JPH0214435B2 - - Google Patents
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- JPH0214435B2 JPH0214435B2 JP10789786A JP10789786A JPH0214435B2 JP H0214435 B2 JPH0214435 B2 JP H0214435B2 JP 10789786 A JP10789786 A JP 10789786A JP 10789786 A JP10789786 A JP 10789786A JP H0214435 B2 JPH0214435 B2 JP H0214435B2
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(産業上の利用分野)
本発明は、金属表面処理鋼板の表面に、外観、
耐食性、及び塗装性能の優れた、陰極電解皮膜、
及び陽極電解皮膜からなる、複合クロメート皮膜
を形成させる、金属表面処理鋼板の表面処理法に
関するものである。 ここでいう金属表面処理鋼板とは、亜鉛、及び
亜鉛合金メツキ鋼板、鉛及び鉛合金メツキ鋼板、
アルミ、及びアルミ合金メツキ鋼板のことであ
る。 具体的に、亜鉛メツキ、及び亜鉛合金メツキ鋼
板としては、 (a) 電気メツキ、真空蒸着メツキによるメツキ
で、不可避的に不純物として混入してくる元素
を含む亜鉛メツキ鋼板 (b) Alを0.1〜0.3%、他物質としてPb、Cd、Fe、
Sb等の元素を1種又は2種以上含み、更に不
可避的不純物元素を含む、溶融亜鉛メツキ鋼板 (c) Feを5〜90%及び不可避的不純物元素を含
むFe−Zn合金メツキ鋼板 (d) Niを5〜20%及び不可避的不純物元素を含
むZn−Ni合金メツキ鋼板 (e) Alを3〜60%含み、又はこれにSi,Mg,ミ
ツシユメタル或いは不可避的不純物を含むZn
−Al合金メツキ鋼板 等を挙げることができ、又、鉛メツキ、及び鉛合
金メツキ鋼板としては、 (a) 製造工程上、不可避的不純物を含む、鉛メツ
キ鋼板 (b) Snが30%以下含有され、場合によつてはSb,
Zn或いは不可避的不純物元素を含むPb−Sn合
金メツキ鋼板 等を挙げることができ、更に、アルミ、及びアル
ミ合金メツキ鋼板としては、 (a) メツキ時に不可避的に、Fe及びその他の元
素を少量含む、アルミメツキ鋼板 (b) Si,Mgの1種又は2種以上を含み、Siが12
%以下、或いはMgが5%以下であるアルミ合
金メツキ鋼板等を挙げることができる。 (従来の技術) 金属表面処理鋼板の、電解クロメート処理技術
は、既に、亜鉛メツキ鋼板用としては、特公昭47
−44417(CrO3−H2SO4処理液で陰極電解処理す
る方法)、特開昭60−110896号公報(CrO3−SiO2
処理液で陰極電解処理する方法)、又、亜鉛、ア
ルミ、スズ及びそれらの合金メツキ鋼板用として
は、特公昭49−14457号公報(CrO3−各種金属イ
オン−弗素又は塩素処理液で陰極電解処理する方
法)等で開示されいるが、これらは総て、陰極電
解処理により、金属表面処理鋼板の表面にクロメ
ート皮膜を形成させる方法である。 一般に、これら陰極電解皮膜は、塗装性能は良
好であるが、耐食性が不十分であるといわれてい
る。 従つて、これらの陰極電解皮膜は、皮膜形成量
(主にクロム付着量)を多くすることにより耐食
性を補つている。しかし、クロメート皮膜は皮膜
形成量が多くなると着色し、被処理材の外観が損
なわれ、又、更に塗装性能が低下するという欠点
があるため、外観、耐食性、塗装性能共に優れた
皮膜の形成が困難であつた。 又、亜鉛メツキ鋼板の陰極電解法の場合では、
亜鉛メツキ鋼板等を連続して処理すると、Zn2+
イオンが処理液中に蓄積し、耐食性が著しく低下
する等の問題を有していた。 次に、陽極電解処理であるが、金属表面処理鋼
板を陽極電解処理しても、クロメート皮膜の形成
は可能であるが、得られる皮膜は耐食性や塗装性
能に乏しく、又、亜鉛メツキ鋼板では、フアラデ
ーの法則に従い、被処理材の金属が溶解し、処理
液が不安定となり、工業的に安定な処理が困難で
ある等の問題を有していた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来の陰極電解クロメート処理技術
の欠点である、外観良好時の耐食性の劣下、及び
連続処理時の耐食性の低下等を改善し、外観、耐
食性、塗装性能の優れた皮膜を、工業的に安定し
て、金属表面処理鋼板の表面に形成させることが
目的である。 (問題点を解決のための手段) 上記の諸問題を解決する、金属表面処理鋼板の
表面処理方法として、種々検討を行つた結果クロ
メート処理液で陰極電解処理後、直ちに陽極電解
処理するという、複合電解処理により、金属表面
処理鋼板を表面処理する方法を開発したものであ
り、即ち本発明の要旨とするところは、クロメー
ト処理液で、金属表面処理鋼板を陰極電解処理
し、クロメート皮膜を形成させた後、直ちに陽極
電解処理し、陽極電解皮膜を形成させることによ
り、前記の陰極電解皮膜を改質処理することを特
徴とする金属表面処理鋼板の表面処理方法であ
る。 (発明の構成) 本発明における陰極電解処理とは、表面処理鋼
板を陰極とし、その表面に陰極皮膜を形成するた
めに行われ、皮膜形成量(クロム付着量)の調整
は、電流密度及び電解時間により行われる。陰極
電解処理の電流密度、及び電解時間は特定するも
のではないが、電流密度を3〜50A/dm2の範囲
にし、電解時間で皮膜形成量を調整することによ
り、一層好ましい結果が得られる。 次に陽極電解であるが、これは、前記の陰極電
解皮膜が形成された表面処理鋼板を、陽極とし、
陽極電解皮膜を形成させ、前記の陰極電解皮膜を
改質処理するために行われるものであり、その陽
極電解処理は、電流密度が1〜50A/dm2、特に
好ましくは5〜40A/dm2、クーロン量が0.1〜
30クーロン/dm2、特に好ましくは2〜20クーロ
ン/dm2の範囲で行われる。電流密度が1A/d
m2より低い時は、良好な皮膜が形成され難く、耐
食性が不良であり、50A/dm2より高くしても、
それ以上の効果はない。 クーロン量が0.1クーロン/dm2より少ない時
は、皮膜形成量が少ないため改質効果が低下し、
耐食性が不良であり、30クーロン/dm2より多く
しても、それ以上の効果はない。 又、クーロン量を多くすると、被処理材のメツ
キ皮膜を構成する金属の溶解量、例えば亜鉛メツ
キ鋼板の場合は、亜鉛の溶解量が大きくなり、処
理液が不安定となるため、工業的には30クーロ
ン/dm2が限度と考えられる。 次に本発明におけるクロメート処理液である
が、このクロメート処理液は、陰極電解時、及び
陰極電解後の陽極電解時に、皮膜を形成させるた
めのものであり、処理液の組成としては公知の陰
極電解処理液も適用できるが、特に好ましい処理
液の組成は、 (a) Cr6+イオン、PO4 3-イオン及び/又は弗素化
合物を含むクロメート処理液 (b) Cr6+イオン、シリカ及び/又はケイ酸塩を含
むクロメート処理液 (c) Cr6+イオン、PO4 3-イオン及び/又は弗素化
合物、シリカ及び/又はケイ酸塩を含むクロメ
ート処理液 であり、これらの処理液は、陰極電解、及び陽極
電解の、両方に適用することができるので、同一
の処理液で陰極電解、及び陽極電解を行うことが
でき、又、陰極電解、及び陽極電解を、それぞれ
異なる組成の処理液で電解処理することもでき
る。 クロメート処理液中のCr6+イオンとしては、無
水クロム酸、重クロム酸、及びクロム酸、重クロ
ム酸のアルカリ金属塩類、アンモニウム塩の、1
種又は混合物が任意に適用でき、濃度をCr6+とし
て5〜70g/の範囲にすることにより、一層好
ましい結果が得られる。 PO4 3-イオンとしては、リン酸、リン酸のアル
カリ金属塩類、及びリン酸アンモニウム等、又、
弗素化合物としては、弗化水素酸、ケイ弗化水素
酸、ホウ弗化水素酸、チタン弗化水素酸、ジルコ
ン弗化水素酸、又はこれらの塩類、弗化アルミ等
の、1種又は混合物が任意に適用でき濃度を、
PO4 3-イオンと弗素化合物の合計として1〜100
g/の範囲にすることにより、一層好ましい結
果が得られる。 シリカ及び/又はケイ酸塩は、コロイダルシリ
カを形成するために処理液に加えられるものであ
り、コロイダルシリカ、及びアルカリ金属のケイ
酸塩の1種又は混合物が任意に適用でき濃度を
SiO2として、0.1〜100g/の範囲にすることに
より、一層好ましい結果が得られる。 処理液のpHは0.3〜6、特に好ましくはpH0.6
〜4である。pHが0.3より低い処理液は、効果を
確認するための製造が困難である。又、pHを高
くしても、皮膜の耐食性、及び塗装性能な変わら
ないが、陽極電解処理時に形成される皮膜が、黄
色に着色するので、外観の優れた皮膜を形成させ
るためには、pH6が限界である。 処理液のpHをコントロールするためには、硫
酸、硝酸、水酸化アンモニウム、アルカリ金属水
酸化物、及びアルカリ金属炭酸化合物等から任意
に選んで、処理液に加えることができる。又、本
発明の陰極電解処理時の還元反応により生成する
Cr3+イオンを、予め、Cr3+の水酸化物、及び炭酸
化合物として、或いは、Cr6+とアルコール類、澱
粉類、及びタンニン酸等の有機化合物との酸化還
元反応生成物として、処理液に加えることもでき
る。しかしながら、本発明の電解処理後(陰極電
解後、陽極電解処理)、水洗しないで乾燥する場
合には水酸化アンモニウム、及びCr3+イオンに限
定される。 処理液の温度としては、常温〜80℃である。80
℃より高くしても、形成される皮膜の特性に変化
はいが、不経済になるので、工業的には80℃が限
度である。 本発明により、電解処理(陰極電解後、陽極電
解処理)された亜鉛メツキ鋼板は、水洗したのち
乾燥して、防食用又は塗装下地として適用される
が、水洗せずにスキイジーロールを通した後、乾
燥して適用することもできる。又、必要に応じて
は、一般に行われている。クロメート水溶液、及
び防食性有機化合物による、後処理もできる。 (発明の効果) 本発明は、表面処理鋼板、即ち亜鉛、及び亜鉛
合金メツキ鋼板、鉛及び鉛合金メツキ鋼板、アル
ミ、及びアルミ合金メツキ鋼板の表面を、前述の
クロメート水溶液で、陰極電解処理し、クロメー
ト皮膜を形成させた後、直ちに陽極電解処理し、
陽極電解皮膜を形成させることにより、前記の陰
極電解皮膜を改質処理することにより、外観、耐
食性、及び塗装性能の優れた、陰極電解皮膜、及
び陽極電解皮膜からなる、複合クロメート皮膜を
形成させるものである。 一般に、陰極電解法によるクロメート皮膜は、
耐食性向上のために、クロム付着量を多くする
と、皮膜は着色し、被処理材の外観を損なわれ、
又、更に塗装性能が低下する。又、亜鉛メツキ鋼
板の場合、亜鉛メツキ鋼板等を連続して処理する
と、Zn2+イオンが処理液中に蓄積し、耐食性が
著しく低下する。 しかし、本発明は第1表に示すごとく、陰極電
解後、陽極電解処理することにより、外観を損な
うことなく耐食性を著しく改善することができ
る。又、本発明は、例えば第1図に示すごとく亜
鉛メツキ鋼板の表面処理において、処理液中に
Zn2+イオンが蓄積しても、耐食性は良好である
ため、前述の陰極電解法の問題点、つまり、耐食
性向上のために、クロム付着量を多くすると、皮
膜は着色し、被処理材の外観を損なわれ、又、更
に塗装性能が低下するという欠点、及び亜鉛メツ
キ鋼板の表面処理において、Zn2+イオンが処理
液中に蓄積し、耐食性が著しく低下するという欠
点が改善され、外観、耐食性、及び塗装性能の優
れた皮膜を、工業的に安定して得ることができ
る。他の表面処理鋼板の場合における被処理材か
らの処理液中に対する金属イオンの蓄積について
も同様の効果が得られる。 本発明における、好ましいクロム付着量は、5
〜300mg/m2であり、より好ましい範囲は10〜100
mg/m2である。 (作用及び実施例) 本発明の作用効果を明確するために、幾つかの
実施例、及び比較例を挙げ具体的に説明する。 実施例 1 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板
を、次の条件で、陰極電解処理液、直ちに陽極電
解処理し、処理後水洗し、乾燥した試料を実施例
1とし、比較例1と比較した結果、第1表に示す
ように、本発明の電解処理皮膜は、従来の陰極電
解クロメート法皮膜と比較し、良好な皮膜外観
で、優た耐食性、及び塗装性能を示した。 〔処理液組成:組成1〕 無水クロム酸 15g/(Cr6+=7.8g/) リン酸(98%) 10g/(PO4 -イオンと弗
素化合物の合計が12.3g/) ホウ弗化水素酸(20%) 15g/ (水酸化ナトリウムよりpHを2に調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=20A/dm2、電解時間
=2秒、 温度=40℃ 陽極電解;クーロン量=0.1、5、20クーロ
ン/dm2 (電流密度、及び電解時間により調整)、温度
=40℃ 比較例 1 実施例1の、陽極電解処理を行わないものを、
比較例1とし、第1表に示す。 実施例 2 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板
を、次の条件で、陰極電解処理後、直ちに陽極電
解処理し、処理後水洗し、乾燥した試料を実施例
2とし、比較例2と比較した結果、第1表に示す
ように、本発明の電解処理皮膜は、従来の陰極電
解クロメート法皮膜、及び陽極電解クロメート皮
膜と比較し、良好な皮膜外観で、優れた耐食性、
及び塗装性能を示した。 〔処理液組成:組成2〕 無水クロム酸 50g/(Cr6+=26.0g/) リン酸(98%)
20g/(PO4 -イオンとして19.3g/) (この時のpHは0.6であつた) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=15A/dm2、電解時間
=4秒、温度50℃ 陽極電解;電流密度量=15A/dm2、電解時
間=0.2秒、温度=40℃ (クーロン量=3クーロン/dm2) 比較例 2 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板
を、実施例2の処理液を用い、陰極電解処理、又
は陽極電解処理したものを比較例2とし、第1表
に示す。 実施例 3、4、5 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板を
次の条件で、陰極電解処理後、直ちに陽極電解処
理し、処理後水洗し、乾燥した試料をそれぞれ実
施例3、4、5とし、比較例3、4、5と比較し
た結果、第1表に示すように、本発明の電解処理
皮膜は、従来の陰極電解クロメート法皮膜と比較
し、良好な皮膜外観で、優れた耐食性、及び塗装
性能を示した。 実施例3の条件 〔処理液組成:組成3〕 無水クロム酸 50g/(Cr6+=26.0g/) スノーテツクス−0100g/(日産化学製
SiO220%含有のコロイド溶液) (塩基性炭酸クロムによりpHを3に調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=40A/dm2、 電解時間=1秒、温度=30℃ 陽極電解;電流密度=40A/dm2、 電解時間=0.2秒、温度=30℃ (クーロン量=8クーロン/d
m2) 実施例 4の条件 〔処理液組成:組成4〕 重クロム酸アンモン
100g/(Cr6+=41.6g/) ケイ弗化水素酸(40%)
50g/(弗素化合物の合計が24.8g/) 弗化水素酸(30%) 16 (炭酸ナトリウムでpHを5に調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=5A/dm2、 電解時間=4秒、温度=50℃ 陽極電解;電流密度=5A/dm2、 電解時間=2秒、温度=50℃ (クーロン量=10クーロン/d
m2) 実施例 5の条件 〔処理液組成:組成5〕 無水クロム酸 30g/(Cr6+=15.6g/) 弗化アルミ
1g/(弗素化合物の合計が1.5g/) 弗化水素酸(30%) 1.6g/ (炭酸ナトリウムでpHを5に調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=50A/dm2、 電解時間=2秒、温度=30℃ 陽極電解;電流密度=15A/dm2、 電解時間=0.4秒、温度=30℃ (クーロン量=6クーロン/d
m2) 比較例 3、4、5 実施例3、4、5の、陽極電解処理を行わない
ものを、それぞれ比較例3、4、5とし、第1表
に示す。 実施例 6 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板
を、次の条件で、陰極電解処理後、直ちに陽極電
解処理し、処理後水洗し、乾燥した試料を実施例
6とし、比較例6と比較した結果、第2表、第1
図に示すように、本発明の電解処理皮膜は、処理
液中にZn2+イオンが混入しても耐食性の低下が
なく、従来の陰極電解クロメート法皮膜と比較
し、優れた耐食性を示した。 〔処理液組成:組成6〕 無水クロム酸 20g/(Cr6+=10.4g/) ケイ弗化水素酸(40%)16g/(PO4 3-イオ
ンと弗素化合物の合計が29.1g/) リン酸(98%) 30g/ (上記処理液に、Zn2+イオン0、1、3、6
g/を酸化亜鉛で添加後、各々の処理液のpH
が2になるよう硫酸で調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=30A/dm2、 電解時間=1.5秒、温度=30℃ 陽極電解;電流密度=30A/dm2、 電解時間=0.2秒、温度=30℃ (クーロン量=6クーロン/d
m2) 比較例 6 実施例6の、陽極電解処理を行わないものを、
比較例6とし、第2表に示す。 実施例 7、8、9、10 公知の方法で清浄にした、真空蒸着亜鉛メツキ
鋼板、溶融亜鉛メツキ鋼板、Zn−5%Al合金メ
ツキ鋼板、Al−10%Si合金メツキ鋼板、及びPb
−10%合金メツキ鋼板を、次の条件で、陰極電解
処理後、直ちに陽極電解処理し、処理後水洗し、
乾燥した試料をそれぞれ実施例7、8、9、10と
し、比較例7、8、9、10と比較した結果、第3
表、第4表に示すように、本発明の電解処理皮膜
は、いずれの表面処理鋼板においても、従来の陰
極電解クロメート法皮膜と比較し、良好な皮膜外
観で、優れた耐食性、及び塗装性能を示した。 実施例7、8、9、10の電解処理条件は、総て
以下の条件とした。 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=20A/dm2、 電解時間=2秒、温度=40℃ 陽極電解;電流密度=20A/dm2、 電解時間=0.2秒、温度=40℃ (クーロン量=4クーロン/d
m2) 〔実施例 7の処理液組成:組成7〕 無水クロム酸 20g/(Cr6+=10.4g/) リン酸(98%)20g/(PO4 -イオンと弗素
化合物の合計が23.6g/) チタン弗化水素酸(20%) 20g/ (水酸化ナトリウムによりpHを2に調整) 〔実施例 8の処理液組成:組成8〕 無水クロム酸 50g/(Cr6+=10.4g/) スノーテツクAK50g/(日産化学製SiO220
%含有のコロイド溶液) (水酸化ナトリウムによりpHを2に調整) 〔実施例 9の処理液組成:組成9〕 無水クロム酸 80g/(Cr6+=41.6g/) ジルコン弗化水素酸(20%)
50g/(弗素化合物の合計が14.8g/) 弗化水素酸(30%) 16g/ (炭酸ナトリウムでpHを2に調整) 〔実施例−10の処理液組成:組成10〕 無水クロム酸 30g/(Cr6+=15.6g/) 弗化アルミ5g/(PO4 3-イオンと弗素化合
物の合計が15.4g/) 弗化水素酸(30%) 2g/ リン酸(98%) 10g/ (炭酸ナトリウムでpHを2に調整) 比較例7、8、9、10 実施例7、8、9、10の、陽極電解処理を行わ
ないものを、それぞれ比較例7、8、9、10と
し、第3表、第4表に示す。
耐食性、及び塗装性能の優れた、陰極電解皮膜、
及び陽極電解皮膜からなる、複合クロメート皮膜
を形成させる、金属表面処理鋼板の表面処理法に
関するものである。 ここでいう金属表面処理鋼板とは、亜鉛、及び
亜鉛合金メツキ鋼板、鉛及び鉛合金メツキ鋼板、
アルミ、及びアルミ合金メツキ鋼板のことであ
る。 具体的に、亜鉛メツキ、及び亜鉛合金メツキ鋼
板としては、 (a) 電気メツキ、真空蒸着メツキによるメツキ
で、不可避的に不純物として混入してくる元素
を含む亜鉛メツキ鋼板 (b) Alを0.1〜0.3%、他物質としてPb、Cd、Fe、
Sb等の元素を1種又は2種以上含み、更に不
可避的不純物元素を含む、溶融亜鉛メツキ鋼板 (c) Feを5〜90%及び不可避的不純物元素を含
むFe−Zn合金メツキ鋼板 (d) Niを5〜20%及び不可避的不純物元素を含
むZn−Ni合金メツキ鋼板 (e) Alを3〜60%含み、又はこれにSi,Mg,ミ
ツシユメタル或いは不可避的不純物を含むZn
−Al合金メツキ鋼板 等を挙げることができ、又、鉛メツキ、及び鉛合
金メツキ鋼板としては、 (a) 製造工程上、不可避的不純物を含む、鉛メツ
キ鋼板 (b) Snが30%以下含有され、場合によつてはSb,
Zn或いは不可避的不純物元素を含むPb−Sn合
金メツキ鋼板 等を挙げることができ、更に、アルミ、及びアル
ミ合金メツキ鋼板としては、 (a) メツキ時に不可避的に、Fe及びその他の元
素を少量含む、アルミメツキ鋼板 (b) Si,Mgの1種又は2種以上を含み、Siが12
%以下、或いはMgが5%以下であるアルミ合
金メツキ鋼板等を挙げることができる。 (従来の技術) 金属表面処理鋼板の、電解クロメート処理技術
は、既に、亜鉛メツキ鋼板用としては、特公昭47
−44417(CrO3−H2SO4処理液で陰極電解処理す
る方法)、特開昭60−110896号公報(CrO3−SiO2
処理液で陰極電解処理する方法)、又、亜鉛、ア
ルミ、スズ及びそれらの合金メツキ鋼板用として
は、特公昭49−14457号公報(CrO3−各種金属イ
オン−弗素又は塩素処理液で陰極電解処理する方
法)等で開示されいるが、これらは総て、陰極電
解処理により、金属表面処理鋼板の表面にクロメ
ート皮膜を形成させる方法である。 一般に、これら陰極電解皮膜は、塗装性能は良
好であるが、耐食性が不十分であるといわれてい
る。 従つて、これらの陰極電解皮膜は、皮膜形成量
(主にクロム付着量)を多くすることにより耐食
性を補つている。しかし、クロメート皮膜は皮膜
形成量が多くなると着色し、被処理材の外観が損
なわれ、又、更に塗装性能が低下するという欠点
があるため、外観、耐食性、塗装性能共に優れた
皮膜の形成が困難であつた。 又、亜鉛メツキ鋼板の陰極電解法の場合では、
亜鉛メツキ鋼板等を連続して処理すると、Zn2+
イオンが処理液中に蓄積し、耐食性が著しく低下
する等の問題を有していた。 次に、陽極電解処理であるが、金属表面処理鋼
板を陽極電解処理しても、クロメート皮膜の形成
は可能であるが、得られる皮膜は耐食性や塗装性
能に乏しく、又、亜鉛メツキ鋼板では、フアラデ
ーの法則に従い、被処理材の金属が溶解し、処理
液が不安定となり、工業的に安定な処理が困難で
ある等の問題を有していた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来の陰極電解クロメート処理技術
の欠点である、外観良好時の耐食性の劣下、及び
連続処理時の耐食性の低下等を改善し、外観、耐
食性、塗装性能の優れた皮膜を、工業的に安定し
て、金属表面処理鋼板の表面に形成させることが
目的である。 (問題点を解決のための手段) 上記の諸問題を解決する、金属表面処理鋼板の
表面処理方法として、種々検討を行つた結果クロ
メート処理液で陰極電解処理後、直ちに陽極電解
処理するという、複合電解処理により、金属表面
処理鋼板を表面処理する方法を開発したものであ
り、即ち本発明の要旨とするところは、クロメー
ト処理液で、金属表面処理鋼板を陰極電解処理
し、クロメート皮膜を形成させた後、直ちに陽極
電解処理し、陽極電解皮膜を形成させることによ
り、前記の陰極電解皮膜を改質処理することを特
徴とする金属表面処理鋼板の表面処理方法であ
る。 (発明の構成) 本発明における陰極電解処理とは、表面処理鋼
板を陰極とし、その表面に陰極皮膜を形成するた
めに行われ、皮膜形成量(クロム付着量)の調整
は、電流密度及び電解時間により行われる。陰極
電解処理の電流密度、及び電解時間は特定するも
のではないが、電流密度を3〜50A/dm2の範囲
にし、電解時間で皮膜形成量を調整することによ
り、一層好ましい結果が得られる。 次に陽極電解であるが、これは、前記の陰極電
解皮膜が形成された表面処理鋼板を、陽極とし、
陽極電解皮膜を形成させ、前記の陰極電解皮膜を
改質処理するために行われるものであり、その陽
極電解処理は、電流密度が1〜50A/dm2、特に
好ましくは5〜40A/dm2、クーロン量が0.1〜
30クーロン/dm2、特に好ましくは2〜20クーロ
ン/dm2の範囲で行われる。電流密度が1A/d
m2より低い時は、良好な皮膜が形成され難く、耐
食性が不良であり、50A/dm2より高くしても、
それ以上の効果はない。 クーロン量が0.1クーロン/dm2より少ない時
は、皮膜形成量が少ないため改質効果が低下し、
耐食性が不良であり、30クーロン/dm2より多く
しても、それ以上の効果はない。 又、クーロン量を多くすると、被処理材のメツ
キ皮膜を構成する金属の溶解量、例えば亜鉛メツ
キ鋼板の場合は、亜鉛の溶解量が大きくなり、処
理液が不安定となるため、工業的には30クーロ
ン/dm2が限度と考えられる。 次に本発明におけるクロメート処理液である
が、このクロメート処理液は、陰極電解時、及び
陰極電解後の陽極電解時に、皮膜を形成させるた
めのものであり、処理液の組成としては公知の陰
極電解処理液も適用できるが、特に好ましい処理
液の組成は、 (a) Cr6+イオン、PO4 3-イオン及び/又は弗素化
合物を含むクロメート処理液 (b) Cr6+イオン、シリカ及び/又はケイ酸塩を含
むクロメート処理液 (c) Cr6+イオン、PO4 3-イオン及び/又は弗素化
合物、シリカ及び/又はケイ酸塩を含むクロメ
ート処理液 であり、これらの処理液は、陰極電解、及び陽極
電解の、両方に適用することができるので、同一
の処理液で陰極電解、及び陽極電解を行うことが
でき、又、陰極電解、及び陽極電解を、それぞれ
異なる組成の処理液で電解処理することもでき
る。 クロメート処理液中のCr6+イオンとしては、無
水クロム酸、重クロム酸、及びクロム酸、重クロ
ム酸のアルカリ金属塩類、アンモニウム塩の、1
種又は混合物が任意に適用でき、濃度をCr6+とし
て5〜70g/の範囲にすることにより、一層好
ましい結果が得られる。 PO4 3-イオンとしては、リン酸、リン酸のアル
カリ金属塩類、及びリン酸アンモニウム等、又、
弗素化合物としては、弗化水素酸、ケイ弗化水素
酸、ホウ弗化水素酸、チタン弗化水素酸、ジルコ
ン弗化水素酸、又はこれらの塩類、弗化アルミ等
の、1種又は混合物が任意に適用でき濃度を、
PO4 3-イオンと弗素化合物の合計として1〜100
g/の範囲にすることにより、一層好ましい結
果が得られる。 シリカ及び/又はケイ酸塩は、コロイダルシリ
カを形成するために処理液に加えられるものであ
り、コロイダルシリカ、及びアルカリ金属のケイ
酸塩の1種又は混合物が任意に適用でき濃度を
SiO2として、0.1〜100g/の範囲にすることに
より、一層好ましい結果が得られる。 処理液のpHは0.3〜6、特に好ましくはpH0.6
〜4である。pHが0.3より低い処理液は、効果を
確認するための製造が困難である。又、pHを高
くしても、皮膜の耐食性、及び塗装性能な変わら
ないが、陽極電解処理時に形成される皮膜が、黄
色に着色するので、外観の優れた皮膜を形成させ
るためには、pH6が限界である。 処理液のpHをコントロールするためには、硫
酸、硝酸、水酸化アンモニウム、アルカリ金属水
酸化物、及びアルカリ金属炭酸化合物等から任意
に選んで、処理液に加えることができる。又、本
発明の陰極電解処理時の還元反応により生成する
Cr3+イオンを、予め、Cr3+の水酸化物、及び炭酸
化合物として、或いは、Cr6+とアルコール類、澱
粉類、及びタンニン酸等の有機化合物との酸化還
元反応生成物として、処理液に加えることもでき
る。しかしながら、本発明の電解処理後(陰極電
解後、陽極電解処理)、水洗しないで乾燥する場
合には水酸化アンモニウム、及びCr3+イオンに限
定される。 処理液の温度としては、常温〜80℃である。80
℃より高くしても、形成される皮膜の特性に変化
はいが、不経済になるので、工業的には80℃が限
度である。 本発明により、電解処理(陰極電解後、陽極電
解処理)された亜鉛メツキ鋼板は、水洗したのち
乾燥して、防食用又は塗装下地として適用される
が、水洗せずにスキイジーロールを通した後、乾
燥して適用することもできる。又、必要に応じて
は、一般に行われている。クロメート水溶液、及
び防食性有機化合物による、後処理もできる。 (発明の効果) 本発明は、表面処理鋼板、即ち亜鉛、及び亜鉛
合金メツキ鋼板、鉛及び鉛合金メツキ鋼板、アル
ミ、及びアルミ合金メツキ鋼板の表面を、前述の
クロメート水溶液で、陰極電解処理し、クロメー
ト皮膜を形成させた後、直ちに陽極電解処理し、
陽極電解皮膜を形成させることにより、前記の陰
極電解皮膜を改質処理することにより、外観、耐
食性、及び塗装性能の優れた、陰極電解皮膜、及
び陽極電解皮膜からなる、複合クロメート皮膜を
形成させるものである。 一般に、陰極電解法によるクロメート皮膜は、
耐食性向上のために、クロム付着量を多くする
と、皮膜は着色し、被処理材の外観を損なわれ、
又、更に塗装性能が低下する。又、亜鉛メツキ鋼
板の場合、亜鉛メツキ鋼板等を連続して処理する
と、Zn2+イオンが処理液中に蓄積し、耐食性が
著しく低下する。 しかし、本発明は第1表に示すごとく、陰極電
解後、陽極電解処理することにより、外観を損な
うことなく耐食性を著しく改善することができ
る。又、本発明は、例えば第1図に示すごとく亜
鉛メツキ鋼板の表面処理において、処理液中に
Zn2+イオンが蓄積しても、耐食性は良好である
ため、前述の陰極電解法の問題点、つまり、耐食
性向上のために、クロム付着量を多くすると、皮
膜は着色し、被処理材の外観を損なわれ、又、更
に塗装性能が低下するという欠点、及び亜鉛メツ
キ鋼板の表面処理において、Zn2+イオンが処理
液中に蓄積し、耐食性が著しく低下するという欠
点が改善され、外観、耐食性、及び塗装性能の優
れた皮膜を、工業的に安定して得ることができ
る。他の表面処理鋼板の場合における被処理材か
らの処理液中に対する金属イオンの蓄積について
も同様の効果が得られる。 本発明における、好ましいクロム付着量は、5
〜300mg/m2であり、より好ましい範囲は10〜100
mg/m2である。 (作用及び実施例) 本発明の作用効果を明確するために、幾つかの
実施例、及び比較例を挙げ具体的に説明する。 実施例 1 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板
を、次の条件で、陰極電解処理液、直ちに陽極電
解処理し、処理後水洗し、乾燥した試料を実施例
1とし、比較例1と比較した結果、第1表に示す
ように、本発明の電解処理皮膜は、従来の陰極電
解クロメート法皮膜と比較し、良好な皮膜外観
で、優た耐食性、及び塗装性能を示した。 〔処理液組成:組成1〕 無水クロム酸 15g/(Cr6+=7.8g/) リン酸(98%) 10g/(PO4 -イオンと弗
素化合物の合計が12.3g/) ホウ弗化水素酸(20%) 15g/ (水酸化ナトリウムよりpHを2に調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=20A/dm2、電解時間
=2秒、 温度=40℃ 陽極電解;クーロン量=0.1、5、20クーロ
ン/dm2 (電流密度、及び電解時間により調整)、温度
=40℃ 比較例 1 実施例1の、陽極電解処理を行わないものを、
比較例1とし、第1表に示す。 実施例 2 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板
を、次の条件で、陰極電解処理後、直ちに陽極電
解処理し、処理後水洗し、乾燥した試料を実施例
2とし、比較例2と比較した結果、第1表に示す
ように、本発明の電解処理皮膜は、従来の陰極電
解クロメート法皮膜、及び陽極電解クロメート皮
膜と比較し、良好な皮膜外観で、優れた耐食性、
及び塗装性能を示した。 〔処理液組成:組成2〕 無水クロム酸 50g/(Cr6+=26.0g/) リン酸(98%)
20g/(PO4 -イオンとして19.3g/) (この時のpHは0.6であつた) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=15A/dm2、電解時間
=4秒、温度50℃ 陽極電解;電流密度量=15A/dm2、電解時
間=0.2秒、温度=40℃ (クーロン量=3クーロン/dm2) 比較例 2 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板
を、実施例2の処理液を用い、陰極電解処理、又
は陽極電解処理したものを比較例2とし、第1表
に示す。 実施例 3、4、5 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板を
次の条件で、陰極電解処理後、直ちに陽極電解処
理し、処理後水洗し、乾燥した試料をそれぞれ実
施例3、4、5とし、比較例3、4、5と比較し
た結果、第1表に示すように、本発明の電解処理
皮膜は、従来の陰極電解クロメート法皮膜と比較
し、良好な皮膜外観で、優れた耐食性、及び塗装
性能を示した。 実施例3の条件 〔処理液組成:組成3〕 無水クロム酸 50g/(Cr6+=26.0g/) スノーテツクス−0100g/(日産化学製
SiO220%含有のコロイド溶液) (塩基性炭酸クロムによりpHを3に調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=40A/dm2、 電解時間=1秒、温度=30℃ 陽極電解;電流密度=40A/dm2、 電解時間=0.2秒、温度=30℃ (クーロン量=8クーロン/d
m2) 実施例 4の条件 〔処理液組成:組成4〕 重クロム酸アンモン
100g/(Cr6+=41.6g/) ケイ弗化水素酸(40%)
50g/(弗素化合物の合計が24.8g/) 弗化水素酸(30%) 16 (炭酸ナトリウムでpHを5に調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=5A/dm2、 電解時間=4秒、温度=50℃ 陽極電解;電流密度=5A/dm2、 電解時間=2秒、温度=50℃ (クーロン量=10クーロン/d
m2) 実施例 5の条件 〔処理液組成:組成5〕 無水クロム酸 30g/(Cr6+=15.6g/) 弗化アルミ
1g/(弗素化合物の合計が1.5g/) 弗化水素酸(30%) 1.6g/ (炭酸ナトリウムでpHを5に調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=50A/dm2、 電解時間=2秒、温度=30℃ 陽極電解;電流密度=15A/dm2、 電解時間=0.4秒、温度=30℃ (クーロン量=6クーロン/d
m2) 比較例 3、4、5 実施例3、4、5の、陽極電解処理を行わない
ものを、それぞれ比較例3、4、5とし、第1表
に示す。 実施例 6 公知の方法で清浄にした電気亜鉛メツキ鋼板
を、次の条件で、陰極電解処理後、直ちに陽極電
解処理し、処理後水洗し、乾燥した試料を実施例
6とし、比較例6と比較した結果、第2表、第1
図に示すように、本発明の電解処理皮膜は、処理
液中にZn2+イオンが混入しても耐食性の低下が
なく、従来の陰極電解クロメート法皮膜と比較
し、優れた耐食性を示した。 〔処理液組成:組成6〕 無水クロム酸 20g/(Cr6+=10.4g/) ケイ弗化水素酸(40%)16g/(PO4 3-イオ
ンと弗素化合物の合計が29.1g/) リン酸(98%) 30g/ (上記処理液に、Zn2+イオン0、1、3、6
g/を酸化亜鉛で添加後、各々の処理液のpH
が2になるよう硫酸で調整) 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=30A/dm2、 電解時間=1.5秒、温度=30℃ 陽極電解;電流密度=30A/dm2、 電解時間=0.2秒、温度=30℃ (クーロン量=6クーロン/d
m2) 比較例 6 実施例6の、陽極電解処理を行わないものを、
比較例6とし、第2表に示す。 実施例 7、8、9、10 公知の方法で清浄にした、真空蒸着亜鉛メツキ
鋼板、溶融亜鉛メツキ鋼板、Zn−5%Al合金メ
ツキ鋼板、Al−10%Si合金メツキ鋼板、及びPb
−10%合金メツキ鋼板を、次の条件で、陰極電解
処理後、直ちに陽極電解処理し、処理後水洗し、
乾燥した試料をそれぞれ実施例7、8、9、10と
し、比較例7、8、9、10と比較した結果、第3
表、第4表に示すように、本発明の電解処理皮膜
は、いずれの表面処理鋼板においても、従来の陰
極電解クロメート法皮膜と比較し、良好な皮膜外
観で、優れた耐食性、及び塗装性能を示した。 実施例7、8、9、10の電解処理条件は、総て
以下の条件とした。 〔電解条件〕 陰極電解;電流密度=20A/dm2、 電解時間=2秒、温度=40℃ 陽極電解;電流密度=20A/dm2、 電解時間=0.2秒、温度=40℃ (クーロン量=4クーロン/d
m2) 〔実施例 7の処理液組成:組成7〕 無水クロム酸 20g/(Cr6+=10.4g/) リン酸(98%)20g/(PO4 -イオンと弗素
化合物の合計が23.6g/) チタン弗化水素酸(20%) 20g/ (水酸化ナトリウムによりpHを2に調整) 〔実施例 8の処理液組成:組成8〕 無水クロム酸 50g/(Cr6+=10.4g/) スノーテツクAK50g/(日産化学製SiO220
%含有のコロイド溶液) (水酸化ナトリウムによりpHを2に調整) 〔実施例 9の処理液組成:組成9〕 無水クロム酸 80g/(Cr6+=41.6g/) ジルコン弗化水素酸(20%)
50g/(弗素化合物の合計が14.8g/) 弗化水素酸(30%) 16g/ (炭酸ナトリウムでpHを2に調整) 〔実施例−10の処理液組成:組成10〕 無水クロム酸 30g/(Cr6+=15.6g/) 弗化アルミ5g/(PO4 3-イオンと弗素化合
物の合計が15.4g/) 弗化水素酸(30%) 2g/ リン酸(98%) 10g/ (炭酸ナトリウムでpHを2に調整) 比較例7、8、9、10 実施例7、8、9、10の、陽極電解処理を行わ
ないものを、それぞれ比較例7、8、9、10と
し、第3表、第4表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
*2:ゴバン目エリクセン/衝撃
【表】
*2:ゴバン目エリクセン/衝撃
〔評価方法〕 外 観 皮膜の着色度を肉眼観察し、◎、〇、△、×の
4段階で評価。着色の少ないものを最良;◎であ
る。 耐食性 JIS−Z−2371に準拠した塩水噴霧試験により、
特定時間後の発錆状態を肉眼で判定し、◎、〇、
△、×の4段階で評価。◎が最良である。 塗装性能(塗装;市販のアルキツドメラミン系白
色塗料を、27〜30μ塗装。) 碁盤目エリクセン試験 塗膜に1mm間隔の碁盤目を100マス切つたのち、
エリクセン試験機で7mm押し出し、セロフアンテ
ープで剥離試験を行い、塗膜の剥離の程度を肉眼
で判定し、◎、〇、△、×の4段階で評価。◎が
最良である。 デユポン式衝撃試験 デユポン式衝撃試験器を使用し、塗膜面に衝撃
を加え、塗膜の剥離の程度を肉眼で判定し、◎、
〇、△、×の4段階で評価。◎が最良である。
〔評価方法〕 外 観 皮膜の着色度を肉眼観察し、◎、〇、△、×の
4段階で評価。着色の少ないものを最良;◎であ
る。 耐食性 JIS−Z−2371に準拠した塩水噴霧試験により、
特定時間後の発錆状態を肉眼で判定し、◎、〇、
△、×の4段階で評価。◎が最良である。 塗装性能(塗装;市販のアルキツドメラミン系白
色塗料を、27〜30μ塗装。) 碁盤目エリクセン試験 塗膜に1mm間隔の碁盤目を100マス切つたのち、
エリクセン試験機で7mm押し出し、セロフアンテ
ープで剥離試験を行い、塗膜の剥離の程度を肉眼
で判定し、◎、〇、△、×の4段階で評価。◎が
最良である。 デユポン式衝撃試験 デユポン式衝撃試験器を使用し、塗膜面に衝撃
を加え、塗膜の剥離の程度を肉眼で判定し、◎、
〇、△、×の4段階で評価。◎が最良である。
第1図は実施例における処理液中のZn2+イオ
ン濃度と皮膜の耐食性の関係を示す図である。
ン濃度と皮膜の耐食性の関係を示す図である。
Claims (1)
- 1 クロメート処理液で、金属表面処理鋼板を陰
極電解処理し、クロメート皮膜を形成させた後、
直ちに陽極電解処理し、陽極電解皮膜を形成させ
るとともに、前記の陰極電解皮膜を改質処理する
ことを特徴とする金属表面処理鋼板の表面処理方
法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10789786A JPS62263997A (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 | 金属表面処理鋼板の表面処理方法 |
| AU72517/87A AU574609B2 (en) | 1986-05-12 | 1987-05-05 | Chromate treatment of metal coated steel sheet |
| ES87106797T ES2023378B3 (es) | 1986-05-12 | 1987-05-11 | Tratamiento de cromado de chapa de acero recubierta de metal. |
| EP87106797A EP0250792B1 (en) | 1986-05-12 | 1987-05-11 | A chromate treatment of a metal coated steel sheet |
| DE8787106797T DE3772117D1 (de) | 1986-05-12 | 1987-05-11 | Chromatbehandlung eines metallbeschichteten stahlbleches. |
| US07/049,502 US4784731A (en) | 1986-05-12 | 1987-05-12 | Chromate treatment of a metal coated steel sheet |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10789786A JPS62263997A (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 | 金属表面処理鋼板の表面処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62263997A JPS62263997A (ja) | 1987-11-16 |
| JPH0214435B2 true JPH0214435B2 (ja) | 1990-04-09 |
Family
ID=14470840
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10789786A Granted JPS62263997A (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 | 金属表面処理鋼板の表面処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62263997A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT412403B (de) * | 2003-07-29 | 2005-02-25 | Voestalpine Stahl Gmbh | Korrosionsgeschütztes stahlblech |
-
1986
- 1986-05-12 JP JP10789786A patent/JPS62263997A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62263997A (ja) | 1987-11-16 |
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