JPH0242350B2 - - Google Patents

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JPH0242350B2
JPH0242350B2 JP5058085A JP5058085A JPH0242350B2 JP H0242350 B2 JPH0242350 B2 JP H0242350B2 JP 5058085 A JP5058085 A JP 5058085A JP 5058085 A JP5058085 A JP 5058085A JP H0242350 B2 JPH0242350 B2 JP H0242350B2
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ethylene
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Description

【発明の詳細な説明】
発明の分野 本発明は積層構造物に関し、より詳細には、加
工性、層間接着性、ガスバリヤー性等の種々の特
性に優れた積層構造物に関する。 従来技術及び解決すべき技術的課題 ポリエチレンテレフタレートは、成形性や耐ク
リープ性等の機械的性質に優れていると共に、二
軸方向への分子配向が可能であることから、耐ク
リープ性、耐衝撃性、剛性、ガスバリヤー性、軽
量性、透明性等に優れた軽量プラスチツク容器の
分野において広く採用されるに至つている。 然しながらこのポリエステル製容器のガスバリ
ヤー性は、例えばガラスびんに比べれば未だ無視
できないものであり、コーラ等の炭酸飲料を充填
した1リツトル以下の小型ポリエステル製びんの
場合の保存性は、高々2ケ月程度と言われてい
る。 一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
等のオレフイン−ビニルアルコール共重合体は、
酸素バリヤー性に優れた熱成形可能な樹脂として
周知の材料であり、この樹脂を耐湿性に優れたオ
レフイン系樹脂等と組み合わせて、未延伸或いは
延伸の多層プラスチツク容器とすることも既に知
られている。 ポリエステルとオレフイン−ビニルアルコール
共重合体とを積層構造物を形で容器とすることに
ついても既に提案がなされており、この様な積層
構造物は、ガスバリヤー性と耐クリープ性、耐衝
撃性、剛性との組み合わせに優れていることが当
然予測されるが、この様な積層構造物が容器、特
に二軸延伸ブロー成形容器の用途に未だ実用化さ
れていない理由は、ポリエステルとオレフイン−
ビニルアルコール共重合体との間に強固な層間結
合が得られないためであると思われる。 本発明者等は、以下に述べる特定のポリエステ
ルとエチレン−ビニルアルコール共重合体とのブ
レンド物を使用し、該ブレンド物とエチレンテレ
フタレート単位を主体とするポリエステルとを積
層せしめる時には、ブロー成形、延伸ブロー成
形、絞り成形等の容器成形条件下においても失わ
れない強固な層間接着力が得られ、しかもこの積
層構造物はガスバリヤー性と耐クリープ性、対衝
撃性、剛性、成形性等の種々の特性に優れている
ことを見出した。 発明の目的 即ち本発明の目的は、ガスバリヤー性、耐クリ
ープ性、耐衝撃性、剛性、層間剥離性、成形性等
に優れ、びん或いはカツプ等の密封容器として有
用な積層構造物を提供するにある。 発明の構成 本発明によれば、(A)エチレンテレフタレート単
位を主体とするポリエステルの層と、(B)(i)テレフ
タル酸及び/又はイソフタル酸から成る酸成分
と、ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン又
はこれと他のジオールとの組合せから成るジオー
ル成分とを主鎖中に含むポリエステル及び(ii)エチ
レン−ビニルアルコール共重合体のブレンド物か
ら形成された層とが、隣接位置関係で設けられて
いることを特徴とする積層構造物が提供される。 即ち本発明は、ジオール成分としてビス(2−
ヒドロキシエトキシ)ベンゼンを主鎖中に有する
ポリエステルと、エチレンビニルアルコール共重
合体とのブレンド物から形成された層をポリエチ
レンテレフタレートの層と積層せしめる場合に
は、格別の接着剤を用いることなしに両層の層間
結合が強固となりしかもガスバリヤー性、耐クリ
ープ性及びその他の諸特性に優れた積層構造物が
得られるという新規知見に基ずくものである。 発明の好適態様 ブレンド物層 本発明の積層構造物のブレンド物層に使用する
ポリエステルは酸成分としてテレフタル酸及びイ
ソフタル酸をそれぞれ単独又はこれらの組み合わ
せで使用し得るが、好適には全酸成分当たり少な
くとも5モル%のイソフタル酸成分を主鎖中に有
する共重合ポリエステルを使用する。即ちテレフ
タル酸から誘導されるポリエステルに比して、イ
ソフタル酸から誘導されるポリエステルは、オレ
フイン−ビニルアルコール共重合体との相溶性が
向上するからである。これは、イソフタル酸エス
テル単位は、p−指向のテレフタル酸単位に比し
てポリエステル重合側鎖が折れ曲がり構造をとり
やすいため、オレフイン−ビニルアルコール共重
合体との相溶性が向上するものと思われる。 ジオール成分としては、ビス(2−ヒドロキシ
エトキシ)ベンゼンが単独又は他のジオール類と
の組み合わせて使用される。このビス(2−ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼンとしては、特に1,3
−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンが使
用されるが、この芳香族基を有するジオールは、
ジオール成分全量当たり少なくとも0.001モル%
以上、好適には0.01モル%以上がポリエステルの
主鎖中に含まれていることが必要である。このビ
ス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンがポリエ
ステルの主鎖中に含まれていることにより、後述
する実施例から明らかな通り、ガスバリヤー性が
飛躍的に増大し、また帯電防止特性等の向上が図
れるのである。 ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンと組
み合わせ使用可能な他のジオール類としては、エ
ステル形成能を有するジオールは全て使用するこ
とができ、例えばエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、キ
シリレングリコール、ヘキサヒドロキシリレング
リコール、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフ
エニル)スルホン等が例示される。 本発明においてブレンド物層に用いるこのポリ
エステルは、前述した二塩基酸とジオールとから
誘導されたエステル反復単位、即ち式、 式中、R1は芳香族基であり、R2は全R2基の内
少なくとも0.001モル%以上はビス(2−ヒドロ
キシエトキシ)ベンゼンに起因する基である、 の反復単位から主として形成されているが、この
本質を損わない範囲で少量の他のエステル反復単
位を含有していても何ら差支えない。 またこのポリエステルは一般にフエノールとテ
トラクロルエタンとの60:40の重量比の混合溶媒
中、30℃の温度で測定して0.3乃至2.8dl/g、特
に0.4乃至1.8dl/gの固有粘度〔η〕を有するこ
とが好ましい。更に熱接着作業性の見地から、
230℃以下、特に−30乃至200℃の環球法軟化点を
有することが好適である。 本発明において、ブレンド層の他方の成分とし
て使用するエチレン−ビニルアルコール共重合体
は、エチレン単位と酢酸ビニル等のビニルエステ
ル単位のケン化で得られたビニルアルコール単位
とから成つており、ガスバリヤー性と耐湿性の見
地から20乃至80モル%、特に40乃至80モル%のビ
ニルアルコール単位の含有するべきであり、また
残存ビニルエステル単位の含有量は4モル%以
下、特に1モル%以下であるべきである。 このエチレン−ビニルアルコール共重合体の分
子量は、一般にフイルムを形成し得る分子量範囲
にあれば特に制限はない。エチレン−ビニルアル
コール共重合体の粘度は、一般にフエノール85重
量%と水15重量%との混合溶媒を使用し、30℃の
温度で測定した固有粘度〔η〕の値が、0.07乃至
17/gの範囲にあるものが好適である。〔η〕
が0.07/gより低いものでは成形品とした時の
機械的強度が不満足であり、一方〔η〕が017
/gより高くなると樹脂積層物の成形性が低下
する傾向がある。 本発明の積層構造物におけるブレンド層は、前
述したポリエステル(a)とエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体(b)とを、 a:b=1:99乃至99:1 特に 5:95乃至90:10 の重量比で含有することが優れたガスバリヤー性
と耐層間剥離性とを有する積層構造物を得る上で
好適である。 然しながら、上述した好適範囲以外の配合比を
とる場合にも、後述する様にブレンド物層中にポ
リエステルを平均値よりも多い量で含有する層
と、エチレン−ビニルアルコール共重合体を平均
値よりも多い量で含有する層とから成る多層構造
を形成させることにより、全ての気体に対して一
様で優れたガスバリヤー性と優れた層間接着性と
を達成することができる。 ポリエステル層 本発明において、前記ブレンド物層と積層され
るポリエステル層には、フイルム、シート等、特
に容器として使用した時、圧力等による変形を防
止するという見地から、また機械的強度や耐水性
等の見地からポリエチレンテレフタレート
(PET)が使用されるが、この特性を損なわない
範囲内で、ポリブチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート或いはその他の熱可塑性樹脂とブレン
ドして使用することもできる。また熱成形時の諸
特性を改善するために、少量のコモノマーを主鎖
中に含有することは許容でき、例えば成形時のド
ローダウン性を改善する目的で、グリコール成分
としてヘキサヒドロキシリレングリコールの少量
を含有する改質PET等が本発明の目的に使用さ
れる。 また上記ポリエステルは、一般にフイルムを形
成するに足る分子量を有しているべきである。 本発明において、前述した特定のジオール成分
を有するポリエステルとエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体とのブレンド物及びポリエチレンテ
レフタレートから成るポリエステルは、そのまま
或いは所謂配合剤を配合した後に、同時押出成形
等のそれ自体周知の成形手段によつて積層構造物
とすることができる。例えば食品包装材としての
用途には、所謂配合剤を用いることなしにそのま
ま積層成形操作に賦することが好ましいが、所望
に応じてそれ自体周知の配合剤、例えば紫外線吸
収剤、安定剤、滑剤、酸化防止剤、顔料、染料、
帯電防止剤等を公知の処方に従つて配合すること
ができる。 また本発明の積層構造には、ガスバリヤー性、
耐衝撃性等の性質に実質的に悪影響を及ぼさない
範囲で、各層に他の重合体、例えばポリオレフイ
ン、オレフイン共重合体、ビニル重合体、ジオレ
フイン重合体、オレフイン−ビニル化合物共重合
体を、例えば10重量部迄の量で加えることが可能
である。 積層構造物 本発明における積層構造物は、特定のジオール
成分を有するポリエステルとエチレン−ビニルア
ルコール共重合体とのブレンド層(以下単にブレ
ンド層と呼ぶ)と、ポリエチレンエレフタレート
から成るポリエステル層(以下単にPET層と呼
ぶ)とが隣接する位置関係に設けられているとい
う条件を満足する範囲内で種々の構成を有するこ
とができる。例えば本発明の積層構造物は、次の
断面方向配置を有することができる。 二層構成 (a) PET層/ブレンド層 三層構成 (a) PET層/ブレンド層/PET層 (b) ブレンド層/PET層/ベレンド層 勿論、上述した三層構成よりも多い多層構成、
例えば、 五層構成 (a) PET層/ブレンド層/PET層/ブレンド
層/PET層 (b) ブレンド層/PET層/ブレンド層//
PET層/ブレンド層 の様な形で使用することもでき、この様な多層構
成によりガスバリヤー性を一層改善することも可
能であるが、通常の場合は二層乃至三層の構成で
本発明の目的を十分に達成することができる。 かかる積層構造物を構成する各層の厚みは、後
述する用途、或いはブレンド層におけるポリエス
テルとエチレン−ビニルアルコール共重合体との
配合比等によつて異なるが、一般にガスバリヤー
性、耐衝撃性、耐層間剥離性等の最適の組み合せ
を得る上では、肉厚比を、 PET層:ブレンド層 =500:1乃至1:5 特に100:1乃至1:3 の範囲とすることが好ましい。 本発明の積層構造物は、ブレンド層中にジオー
ル成分としてビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベ
ンゼンを主鎖中に有するポリエステル及び
EVOHが含有されていることによつて、このブ
レンド層をPET樹脂と積層することによつて、
EVOH及びPETをそれぞれ単独で使用する場合
に比して著しく高いガスバリヤー性が得られる。 またブレンド層中に含有されるポリエステルに
は、主鎖中に芳香族エステルセグメントが多く含
まれていることから、同様の芳香族エステルセグ
メントを有するPET層との間に、格別の接着剤
を使用することなしに顕著に高い接着結合が得ら
れるのである。 更に後述する実施例からも明らかな通り、ブレ
ンド層を内外層とする様な層構成の場合には、特
に帯電防止特性に優れ、容器等の用途に供した場
合、ホコリ等の帯電微粒子が付着しにくいという
顕著な作用効果が達成される。 また本発明の積層構造物は、それ自体エチレン
−ビニルアルコール共重合体との接着性に優れて
いるため、これをエチレン−ビニルアルコール共
重合体層と更に積層せしめることによつてガスバ
リヤー性を更に改善させることも可能である。 成形方法 積層体の形成は、税層同時押出によつて行なう
のがよい。この多層同時押出によれば、樹脂間の
接着界面で両樹脂の混り合いがよく行なわれるの
で、接着強度に特に優れた積層構造体が得られ
る。 多層同時押出に際しては、PET及び前述した
ポリエステルとEVOHとのブレンド物を夫々の
押出機で溶融混練した後、多層多重ダイスを通し
て例えば前述した乃至の層構成を有する様に
押出し、フイルム、シート、ボルト用パイプ、ボ
トル用プリフオーム等の形に成形する。尚、ボト
ル用プリフオームの場合には、多層同時押出され
た溶融樹脂パリソンを金型内でプリブロー成形す
るか、多層同時押出されたパイプを冷却して一定
寸法に切断後、パイプの上端部分及び下端部分を
再加熱して圧縮成形等の手段にて口部ネジ部分の
成形と底部の成形を行うことによつて得られる。 また同時押出成形に際しては、ポリエステルと
EVOHとのブレンド物を、ポリエステル溶融物
の平均流速(1)とEVOH溶融物の平均流速
2)との差が1cm/sec以上となり且つブレン
ド物が層流となつて流動する条件下で押出成形す
ることが好適である。かかる条件下においては、
ブレンド層中に、ポリエステルが優先的に分布す
る層とEVOHが優先的に分布する層とが形成さ
れ、従つてポリエステルが優先的に分布する層が
PET層に対面する様な位置関係とすることによ
つて接着強度は更に向上する。更にブレンド層中
において、それ自体ガスバリヤー性を有するポリ
エステル及びEVOHが層状に分布するため、ガ
スバリヤー性も更に向上する。この様な層状分布
構造は、ブレンド層を肉厚方向と直角方向に、即
ち面方向と平行方向に3つの層に分割し、この分
割した各層について赤外線吸収スペクトルを測定
し、波長3320cm-1の水酸基の特性吸収からエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)の濃
度を求めることにより確認し得る。 かようにブレンド層中に多層構造を設ける方法
等に関しては、例えば特公昭51−43074号公報等
に詳述されているので参照されたい。 例えば平均流速()は、式 =(Q/3.6d)/S 式中、Qは一定温度及び圧力下に、ブレンド層
用押出機のダイから吐出される樹脂溶融物の吐出
量(Kg/hr)であり、dはその樹脂の溶融体密度
(g/c.c.)であり、Sは各層の合流点(ダイ内)
におけるブレンド層用通路の断面積(cm2)であ
る。 によつて定義される。樹脂の溶融体密度dは、例
えば定圧式押出式粘度計を用い、一定圧力(例え
ば50Kg/cm2)下で、一定温度で押出量η(c.c.)を、
下記式、 η=HA−πr2l 式中、Hはプランジヤー降下量(cm)であり、
Aはバレルの断面積であり、rはオリフイス半径
(cm)である。 により算出し、且つ押出物η(c.c.)の重量W(g)
を実測することにより、下記式 d=W/η〔g/c.c.〕 で求めることができる。 またブレンド物を層流となつて流動させるため
には、ブレンド物押出用のスクリユーとしてメタ
ーリング型スクリユーやナイロン型スクリユーの
ようにフルフライト型スクリユーを使用すればよ
い。この様な押出条件を使用することによつて積
層構造物のブレンド層中に前述した多層分布構造
が形成される。この場合、前述した|21
=Δの値が1cm/sec以上、特に1〜10cm/sec
となる様な押出条件を選ぶには、一定構造及び性
能の溶融押出機について、ブレンド層に使用する
ポリエステル及びエチレン−ビニルアルコール共
重合体の各々単独のものについて、平均流速
()の温度及び圧力依存性を測定し、前記Δ
が1cm/sec以上となる様に温度及び圧力を決定
するか、或いは一定温度及び圧力下においてΔ
の値が1cm/sec以上となる様に、押出機の構造
や諸寸法を変更乃至調節すればよい。 積層体の形成は、またサンドイツチラミネーシ
ヨンや押出コートと呼ばれる方法で行なうことが
できる。例えば予じめ形成されたポリエチレンテ
レフタレートフイルムと、所定のポリエステルと
エチレン−ビニルアルコール共重合体のブレンド
物のフイルムを加熱下に圧着することによつて積
層体を製造することができる。また別法として、
2枚のポリエチレンテレフタレートフイルムの間
に前記ブレンド物を中間層として押出し、該押出
層を上記PETフイルムでサンドイツチ状に圧着
して積層構造物を得ることができる。また予じめ
形成された各種フイルムを所定の積層順序で熱間
圧着乃至は熱間圧延する方法等も採用することが
できる。 勿論上述した方法以外にも、例えば複数のシリ
ンダーを有する成形機を使用し、所定の各樹脂を
順次或いは共射出して本発明の積層構造物とする
ことも可能である。 用 途 本発明の積層構造体は、延伸ブロー成形容器や
延伸によるシート成形容器として特に有用であ
る。例えば、延伸ブロー成形は、前述した多層プ
リフオームを使用する点を除けば、それ自体公知
の手段で行われる。先ず、この多層プリフオーム
を延伸ブローに先立つて、延伸温度に予備加熱す
る。この延伸温度とは、用いるポリエステルの結
晶化温度よりも低い温度で且つ多層プリフオーム
の延伸が可能となる温度であり、例えばポリエチ
レンテレフタレートの場合には80乃至130℃、特
に90乃至1100℃の温度が使用される。 予備加熱されたプリフオームの延伸ブロー成形
は、遂次延伸ブロー成形、或いは同時延伸ブロー
成形のようなそれ自体公知の手段で行い得る。例
えば前者の場合、プリフオームを比較的小さい圧
力での流体吹込み下に軸方向に延伸し、次いで比
較的大きい圧力での流体吹込み下に、容器の周方
向への膨脹により延伸を行なう。また、後者の場
合には、最初から大きい圧力での流体吹込みによ
る周方向への延伸と軸方向への延伸とを同時に行
う。プリフオームの軸方向への延伸は、例えばプ
リフオームの首部を金型とマンドレルとで挾持
し、プリフオーム底部の内面に延伸棒をあてが
い、延伸棒を伸張せしめることにより容易に行う
ことができる。プリフオームの軸方向及び周方向
の延伸倍率は、夫々1.5乃至2.5倍(軸方向)及び
1.7乃至4.0倍(周方向)とすることが望ましい。 このようにして延伸ブロー成形された容器の胴
部においては、ポリエチレンテレフタレート層
が、その密度が1.350乃至1.402g/c.c.の範囲とな
るように分子配向され、びん状容器に望ましい耐
衝撃性、剛性、透明性等が得られると共に、オレ
フイン−ビニルアルコール共重合体及び所定のジ
オール成分を有するポリエステルを含むブレンド
層の存在によつて、酵素、窒素、炭酸ガス、香り
等のガスに対する優れたバリヤー性が得られ、し
かも前述したブレンド層におけるポリエステルの
介在により優れた層間接着性が保持される。 また、シート成形容器においては、前述した多
層フイルム乃至は多層シートを、前述した延伸温
度に予備加熱し、この加熱フイルム等を真空成
形、圧空成形、プラグアシスト成形、プレス成形
等の手段によりカツプ状に成形する。 本発明を次の例で説明する。 ポリエステルの合成 所定の酸成分、ジオール成分を少量のチタニル
アセチルアセトネート等の触媒とともにガラス製
反応装置に仕込み、窒素ガス雰囲気下で200℃に
加熱し、発生するメタノールを除去しつつ約100
分間反応を続け、次いで反応温度を250℃に上昇
させ約1時間維持した後、窒素ガスの供給を停止
し、0.4mmHg以下の減圧下、275℃の温度で約3
時間重合を行なつた。得られた各々のポリエステ
ル試料について酸成分およびジオール成分それぞ
れの組成を第1表に示す。尚、試料の最終的組成
はプロトンNMR、ガスクロマトグラフイーによ
り分析確認した。
【表】 を示す。
実施例 1 第1表中の各ポリエステルを使用し、このポリ
エステルとビニルアルコール含量が69モル%、酢
酸エチル残基が0.4モル%のエチレン−ビニルア
ルコール共重合体(軟化温度182℃)とを、その
混合比を種々変えてヘンシエル型ドライブレンダ
ーを用い、常温で10分間混合した。 これら各混合物を直径が50mm、有効長さが1100
mmの押出機を使用し、T−ダイによつて巾150mm
で肉厚が0.5mmのシートを成形した。 また、フエノール/テトラクロロエタンの重量
比が50/50の混合溶媒中で30℃における固有粘度
が0.91dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂
(PET)を押出シート成形により厚さ1.5mmのシー
トとした。 この2枚のシートを重ね合わせ、約260℃に保
たれたホツトプレスに無加圧下で120秒間保持し
た後、5Kg/cm2に加圧し、60秒間保持することで
二層構成の積層体を得た。 更にこの積層体の一部については、岩本製作所
製研究用二軸延伸装置BISTRON BT−1型を
使用して、120℃の延伸温度で一軸方向に2倍延
伸した延伸シートを作成した。 得られた接着直後の未延伸シート及び延伸シー
ト(後者については延伸軸が長手方向に一致する
様に)より、長さ100mm、巾10mmの試験片を切り
出し、引張試験機を用いて、室温下、引張速度
100mm/minにてTピール試験を行なつた。 各々の条件について5回の測定を行ない、算術
平均値をもつて剥離強度とする。得られた結果を
第2表に示す。 また、延伸シートについては、延伸直後のもの
についてガス透過試験機を用いて27℃、60%RH
の雰囲気中で酸素ガス透過係数を求めた。その結
果を併せて第2表に示す。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1で使用したポリエステルとEVOHと
の各ブレンド物を中間層樹脂とし、また実施例1
で使用したPET樹脂を内外層用樹脂として、直
径が65mm、有効長さが1430mmのフルフライト型ス
クリユーを内蔵する最内外層用押出機、直径が38
mm、有効長さが950mmのフルフライト型スクリユ
ーを内蔵する中間層用押出機、フイードパイプ及
び三層用三重ダイを組み合わせた押出成型装置を
使用して、PET/ブレンド物/PETの三層パイ
プを溶融押出し、割金型内でプリブロー成形し
て、内径が27.7mm、長さが138mm、平均肉厚が3.5
mmの有底プリフオームを成形した。尚、このプリ
フオームの外層:中間層:内層の肉厚比は10:
1:10となる様に押出条件を設定した。 この有底プリフオームをそれぞれ赤外線ヒータ
で加熱し、遂次二軸延伸ブロー成形法で、軸方向
延伸倍率が2.0倍、円周方向延伸倍率が3.0倍とな
る様に延伸ブロー成形し、平均肉厚が約0.40mm、
内容積が約1の三層びんを合計9種類製造し
た。 また比較のために、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)だけを使用して上記と同一寸法の有
底プリフオームを成形し、次いで上記と同様にし
て同一寸法の二軸延伸ブローボトルを製造した。 これらのサンプルボトルについて、酵素ガス透
過度(Qo2)及び落下強度(f10)を測定し、結果
を第3表に示す。 尚、上記試験は下記の測定方法に従つた。 (i) 酸素ガス透過度、Qo2; 測定すべきボトル内を真空中で窒素ガスに置
換し、ボトルの口部をゴム栓で密封し、更に口
部とゴム栓との接触表面部分をエポキシ系接着
剤で覆つたのち、ボトルを温度が37℃、湿度が
15%RHの恒温恒湿槽内へ一定期間保存したの
ち、ボトル内へ透過した酵素の濃度をガスクロ
マトグラフで求め、次式に従つて酸素ガス透過
度、Qo2を算出した。結果はN=3の平均値で
ある。 Qo2=m×Ct/100/t×Op×A〔c.c./m2・day・atm〕 ここでm;ボトル内への窒素ガスの充填量
〔ml〕、 t;温槽内での保存期間〔day〕、 Ct;t日後のボトル内の酵素濃度〔Vol%〕、 A;ボトルの有効表面積〔m2〕、 Op;酸素ガス分圧(=0.209)〔atm〕、 (ii) 落下強度、f10; 一種類につき10本のボトルに一定重量の食塩
水を充填し、口部をキヤツプで密封したのち−
2℃の雰囲気中に二昼夜静置した。その後ボト
ルを20℃の気温で120cmの高さからコンクリー
ト面へボトル底面が当たるよう落下させた。落
下回数は最高10回迄くり返しおこなつた。10回
落下後破損しなかつたボトルの本数から次式に
従つて落下強度、f10を計算した。 f10=100×N−n10/N〔%〕 ここで、N;試験本数(=10)〔本〕 n10;10回迄の落下で破損しなかつたボトルの
数〔本〕。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) エチレンテレフタレート単位を主体とす
    るポリエステルの層と、 (B) (i)テレフタル酸及び/又はイソフタル酸から
    成る酸成分と、ビス(2−ヒドロキシエトキ
    シ)ベンゼン又はこれと他のジオールとの組合
    せから成るジオール成分とを主鎖中に含むポリ
    エステル及び(ii)エチレン−ビニルアルコール共
    重合体のブレンド物から形成された層とが、隣
    接位置関係で設けられていることを特徴とする
    積層構造物。
JP5058085A 1985-03-15 1985-03-15 積層構造物 Granted JPS61211033A (ja)

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US5037703A (en) * 1989-03-29 1991-08-06 Kuraray Co., Ltd. Multilayered structure

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