JPH0217422B2 - - Google Patents

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JPH0217422B2
JPH0217422B2 JP61223868A JP22386886A JPH0217422B2 JP H0217422 B2 JPH0217422 B2 JP H0217422B2 JP 61223868 A JP61223868 A JP 61223868A JP 22386886 A JP22386886 A JP 22386886A JP H0217422 B2 JPH0217422 B2 JP H0217422B2
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resin
paper
paper substrate
container
epoxy
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Tadahiko Kuzura
Takaaki Mochida
Seishichi Kobayashi
Toshiaki Iioka
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Priority to KR870004097A priority patent/KR870009645A/ko
Priority to US07/043,655 priority patent/US4775560A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、紙製有底無継目成形容器及びその製
法に関するもので、特に電子レンジ、電気オーブ
ン、オーブントースター等を用いて内容品を加
熱、調理できる耐熱性容器に関する。 (従来の技術) 食品等の内容物を手軽に充填し得る容器とし
て、トレー状の紙容器が広く使用されているが、
近年オーブン、電子レンジ、オーブントースター
等の普及に伴ない、調理済或いは未調理の食品類
をトレー状容器に充填して販売し、食事に際して
は、前述した加熱器中に容器ごと入れ、加熱乃至
はクツキングを行い得る容器の開発が望まれてい
る。 このような要望に答えるものとして、特公昭57
−41890号公報には、中性近くで紙料調製を行つ
た後、無機填剤を含む水性分散液を浸透させて原
紙を抄造し、次いで原紙両面に耐熱性被膜を付着
又は貼合形成し、容器の内側となる面に耐熱性樹
脂を塗布することから成る食品容器用紙の製造方
法が記載されている。また、耐熱性被膜として
は、アルミ箔の他に、ニトロセルローズ系ラツカ
ー、エポキシ系、ウレタン系、フツ素等の樹脂が
使用され、容器内面側には、耐熱性被膜の上に離
型剤として、シリコーン系等の耐熱性樹脂が施さ
れることも記載されている。 (発明が解決しようとする問題点) この容器は、ウイロ、カステラ等の原料を充填
し、200乃至250℃程度の温度で加熱処理を行う用
途には使用し得るとしても、オーブントースター
等で加熱或いはクツキングを行う場合には、容器
の温度が300℃以上の高温にも達し、このような
高温の用途には耐熱性の点で未だ十分満足し得る
ものではなかつた。 紙のセルロース繊維は、約260℃の温度から炭
化及び着色が開始され、約300℃の温度で完全に
炭化する。かくして、紙容器を300℃以上の温度
に硬化される用途に使用する場合には、容器自体
の外観が使用に耐えない程度に黒色に着色すると
共に、容器自体の強度も著しく失われることにな
るのである。 紙容器の着色を隠蔽するために、紙基質の表面
に、隠蔽顔料と樹脂結着剤とから成るコート層を
設けることが当然考えられるが、このようなコー
ト紙は一般に成形に必要な伸びに欠けトレーへの
プレス成形性に難点があり、その成形性を向上さ
せるためにプレス金型を加熱するとコート層が金
型に密着して成形不能となる欠陥を生じ易い。こ
の成形の問題に加えて、従来のコート紙から成る
トレイ容器は、オーブン中での加熱に際し、悪臭
を発生する傾向があり、食品類の香味(フレーバ
ー)を損うという欠点もある。 従つて、本発明は、成形性に優れた紙積層体か
ら構成され、容器壁が300℃以上の温度に加熱さ
れたときにも、外観特性、容器強度及び香味保持
性に優れている耐熱性紙容器及びその製法を提供
することを課題とする。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、紙基質に樹脂と隠蔽顔料とを含
有するコート層を塗布する場合、樹脂として熱硬
化性樹脂を用い、しかもこの熱硬化性樹脂を水性
分散体あるいは水溶性の形で施すと、有機溶液型
の塗料を施す場合に生じる紙基質内部への滲透が
が防止され、その結果として紙積層体の加工性が
顕著に向上すると共に、積層体の耐熱性も著しく
向上することを見出した。 本発明によれば、紙基質と紙基質の少なくとも
一方の表面に設けられた樹脂コート層とから成る
有底無継目成形容器において、 樹脂コート層がエポキシ樹脂成分とエポキシ樹
脂に対して反応性を有する硬化剤樹脂成分とを含
む熱硬化性樹脂と隠蔽顔料とを含有して成り、該
樹脂コート層は積層体の厚さをL、該コート層表
面から紙基質内への浸透深さをlとしたとき、
l/L<0.1を満足するように設けられているこ
とを特徴とする有底無継目成形容器が提供され
る。 また、本発明によれば、分散質として隠蔽顔料
を含み、且つ樹脂成分としてエポキシ樹脂成分と
エポキシ樹脂に対して反応性を有する硬化剤樹脂
成分とからなる平均粒径0.05乃至1.0μmの熱硬化
性樹脂とを含む水性分散体を、紙基質の少なくと
も一方の表面に塗布し、塗布層を乾燥し、熱硬化
性樹脂を硬化させ、得られる積層体を有底無継目
容器形状にプレス成形することを特徴とする紙製
有底無継目成形容器の製法が提供される。 本発明は更にまた、分散質として隠蔽顔料を含
み、樹脂成分として水溶性型の熱硬化性エポキシ
−アクリル系樹脂を含む水性塗料を、紙基質の少
なくとも一方の表面に塗布し、塗布層を乾燥し、
熱硬化性樹脂を硬化させ、得られる積層体を有底
無継目容器形状にプレス成形することを特徴とす
る紙製有底無継目成形容器の製法にも関する。 (作用) 本発明の耐熱性紙容器を斜視図で示す第1図に
おいて、このトレイ状の紙容器は、矩形で平面状
の底壁部1と、この底壁部1に連なる側壁部2
a,2b,2c,2dとから成つており、隣接す
る側壁部間にはひだ部3があり、且つ側壁部の上
端縁にはフランジ部乃至カール部4が設けられて
いる。 この紙容器の器壁断面構造を拡大して示す第2
図において、この器壁10は、紙基質11と紙基
質の両表面に施された耐熱性被覆層12a,12
bとから成つている。 本発明においては、この耐熱性被覆層12a,
12bを隠蔽顔料と熱硬化性樹脂とから形成す
る。先ず、この隠蔽顔料は、紙基質11と加熱さ
れた高温雰囲気とを熱的に遮断して、紙基質の加
熱下での強度低下傾向を少ないレベルに維持する
作用を行うと共に、被覆自体にも耐熱性を付与し
且つ紙基質に生成する繊維炭化物を隠蔽して外観
を良好に維持する作用を行う。更に、塗料中に含
有される隠蔽顔料は、金型表面における樹脂粘着
物の生成及び蓄積を幾分減少させて成形性を向上
させる補助的作用をも行う。 この隠蔽顔料は、樹脂結着剤を介して紙基質表
面に保持されるが、この結着剤は熱硬化性樹脂で
なければならない。先ず、この被覆12a,12
bとして熱可塑性樹脂を用いるときには、容器へ
のプレス成形に際して、この被覆が金型へ密着す
る等の成形上の不都合を生じ易く、またオーブン
等での加熱に際して悪臭、異味、異臭を発生して
食品類の香味(フレーバー)を損うと共に、容器
強度自体も低下する傾向が著しいが、この結着剤
成分を熱硬化型樹脂とすることにより、上述した
不都合を解消乃至軽減することができる。 被覆層12a,12bの形成に際して、分散質
として隠蔽顔料と平均粒径0.05乃至1.0μmの熱硬
化性樹脂とを含む水性分散体を用いるか、あるい
は分散質として隠蔽顔料を含み、樹脂成分として
水溶性型の熱硬化性エポキシ−アクリル系樹脂を
含む水性塗料を用いることが第二の特徴である。
従来、顔料及び熱硬化性樹脂を含有する塗料は、
殆んどの場合有機溶媒溶液として使用される。し
かしながら、既に指摘した通り、有機溶液タイプ
の塗料を紙基質に塗布する場合には熱硬化性樹脂
が紙基質内部に深く滲透するのを避け得ない。こ
れに対して、本発明では隠蔽顔料及び熱硬化性樹
脂を水性分散体の形で施すか、あるいは熱硬化性
樹脂を水溶性の形で施すことにより熱硬化性樹脂
の紙基体内への滲透の程度を著しく小さくするこ
とができる。 即ち、器壁(積層体)10の厚さをL、樹脂コ
ート層12a,12bの表面からの滲透深さをl
としたとき、本発明によればl/Lを0.1よりも
小、好適には0.015乃至0.08の範囲内に抑制する
ことができる。 但し、滲透深さlは紙質の状態により最大深さ
と最小深さの間に差を生ずる場合があるが、この
場合は平均滲透深さをlとすべきである。 このように水性分散型あるいは水溶性型の樹脂
を用いることにより、樹脂コート層12a,12
bの滲透深さを小さな値に抑制できる理由として
は次のようなものが考えられる。即ち、本発明に
おける紙基質にはアルキルケテンダイマーやアル
ケニル無水コハク酸などの中性サイズ剤やロジン
系でも硫酸バンドの量を少なくした弱酸性処方の
サイズ剤が使用されている。サイズ処理は紙に耐
水性を与えるため、すなわち紙の表面がぬれても
紙の内部へ水の滲透を防止するために行われてい
る。従つて、本発明におけるように水を媒体する
水性塗料を紙基質に塗布した場合、サイズ剤の効
果により紙基体内への樹脂の滲透の程度が著しく
抑制されるのである。また、紙は一般に繊維間の
間隙から毛簡作用によつて水や有機溶媒を吸収す
るので、樹脂が繊維間間隙より大きい水性分散体
であれば、紙基体内への樹脂の滲透はさらに抑え
られることになる。 一方、有機溶媒系の塗料を使用した場合、サイ
ズ剤は有機溶媒の滲透を抑制する効果を持たない
ため、紙基体内の深くまで塗料が滲透することに
なる。 また、本発明において、樹脂コート層12a,
12bの滲透深さを小さな値に抑制することによ
り、積層体の成形性が向上し且つ耐熱性も向上す
る理由は次のようなものと考えられる。即ち、紙
積層体のプレス成形性は、紙基質中で紙繊維が適
度に相互に絡み合い乃至交叉しており、適度の伸
びが保持されていることに帰因するものと認めら
れるが、熱硬化性樹脂が内部に深く滲透した場合
には、絡み合い部乃至交叉部が固定され、紙基質
の伸びが失われるために、プレス成形性が失われ
るものと認められる。これに対して、本発明によ
る積層体では熱硬化性樹脂の滲透深さが極く浅
く、紙基質の本来の伸び保持され、この結果とし
て良好なプレス成形性が保全されるものと思われ
る。また、熱硬化性樹脂の紙基質内への滲透が抑
制されることにより、紙基質の表面にデンス(濃
度)な状態で熱遮断膜が形成されることにより、
積層体の耐熱性が向上するものと認められる。 (発明の作用効果) 本発明によれば、紙基質の表面に隠蔽顔料と熱
硬化性樹脂とを含むコート層を、紙基質内への滲
透を抑制しながら設けたことにより、容器への優
れた成形性が得られ、容器壁が300℃以上の温度
に加熱された場合にも容器の外観特性、容器強度
及び香味保持性を顕著に向上させることが可能と
なり、電子レンジ及びオーブントースターの両方
の用途に供し得るデユアルオーブナブル容器が提
供できた。 (発明の構成の説明) 熱硬化性樹脂 本発明ではエポキシ樹脂成分とエポキシ樹脂に
対して反応性を有する硬化剤樹脂成分とから成る
熱硬化性樹脂を使用する。硬化剤樹脂成分の適当
な例としてはフエノールホルムアルデヒド樹脂、
尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアル
デヒド樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。 これらの内でも、本発明では、エポキシ樹脂
と、エポキシ樹脂に対して反応性を有する基、例
えばカルボキシル基、水酸基、アミノ基等の官能
基を有する反応性アクリル樹脂及び/又はビニル
樹脂との組合せである。これらのエポキシ/アク
リル又はエポキシ/ビニル塗料は、架橋された条
件下で加工性に優れていると共に、金型表面への
粘着物形成が少ないという点で本発明の目的に特
に適したものである。 エポキシ樹脂成分としては、ビスフエノールA
とエピハロヒドリンとを縮合させることにより得
た芳香族エポキシ樹脂が特に適しており、そのエ
ポキシ当量は一般に1000乃至4000の範囲内にある
ものがよい。アクリル樹脂としては、前記官能基
を与える単量体成分として、メタクリル酸、アク
リル酸、無水マレイン酸のような不飽和カルボン
酸又はその無水物;(メタ)アクリル酸−2−ヒ
ドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸−
2−ヒドロキシプロピルエステル等のヒドロキシ
基含有単量体;(メタ)アクリル酸−2−アミノ
エチルエステル、(メタ)アクリル酸−2−N,
N−ジエチルアミノエチルエステル、(メタ)ア
クリル酸−N−アミノエチル−アミノエチルエス
テル等のアミノ基含有量体の少なくとも1種と、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(例えばメ
チルメタクリレート、エチルアクリレート等)の
少なくとも1種と、所望によりスチレン等を含む
共重合体が挙げられる。また、ビニル樹脂として
は、塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体、塩化
ビニル−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体部分ケン化
物、塩化ビニル−無水マレイン酸スチレン共重合
体、塩化ビニル−メタクリル酸−酢酸ビニル共重
合体ケン化物等のカルボキシル基及び/又は水酸
基含有ビニル樹脂を挙げることができる。 これらの樹脂は、樹脂粒子の径が0.05乃至1.0μ
の水性分散体、特に界面活性剤で乳化された、或
いは自己乳化した水性乳化液の形また、水溶性の
形、更にこれらの組合せた形で使用される。 これらの内でも、本発明の目的には、エポキシ
−アクリル樹脂、特に自己乳化型エポキシ−アク
リル樹脂を用いることが好ましい。このようなエ
ポキシ−アクリル樹脂の適当な例として、アクリ
ル酸もしくはメタクリル酸12乃至30重量%、およ
びスチレン、メチルスチレン、ビニルトルエンま
たはアクリル酸もしくはメタクリル酸の炭素数1
ないし8のアルキルエステルの1種もしくは2種
以上70ないし88重量%を共重合せしめた数平均分
子量10000ないし100000のアルカリ中和型アクリ
ル系樹脂(A)、並びに1分子中に平均1.1個ないし
2.0個のエポキシ基を有する数平均分子量1400以
上の芳香族系エポキシ樹脂(B)を反応せしめた残存
オキシラン環を有するカルボキシ基過剰のエポキ
シ樹脂、アクリル系樹脂部分反応物を最終被覆組
成物のPHが5ないし11となる量のアンモニアもし
くはアミンの存在下に水性媒体中に分散せしめた
ものが挙げられる。 また、アクリル系樹脂とエポキシ樹脂の比率を
例えば8対2や9対1のようにアクリル系樹脂の
比率を多くし、アルコール系溶媒を少量添加する
ことにより水溶性型としたものも挙げられる。 さらに水溶性型の樹脂と水性乳化型の樹脂の組
み合わせたものも用いることができる。 隠蔽顔料 隠蔽顔料としては、無毒性或いは低毒性で、隠
蔽力の大きい顔料、特に隠蔽力(JIS K5101)が
40以下の顔料が使用される。適当な顔料は例は次
の通りである。
【表】 これらの顔料は単独でも或いは2種以上の組合
せでも使用されるが、好適な顔料は、ルチル型或
いはアナターゼ型のチタンホワイト(二酸化チタ
ン)を主体とするものである。勿論、チタンホワ
イトを単独で使用する代りに、例えば黄色酸化鉄
やベンガラ或いは群青の少量を配合して、クリー
ム色、淡いピンク色、淡い青色等の着色コート層
としてもよい。更に、この顔料に対して、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルク、ク
レイ、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム等
の充填剤乃至は増量剤を使用することができる。 紙基質 紙としては、針葉樹パルプ、広葉樹パルプ等の
天然パルプ、ガラス繊維、ロツクウール、スラグ
ウール、アスベスト、セラミツク繊維等の無機繊
維;ポリオレフイン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリイミド等の合成樹脂パルプの1種又は2
種以上を抄造して得られる天然又は合成紙を挙げ
ることができる。これらの紙には難燃料兼填料を
配合することができ、例えば水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、アルミン酸カルシウ
ム、ドーソナイト等を挙げることができる。ま
た、紙の風合い、腰等を向上させる目的でシリ
カ、タルク、クレイ、炭酸カルシウム等を配合す
ることができ、更に抄造性を改善し、繊維相互の
結合乃至固定を行うために、有機樹脂バインダー
を用いることができる。本発明においては、木材
パルプから得られる通常の紙を用いた場合にも、
顕著に優れた耐熱性を賦与し得ることが利点であ
る。紙基質の坪量は100乃至600g/m2、特に150
乃至400g/m2の範囲内にあることが望ましい。 耐熱性の点では、弱酸性紙や中性紙、特にアル
キルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸等
をサイズ剤として用いた中性紙が特に好ましい。 積層材料の製造 本発明に用いる積層材料は、前述した熱硬化性
樹脂と隠蔽顔料とを含有する水性塗布液を調製
し、この塗布液を紙基質の両面に塗布し、形成さ
れる被覆を硬化させることにより得られる。 熱硬化性樹脂と隠蔽顔料との比率は種々変化さ
せ得るが、被覆層の樹脂が下記式 RP=k・OA・dR ……(1) 式中、OAは隠蔽顔料の吸油料(ml/100g)で
あり、dRは樹脂の密度(g/ml)を表わし、 kは0.005乃至0.2の数である、 を満足する重量比(RP)で存在することがよい。 本明細書において、前記式(1)は次の意味を有す
る。式(1)の右辺におけるOAは隠蔽顔料の吸油量
(ml/100g)であり、これと樹脂の密度dRとの積
は、樹脂が連続相及び顔料が分散相となつた均質
組成物を形成し得るという範囲内で、顔料100g
当りの結着剤のグラム数を意味する。従つて、こ
の組成物をガラス板のような平滑で不浸透性の基
体表面へ塗布すると式(1)の右辺におけるkの値が
0.01以上では顔料粒子が外表面に露出することな
く内部にも空隙や表面付近に凹凸のないコート層
が形成され、kの値が0.01未満の場合には顔料粒
子が外表面に露出し、或いは内部にも空隙や表面
付近に凹凸のあるコート層が形成されることにな
る。 式(1)のkの値が0.2以下となる対顔料樹脂重量
比(RP)では、顔料粒子が外表面に露出し或い
は内部にも空隙や表面近くに凹凸のあるコート層
が形成され、このようなコート層を有する積層体
では、紙基体と同様の伸びを有し、トレー形状へ
の成形が容易に行われるのである。式(1)のkの値
には、紙基体への隠蔽顔料の付着力の点で一定の
最低基準値があり、kの値が0.005を下廻ると隠
蔽顔料の成形時における離脱等が生じ、また器壁
の耐熱強度も低下するようになるのである。 塗布液の固形分濃度は、均一塗布性が得られる
範囲内で水の量の可及的に低いものであり、一般
に20乃至80重量%の範囲が適当である。 塗布にはスプレー塗装、静電塗装、ローラーコ
ーテイング、グラビアロールコーテイング、浸漬
塗装、電着塗装等の塗布手段が使用される。 紙基体への塗工量は、固形分として2乃至30
m2/g、特に5乃至20m2/gとすることにより、
満足すべき耐熱性と加工性との組合せが得られ
る。形成される被覆の硬化は、触媒、加熱或いは
紫外線又は放射線照射等のそれ自体公知の手段で
行われる。 容器への成形 トレイ、ボウル、カツプ等の有底無継目容器へ
の成形は、雄型及び雌型を加熱し、これらの間に
積層材料を供給し、プレス成形することにより行
われる。金型を加熱することにより、積層材料の
成形は未加熱の金型を使用する場合に比して飛躍
的に向上する。金型の加熱温度は、一般に50乃至
180℃、特に90乃至150℃の範囲とするのが望まし
い。 本発明を次の例で説明する。 実施例 1 まず次の手順によりチタンホワイトを隠蔽顔料
として含む水性エポキシ−アクリル系塗料を調製
した。 (A) カルボキシル基含有アクリル系樹脂の製造 スチレン 300.0部 アクリル酸エチル 210.0 メタクリル酸 90.0 エチレングリコールモノブチルエーテル
388.0 過酸化ベンゾイル 12.0 上記組成の混合物の1/4を窒素ガス置換した
4ツ口フラスコに仕込み80〜90℃に加熱し、そ
の温度に保ちつゝ残りの3/4を2時間かけて
徐々に滴下し、滴下終了後、更にその温度で2
時間かきまぜた後冷却し、酸価93(固形分換算、
以下同じ)、固形分59.7%、粘度4100cps(25℃、
以下粘度はすべて25℃における測定結果を示
す)カルボキシル基含有樹脂溶液を得た。 (B) エポキシ樹脂溶液の製造 エピコート1007 500部 エチレングリコールモノブチルエーテル
333.3 窒素ガス置換した4ツ口フラスコに全量仕込
み、徐々に加熱して内温を100℃まで上げ、1
時間撹拌完全に溶解した後80℃まで冷却し、固
形分60%のエポキシ樹脂溶液を得た。 (C) 水性被覆用樹脂組成物の調製 上記(A)カルボキシル基含有アクリル系樹脂
溶液 100.0部 上記(B)エポキシ樹脂溶液 50.0 2−ジメチルアミノエタノール 9.3 イオン交換水 290.7 4ツ口フラスコにを全量仕込み、撹拌しな
がらを添加して、含有カルボキシル基に対し
てほぼ当セル中和を行なつた後、内温を80℃ま
で上昇させ、この温度で30分間かきまぜを続け
た後室温まで冷却した。オキシラン%の減少率
は63.5%であり、粘度もクツキング前に比較し
てクツキング後は1.5倍に増粘していた。 かくして得られた分散体に固形分と等量の吸油
量20、比重4.2であるルチル形酸化チタンおよび
イオン交換水を添加して樹脂と酸化チタンの合計
の固形分が50%となるように調製し、この混合物
をボールミル形式のアトライターによつて混練す
ることにより酸化チタンを均一に分散させた。 次にこのチタンホワイト含有水性エポキシ−ア
クリル系塗料を伸び縦2.0%、横6.0%、坪量300
g/m2で、化学パルプとして針葉樹パルプ
(NBKP)30wt%、広葉樹パルプ(LBKP)70wt
%を使用し、無機填料としてタルクを5wt%含
み、サイズ剤としてアルキルケテンダイヤーが使
用された中性紙の紙基質の両面にバーコーターで
塗布し、190℃で1分間オーブン中で乾燥焼付を
行つた。塗料の塗布量は片面14g/m2であり、隠
蔽顔料の塗布量は7g/m2であつた。 かくして得られた積層体の断面を光学顕微鏡を
用いて拡大撮影した写真を描いた図を第3図に示
す。この図よりLおよびlを測定したところ、L
は380μm、lは最大値で21.7μm、最少値で6.9μ
m、平均値で10.3μmであつた。従つて、l/L
の値は最大値で0.057、最少値0.018、平均値で
0.027であつた。 次に、このチタンホワイト含有エポキシ−アク
リル系塗料が両面に塗布された積層体を用い、ブ
ランキング及び罫線入れを行つた後調温を行い
140℃に保持されたプレス金型によつてプレス成
型することにより、第1図に示すような縦16cm、
横9.5cm、深さ2cmの角型トレーを得た。 この場合、成形時に塗料が金型に付着したり、
脱落したりすることはなく、またクラツクや割れ
も生じることなく成形が満足に行えた。 この角型トレーにチキンナゲツトを6個入れ、
2日間冷凍庫内で保存後、オーブントースターで
8分間加熱した。加熱終了後オーブントースター
からトレーを取り出し、チキンナゲツトを賞味し
たところ適温であり、美味であつた。また、この
際角型トレーの表面は焦げず、変色は見られなか
つた。 実施例2〜5、比較例1、2 実施例1で用いた紙基質の両面に第1表に示す
塗料を塗布量が片面当り固形分14g/m2になるよ
うにバーコーターで塗布し、190℃で1分間オー
ブン中で乾燥キユアーした。 かくして得られた各種の積層体の断面を光学顕
微鏡を用いて拡大撮影した写真を描いた図を夫々
第4図乃至第9図に示す。この図よりLおよびl
を測定し、l/Lを計算した値を第1表に示す。 次に各々の積層体を用い、ブランキング及び罫
線入れを行つた後、140℃に保持されたプレス金
型により第1図に示すような縦16cm、横9.5cm、
深さ2.0cmの角型トレーに成形した。この場合の
プレス成形性すなわち、金型への塗料付着、塗料
の脱落、塗料のクラツク、積層体の破断の程度を
第1表に示す。第1表より明らかなように有機溶
媒系の塗料を使用した場合、l/Lの値が大きく
なり、成形時に破断したりクラツクが生じる傾向
が認められた。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の耐熱性紙容器を示す斜視図
であり、第2図は、本発明の紙容器の器壁部の断
面構造図であり、第3図は実施例1の積層体の断
面構造を示す顕微鏡写真を描いた図であり、第4
図、第5図、第6図及び第7図は夫々実施例2乃
至5の積層体の断面構造を示す顕微鏡写真を描い
た図であり、第8図及び第9図は比較例1及び2
の積層体の断面構造を示す顕微鏡写真を描いた図
である。 引照数字1は底壁部、2a,2b,2c及び2
dは側壁部、3はひだ部、4はフランジ部乃至カ
ール部、10は壁部、11は紙基質、12a,1
2bは耐熱性被覆層を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 紙基質と紙基質の少なくとも一方の表面に設
    けられた樹脂コート層とから成る有底無継目成形
    容器において、 樹脂コート層がエポキシ樹脂成分とエポキシ樹
    脂に対して反応性を有する硬化剤樹脂成分とから
    成る熱硬化性樹脂と隠蔽顔料とを含有して成り、
    該樹脂コート層は積層体の厚さをL、該コート層
    表面から紙基質内への浸透深さをlとしたとき、
    l/L<0.1を満足するように設けられているこ
    とを特徴とする有底無継目成形容器。 2 紙基質が低酸性又は中性紙である特許請求の
    範囲第1項記載の成形容器。 3 隠蔽顔料が二酸化チタンである特許請求の範
    囲第1項記載の成形容器。 4 分散質として隠蔽顔料を含み、且つ樹脂成分
    としてエポキシ樹脂成分とエポキシ樹脂に対して
    反応性を有する硬化剤樹脂成分とからなる平均粒
    径0.05乃至1.0μmの熱硬化性樹脂とを含む水性分
    散体を、紙基質の少なくとも一方の表面に塗布
    し、塗布層を乾燥し、熱硬化性樹脂を硬化させ、
    得られる積層体を有底無継目容器形状にプレス成
    形することを特徴とする紙製有底無継目成形容器
    の製法。 5 熱硬化性樹脂の水性分散体が自己乳化性を有
    する硬化性エポキシ−アクリル樹脂である特許請
    求の範囲第5項記載の方法。 6 分散質として隠蔽顔料を含み、樹脂成分とし
    て水溶性型の熱硬化性エポキシ−アクリル系樹脂
    を含む水性塗料を、紙基質の少なくとも一方の表
    面に塗布し、塗布層を乾燥し、熱硬化性樹脂を硬
    化させ、得られた積層体を有底無継目容器形状に
    プレス成形することを特徴とする紙製有底無継目
    成形容器の製法。
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