JPH0211594B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0211594B2 JPH0211594B2 JP57207271A JP20727182A JPH0211594B2 JP H0211594 B2 JPH0211594 B2 JP H0211594B2 JP 57207271 A JP57207271 A JP 57207271A JP 20727182 A JP20727182 A JP 20727182A JP H0211594 B2 JPH0211594 B2 JP H0211594B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chloroform
- sen
- substance
- methanol
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P1/00—Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes
- C12P1/02—Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes by using fungi
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Mycology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Microbiology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Description
本発明は重要な生物学的活性を有する、新規な
微生物代謝産物SEN−128−A物質に関する。 本発明に係るSEN−128−Aは、この明細書に
おいてSEN−128−Bと称する物質とともにSEN
−128と総称される。SEN−128−Bは、SEN−
128−Aと同様の方法で得られ、同様の理化学的
性質及び生物的活性を有する物質である。 本発明に係るSEN−128−Aは次のような理化
学的性質を有する。 (a) 外観 無色針状結晶 (b) 融点 122〜127℃ (c) 元素分析 実測値 C:61.21 H:6.15 N:11.72 理論値 C:61.53 H:6.02 N:11.96 (d) 分子量 234(マススペクトル) (e) 分子式 C12H14N2O3 (f) 旋光度〔α〕24 D=0゜ C=0.5%(クロロホルム
中) (g) 紫外部吸収スペクトル 第1図、第2図に示す通りであり、メタノー
ル中及び酸性メタノール中で246mμ、315mμ
に極大吸収を示す。アルカリ性メタノール中で
237mμ、265mμ(肩)、300mμ(肩)に極大吸
収を示す。 (h) 赤外部吸収スペクトル 第3図に示す。 (i) 1H−NMRスペクトル 第4図に示す。 (j) 溶解性 クロロホルム、メタノール、酢酸エチル、ア
セトン、ジメチルスルホキシドに易溶、水に不
溶。 (k) 呈色反応 陽性:ヨード、過マンガン酸カリウム 陰性:塩化第二鉄、ニンヒドリン (l) Rf値 西独メルク社製シリカゲル(Art5554)を用
いた薄層クロマトグラフイーにおいて次のRf
値を示す。 展開溶媒 クロロホルム:メタノール=50:
1 0.75 展開溶媒 ベンゼン:酢酸エチル:クロロホ
ルム=1:1:1 0.58 (m) 中性、酸性、塩基性の区別 塩基性物質 本発明物質の生物学的性質は、以下の通りであ
る。 <血小板凝集抑制作用> (1) 材料及び方法 検体はジメチルスルホキシドに溶解して使用
する。溶媒の最終濃度は1%となるように調製
する。対照には同濃度のジメチルスルホキシド
を用いた。血小板凝集惹起物質として最終濃度
5μMのアデノシン−2−燐酸(以下ADPとい
う)150μMのアラキドン酸(以下AAという)、
及び10μg/mlのコラーゲンを用いた。 (2) 血小板の調製 体重2.0〜2.5Kgの雄家兎の総頚動脈より採血
し、3.8%のクエン酸三ナトリウムを10分の1
容血液に加えて軽く混ぜ、1300×gで2分間遠
心分離をして得た上清を多血小板血漿(以下
PRPという)とした。沈渣を更に1600×gで
10分間遠心分離して得た上清を乏血小板血漿
(以下PPPという)とした。 (3) 凝集能測定方法 血小板凝集メーターを使用し、血小板凝集に
よる吸光度の経時的変化を記録した。 即ち200μのPRPを採り、PPPとの差を一
定に調製した後、PRPに対照溶媒あるいは検
体を25μ加え撹拌し(100rpm)1分後に凝集
惹起物質を25μ加えて吸光度の変化を記録し
た。抑制率は対照の最大凝集率(A%)と検体
の最大凝集率(B%)より、次式に従つて求め
た。 抑制率(%)=(1−B/A)×100 検体温度を変えて抑制率を求め、それより
IC50(50%抑制する濃度)を求めた。結果は以
下のようである。
微生物代謝産物SEN−128−A物質に関する。 本発明に係るSEN−128−Aは、この明細書に
おいてSEN−128−Bと称する物質とともにSEN
−128と総称される。SEN−128−Bは、SEN−
128−Aと同様の方法で得られ、同様の理化学的
性質及び生物的活性を有する物質である。 本発明に係るSEN−128−Aは次のような理化
学的性質を有する。 (a) 外観 無色針状結晶 (b) 融点 122〜127℃ (c) 元素分析 実測値 C:61.21 H:6.15 N:11.72 理論値 C:61.53 H:6.02 N:11.96 (d) 分子量 234(マススペクトル) (e) 分子式 C12H14N2O3 (f) 旋光度〔α〕24 D=0゜ C=0.5%(クロロホルム
中) (g) 紫外部吸収スペクトル 第1図、第2図に示す通りであり、メタノー
ル中及び酸性メタノール中で246mμ、315mμ
に極大吸収を示す。アルカリ性メタノール中で
237mμ、265mμ(肩)、300mμ(肩)に極大吸
収を示す。 (h) 赤外部吸収スペクトル 第3図に示す。 (i) 1H−NMRスペクトル 第4図に示す。 (j) 溶解性 クロロホルム、メタノール、酢酸エチル、ア
セトン、ジメチルスルホキシドに易溶、水に不
溶。 (k) 呈色反応 陽性:ヨード、過マンガン酸カリウム 陰性:塩化第二鉄、ニンヒドリン (l) Rf値 西独メルク社製シリカゲル(Art5554)を用
いた薄層クロマトグラフイーにおいて次のRf
値を示す。 展開溶媒 クロロホルム:メタノール=50:
1 0.75 展開溶媒 ベンゼン:酢酸エチル:クロロホ
ルム=1:1:1 0.58 (m) 中性、酸性、塩基性の区別 塩基性物質 本発明物質の生物学的性質は、以下の通りであ
る。 <血小板凝集抑制作用> (1) 材料及び方法 検体はジメチルスルホキシドに溶解して使用
する。溶媒の最終濃度は1%となるように調製
する。対照には同濃度のジメチルスルホキシド
を用いた。血小板凝集惹起物質として最終濃度
5μMのアデノシン−2−燐酸(以下ADPとい
う)150μMのアラキドン酸(以下AAという)、
及び10μg/mlのコラーゲンを用いた。 (2) 血小板の調製 体重2.0〜2.5Kgの雄家兎の総頚動脈より採血
し、3.8%のクエン酸三ナトリウムを10分の1
容血液に加えて軽く混ぜ、1300×gで2分間遠
心分離をして得た上清を多血小板血漿(以下
PRPという)とした。沈渣を更に1600×gで
10分間遠心分離して得た上清を乏血小板血漿
(以下PPPという)とした。 (3) 凝集能測定方法 血小板凝集メーターを使用し、血小板凝集に
よる吸光度の経時的変化を記録した。 即ち200μのPRPを採り、PPPとの差を一
定に調製した後、PRPに対照溶媒あるいは検
体を25μ加え撹拌し(100rpm)1分後に凝集
惹起物質を25μ加えて吸光度の変化を記録し
た。抑制率は対照の最大凝集率(A%)と検体
の最大凝集率(B%)より、次式に従つて求め
た。 抑制率(%)=(1−B/A)×100 検体温度を変えて抑制率を求め、それより
IC50(50%抑制する濃度)を求めた。結果は以
下のようである。
【表】
以上の理化学的性質及び生物学的性質から
SEN−128−Aは文献未記載の新規物質であるこ
とが確認された。上述したようにSEN−128−A
は血小板凝集抑制作用という重要な生物学的性質
を有し、例えば血栓症等の治療薬として期待でき
る。 本発明において新規物質SEN−128−Aの生産
菌として使用される菌株(以下SEN−128株と称
する)は奈良県奈良市三月堂の土壌より分離され
たが、菌学的検索の結果、ストレプトミセス・メ
ラノスポロフアシエンス(Streptomyces
melanosporofaciens)に属する菌と同定され、
ストレプトミセス・メラノスポロフアシエンス
SEN−128(Streptomyces melanosporofaciens
SEN−128)と命名され、工業技術院微生物工業
技術研究所に微工研菌寄第6775号として寄託され
ている。 SEN−128株は次のような菌学的性質を有す
る。なお、実験の手順はインターナシヨナル・ス
トレプトミセス・プロジエクト(ISP)の実験法
(E.B.Shirling et al;intern.J.Systematic
Bacteriol.、vol.16(3)p.313〜340(1966))によつ
た。また培地は上記文献以外に産業別審査基準
「応用微生物工業」及びワツクスマン著(S.A.
Waksman:The Actinomycetes Vol.2(1961))
に例示されているものを使用した。色調の記載は
コンテイナー・コーポレーシヨン・オブ・アメリ
カ(Continer Corpolation of America)のカラ
ー・ハーモニー・マニユアル(Color Harmony
Manual)を参照して必要のある場合はこれを付
記した。 () ISPの方法による記載 (a) 形態学的特徴 顕微鏡下でよく分岐した基中菌糸から気菌
糸を生じ、10個以上の胞子の連鎖を認める。
胞子形成鎖は螺旋状を示しISPの基準によれ
ばセクシヨン・スパイラル(Section
Spirales)に属する。胞子は通常卵状〜球状
で、(0.45〜0.6)×(0.6×0.75)μ程度の大き
さを有し、電子顕微鏡による胞子表面構造は
皺型である。 以上の形態学的特徴はイースト・麦芽寒天
培地、グリセロール・アスパラギン寒天培地
その他の気菌糸を良好に形成する培地におい
て観察される。 (b) コロニーの色 胞子を充分着生した気菌糸の色調は、イー
スト・麦芽寒天培地、グリセロール・アスパ
ラギン寒天培地、オートミール寒天培地、ス
ターチ無機塩寒天培地、その他の気菌糸を良
好に形成する培地において灰色糸(Tresner
Backus Color Wheels)である。即ち、代
表的色調は明褐灰色(3fe)〜明るい灰色
(5fe〜7fe、Ashes)である。時に例えばス
ターチ無機塩寒天培地、イースト・麦芽寒天
培地上において、白色から淡黄色(1ba〜
1db)を帯び明るい灰色(5fe〜7fe)に至る。
またグルコース・アスパラギン寒天培地、オ
ートミール寒天培地、グリセロール・アスパ
ラギン寒天培地上など、ある種の培地ではコ
ロニーの一部が湿潤し、いわゆる“ハイグロ
スコピツク”状になり黒化する。 (c) 栄養菌糸(コロニー裏面)の色 イースト・麦芽寒天培地、グリセロール・
アスパラギン寒天培地で黄色、オートミール
寒天培地で淡黄色を呈する。スターチ無機塩
寒天培地上では通常無色であるが、時に黄色
味を帯びる。 (d) 培地の色(可溶性色素) メラノイド色素の産生:陰性 その他の色素の発生:イースト・麦芽寒天
培地、グリセロール・アスパラギン寒天培地
上で黄色、オートミール寒天培地上で淡黄色
の可溶性色素を産生する。スターチ無機塩寒
天培地では通常可溶性色素は産生しないが、
時に淡黄色を呈する。 (e) 炭素源の利用性 ISP記載糖の利用性 D−グルコース、L−アラビノース、D−
キシロース、D−マンニトール、D−フラク
トース、シユークロース、i−イノシトー
ル、ラフイノース、ラムノースを利用する。 その他の糖の利用性 ガラクトース、ラクトース、マンノース、
マルトース、サリシン、イヌリンを利用す
る。 () その他の性状
SEN−128−Aは文献未記載の新規物質であるこ
とが確認された。上述したようにSEN−128−A
は血小板凝集抑制作用という重要な生物学的性質
を有し、例えば血栓症等の治療薬として期待でき
る。 本発明において新規物質SEN−128−Aの生産
菌として使用される菌株(以下SEN−128株と称
する)は奈良県奈良市三月堂の土壌より分離され
たが、菌学的検索の結果、ストレプトミセス・メ
ラノスポロフアシエンス(Streptomyces
melanosporofaciens)に属する菌と同定され、
ストレプトミセス・メラノスポロフアシエンス
SEN−128(Streptomyces melanosporofaciens
SEN−128)と命名され、工業技術院微生物工業
技術研究所に微工研菌寄第6775号として寄託され
ている。 SEN−128株は次のような菌学的性質を有す
る。なお、実験の手順はインターナシヨナル・ス
トレプトミセス・プロジエクト(ISP)の実験法
(E.B.Shirling et al;intern.J.Systematic
Bacteriol.、vol.16(3)p.313〜340(1966))によつ
た。また培地は上記文献以外に産業別審査基準
「応用微生物工業」及びワツクスマン著(S.A.
Waksman:The Actinomycetes Vol.2(1961))
に例示されているものを使用した。色調の記載は
コンテイナー・コーポレーシヨン・オブ・アメリ
カ(Continer Corpolation of America)のカラ
ー・ハーモニー・マニユアル(Color Harmony
Manual)を参照して必要のある場合はこれを付
記した。 () ISPの方法による記載 (a) 形態学的特徴 顕微鏡下でよく分岐した基中菌糸から気菌
糸を生じ、10個以上の胞子の連鎖を認める。
胞子形成鎖は螺旋状を示しISPの基準によれ
ばセクシヨン・スパイラル(Section
Spirales)に属する。胞子は通常卵状〜球状
で、(0.45〜0.6)×(0.6×0.75)μ程度の大き
さを有し、電子顕微鏡による胞子表面構造は
皺型である。 以上の形態学的特徴はイースト・麦芽寒天
培地、グリセロール・アスパラギン寒天培地
その他の気菌糸を良好に形成する培地におい
て観察される。 (b) コロニーの色 胞子を充分着生した気菌糸の色調は、イー
スト・麦芽寒天培地、グリセロール・アスパ
ラギン寒天培地、オートミール寒天培地、ス
ターチ無機塩寒天培地、その他の気菌糸を良
好に形成する培地において灰色糸(Tresner
Backus Color Wheels)である。即ち、代
表的色調は明褐灰色(3fe)〜明るい灰色
(5fe〜7fe、Ashes)である。時に例えばス
ターチ無機塩寒天培地、イースト・麦芽寒天
培地上において、白色から淡黄色(1ba〜
1db)を帯び明るい灰色(5fe〜7fe)に至る。
またグルコース・アスパラギン寒天培地、オ
ートミール寒天培地、グリセロール・アスパ
ラギン寒天培地上など、ある種の培地ではコ
ロニーの一部が湿潤し、いわゆる“ハイグロ
スコピツク”状になり黒化する。 (c) 栄養菌糸(コロニー裏面)の色 イースト・麦芽寒天培地、グリセロール・
アスパラギン寒天培地で黄色、オートミール
寒天培地で淡黄色を呈する。スターチ無機塩
寒天培地上では通常無色であるが、時に黄色
味を帯びる。 (d) 培地の色(可溶性色素) メラノイド色素の産生:陰性 その他の色素の発生:イースト・麦芽寒天
培地、グリセロール・アスパラギン寒天培地
上で黄色、オートミール寒天培地上で淡黄色
の可溶性色素を産生する。スターチ無機塩寒
天培地では通常可溶性色素は産生しないが、
時に淡黄色を呈する。 (e) 炭素源の利用性 ISP記載糖の利用性 D−グルコース、L−アラビノース、D−
キシロース、D−マンニトール、D−フラク
トース、シユークロース、i−イノシトー
ル、ラフイノース、ラムノースを利用する。 その他の糖の利用性 ガラクトース、ラクトース、マンノース、
マルトース、サリシン、イヌリンを利用す
る。 () その他の性状
【表】
その他の培養基上の性状
グルコース・ペプトン・ゼラチン培地:
生育は良好で気菌糸はない。栄養菌糸、可溶
性色素は薄黄味薄褐色。ゼラチンを強く液化す
る。 セルロース: ツアペツクの硫酸塩溶液、ツアペツクの塩化
アンモニウム溶液のいずれでも生育良好。 トリプトーン・イースト培地: 生育は良好で可溶性色素は薄黄味薄褐色を呈
する。 (b) 生理的性状 ゼラチンの液化:陽性 硫酸塩の還元:陽性 スターチの水解能:陽性 ミルクの凝固:陽性 ミルクのペプトン化:陽性 硫化水素の産生:陰性 メラノイド色素の産生:陰性 チロシナーゼ:陰性 生育温度範囲: 5℃、10℃、15℃、20℃、25℃、28℃、
30℃、35℃、37℃、40℃、45℃、50℃でそ
れぞれ実験。10℃以下及び40℃以上では生
育せず、15℃、37℃で生育不良、他はいず
れも生育良好であるが、約28℃が最適温度
である。 生育PH範囲 PH4.5〜9.0で生育、PH6.0〜PH7.5が最適。 セルラーゼ:陽性 以上の菌学的性状より、本発明に使用する菌株
(SEN−128株)はストレプトミセス属に属する。
本菌株は灰色系の気菌糸を有し、スパイラル型の
形態的特徴を有し、胞子表面は皺型であり、栄養
菌糸、可溶性色素はいずれも黄色であり、メラニ
ン陰性であり、またある種の培地ではコロニーの
一部が湿潤し、ハイグロスコピツクとなり黒化す
るなどが主な特徴である。 これらの諸点を考慮して、文献〔Shirling、E.
B.and Gottlieb、D.Intern.J.Systematic
Bacteriol.、18(2)69〜189(1968);18(4)279〜392
(1968);19(4)391〜512(1969);22(4)265〜394
(1972)S.A.Waksman;The Actinomycetes
Vol.2(1961)〕を検索した結果、ストレプトミセ
ス・メラノスポロフアシエンスの範疇に属すると
同定された。更に、SEN−128株は血小板凝集抑
制作用を有する本発明物質である新規物質SEN
−128−A及びSEN−128−Bを産生するという
有用な特徴を有するので、ストレプトミセス・メ
ラノスポロフアシエンスSEN−128
(Streptomyces melanosporofaciens SEN−
128)と命名し、公知の菌株と区別した。 本発明における使用菌としては、上記したスト
レプトミセス・メラノスポロフアシエンスSEN
−128株及び本菌株を変異処理した変異株だけで
なく、ストレプトミセス属に属し、SEN−128−
Aを産生する菌であればすべて用いることができ
る。本発明の実施にあたつてはストレプトミセ
ス・メラノスポロフアシエンスSEN−128株を通
常の微生物の培養方法で培養することができる。
培地の栄養源としては一般に微生物の培養に利用
されるものが使用できる。即ち炭素源としてはグ
ルコース、デンプン粉等が、窒素源としては、大
豆粉、ペプトン、肉エキス、コーン・ステイー
プ・リツカー等が使用される。その他、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、炭酸
カルシウムの適量を加えると良好な結果を得、更
に、微量の鉄、マグネシウムの硫酸塩等を加えて
も良い。培養方法としては、静置培養、振盪培
養、深部撹拌通気培養が好ましい。培養温度は22
〜30℃、好ましくは24〜27℃、PHは通常で6〜8
で培養すれば、通常48〜72時間でSEN−128−A
物質が培養液中に産生される。SEN−128−Aの
抽出、単離には通常用いられる方法が広く採用可
能である。即ち培養液中より水と混和しない有機
溶媒、例えば酢酸エステル類、アルコール類、ケ
トン類、エーテル類等による抽出方法、活性炭等
による吸着法、シリカゲル、アルミナ等によるク
ロマト法を単独又は適当に組み合せて利用するこ
とができる。以下に実施例をあげて本発明を更に
詳しく説明する。 実施例 ストレプトミセス・メラノスポロフアシエンス
SEN−128株の斜面培養から、100mlの種培地
(澱粉2%、大豆粉1%、塩化ナトリウム0.5%、
塩化カリウム0.05%、硫酸マグネシウム0.05%、
硝酸ナトリウム0.2%、炭酸カルシウム0.35%、
PH7.0)をいれた500ml容のエルレンマイヤーフラ
スコに植菌し、27℃にて3日間振盪培養を行い、
種培養液を得た。 この種培養液200mlを6の醗酵培地(種培地
と同一培地)をいれた14ジアーフアーメンター
に接種し、28℃にて3日間通気撹拌培養(通気量
6/min、撹拌速度500rpm)を行つた。この
ようにして得た培養液50を菌体と別後、PH未
調整でn−ブタノール25を加え2回抽出を行つ
た。このn−ブタノール層を合わせ、減圧下で濃
縮乾固し、クロロホルム:水=1:1の溶液1
を加え、分配を行つた。これのクロロホルム層を
分取し、減圧下にて濃縮乾固し、油状物質1.5g
を得た。この油状物質をクロロホルムにて充填し
たシリカゲル(ワコーゲルC−200、和光純薬)
カラム1000ml上端に添加した。クロロホルム次に
クロロホルム:メタノール=100:1の溶媒を用
いて順次溶出し、30mlずつ分画した。活性物質を
含む分画を集め、減圧下にて濃縮乾固し、粗粉末
370mgを得た。これをクロロホルムに溶解して、
シリカゲル薄層(メルク社製、Art5744)にスポ
ツトして、クロロホルム:メタノール=20:1の
溶媒を用いて展開した。活性物質を含む画分をか
きとつてクロロホルムで抽出した。 溶媒を減圧下除去して更にクロロホルムに溶解
してシリカゲル薄層(メルク社、Art5744)にス
ポツトして酢酸エチル:ベンゼン:クロロホルム
=1:1:1の溶媒を用いて展開した。SEN−
128−Aの画分を薄層板よりかきとつてクロロホ
ルムで抽出した。減圧下に溶媒を除去後、メタノ
ールを用いて再結晶すると、無色板状結晶として
SEN−128−Aが50mg得られた。
性色素は薄黄味薄褐色。ゼラチンを強く液化す
る。 セルロース: ツアペツクの硫酸塩溶液、ツアペツクの塩化
アンモニウム溶液のいずれでも生育良好。 トリプトーン・イースト培地: 生育は良好で可溶性色素は薄黄味薄褐色を呈
する。 (b) 生理的性状 ゼラチンの液化:陽性 硫酸塩の還元:陽性 スターチの水解能:陽性 ミルクの凝固:陽性 ミルクのペプトン化:陽性 硫化水素の産生:陰性 メラノイド色素の産生:陰性 チロシナーゼ:陰性 生育温度範囲: 5℃、10℃、15℃、20℃、25℃、28℃、
30℃、35℃、37℃、40℃、45℃、50℃でそ
れぞれ実験。10℃以下及び40℃以上では生
育せず、15℃、37℃で生育不良、他はいず
れも生育良好であるが、約28℃が最適温度
である。 生育PH範囲 PH4.5〜9.0で生育、PH6.0〜PH7.5が最適。 セルラーゼ:陽性 以上の菌学的性状より、本発明に使用する菌株
(SEN−128株)はストレプトミセス属に属する。
本菌株は灰色系の気菌糸を有し、スパイラル型の
形態的特徴を有し、胞子表面は皺型であり、栄養
菌糸、可溶性色素はいずれも黄色であり、メラニ
ン陰性であり、またある種の培地ではコロニーの
一部が湿潤し、ハイグロスコピツクとなり黒化す
るなどが主な特徴である。 これらの諸点を考慮して、文献〔Shirling、E.
B.and Gottlieb、D.Intern.J.Systematic
Bacteriol.、18(2)69〜189(1968);18(4)279〜392
(1968);19(4)391〜512(1969);22(4)265〜394
(1972)S.A.Waksman;The Actinomycetes
Vol.2(1961)〕を検索した結果、ストレプトミセ
ス・メラノスポロフアシエンスの範疇に属すると
同定された。更に、SEN−128株は血小板凝集抑
制作用を有する本発明物質である新規物質SEN
−128−A及びSEN−128−Bを産生するという
有用な特徴を有するので、ストレプトミセス・メ
ラノスポロフアシエンスSEN−128
(Streptomyces melanosporofaciens SEN−
128)と命名し、公知の菌株と区別した。 本発明における使用菌としては、上記したスト
レプトミセス・メラノスポロフアシエンスSEN
−128株及び本菌株を変異処理した変異株だけで
なく、ストレプトミセス属に属し、SEN−128−
Aを産生する菌であればすべて用いることができ
る。本発明の実施にあたつてはストレプトミセ
ス・メラノスポロフアシエンスSEN−128株を通
常の微生物の培養方法で培養することができる。
培地の栄養源としては一般に微生物の培養に利用
されるものが使用できる。即ち炭素源としてはグ
ルコース、デンプン粉等が、窒素源としては、大
豆粉、ペプトン、肉エキス、コーン・ステイー
プ・リツカー等が使用される。その他、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、炭酸
カルシウムの適量を加えると良好な結果を得、更
に、微量の鉄、マグネシウムの硫酸塩等を加えて
も良い。培養方法としては、静置培養、振盪培
養、深部撹拌通気培養が好ましい。培養温度は22
〜30℃、好ましくは24〜27℃、PHは通常で6〜8
で培養すれば、通常48〜72時間でSEN−128−A
物質が培養液中に産生される。SEN−128−Aの
抽出、単離には通常用いられる方法が広く採用可
能である。即ち培養液中より水と混和しない有機
溶媒、例えば酢酸エステル類、アルコール類、ケ
トン類、エーテル類等による抽出方法、活性炭等
による吸着法、シリカゲル、アルミナ等によるク
ロマト法を単独又は適当に組み合せて利用するこ
とができる。以下に実施例をあげて本発明を更に
詳しく説明する。 実施例 ストレプトミセス・メラノスポロフアシエンス
SEN−128株の斜面培養から、100mlの種培地
(澱粉2%、大豆粉1%、塩化ナトリウム0.5%、
塩化カリウム0.05%、硫酸マグネシウム0.05%、
硝酸ナトリウム0.2%、炭酸カルシウム0.35%、
PH7.0)をいれた500ml容のエルレンマイヤーフラ
スコに植菌し、27℃にて3日間振盪培養を行い、
種培養液を得た。 この種培養液200mlを6の醗酵培地(種培地
と同一培地)をいれた14ジアーフアーメンター
に接種し、28℃にて3日間通気撹拌培養(通気量
6/min、撹拌速度500rpm)を行つた。この
ようにして得た培養液50を菌体と別後、PH未
調整でn−ブタノール25を加え2回抽出を行つ
た。このn−ブタノール層を合わせ、減圧下で濃
縮乾固し、クロロホルム:水=1:1の溶液1
を加え、分配を行つた。これのクロロホルム層を
分取し、減圧下にて濃縮乾固し、油状物質1.5g
を得た。この油状物質をクロロホルムにて充填し
たシリカゲル(ワコーゲルC−200、和光純薬)
カラム1000ml上端に添加した。クロロホルム次に
クロロホルム:メタノール=100:1の溶媒を用
いて順次溶出し、30mlずつ分画した。活性物質を
含む分画を集め、減圧下にて濃縮乾固し、粗粉末
370mgを得た。これをクロロホルムに溶解して、
シリカゲル薄層(メルク社製、Art5744)にスポ
ツトして、クロロホルム:メタノール=20:1の
溶媒を用いて展開した。活性物質を含む画分をか
きとつてクロロホルムで抽出した。 溶媒を減圧下除去して更にクロロホルムに溶解
してシリカゲル薄層(メルク社、Art5744)にス
ポツトして酢酸エチル:ベンゼン:クロロホルム
=1:1:1の溶媒を用いて展開した。SEN−
128−Aの画分を薄層板よりかきとつてクロロホ
ルムで抽出した。減圧下に溶媒を除去後、メタノ
ールを用いて再結晶すると、無色板状結晶として
SEN−128−Aが50mg得られた。
第1図は本発明物質SEN−128−Aのメタノー
ル中及び酸性メタノール中での紫外部吸収スペク
トルを表す。第2図は、本発明物質SEN−128−
Aのアルカリ性メタノール中での紫外部吸収スペ
クトルを表す。第3図は本発明物質SEN−128−
Aの臭化カリウム錠での赤外部吸収スペクトルを
表す。第4図は、本発明物質SEN−128−Aの重
水素化クロロホルム中でのNMR吸収スペクトル
(200MHz)を表す。
ル中及び酸性メタノール中での紫外部吸収スペク
トルを表す。第2図は、本発明物質SEN−128−
Aのアルカリ性メタノール中での紫外部吸収スペ
クトルを表す。第3図は本発明物質SEN−128−
Aの臭化カリウム錠での赤外部吸収スペクトルを
表す。第4図は、本発明物質SEN−128−Aの重
水素化クロロホルム中でのNMR吸収スペクトル
(200MHz)を表す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の理化学的性質を有する新規物質SEN
−128−A。 (a) 外観 無色針状結晶 (b) 融点 122〜127℃ (c) 元素分析 実測値 C:61.21 H:6.15 N:11.72 理論値 C:61.53 H:6.02 N:11.96 (d) 分子量 234(マススペクトル) (e) 分子式 C12H14N2O3 (f) 旋光度〔α〕24 D=0゜C=0.5%(クロロホルム
中) (g) 紫外部吸収スペクトル UV λMeOH nax 246nm(E1% 1cm=15000) 315nm(E1% 1cm=3750) (h) 赤外部吸収スペクトル IR(cm-1、KBr disc)1740、1640、1595、
1550、1400、1365、1310、1285、1110、830、
760 (i) 1H−NMRスペクトル 1H−NMR(δrpm) 7.06(1H、s)、7.10(1H、m)、4.07(2H、
t)、2.65(2H、t)、2.00〜2.28(2H、m)、
1.95(3H、s)、1.92(3H、d) (j) 溶解性 クロロホルム、メタノール、酢酸エチル、ア
セトン、ジメチルスルホキシドに易溶、水に不
溶。 (k) 呈色反応 陽性:ヨード、過マンガン酸カリウム 陰性:塩化第二鉄、ニンヒドリン (l) Rf値 西独メルク社製シリカゲル(Art5554)を用
いた薄層クロマトグラフイーにおいて次のRf
値を示す。 展開溶媒 クロロホルム:メタノール=50:
1 0.75 展開溶媒 ベンゼン:酢酸エチル:クロロホ
ルム=1:1:1 0.58 (m) 中性、酸性、塩基性の別 塩基性物質
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57207271A JPS59156289A (ja) | 1982-11-25 | 1982-11-25 | Sen−128−a物質及びその製法 |
| KR1019830005453A KR840006678A (ko) | 1982-11-25 | 1983-11-17 | Sen-128-a의 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57207271A JPS59156289A (ja) | 1982-11-25 | 1982-11-25 | Sen−128−a物質及びその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59156289A JPS59156289A (ja) | 1984-09-05 |
| JPH0211594B2 true JPH0211594B2 (ja) | 1990-03-14 |
Family
ID=16537026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57207271A Granted JPS59156289A (ja) | 1982-11-25 | 1982-11-25 | Sen−128−a物質及びその製法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59156289A (ja) |
| KR (1) | KR840006678A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0559692U (ja) * | 1992-01-10 | 1993-08-06 | 河西工業株式会社 | ポータブル式cdプレーヤー |
-
1982
- 1982-11-25 JP JP57207271A patent/JPS59156289A/ja active Granted
-
1983
- 1983-11-17 KR KR1019830005453A patent/KR840006678A/ko not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0559692U (ja) * | 1992-01-10 | 1993-08-06 | 河西工業株式会社 | ポータブル式cdプレーヤー |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59156289A (ja) | 1984-09-05 |
| KR840006678A (ko) | 1984-12-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPWO1999025719A1 (ja) | 新規生理活性物質スルフォスチン、その製造法及びその用途 | |
| JPS61268187A (ja) | 新規抗生物質sk−1071およびその製造法 | |
| JP2802097B2 (ja) | 新規な制癌抗生物質mi43―37f11及びその製造法 | |
| JP4521145B2 (ja) | 抗生物質カプラザマイシン類およびその製造法 | |
| JPH06234693A (ja) | 新規イソテトラセノン系物質及びその製造法 | |
| KR840001258B1 (ko) | 신항생물질 mf 266 물질의 제조방법 | |
| JPH0641067A (ja) | 新規カルパイン阻害物質kp−1241及びその製造法 | |
| JPH0211595B2 (ja) | ||
| JPH1045738A (ja) | 抗生物質エポキシキノマイシンcおよびdとその製造法ならびに抗リウマチ剤 | |
| US4686308A (en) | Novel physiologically active substance MH435 | |
| JPH09157266A (ja) | 新規抗生物質エポキシキノマイシンaおよびbとその製造法 | |
| JPH06211615A (ja) | Bu−4803t抗生物質 | |
| JPS59156289A (ja) | Sen−128−a物質及びその製法 | |
| JP3674955B2 (ja) | 新規制癌性抗生物質mj654−nf4物質及びその製造法 | |
| JPH08208644A (ja) | 新規抗生物質クレミマイシンとその製造法及び用途 | |
| JPH06339395A (ja) | 新規生理活性物質及びその製造法 | |
| JPH0495069A (ja) | 新規生理活性物質ec40 | |
| JPH0354104B2 (ja) | ||
| JPH0724579B2 (ja) | 新規微生物 | |
| JP2000072765A (ja) | A−1211物質 | |
| JPH11217382A (ja) | 抗生物質ツベラクトマイシンとその製造法 | |
| JPH05178838A (ja) | 新規抗生物質ピエリシジンb1 n−オキシドおよびその製造法 | |
| JPH04316573A (ja) | 新規化合物cf‐24、その使用および製造 | |
| JPS589690A (ja) | 抗生物質am−5344−a↓1およびその製造方法 | |
| JPS5826960B2 (ja) | 新規抗生物質およびその製造法 |