JPH0219819B2 - - Google Patents

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JPH0219819B2
JPH0219819B2 JP11117282A JP11117282A JPH0219819B2 JP H0219819 B2 JPH0219819 B2 JP H0219819B2 JP 11117282 A JP11117282 A JP 11117282A JP 11117282 A JP11117282 A JP 11117282A JP H0219819 B2 JPH0219819 B2 JP H0219819B2
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JP
Japan
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compound
ethyl acetate
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under reduced
concentrated under
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JP11117282A
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JPS591453A (ja
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Tetsuo Suami
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は次の一般式で表わされるアンスラセン
ジオン誘導体およびその塩に関するものである。 ただし、式中R1およびR2はそれぞれ水素、低
級アルキル、アシル、低級アルコキシカルボニ
ル、低級アルコキシフエニルまたは単糖類例えば
グルコース、ガラクトース、ラムノース、2−ア
ミノグルコース、3−アミノグルコースもしくは
それらのアシル化体等を意味し、R3は水素、ア
シルまたは低級アルコキシカルボニルを意味し、
R4は水素、アシルまたはトリチルを意味し、m
およびnは1〜5の整数である。塩としては塩
酸、硫酸、臭素酸等の鉱酸との塩またはクエン酸
等の有機酸との塩を挙げることができる。これら
の化合物は抗腫瘍活性を有し医薬品としての用途
が期待され、また、あるものはそれらの用途を有
する化合物の合成中間体として有用である。 本発明の化合物の製造法を、m−n−2で、低
級アルキルはメチル(Me)、アシルはアセチル
(Ac)、低級アルコキシカルボニルは第三ブチル
オキシカルボニル(Boc)の例について以下に合
成ルートを示し説明する。なお、Trはトリチル
を意味する。 すなわち、キナリザリン(1)にChengの方法(J.
Med.Chem.22(5)501(1979))で2−(2−アミノ
エチルアミノ)エタノールを反応させて化合物(2)
を製し、これに炭酸ジ第三ブチルを反応させると
ブチルオキシカルボニル化された化合物(3)が生成
する。このものを80%酢酸水溶液で処理すると選
択的にBoc基が除去され化合物(4)となる。これを
ピリジン中塩化トリフエニルメタンで処理しジト
リチル化物(5)となし、これを4〜6倍モルのジメ
チル硫酸で比較的短時間(5〜10時間)処理する
と化合物(6)が生成する。このものを塩酸−メタノ
ールで処理しトリチル基とBoc基を除去すると化
合物(7)が得られ、これをピリジン−無水酢酸で処
理するとテトラアセチル体(8)とペンタアセチル体
(9)の混合物が得られる。これらはクロマトグラフ
イー等の常法により分離取得される。 また、化合物(5)にp−メトキシベンジルクロリ
ドを炭酸カリの存在下反応させて化合物(10)とした
後これにジメチル硫酸を反応させると化合物(11)と
なる。このものを塩酸−メタノールで処理すると
化合物(12)が得られ、これをピリジン−無水酢酸で
処理するとペンタアセチル体(13)が生成する。 一方、化合物(5)を10倍モル以上のジメチル硫酸
で比較的長時間(15〜20時間)処理すると1,2
−ジメトキシ体(14)が生成し、これを塩酸−メ
タノールで処理するとトリチル基とBoc基が脱離
し、化合物(15)となる。このものはピリジン−
無水酢酸で処理してテトラアセチル体(16)に導
くことができる。 なお、化合物(3)を塩化トリフエニルメタンで処
理すると化合物(17)となり、これをアセトン中
で炭酸カリウムとジメチル硫酸で処理するとBoc
が2位から1位へとマイグレーシヨンした後2位
水酸基がメチル化され1−第三ブチルオキシカル
ボニルオキシ−2−メトキシ体となり、これを塩
酸−メタノールで処理すると先に得られたと同じ
化合物(7)を得ることができる。また、化合物
(17)は炭酸カリと加熱反応させるなどして化合
物(5)に導くこともできる。 R1および/またはR2が単糖類である化合物は
次の反応式の例のようにして製造することができ
る(式中R6とR7は一方が水素で他方がトリフル
オロアセチル基であるが正確な構造は不明であ
る)。 すなわち、化合物(17)をトリフルオロ酢酸で
処理すると化合物(5)のモノトリフルオロアセチル
化体(18)が生成し、これをアセトブロモグルコ
ースと反応させると化合物(19)と化合物(20)
の混合物が生成しこれらはクロマトグラフイー等
によつて分離取得することができる。 化合物(19)または化合物(20)はトリフルオ
ロ酢酸処理、アンモニア−メタノール処理等によ
り保護基を除去するとそれぞれ化合物(21)また
は化合物(23)が得られ、これらはピリジン中無
水酢酸で処理する等の方法でそれぞれのアセチル
化体(22)または(24)に導くことができる。 以下に実験例および実施例を挙げて説明する
が、薄層クロマトグラフイーはTLCと略し、ク
ロマトグラフイーに用いた溶媒系は特に記すほか
はV/Vの組成比である。 実験例:抗腫瘍効果 L−1210細胞1×105個をCDF1マウスの腹腔に
移植し、24時間後に試料化合物を1回胞腔内注射
し、生理食塩水投与のものを対照として抗腫瘍効
果を検討した。結果を次表に示す。
【表】 実施例1:1,2ジヒドロキシ−5,8−ビス
〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル
アミノ〕−9,10−アンスラセンジオン(2) キナリザリン(1)3.0gをn−ブタノール30mlに
懸濁させ、2−(2−アミノエチルアミノ)エタ
ノール6gのn−ブタノール溶液20mlを加え、窒
素気流下150℃で撹拌した。8時間後、窒素ガス
を止め室温に戻してヘキサン150mlを加え撹拌を
続けた。24時間後、デカンテーシヨンにより溶媒
を除き、得られた残渣を乾燥した後、エタノール
を用いて再結晶を行なつた。得られた固体4.79g
を温酢酸エチルで洗い、固体として化合物(2)の粗
晶4.56gを得た。このものは化合物(3)に導いて精
製した(実施例2および3参照)。 実施例2:1−ヒドロキシ−2−第三ブチルオキ
シカルボニルオキシ−5,8−ビス〔2−
(N−第三ブチルオキシカルボニル−N−2
−ヒドロキシエチルアミノ)エチルアミノ〕
−9,10−アンスラセンジオン(3) 実施例1で得た未精製の化合物(2) 2.0gを1N
−水酸化ナトリウム水溶液50mlおよび1,4−ジ
オキサン25mlに溶解し、ダイ第三ブチルオキシカ
ーボネイト4.91gを加え室温で撹拌した。16時間
後、TLC(トルエン:アセトン−1:1)におい
て、化合物(3)と思われる主生成物のスポツト
(Rf=0.47)を認め、反応液を氷冷撹拌下1N−塩
酸水溶液50mlを用いて中和した。 酢酸エチル(150ml×2)を用いて抽出し、酢
酸エチル層を水(300ml×3)で洗浄した。これ
を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、固体を濾
別後濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣2.53g
をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(トルエ
ン:アセトン−3:1)c−200,90g)により
精製し、TLC(トルエン:アセトン=1:1)に
おいてRf=0.47を示すフラクシヨンを回収し、減
圧下濃縮した。得られた残渣をベンゼン−n−ヘ
キサンを用いて結晶化し、紫色結晶として化合物
(3) 650.5mgを得た。 融点 154〜155℃ IR(KBr)1655cm-1(C=0)、 1685(C=0) 1755(−OBoc) UV λmax (クロロホルム) 260nm(logε4.41)、 381(3.68),568(3.90)(sh), 606(4.25),656(4.36) 1H−NMR(90MHz,CDCl3)δ: 1.46(18H,s,NBoc) 1.61(9H,s,OBoc) 2.93〜3.61(14H,m,NHCH2CH2N
(Boc)CH2CH2OH) 3.64〜3.90(4H,m,NHCH2CH2N(Boc)
CH2CH2OH) 6.73〜6.89(2H,m,H−6,7) 7.29(1H,d,J7.8=9.0Hz,H−3) 7.58(1H,d,J7.8=9.0Hz,H−4) 10.12(1H,bs,C−8−NH) 10.77(1H,bs,C−5−NH) 13.73(1H,s,C−1−OH) 元素分析 C37H52O12N4 (744.814)として 計算値 C 59.66, H 7.04, N 7.52 分析値 C 59.43, H 6.98, N 7.25 実施例3:1,2−ジヒドロキシ−5,8−ビス
−〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル
アミノ〕−9,10−アンスラセンジオン二塩酸
塩(2) 化合物(3) 200mgに氷冷下塩化水素−メタノー
ル8mlを加え撹拌した。7時間後、反応液中に析
出した固体を濾別しメタノール及びヘキサンにて
洗浄し、乾燥し、粗結晶133.2mgを得た。これを
エタノール:メタノール:水=5:5:2の溶液
で再結晶し化合物(2) 109.1mgを得た。 IR(KBr)1615cm-1(C=0) 元素分析 計算値 C 49.35,H 6.02,
N 10.46,Cl 13.24 分析値 C 49.72,H 5.77,
N 10.16,Cl 12.93 UV λmax(H2O) 245nm(logε 4.56) 591(4.28),635(4.27) 融点 214〜219℃(発泡しながら溶融) 1H−NMR(90MHz,D2O)δ: 3.33〜3.93(12H,m,
NHCH2CH2NHCH2CH2OH) 4.00〜4.27(4H,m,
NHCH2CH2NHCH2CH2OH) 6.63(1H,d,J=9Hz,aromatic
proton) 6.85〜7.33(3H,m,aromatic protons) 実施例4:1,2−ジヒドロキシ−5,8−ビス
〔2−(N−第三ブチルオキシカルボニル−N−
2−ヒドロキシエチルアミノ)エチルアミノ〕
−9,10−アンスラセンジオン(4) 化合物(3) 400mgを80%酢酸水溶液に溶解し、
90〜100℃で撹拌した。30分後、TLC(トルエ
ン:エタノール=5:1)において化合物(3)
(Rf=0.49)の消失と化合物(4)(Rf=0.43)の生
成を認め、反応液を減圧下濃縮しエタノールで充
分に共沸を行なつた。得られた残渣371.1mgをシ
リカゲルカラムクロマトグラフイー(トルエン:
エタノール=7:1 C−200,15g)により精
製し、TLC(トルエン:エタノール=5:1)に
おいてRf=0.43を示すフラクシヨンを回収し、減
圧下濃縮した。得られた残渣をベンゼン−n−ヘ
キサンを用いて結晶化を行ない、青紫色結晶とし
て化合物(4) 117.8mgを得た。 融点164〜166℃ IR(KBr)1665cm-1(C=0) UV λmax(クロロホルム) 260nm(logε4.36)(sh), 274(4.26)(sh), 565(3.87)(sh), 602(4.19),650(4.27) 1H−NMR(90MHz,CDCl3)δ: 1.47(18H,s,Boc) 3.44(14H,bs,NHCH2CH2N(Boc)
CH2CH2OH) 3.76(4H,bs,NHCH2CH2N(Boc)
CH2CH2OH) 6.54〜7.54(5H,m,H−3,4,6,
7andC−2−OH) 9.81(1H,bs,C−8−NH) 10.51(1H,bs,C−5−NH) 13.48(1H,s,C−1−OH) 元素分析 C32H44O10N4 (644,700)として 計算値 C 59.61,H 6.88,N 8.69 分析値 C 59.82,H 6.89,N 8.41 実施例5:1,2−ジヒドロキシ−5,8−ビス
〔2−(N−第三ブチルオキシカルボニル−N−
2−トリチルオキシエチルアミノ)エチルアミ
ノ〕−9,10−アンスラセンジオン(5) 化合物(4) 500.0mgをピリジン30mlに溶かし、
塩化トリフエニルメタン1297.0mgを加えて50℃で
22時間反応させた。反応液を氷水注加し、固体を
濾過して、濾物をクロロホルムで抽出した。クロ
ロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥したの
ち、溶液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルシヨ
ートカラムクロマトグラフイー(トルエン:酢酸
エチル=10:1)にて精製し、TLC(トルエン:
酢酸エチル=5:1)においてRf=0.41を示すフ
ラクシヨンを集めて減圧濃縮した。残渣をエタノ
ールにて結晶化して化合物(5) 622.2mgを得た。 融点 193〜195℃ IR(KBr) 1685cm-1(C=0) UV λmax(クロロホルム) 261nm(logε4.56)(sh) 560(4.02)(sh),602(4.36) 652(4.46) 1H−NMR(90MHz,CDCl3)δ: 1.40(18H,bs,Boc) 2.96〜4.75(16H,m,NHCH2CH2N
(Boc)CH2CH2OTr) 6.63(1H,bs,C−2−OH) 6.83〜7.54(33H,m,H−3,6,7and
Tr) 10.10(1H,bs,C−8−NH) 10.76(1H,bs,C−5−NH) 13.65(1H,bs,C−1−OH) ※重水置換によりδ=6.63,10.10,10.76,
13.65のピークは消失した。 元素分析 C70H72O10N4 (1129,304)として 計算値 C 74.44,H 6.43,N 4.96 分析値 C 74.24,H 6.47,N 4.71 実施例6:化合物(5)の別製法 化合物(17) 636.0mgをアセトン15mlに溶か
し、炭酸カリウム357.5mgを加えてリフラツクス
状態で7時間反応させた。反応後、固体を濾別し
濾液を減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え
1N塩酸で1回、蒸留水で3回洗浄した。酢酸エ
チル溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃
縮した。残渣をエタノールにて結晶化して化合物
(5) 500.9mgを得た。 実施例7:1−ヒドロキシ−2−メトキシ−5,
8−ビス〔2−(N−第三ブチルオキシカルボ
ニル−N−2−トリチルオキシエチルアミノ)
エチルアミノ〕−9,10−アンスラセンジオン
(6) 化合物(5) 70mgをアセトン5mlに溶解し、炭酸
カリウム85.7mgおよびジメチル硫酸0.059mlを加
えりフラツクス撹拌した。30分後TLC(トルエ
ン:酢酸エチル=5:1)において化合物(5)
(Rf=0.36)の消失と化合物(6)(Rf=0.43)の生
成を認め、反応液を室温に戻し固体を濾別後、濾
液を減圧下濃縮した。得られた残渣119.6mgをシ
リカゲルカラムクロマトグラフイー(トルエン:
酢酸エチル=10:1,C−200,10g)により精
製し、TLC(トルエン:酢酸エチル=5:1)に
おいてRf=0.43を示すフラクシヨンを回収し、減
圧下濃縮し、無定形固体として化合物(6) 66.1mg
を得た。 融点 110〜114℃ IR(KBr) 1685cm-1(C=0) UV λmax(クロロホルム) 262nm(logε4.52)(sh), 278(4.38)(sh), 564(3.99)(sh), 520(4.33),652(4.43) 1H−NMR(90MHz,CDCl3)δ: 1.35(18H,bs,Boc) 2.97〜3.63(16H,m,NHCH2CH2N
(Boc)CH2CH2OTr) 3.82(3H,s,−OCH3) 6.80〜7.67(33H,H−3,6,7and Tr) 7.78(1H,d,J3.4=9.0Hz,H−4) 10.30(1H,bs,C−8−NH) 10.87(1H,bs,C−5−NH) 13.79(1H,bs,1−OH) 元素分析 C71H74O10N4 (1143,330)として 計算値 C 74.58,H 6.52,N 4.90 分析値 C 74.75,H 6.71,N 4.90 実施例8:1−ヒドロキシ−2−メトキシ−5,
8−ビス〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)
エチルアミノ〕−9,10−アンスラセンジオ
ン・二塩酸塩(7) 化合物(6) 150mgに、氷冷下塩化水素メタノー
ル10mlを加え撹拌した。4時間後、反応液中に化
合物(7)と思われる固体の析出を認めた。反応液を
室温で減圧下濃縮し、メタノールで充分に共沸し
た。得られた残渣にクロロホルム:アセトン=
2:1の溶液を加え撹拌した。15時間後、反応液
中の固体を濾別し乾燥後これを温酢酸エチルで洗
浄し、紫色無定形固体として化合物(7) 39.0mgを
得た。 融点 199〜201℃ IR(KBr) 1640cm-1(C=0) UV λmax(水) 227nm(logε4.24)(sh), 243(4.45),260(4.38), 589(4.15),635(4.17) 元素分析 C23H30O6N4・2HCl.
2H2O(567,446)として 計算値 C 48.68,H 6.39,
N 9.87,Cl 12.49 分析値 C 48.77,H 5.85,
N 9.54,Cl 12.50 実施例9:1−ヒドロキシ−2−第三ブチルオキ
シカルボニルオキシ−5,8−ビス〔2−(N
−第三ブチルオキシカルボニル−N−2−トリ
チルオキシエチルアミノ)エチルアミノ〕−9,
10−アンスラセンジオン(17) 化合物(3) 100mgをピリジン4mlに溶解し、塩
化トリフエニルメタン224.6mgを加え60℃で撹拌
した。18時間後、TLC(ヘキサン:酢酸エチル=
3:1)においてRf=0.22に主生成物のスポツト
を認めた。反応液を室温に戻し氷水150mlに注加
し、激しく撹拌した。析出した固体を濾別し、ク
ロロホルム50mlに溶解した後、このクロロホルム
溶液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。固体を
濾別し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイー(トルエ
ン:酢酸エチル=10:1,C−200,20g)によ
り精製しTLC(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
においてRf=0.22を示すフラクシヨンを回収し、
減圧下濃縮した。得られた残渣136.8mgをエタノ
ール−メタノールにより結晶化し紫色結晶として
化合物(17) 113.8mgを得た。 融点 190〜215℃ IR(KBr)1690cm-1(C=0),1760(−OBoc) UV λmax(エタノール) 210nm(logε4.93), 368(3.77),564(3.96), 603(4.33),652(4.45) 1H−NMR(90MHz,CDCl3)δ: 1.35(18H,bs,−NBoc) 1.53(9H,s,−OBoc) 3.00〜3.77(16H,m,NHCH2CH2N
(Boc)CH2CH2OTr) 6.93〜7.60(33H,m,H−3,6,7and
Tr) 7.80(1H,d,J3.4=9.0Hz,H−4) 10.50(1H,bs,C−8−NH) 11.05(1H,bs,c−5−NH) 13.85(1H,bs,ph−OH) 元素分析 C75H80N4O12 (1229,477)として 計算値 C 73.27,H 6.56,N 4.56 分析値 C 73.38,H 6.65,N 4.33 実施例10:化合物(7)の別製法 化合物(17) 400mgをアセトン12mlに溶解し、
炭酸カリウム224.8mgおよびジメチル硫酸0.154ml
を加えフラツクスで撹拌した。9時間後、TLC
(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)において、Rf
=0.16に主生成物のスポツトを認めた。反応液を
室温に戻し、固体を濾別した後、濾液を減圧下濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1,
C−200,20g)により精製し、TLC(ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)において、Rf=0.16を
示すフラクシヨンを回収し減圧下濃縮した。残渣
をエタノールにて結晶化し、紺色結晶として1−
第三ブチルオキシカルボニルオキシ−2−メトキ
シ−5,8−ビス〔2−(N−第三ブチルオキシ
カルボニル−N−2−トリチルオキシエチル)ア
ミノエチル〕−9,10−アンスラセンジオン257.4
mgを得た。 IR(KBr) 1610cm-1(C=0), 1640(C=0), 1685(C=0), 1760(−OBoc) UV λmax(クロロホルム) 272nm(logε4.63), 599(4.32),646(4.37) 1H−NMR(90MHz,CDCl3)δ: 1,37(18H,bs,−NBoc) 1.55(9H,s,−OBoC) 2.90〜3.67(16H,m,NHCH2CH2N
(Boc)CH2CH2OTr) 3.83(3H,s,−OCH3) 6.90〜7.67(33H,m,H−3,6,7and
Tr) 8.32(1H,d,J3.4=9.0Hz,H−4) 10.62(2H,bs,−NH) 元素分析 C76H82N4O12 (1243,50)として 計算値 C 73.41,H 6.65,N 4.51 分析値 C 73.13,H 6.69,N 4.26 このものの150mgに氷冷下塩化水素−メタノー
ルを加え撹拌した。7時間後、反応液を室温で減
圧下濃縮し、メタノールで充分に共沸した。残渣
にクロロホルム:アセトン=1:1の溶液を加え
室温で一晩撹拌した。反応液中の固体を濾別し、
温酢酸エチルで洗浄し、紫色無定形固体として化
合物(7) 55.9mgを得た。 実施例11:1−ヒドロキシ−2−メトキシ−5,
8−ビス〔2−(N−2−アセトキシエチル−
N−アセチルアミノ)エチルアミノ〕−9,10
−アンスラセンジオン(8)および1−アセトキシ
−2−メトキシ−5,8−ビス〔2−(N−2
−アセトキシエチル−N−アセチルアミノ)エ
チルアミノ〕−9,10−アンスラセンジオン(9) 化合物(7) 30mgをピリジン0.5mlに溶解し氷冷
撹拌下無水酢酸0.5mlを加え冷蔵庫中で反応させ
た。18時間後、TLC(トルエン:エタノール=
3:1)において、Rf=0.20,Rf=0.30,Rf=
0.33に主生成物のスポツトを認めた。反応液を酢
酸エチル25mlで希釈し、飽和重曹水(25ml),水
(25ml×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、固体を濾別し、濾液を減圧下濃
縮した。得られた残渣33.9mgをシリカゲルカラム
クロマトグラフイー(トルエン:エタノール=
6:1,C−200,3g)により精製し、TLC
(トルエン:エタノール=3:1)において、Rf
=0.20を示すフラクシヨンを減圧下濃縮して化合
物8 48mgを、Rf=0.33のフラクシヨンを減圧濃
縮して化合物9 13.3mgを無定形固体として得
た。 化合物(8) 1H−NMR(90MHz,CDCl3)δ: 2.04(6H,s,−OAc) 2.14(6H,s,−NAc) 3.57(12H,bs,−NHCH2CH2N(Ac)
CH2CH2OAc) 3.96(3H,s,−OCH3) 4.17(4H,t,J=6.0Hz,−NHCH2CH2N
(Ac)CH2CH2OAc) 6.87〜7.51(3H,m,H−3,6,7) 7.70(1H,d,J3.4=9.0Hz,H−4) 10.19(1H,bs,C−8−NH) 10.72(1H,bs,C−5−NH) 13.42〜13.78(1H,m,1−OH) 化合物9 IR(KBr)1630cm-1(C=0) 1730(−OAc) UV λmax(クロロホルム) 274nm(logε4.48), 594(4.14),640(4.17)1 H−NMR(90MHz,CDCl3)δ: 2.02(6H,s,−OAc) 2.13(6H,s,−NAc) 2.46(3H,s,ph−OAc) 3.24〜3.80(12H,m,NHCH2CH2N(Ac)
CH2CH2OAc) 3.92(3H,s,−OCH3) 4.16(4H,t,6.0Hz,NHCH2CH2N(Ac)
CH2CH2OAc) 6.98〜7.67(3H,m,H−3,6,7) 8.25(1H,d,J3.4=9.0Hz,H−4) 10.56(2H,bs,−NH) 元素分析 C33H40O11N4 (668,678)として 計算値 C 59.32,H 6.03,N 8.39 分析値 C 59.25,H 6.01,N 8.09 実施例12:1−ヒドロキシ−2−(p−メトキシ
ベンジル)オキシ−5,8−ビス〔2−(N−
第三ブチルオキシカルボニル−N−2−トリチ
ルオキシエチルアミノ)エチルアミノ〕−9,
10−アンスラセンジオン(10) 化合物(5) 300mgをジクロルメタン5mlおよび
DMF5mlに溶解した。これに炭酸カリウム183.6
mgおよび塩化p−メトキシベンジル0.5mlを加え
室温にて撹拌した。4時間後、反応液中の固体を
濾別し、濾液をクロロホルムで希釈し、クロロホ
ルム溶液を水にて洗浄後硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧濃縮後、得られたシロツプ状残渣にn−
ヘキサンを加え撹拌した。n−ヘキサンをデカン
テーシヨンし、得られた残渣をn−ヘキサン:酢
酸エチル=3:1を溶媒としたシリカゲルカラム
にて精製した。 n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1を溶媒とし
たTLCにおいて、Rf=0.40を示すフラクシヨン
を減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノー
ルにて結晶化し、化合物(10) 288.6mgを得た。 融点 103〜106℃ 1H−NMR(CDCl3,90MHz)δ: 1.17〜1.63(18H,bm,Boc×2) 3.01〜3.66(16H,m,NHCH2CH2N
(Boc)CH2CH2OTr) 3.76(3H,s,CH2・ph・OMe) 5.17(2H,s,CH2・ph・OMe) 6.86(2H,d,J=9Hz,
【式】 6.99〜7.51(35H,m,aromatic protons) 7.73(1H,d,J=9Hz,H−4) 10.30(1H,bs,aromaticNH) 10.83(1H,bs,aromaticNH) 13.62(1H,bs,phenolicOH) 元素分析 C78H81O11N4 (1250.54)として 計算値 C 74.92,H 6.53,N 4.48 分析値 C 75.13,H 6.51,N 4.40 実施例13:1−メトキシ−2−(p−メトキシベ
ンジル)オキシ−5,8−ビス〔2−(N−
第三ブチルオキシカルボニル−N−2−トリ
チルオキシエチルアミノ)エチルアミノ〕−
9,10−アンスラセンジオン(11) 化合物(10)250mgをアセトン5mlに溶解し、これ
に炭酸カリウム138.3mgおよびジメチル硫酸0.1ml
を加えリフラツクスした。15時間後、炭酸カリウ
ム27.7mgおよびジメチル硫酸20μを追加し、さ
らに5時間リフラツクスした。反応液中の固体を
濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣
をベンゼン:酢酸エチル=15:1を溶媒としたシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製し
た。ベンゼン:酢酸エチル=5:1を溶媒とした
TLCにおいて、Rf=0.58を示すフラクシヨンを
集め、減圧下に濃縮して化合物(11)を無定形固体と
して126.2mgを得た。このものは一部分をエタノ
ールにより結晶化を行い、結晶状固体を与えた。 融点 101〜106℃ 1H−NMR(CDCl3,90MHz)δ: 1.17〜1.59(18H,bm,Boc×2) 3.02〜3.64(16H,m,NHCH2CH2N
(Boc)CH2CH2OTr×2) 3.76(3H,s,CH2・ph・OMe) 3.95(3H,s,I−OMe) 5.15(2H,s,CH2・ph・OMe) 6.85(2H,d,J=9Hz,
【式】 6.98〜7.51(35H,m,aromatic protons) 8.08(1H,d,J=9Hz,H−4) 10.23(2H,bs,aromatic NH×2) 元素分析 C79H83O11N4 (1264.56)として 計算値 C 75.04,H 6.62,N 4.43 分析値 C 74.91,H 6.61,N 4.44 実施例14:1−メトキシ−2−ヒドロキシ−5,
8−ビス〔2−ヒドロキシエチルアミノ)エ
チルアミノ〕−9,10−アンスラセンジオ
ン・二塩酸塩(12) 化合物(11) 117.5mgをジクロルメタン2mlに溶
解し、氷冷下にてHCl/メタノール13mlを加え撹
拌した。徐々に室温にもどしながら撹拌を行つ
た。6時間後、析出した固体を濾別し粗結晶41.7
mgを得た。これを、95%エタノール水により再結
晶化し化合物(12) 29.1mgを得た。 融点 209〜211℃ 1H−NMR(D2O,90MHz)δ: 3.33〜3.65(8H,m,
NHCH2CH2NHCH2CH2OH) 3.68〜3.95(7H,m,
NHCH2CH2NHCH2CH2OH and OMe) 3.95〜4.20(4H,m,
NHCH2CH2NHCH2CH2OH) 7.00〜7.28(3H,m,aromatic protons) 7.55(1H,d,J=9Hz,aromatic
proton) 元素分析 C23H30O6N4・2HCl
・1.5・H2Oとして 計算値 C 49.47,H 6.31,
N 10.03,Cl 12.69 分析値 C 49.56,H 5.83,
N 9.70,Cl 13.05 実施例15:1−メトキシ−2−アセトキシ−5,
8−ビス〔2−(N−アセトキシエチル−N
−アセチルアミノ)エチルアミノ〕−9,10
−アンスラセンジオン(13) 化合物(12) 15.0mgを氷冷下ピリジン1mlおよび
無水酢酸0.5mlと1時間反応させ、アセチル化し
た。氷水を加え、酢酸エチルにより抽出した。酢
酸エチル溶液を水にて洗浄後硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧濃縮し、無定形固体として化合物1
3 21.7mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,90MHz)δ: 2.05(6H,s,OAc×2) 2.15(6H,s,NAc×2) 2.37(3H,s,phenolic OAc) 3.09〜3.78(12H,bm,NHCH2CH2N
(Ac)CH2CH2OAc×2) 3.92(3H,s,1−OMe) 4.18(4H,t,J=6Hz,−N(Ac)
CH2CH2OAc×2) 7.22〜7.48(3H,m,aromatic protons) 8.15(1H,d,J=9Hz,H−4) 10.46(2H,bs,aromatic NH×2) 実施例16:1,2−ジメトキシ−5,8−ビス
〔2−(N−第三ブチルオキシカルボニル−N
−2−トリチルオキシエチルアミノ)エチル
アミノ〕−9,10−アンスラセンジオン(14) 化合物(5) 110mgをアセトン6mlに溶解させ、
炭酸カリウム136.0mgとジメチル硫酸0.093mlを加
えた。リフラツクス状態で20時間反応させた後、
反応液から固体を濾別し、濾液を減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルシヨートカラムクロマトグラフ
イー(トルエン:酢酸エチル=8:1)にて精製
し、TLC(トルエン:酢酸エチル=3:1)にお
いて、Rf=0.56を示すフラクシヨンを集めて減圧
濃縮した。残渣をヘキサンにて結晶化して化合物
14 37.3mgを得た。融点85〜90℃。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.22〜1.58(18H,bs,Boc), 3.01〜3.72(16H,bm,NHCH2CH2N
(Boc)CH2CH2OTr×2), 3.94(6H,s,Me), 6.89〜7.50(33H,bm,Tr and H−3,
H−6,H−7), 8.13(1H,d,H−4,J34=9.0Hz) 10.19(2H,bs,aromatic−NH) UV λmax(エタノール) 212nm(logε4.83), 271(4.49),593(4.18), 640(4.21) 実施例17:1,2−ジメトキシ−5,8−ビス
〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル
アミノ〕9,10−アンスラセンジオン(15) 化合物14 100.0mgに12%塩酸メタノール4
mlを加え、氷冷下で10分間撹拌し、以後水冷で2
時間半撹拌した。析出した結晶性物質を濾過し少
量のメタノールで洗浄した。固体をエタノールに
て再結晶して、化合物(15) 34.5mgを一水二塩
酸塩として得た。融点203〜205℃Rf原点(TLC
メタノール:酢酸エチル=1:1)。 元素分析 C24H32O6N4 ・2HCl・H2Oとして 計算値 C 51.16,H 6.44,N 9.44 分析値 C 51.29,H 6.03,N 9.61 UV λmax(H2O) 221nm(logε4.39), 239(4.41),272(6.41), 584(4.12),627(4.12) IR(KBr)1635cm-1(quinone carbonyl) 実施例18:1,2−ジメトキシ−5,8−ビス
〔2−(N−2−アセトキシエル−N−アセチ
ルアミノ)エチルアミノ〕−9,10−アンス
ラセンジオン(16) 化合物(15) 20.0mgにピリジン1mlおよび無
水酢酸1mlを加え、氷冷下で1時間半反応させ氷
を反応液に入れて反応を止めた。酢酸エチルで抽
出を行ない、蒸留水で3回洗浄した。酢酸エチル
溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後減圧濃縮
した。残渣をシリカゲルシヨートカラムクロマト
グラフイー(トルエン:エタノール=6:1)で
精製し、TLC(トルエン:エタノール=3:1)
においてRf=0.33を示すフラクシヨンを集めて減
圧濃縮した。残渣として非常に結晶性の悪い化合
物16 13.6mgを得た。 1H−NMR(CDCl3)δ: 2.04(6H,s,−OAc), 2.13(6H,s,−NAc), 3.40〜3.78(12H,bm,NHCH2CH2N
(Ac)CH2CH2OAc×2), 3.95(6H,s,−OMe), 4.17(4H,t,J=6Hz,−N(Ac)
CH2CH2OAc×2), 7.00〜7.60(3H,m,H−3,H−6,H
−7), 8.12(1H,d,H−4,J34=9.0Hz) 10.21(2H,bs,aromatic−NH) UV λmax(エタノール) 221nm(logε4.08), 239(4.06),273(4.08), 590(3.78),635(3.79) IR(溶液法) 1635cm-1(quinone carboxyl) 1735cm-1(acetyl carbonyl) 実施例19: 化合物(17) 900mgをピリジン22mlに溶解し、
氷冷下無水トリフルオロ酢酸1.0mlを加え徐々に
水冷にしながら撹拌した。20時間後、反応液を減
圧濃縮し、得られた残渣をヘキサン:酢酸エチル
=3:1を溶媒としたシリカゲルカラムにて精製
した。ヘキサン:酢酸エチル=2:1を溶媒とし
たTLCにおいてRf=0.39を示すフラクシヨンを
回収し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をエタ
ノールにて結晶化し、化合物18 433.3mgを得
た。 融点 116〜118℃ 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.23〜1.53(18H,m,Boc) 3.08〜3.78(16H,m,NHCH2CH2N
(Boc)CH2CH2OTr) 7.00〜7.52(33H,m,Tr and H−3,
6,7) 7.62(1H,d,J=9.0Hz,H−4) 8.80(1H,bs,aromatic NH) 12.83(1H,bs,1−OH) 実施例20: 化合物18 100mgを乾燥ベンゼン1.5mlおよび
キノリン1.5mlに溶解した。これにα−アセトプ
ロモグルコース93.4mgを加え、しや光下炭酸銀
62.6mgを加え、しや光下、室温にて激しく撹拌し
た。24時間後、反応液中の固体を濾別し、濾液を
酢酸エチルで希釈した。この溶液を水、5%硫酸
水溶液および水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
した。これを減圧濃縮し得られた残渣をシリカゲ
ルカラム(ヘキサン−酢酸エチル=3:1)で精
製しヘキサン:酢酸エチル=1:1を溶媒とした
TLCにおいてRf=0.72を示すフラクシヨンより
化合物(19) 28.9mgを、Rf=0.47を示すフラク
シヨンより化合物(20) 100.7mgを得た。 化合物(19) 融点 113〜118℃ 元素分析 C86H89O20N4F3として 計算値 C 66.40,H 5.77,N 3.60 分析値 C 66.11,H 5.98,N 3.30 IR νKBr nax1760(OCOCH3) 1700(−NH−CO−O) 1620(quinone) 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.18〜1.60(18H,m,Boc) 2.03(6H,s,Ac×2) 2.05(3H,s,Ac) 2.08(3H,s,Ac) 5.00〜5.40(4H,m,H−1′,2′,3′,4′) 7.00〜7.52(33H,m,Tr andH−3,6,
7) 7.62(1H,d,J=9.0Hz,H−4) 9.83(1H,bs,aromatic NH) 12.88(1H,bs,1−OH) NMRにおいて、1個分の糖に起因するピーク
(ring proton,Ac peak)より1個の糖が縮合し
ていると判断。1−OHの存在より、2位に糖が
存在するものと考えた。 化合物(20) 融点105〜108℃(発泡しながら溶融) 元素分析 C100H107O29N4F3として 計算値 C 63.69,H 5.72,N 2.97 分析値 C 63.81,H 5.83,N 2.64 IRVKBr nax1755(OCOCH3) 1690(−NH−CO−O) 1640(quinone) 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.20〜1.60(18H,m,Boc) 1.83(3H,s,Ac) 1.93(9H,s,Ac×3) 2.03(9H,s,Ac×3) 2.08(3H,s,Ac) 5.00〜5.53(8H,m,H−1′,2′,3′,4′) 7.00〜7.50(33H,m,Tr andH−3,6,
7) 7.90(1H,d,J=9.0Hz,H−4) 9.83(1H,bs,aromatic NH) NMRにおいて、糖2個分のピーク確認。 また、1−OHのピーク消失。 以上より構造を決定した。 実施例21:1,2−ジヒドロキシ−2−0−(β
−D−グルコピラノシル)−5,8−ビス
〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル
アミノ〕−9,10−アンスラセンジオン・二
塩酸塩 化合物(19) 200mgを塩化メチレン1mlに溶
解した。氷冷撹拌下、トリフルオロ酢酸2mlを加
え氷冷下1時間撹拌した。さらに2時間室温にて
撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残
渣をクロロホルムにより溶解した。このクロロホ
ルム溶液より水抽出を行つた。水層を減圧下に濃
縮し、得られた残渣に氷冷下NH3−MeOH5mlを
加え、徐々に水冷にもどしながら4時間撹拌し
た。その後、一晩0〜5℃に放置し、析出した固
体を濾別し化合物(21)の粗生成物53.3mgを得
る。このものは室温でHCl/メタノール中で2時
間撹拌し、固体を濾別し、この固体を95%エタノ
ール水にてダイジエストして精製した。融点204
〜206℃。 元素分析 C28H38O11N4・2HClとして 計算値 C 47.00,H 6.20,
N 7.83,Cl 9.98 分析値 C 47.28,H 5.79,
N 7.63,Cl 9.90 IR(KBr)1640cm-1(キノン) NMR(D2O)δ: 5.28(1H,d,J=9.0Hz,H−1′) 6.77〜6.97(2H,m,aromatic protons) 7.20〜7.37(2H,m,aromatic protons) 実施例22:1,2−ジヒドロキシ−2−0−(2,
3,4,6−テトラ−0−アセチル−β−D
−グルコピラノシル)−5,8−ビス〔2−
〔N−アセチル−N−(2−アセチルオキシエ
チル)アミノ〕エチルアミノ〕−9,10−ア
ンスラセンジオン 化合物(2)7 15mgをピリジン1mlに溶解した。
氷冷撹拌下、無水酢酸0.5mlを加え1時間撹拌し
た。さらに1.5時間室温にて撹拌した。反応液に
氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチ
ル溶液を減圧下にて濃縮し、化合物(2)2をシロツ
プとして得た。以下のNMRデータにより構造決
定を行つた。 1H−NMR(90MHz,CDCl3)δ: 2.05(9H,s,Ac×3) 2.07(3H,s,Ac) 2.12(6H,s,Ac×2) 2.15(6H,s,Ac×2) 5.00〜5.43(4H,m,H−1′,2′,3′,4′) 7.20〜7.46(3H,m,H−3,6,7) 7.65(1H,d,J=9Hz,H−4) 10.25(1H,bs,aromatic NH) 10.83(1H,bs,aromatic NH) 13.43〜13.63(1H,m,phenolic OH) 実施例23:1,2−ジヒドロキシ−1,2−0−
ビス(β−D−グルコピラノシル)−5,8
−ビス〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)
エチルアミノ〕−9,10−アンスラセンジオ
ン(23) 化合物(20) 150mgを塩化メチレン1mlに溶
解した。氷冷撹拌下、トリフルオロ酢酸0.5mlを
加え、氷冷下にて1時間撹拌した。反応液を減圧
下に濃縮し、得られたシロツプ状残渣をクロロホ
ルムに溶解し、これを水抽出した。水層を減圧濃
縮し、得られた残渣82.4mgにNH3−メタノール5
mlを氷冷下加え、徐々に水冷にもどしながら4時
間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、化合物(23)
の粗生成物と思われる青色残渣77.9mgを得た。こ
の残渣をピリジン4mlおよび無水酢酸1mlにてア
セチル化した。 反応液に氷水を加え停止させ、酢酸エチルによ
り抽出し、酢酸エチル溶液を濃縮し、残渣をベン
ゼン:エタノール=10:1を溶媒としたシリカゲ
ルカラムにて精製した。ベンゼン:エタノール=
5:1を溶媒としたTLCにおいてRf=0.33を示
すフラクシヨンを回収し、化合物(2)4と考えられ
るものを39.0mgを得た。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.91〜1.24(36H,bs,Ac×12) 4.99〜5.52(8H,m,H−1′,2′,3′4′) 7.20〜7.43(3H,m,H−3,6,7) 8.28(1H,d,J=90Hz,H−4) 10.58(2H,bs,aromatic NH) 実施例24:1,2−ジアセトキシ−5,8−ビス
〔2−(N−第三ブチルオキシカルボニル−N−
2−トリチルオキシエチルアミノ)エチルアミ
ノ〕−9,10−アンスラセンジオン(25) 化合物(5) 1gをピリジン10ml、無水酢酸10ml
の混合溶媒中室温で4時間反応し、反応液を酢酸
エチルに投入後抽出、水洗、酢酸エチル層を芒硝
(Na2SO4)で乾燥、濃縮し、残渣をヘキサンで
再結晶して目的化合物1.05gを得た。融点100〜
105℃。 IR νKBr nax:1685(Boc and quinone) 1775(OAc)cm-1 NMR δppm(CDCl3): 1.40(18H,s,Boc) 2.33(3H,s,2×CH3CO) 2.42(3H,s,1×CH3CO) 3.10〜3.62(16H,m,メチレン) 7.03〜7.20(33H,m,Tr and aromatic
protons) 8.35(H,d,J=9.0Hz,aromatic
proton) 10.75(2H,bs,Ar−NH) 元素分析値 C74H76O12N4として 理論値 C 73.25,H 6.31,N 4.61% 実測値 C 73.56,H 6.54,N 4.35% 実施例25:1−ヒドロキシ−2−アセトキシ−
5,8−ビス〔2−(2−ヒドロキシエチルア
ミノ)エチルアミノ〕−9,10−アンスラセン
ジオン二塩酸塩(26) 化合物(25) 477mgをP.Hodge等の方法の変
法(J.C.S.Perkin I 1592(1980))即ち20%塩
酸−メタノール溶液10ml中40℃で3分間反応し
た。析出した沈澱物を濾取し酢酸エチルでよく洗
浄し目的化合物124mgを得た。融点191〜198℃。 UV λmax(H2O): 240nm(logε,4.47) 591(4.18) 638(4.21) IR νKBr nax:1750cm-1(OCOCH3) NMR δppm(D2O): 2.50(3H,s,CH3CO) 3.23〜4.10(16H,m,メチレン) 6.77〜7.03(3H,aromatic protons) 7.28(1H,d,J=9.0Hz,aromatic
proton)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 式 で表わされるアンスラセンジオン誘導体およびそ
    の塩。ただし、R1およびR2はそれぞれ水素、低
    級アルキル、アシル、低級アルコキシカルボニ
    ル、低級アルコキシフエニルまたは単糖類を意味
    し、R3は水素、アシルまたは低級アルコキシカ
    ルボニルを意味し、R4は水素、アシルまたはト
    リチルを意味し、mおよびnは1〜5の整数であ
    る。
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