JPH025319B2 - - Google Patents
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- JPH025319B2 JPH025319B2 JP58165860A JP16586083A JPH025319B2 JP H025319 B2 JPH025319 B2 JP H025319B2 JP 58165860 A JP58165860 A JP 58165860A JP 16586083 A JP16586083 A JP 16586083A JP H025319 B2 JPH025319 B2 JP H025319B2
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- conductive
- flexible sheet
- sheet
- sheet portion
- rubber
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
発明の分野
本発明は、電気、電磁波障害を効果的に除去し
たフレキシブルシートに関する。 発明の背景 従来、機器カバーその他のフレキシブルシート
な被覆用材料として、各種合成樹脂又は合成もし
くは天然ゴムからなるフレキシブルシートが使用
されており、これらは繊維材料で補強されている
ものも多い。しかし、これらのシートは、本質的
には電気的に絶縁性であり、一般に1010〜
1017Ω・cm、多くは1012Ω・cm以上の固有抵抗値
を有する。 しかるに、近時、電気機器の開発が進み、電気
障害や電波障害等の発生が深刻な問題となり、か
かるシートにおける電気的な問題を解決するため
の抜本的な方策の開発が要望されている。 発明の概要 本発明は、以上の要求を充足するために検討し
た結果、完成されたものであり、電気および電磁
波障害を効果的に抑制して、各種の状況に対して
極めて好ましい対応をすることのできるフレキシ
ブルシートを提供するものである。 本発明によれば即ちフレキシブルシートが提供
されるのであつて、このシートは導電性を有する
シート部とこれに積層接着されている絶縁性シー
ト部とを含んでなる。 発明の具体的説明 本発明のフレキシブルシートにあつては、導電
性を有するシート部の表裏両面に絶縁性シート部
が形成されているのが好ましい。また、上記の導
電性を有するシート部(以下、導電性シート部と
記す)の固有抵抗値は、188Ω・cm以下、特に
105Ω・cm以下であるのが好ましく、用途によつ
ては101Ω・cm以下であつてもよい。絶縁性シー
ト部の抵抗値は108Ω・cm以上であるのが好まし
く、1010Ω・cm以上であるのが更に好ましく、特
に1010〜1018Ω・cmであるのがよい。 本発明の目的を達成するためには、本発明のシ
ートは本質的にフレキシブルでなければならな
い。 このようなフレキシブルシートの場合、通常の
非導電性シートの表面に導電性途料等を塗布する
ことにより目的を達成することも考えられるので
あるが、その場合には導電性塗料等のシート表面
への接着性が問題となり、フレキシブルシートで
は屈曲が激しいために容易に剥離してしまい、十
分に効果的なシートを得ることは困難である。ま
た、導電性塗料を塗布する場合には、色相上も限
定が多く、カラフルなシートは得られにくい。 従つて、本発明においては、少なくとも1層の
導電性シート部を有するシート状基体と、少なく
とも1層の絶縁性シート部とを積層接着すること
により、フレキシブルシートとしたものである。
本発明のシートの製造に際しては、一般には、合
成樹脂、合成ゴム又は天然ゴムからなるマトリツ
クス中に導電性材料を配合して所定の抵抗値に調
整してシートとするのがよいけれども、フレキシ
ブルの要件を満すならば導電性材料のみでシート
を形成することもできる。 上記の如く、本発明のフレキシブルシートを構
成する導電性シート部及び絶縁性シート部には、
合成樹脂、合成ゴム又は天然ゴムからなるマトリ
ツクスを使用するのが好ましく、好ましい合成樹
脂の例としてはポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウ
レタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイソ
タクチツクポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
アクリロニトリル、ポリエステル及びポリアミド
やその他公知の材料がある。また、好ましい合成
ゴムの例としては、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、
ポリウレタンゴム、ブチルゴム及びイソプレンゴ
ムやその他公知の材料がある。最も好ましい合成
樹脂はPVCであり、これは可塑剤、充填剤、着
色剤、安定剤および・又はその他の変性剤を含ん
でいてもよい。また、用途や目的により、これら
マトリツクスが気泡を含有していてもよく、ある
いは多孔質であつてもよい。 これらの導電性シート部のマトリツクス中に配
合されて、各シート部の抵抗値をコントロールす
るための導電性材料としては、液状、粉末状、繊
維状、箔状、線状又はシート状の導電性物質、例
えば、カーボンブラツク、金属、例えばAl、
Au、Ag、Pt、Cu、Cr、Ni、Zn、Ti、Pb、Sn、
Pdやこれらの化合物又はNi−Cr合金、又はその
他の導電性化合物、例えば、酸化インジウムがあ
る。導電性物質の配合量は、その物質に固有の導
電性、性状や所望の導電性の程度を勘案して定め
られるが、少なくとも5重量%であるのが好まし
く、10〜70重量%であるのが更に好ましい。勿
論、導電性物質の配合量は、70重量%以下に限定
されるものではなく、特に導電性シート部の場合
には、所望のフレキシブルシート性状(強度、屈
曲性、外観など)を有している限り、70重量%よ
り多くてもよい。参考のため、各種材料の固有抵
抗値を示すと下記の如くである。
たフレキシブルシートに関する。 発明の背景 従来、機器カバーその他のフレキシブルシート
な被覆用材料として、各種合成樹脂又は合成もし
くは天然ゴムからなるフレキシブルシートが使用
されており、これらは繊維材料で補強されている
ものも多い。しかし、これらのシートは、本質的
には電気的に絶縁性であり、一般に1010〜
1017Ω・cm、多くは1012Ω・cm以上の固有抵抗値
を有する。 しかるに、近時、電気機器の開発が進み、電気
障害や電波障害等の発生が深刻な問題となり、か
かるシートにおける電気的な問題を解決するため
の抜本的な方策の開発が要望されている。 発明の概要 本発明は、以上の要求を充足するために検討し
た結果、完成されたものであり、電気および電磁
波障害を効果的に抑制して、各種の状況に対して
極めて好ましい対応をすることのできるフレキシ
ブルシートを提供するものである。 本発明によれば即ちフレキシブルシートが提供
されるのであつて、このシートは導電性を有する
シート部とこれに積層接着されている絶縁性シー
ト部とを含んでなる。 発明の具体的説明 本発明のフレキシブルシートにあつては、導電
性を有するシート部の表裏両面に絶縁性シート部
が形成されているのが好ましい。また、上記の導
電性を有するシート部(以下、導電性シート部と
記す)の固有抵抗値は、188Ω・cm以下、特に
105Ω・cm以下であるのが好ましく、用途によつ
ては101Ω・cm以下であつてもよい。絶縁性シー
ト部の抵抗値は108Ω・cm以上であるのが好まし
く、1010Ω・cm以上であるのが更に好ましく、特
に1010〜1018Ω・cmであるのがよい。 本発明の目的を達成するためには、本発明のシ
ートは本質的にフレキシブルでなければならな
い。 このようなフレキシブルシートの場合、通常の
非導電性シートの表面に導電性途料等を塗布する
ことにより目的を達成することも考えられるので
あるが、その場合には導電性塗料等のシート表面
への接着性が問題となり、フレキシブルシートで
は屈曲が激しいために容易に剥離してしまい、十
分に効果的なシートを得ることは困難である。ま
た、導電性塗料を塗布する場合には、色相上も限
定が多く、カラフルなシートは得られにくい。 従つて、本発明においては、少なくとも1層の
導電性シート部を有するシート状基体と、少なく
とも1層の絶縁性シート部とを積層接着すること
により、フレキシブルシートとしたものである。
本発明のシートの製造に際しては、一般には、合
成樹脂、合成ゴム又は天然ゴムからなるマトリツ
クス中に導電性材料を配合して所定の抵抗値に調
整してシートとするのがよいけれども、フレキシ
ブルの要件を満すならば導電性材料のみでシート
を形成することもできる。 上記の如く、本発明のフレキシブルシートを構
成する導電性シート部及び絶縁性シート部には、
合成樹脂、合成ゴム又は天然ゴムからなるマトリ
ツクスを使用するのが好ましく、好ましい合成樹
脂の例としてはポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウ
レタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイソ
タクチツクポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
アクリロニトリル、ポリエステル及びポリアミド
やその他公知の材料がある。また、好ましい合成
ゴムの例としては、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、
ポリウレタンゴム、ブチルゴム及びイソプレンゴ
ムやその他公知の材料がある。最も好ましい合成
樹脂はPVCであり、これは可塑剤、充填剤、着
色剤、安定剤および・又はその他の変性剤を含ん
でいてもよい。また、用途や目的により、これら
マトリツクスが気泡を含有していてもよく、ある
いは多孔質であつてもよい。 これらの導電性シート部のマトリツクス中に配
合されて、各シート部の抵抗値をコントロールす
るための導電性材料としては、液状、粉末状、繊
維状、箔状、線状又はシート状の導電性物質、例
えば、カーボンブラツク、金属、例えばAl、
Au、Ag、Pt、Cu、Cr、Ni、Zn、Ti、Pb、Sn、
Pdやこれらの化合物又はNi−Cr合金、又はその
他の導電性化合物、例えば、酸化インジウムがあ
る。導電性物質の配合量は、その物質に固有の導
電性、性状や所望の導電性の程度を勘案して定め
られるが、少なくとも5重量%であるのが好まし
く、10〜70重量%であるのが更に好ましい。勿
論、導電性物質の配合量は、70重量%以下に限定
されるものではなく、特に導電性シート部の場合
には、所望のフレキシブルシート性状(強度、屈
曲性、外観など)を有している限り、70重量%よ
り多くてもよい。参考のため、各種材料の固有抵
抗値を示すと下記の如くである。
【表】
上記の如き材料からなるフレキシブルシート
は、前述の如く、導電性シート部と絶縁性シート
部とを組み合せてなるものであるが、以下このシ
ートの構成について更に詳しく説明する。 添付図面において、第1図及び第2図は、それ
ぞれ、本発明に係るフレキシブルシートの一例を
模式的に示す断面図である。第1図イに示すフレ
キシブルシートは、導電性シート部1からなるシ
ート基体の両面に絶縁性シート部2が形成されて
なるものであり、第1図ロに示すフレキシブルシ
ートでは、導電性シート部1からなるシート状基
体の片面にのみ絶縁性シート部2が形成されてい
る。一方、第2図に示すフレキシブルシートにお
いては、複数層の導電性シート部1と、その間に
積層接着された絶縁性シート部2とからシート状
基体が形成されており、絶縁性シート部2がこれ
を囲むように形成されている。第2図の如き構成
の場合、使用条件が表裏面で異なるような環境で
使用するときは、その安全性や効果を確実に達成
することができ、特に過酷な使用条件下において
好ましいものである。このような構造を有する本
発明のフレキシブルシートは、補強材と組み合わ
されているのが好ましい。 補強材としては繊維性基布が一般的であり、有
用な繊維性基布としては、天然繊維、例えば、木
綿、麻など、無機繊維、例えば、ガラス繊維な
ど、再生繊維、例えば、ビスコースレーヨン、キ
ユプラなど、半合成繊維、例えば、ジーおよびト
リアセテート繊維など、および合成繊維、例え
ば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル(ポ
リエチレンテレフタレート等)繊維、芳香族ポリ
アミド繊維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維
およびポリオレフイン繊維など、から選ばれた少
くとも1種からなるものがある。基布中の繊維は
短繊維紡積糸条、長繊維糸状、スプリツトヤー
ン、テープヤーンなどのいずれの形状のものでも
よく、また基布は織物、編物、不織布、紙状物或
はこれらの複合布のいずれであつてもよい。一般
には、本発明のシートに用いられる繊維はポリエ
ステル繊維が好ましく、この繊維は長繊維(フイ
ラメント)の形状のものが好ましい。繊維性基布
は、得られるシートの機械的強度を高いレベルに
維持するために有用である。 また、有用な織物としては、綾織、平織その他
の一般的な組織からなる織物を挙げることができ
るが、製品の引裂強力、多方向への折曲げ柔性、
導電性シート部及び絶縁性シート部材料の基布へ
の密着耐久性、寒冷時の樹脂又はゴム層の耐亀裂
性、軽量性等を考慮すれば、以下に述べる如き特
殊構造織物が特に好ましく用いられる。また、導
電性材料の含量が多い場合、導電性シート部は硬
くなる傾向にあり、このような材料を含むシート
の補強支持体として平織物、不織布又は紙状物を
使用するとシート全体が硬くなるが、かかる場合
に特殊構造織物基布を使用すれば、硬さをカバー
でき、適当に柔軟なシートが得られるので、極め
て好ましい。本発明のフレキシブルシートに有用
な特殊構造織物基布は、天然繊維、例えば、木
綿、麻など、無機繊維、例えば、ガラス繊維な
ど、再生繊維、例えば、ビスコースレーヨン、キ
ユプラなど、半合成繊維、例えば、ジーおよびト
リ−アセテート繊維など、および合成繊維、例え
ば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル(ポ
リエチレンテレフタレート等)繊維、芳香族ポリ
アミド繊維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維
およびポリオレフイン繊維など、から選ばれた少
くとも1種からなるものである。基布中の繊維は
短繊維紡積糸状、長繊維糸状、スプリツトヤー
ン、テープヤーンなどのいずれの形状のものでも
よい。そしてこれらは互に並列に配置され、それ
により形成される経糸層と緯糸層とが互に交差す
るように積層され、経緯糸条の交差点で長いから
み糸によりゆるく結合される。 からみ糸はポリエステル、ナイロン、芳香族ポ
リアミドその他の公知の合成繊維、ガラス繊維、
スチール繊維その他の公知の無機繊維等から選定
されるが、特にポリアミドフイラメント糸が好適
である。 いま、例えば、経緯糸条として、引張単糸強力
1.3Kgのビニロン10S/1紡積糸が使用される場合
には、からみ糸として単位デニール当り引張強力
20gの芳香族ポリアミドフイラメントヤーンが使
用され、また、シートの加工容易性を考慮して同
一素材の糸条を使用する場合には、例えば、経緯
糸条として単位デニール当り引張強力8gのポリ
エステルフイラメントヤーンを、また、からみ糸
としては、10gのポリエステルフイラメントヤー
ンを使用する。 本発明に用いるのに特に好ましい特殊構造織物
の構成は、本出顔人の出願に係る特公昭57−
30381号に記載の如き、互に平行に配列された多
数の経糸からなる経糸層と、前記経糸と直交する
ように互に平行に配列された多数の緯糸よりなる
緯糸層と、前記経糸と緯糸とをそれらの交差点で
からみ結合するからみ糸とからなる。前記からみ
糸は、前記経糸及び緯糸よりも長く、従つて、経
糸と緯糸とをゆるく結合しておりかつ、その引張
強度、引張伸度および破断仕事量のうちの少くと
も1つが前記経糸および緯糸のそれよりも大き
く、及び/又は、樹脂材料に対する接着力が前記
経糸および緯糸のそれよりも小さいことが好まし
い。からみ糸としては、特に下記に示す特性を有
する糸条が好ましい。即ち (i) 基布を構成する経糸および緯糸より、その強
力が、単位デニール当り10%以上大なるからみ
糸。 (ii) 基布を構成する経糸および緯糸より、その破
断仕事量が10%以上大なるからみ糸。 (iii) 基布を構成する経糸および緯糸より、その破
断伸度が5%以上大なるからみ糸。 (iv) 基布を構成する経糸および緯糸より、樹脂被
覆物に対する接着力が小なるからみ糸。 このうち、単位デニール当りの強力が、経糸お
よび緯糸よりも10%以上大なるからみ糸として
は、好ましくは20〜30%以上大きいものが使用さ
れ、経糸および緯糸に生ずる引裂きの進行を実質
的に10%以上強力の大なるからみ糸で阻止しよう
とするものであり、しかもからみ糸は経緯糸条よ
り長く、従つて経緯糸条よりも変化及び変形の自
由度が大であるので、連続してシートに作用する
引裂力に柔軟に対処しこれを吸収しうるものであ
る。即ち、引裂力がシートに働いて経緯糸条が変
位しやがて切断しても、からみ糸は切断すること
なく引裂力に追随して変位、変形し、やがて引裂
のエネルギーを吸収して引裂を停止させることが
できる。 次に、からみ糸として、経緯糸条より破断仕事
量が好ましくは10%以上、より好ましくは20〜30
%高い糸条を使用することができる。ここでいう
破断仕事量とは、糸条の切断時の強力と切断時の
伸度との積により近似的に表わされる値である。 破断仕事量=破断引張強力×破断引張伸度 いま、例えば、経緯糸条として、単位デニール
当り破断引張強度8.0g、破断引張伸度13%のポリ
エステルフイラメントヤーンを使用し、からみ糸
としては、単位デニール当り7.0g、破断引張伸度
18%のポリアミド繊維糸が使用される。このと
き、からみ糸の破断仕事量は、経緯糸条のそれよ
りも約21%大となつている。また、加工容易性を
考慮すれば同一素材の糸条を使用することが望ま
しい。 さらに、経緯糸条より破断伸度が、好ましくは
5%以上大なるからみ糸を編組結合に使用するこ
ともできる。ポリエステルフイラメントヤーンを
使用する場合、経緯糸条の破断伸度は15%以下特
に8〜12%が好ましいが、一方、からみ糸の破断
伸度は、15%以上特に20%以上で、両者間に少く
とも5%以上の差を有するものが良い結果を与け
る。からみ糸が合成繊維である場合には、製造
時、重合体材料の重合度を調節して所定の強度を
保持しつつ、所望の大なる破断伸度を有せしめる
か、又は、製造時のフイラメントの延伸倍率を小
さくしたもの、例えば、未延伸糸、又は、二次加
工時に捲縮を付与することにより所望の破断伸度
を有するからみ糸を得ることができる。 さらに、経緯糸条より、被覆樹脂材料に対する
接着力が小さなからみ糸を使用することもでき
る。この場合、からみ糸は、その表面にシリコン
加工等が施されたものであつてもよい。この場合
は、経緯糸条は、被覆樹脂材料との接着により、
その変位、変形の自由度が減少するが、からみ糸
の自由度は経緯糸条よりも大であつて、引裂力が
基布に作用したとき、からみ糸はスリツプして変
位、変形することができ、従つて基布の引裂きを
阻止しうるものである。 接着力を小にするためには、からみ糸の表面
に、シリコン処理、油剤処理の如き非接着処理を
施すか、又は、ポリエチレン糸およびポリプロピ
レン糸の如く、本質的に、接着性の小さな糸条を
用いればよい。 以上の如く、本発明に有用な基布においては、
好ましくは、経緯方向に並列に配列された経緯糸
条を結合するためのからみ糸が、実質的に経緯糸
より長く、しかも、からみ糸が経緯糸条が切断又
は変位した状態にあつても、少くともその一部が
切断しない程度に長尺であるか、強力、破断仕事
量、および/又は破断伸度が大であるか、又は接
着力が小であるなどの物理的性状を備えて構成さ
れており、その引張力は経緯糸条により高強力が
保持され、からみ糸をもつて、引裂時の衝撃力に
対抗し、又は引裂エネルギーを吸収し、さらに、
からみ糸を切断せずに残存することにより、引裂
きに伴う樹脂被覆とシートとの層間剥離を防止し
得るものである。 本発明に有用な特殊構造織物については、更
に、本出願人の先の出願に係る 実公昭52−50234号(実開昭50−1668号)、 特公昭57−30381号(特開昭55−67446号)、 特公昭55−24415号(特開昭54−139688号)、 実開昭55−134242号、 特開昭56−159165号、 特開昭57−14031号、及び 特開昭57−14032号 等に記載の織物が好適に使用出来る。そして、こ
れらの織物は、典型的には第3図に示す如き構成
を有する。図において、3は経糸、4は緯糸、そ
して5はからみ糸である。 即ち、本発明に用いられる基布は、得られるシ
ートの機械的強度を高いレベルに維持するために
有用である。 これらの補強材は、導電性シート部及び絶縁性
シート部のいずれか一方又は両方に対して用いら
れてもよく、あるいは両者の境界に介在されても
よい。もちろん、このような補強材は1層のみで
なく、2層又はそれ以上で構成されていてもよ
い。また、これら補強材は、前述のマトリツクス
および/又は導電性材料で加工されて、それぞれ
所定の固有抵抗値を保有する如く構成されていて
もよい。 本発明に係るフレキシブルシートは、少なくと
も一方の最外側表面積が絶縁性シート部からなり
(両外側表面層が絶縁性シート部からなるのが特
に好ましい)、その下部層又は中間層が全体とし
て導電性シート部からなるか又は導電性シート部
を一部に含む層から構成されているシートであつ
てよい。 導電性シート部は、貫通電波の遮蔽を目的と
し、この目的の場合絶縁性シート部と導電性シー
ト部とが密着していなくともよく、あるいはその
他の層が介在していてもよい。しかし、他の層が
介在しない方がより多目的的ではある。特に、両
外表面に絶縁性シート部を有するシートの場合に
は、中間層として少なくとも1層の導電性シート
部を有するシートであつても、大なる効果が得ら
れる。また、このようなシートは、いうまでもな
く、本発明シート内の任意の場所に1又はそれ以
上の他の材料の層を有していてもよい。また、第
1図ロに示す如く、外表面を絶縁性シート部2、
その下を導電性シート部1とすることもできる。
この場合、シートは上面、下面の使用時の要求性
能に適合した構成を有し、上下面任意に接触する
から、取扱い時のまとわり付き等の問題を生じな
いのである。第1図ロに示すシートの場合には、
前述の効果の他に、表裏両面をそれぞれ異なる目
的の用途に用いることができ、また他の材料の層
を区切つて構成すれば電気的に異なる性能を部分
的に要求される用途に用いることもできる。 実施例 本発明シートの1例を示すと、経糸および緯糸
に1000デニールのポリエステルフイラメントをそ
れぞれ11本、からみ糸に110デニールのナイロン
フイラメント糸を用いた特殊構造織物を用意し、
この織物を、PVC100重量部に対しカーボンブラ
ツク、(ケチンブラツク)40重量部を混入した加
工液に浸漬し、含浸した後、ピツクアツプ100%
に搾液し、次いで乾燥し、180℃でゲル化熱処理
固着して、補強材を有する導電性シートを形成し
た。このシートの厚さは約0.48mmであり、固有抵
抗値は100〜101Ω・cmであつた。このシートに対
して、次いで、PVC100重量部にジオクチルフタ
レート60重量部と所定量の安定剤及び着色剤を添
加した加工液を片面づつ両面に塗布し、乾燥し、
ゲル化熱処理固着して、表裏両面にそれぞれ厚さ
約0.1mmの絶縁性シート部を有するフレキシブル
シートを得た。この絶縁性シート部の固有抵抗値
は1016Ω・cmであり、フレキシブルシート全体の
厚さは約0.7mmであつた。 このシートを用いて実験室内に簡易ボツクスを
作り、その中で高周波ミシンによる縫製作業を行
つたところ、すぐ外側において点灯されていたテ
レビ画面に全くノイズが発生しなかつた。比較の
ため、従来のPVCシートを用いて同様のテスト
を行つたところ、テレビ画面に乱れを生じた。帯
電防止加工のみを施した従来のPVCシートによ
つて行つたテストにおいても同様にテレビ画面の
乱れを生じた。また、基布に同様目付の平織布を
使用した所、効果は全く同様であつたが、出来上
つたシートは先の実施例シートに較べて硬く、カ
バーフイツト性等の面でやや難点がみられた。 尚、本発明のフレキシブルシートの作成に際し
ては、カレンダー法、トツピング法、デイツピン
グ法、コーテイング法、ラミネート法、押出成型
法、撒布法その他の任意の手段を用いることがで
きる。 発明の効果 本発明のシートは、電磁波障害を生ぜず、また
漏電の危険もなく、極めて画期的な複合的効果を
奏する。従つて、このシートは、それのみで多目
的の用途に適合するという驚くべき利点をも有
し、工業的価値の大なるものである。更に、この
シートは、フレキシブルであるから、どのような
物品に対してもその有する形状のまま被覆するこ
とができ、任意の形状物に縫製して使用すること
もできるから、極めて種々の製品を簡易に供給す
ることを可能にする。また、外表面が絶縁性であ
るので、縫製時において、高周波ウエルダーを用
いて縫製できるのも大きな特徴である。
は、前述の如く、導電性シート部と絶縁性シート
部とを組み合せてなるものであるが、以下このシ
ートの構成について更に詳しく説明する。 添付図面において、第1図及び第2図は、それ
ぞれ、本発明に係るフレキシブルシートの一例を
模式的に示す断面図である。第1図イに示すフレ
キシブルシートは、導電性シート部1からなるシ
ート基体の両面に絶縁性シート部2が形成されて
なるものであり、第1図ロに示すフレキシブルシ
ートでは、導電性シート部1からなるシート状基
体の片面にのみ絶縁性シート部2が形成されてい
る。一方、第2図に示すフレキシブルシートにお
いては、複数層の導電性シート部1と、その間に
積層接着された絶縁性シート部2とからシート状
基体が形成されており、絶縁性シート部2がこれ
を囲むように形成されている。第2図の如き構成
の場合、使用条件が表裏面で異なるような環境で
使用するときは、その安全性や効果を確実に達成
することができ、特に過酷な使用条件下において
好ましいものである。このような構造を有する本
発明のフレキシブルシートは、補強材と組み合わ
されているのが好ましい。 補強材としては繊維性基布が一般的であり、有
用な繊維性基布としては、天然繊維、例えば、木
綿、麻など、無機繊維、例えば、ガラス繊維な
ど、再生繊維、例えば、ビスコースレーヨン、キ
ユプラなど、半合成繊維、例えば、ジーおよびト
リアセテート繊維など、および合成繊維、例え
ば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル(ポ
リエチレンテレフタレート等)繊維、芳香族ポリ
アミド繊維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維
およびポリオレフイン繊維など、から選ばれた少
くとも1種からなるものがある。基布中の繊維は
短繊維紡積糸条、長繊維糸状、スプリツトヤー
ン、テープヤーンなどのいずれの形状のものでも
よく、また基布は織物、編物、不織布、紙状物或
はこれらの複合布のいずれであつてもよい。一般
には、本発明のシートに用いられる繊維はポリエ
ステル繊維が好ましく、この繊維は長繊維(フイ
ラメント)の形状のものが好ましい。繊維性基布
は、得られるシートの機械的強度を高いレベルに
維持するために有用である。 また、有用な織物としては、綾織、平織その他
の一般的な組織からなる織物を挙げることができ
るが、製品の引裂強力、多方向への折曲げ柔性、
導電性シート部及び絶縁性シート部材料の基布へ
の密着耐久性、寒冷時の樹脂又はゴム層の耐亀裂
性、軽量性等を考慮すれば、以下に述べる如き特
殊構造織物が特に好ましく用いられる。また、導
電性材料の含量が多い場合、導電性シート部は硬
くなる傾向にあり、このような材料を含むシート
の補強支持体として平織物、不織布又は紙状物を
使用するとシート全体が硬くなるが、かかる場合
に特殊構造織物基布を使用すれば、硬さをカバー
でき、適当に柔軟なシートが得られるので、極め
て好ましい。本発明のフレキシブルシートに有用
な特殊構造織物基布は、天然繊維、例えば、木
綿、麻など、無機繊維、例えば、ガラス繊維な
ど、再生繊維、例えば、ビスコースレーヨン、キ
ユプラなど、半合成繊維、例えば、ジーおよびト
リ−アセテート繊維など、および合成繊維、例え
ば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル(ポ
リエチレンテレフタレート等)繊維、芳香族ポリ
アミド繊維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維
およびポリオレフイン繊維など、から選ばれた少
くとも1種からなるものである。基布中の繊維は
短繊維紡積糸状、長繊維糸状、スプリツトヤー
ン、テープヤーンなどのいずれの形状のものでも
よい。そしてこれらは互に並列に配置され、それ
により形成される経糸層と緯糸層とが互に交差す
るように積層され、経緯糸条の交差点で長いから
み糸によりゆるく結合される。 からみ糸はポリエステル、ナイロン、芳香族ポ
リアミドその他の公知の合成繊維、ガラス繊維、
スチール繊維その他の公知の無機繊維等から選定
されるが、特にポリアミドフイラメント糸が好適
である。 いま、例えば、経緯糸条として、引張単糸強力
1.3Kgのビニロン10S/1紡積糸が使用される場合
には、からみ糸として単位デニール当り引張強力
20gの芳香族ポリアミドフイラメントヤーンが使
用され、また、シートの加工容易性を考慮して同
一素材の糸条を使用する場合には、例えば、経緯
糸条として単位デニール当り引張強力8gのポリ
エステルフイラメントヤーンを、また、からみ糸
としては、10gのポリエステルフイラメントヤー
ンを使用する。 本発明に用いるのに特に好ましい特殊構造織物
の構成は、本出顔人の出願に係る特公昭57−
30381号に記載の如き、互に平行に配列された多
数の経糸からなる経糸層と、前記経糸と直交する
ように互に平行に配列された多数の緯糸よりなる
緯糸層と、前記経糸と緯糸とをそれらの交差点で
からみ結合するからみ糸とからなる。前記からみ
糸は、前記経糸及び緯糸よりも長く、従つて、経
糸と緯糸とをゆるく結合しておりかつ、その引張
強度、引張伸度および破断仕事量のうちの少くと
も1つが前記経糸および緯糸のそれよりも大き
く、及び/又は、樹脂材料に対する接着力が前記
経糸および緯糸のそれよりも小さいことが好まし
い。からみ糸としては、特に下記に示す特性を有
する糸条が好ましい。即ち (i) 基布を構成する経糸および緯糸より、その強
力が、単位デニール当り10%以上大なるからみ
糸。 (ii) 基布を構成する経糸および緯糸より、その破
断仕事量が10%以上大なるからみ糸。 (iii) 基布を構成する経糸および緯糸より、その破
断伸度が5%以上大なるからみ糸。 (iv) 基布を構成する経糸および緯糸より、樹脂被
覆物に対する接着力が小なるからみ糸。 このうち、単位デニール当りの強力が、経糸お
よび緯糸よりも10%以上大なるからみ糸として
は、好ましくは20〜30%以上大きいものが使用さ
れ、経糸および緯糸に生ずる引裂きの進行を実質
的に10%以上強力の大なるからみ糸で阻止しよう
とするものであり、しかもからみ糸は経緯糸条よ
り長く、従つて経緯糸条よりも変化及び変形の自
由度が大であるので、連続してシートに作用する
引裂力に柔軟に対処しこれを吸収しうるものであ
る。即ち、引裂力がシートに働いて経緯糸条が変
位しやがて切断しても、からみ糸は切断すること
なく引裂力に追随して変位、変形し、やがて引裂
のエネルギーを吸収して引裂を停止させることが
できる。 次に、からみ糸として、経緯糸条より破断仕事
量が好ましくは10%以上、より好ましくは20〜30
%高い糸条を使用することができる。ここでいう
破断仕事量とは、糸条の切断時の強力と切断時の
伸度との積により近似的に表わされる値である。 破断仕事量=破断引張強力×破断引張伸度 いま、例えば、経緯糸条として、単位デニール
当り破断引張強度8.0g、破断引張伸度13%のポリ
エステルフイラメントヤーンを使用し、からみ糸
としては、単位デニール当り7.0g、破断引張伸度
18%のポリアミド繊維糸が使用される。このと
き、からみ糸の破断仕事量は、経緯糸条のそれよ
りも約21%大となつている。また、加工容易性を
考慮すれば同一素材の糸条を使用することが望ま
しい。 さらに、経緯糸条より破断伸度が、好ましくは
5%以上大なるからみ糸を編組結合に使用するこ
ともできる。ポリエステルフイラメントヤーンを
使用する場合、経緯糸条の破断伸度は15%以下特
に8〜12%が好ましいが、一方、からみ糸の破断
伸度は、15%以上特に20%以上で、両者間に少く
とも5%以上の差を有するものが良い結果を与け
る。からみ糸が合成繊維である場合には、製造
時、重合体材料の重合度を調節して所定の強度を
保持しつつ、所望の大なる破断伸度を有せしめる
か、又は、製造時のフイラメントの延伸倍率を小
さくしたもの、例えば、未延伸糸、又は、二次加
工時に捲縮を付与することにより所望の破断伸度
を有するからみ糸を得ることができる。 さらに、経緯糸条より、被覆樹脂材料に対する
接着力が小さなからみ糸を使用することもでき
る。この場合、からみ糸は、その表面にシリコン
加工等が施されたものであつてもよい。この場合
は、経緯糸条は、被覆樹脂材料との接着により、
その変位、変形の自由度が減少するが、からみ糸
の自由度は経緯糸条よりも大であつて、引裂力が
基布に作用したとき、からみ糸はスリツプして変
位、変形することができ、従つて基布の引裂きを
阻止しうるものである。 接着力を小にするためには、からみ糸の表面
に、シリコン処理、油剤処理の如き非接着処理を
施すか、又は、ポリエチレン糸およびポリプロピ
レン糸の如く、本質的に、接着性の小さな糸条を
用いればよい。 以上の如く、本発明に有用な基布においては、
好ましくは、経緯方向に並列に配列された経緯糸
条を結合するためのからみ糸が、実質的に経緯糸
より長く、しかも、からみ糸が経緯糸条が切断又
は変位した状態にあつても、少くともその一部が
切断しない程度に長尺であるか、強力、破断仕事
量、および/又は破断伸度が大であるか、又は接
着力が小であるなどの物理的性状を備えて構成さ
れており、その引張力は経緯糸条により高強力が
保持され、からみ糸をもつて、引裂時の衝撃力に
対抗し、又は引裂エネルギーを吸収し、さらに、
からみ糸を切断せずに残存することにより、引裂
きに伴う樹脂被覆とシートとの層間剥離を防止し
得るものである。 本発明に有用な特殊構造織物については、更
に、本出願人の先の出願に係る 実公昭52−50234号(実開昭50−1668号)、 特公昭57−30381号(特開昭55−67446号)、 特公昭55−24415号(特開昭54−139688号)、 実開昭55−134242号、 特開昭56−159165号、 特開昭57−14031号、及び 特開昭57−14032号 等に記載の織物が好適に使用出来る。そして、こ
れらの織物は、典型的には第3図に示す如き構成
を有する。図において、3は経糸、4は緯糸、そ
して5はからみ糸である。 即ち、本発明に用いられる基布は、得られるシ
ートの機械的強度を高いレベルに維持するために
有用である。 これらの補強材は、導電性シート部及び絶縁性
シート部のいずれか一方又は両方に対して用いら
れてもよく、あるいは両者の境界に介在されても
よい。もちろん、このような補強材は1層のみで
なく、2層又はそれ以上で構成されていてもよ
い。また、これら補強材は、前述のマトリツクス
および/又は導電性材料で加工されて、それぞれ
所定の固有抵抗値を保有する如く構成されていて
もよい。 本発明に係るフレキシブルシートは、少なくと
も一方の最外側表面積が絶縁性シート部からなり
(両外側表面層が絶縁性シート部からなるのが特
に好ましい)、その下部層又は中間層が全体とし
て導電性シート部からなるか又は導電性シート部
を一部に含む層から構成されているシートであつ
てよい。 導電性シート部は、貫通電波の遮蔽を目的と
し、この目的の場合絶縁性シート部と導電性シー
ト部とが密着していなくともよく、あるいはその
他の層が介在していてもよい。しかし、他の層が
介在しない方がより多目的的ではある。特に、両
外表面に絶縁性シート部を有するシートの場合に
は、中間層として少なくとも1層の導電性シート
部を有するシートであつても、大なる効果が得ら
れる。また、このようなシートは、いうまでもな
く、本発明シート内の任意の場所に1又はそれ以
上の他の材料の層を有していてもよい。また、第
1図ロに示す如く、外表面を絶縁性シート部2、
その下を導電性シート部1とすることもできる。
この場合、シートは上面、下面の使用時の要求性
能に適合した構成を有し、上下面任意に接触する
から、取扱い時のまとわり付き等の問題を生じな
いのである。第1図ロに示すシートの場合には、
前述の効果の他に、表裏両面をそれぞれ異なる目
的の用途に用いることができ、また他の材料の層
を区切つて構成すれば電気的に異なる性能を部分
的に要求される用途に用いることもできる。 実施例 本発明シートの1例を示すと、経糸および緯糸
に1000デニールのポリエステルフイラメントをそ
れぞれ11本、からみ糸に110デニールのナイロン
フイラメント糸を用いた特殊構造織物を用意し、
この織物を、PVC100重量部に対しカーボンブラ
ツク、(ケチンブラツク)40重量部を混入した加
工液に浸漬し、含浸した後、ピツクアツプ100%
に搾液し、次いで乾燥し、180℃でゲル化熱処理
固着して、補強材を有する導電性シートを形成し
た。このシートの厚さは約0.48mmであり、固有抵
抗値は100〜101Ω・cmであつた。このシートに対
して、次いで、PVC100重量部にジオクチルフタ
レート60重量部と所定量の安定剤及び着色剤を添
加した加工液を片面づつ両面に塗布し、乾燥し、
ゲル化熱処理固着して、表裏両面にそれぞれ厚さ
約0.1mmの絶縁性シート部を有するフレキシブル
シートを得た。この絶縁性シート部の固有抵抗値
は1016Ω・cmであり、フレキシブルシート全体の
厚さは約0.7mmであつた。 このシートを用いて実験室内に簡易ボツクスを
作り、その中で高周波ミシンによる縫製作業を行
つたところ、すぐ外側において点灯されていたテ
レビ画面に全くノイズが発生しなかつた。比較の
ため、従来のPVCシートを用いて同様のテスト
を行つたところ、テレビ画面に乱れを生じた。帯
電防止加工のみを施した従来のPVCシートによ
つて行つたテストにおいても同様にテレビ画面の
乱れを生じた。また、基布に同様目付の平織布を
使用した所、効果は全く同様であつたが、出来上
つたシートは先の実施例シートに較べて硬く、カ
バーフイツト性等の面でやや難点がみられた。 尚、本発明のフレキシブルシートの作成に際し
ては、カレンダー法、トツピング法、デイツピン
グ法、コーテイング法、ラミネート法、押出成型
法、撒布法その他の任意の手段を用いることがで
きる。 発明の効果 本発明のシートは、電磁波障害を生ぜず、また
漏電の危険もなく、極めて画期的な複合的効果を
奏する。従つて、このシートは、それのみで多目
的の用途に適合するという驚くべき利点をも有
し、工業的価値の大なるものである。更に、この
シートは、フレキシブルであるから、どのような
物品に対してもその有する形状のまま被覆するこ
とができ、任意の形状物に縫製して使用すること
もできるから、極めて種々の製品を簡易に供給す
ることを可能にする。また、外表面が絶縁性であ
るので、縫製時において、高周波ウエルダーを用
いて縫製できるのも大きな特徴である。
第1図イ,ロ及び第2図はそれぞれ本発明のフ
レキシブルシートの一例を模式的に示す断面図で
あり、第3図は本発明のシートに用いることので
きる補強用基布の一例を示す模式図である。 1……導電性シート部、2……絶縁性シート
部、3……経糸、4……緯糸、5……からみ糸。
レキシブルシートの一例を模式的に示す断面図で
あり、第3図は本発明のシートに用いることので
きる補強用基布の一例を示す模式図である。 1……導電性シート部、2……絶縁性シート
部、3……経糸、4……緯糸、5……からみ糸。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくとも1層の導電性フレキシブルシート
部を有するシート状基体と、前記シート状基体に
積層接着している少なくとも1層の電気絶縁性フ
レキシブルシート部とを有し、前記導電性シート
部および導電性シート部の少なくとも一層が繊維
性基布により補強されている、電気および電磁波
障害防止フレキシブルシート。 2 前記導電性シート部の固有抵抗値が108Ω・
cm以下である特許請求の範囲第1項記載のフレキ
シブルシート。 3 前記導電性シート部の固有抵抗値が105Ω・
cm以下である特許請求の範囲第2項記載のフレキ
シブルシート。 4 前記絶縁性シート部の固有抵抗値が108Ω・
cm以上である特許請求の範囲第1項記載のフレキ
シブルシート。 5 前記絶縁性シート部の固有抵抗値が1010Ω・
cm以上である特許請求の範囲第4項記載のフレキ
シブルシート。 6 前記絶縁性シート部の固有抵抗値が1010〜
1018Ω・cmである特許請求の範囲第5項記載のフ
レキシブルシート。 7 前記少なくとも1層の導電性シート部のそれ
ぞれの両面側に絶縁性シート部が積層接着されて
いる、特許請求の範囲第1項記載のフレキシブル
シート。 8 前記絶縁性シート部が電気絶縁性ゴムおよび
合成樹脂から選ばれた少なくとも1種により形成
されている、特許請求の範囲第1項記載のフレキ
シブルシート。 9 前記絶縁性ゴムが、天然ゴム、スチレンブタ
ジエンゴム(SBR)、クロルスルホン化ポリエチ
レンゴム、ポリウレタンゴム、ブチルゴム、およ
びイソプレンゴムから選ばれる、特許請求の範囲
第8項記載のフレキシブルシート。 10 前記絶縁性合成樹脂がポリ塩化ビニル
(PVC)、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
アクリロニトリル、ポリエステル、およびポリア
ミドから選ばれる、特許請求の範囲第8項記載の
フレキシブルシート。 11 前記導電性シート部が、ゴムおよび合成樹
脂より選ばれた少くとも1種からなるマトリツク
ス成分と、このマトリツクス成分中に含有されて
いる導電性物質とを含んでなる、特許請求の範囲
第1項記載のフレキシブルシート。 12 前記導電性物質の含有量が前記導電性シー
ト部に対し少くとも5重量%である、特許請求の
範囲第11項記載のフレキシブルシート。 13 前記導電性物質の含有量が、10〜70重量%
である、特許請求の範囲第12項記載のフレキシ
ブルシート。 14 前記導電性物質が、カーボンブラツク、導
電性金属、導電性合金および導電性金属化合物か
ら選ばれる、特許請求の範囲第11項記載のフレ
キシブルシート。 15 前記繊維性基布が、互いに平行に配列され
た多数の経糸からなる経糸層と、前記経糸と直交
するように、互いに平行に配列された多数の緯糸
からなる緯糸層と、前記経糸と緯糸とを、それら
の交差点においてからみ結合するからみ糸とから
なる特殊構造織物基布である特許請求の範囲第1
項記載のフレキシブルシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58165860A JPS6058839A (ja) | 1983-09-10 | 1983-09-10 | 電気および電磁波障害防止フレキシブルシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58165860A JPS6058839A (ja) | 1983-09-10 | 1983-09-10 | 電気および電磁波障害防止フレキシブルシート |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1188825A Division JPH02161800A (ja) | 1989-07-24 | 1989-07-24 | 電気および電磁波障害防止フレキシブルシート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6058839A JPS6058839A (ja) | 1985-04-05 |
| JPH025319B2 true JPH025319B2 (ja) | 1990-02-01 |
Family
ID=15820361
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58165860A Granted JPS6058839A (ja) | 1983-09-10 | 1983-09-10 | 電気および電磁波障害防止フレキシブルシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6058839A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01160638A (ja) * | 1987-12-18 | 1989-06-23 | Nok Corp | 吸水性・導電性ゴム積層体 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS586200A (ja) * | 1981-07-02 | 1983-01-13 | 防衛庁技術研究本部長 | 電波吸収体 |
-
1983
- 1983-09-10 JP JP58165860A patent/JPS6058839A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6058839A (ja) | 1985-04-05 |
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