の4―ヒドロキシベンズアルデヒド
が、カニツアロ反応によつて不均化反応を起こす
ため、目的物の選択率は約60〜70%にとどまつて
いる。 本発明は、工業的に有利なベンジルアセトン類
の新規製造方法を開発すべく、鋭意研究を行つ
た。 その結果、ベンゼン環に置換基を有していても
よい4―フエニルブテン―1類を、アルコールと
パラジウム塩類触媒の存在下にて亜硝酸アルキル
エステルと接触させ、次いでその生成物を加水分
解すれば、極めて高収率、高選択率でベンジルア
セトン類が得られることを見い出し、本発明に到
達した。 次に本発明を詳しく説明する。 本発明の一方の原料は、4―フエニルブデン―
1類であり、この4―フエニルブデン―1類のベ
ンゼン環には置換基がついていてもよい。置換基
の例としては、水酸基、炭素数6個以内の低級ア
ルキル基、および炭素数6個以内の低級アルコキ
シ基などを挙げることができる。これらの置換基
はベンゼン環に合計3個以内の数でつくことがで
きる。すなわち、本発明で用いる4―フエニルブ
テン―1類は、次の()式により表わすことが
できる。 (X、Y、Zはそれぞれ、水素原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基からなる群より
選ばれた置換基で、X、Y、Zは同一でも、それ
ぞれ異なつていてもよい:あるいは、X、Y、Z
のうちの任意の二つがベンゼン環の一部と共同し
て酸素原子を1〜2個含有する5〜7員環の複素
環を形成していてもよい。) 上記の()式により表わされる4―フエニル
ブテン―1類は、対応するベンゼンもしくは置換
ベンゼン化合物とハロゲン化ブテン(CH2=CH
―CH2―CH2Brなど)との反応などにより容易
に入手できる。 本発明の他の一方の原料は、亜硝酸アルキルエ
ステルであり、これは()式により表わすこと
ができる。 RONO () (ここでRは、脂肪族、芳香族あるいは脂環族
の飽和あるいは不飽和のアルキル基であり、炭素
数1〜10のアルキル基もしくはベンジル基である
ことが好ましい。) なお上記()式で、Rは、特にメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシルなどの脂肪族
基あるいはベンジルなどのアルキル基であること
が好ましく、なかでも炭素数1〜4の飽和脂肪族
アルキル基、すなわち、メチル、エチル、n―プ
ロピル、イソプロピル、n―ブチル、sec―ブチ
ルなどであることが好ましい。 本発明における反応機構は、明確には解明され
ていない。しかしまず下記反応式Aに従つて、4
―フエニルブテン―1類と亜硝酸アルキルエステ
ルとの接触により、4―フエニル―2,2―ジア
ルコキシブタン類が生成し、次いで該ブタン類が
下記反応式Bに従つて加水分解され、ベンジルア
セトン類を与えるものと推定される。 なお、各反応式において、X、Y、ZおよびR
はいずれも前記と同じ意味を有する。 亜硝酸アルキルエステルは、上記の反応式Aか
らもわかるように、4―フエニルブテン―1類1
モルに対して2モル以上用いる必要があり、実際
の反応においては4―フエニルブテン―1類1モ
ルに対して2〜5モル、好ましくは2.1〜3.5モル
用いる。 上記の反応式Aの反応は、アルコールとパラジ
ウム塩類の触媒の存在下にて有利に進行する。こ
こで用いるアルコールの例としては、メチルアル
コールエチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシ
ルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルア
ルコール、ノニルアルコール、デシルアルコー
ル、ベンジルアルコールなどの炭素数1〜10のア
ルキル基もしくはベンジル基を有するアルコール
であることが好ましい。また反応に使用する亜硝
酸アルキルエステルのアルキル基と同じアルキル
基を有するアルコールを用いることにより反応液
からのアルコールの回収再使用が容易となるとの
利点があるため、そのようなアルコールを選ぶこ
とが好ましい。このようなアルコールは、使用す
る4―フエニルブテン―1類1モルに対して通常
は1〜10用いる。 なお、上記のアルコールは反応溶媒としても働
くため、特に他の溶媒を使用する必要はないが、
所望により、他の溶媒を用いることもできる。そ
のような溶媒としては、本発明が利用する反応に
対して実質的に不活性である限り、特に限定はな
いが、適当な溶媒の例としては、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどの低級脂肪酸エステル、ジオキサ
ン、ジブチル、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水
素、n―ヘキサなどの脂肪族炭化水素などを挙げ
ることができる。 本発明において溶媒として用いるパラジウム塩
類の例としては、塩化パラジウム、臭化パラジウ
ム、ヨウ化パラジウム、酢酸パラジウム、硫酸パ
ラジウム、硝酸パラジウムなどを挙げることがで
きる。本発明の製造法における触媒として特に好
ましいパラジウムの塩類は、塩化パラジウム、臭
化パラジウムなどのハロゲン化パラジウムであ
る。 触媒のパラジウムの塩類は、4―フエニルブテ
ン―1類1モルに対して、一般に、0.001〜0.2モ
ル、そして、好ましくは0.005〜0.1モル用いる。
触媒の使用量がこの範囲の下限より少ない場合に
は反応は充分に進まず、また触媒の使用量を上記
の範囲の上限より多くしても、反応速度の向上に
殆ど寄与せず、一方、触媒の回収に手数が掛るよ
うになり、また触媒回収時の触媒の損失も増える
ため好ましくない。 上記の反応式Aの反応は、0〜150℃の温度で
行なう。150℃より高い温度では、異性化反応な
どの副反応が進行しやすくなり、0℃より低い温
度では、反応速度が小さくなり実用的ではない。
なお、実用上特に好ましい反応温度は10〜90℃の
範囲内の温度である。また、反応時間は反応温度
などの反応条件によつても異なるが一般には10分
〜5時間の範囲内から選ばれる。 反応時の反応系の圧力には特に制限はないが、
通常は、常圧〜200Kg/cm2(ゲージ圧)の範囲の
圧力が選ばれる。 次に反応生成物(前記反応式Aにみられるよう
に、4―フエニル―2,2―ジアルコキシブタン
類と推定される。)を、加水分解する。 加水分解の操作としては、前記4―フエニルブ
テン―1類と亜硝酸アルキルエステルと反応混合
物中に直接水を加えて行うこともできるが、その
反応混合物からパラジウム触媒、さらにはアルコ
ールを回収した系に水を加えて行つてもよい。ま
た、4―フエニルブテン―1類と亜硝酸アルキル
エステルとの反応系に、水を共存させてその反応
と同時加水分解反応を同時に行い、一挙にベンジ
ルアセトン類を生成することもできる。 添加する水の量は化学量論理的には、反応した
4―フエニルブテン―1類1モルに対し、水1モ
ルでもよいが、通常10〜100モル程度用いられる。 加水分解反応は、中性〜弱酸性で行うのがよい
が、4―フエニルブテン―1類と亜硝酸アルキル
エステルとの反応終了時の液は、多くの場合PH約
4程度の弱酸性を示すため、加水分解反応に先立
つて特別なPHの調整は不要である。 加水分解は、通常、5〜100℃の温度で0.1〜2
時間程度行えば充分である。 本発明の代表的実施法として、次の方法を挙げ
ることができる。 反応容器に原料の4―フエニルブテン―1類と
アルコール、そして触媒を入れ、これに亜硝酸ア
ルキルエステルを加えて所定の条件下で反応を進
行させる。ただし、これら原料、触媒などの添加
順序には特に制限はない。反応終了後、発生した
NOガスを分離取得し、パラジウム触媒を別分
離した後、所定量の水を添加し、所定の条件下で
加水分解反応を行なう。反応終了後、反応液を減
圧蒸留して、未反応原料、アルコール、目的の反
応生成物(ベンジルアセトン類)などを分離取得
する。ここで回収した未反応原料およびアルコー
ルは、循環利用することができ、また同じく回収
したNOガスは亜硝酸エステルの製造に利用する
こともできる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 原料の4―フエニルブテン―1類0.10モル、亜
硝酸メチル0.25モル、メチルアルコール0.5、
そして触媒の塩化パラジウム0.008モルを反応容
器に仕込み、反応温度20℃、反応時間1.5時間の
条件にて反応を行なつた。次いで、反応液からパ
ラジウム触媒を去した後、水50gを添加して、
反応温度20℃、反応時間1時間の条件にて加水分
解反応を行なつた。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した目的
物であるベンジルアセトンの定量を行ない、原料
の反応率100%、目的物の収率86%との結果を得
た。なお、原料の反応率と目的物の収率とは次に
示す式に従い計算した値である(以後の実施例に
おいても同様)。 原料〔4―フエニルブテン―1類〕の反応率
(%) =〔原料の反応量(モル )÷原料の仕込み量(モル)〕×100 目的物〔ベンジルアセトン類〕の収率(%) =〔生成した目的物の量(モル) ÷原料の仕込み量(モル)〕×100 実施例 2〜13 原料として第1表に示すような4―フエニルブ
テン―1類0.10モルを用い、また第1表に示すよ
うなパラジウム触媒0.008モルを用いた他は、実
施例1と同様の操作で実験を行なつた。その結果
を第1表に示す。なお、原料の反応率はいずれの
場合も100%であつた。
【表】
実施例 14
原料の4―フエニルブテン―1類0.10モル、亜
硝酸n―ブチル0.25モル、n―ブチルアルコール
0.5、そして触媒の塩化パラジウム0.008モルを
反応容器に仕込み、反応温度60℃、反応時間1.5
時間の条件にて反応を行なつた。次いで、反応液
からパラジウム触媒を去した後、水50gを添加
して、反応温度60℃、反応時間1時間の条件にて
加水分解反応を行なつた。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した目的
物であるベンジルアセトンの定量を行ない、原料
の反応率100%、目的物の収率83%との結果を得
た。 実施例 15〜26 原料として第2表に示すような4―フエニルブ
テン―1類0.10モルを用い、また第2表に示すよ
うなパラジウム触媒0.008モルを用いた他は、実
施例2と同様の操作で実験を行なつた。その結果
を第2表に示す。
硝酸n―ブチル0.25モル、n―ブチルアルコール
0.5、そして触媒の塩化パラジウム0.008モルを
反応容器に仕込み、反応温度60℃、反応時間1.5
時間の条件にて反応を行なつた。次いで、反応液
からパラジウム触媒を去した後、水50gを添加
して、反応温度60℃、反応時間1時間の条件にて
加水分解反応を行なつた。 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフイー
にかけて、反応液中の未反応原料と生成した目的
物であるベンジルアセトンの定量を行ない、原料
の反応率100%、目的物の収率83%との結果を得
た。 実施例 15〜26 原料として第2表に示すような4―フエニルブ
テン―1類0.10モルを用い、また第2表に示すよ
うなパラジウム触媒0.008モルを用いた他は、実
施例2と同様の操作で実験を行なつた。その結果
を第2表に示す。
【表】
実施例 27
4―(4―ヒドロキシフエニル)ブテン―
10.10モル、亜硝酸メチル0.25モル、メチルアル
コール0.5、水50g、そして触媒の塩化パラジ
ウム0.008モルを反応容器に仕込み、反応温度20
℃、反応時間1.5時間の条件にて反応を行なつた。
反応終了後、パラジウム触媒を去し得られた
液をガスクロマトグラフイーにかけて、未反応原
料と生成した目的物である4―ヒドロキシベンジ
ルアセトンの定量を行い、原料の反応率100%、
目的物の収率80%との結果を得た。 実施例 28 原料として4―(4―ヒドロキシ―3―メトキ
シフエニル)ブテン―10.10モルを用いた他は、
実施例27と同様の操作で実験を行つた。その結
果、原料の反応率は100%、目的物である4―ヒ
ドロキシ―3―メトキシベンジルアセトンの収率
は81%であつた。
10.10モル、亜硝酸メチル0.25モル、メチルアル
コール0.5、水50g、そして触媒の塩化パラジ
ウム0.008モルを反応容器に仕込み、反応温度20
℃、反応時間1.5時間の条件にて反応を行なつた。
反応終了後、パラジウム触媒を去し得られた
液をガスクロマトグラフイーにかけて、未反応原
料と生成した目的物である4―ヒドロキシベンジ
ルアセトンの定量を行い、原料の反応率100%、
目的物の収率80%との結果を得た。 実施例 28 原料として4―(4―ヒドロキシ―3―メトキ
シフエニル)ブテン―10.10モルを用いた他は、
実施例27と同様の操作で実験を行つた。その結
果、原料の反応率は100%、目的物である4―ヒ
ドロキシ―3―メトキシベンジルアセトンの収率
は81%であつた。
Claims (1)
- 1 ベンゼン環に置換基を有していてもよい4―
フエニルブテン―1類を、アルコールとパラジウ
ム塩類の触媒の存在下にて亜硝酸アルキルエステ
ルと接触させ、次いでその生成物を加水分解する
ことを特徴とするベンジルアセトン類の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57213323A JPS59104340A (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | ベンジルアセトン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57213323A JPS59104340A (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | ベンジルアセトン類の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59104340A JPS59104340A (ja) | 1984-06-16 |
| JPH0153657B2 true JPH0153657B2 (ja) | 1989-11-15 |
Family
ID=16637244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57213323A Granted JPS59104340A (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | ベンジルアセトン類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59104340A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5216024A (en) * | 1987-07-28 | 1993-06-01 | Baylor College Of Medicine | Cell growth inhibitors and methods of treating cancer and cell proliferative diseases |
-
1982
- 1982-12-07 JP JP57213323A patent/JPS59104340A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59104340A (ja) | 1984-06-16 |
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