JPH0260209B2 - - Google Patents

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JPH0260209B2
JPH0260209B2 JP28105686A JP28105686A JPH0260209B2 JP H0260209 B2 JPH0260209 B2 JP H0260209B2 JP 28105686 A JP28105686 A JP 28105686A JP 28105686 A JP28105686 A JP 28105686A JP H0260209 B2 JPH0260209 B2 JP H0260209B2
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compound semiconductor
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Koji Ootsuka
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  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化合物半導体の液相エピタキシヤル成
長法、特にGa溶液を用いてGaP結晶を液相エピ
タキシヤル成長させるために好適な方法に関す
る。
〔従来の技術〕
赤色LED(発光ダイオード)は、AlGaAs(砒化
アルミニウム・ガリウム)結晶を用いることによ
り、発光効率が10%以上を実現したという報告が
なされるようになり、市販品レベルでも数%の発
光効率が得られている。しかし、緑色系(純緑色
又は黄緑色)LEDの発光効率の改善は、半導体
材料がGaP(燐化ガリウム)結晶に限られている
こともあつて、赤色LEDと比べると進展してい
ない。特に、赤色に対して補色である純緑色の
LEDは、高発光効率赤色LEDとの並列目視にお
いて同等の明るさを得たいという市場要求が強い
にもかかわらず、黄緑色LEDの1/3程度の発光効
率であり、市場要求を満たすだけの高発光効率が
得られていない。すなわち、純緑色の視感度が高
いことを考慮したとき、発光効率4%の赤色
LEDに対して並列目視で同等の明るさを得るに
は、純緑色LEDの発光効率は最低でも0.2%は必
要である。これに対して、市販レベルの純緑色
LEDの発光効率は、比較的良いもので0.1%程度、
非常に良いもので0.15%程度である。
第8図Aは、従来のGaP純緑色LEDのチツプ
構造を示し、第8図Bは不純物濃度分布を示す。
以下、第8図A,Bを参照して従来の製造方法を
説明する。まず、n形GaP基板1を用意する。通
常、LEC法(Liquid Encapsulated Czochralski
Method)と呼ばれる単結晶引上げ法によつて作
成されたもので、液相エピタキシヤル成長方法で
作成された結晶に比べると結晶欠陥が多い。次
に、徐冷法によるGaPの液相エピタキシヤル成長
法でn形領域2を形成し、更に徐冷法によりp形
領域3を形成する。n形領域2は、n形領域2a
とn-形領域2bに大別される。p形領域3は、
p形領域3aとp+形領域3bに大別される。図
示しないが、p+形領域3bの表面とn形基板1
の表面にそれぞれ電極を形成して、純緑色LED
チツプとする。
第9図A,B,Cは徐冷法を説明するためのも
のである。第9図Aに示すように、成長容器11
の凹所11aにGa溶液12を入れ、Ga溶液12
には溶質としてGaPが溶け込んでおり、溶け込め
ないGaP結晶13が溶質補充源としてGa溶液1
2の表面に浮いている。凹所11aの底部には、
スライダ11bに載置されたn形基板1が位置
し、n形基板1とGa溶液12が接触している。
第9図Bに示すようにGa溶液12内に温度差は
つけない。結晶成長させるに当つては、第9図C
に示すように、Ga溶液全体の温度TSを徐々に下
げ(例えば0.1〜5℃/分)、GaPの過飽和状態を
継続させる。なお、成長させる結晶の導電型に応
じて、Ga溶液中に不純物(例えばn形不純物と
してS、p形不純物としてZn)を導入する。徐
冷法は、結晶成長速度が速いため量産性が良く、
液相エピタキシヤル成長の主流として利用されて
いる。
n形領域2の役目は、n形基板1の結晶性の悪
さを回復あるいは緩和して、結晶性の良好な領域
にpn接合を形成することにある。このため、n
形領域2は比較的厚く(例えば30〜80μm)形成
される。n形領域2の厚さが80μm程度を越える
と、上記結晶性回復の効果が飽和するため、これ
以上厚くしても効果は少ない。しかも、温度TS
の実用的範囲(例えば1050〜800℃)では、100μ
m以上のn形領域2を1回の液相エピタキシヤル
成長で形成すること自体が困難である。
第10図Aは、徐冷法と並ぶ液相エピタキシヤ
ル成長法である温度差法により形成した純緑色
LEDのチツプ構造を示し、第10図Bは不純物
濃度分布を示す。n形基板1は第8図の場合と同
じで、n形領域4、p形領域5を順次、温度差法
で形成する。n形領域4の役目は第8図のn形領
域2と同じであり、n形領域4の厚さは例えば20
〜50μmである。なお、n形領域4はn形領域4
aとn-形領域4bに大別される。p形領域5は
p形領域5aとp+形領域5bに大別される。
第11図A,B,Cは温度差法を説明するため
のものである。第11図Aに示すように、第9図
Aと同じく成長容器11、Ga溶液12、GaP結
晶13、n形基板1が用意される。第11図Bに
示すように、Ga溶液12の上端(温度TH)を高
温側、n形基板1の上面(温度TL)を低温側と
する温度こう配がGa溶液12に与えられている。
温度TH,TLは第11図Cに示すように、結晶成
長の期間一定に保たれる。温度差法では、上記温
度こう配に基づいて溶質GaPの濃度こう配が生
じ、高溶質濃度となる高温側から低溶質濃度とな
る低温側に拡散現象により溶質が輸送され、n形
基板1の上面で溶質が過飽和となつてGaP結晶が
成長する。温度差法は、一定温度でゆつくりと成
長が行われるため、結晶性の非常によい結晶を得
ることができる。反面、結晶成長速度が非常に遅
いため成長時間が長くなり、生産性は悪い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
徐冷法による第8図Aの純緑色LEDは、現状
での主流をなすものであるが、得られる結晶の結
晶性が温度差法による場合より悪く、発光効率が
低い。温度差法による第10図Aの純緑色LED
は、結晶性の良い成長層が形成されることから発
光効率の高いものが得られる。しかし、生産性の
悪さにより、n形領域4の厚さは工業的には50μ
m程度が限度である。しかも、n形領域4の厚さ
を50μmとしても、発光効率を徐冷法による場合
の30%程度に留まつている。このように、コスト
パフオーマンスの低さにより(生産性の低さを補
うだけの発光効率の増加が得られない)、温度差
法による純緑色LEDは工業的には主流になり得
ない状態である。
そこで本発明の目的は、結晶性の良い成長層
を、十分に厚く、かつ生産性良く形成できる化合
物半導体の液相エピタキシヤル成長法を実現する
ことにある。更に本発明の目的は、この成長法を
利用して、高発光効率純緑色LEDに代表される
高性能化合物半導体デバイスを実現することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決し、上記目的を達成するため
の本発明は、化合物半導体を溶質として含む金属
溶液に基板を接触させ、前記化合物半導体を前記
基板上に液相エピタキシヤル成長させる方法にお
いて、前記金属溶液に基板側を低温部とする温度
こう配を与えた状態を維持しつつ前記金属溶液の
温度を時間とともに低下させて、溶質として前記
金属溶液に含まれている前記化合物半導体を前記
基板上に第1の結晶層として成長させる第1の工
程と、前記第1の工程における前記金属溶液と前
記基板の接触を持続し、前記金属溶液に基板側を
低温部とする温度こう配を与えた状態で、金属溶
液の温度を時間経過に対して略一定に保ち、溶質
として前記金属溶液に含まれている前記化合物半
導体を前記第1の結晶層上に第2の結晶層として
形成する第2の工程とを含む化合物半導体の液相
エピタキシヤル成長法に係わるものである。
〔作用〕
第1の工程では、徐冷法と温度差法の両方によ
る結晶成長の過程が同時進行する。第1の工程か
ら第2の工程へは、金属溶液の徐冷をやめる形で
移行する。すなわち、第1の工程から第2の工程
への過程において、金属溶液の徐冷速度が略零に
向かつて弱められる移行期を時間の長短は別とし
て経ることになる。第2の工程は実質的に温度差
法による結晶成長の過程である。
〔実施例〕
次に、第1図〜第7図によつて本発明をGaP純
緑色LEDの製造工程に適用した実施例について
説明する。第1図は液相エピタキシヤル成長の温
度プログラムを示す。第2図Aはチツプ構造を示
し、第2図Bはその不純物濃度分布を示す。第3
図A,Bは成長装置を示し、第3図Cは温度分布
を示す。第4図は液相エピタキシヤル成長の第1
の工程の概念を説明するためのものである。
LEDチツプを作成するに当つては、LEC法に
よるGaP結晶から成るn形基板1を用意し、この
上にn形領域6、n-形領域7、p形領域8、p+
形領域9を順次液相エピタキシヤル成長により形
成する。図示しないが、その後、n形基板1の一
部又は全部あるいはn形基板1の全部とn形領域
6の一部を除去して、この除去した面に電極を形
成する。p+形領域9の表面にも電極を形成し、
純緑色LEDチツプとする。本発明は、n形領域
6とn-領域7の形成に適用されている。
液相エピタキシヤル成長工程では、まず、第3
図に示すカーボン製成長容器11を加熱炉(図示
せず)の成長室内に配置する。成長容器11の凹
部11aには粒状のGa(融点30℃)及びGaP結晶
片を入れる。その後、成長室内を排気して真空化
するとともに温度を950℃に高める。このとき、
GaはGa溶液12となり、GaP結晶片はすべてGa
溶液12に溶解する。この工程は成長容器11に
吸着されているガスやGa溶液に含まれる不純物
等を除去する工程、いわゆる真空純化の工程であ
り、第1図のt0〜t1区間の工程である。次に、排
気及び加熱をいつたん中止して、成長容器11の
スライダ11bに設けられた凹部にn形基板1を
載置する。スライダ11bは、第3図に示すn形
基板1が凹所11aに面しない位置とされる。次
に、成長室を排気して真空化するとともに温度を
750℃に高める。この工程はエピタキシヤル成長
に有害なガスを成長室から除去する真空脱ガス工
程である。次に、排気をやめて成長室にH2(水
素)ガスを流し(以後、H2ガス雰囲気を持続す
る)、温度を液相エピタキシヤルを開始できる温
度に上げ、成長室にH2S(硫化水素)ガスを流す。
Ga溶液12の中にはGaPが溶質として飽和する
まで溶け込み、微かではあるが溶け込めないGaP
はGaP結晶13としてGa溶液12に第3図に示
す如く浮いてくる。このGaP結晶13は、溶質補
充源として液相エピタキシヤル成長が進むにつれ
て少しづつGa溶液12に溶け込む。H2Sガスは
第1図のt1〜t2区間の途中からt2t3の第1の工程
の途中まで流すことにより、第1の工程でn形不
純物としてS(硫黄)がドーブされたGaP結晶が
成長する。
Ga溶液12中のS濃度が平衡した時点t2で、
第4図Aに示す如く成長容器11のスライダ11
bをスライドさせてn形基板1とGa溶液12を
接触させる。続いて、Ga溶液12に温度こう配
を付け、かつGa溶液を徐冷して、n形領域6
(第1の結晶層)を成長させる。これが第1図の
t2〜t3区間の液相エピタキシヤル成長の第1の工
程である。第4図A,Bに示すように、Ga溶液
12の上端を温度THの高温側、n形基板1上の
結晶成長面を温度TLの低温側とするこう配をGa
溶液12に与える。同時に、Ga溶液12の温度
を徐々に下げるので、温度TH,TLは第4図Cの
ように変化する。第4図Cに示すように、第1の
工程は、,,,の区間に大別される。
区間は温度こう配を与えると同時にメルトバツク
を行う準備期である。区間では、結晶成長面で
のGa溶液12の温度こう配が平均で3℃/cm、
温度TLの低下速度が平均で0.25/分である。区
間では、同じく平均で5℃/cmと平均で0.5/分
である。区間では、同じく平均で4.3℃/cmと
平均で0.1℃/分である。温度差(TH−TL)は、
上記温度こう配の大小に応じて、区間から区
間にかけて増加傾向となり、区間から区間に
かけて減少傾向となる。温度TLは区間のスタ
ート時点で900℃、区間の終了時点で680℃であ
る。第1の工程で成長するn形領域6は、第2図
Aに示すように、厚さ250〜300μmとした。n形
領域6の不純物濃度は全体的には基板1と同じ
1017cm-3オーダーにあるが、H2Sの流し方によ
り、第2の工程で成長させるn-形領域7の近傍
では1016cm-3オーダーに低下している。すなわ
ち、n形領域6は、正確には、n-形領域7の近
傍にn-形領域と見なすべき領域を含んでいる。
次に、第1図のt3〜t4区間の第2の工程でn-
領域7(第2の結晶層)を成長させる。第2の工
程は、第11図で説明した工程と同じである。第
1の工程から第2の工程での移行は、第1の工程
の区間の徐冷速度を更に小さくして0℃/分と
する。結晶成長面の温度こう配は、平均で4.3
℃/cmである。n-形領域7の厚さは15〜25μmと
した。n-形領域7の不純物濃度は1×1016cm-3
度である。n形領域6とn-形領域7は説明の便
宜上区別して図示しているが、構造的にも製法的
にも、これらの領域の境界を厳密に区別できるも
のではない。
次に、第1図のt4〜t5区間の第3の工程でp-
領域8を成長させる。第3の工程は第2の工程と
同じく温度差法の過程で、温度的には第2の工程
を持続させ、成長室にp形不純物としてZn(亜
鉛)の蒸気を送り込み、このZnがGa溶液12に
溶け込んで成長する結晶にドーブされることによ
り、第2の工程から第3の工程へ移行する。p-
形領域8の厚さは3〜10μmとした。p-形領域8
の不純物濃度は、1×1017〜5×1017cm-3である。
次に、第1図のt5〜t6区間の第4の工程でp+
領域9を成長させる。第4の工程は、温度差法、
徐冷法、温度差法と徐冷を組合せた方法のいずれ
で行つても、純緑色LEDの発光効率に与える影
響は小さい。ここでは、第1の工程と同じく温度
差法と徐冷法を組合せた方法で行つた。すなわ
ち、Znの蒸気圧を高めるとともに、第3の工程
の温度差をほぼそのまま維持しつつ、温度TL
低下速度を平均で0.5℃とする。p+形領域9の厚
さは10〜20μmとした。p+形領域9の不純物濃度
は、5×1017〜2×1018cm-3である。
p+形領域9の成長が目標の厚さに達した時点
で、成長容器11のスライダ11bを第3図の位
置にもどすとともに加熱炉による加熱を止め、液
相エピタキシヤル成長工程を終了する。
こうして作成された純緑色LED(発光ピーク波
長555nm)は、n形領域6の厚さが250μm、n-
形領域7の厚さが20μmの場合で発光効率が平均
で0.2%と、従来に比べて非常に明るいものであ
つた。
第5図は、n形基板1上に形成したn形成長層
の厚さと純緑色LEDの発光効率の関係を示す。
線Aは本発明を適用した上記製造方法による場合
を示し、n形成長層の厚さはn形領域6とn-
領域7の和で、n-形領域7の厚さは20μm一定の
場合を示す。図からわかるように、n形領域6が
500μm程度までは発光効率改善の効果が見られ、
n形領域6が500μmでは平均発光効率0.23%が得
られた。第5図の線Bは第8図で説明した徐冷法
の場合を示し、n形領域2が100μm程度で発光
効率改善の効果がほぼ飽和し、n形領域2が
100μmで平均発光効率が0.11%であることを示し
ている。第5図の線Cは第10図で説明した温度
差法による場合を示し、n形領域4が50μmで平
均発光効率は0.13%であることを示している。な
お、線Cは1点のみのデータに基づいて推定され
ている。第5図によれば、本発明を適用した上記
製造方法では、n形成長層を厚くしても発光効率
改善効果がなかなか飽和せず、n形成長層を厚く
形成できることと相まつて高い発光効率が得られ
ることがわかる。
第6図は、n形基板1の結晶欠陥密度を表わす
エツチピツト密度(EPD)とn形基板1上に形
成したn形成長層の表面(後にpn接合面となる
部分)のEPDとの関係を示すものである。線A
は本発明の製造方法でn形領域6を250μm、n-
形領域7を20μm形成した場合を示し、縦軸はn-
形領域7の表面のEDPである。線Bは第8図の
徐冷法でn形領域2を80μmとした場合を示す。
線Cは第10図の温度差法でn形領域4を50μm
とした場合を示す。なお、線Cは1点のみのデー
タに基づいて推定で示されている。第6図によれ
ば、本発明を適用した上記製造方法では、主とし
てn形領域6によるn形基板1の結晶性の悪さを
回復する効果が大きいことが確認され、この効果
が発光効率の改善に寄与していることがわかる。
第7図は、n形基板1のEPDと純緑色LEDの
発光効率の関係を示す。線Aは本発明の製造方法
でn形領域6を250μm、n-形領域7を20μm形成
した場合を示す。線Bは第8図の徐冷法でn形領
域2を80μmとした場合を示す。線Cは第10図
の温度差法でn形領域4を50μmとした場合を示
す。なお、線Cは1点のみのデータに基づいて推
定で示されている。第7図によれば、本発明を適
用した上記製造方法においては、n形基板1の結
晶性が良くなればまだかなり大きく発光効率を向
上させる余地があることがわかる。これに対し
て、他の2つの方法では、n形基板1の結晶性が
良くなつても、あまり大きな発光効率の向上が期
待できず、目標とする発光効率0.2%以上を達成
するのは苦しいことがわかる。
ところで、第5図の説明でも述べたように、本
発明を適用した上記製造方法では、n形基板1の
上に形成するn形成長層を従来に比べて極めて厚
く形成できる。これは、第1の工程の結晶成長が
著しく、n形領域6を非常に厚く形成できるから
である。n形領域6の厚さは、従来の実用的な壁
であつた100μmを軽くオーバーして、500μm程
度まで可能である。第1の工程の結晶成長速度
は、結晶成長速度の大きい初期の段階で1.7μm/
分程度で、約3時間で250μmのn形領域6を成
長させることができた。一方、温度差法による第
2の工程の結晶成長速度は0.17μm/分程度であ
り、第1の工程により1桁程度小さい。このよう
に、本発明の第1の工程では、結晶成長速度が温
度差法単独による場合よりも大きいため、生産性
から見て許容できる時間で、徐冷法単独では全く
不可能な非常に厚い第1の結晶層を成長させるこ
とができる。
なお、本発明は、上記実施例に限られることな
く種々変形することができる。例えば、第1の工
程のスタート時における基板の表面層は、LEC
法等の単結晶インゴツト作成技術により作成され
た結晶層であるのが普通であるが、第1の工程の
前段で形成された液相エピタキシヤル成長による
結晶層であつてもよい。また、第1の工程の少な
くとも末期において徐冷速度を遅くし、更に第2
の工程においても極めてゆつくり徐冷し、第2の
工程の末期において徐冷速度が零になるようにし
てもよい。この場合、第1の工程と第2の工程を
厳密には区別できなくなるが、実用的には、Ga
溶液12の温度変化が±0.1℃/分末範囲にある
期間を第2の工程と見なすことができる。また本
発明は、InP(燐化インジウム)やZnSeTe(セレ
ン化テルル化亜鉛)等の液相エピタキシヤル成長
に応用することも可能である。
〔発明の効果〕
本発明は次の効果を有する。
(1) 第1の工程において、徐冷法と温度差法の両
方による結晶成長の過程が同時進行することに
より、徐冷法による場合と比べて第1の結晶層
を大幅に厚く、かつ温度差法による場合に比べ
ると大幅に速い結晶成長速度で成長させること
ができる。
(2) 第1の結晶層は、徐冷法による結晶層よりも
結晶性が優れている。したがつて、第1の結晶
層を基板の結晶性の悪さを回復させる層として
形成したとき、その厚さの増加に対して結晶性
回復効果が飽和し難い。結局、上記(1)の厚く形
成できることと相まつて、大きな結晶性緩和効
果を得ることができる。
(3) 比較的結晶性の良い第1の結晶層の上に、比
較的低温域での温度差法により更に結晶性の良
い第2の結晶層を形成するので、第2の結晶層
を半導体デバイスの特性に極めて大きな影響を
与える領域(例えばpn接合に隣接する領域)
として使用するならば、結晶性が良いという温
度差法の長所が生かされた化合物半導体をデバ
イスを製作することができる。
(4) 第1の工程から第2の工程への移行が、第1
の工程で徐冷速度を弱めることにより、スムー
スに行われる。したがつて、第1の結晶層から
第2の結晶層への引き継ぎが良く、これらの界
面に結晶欠陥がほとんど発生しない。結果とし
て、第2の結晶層は温度差法の長所がそのまま
反映した結晶性の良い成長層となり、上記(3)の
効果を高めている。
(5) 基板がLEC結晶のような比較的結晶性の悪
いものであるとき、その上に直接に温度差法に
よつて結晶層を成長させても、温度差法本来の
持つ優れた結晶性が得られず、基板の結晶性を
回復させる効果は十分に得られない。一方、第
1の工程で得られる第1の結晶層は、結晶成長
温度が高温域から低温域に移るにつれて結晶性
が良くなるという液相エピタキシヤル成長の性
質により、基板との界面側では相対的に結晶性
が悪く、第2の結晶層に近づくにつれて相対的
に結晶性が良くなる傾向を持つ。したがつて、
第1の結晶層は、結晶性の悪い基板と結晶性の
良い第2の結晶層の間に介在する結晶層として
合理的である。結果として、第1の結晶層と第
2の結晶層は、それぞれ第1の工程と第2の工
程が本来持つている結晶性の良さが反映してお
り、上記(2)(3)の効果を高めている。
(6) 以上の総合的効果として、高発光効率のGaP
純緑色LEDに代表される高性能化合物半導体
デバイスを、比較的生産性良く実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に従うエピタキシヤル
成長法における時間と温度との関係を示す図、第
2図Aは本発明の実施例のLEDを示す断面図、
第2図Bは第2図AのLEDにおける不純物濃度
分布を示す図、第3図は第1図の第1の工程の直
前の状態を示す成長装置の断面図、第4図Aは第
1図の第1の工程の状態を示す成長装置の断面
図、第4図Bは第4図AのGa溶液の温度こう配
を示す図、第4図Cは第1の工程における時間と
温度との関係を詳しく示す図、第5図は実施例及
び比較例のn形成長層の厚さと発光効率との関係
を示す図、第6図は実施例と比較例の基板の
EPDとn形成長層表面のEPDとの関係を示す図、
第7図は実施例と比較例の基板のEPDと発光効
率との関係を示す図、第8図Aは従来の徐冷法の
LEDを示す断面図、第8図Bは第8図AのLED
の不純物濃度分布を示す図、第9図Aは第8図A
のLEDを作る装置を示す断面図、第9図Bは第
9図AのGa溶液の温度こう配を示す図、第9図
Cは徐冷法の時間と温度との関係を示す図、第1
0図Aは従来の温度差法のLEDを示す断面図、
第10図Bは第10図AのLEDの不純物濃度分
布を示す図、第11図Aは従来の温度差法の装置
を示す断面図、第11図Bは第11図AのGa溶
液の温度こう配を示す図、第11図Cは温度差法
における時間と温度との関係を示す図である。 1……n形基板、6……n形領域、7……n-
形領域、8……p形領域、9……p+形領域、1
2……Ga溶液。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 化合物半導体を溶質として含む金属溶液に基
    板を接触させ、前記化合物半導体を前記基上に液
    相エピタキシヤル成長させる方法において、 前記金属溶液に基板側を低温部とする温度こう
    配を与えた状態を維持しつつ前記金属溶液の温度
    を時間とともに低下させて、溶質として前記金属
    溶液に含まれている前記化合物半導体を前記基板
    上に第1の結晶層として成長させる第1の工程
    と、 前記第1の工程における前記金属溶液と前記基
    板の接触を持続し、前記金属溶液に基板側を低温
    部とする温度こう配を与えた状態で、金属溶液の
    温度を時間経過に対して略一定に保ち、溶質とし
    て前記金属溶液に含まれている前記化合物半導体
    を前記第1の結晶層上に第2の結晶層として形成
    する第2の工程と、 を含む化合物半導体の液相エピタキシヤル成長
    法。 2 前記第1の工程における前記金属溶液の温度
    低下速度を徐々に小さくして前記第2の工程に移
    行することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の化合物半導体の液相エピタキシヤル成長法。 3 前記第1の工程における前記金属溶液の温度
    低下速度は平均で0.1℃/分以上であり、前記第
    2の工程において前記金属溶液の温度を時間に対
    して略一定に保つことは、前記金属溶液の温度変
    化の絶対値を平均で0.1℃/分未満とすることで
    ある特許請求の範囲第1項又は第2項記載の化合
    物半導体の液相エピタキシヤル成長法。 4 前記化合物半導体が燐化ガリウム(GaP)で
    あり、前記金属溶液がガリウム(Ga)溶液であ
    り、前記基板が燐化ガリウム結晶である特許請求
    の範囲第1項又は第2項又は第3項記載の化合物
    半導体の液相エピタキシヤル成長法。 5 前記第1の結晶層の厚さが100μm以上であ
    り、前記第2の結晶層の厚さが前記第1の結晶層
    の厚さよりも小さいことを特徴とする特許請求の
    範囲第4項記載の化合物半導体エピタキシヤル成
    長法。
JP61281056A 1986-11-26 1986-11-26 化合物半導体の液相エピタキシヤル成長法 Granted JPS63133619A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0579919U (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 株式会社トーキン ベース

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JPH0579919U (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 株式会社トーキン ベース

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