JPH0216723B2 - - Google Patents

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JPH0216723B2
JPH0216723B2 JP59274597A JP27459784A JPH0216723B2 JP H0216723 B2 JPH0216723 B2 JP H0216723B2 JP 59274597 A JP59274597 A JP 59274597A JP 27459784 A JP27459784 A JP 27459784A JP H0216723 B2 JPH0216723 B2 JP H0216723B2
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JP
Japan
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acid
compound
transition metal
group
polymerization
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JP59274597A
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Takeshi Nakahara
Koji Kusumoto
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、歯科用接着剤に関する。詳しくは、
重合可能なビニル化合物と特定の触媒成分即ち遷
移金属塩ハロゲン化物及び/又は遷移金属キレー
ト化合物、第3級アミン及び芳香族スルフイン酸
の塩とよりなる歯科用接着剤に関する。 〔従来の技術〕 従来、歯科分野等でカルボン酸基および/また
は無水カルボン酸基を有する化合物の存在下に重
合可能なビニル化合物の重合を行なう場合に於て
有機過酸化物及びアミンよりなる二元系触媒を使
用することが知られている。 しかしながら、前記のカルボン酸基および/ま
たは無水カルボン酸基を有する化合物の存在下に
重合可能なビニル化合物を比較較的低温で重合さ
せる場合、従来公知の有機過酸化物およびアミン
よりなる二元系触媒では、重合硬化速度が極めて
遅いという欠点があつた。特に、カルボン酸基お
よび/又は無水カルボン酸基を有する化合物が重
合体の場合、重合可能なビニル化合物の重合に於
いて上記の欠点が著しかつた。 カルボン酸基および/または無水カルボン酸基
を有する化合物の存在下、重合可能なビニル化合
物を比較的低温で重合させる技術としては、特開
昭58−189213号公報に記載されて遷移金属石鹸お
よびアミンからなる二元系触媒あるいは特開昭56
−163106号公報及び特開昭57−75907号公報に記
載された有機過酸化物、アミンおよびスルフイン
酸の塩からなる三元系触媒が公知である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、遷移金属石鹸およびアミンから
なる二元系触媒では酢酸、アクリル酸等の比較的
酸解離定数の高い一塩基酸の存在下に於ける重合
可能なビニル化合物の重合にのみ比較的有効であ
るが、無水酢酸、無水フタル酸の無水カルボン酸
基を有する化合物の存在下に於ける重合可能なビ
ニル化合物の重合、アジピン酸、フマル酸等の二
ないしは多塩基酸の存在下に於ける重合可能なビ
ニル化合物の重合、あるいはポリアクリル酸、無
水マレイン酸−スチレン共重合体等のカルボン酸
基および/または無水カルボン酸基を有する重合
体の存在下に於ける重合可能なビニル化合物の重
合を比較的低温で行なう場合、重合硬化速度が極
めて遅いという欠点がある。また、有機過酸化
物、アミンおよびスルフイン酸の塩からなる三元
系触媒では重合硬化速度は速いが、有機過酸化物
を用いる為、長期間の保存によつて有機過酸化物
が分解する問題がある。例えば、重合可能なビニ
ル化合物と有機過酸化物を共存させて長期間保存
した場合には、有機過酸化物の分解により該ビニ
ル化合物が保存中に重合硬化してしまつたり、保
存後にアミンおよびスルフイン酸の塩と混合し使
用する際に重合硬化速度が大幅に遅延するという
欠点があつた。さらに、有機過酸化物は、爆発性
を有することからその取扱いに注意を要する等、
作業性に問題があつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上記の如き欠点を改良すべく鋭
意研究を重ねて来た。その結果、重合可能なビニ
ル化合物の重合、特にカルボン酸基および/また
は無水カルボン酸基を有する化合物がどのような
ものであつても、これの存在下に重合可能なビニ
ル化合物を比較的低温で迅速に重合させ、且つ、
長期的に安定で作業性の良好な新規な触媒を見い
出し本発明を完成させるに至つた。 即ち、本発明は、 (イ) 遷移金属ハロゲン化合物及び/又は遷移金属
キレート化合物 (ロ) 第3級アミン (ハ) 芳香族スルフインの酸の塩 及び (ニ) 重合可能なビニル化合物(但し、1分子中に
少なくとも2個のヒドロキシル基を有するアル
カンポリオールまたはポリオキシアルカンポリ
オールのうち少なくとも1個のヒドロキシル基
が(メタ)アクリル酸のエステルを形成し、か
つ少なくとも1個のヒドロキシル基が少なくと
も3個のカルボキシル基を有する芳香族ポリカ
ルボン酸の1個のカルボキシル基とエステルを
形成した構成を有する(メタ)アクリロイルオ
キシル基含有芳香族ポリカルボン酸又は酸無水
物を除く) よりなり、構成成分(ロ)及び(ハ)が(イ)1重量部に対し
てそれぞれ0.01〜200重量部の範囲で混合され且
つ構成成分(イ)、(ロ)及び(ハ)の合計が(ニ)に対して0.
01
〜30重量%の範囲で混合されてなる歯科用接着剤
である。 本発明の歯科用接着剤の一成分である遷移金属
ハロゲン化合物或いは遷移金属キレート化合物に
含まれる遷移金属としては、原子番号21のScか
ら30のZnまで、39のYから48Cdまで、57のLaか
ら80のHgまで、89のAc以上の各元素が挙げられ
る。従つて、本発明で用いられる遷移金属ハロゲ
ン化物或いは遷移金属キレート化合物は、これら
の各元素のハロゲン化物或いはキレート化合物が
何ら制限なく使用される。本発明で用いられ遷移
金属ハロゲン化物としては、上記の各元素のフツ
化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物等が挙げられ
る。 本発明で好適に用いられる遷移金属ハロゲン化
物を例示すると、塩化第1コバルト、塩化第1セ
リウム、塩化第1鉄、塩化第2鉄、塩化第1マン
ガン、塩化第2クロム、フツ化第2銅、臭化第1
コバルト、臭化第1セリウム、臭化第2鉄、臭化
第1マンガン、臭化第1クロム、ヨウ化第1コバ
ルト、ヨウ化第1セリウム、ヨウ化第1鉄、ヨウ
化第1マンガン、ヨウ化第2クロム等が挙げられ
る。また、遷移金属塩キレート化合物としては、
上記の遷移金属と公知のキレート剤から得るもの
が何ら制限なく使用し得る。上記のキレート剤と
して好適なものを具体的に例示すると、アセチル
アセトン、ベンゾイルアセトン、ベンゾイルトリ
フルオルアセトン、ジベンゾイルメタン、フロイ
ルアセトン、トリフルオルアセチルアセトン等の
β−ジケトン類;サリチルアルデヒド、5−メチ
ルサリチルアルデヒド、3−エトキシサリチルア
ルデヒド、5−ニトロサリチルアルデヒド等のサ
リチルアルデヒド誘導体類;サリチル酸、2−メ
トキシ安息香酸、2−エトキシ安息香酸、2−イ
ソプロポキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香
酸、2−アリロキシ安息香酸、2−ベンゾイロキ
シ安息香酸、2−ベンゾイロキシ安息香酸、2−
フエノキシ安息香酸、2−(β−プロモエトキシ)
安息香酸、2−メチル−6−メトキシ安息香酸、
2,4−ジメチル−6−メトキシ安息香酸等のサ
リチル酸誘導体類;エチレンジアミン、プロパン
ジアミン、ヘキサンジアミン等の脂肪族ポリアミ
ン類;ジチゾン;オキシン;ジメチルグリオキシ
ム;エチレンジアミンテトラ酢酸;エチレンジア
ミンテトラ酢酸2−ナトリウム塩などが挙げられ
る。 前記に示した遷移金属ハロゲン化物或いは遷移
金属キレート化合物の中でも、本発明に於いて
は、特に周期律表第4周期の遷移金属のハロゲン
化物或いはキレート化合物が好適に使用される。
さらに、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、及びCuの各遷
移金属のハロゲン化物或いはキレート化合物は、
重合可能なビニル化合物の重合に於いて、特にカ
ルボン酸基および/又は無水カルボン酸基を有す
る化合物の存在下の重合可能なビニル化合物の重
合に於いて重合硬化速度が短縮されるために本発
明で好適に使用される。また、遷移金属ハロゲン
化物及び遷移金属キレート化合物は、重合可能な
ビニル化合物或いは有機溶媒に溶解するものの方
が均一な反応が行なえるために好ましく用いられ
る。 歯科用接着剤また本発明の歯科用接着性組成物
の他の一成分は第3級アミンである。該第3級ア
ミンとしては、通常重合開始剤として用いられる
ものであれば特に制限なく使用出来る。一般に好
適に使用される該第3級アミンを例示すると、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、
N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−
P−トルイジン、N,N−ジメチル−P−キシリ
ジン、N,N−ジヒドロキシエチル−P−トルイ
ジン等の第3級アミンが好適に使用される。ま
た、これらのアミンの塩酸塩、カルボン酸塩又は
スルフイン酸塩等も使用することができる。 さらにまた本発明の歯科用接着性組成物の他の
一成分は芳香族スルフイン酸の塩である。該芳香
族スルフイン酸の塩は公知のものが特に制限なく
使用し得るが一般には芳香族スルフイン酸のアル
カリ金属、アルカリ土類金属塩、第3級アミン塩
が好適に使用される。本発明に於いて好適に使用
されるスルフイン酸塩を具体的に例示すると、ベ
ンゼンスルフイン酸ナトリウム、ベンゼンスルフ
イン酸カリウム、ベンゼンスルフイン酸カルシウ
ム、ベンゼンスルフイン酸N,N−ジメチルアニ
リン塩、P−トルエンスルフイン酸ナトリウム、
P−トルエンスルフイン酸カリウム、P−トルエ
ンススルフイン酸カルシウム、及びP−トルエン
スルフイン酸N,N−ジメチルアニリン塩或いは
P−トルエンスルフイン酸−N,N−ジメチル−
P−トルイジン塩等のスルフイン酸のアミン塩等
が挙げられる。 本発明の歯科用接着剤歯科用接着性組成物の成
分のうち、アミン及び/又はその塩とスルフイン
酸塩の二成分にかえて、上記したアミンのスルフ
イン酸塩又はスルフイン酸のアミン塩を用いるこ
ともできる。 以上に説明した遷移金属ハロゲン化物及び/又
は遷移金属キレート化合物、アミン及び/又はそ
の塩、及びスルフイン酸塩の混合割合は、重合可
能な芳香族ビニル化合物の種類によつても異なる
が、一般には、遷移金属ハロゲン化物及び/又は
遷移金属キレート化合物1重量部に対して、アミ
ン及び/又はその塩、及びスルフイン酸塩がそれ
ぞれ0.01〜200重量部の範囲で、好ましくは0.1〜
100重量部の範囲で用いられる。 前記触媒成分即ち(イ)遷移金属ハロゲン化物及
び/又は遷移金属キレート化合物、(ロ)第3級アミ
ン及び(ハ)芳香族スルフイン酸の塩よりなる触媒成
分は重合可能なビニル化合物の重合に好適に使用
される。特に、カルボン酸基および/または無水
カルボン酸基を有する化合物の存在下に重合可能
なビニル化合物を重合する場合に好適である。 本発明の接着剤は優れた歯科用接着剤として効
果を発揮するが、特に反応系中にカルボン酸基お
よび/または無水カルボン酸基を有する化合物が
存在するときは接着性が優れている。 前記触媒成分を用いて重合し得る重合可能なビ
ニル化合物としては、従来公知のものが何ら制限
されず用いうる。特に好適に重合し得るものを具
体的に例示すれば次のとおりである。例えば、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステ
ル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、イソブチルビニルエーテル等のビニルエー
テル類;スチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、クロルメチルスチレン、スチルベン等
のアルケニルベンゼン類;メチルアクリレート、
エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、等のアクリル酸又はメタクリル酸の
アルキルエステル又はグリシジルエステル類;エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ブチレングリコー
ル等のジアクリル酸エステル及びジメタクリル酸
エステル類;トリメチロールプロパン、トリメチ
ロールエタン等のトリアクリル酸エステルおよび
トリメタクリル酸エステル類;テトラメチロール
エタンのトリアクリル酸エステルおよびトリメタ
クリル酸エステル類;テトラメチロールエタンの
テトラアクリル酸エステルおよびテトラメタクリ
ル酸エステル類;ビスフエノール−A−ジメタク
リレート、ビスフエノール−A−ジグリシジルメ
タクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキ
シエトキシフエニル)プロパン;アクリル酸、メ
タクリル酸、無水メタクリル酸、イタコン酸マレ
イン酸、無水マレイン酸、P−メタクリロキシ安
息香酸、N−2−ヒドロキシ−3−メタクリロキ
シプロピル−N−フエニルグリシン、等のカルボ
ン酸基又は無水カルボン酸基を有する重合可能な
ビニル化合物等が挙げられる。 また前記の重合可能なビニル化合物は単独で用
いることも二種以上のものを混合して用いること
も可能である。 また、カルボン酸基および/または無水カルボ
ン酸基を有する化合物としては従来より公知のも
のが何ら制限されず用いられる。例えばギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン、カ
プリル酸、ラウリン酸、ピルビン酸、メトキシ酢
酸、アセト酢酸、無水酢酸等の脂肪族カルボン
酸;安息香酸、フエニル酢酸、サリチル酸、トレ
イル酸、アニス酸、エトキシ安息香酸、アントラ
ニル酸等の芳香族カルボン酸;グリコール酸、乳
酸等のヒドロキシカルボン酸;シユウ酸、コハク
酸、アジピン酸、酒石酸、フタル酸等のジカルボ
ン酸;既述のカルボン酸基又は無水カルボン酸基
を有する重合可能なビニル化合物;あるいはポリ
アクリル酸、スチレン−無水マレイン酸共重合体
等のカルボン酸基および/または無水カルボン酸
基を有する重合体等が好適に使用される。該重合
体は前述のカルボン酸基および/または無水カル
ボン酸基を有する重合可能なビニル化合物を単独
で重合させたものであつても良く、また、既述の
重合可能な他のビニル化合物と共重合させたもの
であつても良い。また、カルボン酸基および/ま
たは無水カルボン酸基に変換し得る基、例えばカ
ルボン酸エステル基等を有する重合可能なビニル
化合物を単独で又は重合可能な他のビニル化合物
と共重合させたのち、カルボン酸基および/また
は無水カルボン酸基に変換した重合体であつても
よい。カルボン酸基および/または無水カルボン
酸基を有する重合体をさらに詳しく例示すると、
例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ス
チレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−無水
マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−メ
チルエステル共重合体、ビニルナフタレン−フナ
ル酸共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸共重合
体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体等であ
る。 カルボン酸基および/または無水カルボン酸基
を有する化合物は、重合可能なビニル化合物に任
意の割合で含まれていても良いが、接着性を良好
にするためには一般に重合可能なビニル化合物に
対して、0.01〜30wt%好ましくは0.1〜20wt%の
範囲内で用いることが好ましい。 前記触媒成分は(イ)〜(ハ)の合計で、重合可能なビ
ニル化合物に対して、0.001〜20重量%の範囲で、
さらに好ましくは0.01〜10重量%の範囲で用いれ
ば十分である。 前記した重合可能なビニル化合物の重合に際
し、重合硬化時の体積収縮等の調節のため、カオ
リン、タルク、シリカ、アルミナ、チタニア、シ
リカ−チタニア、炭酸カルシウム、ガラス繊維、
カーボン繊維等の無機化合物;ポリメチルメタク
リレート、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂等の高分子化合物;スピロオルソエステル類、
ジシクロオルソエステル類等の添加が有効であ
る。また、粘度の調節のため有機溶媒を添加する
こともできる。溶機溶媒のうち、アセトン、クロ
ロホルム、エタノール、塩化メチレン等の低沸点
溶媒を用いた場合、溶媒を蒸発させることにより
重合硬化させることができるために好ましい。さ
らに、ハイドロキノン、ブチレイテツドヒドロキ
シトルエン等の重合禁止剤;2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフエノン、2(2′−ヒドロキシ
−5′−メチルフエニル)ベンゾトリアゾール等の
紫外線吸収剤等を添加することができる。 本発明の歯科用接着剤を重合するに際しては、
遷移金属ハロゲン化物及び/又は遷移金属キレー
ト化合物(以下、単に遷移金属化合物と略す)、
第3級アミン及び芳香族スルフイン酸の塩からな
る触媒成分をカルボン酸基および/または無水カ
ルボン酸基を有する化合物を必要に応じて混合し
た重合可能なビニル化合物に添加混合してもよい
し、あらかじめ重合可能なビニル化合物及び必要
に応じて加えられるカルボン酸基および/または
無水カルボン酸基を有する化合物を二ないしは三
以上の包装に分割しておき、各包装に本発明の触
媒成分の各成分を別々に又は適当に組合わせて保
存しておき、重合直前に各包装を混合してもよ
い。但し、遷移金属化合物とアミン及び/又はそ
の塩、あるいは遷移金属化合物と芳香族スルフイ
ン酸の塩を同一包装内に保存した場合には触媒の
劣化や好ましくない副反応が起る為、本発明の触
媒成分の成分のうち少なくとも遷移金属化合物と
第3級アミン、あるいは遷移金属化合物と芳香族
スルフイン酸の塩は別々に保存しておき、重合時
に両者を混合することにより重合反応を行なうこ
とが好ましい。例えば、一方に遷移金属化合物と
カルボン酸基および/または無水カルボン酸基を
有する化合物を必要に応じて混合した重合可能な
ビニル化合物を、他方に第3級アミンとスルフイ
ン酸塩を含む混合物をあらかじめ調製し、使用直
前に両者を混合する等の方法が採用されうる。こ
のように、少なくとも遷移金属化合物と第3級ア
ミン、あるいは遷移金属化合物と芳香族スルフイ
ン酸の塩を別々に保存しておくことにより必要時
に必要量だけ重合させることができるという利点
がある。重合は、比較的低温、即ち0℃〜40℃の
範囲で行なうことができる。このような低温で重
合を行なつた場合であつても重合硬化時間が数分
〜数十分という極めて短い時間で重合硬化が行な
える。 〔発明の効果〕 以上の説明で明らかなように、遷移金属ハロゲ
ン化物及び/又は遷移金属キレート化合物と第3
級アミンおよび芳香族スルフイン酸の塩からなる
触媒成分を用いることにより、カルボン酸およ
び/または無水カルボン酸基を有する化合物の存
在下であつても重合可能なビニル化合物を熱や光
等のエネルギーを必要とすることなく、低温で迅
速に重合硬化させることができる。また、本発明
の触媒成分は長期の保存によつても全く安定で作
業性が良好であるという利点をも有する。さらに
カルボン酸基および/または無水カルボン酸基を
有する化合物の存在下に重合化能なビニル化合物
を重合して得られる重合硬化体は金属、ガラス、
歯芽等に対する接着性にすぐれているため、歯科
用接着剤、金属用接着剤として有用である。 特に、上記の重合硬化体と歯芽とは緊密に接着
し、両者の接着面へのだ液等の液体の侵入が全く
認められない即ち、辺縁封鎖性が良好であるた
め、本発明の接着用組成物は特に歯科用接着剤と
して好適に用いられる。 本発明を更に具体的に説明するためには、以下
実施例を挙げて説明するが本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。 尚、以下の実施例、比較例では、次の化合物を
下記のとおり略記する。 化合物名 略 称 トリエチレングリコールジメタクリレート
TEGDMA スチレン−マレイン酸共重合体 ST−MA N,N−ジメチル−P−トルイジン DMPT P−トルエンスルフイン酸ナトリウム
PTSA−Na 2−ヒドロキシメタクリレート HEMA ビスフエノールAジグリシジルメタクリレート
Bis−GMA N,N−ジメチルアニリン DMA N,N−ジエタノールP−トルイジン DEPT ベンゼンスルフイン酸ナトリウム BSA−Na P−トルエンスルフイン酸−N,N−ジメチル−
p−トルイジン塩 PTSA・DMRA メチルメタクリレート MMA テトラメチロールメタントリアクリレート
TMMTA スチレン−無水マレイン酸共重体 ST−MAn スチレン−マレイン酸メチルエステル共重合体
ST−MAME イソブテン−マレイン酸共重合体 IB−MA ベンゾイルパーオキサイド BPO 実施例1〜13、比較例1〜3 表1に示される処方に従つて(a)液、および(b)液
を調製した。なお、各成分が完全に溶解しない場
合には均一に分散する様十分に混合した次いで(a)
液および(b)液を夫々等量混和皿に採り、窒素ガス
を吹きつけながら30秒間混合した。その後、内径
3mmのパイレツクス製ガラスチユーブに混合物を
投入し、23℃の恒温槽中でその流動性を傾斜法に
より観察した。ガラスチユーブ中の混合物が重合
硬化する事により流動性を失い、固化する時点を
重合硬化時間とした。重合硬化時間の測定結果は
表−1に併記した。また比較として夫々遷移金属
ハロゲン化物、アミン、スルフイン酸塩を添加し
ない場合の重合硬化時間を同様に測定し結果を表
1に併記した。
【表】
【表】 実施例14〜25、比較例1、4、5 表2に示される処方に従つて(a)液および(b)液を
調製した。なお、各成分が完全に溶解しない場合
には、均一に分散する様十分に混合した次いで(a)
液、(b)液を夫々等量混和皿に採り、以下実施例1
〜13と同様な方法により重合硬化時間を測定し
た。その結果は表2に併記した。また比較として
遷移金属キレート化合物を添加しない場合の重合
硬化時間を同様に測定し結果を表2に併記した。
【表】
【表】 実施例 26〜35 表−3に示される処方に従つて(a)液および(b)液
を調製し実施例1〜13と同様な方法により重合硬
化時間を測定した。その結果は表3に併記した。
【表】 実施例 36〜44 表4に示される処方に従つて(a)液および(b)液を
調製し実施例1〜13と同様な方法により重合硬化
時間を測定した。その結果は表4に併記した。
【表】 実施例45〜51、比較例4、5 実施例1〜3、14〜16および35で調製した(a)液
を夫々5mlのガラス製サンプル管に投入密栓した
後、45℃に保つた恒温槽中に保存し貯蔵安定性を
調べた。保存中サンプル管を随時取り出し、その
流動性を観察した。サンプル管中の組成物が流動
性を失い固化するまでの期間を保存安定な期間と
した。その結果は表5に示した。また比較として
遷移金属ハロゲン化物あるいは遷移金属キレート
化合物にかえて有機過酸化物であるBPOを同量
添加混合した場合の保存安定な期間を同様に測定
し、結果を表5に併記した。
【表】 実施例 52 実施例1〜3、14〜16、27、29、34、35、38、
42および比較例1〜3において処方した(a)液、(b)
液を用いて牛歯象牙質との接着強度を以下の方法
で測定した。 まず以下の処方によりペースト()およびペ
ースト()を調製した。 ()Big−GMA TEGDMA DMPT シラン処理石英粉末 11.0重量部 10.5 〃 0.5 〃 78.0 〃 (粒径80μm以下) Bis−GMA 11.0重量部 TEGDMA 10.5 〃 BPO 0.5 〃 シラン処理石英粉末 78.0 〃 (粒径80μm以下) 次に新鮮抜去牛歯の唇面表面をエメリーベーパ
ー(#320)で研摩し平滑な象牙質を露出させ窒
素ガスを吹きつけて表面を乾燥した。そして直径
4mmの孔の空いた2mmの板状ワツクスを乾燥表面
にテープにて取り付けた。次に前記(a)液および(b)
液を1:1の割合で混合し、板状ワツクスでかこ
まれた象牙質表面に塗布し、窒素ガスを吹きつけ
エタノールと余剰の接着材を飛ばした。その上に
前記ペースト()および()を1:1の割合
で混合し充填した。一時間放置後板状ワツクスを
取り除き、37℃の水中に一昼夜浸漬した後引張り
強度を測定した。測定には東洋ボールドウイン社
製テンシロンを用い、引張り速度は10mm/分とし
た。 得られた結果を表−6に示した。 尚表−6のNo.13〜15は比較例である。
【表】
【表】 実施例 53 実施例1〜3、14〜16、35および42において処
方した(a)液、(b)液を用いて辺縁封鎖性試験を以下
の方法により行なつた。 まず新鮮抜去牛歯の唇側表面に直後約3mm、深
さ約2mmの窩洞を形成した。次いで窩壁を37%オ
ルトリン酸水溶液で一分間処理し、30秒間水洗し
た後窒素ガスを吹きつけて表面を乾燥した。次に
前記(a)液および(b)液を1:1の割合で混合し窩壁
に塗布し窒素ガスを吹きつけたエタノールと余剰
の接着材を飛ばした後前記ペースト()および
()を1:1の割合で混合し充填した。一時間
放置後、37℃の水中に一昼夜浸漬後、余剰の複合
レジンを除去し、4℃と60℃のフクシン水溶液中
に1分交互に60回づつ浸漬するバーコレーシヨン
テストを行なつた。次いで充填歯を頬側面側から
唇面に直角に研磨しながら、窩壁と充填物の間に
色素(フクシン)の侵入があるかどうかを調べ
た。 実施例1〜3、14〜16、35および42の重合用組
成物物を接着剤として用いた結果いずれの場合も
色素の侵入は認められず辺縁封鎖性は良好であつ
た。 実施例 54 以下の処方で調製したペースト()およびペ
ースト()を用いて各種金属との接着強度を測
定した。 ()HEMA TEGDMA Bis−GMA ST−MA 塩化第2銅 シラン処理石英粉末 12.1重量部 26.2 〃 16.9 〃 4.5 〃 0.4 〃 40.0 〃 (粒径80μm以下) ()HEMA TEGDMA Bis−GMA DMPT PTSA−Na シラン処理石英粉末 13.0重量部 28.7 〃 18.2 〃 0.5 〃 1.0 〃 40.0重量部 (粒径80μm以下) 先ず直径5mmの条種金属製円柱状試験片の一方
の円型表面をエメリーペーパー(#320)で研磨
し、この研磨面をメチレンクロライドで洗浄後、
乾燥させた。次にこの研磨面に上記ペースト
()およびペースト()を等量ずつ採り練和
混合したペースト泥を付着させた後もう一つの試
験片の研磨面をこの付着面に対して突き合わせ
た。これら2個の試験片は止め具により固定し
た。一時間放置後、試験片を37℃の水中に一昼夜
浸漬した後引張り強度を測定した。測定には東洋
ボールドウイン社製テンシロンを用い、引張り速
度は2mm/分とした。得られた結果を表7に示し
た。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) 遷移金属ハロゲン化物及び/又は遷移金
    属キレート化合物 (ロ) 第3級アミン (ハ) 芳香族スルフイン酸の塩 及び (ニ) 重合可能なビニル化合物(但し、1分子中に
    少なくとも2個のヒドロキシル基を有するアル
    カンポリオールまたはポリオキシアルカンポリ
    オールのうちの少なくとも1個のヒドロキシル
    基が(メタ)アクリル酸のエステルを形成し、
    かつ少なくとも1個のヒドロキシル基が少なく
    とも3個のカルボキシル基を有する芳香族ポリ
    カルボン酸の1個のカルボキシル基とエステル
    を形成した構造を有する(メタ)アクリロイル
    オキシル基含有芳香族ポリカルボン酸又はその
    酸無水物を除く) よりなり、構成成分(ロ)及び(ハ)が(イ)1重量部に対し
    てそれぞれ0.01〜200重量部の範囲で混合され且
    つ構成成分(イ)、(ロ)及び(ハ)の合計が(ニ)に対して0.
    01
    〜30重量%の範囲で混合されてなる歯科用接着
    剤。
JP59274597A 1984-12-28 1984-12-28 歯科用接着剤 Granted JPS61155403A (ja)

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