JPH0224345A - N−置換マレイミド含有熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

N−置換マレイミド含有熱可塑性樹脂組成物

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JPH0224345A
JPH0224345A JP17427488A JP17427488A JPH0224345A JP H0224345 A JPH0224345 A JP H0224345A JP 17427488 A JP17427488 A JP 17427488A JP 17427488 A JP17427488 A JP 17427488A JP H0224345 A JPH0224345 A JP H0224345A
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JP
Japan
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substituted maleimide
aromatic vinyl
resin composition
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JP17427488A
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Yasuo Kobayashi
康男 小林
Hideaki Sakamoto
英明 坂本
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性、耐衝撃性及び溶融流動性に優れた熱
可塑性樹脂に関するものであり、さらに詳しくは、N−
置換マレイミドを含有する耐熱性、耐衝撃性及び溶融流
動性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
スチレン−アクリロニトリル共重合体の耐熱性を改良す
る方法として、スチレンの一部又は全部をα−メチルス
チレンに置き換えて使用する方法が一般によく行われて
いる。また、ABS樹脂で代表されるゴム変性熱可塑性
樹脂の耐熱性向上のため、グラフトするモノマーの1部
にα−メチルスチレンを用いる方法や、ABS樹脂にα
−メチルスチレンとアクリロニトリルから成るいわゆる
耐熱AS樹脂をブレンドする方法が従来行われてきた。
。 α−メチルスチレンを多く含有するABS樹脂は、通常
のABS樹脂に比較すると耐熱性が高いため、自動車や
OA機器の内装材料として用いられているが、その耐熱
性はまだ十分であるとは言えない。そのため、別の耐熱
性向上成分として無水マレイン酸を導入することが試み
られているが、樹脂の熱分解安定性が不十分なため、耐
熱性の向上に限界があった。
芳香族ビニル化合物と無水マレイン酸から成る共重合体
を、アニリノなどの第一アミンによっていわゆる後イミ
ド化して、その熱分解安定性を高める工夫も試みられて
おり、後イミド化樹脂とABS樹脂との組成物は、特公
昭62−8456に開示されている。一方、N−置換マ
レイミドを含む共重合樹脂とABS樹脂との組成物も公
知であり、例えば特開昭59−232138が例示され
る。
しかしながらいずれの場合も、耐熱性と耐衝撃性のバラ
ンスが悪く、例えば耐熱性を高くするために、N−置換
マレイミドを多く含む共重合体とABS樹脂との複合組
成物を得て、その性能を評価すると、耐衝撃性が充分で
なく、一方耐衝撃性を保持するためにN−置換マレイミ
ドを含む共重合体を少なくして、ABS樹脂を多く用い
る複合組成物を得た場合には、その耐熱性は従来の耐熱
ABS樹脂に比べてそれほど高くないなどの問題があっ
た。又、N−置換マレイミドを多く含む樹脂は、溶融流
動性が低いため自動車部品など大型成形品を製造するに
は不適当であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は、N−置換マレイミド化合物を含む熱可塑
性樹脂をベースに、ABS樹脂とのブレンド組成物の耐
熱性を低下させずに耐衝撃性と溶融流動性を改良しろる
有効な添加剤を探索検討することにより、N−置換イミ
ド化合物を含む樹脂にありがちな、耐熱性は高いが耐衝
撃性は低く溶融流動性も十分でないという欠点を解決し
ようとした。
〔問題点を解決するための手段〕
以上述べた問題点を解決するために、N−置換マレイミ
ドと芳香族ビニル化合物との共重合体(A)  と芳香
族ビニル化合物とビニルシアン化合物との共重合体(B
) との共重合体混合物(I)及びABS樹脂(I[)
の組成物100重量部に対し、ポリブチレンテレフタレ
ートをハードセグメントとしポリテトラメチレングリコ
ール又は脂肪族ポリエステルをソフトセグメントとする
ポリエステルエラストマー(III)を少量添加するこ
とにより、イミド系樹脂の特長である高い耐熱性を維持
しながら耐衝撃性と溶融流動性が良好な、新規な熱可塑
性樹脂が得られることを見出し本発明に到達した。
即ち、本発明は、 ■(a)N−置換マレイミド40〜65重量%及び芳−
香族ビニル化合物35〜60重量%から成るランダム共
重合体(A) と、 (b)芳香族ビニル化合物50〜82重量%、ビニルシ
アン化合物18〜50重量%、及びこれらと共重合可能
なビニルモノマー0〜10重量%から成るランダム共重
合体(B) を重量換算で、(A)5〜60重看%、(B) 40〜
95重量%の割合で混合して成る共重合体混合物(I)
40〜70重量%と、 ■ 芳香族ビニル化合物20〜50重量%、ビニルシア
ン化合物5〜20重量%を、ゴム状重合体30〜65重
量%にグラフト重合させて成るグラフト共重合体(II
)30〜60重量%、とから成る共重合体組成物100
重量部に対し、■ ハードセグメントとしてポリブチレ
ンテレフタレートを60〜80重量%、ソフトセグメン
トとしてポリテトラメチレングリコール又は脂肪族ポリ
エステルを20〜40重量%含むポリエーテル−エステ
ル型又はポリエステル・エステル型のポリエステルエラ
ストマー(I[I)5〜20重量部 を含有して成る耐熱性、耐衝撃性及び溶融流動性に優れ
たN−置換マレイミド含有熱可塑性樹脂組成物を提供す
るものである。
以下本発明の樹脂組成物を構成する各成分について述べ
る。
先ず共重合体混合物(I)を構成するランダム共重合体
(A)について述べる。
ランダム共重合体(A)中の共重合成分であるN−置換
マレイミドは、40〜65重量%の範囲で使用される。
40重量%未満ではランダム共重合体(A)そのものの
耐熱性が低いため最終組成物の耐熱性も低い。一方、6
5重量%以上では、共重合体(A)のみならず最終組成
物の溶融流動性と熱分解安定性が悪くなる。
一方、芳香族ビニル化合物は35〜60重量%の範囲で
使用される。芳香族ビニル化合物が35重量%未満では
流動性が低下し、又60重量%を越えると耐熱性が低下
するので好ましくない。
ランダム共重合体(A)の製造は、例えば溶液型−金で
おこなわれ、その重合法は芳香族ビニル化合物とN−置
換マレイミドとを一括して反応容器に仕込んだ後重合す
るか、又ははじめに芳香族ビニル化合物と少量のN−置
換マレイミドを仕込んだ後、重合中に残りのN−置換マ
レイミドを連続的に添加して重合するなど、いずれの方
法も可能である。この際重合開始剤としてはジラウロイ
ルパーオキシドなどのラジカル開始剤を用い、また溶媒
としてはトルエン、メチルエチルケトンあるいはクロロ
ホルムを用いることができるが、生成共重合体をよく溶
解するなどの理由で、メチルエチルケトン(MEK)が
特に好ましい。重合温度は70〜120℃の範囲で任意
に選択できるが、重合速度を上げるには100℃以上の
高温が、また重合度を高くするためには、70〜80℃
の低温が望ましい。重合終了後のドープは、真空乾燥機
中で脱揮・乾燥する。脱揮後の塊状物はブレンドに便利
なように粉砕して微粉とする。
本発明に使用される芳香族ビニル化合物としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンなどが
あげられる。この中で特にスチレンとα−メチルスチレ
ンの単独または、その混合物を用いるのがより好ましい
。
また、本発明に用いられるN−置換マレイミドとしては
、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイ
ミド及びN−(2,4,6−)リブロモ)−フェニルマ
レイミドから選ばれる少なくとも1種のモノマーを用い
るのが好ましい。
共重合体(A)の溶液粘度〔η〕は、テトラヒドロフラ
ン中30℃の測定条件で0.3〜1.0であるのが好ま
しい。0,3未満であると共重合体組成物(I)の耐衝
撃性が低下し、最終組成物も同様である。〔η〕が1.
0以上になると(I)の溶融流動性が低下し好ましくな
い。
次にランダム共重合体(B)  について述べると、ラ
ンダム共重合体(B)の共重合成分である芳香族ビニル
化合物は、50〜82重盪%、重量しくは65〜82重
量%が、またビニルシアン化合物は、18〜50重量%
、好ましくは18〜35重量%が、他の一共重合可能な
ビニルモノマーはO〜10重看%が使用される。これら
の範囲外では共重合体(B)の物性、特に耐熱性、耐衝
撃性が低下して好ましくない。共重合体(B)で用いる
芳香族ビニル化合物としては、共重合体(A)  と同
じ化合物が使用できる。またビニルシアン化合物として
は、アクリロニトリノペメタアクリロニトリルなどを用
いることができるが、アクリロニトリルが最も好ましい
。
共重合体(B)の製造も共重合体(A) と同じ溶液重
合法か、あるいは懸濁重合法を用いることができる。懸
濁重合法の場合には、芳香族ビニル化合物とビニルシア
ン化合物の混合物をリン酸カルシウム系の分散剤を含む
水溶液中に投入して懸濁液とし、窒素雰囲気下ペンゾイ
ルノイーオキシドなどのラジカル開始剤を重合触媒とし
て、75〜90℃で約10時間重合することによりビー
ズ状で共重合体(B)を得ることができる。ビーズ状の
ポリマーは、共重合体(A)の粉末ポリマーと混合しや
すいため特に有効である。共重合体(B)の溶液粘度〔
η〕は、共重合体(A) と同一条件で測定して0.5
〜1.5が好ましい。〔η〕が0.5以下であると共重
合体(A) とブレンドした共重合体混合物(I)の耐
衝撃性が低く、最終組成物の耐衝撃性も低い。又〔η〕
が1.5を越えると流動性が低くなるので好ましくない
。
共重合体(B)中で用いられる共重合可能なビニルモノ
マーとしては、メチルメタクリレートが例示される。こ
のものを10重量%以上使用すると共重合体(B)の耐
熱性などが低下するので好ましくない。
共重合体混合物(I)を構成する共重合体(A)と共重
合体(B)の組成比は、(A)が5〜60重量%である
ことが望ましい。(A)が5重量%未満では最終組成物
の耐熱性が損なわれ、逆に(A)が60重量%を越える
と最終組成物の流動性や熱分解安定性が低下するので好
ましくない。
次にグラフト共重合体(II)について述べる。
グラフト共重合体(II)は、芳香族ビニル化合物20
〜50重量%、ビニルシアン化合物5〜20重量%をゴ
ム状重合体30〜65重量%にグラフト重合させたもの
である。グラフト重合させる単量体混合物の混合割合が
この範囲外では、共重合体混合物(I)とのブレンド性
が悪く、最終組成物の物性、特に耐衝撃性が低くなる。
ゴム状重合体が30重量%未満では、グラフト共重合体
(II)の耐衝撃性が低く、最終組成物のそれも同様で
ある。一方、65重量%を越えると耐衡撃性は高くなる
が、耐熱性や溶融流動性が低くなる。グラフト共重合体
(II)に用いる芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル
化合物としては、前述の共重合体混合物(I)の場合と
同様の単量体が使用できる。ゴム状重合体としては、ポ
リブタジェンゴム、スチレン−ブタジェン共重合ゴム、
アクリルゴムあるいはエチレン−プロピレンゴムなどが
使用出来る。グラフト共重合体(It)の製造は、公知
の乳化重合法や溶液重合法によることができるが、ゴム
含有量の高い共重合体を得るには、ゴム状重合体ラテッ
クスに上記単量体混合物をグラフトさせる乳化重合法が
好都合である。
最後にポリエステルエラストマー(III)について述
べる。
本発明に用いるポリエステルエラストマー(III)と
は、ポリブチレンテレフタレートの如きポリエステルの
ハードセグメントとポリテトラメチレングリコールある
いは脂肪族ポリエステルの如きポリエーテル又はポリエ
ステルのソフトセグメントから成るブロック共重合体の
ことである。このポリエステルエラストマー(III)
を化学構造式で例示すると次の(1)又は〔2)式で表
される。
具体的構造成分としては、一般にポリブチレンテレフタ
レートのハードセグメントと脂肪族ポリエーテル又は脂
肪族ポリエステルのソフトセグメントから構成されてい
る。この共重合体は、各セグメントの構成成分やセグメ
ント相互の比率、ポリエーテル及びポリエステルの分子
量や種類を変えることにより物性が著しく変化する。ポ
リエステルエラストマー(III)は、例えばポリテト
ラメチレングリコール又は脂肪族ポリエステルと1.4
−ブタンジオール及びジメチルテレフタレートを少量の
ジアミンの存在下、チタン系の触媒を用いて、250℃
10.3mmHgの条件で2時間程度加熱・撹拌しなが
らメタノールを除去することにより得ることができる。
ポリエステルエラストマー(III)中のハードセグメ
ントであるポリブチレンテレフタレートの割合は、60
〜80重量%であることが望ましい。ハードセグメント
が60重量%以下では、ポリエステルエラストマー(I
)の耐熱性が低いため目的の最終組成物の耐熱性も低下
するので好ましくない。又ハードセグメントが80重量
%以上では、そのものの柔軟性や成形性に乏しいため、
最終組成物も成形性が悪くなる。一方、ポリエステル−
エラストマー(I)のソフトセグメントは20〜40重
量%の範囲が望ましい。この範囲以外では、最終組成物
の耐熱性又は成形性が悪くなる。
本発明の組成物をうるための共重合体混合物(I)+グ
ラフト共重合体(I[)の100重量部中の組成比は、
共重合体混合物(1)が40〜70重量%が好ましい。
(I)が40重量%以下では耐熱性が低く、70重量%
を越えると最終組成物の耐衝撃性が低下する。なお、(
I)+ (II)の合計量100重量部に対するポリエ
ステルエラストマー(III)の添加量は、5〜20重
量部であることが望ましい。5重量部未満では、耐衝撃
性及び溶融流動性ともにポリエステルエラストマー(I
II)の添加による物性改良効果に乏しく、20重量部
以上用いると最終組成物の耐熱性が低下する。
本発明の最終組成物を得る方法としては、前述の方法で
調製された共重合体混合物(I)とグラフト共重合体(
II)を、(I)が40〜70重景%の重量で、即ち(
It)を30〜60重量%の範囲で秤量し、ついで、こ
の(I)と(II)のブレンド物100重量部に対し、
改質剤であるポリエステルエラストマー(I)を5〜2
0重量部秤量して(I)と(I[)のブレンド物に混ぜ
る。
これらの樹脂ブレンド物は最終的に、ブレンダー、ロー
ノペニーグーあるいは混練押出機などから任意に選択さ
れる混合装置で混合・造粒されて目的の組成物が得られ
るが、特に2軸のベント付き混練押出機を採用するのが
有効である。
この混練押出中に各種の熱安定剤、紫外線吸収剤、添加
剤等を添加することが出来る。以下に本発明を、実施例
を用いて具体的に説明する。
なお、特に指定しない限り部数あるいは%は重量基準で
ある。
〔実施例〕
1) 共重合体(A)の製造 撹拌機を備えた反応機の内部を窒素で置換して、MEK
 100部、α−メチルスチレン(αMest)60L
 N−フェニルマレイミド(pMI)  581び重合
開始剤・ラウロイルパーオキシド(LPO)−052部
を一挙に投入した。窒素を少■流しながら、外部から熱
媒で昇温した。内温か75℃になった時点で重合開始と
し、その温度で3.5時間重合した。重合の途中でpM
l 35部を毎時10部の割合で追添加した。重合終了
後内部を急冷し、そのドープをステンレス製の容器に移
し、真空乾燥機中で脱揮した。脱揮後のブロック状サン
プルは、粉砕機にて粉状にした。
この粉末サンプルをIRスペクトルで分析したところ、
αMestが58%、IIMIが42%であることがわ
かった。又、そのTHF中30℃で測定した〔η〕は0
.50であった。なお、モノマーの種類及び仕込み量を
かえて同様に実験した結果について、表−1に示す。
表−1共重合体(A)の種類 本1)シクロヘキシルシマレイミド 本2) N−(2,4,6−トIJ フロモ)フェニル
マレイミド′ 2) 共重合体(B)の製造 撹拌機を備えた反応機の内部を窒素で置換して、5t7
2部、アクリロニトリル(An)28部と重合開始剤と
してベンゾイルパーオキシド(BPO) 0.35部、
分子量調節剤としてターシャリ−ドデシルメルカプタン
(TDM) 0.18部の混合物を仕込み、よくかきま
ぜた。ついで、リン酸カルシウム分散剤、0.2部と分
散安定助剤としてドデシル硫酸ナトリウム0.01部を
含む水分散液100部を上記モノマー混合物中に添加し
て高速でかき混ぜて、懸濁状態とした。
内温を75℃に挙げ重合を開始し、その温度で一6時間
保持した後、さらに内温を85℃に昇温しで2時間重合
を継続した。分散剤を塩酸で分解したのち、濾過・水洗
し、乾燥して、0.2mm程度の粒径を持つビーズ状ポ
リマーを得た。
その収率は98%であった。同様に製造して得たポリマ
ー組成の異なる共重合体(B)の内容を表−2に示す。
表−2共重合体(B)の種類 3) 共重合体(II) 共重合体(II)としては、表−3に示す樹脂(日本合
成ゴム側製造)を用いた。
表−3共重合体(II)の種類 4)  ポリエステルエラストマー(III)本発明に
於けるポリエステルエラストマーとしては、表−4に示
す市販樹脂を用いた。
5) 物性の評価方法 得られた最終樹脂組成物の物性評価は、表−5に示す方
法で実施した。
表−5物性の評価方法 実施例1〜4 上記製造例で示した共重合体Aを(A−1、実施例1)
から(A−4、実施例4)までそれぞれ30部と、共重
合体(B−1)30部を粉末及びビーズ状のままでポリ
エチレン袋中でトライブレンドし、ついで共重合体(I
I−1)40部とポリエステルエラストマーとして(I
II)、を10部それぞれ秤量したのち、熱安定剤とし
てイルガノックス1010 (チバガイギー社製)を0
.22部加えて粉末状でよくトライブレンドした。この
組成物は(A−1)/ (B−1)=50150であり
、(1) / (I十II) =60/100である。
なお、(In)、 / (I十I[) =10/100
である。この粉末ブレンド物を、大阪精機■の4Qmm
ベント押出機に供給し、シリンダー温度240℃スクリ
ュー回転数gQrpmで混練・押出を行った。ついで、
このベレットを日積樹脂工業■射出成形機で物性評価用
成形試片に成形した。前項で述べた物性評価項目にした
がって、成形試片を評価したところ、表−6の実施例1
〜4に示した如く、いずれのサンプルも耐熱性、耐衝撃
性及び溶融流動性のバランスが良く、成形試片の着色も
殆どない良好な外観を示した。
実−絶倒5 実施例2において、I+n=100部に対しポリエステ
ルエラストマー(III)、を10部使用した例である
。この場合の最終組成物の物性評価結果も、表−6に示
すように前例に比較して若干耐衝撃性は低いが、耐熱性
はさらに向上し物性的に優れていることがわかった。
比較例1 本例は、実施例1に対し、改質剤(III)を添加しな
かった場合である。この場合、(A−1)/ (B−1
) =50150、(I)/ (I+I[)=60/1
00である。この組成物を混練・押出しし、射出成形品
の物性評価を行った結果、表−6に示すように成形品の
耐熱性は高いけれども耐衝撃性と溶融流動性は低く、物
性的に満足できるものではなかった。
比較例2 本例は、実施例1において、ポリエステルエラストマー
(I)として本発明の範囲外である(I[I)cを用い
た例である。成分樹脂の組成比は、実施例1と全く同様
である。この場合の成形サンプルを物性測定の結果、表
−6に示す如く耐熱性は高いけれども改質剤としてポリ
エステルエラストマー(I)を用いる効果は乏しく、耐
衝撃性と溶融流動性が低かった。
比較例3 実施例1において、共重合体(B−1)の代わりに本発
明の範囲外である(B−2)を用いた例である。組成比
は実施例2と同様であるが、(II−2)は、アクリロ
ニトリル含有量が低いためABS樹脂との親和性に乏し
く、表−6に示す様に最終組成物の物性が低かった。
実施例6 本例は、・表−7に示す様に(A−2)を36部、(B
−1)を29部、 (II−1)を35部、 (III
)。
を15部それぞれ用いた例である。この場合(A−2)
 / (B−1) −55/45、(I) / (I十
II) =55/100 、また(I+II) = 1
00部に対しくIII)、=15部に相当する。この組
成物の成形試片の物性は、表−7に示すように耐熱・耐
衝撃性及び溶融流動性がいずれも高かった。
実施例7 本例は、(A−4)25部、(B−1)20部、(II
−1)55部と改質剤(III)、 10部から成る組
成物であり、(A−4) / (B−1) =55.6
/44.4、(I) / (I+II) =45/10
0である。
この場合も表−7に示すように耐衝撃性は実施例4に比
べ若干低いが、その代わり耐熱性が優れていた。
実施例8 本例は、実施例6において、ポリエステルエラストマー
として(III)、を10部使用した例である。この例
も(A−2) / (B−1) =55/45、(I 
) / (I + II) =65/100である。こ
の組成物の物性評価結果を表−7に示すが、耐熱・耐衝
撃性、溶融流動性のバランスがとれていた。
比較例4 実施例2において、ABS樹脂として本発明の範囲外で
ある(It−2)を用いた例である。組成比は実施例2
と同様であるが、(II−2)は、ゴム含有量が低いた
め表−7に示す様に最終組成物の耐衝撃性が低かった。
比較例5 本例は、共重合体の種類は実施例2と同様であるが、そ
のブレンド組成比を本発明の範囲外で実施した例である
。この場合(A−2)/ (B−1) =50150で
あるが、(I) / (1+II)=30/100であ
る。この時の組成物の物性を表−7に示すが、耐衝撃性
は高いものの、耐熱性は低く溶融流動性も低かった。
比較例6 本例は、(A−2)/ (B−1)=50150である
が、(1) / (I+I[) =90/100で、本
発明の範囲外で実施した例である。この場合の物性評価
結果を表−7に示すが、耐熱性が非常に高いものの耐衝
撃性と溶融流動性が低かった。
比較例7 本例は、共重合体の種類は実施例1と同様であるが、改
質剤(III)、を本発明の範囲外である30部用いた
例である。表−7に示す様に耐熱性が一89℃と非常に
低かった。
〔発明の効果〕
本発明の結果、従来イミド変性スチレン系樹脂にありが
ちな、耐熱性は高いが、耐衝撃性と溶融流動性が低いと
いう問題点が解決された。
従って耐熱性と耐衝撃性が共に優れ、かつ成形性の良さ
と低価格であるというスチレン系樹脂の特長を持った新
しい樹脂素材を、OA機器のシャーシ一部材や自動車外
装材等の原料として供給することが可能になった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1[1](a)N−置換マレイミド40〜65重量%及
    び芳香族ビニル化合物35〜60重量%から成るランダ
    ム共重合体(A)と、 (b)芳香族ビニル化合物50〜82重量%、ビニルシ
    アン化合物18〜50重量%、及びこれらと共重合可能
    なビニルモノマー0〜 10重量%から成るランダム共重合体(B)を重量換算
    で、(A)5〜60重量%、(B)40〜95重量%の
    割合で混合して成る共重合体混合物( I )40〜70
    重量%と、 [2]芳香族ビニル化合物20〜50重量%、ビニルシ
    アン化合物5〜20重量%を、ゴム状重合体30〜65
    重量%にグラフト重合させて成るグラフト共重合体(I
    I)30〜60重量%、とから成る樹脂組成物100重
    量部に対し、[3]ハードセグメントとしてポリブチレ
    ンテレフタレートを60〜80重量%、ソフトセグメン
    トとしてポリテトラメチレングリコー ル又は脂肪族ポリエステルを20〜40重量%含むポリ
    エーテル・エステル型又はポリエ ステル・エステル型のポリエステルエラス トマー(III)5〜20重量部 を含有して成る耐熱性、耐衝撃性及び溶融流動性に優れ
    たN−置換マレイミド含有熱可塑性樹脂組成物。 2 N−置換マレイミドが、N−フェニルマレイミド、
    N−シクロヘキシルマレイミド及びN−(2,4,6−
    トリブロモ)フェニルマレイミドから選ばれる少なくと
    も1種である特許請求の範囲第1項記載のN−置換マレ
    イミド含有熱可塑性樹脂組成物。 3 芳香族ビニル化合物が、スチレン、α−メチルスチ
    レン又はその混合物である特許請求の範囲第1項記載の
    N−置換マレイミド含有熱可塑性樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5724198A (en) * 1995-09-12 1998-03-03 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Retractable rear under view mirror device for an automotive vehicle

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61264036A (ja) * 1985-05-17 1986-11-21 Mitsubishi Monsanto Chem Co 耐熱性耐衝撃性熱可塑性樹脂組成物

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