JPH022820B2 - - Google Patents
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- JPH022820B2 JPH022820B2 JP60043537A JP4353785A JPH022820B2 JP H022820 B2 JPH022820 B2 JP H022820B2 JP 60043537 A JP60043537 A JP 60043537A JP 4353785 A JP4353785 A JP 4353785A JP H022820 B2 JPH022820 B2 JP H022820B2
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Description
利用産業分野
この発明は、磁気デイスク用スライダー材料や
磁気テープ用耐摩耗性機能部材料に係り、記録媒
体とのなじみや潤滑性にすぐれ、金属薄膜との熱
的整合性、被着強度にすぐれた磁気ヘツド・スラ
イダー用材料に関する。 背景技術 これまでコンピユーター用を始めオーデイオ
用、VTR用等の記録再生用磁気ヘツド、スライ
ダーには、多結晶Ni―Znフエライト、Mn―Zn
フエライトや単結晶Mn―Znフエライトあるいは
高硬度パーマロイなどが用いられていた。 今日では記録密度の高密度化並びに耐摩耗特性
の改善が切望されており、一層、薄膜磁気ヘツド
化が進められている。この薄膜磁気ヘツド化にと
もない、記録再生のための磁気回路部材用材料と
耐摩耗性スライダー材料の各々に、それぞれに要
求される特性を満足した最適の材料が選定されつ
つある。 すなわち、磁気回路用としては、高周波域の磁
気特性がすぐれたパーマロイ,センダストあるい
はアモルフアスの薄膜を使用し、一方、耐摩耗性
が要求される機能部材用としてはアルミナ系材料
が望ましいと考えられている。 かかる耐摩耗性摺動部材用材料は、非磁性材料
であるが、耐摩耗性を始め精密加工性、加工能
率、高強度、組織の緻密性、さらには記録媒体と
のなじみ、潤滑性、金属薄膜との熱的整合性や被
着強度などの諸特性が要求されている。 従来、磁気ヘツド・スライダー用材料として、
Al2O3―TiC材料(特開昭55―163665号公報)は、
種々の特性がすぐれ、かかる耐摩耗性機能部材に
最適の材料の1つであるが、記録媒体とのなじ
み,潤滑性の点では必ずしも安定した材料とはい
えず、Al2O3―TiC系材料の熱膨脹係数も、7.5〜
8.0×10-6/℃であり、また、Al2O3―TiC系材料
の記録媒体とのなじみや潤滑性を改善した磁気ヘ
ツド・スライダー用材料として、TiO2―Al2O3系
材料(特開昭57―198578号公報)が提案され、多
くの面で極めてすぐれた特性を有し、該耐摩耗性
機能部材材料に最適な材料の1つであるが、
TiO2―Al2O3系材料の熱膨脹係数は、7.5〜8.5×
10-6/℃であり、これら材料表面に金属薄膜等を
形成させた場合は、機能部材と薄膜との熱膨脹係
数差が大きく、熱的整合性及び被着強度の面で改
良すべき課題となつていた。かかる材料表面に形
成する各種薄膜との熱的整合性及び被着強度を高
めるための特性を機能部材に付与することが求め
られている。 発明の目的 この発明は、磁気ヘツド・スライダーの耐摩耗
性機能部材に要求される、耐摩耗性を始め、精密
加工性、加工能率、高強度、組織の緻密性、記録
媒体とのなじみ,潤滑性などの諸特性を満足し、
特に、金属薄膜との熱的整合性や被着強度にすぐ
れた特性を有する磁気ヘツド・スライダー用材料
を目的としている。 発明の構成と効果 この発明は、上述の問題点に鑑み、金属薄膜と
の熱的整合性や被着強度にすぐれた磁気ヘツド・
スライダー用材料を種々検討した結果、TiO2―
Al2O3―Li2O系にZrO2を特定量含有させることに
より、磁気ヘツド・スライダーの耐摩耗性機能部
材に要求される諸特性を満足し、金属薄膜との熱
的整合性や被着強度にすぐれた材料が得られるこ
とを知見したものである。 すなわち、この発明は、TiO2 20wt%〜60wt
%、Al2O3 5wt%〜75wt%、Li2O 5wt%〜35wt
%からなる組成100重量部に対し、ZrO2 0.2重量
部〜10重量部を含有したことを特徴とする磁気ヘ
ツド・スライダー用材料である。 さらに詳述すれば、例えば、この発明による材
料は、TiO2 20wt%〜60wt%、Al2O3 5wt%〜
75wt%、Li2O 5wt%〜35wt%からなる組成100
重量部の高純度酸化物原料を粉砕、混合したの
ち、800℃〜1000℃にて焙焼し、さらに0.2重量部
〜10重量部の高純度ZrO2原料を加えて再粉砕し、
乾式プレス、湿式静水圧プレス、その他各種の成
形方法により成形し、成形体を大気雰囲気で1100
℃〜1300℃にて焼結するか、あるいはホツトプレ
ス法あるいは熱間静水圧プレス法にて焼結するこ
とにより得られる。 この発明によるTiO2―Al2O3―LiO―ZrO2系の
磁気ヘツド・スライダー用材料は、従来のフエラ
イト系材料とAl2O3―TiC系材料との中間材料と
して、かかる用途材料に要求される耐摩耗性を始
め、精密加工性、加工能率、高強度、組織の緻密
性などの諸特性を満足し、記録媒体とのなじみ、
潤滑性にすぐれるだけでなく、特に、被着する金
属薄膜に近い熱膨脹係数を有し、金属薄膜との熱
的整合性や被着強度に、従来材料にないすぐれた
性能を有する。 成分限定理由 この発明において、TiO2は、Al2O3とともに本
系材料の主成分であり、20wt%未満では、Al2O3
―TiO2系焼結体の硬度が高くなり、これまで磁
気ヘツドの磁気回路用材料として多用されてきた
ソフトフエライトとの硬度差が大きくなり、記録
媒体によつてはソフトフエライトの適用が困難と
なる場合があり、また、60wt%を超えると、空
孔が発生して磁気ヘツド用材料として不適なた
め、20wt%〜60wt%とする。 Li2Oは、TiO2―Al2O3系材料の熱膨脹係数を
大きくするために含有するが、Li2Oが5wt%未満
では、熱膨脹係数が9×10-6/deg未満となり、
磁性薄膜のパーマロイ、センダストとの熱膨脹係
数差が大きくなりすぎ、好ましくなく、また、
35wt%を超えると、熱膨脹係数が17×10-6/deg
を超え、前記薄膜との熱膨脹係数差が大きくなり
好ましくないため、5wt%〜35wt%とする。 Al2O3は、TiO2とともに本系材料の主成分であ
り、上記の如くTiO2及びLi2Oの含有範囲が限定
されることにより、5wt%〜75wt%の範囲とな
る。 ZrO2は、材料の記録媒体との潤滑性及び成形
体強度を向上させるために添加するが、TiO2、
Al2O3、Li2Oの合計100重量部に対して、0.2重量
部未満では、上記効果が少なく、本系組織の改善
並びに強度向上が得られず、成形品加工時に精密
加工が困難となり、また、10重量部を超える添加
は硬度を著しく低下させるとともに、金属薄膜と
の被着強度を著しく低下させ、薄膜磁気ヘツド材
料として不適となり、さらにZrO2にはAl2O3―
TiO2―Li2O結晶粒子の成長抑制効果があるが、
10重量部を超えると材料に亀裂を生じるため、
0.2重量部〜10重量部の添加とする。 なお、この発明において、ZrO2は、下記特性
の原料を用いても、初期目的を達成できる。 ZrO2粉末原料としては、安定化剤を含有しな
い末安定化粉末とY2O3、MgO、Ce2O3及びCaO
などで部分安定または安定化処理した粉末とがあ
り、いずれの粉末も用いることができる。 しかし、よりすぐれた材料を得るため、未安定
化ZrO2粉末を用いる場合は、純度が99.9%以上で
かつ平均粒度が0.1μm以下とし、最終的に正方晶
及び立方晶の状態で存在させることにより、組織
改善効果及び強度改善効果が得られる。 部分安定化あるいは安定化処理したZrO2粉末
を用いる場合は、1.5〜7mol%Y2O3―ZrO2系で、
不純物が0.1%以下,平均粒度0.3μm以下の粉末を
用いるのが、組織改善効果及び強度改善効果にお
いて最もよい結果が得られる。 さらに、基本組織のAl2O3の代りに、Al2O3の
一部をZrO2(未安定化、部分安定化、安定化)で
置換した原料を用いることにより、再粉砕時に
ZrO2の配合を省略することができる。 実施例 純度99.9%、平均粒度0.6μmのAl2O3、 純度99.9%、平均粒度0.3μmのTiO2、 純度99%、平均粒度1μmのLi2Oの各粉末を用
い、TiO255wt%―Al2O3 30wt%―Li2O15wt%
となるように配合し、ボールミルにて20時間の湿
式混合粉砕を行なつた。 次に、この混合粉末を乾燥させたのち、900℃
で熱処理し、この混合粉末100重量部に対して、
5重量部の平均粒度0.2μmのZrO2〔ZrO2―2.5mol
%Y2O3〕粉末を、ボールミルにて20時間の湿式
混合粉砕を行つて焼結用粉末を得た。 つぎに型枠内に上記焼結用粉末を充填し、1000
℃で、200Kg/cm2の圧力を加えて1時間保持した
のち、減圧して放冷し、寸法 50mm×50mm×5.5
mmの焼結体を得た。 この実施例による焼結体の物性値は以下のとお
りである。 a 比重;3.55 b 硬度;HRA88.3 HV1290 c 抗折力;30Kg/mm2 d 熱伝導率;0.025Cal/cmsec℃ e 電気抵抗;<0.01Ω-cm以上 f 熱膨脹係数;14×10-6/℃ また、上述組成の材料を大気雰囲気炉焼結、ホ
ツトプレス及び熱間静水圧プレスの各焼結方法に
より得たところ、材料の強度に関しては、焼結方
法によつて若干の差があり、加圧焼結品に強度の
高い材料が得られたが、熱膨脹係数の面では焼結
方法にあまり左右されず、材料の組成によりその
値が決定され、この発明組成材料は第1表の如
く、9〜17×10-6/℃の特性を示した。 また、各種薄膜を実施例及び第1表の各種材料
に被着形成した結果、当然のことながら、薄膜の
熱膨脹係数に近い材料との熱的整合性及び被着強
度が最もすぐれており、かつ低級酸化物が極微量
生成する焼結材料(加圧焼結品)のほうが薄膜と
の被着強度がすぐれていることが分つた。 次に、上記の焼結体を、ダイヤモンド砥石によ
り、2mm×4mm断面,長さ20mmの直方体となし、
その一方端を鋭角な刃状に成形した。さらに、外
径45mm×内径10mm×厚み10mmのドーナツ型円板の
フエライトを用い、この発明の焼結体と組合せ
て、回転するフエライトに焼結体の鋭角な刃先を
当接させて実施する、所謂ピン―デイスク方式の
摩耗試験を行なつた。 また、上記試験の際に、 従来のフエライト系材料(Mn―Zn多結晶フエ
ライト、MnO 32wt%、ZnO2 15wt%、Fe2O3
53wt%)、 Al2O3―TiC系焼結体 (Al2O3 70wt%、TiC 30wt%)、 TiO2―Al2O3系焼結体 (TiO230wt%、Al2O370wt%) を用いて同様の摩耗試験を行なつた。 第1表は各焼結体の熱膨脹係数を示す。 また、試験結果は、第2表と第3表に示す。第
2表は焼結体の硬さと摩耗量を、第3表は相手材
摩耗量を示している。
磁気テープ用耐摩耗性機能部材料に係り、記録媒
体とのなじみや潤滑性にすぐれ、金属薄膜との熱
的整合性、被着強度にすぐれた磁気ヘツド・スラ
イダー用材料に関する。 背景技術 これまでコンピユーター用を始めオーデイオ
用、VTR用等の記録再生用磁気ヘツド、スライ
ダーには、多結晶Ni―Znフエライト、Mn―Zn
フエライトや単結晶Mn―Znフエライトあるいは
高硬度パーマロイなどが用いられていた。 今日では記録密度の高密度化並びに耐摩耗特性
の改善が切望されており、一層、薄膜磁気ヘツド
化が進められている。この薄膜磁気ヘツド化にと
もない、記録再生のための磁気回路部材用材料と
耐摩耗性スライダー材料の各々に、それぞれに要
求される特性を満足した最適の材料が選定されつ
つある。 すなわち、磁気回路用としては、高周波域の磁
気特性がすぐれたパーマロイ,センダストあるい
はアモルフアスの薄膜を使用し、一方、耐摩耗性
が要求される機能部材用としてはアルミナ系材料
が望ましいと考えられている。 かかる耐摩耗性摺動部材用材料は、非磁性材料
であるが、耐摩耗性を始め精密加工性、加工能
率、高強度、組織の緻密性、さらには記録媒体と
のなじみ、潤滑性、金属薄膜との熱的整合性や被
着強度などの諸特性が要求されている。 従来、磁気ヘツド・スライダー用材料として、
Al2O3―TiC材料(特開昭55―163665号公報)は、
種々の特性がすぐれ、かかる耐摩耗性機能部材に
最適の材料の1つであるが、記録媒体とのなじ
み,潤滑性の点では必ずしも安定した材料とはい
えず、Al2O3―TiC系材料の熱膨脹係数も、7.5〜
8.0×10-6/℃であり、また、Al2O3―TiC系材料
の記録媒体とのなじみや潤滑性を改善した磁気ヘ
ツド・スライダー用材料として、TiO2―Al2O3系
材料(特開昭57―198578号公報)が提案され、多
くの面で極めてすぐれた特性を有し、該耐摩耗性
機能部材材料に最適な材料の1つであるが、
TiO2―Al2O3系材料の熱膨脹係数は、7.5〜8.5×
10-6/℃であり、これら材料表面に金属薄膜等を
形成させた場合は、機能部材と薄膜との熱膨脹係
数差が大きく、熱的整合性及び被着強度の面で改
良すべき課題となつていた。かかる材料表面に形
成する各種薄膜との熱的整合性及び被着強度を高
めるための特性を機能部材に付与することが求め
られている。 発明の目的 この発明は、磁気ヘツド・スライダーの耐摩耗
性機能部材に要求される、耐摩耗性を始め、精密
加工性、加工能率、高強度、組織の緻密性、記録
媒体とのなじみ,潤滑性などの諸特性を満足し、
特に、金属薄膜との熱的整合性や被着強度にすぐ
れた特性を有する磁気ヘツド・スライダー用材料
を目的としている。 発明の構成と効果 この発明は、上述の問題点に鑑み、金属薄膜と
の熱的整合性や被着強度にすぐれた磁気ヘツド・
スライダー用材料を種々検討した結果、TiO2―
Al2O3―Li2O系にZrO2を特定量含有させることに
より、磁気ヘツド・スライダーの耐摩耗性機能部
材に要求される諸特性を満足し、金属薄膜との熱
的整合性や被着強度にすぐれた材料が得られるこ
とを知見したものである。 すなわち、この発明は、TiO2 20wt%〜60wt
%、Al2O3 5wt%〜75wt%、Li2O 5wt%〜35wt
%からなる組成100重量部に対し、ZrO2 0.2重量
部〜10重量部を含有したことを特徴とする磁気ヘ
ツド・スライダー用材料である。 さらに詳述すれば、例えば、この発明による材
料は、TiO2 20wt%〜60wt%、Al2O3 5wt%〜
75wt%、Li2O 5wt%〜35wt%からなる組成100
重量部の高純度酸化物原料を粉砕、混合したの
ち、800℃〜1000℃にて焙焼し、さらに0.2重量部
〜10重量部の高純度ZrO2原料を加えて再粉砕し、
乾式プレス、湿式静水圧プレス、その他各種の成
形方法により成形し、成形体を大気雰囲気で1100
℃〜1300℃にて焼結するか、あるいはホツトプレ
ス法あるいは熱間静水圧プレス法にて焼結するこ
とにより得られる。 この発明によるTiO2―Al2O3―LiO―ZrO2系の
磁気ヘツド・スライダー用材料は、従来のフエラ
イト系材料とAl2O3―TiC系材料との中間材料と
して、かかる用途材料に要求される耐摩耗性を始
め、精密加工性、加工能率、高強度、組織の緻密
性などの諸特性を満足し、記録媒体とのなじみ、
潤滑性にすぐれるだけでなく、特に、被着する金
属薄膜に近い熱膨脹係数を有し、金属薄膜との熱
的整合性や被着強度に、従来材料にないすぐれた
性能を有する。 成分限定理由 この発明において、TiO2は、Al2O3とともに本
系材料の主成分であり、20wt%未満では、Al2O3
―TiO2系焼結体の硬度が高くなり、これまで磁
気ヘツドの磁気回路用材料として多用されてきた
ソフトフエライトとの硬度差が大きくなり、記録
媒体によつてはソフトフエライトの適用が困難と
なる場合があり、また、60wt%を超えると、空
孔が発生して磁気ヘツド用材料として不適なた
め、20wt%〜60wt%とする。 Li2Oは、TiO2―Al2O3系材料の熱膨脹係数を
大きくするために含有するが、Li2Oが5wt%未満
では、熱膨脹係数が9×10-6/deg未満となり、
磁性薄膜のパーマロイ、センダストとの熱膨脹係
数差が大きくなりすぎ、好ましくなく、また、
35wt%を超えると、熱膨脹係数が17×10-6/deg
を超え、前記薄膜との熱膨脹係数差が大きくなり
好ましくないため、5wt%〜35wt%とする。 Al2O3は、TiO2とともに本系材料の主成分であ
り、上記の如くTiO2及びLi2Oの含有範囲が限定
されることにより、5wt%〜75wt%の範囲とな
る。 ZrO2は、材料の記録媒体との潤滑性及び成形
体強度を向上させるために添加するが、TiO2、
Al2O3、Li2Oの合計100重量部に対して、0.2重量
部未満では、上記効果が少なく、本系組織の改善
並びに強度向上が得られず、成形品加工時に精密
加工が困難となり、また、10重量部を超える添加
は硬度を著しく低下させるとともに、金属薄膜と
の被着強度を著しく低下させ、薄膜磁気ヘツド材
料として不適となり、さらにZrO2にはAl2O3―
TiO2―Li2O結晶粒子の成長抑制効果があるが、
10重量部を超えると材料に亀裂を生じるため、
0.2重量部〜10重量部の添加とする。 なお、この発明において、ZrO2は、下記特性
の原料を用いても、初期目的を達成できる。 ZrO2粉末原料としては、安定化剤を含有しな
い末安定化粉末とY2O3、MgO、Ce2O3及びCaO
などで部分安定または安定化処理した粉末とがあ
り、いずれの粉末も用いることができる。 しかし、よりすぐれた材料を得るため、未安定
化ZrO2粉末を用いる場合は、純度が99.9%以上で
かつ平均粒度が0.1μm以下とし、最終的に正方晶
及び立方晶の状態で存在させることにより、組織
改善効果及び強度改善効果が得られる。 部分安定化あるいは安定化処理したZrO2粉末
を用いる場合は、1.5〜7mol%Y2O3―ZrO2系で、
不純物が0.1%以下,平均粒度0.3μm以下の粉末を
用いるのが、組織改善効果及び強度改善効果にお
いて最もよい結果が得られる。 さらに、基本組織のAl2O3の代りに、Al2O3の
一部をZrO2(未安定化、部分安定化、安定化)で
置換した原料を用いることにより、再粉砕時に
ZrO2の配合を省略することができる。 実施例 純度99.9%、平均粒度0.6μmのAl2O3、 純度99.9%、平均粒度0.3μmのTiO2、 純度99%、平均粒度1μmのLi2Oの各粉末を用
い、TiO255wt%―Al2O3 30wt%―Li2O15wt%
となるように配合し、ボールミルにて20時間の湿
式混合粉砕を行なつた。 次に、この混合粉末を乾燥させたのち、900℃
で熱処理し、この混合粉末100重量部に対して、
5重量部の平均粒度0.2μmのZrO2〔ZrO2―2.5mol
%Y2O3〕粉末を、ボールミルにて20時間の湿式
混合粉砕を行つて焼結用粉末を得た。 つぎに型枠内に上記焼結用粉末を充填し、1000
℃で、200Kg/cm2の圧力を加えて1時間保持した
のち、減圧して放冷し、寸法 50mm×50mm×5.5
mmの焼結体を得た。 この実施例による焼結体の物性値は以下のとお
りである。 a 比重;3.55 b 硬度;HRA88.3 HV1290 c 抗折力;30Kg/mm2 d 熱伝導率;0.025Cal/cmsec℃ e 電気抵抗;<0.01Ω-cm以上 f 熱膨脹係数;14×10-6/℃ また、上述組成の材料を大気雰囲気炉焼結、ホ
ツトプレス及び熱間静水圧プレスの各焼結方法に
より得たところ、材料の強度に関しては、焼結方
法によつて若干の差があり、加圧焼結品に強度の
高い材料が得られたが、熱膨脹係数の面では焼結
方法にあまり左右されず、材料の組成によりその
値が決定され、この発明組成材料は第1表の如
く、9〜17×10-6/℃の特性を示した。 また、各種薄膜を実施例及び第1表の各種材料
に被着形成した結果、当然のことながら、薄膜の
熱膨脹係数に近い材料との熱的整合性及び被着強
度が最もすぐれており、かつ低級酸化物が極微量
生成する焼結材料(加圧焼結品)のほうが薄膜と
の被着強度がすぐれていることが分つた。 次に、上記の焼結体を、ダイヤモンド砥石によ
り、2mm×4mm断面,長さ20mmの直方体となし、
その一方端を鋭角な刃状に成形した。さらに、外
径45mm×内径10mm×厚み10mmのドーナツ型円板の
フエライトを用い、この発明の焼結体と組合せ
て、回転するフエライトに焼結体の鋭角な刃先を
当接させて実施する、所謂ピン―デイスク方式の
摩耗試験を行なつた。 また、上記試験の際に、 従来のフエライト系材料(Mn―Zn多結晶フエ
ライト、MnO 32wt%、ZnO2 15wt%、Fe2O3
53wt%)、 Al2O3―TiC系焼結体 (Al2O3 70wt%、TiC 30wt%)、 TiO2―Al2O3系焼結体 (TiO230wt%、Al2O370wt%) を用いて同様の摩耗試験を行なつた。 第1表は各焼結体の熱膨脹係数を示す。 また、試験結果は、第2表と第3表に示す。第
2表は焼結体の硬さと摩耗量を、第3表は相手材
摩耗量を示している。
【表】
【表】
【表】
第1表から第3表の結果より明らかなように、
この発明によるTiO2―Al2O3―Li2O―ZrO2系の
磁気ヘツド・スライダー用材料は、従来のフエラ
イト系材料と、Al2O3―TiC系材料との中間程度
の硬度を有する材料として、かかる用途材料に要
求される耐摩耗性などの諸特性を満足し、記録媒
体とのなじみ、潤滑性にすぐれるだけでなく、特
に、金属薄膜との熱的整合性や被着強度に、従来
材料にないすぐれた性能を有する。
この発明によるTiO2―Al2O3―Li2O―ZrO2系の
磁気ヘツド・スライダー用材料は、従来のフエラ
イト系材料と、Al2O3―TiC系材料との中間程度
の硬度を有する材料として、かかる用途材料に要
求される耐摩耗性などの諸特性を満足し、記録媒
体とのなじみ、潤滑性にすぐれるだけでなく、特
に、金属薄膜との熱的整合性や被着強度に、従来
材料にないすぐれた性能を有する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 TiO2 20wt%〜60wt%、Al2O3 5wt%〜
75wt%、Li2O 5wt%〜35wt% からなる組成100重量部に対し、 ZrO2 0.2重量部〜10重量部を含有したことを特
徴とする磁気ヘツド・スライダー用材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60043537A JPS61201660A (ja) | 1985-03-05 | 1985-03-05 | 磁気ヘツド・スライダ−用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60043537A JPS61201660A (ja) | 1985-03-05 | 1985-03-05 | 磁気ヘツド・スライダ−用材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61201660A JPS61201660A (ja) | 1986-09-06 |
| JPH022820B2 true JPH022820B2 (ja) | 1990-01-19 |
Family
ID=12666487
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60043537A Granted JPS61201660A (ja) | 1985-03-05 | 1985-03-05 | 磁気ヘツド・スライダ−用材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61201660A (ja) |
-
1985
- 1985-03-05 JP JP60043537A patent/JPS61201660A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61201660A (ja) | 1986-09-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |