JPH02137694A - タングステン合金ロッドの製造方法 - Google Patents

タングステン合金ロッドの製造方法

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JPH02137694A
JPH02137694A JP1250411A JP25041189A JPH02137694A JP H02137694 A JPH02137694 A JP H02137694A JP 1250411 A JP1250411 A JP 1250411A JP 25041189 A JP25041189 A JP 25041189A JP H02137694 A JPH02137694 A JP H02137694A
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    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/40Making wire or rods for soldering or welding
    • B23K35/402Non-consumable electrodes; C-electrodes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C32/00Non-ferrous alloys containing at least 5% by weight but less than 50% by weight of oxides, carbides, borides, nitrides, silicides or other metal compounds, e.g. oxynitrides, sulfides, whether added as such or formed in situ
    • C22C32/001Non-ferrous alloys containing at least 5% by weight but less than 50% by weight of oxides, carbides, borides, nitrides, silicides or other metal compounds, e.g. oxynitrides, sulfides, whether added as such or formed in situ with only oxides
    • C22C32/0015Non-ferrous alloys containing at least 5% by weight but less than 50% by weight of oxides, carbides, borides, nitrides, silicides or other metal compounds, e.g. oxynitrides, sulfides, whether added as such or formed in situ with only oxides with only single oxides as main non-metallic constituents
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、酸化ランタンが添加された粒状タングステン
を圧縮、焼結、機械加工、及び再結晶の各処理を行うこ
とよりなるタングステン合金口・ノド、特にTIG溶接
、タングステンプラズマ溶接、タングステンプラズマ溶
断等に使用されるタングステン電極用ロッドの製造方法
に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕ラン
タン、トリウム、イツトリウム、ジルコニウム、及びセ
リウムの酸化物を添加したタングステンロッドは、何年
も前から市場にて入手可能となっている(DIN 32
52B参照)。タングステン電極に添加物としてこれら
の酸化物を含ませるのは、放電特性を改善するためであ
る。このうち最も頻繁に用いられている添加物は、酸化
トリウムであり、使用に際しては含量が4重量%以下と
される。
かかる酸化トリウム添加型タングステン電極がよく使用
される理由は、点火特性に優れ、アークの安定性が高く
、許容負荷電流も高く、且つ寿命が長いことにある。し
かしながら、酸化トリウムを添加したタングステン合金
は、−船釣に加工が困難であるとともに、焼結のために
要するエネルギー消費が大きいという問題がある。タン
グステン合金中における酸化トリウムは、タングステン
結晶粒間の界面に付着し、タングステンの再結晶を阻害
するものである。しかし、細いタングステンロッドを製
造する場合のように加工の程度を高くするには、高度な
再結晶が必要となる。
更に、酸化トリウムは放射能を有するという点でも望ま
しいものではない。特に、原子炉の建設現場等では、酸
化トリウムの有する放射能が、追加の放射能発生源とな
って、不利益が大となる。
タングステン合金ロッド、特にタングステン電極に含ま
せる添加物として、酸化トリウムに代わり得るもので、
而も環境への悪影響もなく、同時に製造上も有利なもの
を開発する努力もなされているが、現在までのところ評
価に値するほどの成功を納めていない。タングステン電
極において酸化ランタンを添加すれば、アーク安定性を
改善し、低電圧点火が可能となり、寿命が長くなること
は分かっているが、その添加率は現在までのところ約1
%の低率しか達成できていない。
酸化ランタンの添加重量比率を大きくできない理由の一
つは、酸化ランタンの比重が酸化トリウムのそれよりも
小さいことにある。すなわち、酸化トリウムでは1単位
の体積で添加すれば済むところを、酸化ランタンではそ
の1.8倍の体積で添加する必要がある。また、酸化ラ
ンタンも再結晶を阻害する作用があるため、たとえ再結
晶により機械加工を行い易くしようとしても、実際には
相当な加工コストを伴うことになる。
更に、酸化ランタンの添加重量比率を大きくできないも
う一つの理由は、酸化ランタンの添加比率を大きくする
と粒状タングステン圧縮体の安定性が低下することに求
められる。例えば、酸化ランタンを約1%含有する圧縮
体は約10分程度で崩壊してしまうことが分かっている
。また、酸化ランタンの含量を2%とすると、圧縮体の
崩壊は約2〜3分程度で起こってしまう。すなわち、酸
化ランタンを添加すると圧縮体内部の歪みが増加してそ
の崩壊を誘発するものであり、この作用は酸化ランタン
の添加量が多くなる程顕著となってくるのである。この
ような理由から、タングステン電極ド、特にタングステ
ン電極により多くの酸化ランタンを含ませる努力が従来
からなされているにもかかわらず、不成功に終わってい
るのである。
酸化ランタンが添加された粒状タングステンを圧縮、焼
結、機械加工、及び再結晶の各処理を行うことよりなる
タングステン合金ロッド、特にTIG溶接、タングステ
ンプラズマ溶接、タングステンプラズマ溶断等に使用さ
れるタングステン電極用ロッドの製造方法自体は、例え
ば西独公開特許第3.701.212号公報から公知で
あるが、上述した問題点はこの公知の方法にも当然に当
てはまる。また、この公知の方法では、酸化ランタンを
添加させる手段として、硝酸ランタン水溶液を使用する
ため、その調製に時間とエネルギーが消費されなければ
ないという問題もある。更に、この公知の方法では、ラ
ンタンの分布が合金ロッド全体に均一となるため、ラン
タンが有する再結晶阻害作用がロッドの外周部でも発揮
されてしまい、従ってロッドの加工が更に困難となる。
実際上、この公知の方法は、特に経済性の理由により殆
ど評価できる程の技術的意義は認められない。
本発明は、酸化ランタンを添加したタングステン合金ロ
ッドを製造する上記公知方法を改善するものであり、約
2重量%の酸化ランタンをタングステン合金ロッド、特
にタングステン電極に含ませるにあたりエネルギー消費
をできるだけ低減させることをその課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本発明は、酸化ランタン
が添加された粒状タングステンを圧縮、焼結、機械加工
、及び再結晶の各処理を行うことよりなるタングステン
合金ロッド、特にTIG溶接、タングステンプラズマ溶
接、タングステンプラズマ溶断等に使用されるタングス
テン電極用ロッドの製造方法において、 tal酸化ランタンを25〜30℃に少なくとも20時
間保持することにより、その平均粒径が0. 5〜2.
0μmとなるように調製し、 tblこのように調製された酸化ランタンを全重量に対
して1.8〜2.2重量%の割合で前記粒状タングステ
ンに添加し、 (cl得られた混合物を複数段階で加圧して圧縮させる
とともに、複数段階で加熱して焼結させる、ことを特徴
とするタングステン合金ロッドの製造方法を提供する。
本発明の好適な構成は、特許請求の範囲における従属請
求項及び以下の記載から明らかとなる。
〔効果及び好適な構成〕
上記構成から得られる作用については、後の実施例の説
明と併せて説明することとし、ここでは以上の構成から
得られる効果、並びに本発明の好適な構成について述べ
ることにする。
本発明の方法によれば、従来方法では達成できなかった
高い酸化ランタン含有率を何等の問題も伴うことなく達
成することが初めて可能になった。
また、本発明の方法により製造される溶接電極(タング
ステン合金ロッド)は、酸化トリウムを添加したタング
ステン電極よりも低い電圧で点火可能であるという点で
、点火特性に優れており、アーク安定性も改善され、寿
命も長くなるという効果がある。更に、ランタンでは放
射能は問題とならない。
タングステン−酸化ランタン合金はタングステン−酸化
トリウム合金よりも焼結温度が低くて済む。従って、タ
ングステン−酸化ランタン合金を焼結させるためのエネ
ルギー消費を低減することができる。
更に、本発明の方法では、従来方法のように焼結までに
必要な装置を個別且つ段階的に作動させる必要はなく、
各ロッドを作成するまでに必要な混合、圧縮及び焼結を
一連の操作として行うことができる。
本発明の方法においては、複数段階の加圧(但し、一連
に行われる)による圧縮を、複数段階の加熱(但し、一
連に行われる)による焼結とは別に行ってもよいし、焼
結(予備焼結を含む)と同時に行ってもよい。また、本
発明の方法で得られる圧縮体は寸法安定性が高いので、
高含有率の酸化ランタンを含むタングステン合金ロッド
、特にタングステン電極の製造に際しての融通性が極め
て高くなる。
予備段階として、酸化ランタンは体積増加処理により緩
和される。この体積増加処理は、酸化ランタンを25〜
30℃にて少なくとも20時間保持することにより行わ
れ、体積膨張の結果、酸化ランタンは崩壊して平均粒径
0.5〜2μmまで微細化される。この微細化された酸
化ランタンが、混合工程において粒状タングステンに添
加される。
本発明の好適な実施例では、体積増加(緩和)処理は酸
化ランタンを約25〜30℃で薄層状に保持することに
より行われる。
本発明において、複数段階の加圧圧縮工程は、2回の圧
力維持段階を含むことが好ましい。より具体的には、先
ず約1.5〜2.5分間かけて900〜1100バール
の一次圧力維持段階まで増圧して、この圧力に約1分間
維持した後、さらに約1.5〜2.5分間かけて170
0〜1900バールの二次圧力維持段階まで増圧して、
この圧力に約1分間維持し、次いで約1.5〜2.5分
間かけて約2200バールの最高圧縮圧力まで増圧する
のである。この最高圧縮圧力は約1〜2分間維持するの
が有利である。
一方、複数段階の加熱焼結工程も2回の温度維持段階を
含むのが有利である。より具体的には、先ず約4〜6分
間かけて900〜1100℃の一次温度維持段階まで昇
温して、この温度に約2〜4分間維持した後、さらに約
1〜3分間かけて1700〜1900℃の2次温度維持
段階まで昇温して、この温度に約2〜4分間維持し、次
いで約3〜5分間かけて約2700℃の最高焼結温度ま
で昇温するのである。この最高焼結温度は14〜16分
間維持することが望ましい。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しながら従来例
との比較において説明する。
先ず、第3図〜第6図に基づき、2%の酸化トリウムが
添加されたタングステン合金ロッド、特にタングステン
電極を製造するための従来方法について簡単に説明する
。この従来方法においては、平均粒径1μmの酸化トリ
ウムがタングステン金属粉に添加され、これに続く機械
的混合操作によって酸化トリウムが均一に分散される。
その後、混合物を圧縮工程にかけるのであるが、この圧
縮工程は油圧式による特定方向圧縮により(その後、予
備焼結が行われる)、又は等方向圧縮(isostat
ically)に行われる。尚、等方向圧縮では、加圧
後の減圧方向性は必ずしも問題ではない。第3図はこの
ようにして得られた圧縮体の拡大断面図であり、同図か
ら比較的粗大で均一な大きさのタングステン結晶粒間の
界面に酸化トリウムが均一に分布している様子が分かる
第4図は焼結後の状態を示す。この状態では、タングス
テン結晶粒は以前よりも小さくなっているが、かかる結
晶粒間の界面におけるThe、の分布状態が均一である
点は同じである。
焼結工程に続き、焼結後のロッドに予備的機械加工、す
なわちプレハンマリング(prehammer ing
)を施す。プレハンマリング後のロッドの断面は第5図
に示しており、同図からは、加工性に限りのあるタング
ステン結晶構造にrhoz粒子が均一に分散されている
ことが分かる。引き続いて行われる再結晶の結果得られ
たロッドの断面は、第6図に示されており、同図からは
、粗大化により加工がより容易になったタングステン結
晶構造にTh02粒子が均一に分散して存在しているこ
とが分かる。
一方、本発明に係るタングステン合金ロッド、特にタン
グステン電極の製造方法では、混合工程に先立って、酸
化ランタンを調製するための予備工程が行われる。すな
わち、この予備工程では、先ず平均粒径2〜2.5μm
の酸化ランタンが微細メツシュの水平振動シーブ(ho
rizontal oscillBt(ng 5iev
e)を用いて純化され、この結果、不純物や粗大な酸化
ランタン粒子が除去され、酸化うンタンの純度99.9
9%が達成される。次いで、このように高度に純化され
た酸化ランタン(LaJl又はより高い酸化状態)が、
平滑なコーティングの施された容器内に初期厚さ約2c
mの薄層状となるように入れられ、室温よりも若干高い
@度、すなわち約25〜30℃にて少なくとも20時間
保持(わかせ)される。この操作の結果、酸化ランタン
は所謂[ワーキングアウト(working out)
 Jと呼ばれている工程を受けることになる。すなわち
、一種の緩和工程であるこのワーキングアウト工程では
、酸化ランタン粒子の比容積が初期の値の約3〜4倍程
度に増加して、更に平均粒径0゜5μm程度の微細粒子
へと崩壊するのである。
次の混合工程では、上記純化及び緩和された酸化ランタ
ン1,8〜2.2重量%(全重量に対して)が粒状のタ
ングステンに添加され、混合操作により極めて均一に分
散される。
本発明によれば、次の圧縮工程では、得られる圧縮体の
崩壊を回避するために、複数段階にて加圧が行われる。
第1図の破線はタングステン−酸化トリウム合金ロッド
の経時的圧縮(圧力)曲線を示し、実線は2%の酸化ラ
ンタンを添加したタングステン合金ロッドの場合の圧縮
(圧力)曲線を示している。尚、圧縮は等方向的に行わ
れる。
2%の酸化ランタンを添jlu Lだタングステン合金
ロッドを製造する本発明の方法における圧縮工程では、
先ず約1000バールの一次圧力維持段階までの増圧が
行われるのであるが、その増圧速度はタングステン−酸
化1− IJウム合金ロッドにおける増圧速度よりも比
較的速いものとなっている。
第1図では、−次圧力維持段階は丁度1000バールで
あり、この圧力に約1分間維持される。次いで、2分間
かけて1800バールの圧力まで更に増圧される。この
圧力は二次圧力維持段階であり、−次圧力維持段階と同
様約1分間維持される。
最後に、更に2分間かけて2200バールの最高圧縮圧
力まで増圧され、この圧力で約1.5分間維持される。
その後の減圧は、圧力維持(停止)段階を介在させるこ
となく行われる。第1図において、両圧縮曲線を比較す
れば容易に分かるように、酸化ランタンを添加したタン
グステン合金ロッドの場合の最高圧縮圧力は酸化トリウ
ムを添加したタングステン合金ロッドの場合のそれより
も約100バール程度低くできる。従って、圧縮工程に
ついてみた場合、本発明の方法は従来方法よりもエネル
ギー消費が少なくて済むことになる。
第2図において、破線は酸化トリウムの添加されたタン
グステン合金ロッドの焼結温度曲線を示しており、実線
は酸化ランタンの添加されたタングステン合金ロッドの
焼結温度曲線を示している。
同図から分かるように、酸化トリウムの添加されたタン
グステン合金ロッドの場合には、約2800℃の最高焼
結温度までの昇温が直接的に行われるのに対して、本発
明に係る酸化ランタンの添加されたタングステン合金ロ
ッドの製造方法では、2回の温度維持段階を経由して最
高焼結温度までの昇温が行われる。第2図に示した実施
例では、−次温度維持段階は約1000℃にあり、5分
間かけてこの温度に到達する。この−次温度維持段階は
酸化ランタンの蒸発点(−次蒸発相)の領域にある。こ
の−次温度維持段階に続き、1分間かけて約1800℃
の二次温度維持段階(二次蒸発相)まで昇温され、この
温度に約3分間維持される。その後、約4分間かけて約
2700℃の最高焼結温度まで昇温される。酸化ランタ
ンを添加したタングステン合金ロッドの最高焼結温度は
、酸化トリウムを添加したタングステン合金ロッドの最
高焼結温度よりも約100℃低く、酸化ランタンの添加
量を多くすればさらに焼結温度は低くなる。このように
、焼結温度が低いことからも、本発明の製造方法がエネ
ルギー的に有利であることが理解される。
本発明において、焼結に必要な加熱は圧縮ロッドに電圧
を加え、圧縮ロッドが有する抵抗を利用して発熱させる
ものである。そして、本発明の方法の焼結工程は、先行
する圧縮工程で得られる圧縮ロッドの外径がロンド長さ
方向に若干不均一(従って、断面積がロンド長さ方向に
不均一)であることに着目し、焼結が有利に行われるよ
うに配慮されている。すなわち、−次温度維持段階(−
次蒸発相)は酸化ランタンの蒸発温度に維持して行うの
であるが、圧縮ロッドの外径(断面積)がロンド長さ方
向に一様でないため、ロッドの小径部分では抵抗が大き
く酸化ランタンの電圧印加により蒸発温度に達するが、
ロッドの大径部分では抵抗が小さく酸化ランタンの蒸発
温度に到達しない。従って、−次温度維持段階では、ロ
ッドの小径部分においてのみ酸化ランタンの一部がロッ
ド外周部から蒸散する。但し、ロッド全重量の約0゜0
6%の割合で含まれる鉄、モリブデン、ニッケル等の不
純物については、その蒸発温度が酸化ランタンよりも低
いため、この−次温度維持段階で全量が同時に蒸発除去
されることになる。一方、二次温度維持段階は、印加電
圧が高く、ロンド長さ方向の全ての部分が酸化ランタン
の蒸発温度以上となるが、ロッド小径部分については、
既に一次温度維持段階で酸化ランタンが部分的に蒸散し
ているため、酸化ランタンのロッド外周部からの蒸散は
ロッド大径部にて優先的に行われることになる。以上の
如く、2回の温度維持段階を含めたことにより、たとえ
圧縮ロッドの外径がロンド長さ方向に不均一であっても
、ロッド全長につき酸化ランタンの均一な蒸散を行わせ
ることができる。
但し、酸化ランタンの蒸散はロッド外周部から行われる
ので、ロッドの断面についてみた場合、ロッド外周部で
酸化ランタンが減少し、ロッド中心部では酸化ランタン
が残存する。実は、このことも本発明の有利な点である
。すなわち、後の再結晶工程では、ロッド外周部におい
て再結晶阻害因子である酸化ランタンが消耗されている
ため、結晶粒子はロッド外周部でより大きく成長し、ロ
ッド内部では結晶粒子は小さいものとなる。より大きな
結晶粒子は比較的容易に変形させ得るため、後の機械加
工がロッド外周部から力を作用させて行うことを考慮す
ると、このことは非常に有利なのである。
本発明の方法によれば、焼結後の機械加工(予備的加工
)では約1500℃でハンマリング(プレハンマリング
)が行われることによりロッドが伸張されるとともに、
タングステン粒子が微細化される。但し、予備的加工の
温度でも、タングステン粒子の部分的再結晶が起こるの
で、酸化ランタン(再結晶阻害因子)がより少ないロッ
ド外周部ではタングステン粒子がより大きく、酸化ラン
タンのより多く存在するロッド中心部ではタングステン
粒子はより小さくなる。
最後の製造工程では、保護ガス(例えば、■りの雰囲気
中で約2000℃にロッドを加熱して再結晶処理が行わ
れる。この再結晶処理の結果、ロッドの外周部ではタン
グステン結晶粒子が粗大化する一方で、ロッドの中心部
では結晶粒子は微細なまま残る。酸化ランタンの分布が
、先の焼結工程にてロッド外周部では少なくなっている
ので、酸化ランタンの再結晶阻害作用がロッド外周部で
抑制されているためにかかる構造となるのである。
この結果、ロッドの加工性がより高められる。
このようにして得られたロッドはより小さな最終直径ま
で加工することができ、その際に結晶構造(結晶粒径)
及び酸化ランタン分布が均一化されることになる。
次に、第7図〜第10図を参照しながら、酸化ランタン
2%を添加したタングステン合金ロッドの種々な製造工
程における断面構造の変遷につき説明する。
第7図は酸化ランタン2%を添加したタングステンを圧
縮した後の断面構造を示している。この状態においては
、−群のタングステン粒子間に酸化ランタンが均一に分
布していることが分かる。
尚、酸化ランタンの比重は酸化トリウムの比重の約1.
8分の・1であるので、第3図と比較すれば容易に分か
るように、圧縮体中における酸化ランタンの濃度は、同
一重量比率で酸化トリウムを含むタングステン圧縮体中
における酸化トリウムのそれよりも相当に高いものとな
っている。
第8図は酸化ランタン2%を添加したタングステン粒子
ドの焼結後における拡大断面構造を示している。同図か
ら、タングステン結晶粒子Wは、ロッドの中心部よりも
外周部における方がより粗大であることが分かる。更に
、焼結工程における蒸発のために、La2O2はロッド
の外周部で消耗されており、ロッドの中心部の方が濃度
が高くなっている。この結果、ロッドの後の変形(加工
)がより容易となる。以上の状態は、酸化トリウム2%
を含む焼結タングステン構造ドの構造を示した第4図と
比較すればより明確となる。
第9図はプレハンマリング(予備加工)後のロッドの拡
大断面構造を示す。この状態においては、ロッド外周部
にてタングステン結晶粒子が粗く、ロッド中心部にてタ
ングステン結晶粒子が細かくなっている。このような構
造が生ずるのは、ブレハンマリング自体が1550℃の
温度で行われるためにロッド外周部にてLa Oが更に
消耗されるとともに、ロッド外周部にて再結晶(部分的
再結晶)が行われるからである。この結果、非常に加工
の行い易いタングステン構造が得られる。
第10図は再結晶工程後のロッドの断面構造を示してい
る。この構造では、ロッド外周部にて粗大化したタング
ステン結晶粒子が存在し、LaJsは消耗されている結
果、後の加工を非常に行い易く、1.0mの非常に小さ
な直径まで加工が可能となる。更に、後の加工時には、
タングステン粒子の界面が変形し、La、O,の均一化
が達成されるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る製造方法における圧縮工程の経時
的圧力曲線を従来例との比較にて示すグラフ、第2図は
本発明に係る製造方法における焼結工程の経時的温度曲
線を従来例との比較にてしめずグラフ、第3図〜第6図
は従来の方法で製造される酸化トリウム−タングステン
合金ロッドの種々な製造工程後の断面構造を示す拡大図
、第7図〜第10図は本発明の方法で製造される酸化ラ
ンタン−タングステン合金ロッドの種々な製造工程後の
断面構造を示す拡大図である。 出願人 ゲゼルシャフト フユア ヴオルフラムインダ
ストリー エムベーハー 代理人 弁理士 樋口豊治  外1名

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化ランタンが添加された粒状タングステンを圧
    縮、焼結、機械加工、及び再結晶の各処理を行うことよ
    りなるタングステン合金ロッド、特にTIG溶接、タン
    グステンプラズマ溶接、タングステンプラズマ溶断等に
    使用されるタングステン電極用ロッドの製造方法におい
    て、 (a)酸化ランタンを25〜30℃に少なくとも20時
    間保持することにより、その平均粒径が0.5〜2.0
    μmとなるように調製し、(b)このように調製された
    酸化ランタンを全重量に対して1.8〜2.2重量%の
    割合で前記粒状タングステンに添加し、 (c)得られた混合物を複数段階で加圧して圧縮させる
    とともに、複数段階で加熱して焼結させる、 ことを特徴とするタングステン合金ロッドの製造方法。
  2. (2)上記工程(a)が体積膨脹工程であり、酸化ラン
    タンを25〜30℃に数日間保持することにより行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のタングステン合金ロッ
    ドの製造方法。
  3. (3)前記複数段階の加圧圧縮工程が、2回の圧力維持
    段階を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のタ
    ングステン合金ロッドの製造方法。
  4. (4)前記複数段階の加圧圧縮工程において、先ず1.
    5〜2.5分間かけて900〜1100バールの一次圧
    力維持段階まで増圧して、この圧力に約1分間維持した
    後、さらに1.5〜2.5分間かけて1700〜190
    0バールの二次圧力維持段階まで増圧して、この圧力に
    約1分間維持し、次いで1.5〜2.5分間かけて約2
    200バールの最高圧縮圧力まで増圧することを特徴と
    する請求項3に記載のタングステン合金ロッドの製造方
    法。
  5. (5)前記複数段階の加圧圧縮工程において、最高圧縮
    圧力を1〜2分間維持することを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載のタングステン合金ロッドの製
    造方法。
  6. (6)前記複数段階の加熱焼結工程が2回の温度維持段
    階を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載のタングステン合金ロッドの製造方法。
  7. (7)前記複数段階の加熱焼結工程において、先ず4〜
    6分間かけて900〜1100℃の一次温度維持段階ま
    で昇温して、この温度に約2〜4分間維持した後、さら
    に1〜3分間かけて1700〜1900℃の2次温度維
    持段階まで昇温して、この温度に2〜4分間維持し、次
    いで3〜5分間かけて約2700℃の最高焼結温度まで
    昇温することを特徴とする請求項6に記載のタングステ
    ン合金ロッドの製造方法。
  8. (8)前記複数段階の加熱焼結工程において、最高焼結
    温度を14〜16分間維持することを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれかに記載のタングステン合金ロッド
    の製造方法。
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