JPH0236223B2 - - Google Patents
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- JPH0236223B2 JPH0236223B2 JP57149917A JP14991782A JPH0236223B2 JP H0236223 B2 JPH0236223 B2 JP H0236223B2 JP 57149917 A JP57149917 A JP 57149917A JP 14991782 A JP14991782 A JP 14991782A JP H0236223 B2 JPH0236223 B2 JP H0236223B2
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- Japan
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- antioxidant
- sage
- oil
- rosemary
- proline
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
- Noodles (AREA)
- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
本発明は油脂性食品の酸化による不都合な変質
変化を効果的に防止できる油脂性食品の酸化防止
方法に関し、とくに、油脂性食品に、プロリンも
しくはプロリンのアルコール溶液及びローズマリ
ー及び/又はセージの天然源抗酸化成分の両者を
添加することにより、改善された且つ相剰的効果
を発揮できる油脂性食品の酸化防止方法に関す
る。 従来油脂或いは油脂含有飲食品の酸化防止方法
としては、ブチルヒドロキシ・アニソール
(BHA)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、
ノルジヒドログアヤレチツク酸(NDGA)、没食
子酸エステルの如き合成の抗酸化剤が使用されて
きたが、近年その安全性に凝問がもたれるように
なり、これに代るより安全性の高い天然の抗酸化
剤が種々検討されている。かかる天然の抗酸化剤
の利用としては、例えば天然ビタミンE、γ―オ
リザノール、ケルセチン、セザモール、セザモリ
ン、没食子酸、ルチン、及びハーブ系香辛料抽出
物の利用など多数の提案がなされ、これらのうち
幾つかのものは、既に実用に供されている。 しかし乍ら上記の如き天然の抗酸化剤は、経済
性、供給安定性及び抗酸化効果のどどの面からみ
ても必ずしも満足できるものではなかつた。更に
上記例示した如き合成及び天然の抗酸化剤は全て
脂溶性であるから、予め油脂に溶解しなければ、
酸化防止効果を充分に発揮させることができな
い。従つて水を媒体とする食品中に存在する油脂
の酸化を防止することは困難であつた。かかる欠
点を改善する方法として例えば、前記の如き天然
の抗酸化性物質に食品用乳化剤を添加して、分散
性を改善する幾つかの提案がなされている(特公
昭56−16196、特開昭55−89383、特開昭56−
32982)。しかしながら、上記例示の如き提案によ
つても抗酸化剤は分散されるにとどまり、その抗
酸化性改善効果には限度がある不利益があつた。
更に、アミノ酸類を酸化防止剤のシネルギストと
して利用する提案が知られている。例えばフラボ
ノイド類のシネルギストとしてメチオニン、トリ
プトフアン及びヒスチジンの如きアミノ酸を利用
する提案(特開昭55−54883)、或いは、ビタミン
Eと乳化剤の混合系に、更にシネルギストとして
アラニン、グリシン、ロイシン、セリン、バリ
ン、スレオニン及びイソロイシンの如きアミノ酸
を配合する提案(特開昭55−19048)が知られて
いる。 本発明者等は、前述の如き合成もしくは天然の
従来抗酸化剤の欠点乃至不利益を克服でき、食品
に完全に溶解し、油脂に対しても相溶性のある抗
酸化性物質を種々検索した結果、プロリンとロー
ズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化成分の
両者を、油脂性食品に添加することによつて前記
の如き欠点乃至不利益を完全に解決して、特異的
に油脂性食品に対して優れた抗酸化効果を賦与で
き且つ従来提案されている天然抗酸化剤に比較
し、著しく酸化防止効果の大きいことを発見し
た。 従つて、本発明の目的は改善された油脂性食品
の酸化防止方法を提案するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的及び
利点は以下の説明から一層明らかとなるであろ
う。 本発明で用いるプロリンとしては、例えば、ゼ
ラチン、カゼイン、グリアジン及びツエインの如
き蛋白質の加水分解物をイオン交換樹脂で処理
し、中性アミノ酸区分をピクリン酸またはライネ
ツケ塩で処理して得られるL―プロリン、或いは
醗酵法などによつて得られる天然のL―プロリン
を例示することができる。更には、L―オルニチ
ン又はL―グルタミン酸を原料とする合成法等に
よつて得られるL―プロリンのほか、DL―プロ
リン、D―プロリン等を例示することがきるが、
殊に天然物由来のL―プロリンを好ましく例示す
ることができる。 本発明方法の実施に際しては、油脂性食品もし
くはその製造工程の任意の段階に於て、プロリン
もしくはプロリンのアルコール溶液及びローズマ
リー及び/又はセージの天然源抗酸化剤を添加す
ることにより、油脂性食品の酸化を防止すること
ができる。 上記プロリンのアルコール溶液におけるアルコ
ールの例としては、エタノール、プロピレングリ
コール、グリセリン、D―ソルビツト、これらの
任意の混合物、これらの含水物、これらの少なく
とも一種と中鎖脂肪酸のトリグリセリドの如きト
リグリグリセリド類との混合物及び該トリグリセ
リド類単独など広義の体内摂取可能なアルコール
類を例示することができる。溶解性及び取扱いの
点からエタノールとくに含水エタノールの利用が
好ましい。 本発明方法に於ては、プロリンとローズマリー
及び/又はセージの天然源抗酸化を併用すること
により、優れた相剰的抗酸化効果を達成すること
ができる。このようなローズマリー及び/又はセ
ージの天然源抗酸化成分は、種々の該抗酸化成分
含有材料から、溶媒抽出処理、吸着剤処理、蒸留
処理その他の分離単位手段を利用して採取するこ
とができる。 利用するローズマリー及び/又はセージの抗酸
化成分含有材料としては、例えば、ローズマリー
及び/又はセージの乾燥物、微粉砕物;それらに
水蒸気蒸留その他の処理を施して精油を採取した
残りの精油採取残渣;これら材料を、たとえば、
n―ペンタン、イソペンタン、石油エーテル、リ
グロイン、n―ヘキサン、メチレンクロライド、
エチレンジクロライド、エチルエーテル、アセト
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、メタノール、エタ
ノール、n―プロパノール、イソプロパノール、
n―ブタノール、これらの複数種の混合物などの
有機溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を除去して、
たとえば大気圧乃至減圧条件下に留去して得られ
るオレオレジンやその抽出残渣;などを挙げるこ
とができる。 ローズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化
成分は、例えば、上記例示の如き該抗酸化成分含
有材料を有機溶媒で抽出処理した抽出物として得
ることができ、更に脱色処理、脱臭処理などを施
すことができる。 上記抽出処理に用いる有機溶媒の例としては、
例えば、メタノール、エタノール、n―プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、アセト
ン、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸エ
チル等の極性溶剤、あるいは例えば、n―ペンタ
ン、n―ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテ
ル、リグロイン、四塩化炭素、メチレンクロライ
ド、エチレンジクロライド、ベンゼン、トルエン
等の非極性溶剤あるいはこれらの複数種の混合物
を例示することができるが、エタノールで抽出す
ることが特に好ましい。 更に上述の極性溶剤は含水系、例えば水分含有
率約10〜約50%の含水溶剤の形で用いることもで
きる。 抽出操作及び抽出条件は種々選択できるが、例
えばローズマリー及び/又はセージの抗酸化成分
含有材料に約0.2〜約50倍重量の極性溶剤あるい
は非極性溶剤を添加し、室温乃至使用溶剤の沸点
温度で、たとえば約5分〜約24時間、静置もしく
は撹拌して行うことができる。抽出処理はバツチ
方式でも連続方式でも実施でき、たとえば、ロー
ズマリー及び又はセージの粉砕物、もしくはその
精油採取残渣の粉砕物乃至細断物の如き抗酸化成
分含有材料を、抽出カラムに詰めて、該カラムの
上部もしくは下部より有機溶媒たとえばアルコー
ル類を連続的に送入してカラム抽出するカラム抽
出方式を例示することができる。 このようにして抽出操作を行つたのち、例えば
遠心分離、過、圧搾その他の固液分離手段を利
用して不溶性固形物残渣を除去することにより、
ローズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化成
分を含有した抽出液を得ることができる。必要な
らば、不溶性固形分抽出残渣に更に極性溶剤ある
いは非極性溶剤を添加して同様の操作をくり返
し、抽出することもできる。 本発明においては、ローズマリー及び/又はセ
ージから上記例示の如き方法で得られた抽出液を
濃縮して、溶媒を除去することにより得られるロ
ーズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化成分
含有濃縮物を利用することができる。更には、上
記方法によつて得られた抽出液は、活性炭、活性
アルミナ、シリカゲル、ベントナイト、酸性白
土、あるいはケイソウ土の如き吸着剤を用いて脱
色処理後、濃縮することが望ましい。また更に
は、上記の如き方法によつて得られた濃縮物を水
蒸気蒸留その他の手段で脱臭処理して用いてもよ
い。 本発明で用いるローズマリー及び/又はセージ
の天然源抗酸化成分は、前述のようにして、該抗
酸化成分含有材料から抽出採取することがきる
が、同一出願人の出願に係わる優れた無色、無臭
のローズマリー及び/又はセージの抗酸化成分の
製法を利用して得られる抗酸化成分の利用が好ま
しい。 例えば、同一出願人の出願に係わる発明の名称
“天然源抗酸化成分の製法”に詳しく開示された
製法で得られる抗酸化成分を挙げることができる
出願:昭和57年5月8日(特願昭57−075988号)
(特開昭58−194973号)。 この提案の製法によれば、例えば、ローズマリ
ー及び/又はセージ、その精油採取残渣、そのオ
レオレジンからえらばれたローズマリー及び/又
はセージの抗酸化成分含有材料をアルコール類で
抽出して得られた抽出液;又は該材料をアルコー
ル類以外の有機溶媒で抽出して得られた抽出液か
ら有機溶媒を除去し、これをアルコール類に溶解
した溶液;などの前記例示の如きローズマリー及
び/又はセージの抗酸化成分含有アルコール溶液
を、固体吸着剤処理及び陽イオン交換樹脂処理す
ることによつて、優れた品質のローズマリー及
び/又はセージの天然源抗酸化成分を得ることが
できる。 他の製法による天然源抗酸化成分として、同一
出願人の出願に係わる発明の名称“天然源抗酸化
成分の製造方法”に詳しく開示された製法で得ら
れる抗酸化成分を挙げることができる出願:昭和
57年5月8日(特願昭57−075989号)(特開昭58
−194974号)。 この提案の製法によれば、前提案について例示
したと同様なローズマリー及び/又はセージの抗
酸化成分含有アルコール溶液を、アルコール濃度
約80重量%以下のアルカリ性含水アルコール溶液
となし、該溶液を多孔性樹脂吸着剤で処理し、得
られた処理液を酸性にして形成される固形分を採
取することによつて、優れた品質のローズマリー
及び/又はセージの天然源抗酸化成分を得ること
ができる。この製法に於ては、上記アルカリ性含
水アルコール溶液となす前に、該抗酸化成分含有
アルコール溶液を、固体吸着剤処理及び/又は陽
イオン交換樹脂処理することができる。 更に他の製法による抗酸化成分として、同一出
願人の出願に係わる発明の名称“天然源抗酸化成
分を製造する方法”に詳しく開示された製法で得
られる抗酸化成分を挙げることができる出願:昭
和57年5月8日(特願昭57−075990号)(特開昭
58−194975号)。 この提案の製造によれば、例えばローズマリー
及び/又はセージ、その精油採取残渣、そのオレ
オレジンからえらばれたローズマリー及び/又は
セージの抗酸化成分含有材料の如きローズマリー
及び/又はセージの抗酸化成分含有材料を、固体
吸着剤の存在下に、既に例示したような有機溶媒
で抽出処理することによつて、優れた品質の天然
源抗酸化成分を得ることができる。この態様に於
ては、有機溶媒としてアルコール類を用い、該ア
ルコール類で抽出処理して得られた処理液を陽イ
オン交換樹脂処理することがきる。 又更に、同一出願人の出願に係わる発明の名称
“天然源抗酸化成分の抽出法”に詳しく開示され
た製法で得られるローズマリー及び/又はセージ
の天然源抗酸化成分も利用できる出願:昭和57年
5月8日(特願昭57−075991号)(特開昭58−
194976号)。 この提案の製法によれば、ローズマリー及び/
又はセージの抗酸化成分含有材料を、加圧条件下
に約90℃〜約180℃で既に例示したような有機溶
媒抽出処理し、処理液を採取することによつて、
優れた品質の天然源抗酸化成分を得ることができ
る。該有機溶媒はすでに例示したような極性有機
溶媒もしくはその含水物であることができ、又、
該抽出処理を不活性ガス雰囲気下で行うことがで
きる。 又更に、同一出願人の出願に係わる発明の名称
“抗酸化液剤”(特願昭57−91281号、昭和57年5
月31日出願)(特開昭58−208383号)に詳しく開
示された製法で得られるローズマリー及び/又は
セージの天然源抗酸化成分を、C6〜C12の飽和の
脂肪酸グリセリドの少なくとも一種に溶解するこ
とによつて得られた抗酸化液剤も利用できる。こ
の提案によれば、前記の如き同一出願人に係る発
明(特願昭57−075988号、同57−075989号、同57
−075990号、同57−075991号)によつて得られた
ローズマリー及び/又はセージ天然源抗酸化成分
をC6〜C12飽和脂肪酸トリグリセリド或いは該ト
リグリセリドとアルコール類の混合物に溶解する
ことにより該天然源抗酸化成分を高濃度に溶解せ
しめた液剤として得ることができる。 本発明方法によれば、以上に述べたような、プ
ロリンもしくはプロリンのアルコール溶液とロー
ズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化成分の
両者を、油脂性食品に添加することによつて、優
れた酸化防止効果を達成することができる。これ
らの添加の時期は適宜に選択でき、油脂性食品原
料、油脂性食品製造工程及び油脂性食品製造後の
任意の時期に添加することができる。 本発明に於て油脂性食品は、最も広義に、油脂
類(精油類を包含する)及びそれらを含有する体
内摂取可能な食品類(嗜好品、調味料類、保健・
滋養強壮剤類を包含する)と定義される。このよ
うな油脂類及び食品類を包含する油脂性食品の例
としては、例えば、以下の如き油脂性食品を例示
することができる。例えば、ラード、ヘツド、チ
キンオイル、タロー、乳脂、魚油、肝油、などの
動物性油脂、サフラワー油、大豆油、コーン油、
菜種油、ごま油、やし油、綿実油、ひまわり油、
落花生油、パーム油、パーム核油、コーヒー油、
米油、などの植物性油脂;バター、チーズ、マー
ガリン、シヨートニング、マヨネーズ、ドレツシ
ング、などの油脂性食品;ハム、ソーセージ、ベ
ーコン、コンビーフ、畜肉缶詰などの畜肉加工食
品;かまぼこ、魚肉ソーセージ、干魚、などの水
産加工食品;その他揚麺類、揚菓子類、焼肉た
れ、乳飲料、清涼飲料などの如き飲食品類、更に
は錠剤、液状経口薬、粉末状経口薬などの如き油
脂含有保健医薬品;レモン油、ライム油、グレー
プフルーツ油なの天然精油を例示することができ
る。 本発明方法の実施に際して、プロリンもしくは
プロリンのアルコール溶液及びローズマリー及
び/又はセージの天然源抗酸化成分の両者を添加
するほかに、所望により、他の添加剤を添加併用
することができる。このような添加剤としては、
天然抗酸化剤、例えばビタミンE、オリザノー
ル、フイチン酸、、レシチン及びルチン、ケルセ
チン、ナリンゲニン、ゴシペチンなどのフラボノ
イド類、これらの混合物など;シネルギスト、例
えばクエン酸、L―アスコルビン酸、及びグリシ
ン、アラニン、セリン、バリン、ロイシン、スレ
オニン、イソロイシン、メチオニン、トリプトフ
アン、ヒスチジン、リジン、アルギニン、グルタ
ミン酸、アスパラギン酸の如きアミノ酸類及びこ
れらの混合物などを例示することができる。 本発明方法の実施に際して、プロリンもしくは
プロリンのアルコール溶液(プロリンとして)及
びローズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化
成分、の添加量は比較的少量で充分であり、適宜
に選択することができる。例えば、油脂性食品に
対して約0.0001〜約5重量%程度の添加量を例示
でき、より好ましくは約0.001〜約2重量%の添
加量を例示することができる。又、ローズマリー
及び/又はセージの天然源抗酸化成分とプロリン
の併用割合は任意に選択することができるが、例
えば、約1:100〜約100:1を例示することがで
き、更に好ましくは約1:10〜約10:1を例示す
ることができる。 以下実施例により本発明方法実施の数態様につ
いて更に詳しく例示する。 比較例 1 L―プロリン10gを95%エタノール30gに加
え、30℃に加温溶解し、L―プロリンの25%エタ
ノール溶液を調製した。次いで、このアルコール
溶液をラードに0.08%(L―プロリンとして0.02
%)添加し試験用試料を調製した(比較品No.1)。 実施例 1 セージ粉末100gに95%エタノール500gを加え
て、約75℃で2時間攪拌した。次いで遠心分離に
よつて不溶性固形物を分離、除去して抗酸化成分
含有アルコール溶液を得た。次いでこの溶液に活
性炭5gを添加した室温にて約30分間攪拌後濾紙
濾過し、次いで得られた活性炭処理液を予めエタ
ノールに浸漬した強酸性陽イオン交換樹脂(商品
名ダウエツクス50W)200mlを充填したガラスカ
ラム(直径4cm、高さ20cm)上部から滴下してイ
オン交換樹脂処理液490gを得た。 次いで上記処理液を常圧下約80℃で約50gに濃
縮し、これに約85゜−90℃の熱水300gを加えて10
分間混合攪拌した後濾紙濾過して水不溶性固形物
を採取し、50〜60℃/0.4〜0.02mmHgにて真空乾
燥して無色、無味、無臭の抗酸化性成分濃縮物
7.8gを得た。次いで該濃縮物1gを95%エタノ
ール100gに溶解し、セージ抗酸化成分の1%エ
タノール溶液を調製した。ラードに対し、該アル
コール溶液を1%(セージの抗酸化成分として
0.01%)と比較例1で用いたプロリンの25%エタ
ノール溶液を0.04%(プロリンとして0.01%)と
を添加した試料を調製した(本発明品No.1) 比較例 2及び3 同様に、比較のために前記セージ抗酸化成分の
1%エタノール溶液をラードに2%(抗酸化成分
として0.02%)添加品(比較品No.2)及び、トコ
フエロールミツクス(エーザイ(株)天然ビタミン
E)の50%エタノール溶液0.04%(トコフエロー
ルミツクスとして0.02%)添加品(比較品No.3)
を調製し、これらの試料を抗酸化剤無添加のラー
ドをコントロールとして、AOM法による抗酸化
力の比較を行つた。即ち、上記試料20mlを試験管
に入れ、97.8℃にて毎分2.33mlの空気を吹き込
み、POV(過酸化物価)が30meq/Kgに達するま
での時間を測定した。 結果を第1表に示す。
変化を効果的に防止できる油脂性食品の酸化防止
方法に関し、とくに、油脂性食品に、プロリンも
しくはプロリンのアルコール溶液及びローズマリ
ー及び/又はセージの天然源抗酸化成分の両者を
添加することにより、改善された且つ相剰的効果
を発揮できる油脂性食品の酸化防止方法に関す
る。 従来油脂或いは油脂含有飲食品の酸化防止方法
としては、ブチルヒドロキシ・アニソール
(BHA)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、
ノルジヒドログアヤレチツク酸(NDGA)、没食
子酸エステルの如き合成の抗酸化剤が使用されて
きたが、近年その安全性に凝問がもたれるように
なり、これに代るより安全性の高い天然の抗酸化
剤が種々検討されている。かかる天然の抗酸化剤
の利用としては、例えば天然ビタミンE、γ―オ
リザノール、ケルセチン、セザモール、セザモリ
ン、没食子酸、ルチン、及びハーブ系香辛料抽出
物の利用など多数の提案がなされ、これらのうち
幾つかのものは、既に実用に供されている。 しかし乍ら上記の如き天然の抗酸化剤は、経済
性、供給安定性及び抗酸化効果のどどの面からみ
ても必ずしも満足できるものではなかつた。更に
上記例示した如き合成及び天然の抗酸化剤は全て
脂溶性であるから、予め油脂に溶解しなければ、
酸化防止効果を充分に発揮させることができな
い。従つて水を媒体とする食品中に存在する油脂
の酸化を防止することは困難であつた。かかる欠
点を改善する方法として例えば、前記の如き天然
の抗酸化性物質に食品用乳化剤を添加して、分散
性を改善する幾つかの提案がなされている(特公
昭56−16196、特開昭55−89383、特開昭56−
32982)。しかしながら、上記例示の如き提案によ
つても抗酸化剤は分散されるにとどまり、その抗
酸化性改善効果には限度がある不利益があつた。
更に、アミノ酸類を酸化防止剤のシネルギストと
して利用する提案が知られている。例えばフラボ
ノイド類のシネルギストとしてメチオニン、トリ
プトフアン及びヒスチジンの如きアミノ酸を利用
する提案(特開昭55−54883)、或いは、ビタミン
Eと乳化剤の混合系に、更にシネルギストとして
アラニン、グリシン、ロイシン、セリン、バリ
ン、スレオニン及びイソロイシンの如きアミノ酸
を配合する提案(特開昭55−19048)が知られて
いる。 本発明者等は、前述の如き合成もしくは天然の
従来抗酸化剤の欠点乃至不利益を克服でき、食品
に完全に溶解し、油脂に対しても相溶性のある抗
酸化性物質を種々検索した結果、プロリンとロー
ズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化成分の
両者を、油脂性食品に添加することによつて前記
の如き欠点乃至不利益を完全に解決して、特異的
に油脂性食品に対して優れた抗酸化効果を賦与で
き且つ従来提案されている天然抗酸化剤に比較
し、著しく酸化防止効果の大きいことを発見し
た。 従つて、本発明の目的は改善された油脂性食品
の酸化防止方法を提案するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的及び
利点は以下の説明から一層明らかとなるであろ
う。 本発明で用いるプロリンとしては、例えば、ゼ
ラチン、カゼイン、グリアジン及びツエインの如
き蛋白質の加水分解物をイオン交換樹脂で処理
し、中性アミノ酸区分をピクリン酸またはライネ
ツケ塩で処理して得られるL―プロリン、或いは
醗酵法などによつて得られる天然のL―プロリン
を例示することができる。更には、L―オルニチ
ン又はL―グルタミン酸を原料とする合成法等に
よつて得られるL―プロリンのほか、DL―プロ
リン、D―プロリン等を例示することがきるが、
殊に天然物由来のL―プロリンを好ましく例示す
ることができる。 本発明方法の実施に際しては、油脂性食品もし
くはその製造工程の任意の段階に於て、プロリン
もしくはプロリンのアルコール溶液及びローズマ
リー及び/又はセージの天然源抗酸化剤を添加す
ることにより、油脂性食品の酸化を防止すること
ができる。 上記プロリンのアルコール溶液におけるアルコ
ールの例としては、エタノール、プロピレングリ
コール、グリセリン、D―ソルビツト、これらの
任意の混合物、これらの含水物、これらの少なく
とも一種と中鎖脂肪酸のトリグリセリドの如きト
リグリグリセリド類との混合物及び該トリグリセ
リド類単独など広義の体内摂取可能なアルコール
類を例示することができる。溶解性及び取扱いの
点からエタノールとくに含水エタノールの利用が
好ましい。 本発明方法に於ては、プロリンとローズマリー
及び/又はセージの天然源抗酸化を併用すること
により、優れた相剰的抗酸化効果を達成すること
ができる。このようなローズマリー及び/又はセ
ージの天然源抗酸化成分は、種々の該抗酸化成分
含有材料から、溶媒抽出処理、吸着剤処理、蒸留
処理その他の分離単位手段を利用して採取するこ
とができる。 利用するローズマリー及び/又はセージの抗酸
化成分含有材料としては、例えば、ローズマリー
及び/又はセージの乾燥物、微粉砕物;それらに
水蒸気蒸留その他の処理を施して精油を採取した
残りの精油採取残渣;これら材料を、たとえば、
n―ペンタン、イソペンタン、石油エーテル、リ
グロイン、n―ヘキサン、メチレンクロライド、
エチレンジクロライド、エチルエーテル、アセト
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、メタノール、エタ
ノール、n―プロパノール、イソプロパノール、
n―ブタノール、これらの複数種の混合物などの
有機溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を除去して、
たとえば大気圧乃至減圧条件下に留去して得られ
るオレオレジンやその抽出残渣;などを挙げるこ
とができる。 ローズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化
成分は、例えば、上記例示の如き該抗酸化成分含
有材料を有機溶媒で抽出処理した抽出物として得
ることができ、更に脱色処理、脱臭処理などを施
すことができる。 上記抽出処理に用いる有機溶媒の例としては、
例えば、メタノール、エタノール、n―プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、アセト
ン、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸エ
チル等の極性溶剤、あるいは例えば、n―ペンタ
ン、n―ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテ
ル、リグロイン、四塩化炭素、メチレンクロライ
ド、エチレンジクロライド、ベンゼン、トルエン
等の非極性溶剤あるいはこれらの複数種の混合物
を例示することができるが、エタノールで抽出す
ることが特に好ましい。 更に上述の極性溶剤は含水系、例えば水分含有
率約10〜約50%の含水溶剤の形で用いることもで
きる。 抽出操作及び抽出条件は種々選択できるが、例
えばローズマリー及び/又はセージの抗酸化成分
含有材料に約0.2〜約50倍重量の極性溶剤あるい
は非極性溶剤を添加し、室温乃至使用溶剤の沸点
温度で、たとえば約5分〜約24時間、静置もしく
は撹拌して行うことができる。抽出処理はバツチ
方式でも連続方式でも実施でき、たとえば、ロー
ズマリー及び又はセージの粉砕物、もしくはその
精油採取残渣の粉砕物乃至細断物の如き抗酸化成
分含有材料を、抽出カラムに詰めて、該カラムの
上部もしくは下部より有機溶媒たとえばアルコー
ル類を連続的に送入してカラム抽出するカラム抽
出方式を例示することができる。 このようにして抽出操作を行つたのち、例えば
遠心分離、過、圧搾その他の固液分離手段を利
用して不溶性固形物残渣を除去することにより、
ローズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化成
分を含有した抽出液を得ることができる。必要な
らば、不溶性固形分抽出残渣に更に極性溶剤ある
いは非極性溶剤を添加して同様の操作をくり返
し、抽出することもできる。 本発明においては、ローズマリー及び/又はセ
ージから上記例示の如き方法で得られた抽出液を
濃縮して、溶媒を除去することにより得られるロ
ーズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化成分
含有濃縮物を利用することができる。更には、上
記方法によつて得られた抽出液は、活性炭、活性
アルミナ、シリカゲル、ベントナイト、酸性白
土、あるいはケイソウ土の如き吸着剤を用いて脱
色処理後、濃縮することが望ましい。また更に
は、上記の如き方法によつて得られた濃縮物を水
蒸気蒸留その他の手段で脱臭処理して用いてもよ
い。 本発明で用いるローズマリー及び/又はセージ
の天然源抗酸化成分は、前述のようにして、該抗
酸化成分含有材料から抽出採取することがきる
が、同一出願人の出願に係わる優れた無色、無臭
のローズマリー及び/又はセージの抗酸化成分の
製法を利用して得られる抗酸化成分の利用が好ま
しい。 例えば、同一出願人の出願に係わる発明の名称
“天然源抗酸化成分の製法”に詳しく開示された
製法で得られる抗酸化成分を挙げることができる
出願:昭和57年5月8日(特願昭57−075988号)
(特開昭58−194973号)。 この提案の製法によれば、例えば、ローズマリ
ー及び/又はセージ、その精油採取残渣、そのオ
レオレジンからえらばれたローズマリー及び/又
はセージの抗酸化成分含有材料をアルコール類で
抽出して得られた抽出液;又は該材料をアルコー
ル類以外の有機溶媒で抽出して得られた抽出液か
ら有機溶媒を除去し、これをアルコール類に溶解
した溶液;などの前記例示の如きローズマリー及
び/又はセージの抗酸化成分含有アルコール溶液
を、固体吸着剤処理及び陽イオン交換樹脂処理す
ることによつて、優れた品質のローズマリー及
び/又はセージの天然源抗酸化成分を得ることが
できる。 他の製法による天然源抗酸化成分として、同一
出願人の出願に係わる発明の名称“天然源抗酸化
成分の製造方法”に詳しく開示された製法で得ら
れる抗酸化成分を挙げることができる出願:昭和
57年5月8日(特願昭57−075989号)(特開昭58
−194974号)。 この提案の製法によれば、前提案について例示
したと同様なローズマリー及び/又はセージの抗
酸化成分含有アルコール溶液を、アルコール濃度
約80重量%以下のアルカリ性含水アルコール溶液
となし、該溶液を多孔性樹脂吸着剤で処理し、得
られた処理液を酸性にして形成される固形分を採
取することによつて、優れた品質のローズマリー
及び/又はセージの天然源抗酸化成分を得ること
ができる。この製法に於ては、上記アルカリ性含
水アルコール溶液となす前に、該抗酸化成分含有
アルコール溶液を、固体吸着剤処理及び/又は陽
イオン交換樹脂処理することができる。 更に他の製法による抗酸化成分として、同一出
願人の出願に係わる発明の名称“天然源抗酸化成
分を製造する方法”に詳しく開示された製法で得
られる抗酸化成分を挙げることができる出願:昭
和57年5月8日(特願昭57−075990号)(特開昭
58−194975号)。 この提案の製造によれば、例えばローズマリー
及び/又はセージ、その精油採取残渣、そのオレ
オレジンからえらばれたローズマリー及び/又は
セージの抗酸化成分含有材料の如きローズマリー
及び/又はセージの抗酸化成分含有材料を、固体
吸着剤の存在下に、既に例示したような有機溶媒
で抽出処理することによつて、優れた品質の天然
源抗酸化成分を得ることができる。この態様に於
ては、有機溶媒としてアルコール類を用い、該ア
ルコール類で抽出処理して得られた処理液を陽イ
オン交換樹脂処理することがきる。 又更に、同一出願人の出願に係わる発明の名称
“天然源抗酸化成分の抽出法”に詳しく開示され
た製法で得られるローズマリー及び/又はセージ
の天然源抗酸化成分も利用できる出願:昭和57年
5月8日(特願昭57−075991号)(特開昭58−
194976号)。 この提案の製法によれば、ローズマリー及び/
又はセージの抗酸化成分含有材料を、加圧条件下
に約90℃〜約180℃で既に例示したような有機溶
媒抽出処理し、処理液を採取することによつて、
優れた品質の天然源抗酸化成分を得ることができ
る。該有機溶媒はすでに例示したような極性有機
溶媒もしくはその含水物であることができ、又、
該抽出処理を不活性ガス雰囲気下で行うことがで
きる。 又更に、同一出願人の出願に係わる発明の名称
“抗酸化液剤”(特願昭57−91281号、昭和57年5
月31日出願)(特開昭58−208383号)に詳しく開
示された製法で得られるローズマリー及び/又は
セージの天然源抗酸化成分を、C6〜C12の飽和の
脂肪酸グリセリドの少なくとも一種に溶解するこ
とによつて得られた抗酸化液剤も利用できる。こ
の提案によれば、前記の如き同一出願人に係る発
明(特願昭57−075988号、同57−075989号、同57
−075990号、同57−075991号)によつて得られた
ローズマリー及び/又はセージ天然源抗酸化成分
をC6〜C12飽和脂肪酸トリグリセリド或いは該ト
リグリセリドとアルコール類の混合物に溶解する
ことにより該天然源抗酸化成分を高濃度に溶解せ
しめた液剤として得ることができる。 本発明方法によれば、以上に述べたような、プ
ロリンもしくはプロリンのアルコール溶液とロー
ズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化成分の
両者を、油脂性食品に添加することによつて、優
れた酸化防止効果を達成することができる。これ
らの添加の時期は適宜に選択でき、油脂性食品原
料、油脂性食品製造工程及び油脂性食品製造後の
任意の時期に添加することができる。 本発明に於て油脂性食品は、最も広義に、油脂
類(精油類を包含する)及びそれらを含有する体
内摂取可能な食品類(嗜好品、調味料類、保健・
滋養強壮剤類を包含する)と定義される。このよ
うな油脂類及び食品類を包含する油脂性食品の例
としては、例えば、以下の如き油脂性食品を例示
することができる。例えば、ラード、ヘツド、チ
キンオイル、タロー、乳脂、魚油、肝油、などの
動物性油脂、サフラワー油、大豆油、コーン油、
菜種油、ごま油、やし油、綿実油、ひまわり油、
落花生油、パーム油、パーム核油、コーヒー油、
米油、などの植物性油脂;バター、チーズ、マー
ガリン、シヨートニング、マヨネーズ、ドレツシ
ング、などの油脂性食品;ハム、ソーセージ、ベ
ーコン、コンビーフ、畜肉缶詰などの畜肉加工食
品;かまぼこ、魚肉ソーセージ、干魚、などの水
産加工食品;その他揚麺類、揚菓子類、焼肉た
れ、乳飲料、清涼飲料などの如き飲食品類、更に
は錠剤、液状経口薬、粉末状経口薬などの如き油
脂含有保健医薬品;レモン油、ライム油、グレー
プフルーツ油なの天然精油を例示することができ
る。 本発明方法の実施に際して、プロリンもしくは
プロリンのアルコール溶液及びローズマリー及
び/又はセージの天然源抗酸化成分の両者を添加
するほかに、所望により、他の添加剤を添加併用
することができる。このような添加剤としては、
天然抗酸化剤、例えばビタミンE、オリザノー
ル、フイチン酸、、レシチン及びルチン、ケルセ
チン、ナリンゲニン、ゴシペチンなどのフラボノ
イド類、これらの混合物など;シネルギスト、例
えばクエン酸、L―アスコルビン酸、及びグリシ
ン、アラニン、セリン、バリン、ロイシン、スレ
オニン、イソロイシン、メチオニン、トリプトフ
アン、ヒスチジン、リジン、アルギニン、グルタ
ミン酸、アスパラギン酸の如きアミノ酸類及びこ
れらの混合物などを例示することができる。 本発明方法の実施に際して、プロリンもしくは
プロリンのアルコール溶液(プロリンとして)及
びローズマリー及び/又はセージの天然源抗酸化
成分、の添加量は比較的少量で充分であり、適宜
に選択することができる。例えば、油脂性食品に
対して約0.0001〜約5重量%程度の添加量を例示
でき、より好ましくは約0.001〜約2重量%の添
加量を例示することができる。又、ローズマリー
及び/又はセージの天然源抗酸化成分とプロリン
の併用割合は任意に選択することができるが、例
えば、約1:100〜約100:1を例示することがで
き、更に好ましくは約1:10〜約10:1を例示す
ることができる。 以下実施例により本発明方法実施の数態様につ
いて更に詳しく例示する。 比較例 1 L―プロリン10gを95%エタノール30gに加
え、30℃に加温溶解し、L―プロリンの25%エタ
ノール溶液を調製した。次いで、このアルコール
溶液をラードに0.08%(L―プロリンとして0.02
%)添加し試験用試料を調製した(比較品No.1)。 実施例 1 セージ粉末100gに95%エタノール500gを加え
て、約75℃で2時間攪拌した。次いで遠心分離に
よつて不溶性固形物を分離、除去して抗酸化成分
含有アルコール溶液を得た。次いでこの溶液に活
性炭5gを添加した室温にて約30分間攪拌後濾紙
濾過し、次いで得られた活性炭処理液を予めエタ
ノールに浸漬した強酸性陽イオン交換樹脂(商品
名ダウエツクス50W)200mlを充填したガラスカ
ラム(直径4cm、高さ20cm)上部から滴下してイ
オン交換樹脂処理液490gを得た。 次いで上記処理液を常圧下約80℃で約50gに濃
縮し、これに約85゜−90℃の熱水300gを加えて10
分間混合攪拌した後濾紙濾過して水不溶性固形物
を採取し、50〜60℃/0.4〜0.02mmHgにて真空乾
燥して無色、無味、無臭の抗酸化性成分濃縮物
7.8gを得た。次いで該濃縮物1gを95%エタノ
ール100gに溶解し、セージ抗酸化成分の1%エ
タノール溶液を調製した。ラードに対し、該アル
コール溶液を1%(セージの抗酸化成分として
0.01%)と比較例1で用いたプロリンの25%エタ
ノール溶液を0.04%(プロリンとして0.01%)と
を添加した試料を調製した(本発明品No.1) 比較例 2及び3 同様に、比較のために前記セージ抗酸化成分の
1%エタノール溶液をラードに2%(抗酸化成分
として0.02%)添加品(比較品No.2)及び、トコ
フエロールミツクス(エーザイ(株)天然ビタミン
E)の50%エタノール溶液0.04%(トコフエロー
ルミツクスとして0.02%)添加品(比較品No.3)
を調製し、これらの試料を抗酸化剤無添加のラー
ドをコントロールとして、AOM法による抗酸化
力の比較を行つた。即ち、上記試料20mlを試験管
に入れ、97.8℃にて毎分2.33mlの空気を吹き込
み、POV(過酸化物価)が30meq/Kgに達するま
での時間を測定した。 結果を第1表に示す。
【表】
比較例 4
L―プロリン1gを95%エタノール49gに溶解
し、プロリンの2%エタノール溶液を調製し、次
いでこの溶液を、パーム油に1重量%(L―プロ
リンとして0.02%)添加し、試験用試料を調製し
た(比較品No.4)。 実施例 2 同様にパーム油に対し、上記プロリンの2%エ
タノール溶液を0.5重量%(プロリンとして0.01
%)と、実施例1で用いたセージ抗酸化成分の1
%エタノール溶液を1重量%(セージ抗酸化成分
として、0.01%)とを添加した試料を調製した
(本発明品No.2)。 比較例 5及び6 更に比較のため、上記セージ抗酸化成分1%エ
タノール溶液を単独でパーム油に2重量%(セー
ジ抗酸化成分として0.02%)添加試料(比較品No.
5)及びトコフエロールミツクスの2%エタノー
ル溶液をパーム油に1重量%(トコフエロールと
して0.02%)添加試料(比較品No.6)を調製し、
これらの試料を抗酸化剤無添加のパーム油をコン
トロールとして、実施例1と同様にAOM法によ
る試験を実施した。結果を第2表に示した。
し、プロリンの2%エタノール溶液を調製し、次
いでこの溶液を、パーム油に1重量%(L―プロ
リンとして0.02%)添加し、試験用試料を調製し
た(比較品No.4)。 実施例 2 同様にパーム油に対し、上記プロリンの2%エ
タノール溶液を0.5重量%(プロリンとして0.01
%)と、実施例1で用いたセージ抗酸化成分の1
%エタノール溶液を1重量%(セージ抗酸化成分
として、0.01%)とを添加した試料を調製した
(本発明品No.2)。 比較例 5及び6 更に比較のため、上記セージ抗酸化成分1%エ
タノール溶液を単独でパーム油に2重量%(セー
ジ抗酸化成分として0.02%)添加試料(比較品No.
5)及びトコフエロールミツクスの2%エタノー
ル溶液をパーム油に1重量%(トコフエロールと
して0.02%)添加試料(比較品No.6)を調製し、
これらの試料を抗酸化剤無添加のパーム油をコン
トロールとして、実施例1と同様にAOM法によ
る試験を実施した。結果を第2表に示した。
【表】
【表】
第1表及び第2表に示した如く、本発明品はラ
ード及びパーム油に対する酸化防止効果が顕著で
あり、トコフエロールに比較しても著しく優れて
いた。
ード及びパーム油に対する酸化防止効果が顕著で
あり、トコフエロールに比較しても著しく優れて
いた。
Claims (1)
- 1 油脂性食品に、プロリンもしくはプロリンの
アルコール溶液及びローズマリー及び/又はセー
ジの天然源抗酸化成分の両者を添加することを特
徴とする油脂性食品の酸化防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57149917A JPS5939279A (ja) | 1982-08-31 | 1982-08-31 | 油脂性食品の酸化防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57149917A JPS5939279A (ja) | 1982-08-31 | 1982-08-31 | 油脂性食品の酸化防止方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5939279A JPS5939279A (ja) | 1984-03-03 |
| JPH0236223B2 true JPH0236223B2 (ja) | 1990-08-16 |
Family
ID=15485407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57149917A Granted JPS5939279A (ja) | 1982-08-31 | 1982-08-31 | 油脂性食品の酸化防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5939279A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0490611A (ja) * | 1990-08-03 | 1992-03-24 | Murata Mfg Co Ltd | 電子部品 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105595298A (zh) * | 2010-10-25 | 2016-05-25 | Mc食品科技株式会社 | 风味改良剂 |
| CN104363772B (zh) * | 2012-05-01 | 2019-02-12 | Mc食品科技株式会社 | 风味改良剂 |
| CN112998133B (zh) * | 2021-02-24 | 2022-08-23 | 中国科学院上海药物研究所 | 一种植物精油氨基酸组合物及其制备方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58183796A (ja) * | 1982-04-21 | 1983-10-27 | 協和醗酵工業株式会社 | 油脂の酸化防止剤及び酸化防止法 |
-
1982
- 1982-08-31 JP JP57149917A patent/JPS5939279A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0490611A (ja) * | 1990-08-03 | 1992-03-24 | Murata Mfg Co Ltd | 電子部品 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5939279A (ja) | 1984-03-03 |
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