JPH0243917Y2 - - Google Patents

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JPH0243917Y2
JPH0243917Y2 JP1987042110U JP4211087U JPH0243917Y2 JP H0243917 Y2 JPH0243917 Y2 JP H0243917Y2 JP 1987042110 U JP1987042110 U JP 1987042110U JP 4211087 U JP4211087 U JP 4211087U JP H0243917 Y2 JPH0243917 Y2 JP H0243917Y2
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【考案の詳細な説明】
a 産業上の利用分野 本考案は、脱臭芳香紙に関し、特に、セピオラ
イトを所要量含有する紙に化学消臭剤及び芳香剤
を加え、脱臭及び芳香作用を有する紙に関するも
のである。 b 従来の技術 従来、用いられていたこの種の吸着及び脱臭特
性を有する紙としては、種々の構成が提案されて
いるが、これらの提案を大まかに分けると、活性
炭を含む紙及び不織布状の紙、未処理の普通の紙
に化学消臭剤を含浸させることにより、脱臭特性
を持たせたもの等がある。 これらの従来例として、その代表的な構成につ
いて述べると、パルプスラリーに微細粒結晶性オ
ルソリン酸アンモニウムを混合し、この混合スラ
リーを抄紙したアンモニアを吸着するシート状物
質(特開昭59−95931号公報に開示)、パルプに吸
着媒体として微粉活性炭を混入した吸着物質含有
紙、海泡石を微細に分割した吸着媒粉末を含有し
た吸着物質含有紙(特開昭53−6611号公報に開
示)などが提案されている。 さらに、セルロース繊維と、このセルロース繊
維100重量部に対して50ないし3000重量部の非晶
質部を有する珪酸マグネシウム質粘土鉱物とを主
成分としてなる吸臭材料(特開昭61−136438号)
が提案されている。 c 考案が解決しようとする問題点 従来の吸着及び脱臭特性を有する紙は、以上の
ように構成されていたため、次のような種々の問
題点を有していた。 (1) まず、活性炭を含む紙は色が黒色となり、吸
着性も硫黄系化合物の吸着性に優れているが、
アンモニア系の吸着性は小さく、従つて脱臭特
性は有するが、消臭性は有していない。 (2) 又、有機繊維からなる不織布の場合、吸水膨
潤剤を含んでいるため、吸水性に優れた特性は
有するが、脱臭性はなく、一般に化学消臭剤等
との複合化を必要としている。 (3) 又、普通の紙に後加工で脱臭性の機能を付加
したものは、表面が比較的平滑であり、悪臭ガ
ス等を捉える働きをする孔の存在が極めて少な
いため、吸着特性は小さく、化学消臭剤の担体
としての機能が小であることが現実の状態であ
る。 (4) 又、セピオライトを含む紙は存在するが、こ
れは、セピオライトが繊維状であること、並び
に、耐熱性を有するが故に、機械的強度及び耐
熱性が要求されるガスケツト材料へ主として利
用されており、セピオライトの多孔質性に基づ
く吸着特性を有効に利用した吸着及び脱臭性を
持たせた紙は、未だ存在していない。 本考案は、以上のような問題点を解決するため
になされたもので、特に、セピオライトを所要量
含有する紙に化学消臭剤及び芳香剤を加え、脱臭
及び芳香作用を有する脱臭芳香紙を得ることを目
的とする。 d 問題点を解決するための手段 本考案による脱臭芳香紙は、セピオライトを全
体の約20〜70%有すると共に、化学消臭剤を含む
紙に、芳香剤を含んでいる構成である。 e 作用 本考案による脱臭芳香紙においては、セピオラ
イトの結晶構造が断面でみると無数の細多孔質で
あるため、脱臭及び吸着効果に優れている。 又、化学消臭剤及び芳香剤を含んでいるため、
消臭作用及び芳香作用が得られ、壁等に掛けて用
いると、部屋の脱臭及び芳香作用を得ることがで
きる。 とくに、従来から使用されている化学消臭剤、
例えば商品名ダイムシユー〔大日精化(株)製〕
など、を本考案による紙に含浸させたものは、消
臭効果が極めて優れている。その理由は必ずしも
充分解明されてはいないが、おそらく、化学消臭
剤がセピオライトに吸着保持される結果、なんら
かの相乗効果が発現しているものと思われる。 f 実施例 以下、図面と共に本考案による脱臭芳香紙の好
適な実施例について詳細に説明する。 図面において符号1で示されるものは、正方形
に形成された脱臭芳香紙であり、この脱臭芳香紙
1は、全体の20〜70%がセピオライトからなり、
さらに、化学消臭剤及び芳香剤が含まれていると
共に、その裏面には接着テープ等からなる接着手
段2が形成されている。 本考案において用いられたセピオライトは、大
まかには二種類の産状に分けられる。 その一つは、エバポライト型の鉱床として産出
し、他は二次鉱床として産するものである。 この二次鉱床として産出するセピオライトは、
ドロマイト鉱床中のクラツクや断層中へ水に溶解
した珪酸分が移動して二次的に結晶化した鉱床で
あり、いわゆる、Mountain Leather、
Mountain cork及びMountain wood等と呼ばれ
ているものである。 これらの産地としては、スペイン、トルコ、ア
メリカのネバダ州、中国の湖南省などが産地とし
て知られている。 これらの天然のセピオライトの組成は、産地に
より異なるが、例えば、スペイン産の場合、
SiO2が52〜55%、MgOが15〜25%、結晶水が10
〜12%である。 又、中国産の場合、SiO2が37〜43%、CaOが
12〜16%、MgOが17〜20%、結晶水が15〜20%
となつている。 このセピオライトは、Mountain Leatherと呼
称されるように、非常に柔軟性に富んだ鉱物であ
り、この性質は、その結晶構造にトンネルを有し
ていること、繊維間や繊維内のトンネルに水分子
を結晶水として有していること、並びに、SiO4
四面体の反転があることが相乗して現われている
ものと考えられる。 その吸着性能については、前述のトンネル構造
によるものであり、ゼオライト様の結晶水を有し
ているからである。 結晶内のトンネルに基づく細孔容積は、せいぜ
い0.1ml/g程度で、約250m2/g程度である。 特に、200Å付近の細孔に特徴があり、その細
孔容積は0.8ml/gと大変大きい容量を示してい
る。この領域の細孔は、いわゆるtransitional
pore(トラジシヨナル ポアー)と云われるもの
で、ガス状分子を吸着するミクロポアーとは異な
り、液状のものを最小径の毛細管現象で吸い上げ
るような性質を持つている。 このトランジシヨナル ポアーの部分は、約
700℃程度に加熱したものでも大きく変化するこ
とはないので、これは各繊維間に出来る空隙によ
る細孔と考えられる。 尚、このセピオライトの産出形態としては、繊
維状や粉末が集合した泥板状となつているので、
採鉱後、粉砕及び解砕等の処理が必要である。 次に、加工後のセピオライトと天然のゼオライ
トの特性表は第1表の通りである。
【表】 本考案による紙の主成分であるセピオライト
は、繊維状、粉末状のいずれでも用いることが出
来、繊維状物の場合は、ターボミル、ハンマーミ
ル等で出来るだけ繊維を傷めない様に粉砕し、繊
維を解離状態にし、柔軟性を有する繊維とする。 又、粉末状物の場合も、ターボミル、ハンマー
ミル等を用いて100〜300メツシユの粉状に粉砕す
る。この粉末状物はこのままの状態で使用するこ
とができるが、その吸着特性を向上させるため
に、500〜600℃の雰囲気中で20〜30分間焼成し、
付着水を完全に除去し、活性化させたものを用い
るとより効果的である。 従つて、実際には、前述のセピオライトの粉末
状物又は繊維状物にセルローズパルプを混合し、
この混合は抄紙用ビーター、パルパー等を用いて
湿式で行い、シート成型には一般の抄紙機を用い
ている。 この場合、セピオライトとセルローズの混合比
率は、セピオライト100重量部に対してセルロー
ズパルプ40〜400重量部であることが好ましく、
これはセルローズが40重量部以下であると、セピ
オライトが水中で分散し、高粘度の懸濁液(サス
ペンシヨン)となることにより、抄紙工程におい
て、セルローズ繊維に対し、目づめの作用を有す
ることになつて水性が阻害されて、抄紙速度が
極度に低下するか又は不可能となる。 又、前述と逆に、セルローズの比率が400部以
上に高くなると、紙の中に占めるセピオライトの
含有量が少なくなり、吸着性が極めて小さくな
る。 又、本考案による紙の脱臭特性を複合強化する
ために、紙の内部に化学消臭剤(例えば、大日精
化製の有機酸をベースとした複合物)を抄紙時内
添するか、この溶液を表面に吹付け、又は、含浸
によつて紙に含ませることができる。 さらに、本考案による紙は、消臭剤及び芳香物
質の担持材料として優れた性質を有しているの
で、芳香剤を表面に後加工することにより長期間
の有効性を保持することが出来る。 次に本考案による吸着及び脱臭特性を有する紙
を製造するための具体的な実施例について説明す
る。 実施例 セピオライトの繊維状物を粉砕して解繊したも
ので、ロータツプ分級篩分け試験の結果、第2表
のデータが得られた。
【表】 前述のセピオライト繊維100部に対し、セルロ
ーズパルプ150部、有機系バインダー2.5部を4000
部の水と混合し、実験用ビータを用いて均一なス
ラリーを調整した。 これを手すきの抄紙機を用いて抄造し、脱水乾
燥し、厚さ0.8mm、密度0.42g/cm3の紙が得られ
た。 実施例 2 セピオライトの粉末状物を500〜600℃の雰囲気
中で20分間焼成したものを、粉砕して100〜300メ
ツシユの微粉とし、このセピオライト100部に対
し、セルローズパルプ230部、有機系バインダー
2.5部を4000部の水と混合し、実施例1と同様の
操作により厚さ0.8mm、密度0.45g/cm3の紙が得
られた。 実施例 3 実施例2によつて得られた組成に対して、化学
消臭剤(大日精化ダイムシユー、有機酸の複合タ
イプ、粉末状)5部をビーターで混合し、実施例
1と同様の操作によつて厚さ0.8mm、密度0.45
g/cm3の紙が得られた。 実施例 4 実施例2で得られた紙を、化学消臭剤(大日精
化ダイムシユー、有機酸の複合タイプ、液状)の
1%液に含浸し、乾燥させて、この化学消臭剤を
含有した紙が得られた。 前記紙の脱臭特性を把握するために、アンモニ
ア、トリメチルアミン及び硫化水素に対する特性
試験を下記の方法で行い、顕な脱臭効果を確認し
た。 特性試験A (アンモニアの脱臭) 脱臭用の試験紙として、a)実施例2で得られ
た紙、b)市販のケント紙に化学消臭剤〔商品名
ダイムシユー(大日精化(株)製)〕の1%液を
約250g/m2塗布し、乾燥した紙、c.実施例2で
得られた紙に前記化学消臭剤液を、約300g/m2
含浸させ、乾燥した紙を調整し、それぞれ50×
100mmの大きさの試験紙とした。 300ml容量の三角フラスコに、28%アンモニア
水10μを採取して完全にガス化させた後、前記
の試験紙の1枚を投入し、25℃に保存し、所定の
時間経過後、北川式ガス検知管を用いて、フラス
コ内のアンモニア残存濃度を測定した。 特性試験B (トリメチルアミンの脱臭) 300μ容量の三角フラスコに、0.6%トリメチ
ルアミン水溶液10μを採取して、完全にガス化
させた後、前記の試験紙の1枚を投入し、25℃に
保存し、所定の時間経過後、北川式ガス検知管を
用いて、フラスコ内のトリメチルアミン残存濃度
を測定した。 特性試験C (硫化水素の脱臭) 300μ容量の三角フラスコに、800ppm硫化水
素ナトリウム水溶液を1mlおよび1規定硫酸0.1
mlを入れて、硫化水素を生成させた後、前記の試
験紙の1枚を投入し、25℃に保存し、所定の時間
経過後、北川式ガス検知管を用いて、フラスコ内
の硫化水素残存濃度を測定した。 前述の各薬品(アンモニア、トリメチルアミン
および硫化水素)に対する、試験紙a)、b)お
よびc)のそれぞれの消臭結果は、第3表、第4
表および第5表の通りである。
【表】
【表】
【表】 さらに、前記ダイムシユー5002FZを市販のケ
ント紙に種々の濃度で塗布した場合の、アンモニ
アおよび硫化水素に対する脱臭効果を測定し、第
3図および第4図に示す。 g 考案の効果 本考案による消臭芳香紙は、以上のように構成
されているため、次のような効果を得ることがで
きる。 (1) セピオライトの板状物を粉砕又は繊維状物を
解繊したものを用いているため、無数の細孔を
有しており、十分な吸着及び脱臭性を有すると
共に、消臭性及び芳香性をもたせるための化学
消臭剤や芳香物質を担持することができ、吸着
及び脱臭の他に、消臭及び芳香作用を十分に持
たせることができる。 (2) 従つて、本考案による脱臭芳香紙は、脱臭及
び芳香作用を有するため、部屋の壁に、接着手
段を介して取付けておくことにより、部屋の内
部が常に良い香りで満たされると共に、不快な
臭気も消えるため、快適な環境に保つことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案による脱臭芳香紙を示すためのも
ので、第1図は平面図、第2図は第1図の右側面
図、第3図及び第4図は本考案による脱臭芳香紙
のアンモニア及び硫化水素に対する消臭結果を示
すための特性図である。 1は脱臭芳香紙、2は接着手段である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 焼成したセピオライトを全体の20〜70%有す
    ると共に、化学消臭剤を含む紙に、芳香剤が含
    まれていることを特徴とする脱臭芳香紙。 (2) 前記紙の面には、文字又は絵等が形成されて
    いることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の脱臭芳香紙。 (3) 前記紙の裏面には、接着部が形成されている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項又は第2項記載の脱臭芳香紙。
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