JPH02968B2 - - Google Patents
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- JPH02968B2 JPH02968B2 JP57028594A JP2859482A JPH02968B2 JP H02968 B2 JPH02968 B2 JP H02968B2 JP 57028594 A JP57028594 A JP 57028594A JP 2859482 A JP2859482 A JP 2859482A JP H02968 B2 JPH02968 B2 JP H02968B2
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
Description
本発明は全ガゼインを或いはαs−ガゼイン及
び/又はβ−ガゼインを蛋白質分解酵素で分解し
て得られるポリペプチドから成る乳化剤に関す
る。 従来、エマルジヨンの製造には乳化剤として脂
肪酸モノグリセライド、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、卵黄、レシチン、アルギン酸、ゼラチン並び
にその他の蛋白質が用いられており、このほかに
プロセスチーズの製造ではリン酸塩(融解塩)も
乳化剤として用いられている。 しかし、一般的に使用されているモノグリセラ
イド系乳化剤は風味上の観点から食品エマルジヨ
ンの製造には適当でない。更に、蛋白質系乳化剤
は一般に乳化力が弱く、加うるに風味を損ねると
いう欠点がみられる。 なお蛋白質系乳化剤としてガゼインの部分加水
分解物が乳化剤として用いられることの報告(特
開昭54−95747号の第1頁)がみられるが、この
報告では特定な数のアミノ酸を有するペプチドそ
のものを乳化剤として用いることについては何ら
言及しておらず、また、ポリペプチドの乳化特性
についても何ら示唆していない。また、大豆蛋白
質の酵素分解物を乳化剤として用いることの報告
(特開昭55−39725号、特開昭56−26171号及び特
開昭56−42555号)もみられるが、該酵素分解物
は一般に風味が悪く、栄養化も必ずしも満足でき
るものではない。加うるに大豆蛋白質は比較的硬
質(rigid)であるため予め加熱或いはアルコー
ルによる変性処理を施さないと酵素作用を受けに
くいという欠点がある。 本発明は上述したごときに現状に鑑みてなされ
たものであつて、エマルジヨン製品の風味を損ね
ることがなく、栄養上の欠点もなく、且つ乳化安
定性、特に加熱時の乳化安定性の優れた乳化剤を
提供することを目的とする。 因みに、ここで言う“エマルジヨン”とは、水
中油型(O/W)、油中水型(W/O)の各エマ
ルジヨン及び二重エマルジヨンを意味するもので
あつて、O/Wエマルジヨンとしてはチーズ、ス
ープ類、ソース、クリーム、ジユース、マヨネー
ズ、ドレツシング、スプレツド等の食品のほかに
シヤンプー、化粧品、液状栄養剤等を例示し得、
またW/Oエマルジヨンとしてはマーガリン、バ
ター等の食品を例示し得る。 したがつて、本発明に係る乳化剤はこれらのエ
マルジヨン製品の製造に適用できるものである。 以下本発明を詳しく説明する。 本発明に係る乳化剤は、全ガゼイン或いはαs
−ガゼイン及び/又はβ−ガゼインに蛋白質分解
酵素を作用させて得られる反応混合物から、ゲル
濾過、イオン交換クロマグラフイー、高速液体ク
ロマグラフイー又は電気泳動等の一種以上を適用
して分離して得られる、5乃至50個のアミノ酸か
ら構成されるポリペプチドから成ることを特徴と
する。 本発明の乳化剤の調整に出発原料として用いら
れるガゼインは前述した大豆蛋白質とは異なり、
比較的ゆるやかな高次構造を有するため加熱或い
はアルコール処理という前処理を施すことなく、
生のままでも酵素分解を受け易い利点がある。 上記出発原料としての全ガゼインは全乳、脱脂乳
或いは脱脂乳のPHを4.6付近に調整して得られる
酸ガゼイン又は乳酸菌発酵して得られる乳酸ガゼ
インであり、αs−ガゼイン並びにβ−ガゼイン
は全ガゼインを例えば尿素法で分画して得られる
〔αs−ガゼインについてはZittle et al,J.Dairy
Sci.46、1183(1963)、β−ガゼインについては
Hipp et al、J.Am.Chem.Soc.74、4822(1952)
参照〕。 これらの原料において、酵素分解により得られ
るポリペプチドの分離及び精製の観点からすれば
全ガゼインから予め分画して得られるαs−ガゼ
イン及び/又はβ−ガゼインを用いることが好ま
しい。 本発明では全ガゼイン或はαs−ガゼイン及
び/又はβ−ガゼインを蛋白質分解酵素で分解し
て得られる、5〜50個のアミノ酸から構成される
ポリペプチドを乳化剤として利用するものである
が、ここで用いる蛋白質分解酵素は特に制限的で
なく広範囲の種類の酵素が使用可能であり、例え
ばキモシン、パパイン、ペプシン、プラスミン、
トリプシン、α−キモトリプシン、乳酸菌由来の
ペプチダーゼ等を包含する。 なお、上記酵素分解により得られるペプチドに
高い乳化力を付与させるにはそれの親水性と疎水
性のバランスが重要であり、したがつて、本発明
では従来の蛋白質の酵素分解物にみられるような
ランダムに酵素分解するものでなく、蛋白質分解
酵素として或る程度分解上特異性の高い酵素を用
いることが好ましい。このような酵素としてキモ
シン、ペプシン等を例示し得る。 本発明でこれらの蛋白質分解酵素を上記出発原
料に作用させる条件は、使用酵素の種類によつて
大きく異なるが、一般的にはαs−ガゼインの場
合では0.1〜20重量%濃度において該ガゼインに
対して1/2〜1/50000の酵素濃度でPH2〜12、反応
温度3〜60℃で1分〜1週間作用させる。例え
ば、酵素としてキモシン(レンネツト)及び出発
原料としてαs−ガゼインを用いるときには、αs
−ガゼインの濃度1.5重量%、レンネツト濃度0.4
重量%でPH6.4、30℃の温度にて3時間作用させ
るとよい。因みに、この酵素分解によりαs−ガ
ゼインの80%以上がN末端から23〜24個のアミノ
酸を有するポリペプチドと残余がαs−Iガゼイ
ンを生成する。なお、αs−ガゼインに蛋白質分
解酵素を作用させる場合の分解度は、簡便的には
TCA(トリクロル酢酸)に可溶な窒素量を定量す
ることにより測定できるが、より正確に測定する
にはHill et alによる電気泳動法〔J.Dairy
Res.41:147(1974)〕を適用して酵素分解反応混
合物の泳動パターンを解析するとよく、この測定
によりαs−ガゼインの何%がどのようなペプチ
ドに分解されたかを知ることが可能となる。 上記のより酵素分解して得られる反応混合物か
ら目的のポリペプチドを分離するにはゲル過、
イオン交換クロマグラフイ、高速液体クロマグラ
フイ、分離用電気泳動等の各手法を適用するとよ
く、又これらの手法を組合せてもよい。 本発明で用いるポリペプチドは上述のごとくし
て5乃至50個、好ましくは10乃至30個のアミノ酸
から構成されるものを分離したものであつて、親
水性基と疎水性基のバランスのとれたのが好まし
い。 すなわち、ポリペプチドの乳化力を高めるには
ポリペプチド内の親水性と疎水性のバランスが重
要であり、このバランスのとれた両親媒性構造を
ポリペプチドに付与するにはアミノ酸数を5乃至
50個にすることが必要である。換言すると、アミ
ノ酸数が5個より少なくても又50個より多くても
上記バランスがとりにくくなる。 このような親水性と疎水性の両親媒性を有する
ポリペプチドは公知の乳化剤と同様に疎水性基は
脂肪球と結合し、一方親水性基は水中に出て安定
なエマルジヨンを形成するようになる。 次に、本発明におけるポリペプチドの乳化性に
ついて述べる。 O/W型エマルジヨンであるチーズに対する乳
化性を例示的に示す。熟度4ケ月のチエダーチー
ズをチヨツパーで粉砕したものの1Kgに、後記実
施例に示すようにして調製したアミノ酸を23個
(又は24個)有するポリペプチドの乾燥粉末25g
を水180mlに溶解して加えた混合物を乳化釜に供
給して40℃で800rpmの回転数の撹拌で乳化を行
い、次いで加熱殺菌(90℃で30分間)して得られ
るプロセスチーズについて乳化安定性を調べた。 なお、比較としてポリペプチドの代りに従来か
ら乳化剤として用いられているリン酸塩(融解
塩)並びにソーダ・ガゼインを適用して同様にし
てプロセスチーズを得てそれらの乳化安定性も調
べた。 その結果、ポリペプチドを添加した場合は約3
分間の撹拌でチーズ中の脂肪は蛋白質−水相に均
一に分散して安定な乳化系が得られたが、ソー
ダ・ガゼインを添加したものではいくら撹拌を続
けても加温により分離した脂肪は蛋白質−水相に
分散せず、乳化しなかつた。また、リン酸塩を添
加した場合は約4分間の撹拌で乳化系が得られ
た。 次いで、ポリペプチドとリン酸塩をそれぞれ添
加して調整したチーズについて下記手法によりオ
イルオフ値を測定したところ下記のとおりであつ
た。 オイルオフ値の測定: 紙上にチーズ試料を置き30℃の恒温槽(湿度
90%)に24時間保持した後のチーズ試料における
脂肪の浸出面積/試料面積の値を測定値とする。この数
値 の小さいものが乳化安定性が良い。 オイルオフ値 ポリペプチド添加のチーズ 1.2 リン酸塩添加のチーズ 2.3 上記結果にみられるように、本発明によるポリ
ペプチドを乳化剤として用いて調整したプロセス
チーズの乳化安定性が従来法によるものに比し顕
著に優れている。 本発明の乳化剤は上述した乳脂のほかに種々の
油脂の乳化に適用でき、例えば植物油ではヤシ
油、サフラワー油、ヒマシ油、綿実油、コーン
油、パーム油、パーム核油、なたね油、大豆油、
ピーナツツ油、ヒマワリ油、オリーブ油、カカオ
バター等であり、動物油ではラード、ヘツト、マ
トン・タロー、鯨油等である。 本発明の乳化剤としてのポリペプチドをこれら
の油脂の乳化に用いるにはポリペプチドを水に溶
解し乳化操作前に油脂に添加し、高速乳化機のよ
うな乳化機を適用してエマルジヨンを形成する。
ポリペプチドの添加量は乳化すべき油脂の種類に
より異なるが通常は油脂に対して0.01乃至30重量
%の範囲でよい。例えばプロセスチーズの製造で
は原料のチーズが半硬質であるときは該チーズに
対して0.2〜30重量%、好ましくは1〜10重量%
の範囲である。 本発明によるポリペプチドを乳化剤として用い
て調製したエマルジヨンは前述したように乳化安
定性に優れており、特に熱に対する安定性が良好
であるので食品加工に応用する際殺菌工程でのエ
マルジヨンの破壊や相転換が生ぜず、又高温のエ
マルジヨンをそのまま容器等に充填可能なのでエ
マルジヨン食品の品質及び衛生の改善上特に好都
合である。 加うるに、ポリペプチドは相当量用いても製品
の風味に悪影響を与えることがなく、且つ栄養上
の欠点もなく、むしろ栄養強化になる利点があ
る。 以下に実施例を示す。 実施例 1 ポリペプチドの調製: αs−ガゼイン15gを0.1M酢酸緩衡液(PH6.4)
1に溶解し、30℃に加温した。得られる溶液に
レンネツト0.7mgを添加し、3時間反応させた後
80℃で10分間加熱してレンネツトを失活させた。
得られる反応液(酵素分解液)を室温まで冷却し
た後、ゲル濾過及びイオン交換クロマグラフイを
適用して該反応液から下記に示す一次構造を有す
るポリペプチド約2gを得た。 Arg−Pro−Lys−His−Pro−Ile−Lys−His
−Gln−Gly−Leu−Pro−Gln−Glu−Val−Leu
−Asn−Glu−Asn−Leu−Leu−Arg−Phe(−
Phe) 次に、このようにして得られたポリペプチドの
各種乳化食品に対する応用を例示する。 ポリペプチドのマーガリンに対する乳化性: 上記により得られたポリペプチドを乳化剤とし
て用い下記表1に示す配合のものをボテーターで
常法によりマーガリンを製造した。なお、比較と
して上記ポリペプチドに代えてモノグリセライド
及びレシチンを乳化剤として用い同様にしマーガ
リンを製造し、両方のマーガリンの乳化安定性を
調べた。
び/又はβ−ガゼインを蛋白質分解酵素で分解し
て得られるポリペプチドから成る乳化剤に関す
る。 従来、エマルジヨンの製造には乳化剤として脂
肪酸モノグリセライド、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、卵黄、レシチン、アルギン酸、ゼラチン並び
にその他の蛋白質が用いられており、このほかに
プロセスチーズの製造ではリン酸塩(融解塩)も
乳化剤として用いられている。 しかし、一般的に使用されているモノグリセラ
イド系乳化剤は風味上の観点から食品エマルジヨ
ンの製造には適当でない。更に、蛋白質系乳化剤
は一般に乳化力が弱く、加うるに風味を損ねると
いう欠点がみられる。 なお蛋白質系乳化剤としてガゼインの部分加水
分解物が乳化剤として用いられることの報告(特
開昭54−95747号の第1頁)がみられるが、この
報告では特定な数のアミノ酸を有するペプチドそ
のものを乳化剤として用いることについては何ら
言及しておらず、また、ポリペプチドの乳化特性
についても何ら示唆していない。また、大豆蛋白
質の酵素分解物を乳化剤として用いることの報告
(特開昭55−39725号、特開昭56−26171号及び特
開昭56−42555号)もみられるが、該酵素分解物
は一般に風味が悪く、栄養化も必ずしも満足でき
るものではない。加うるに大豆蛋白質は比較的硬
質(rigid)であるため予め加熱或いはアルコー
ルによる変性処理を施さないと酵素作用を受けに
くいという欠点がある。 本発明は上述したごときに現状に鑑みてなされ
たものであつて、エマルジヨン製品の風味を損ね
ることがなく、栄養上の欠点もなく、且つ乳化安
定性、特に加熱時の乳化安定性の優れた乳化剤を
提供することを目的とする。 因みに、ここで言う“エマルジヨン”とは、水
中油型(O/W)、油中水型(W/O)の各エマ
ルジヨン及び二重エマルジヨンを意味するもので
あつて、O/Wエマルジヨンとしてはチーズ、ス
ープ類、ソース、クリーム、ジユース、マヨネー
ズ、ドレツシング、スプレツド等の食品のほかに
シヤンプー、化粧品、液状栄養剤等を例示し得、
またW/Oエマルジヨンとしてはマーガリン、バ
ター等の食品を例示し得る。 したがつて、本発明に係る乳化剤はこれらのエ
マルジヨン製品の製造に適用できるものである。 以下本発明を詳しく説明する。 本発明に係る乳化剤は、全ガゼイン或いはαs
−ガゼイン及び/又はβ−ガゼインに蛋白質分解
酵素を作用させて得られる反応混合物から、ゲル
濾過、イオン交換クロマグラフイー、高速液体ク
ロマグラフイー又は電気泳動等の一種以上を適用
して分離して得られる、5乃至50個のアミノ酸か
ら構成されるポリペプチドから成ることを特徴と
する。 本発明の乳化剤の調整に出発原料として用いら
れるガゼインは前述した大豆蛋白質とは異なり、
比較的ゆるやかな高次構造を有するため加熱或い
はアルコール処理という前処理を施すことなく、
生のままでも酵素分解を受け易い利点がある。 上記出発原料としての全ガゼインは全乳、脱脂乳
或いは脱脂乳のPHを4.6付近に調整して得られる
酸ガゼイン又は乳酸菌発酵して得られる乳酸ガゼ
インであり、αs−ガゼイン並びにβ−ガゼイン
は全ガゼインを例えば尿素法で分画して得られる
〔αs−ガゼインについてはZittle et al,J.Dairy
Sci.46、1183(1963)、β−ガゼインについては
Hipp et al、J.Am.Chem.Soc.74、4822(1952)
参照〕。 これらの原料において、酵素分解により得られ
るポリペプチドの分離及び精製の観点からすれば
全ガゼインから予め分画して得られるαs−ガゼ
イン及び/又はβ−ガゼインを用いることが好ま
しい。 本発明では全ガゼイン或はαs−ガゼイン及
び/又はβ−ガゼインを蛋白質分解酵素で分解し
て得られる、5〜50個のアミノ酸から構成される
ポリペプチドを乳化剤として利用するものである
が、ここで用いる蛋白質分解酵素は特に制限的で
なく広範囲の種類の酵素が使用可能であり、例え
ばキモシン、パパイン、ペプシン、プラスミン、
トリプシン、α−キモトリプシン、乳酸菌由来の
ペプチダーゼ等を包含する。 なお、上記酵素分解により得られるペプチドに
高い乳化力を付与させるにはそれの親水性と疎水
性のバランスが重要であり、したがつて、本発明
では従来の蛋白質の酵素分解物にみられるような
ランダムに酵素分解するものでなく、蛋白質分解
酵素として或る程度分解上特異性の高い酵素を用
いることが好ましい。このような酵素としてキモ
シン、ペプシン等を例示し得る。 本発明でこれらの蛋白質分解酵素を上記出発原
料に作用させる条件は、使用酵素の種類によつて
大きく異なるが、一般的にはαs−ガゼインの場
合では0.1〜20重量%濃度において該ガゼインに
対して1/2〜1/50000の酵素濃度でPH2〜12、反応
温度3〜60℃で1分〜1週間作用させる。例え
ば、酵素としてキモシン(レンネツト)及び出発
原料としてαs−ガゼインを用いるときには、αs
−ガゼインの濃度1.5重量%、レンネツト濃度0.4
重量%でPH6.4、30℃の温度にて3時間作用させ
るとよい。因みに、この酵素分解によりαs−ガ
ゼインの80%以上がN末端から23〜24個のアミノ
酸を有するポリペプチドと残余がαs−Iガゼイ
ンを生成する。なお、αs−ガゼインに蛋白質分
解酵素を作用させる場合の分解度は、簡便的には
TCA(トリクロル酢酸)に可溶な窒素量を定量す
ることにより測定できるが、より正確に測定する
にはHill et alによる電気泳動法〔J.Dairy
Res.41:147(1974)〕を適用して酵素分解反応混
合物の泳動パターンを解析するとよく、この測定
によりαs−ガゼインの何%がどのようなペプチ
ドに分解されたかを知ることが可能となる。 上記のより酵素分解して得られる反応混合物か
ら目的のポリペプチドを分離するにはゲル過、
イオン交換クロマグラフイ、高速液体クロマグラ
フイ、分離用電気泳動等の各手法を適用するとよ
く、又これらの手法を組合せてもよい。 本発明で用いるポリペプチドは上述のごとくし
て5乃至50個、好ましくは10乃至30個のアミノ酸
から構成されるものを分離したものであつて、親
水性基と疎水性基のバランスのとれたのが好まし
い。 すなわち、ポリペプチドの乳化力を高めるには
ポリペプチド内の親水性と疎水性のバランスが重
要であり、このバランスのとれた両親媒性構造を
ポリペプチドに付与するにはアミノ酸数を5乃至
50個にすることが必要である。換言すると、アミ
ノ酸数が5個より少なくても又50個より多くても
上記バランスがとりにくくなる。 このような親水性と疎水性の両親媒性を有する
ポリペプチドは公知の乳化剤と同様に疎水性基は
脂肪球と結合し、一方親水性基は水中に出て安定
なエマルジヨンを形成するようになる。 次に、本発明におけるポリペプチドの乳化性に
ついて述べる。 O/W型エマルジヨンであるチーズに対する乳
化性を例示的に示す。熟度4ケ月のチエダーチー
ズをチヨツパーで粉砕したものの1Kgに、後記実
施例に示すようにして調製したアミノ酸を23個
(又は24個)有するポリペプチドの乾燥粉末25g
を水180mlに溶解して加えた混合物を乳化釜に供
給して40℃で800rpmの回転数の撹拌で乳化を行
い、次いで加熱殺菌(90℃で30分間)して得られ
るプロセスチーズについて乳化安定性を調べた。 なお、比較としてポリペプチドの代りに従来か
ら乳化剤として用いられているリン酸塩(融解
塩)並びにソーダ・ガゼインを適用して同様にし
てプロセスチーズを得てそれらの乳化安定性も調
べた。 その結果、ポリペプチドを添加した場合は約3
分間の撹拌でチーズ中の脂肪は蛋白質−水相に均
一に分散して安定な乳化系が得られたが、ソー
ダ・ガゼインを添加したものではいくら撹拌を続
けても加温により分離した脂肪は蛋白質−水相に
分散せず、乳化しなかつた。また、リン酸塩を添
加した場合は約4分間の撹拌で乳化系が得られ
た。 次いで、ポリペプチドとリン酸塩をそれぞれ添
加して調整したチーズについて下記手法によりオ
イルオフ値を測定したところ下記のとおりであつ
た。 オイルオフ値の測定: 紙上にチーズ試料を置き30℃の恒温槽(湿度
90%)に24時間保持した後のチーズ試料における
脂肪の浸出面積/試料面積の値を測定値とする。この数
値 の小さいものが乳化安定性が良い。 オイルオフ値 ポリペプチド添加のチーズ 1.2 リン酸塩添加のチーズ 2.3 上記結果にみられるように、本発明によるポリ
ペプチドを乳化剤として用いて調整したプロセス
チーズの乳化安定性が従来法によるものに比し顕
著に優れている。 本発明の乳化剤は上述した乳脂のほかに種々の
油脂の乳化に適用でき、例えば植物油ではヤシ
油、サフラワー油、ヒマシ油、綿実油、コーン
油、パーム油、パーム核油、なたね油、大豆油、
ピーナツツ油、ヒマワリ油、オリーブ油、カカオ
バター等であり、動物油ではラード、ヘツト、マ
トン・タロー、鯨油等である。 本発明の乳化剤としてのポリペプチドをこれら
の油脂の乳化に用いるにはポリペプチドを水に溶
解し乳化操作前に油脂に添加し、高速乳化機のよ
うな乳化機を適用してエマルジヨンを形成する。
ポリペプチドの添加量は乳化すべき油脂の種類に
より異なるが通常は油脂に対して0.01乃至30重量
%の範囲でよい。例えばプロセスチーズの製造で
は原料のチーズが半硬質であるときは該チーズに
対して0.2〜30重量%、好ましくは1〜10重量%
の範囲である。 本発明によるポリペプチドを乳化剤として用い
て調製したエマルジヨンは前述したように乳化安
定性に優れており、特に熱に対する安定性が良好
であるので食品加工に応用する際殺菌工程でのエ
マルジヨンの破壊や相転換が生ぜず、又高温のエ
マルジヨンをそのまま容器等に充填可能なのでエ
マルジヨン食品の品質及び衛生の改善上特に好都
合である。 加うるに、ポリペプチドは相当量用いても製品
の風味に悪影響を与えることがなく、且つ栄養上
の欠点もなく、むしろ栄養強化になる利点があ
る。 以下に実施例を示す。 実施例 1 ポリペプチドの調製: αs−ガゼイン15gを0.1M酢酸緩衡液(PH6.4)
1に溶解し、30℃に加温した。得られる溶液に
レンネツト0.7mgを添加し、3時間反応させた後
80℃で10分間加熱してレンネツトを失活させた。
得られる反応液(酵素分解液)を室温まで冷却し
た後、ゲル濾過及びイオン交換クロマグラフイを
適用して該反応液から下記に示す一次構造を有す
るポリペプチド約2gを得た。 Arg−Pro−Lys−His−Pro−Ile−Lys−His
−Gln−Gly−Leu−Pro−Gln−Glu−Val−Leu
−Asn−Glu−Asn−Leu−Leu−Arg−Phe(−
Phe) 次に、このようにして得られたポリペプチドの
各種乳化食品に対する応用を例示する。 ポリペプチドのマーガリンに対する乳化性: 上記により得られたポリペプチドを乳化剤とし
て用い下記表1に示す配合のものをボテーターで
常法によりマーガリンを製造した。なお、比較と
して上記ポリペプチドに代えてモノグリセライド
及びレシチンを乳化剤として用い同様にしマーガ
リンを製造し、両方のマーガリンの乳化安定性を
調べた。
【表】
【表】
上記両マーガリンについて分散状態の水滴の平
均径を顕微鏡で測定した結果は下記のとおりであ
る。 本 発 明 1.9μ 比 較 例 4.3μ 上記水滴の平均径はマーガリンの乳化安定性の
状態を示すものであつて径の値が小さいほど乳化
安定性が良い。 ポリペプチドのクリームに対する乳化性: 上記により得られたポリペプチド1重量%を乳
化剤として用い下記に示す配合のクリームを下記
手順により製造した。また、比較として乳化剤無
添加のもの、ポリペプチドに代えてソーダ・ガゼ
イン(Na−casein)1重量%並びにシヨ糖脂肪
酸エステル(DKF160)0.4重量%をそれぞれ用
いて同様にしてクリームを製造した。 クリームの配合: サラダ油 34(重量%) 脱脂粉乳 4 水 66 クリームの製造手順: 上記配合の脱脂粉乳を各乳化剤とともに水に分
散し、60℃に加温し、これに60℃に加温したサラ
ダ油を加えた混合物を、ポリトロンを用いて
1000rpmの回転数で撹拌してクリームを形成し
た。得られた各クリームについて油滴の大きさを
顕微鏡下に観察して乳化状態を調べた。結果は表
2に示すとおりである。
均径を顕微鏡で測定した結果は下記のとおりであ
る。 本 発 明 1.9μ 比 較 例 4.3μ 上記水滴の平均径はマーガリンの乳化安定性の
状態を示すものであつて径の値が小さいほど乳化
安定性が良い。 ポリペプチドのクリームに対する乳化性: 上記により得られたポリペプチド1重量%を乳
化剤として用い下記に示す配合のクリームを下記
手順により製造した。また、比較として乳化剤無
添加のもの、ポリペプチドに代えてソーダ・ガゼ
イン(Na−casein)1重量%並びにシヨ糖脂肪
酸エステル(DKF160)0.4重量%をそれぞれ用
いて同様にしてクリームを製造した。 クリームの配合: サラダ油 34(重量%) 脱脂粉乳 4 水 66 クリームの製造手順: 上記配合の脱脂粉乳を各乳化剤とともに水に分
散し、60℃に加温し、これに60℃に加温したサラ
ダ油を加えた混合物を、ポリトロンを用いて
1000rpmの回転数で撹拌してクリームを形成し
た。得られた各クリームについて油滴の大きさを
顕微鏡下に観察して乳化状態を調べた。結果は表
2に示すとおりである。
【表】
表2に見られるように、ソーダ・ガゼインを用
いたものでは油滴の大きさは乳化剤無添加のもの
と同様に大きくて乳化状態が悪いが、本発明によ
るポリペプチドを用いたものでは、現在用いられ
ているシヨ糖脂肪酸エステルの場合に匹敵するほ
ど油滴が小さく乳化状態が良好である。 ポリペプチドのチーズ様製品に対する乳化
性: ナチユラルチーズにバターオイルを加えてチー
ズ様製品を製造する場合におけるポリペプチドの
乳化性を下記により調べた。 下記に示す組成の配合物にポリペプチドの1.5
%溶液29重量%並びに3.8%溶液23重量%をそれ
ぞれに加えて、40℃でフードカツターを用いて約
2000rpmで撹拌して乳化し、得られる乳化物の乳
化状態を調べた。 原料配合物の組成: 脂肪 68(重量%) ナチユラルチーズ由来の脂肪13重量% バターオイル由来の脂肪55重量% 蛋白 13 灰分 2.3 その他 0.5 水 16.2 結果は、ポリペプチドの1.5%溶液29重量%を
加えて乳化したものでは乳化物の脂肪球の大きさ
は2.4μであり、ポリペプチドの3.8%溶液23重量
%加えて乳化したものでは1.9μであつた。 なお、ポリペプチドを添加しない対照ではバタ
ーオイルが分離して乳化物は得られなかつた。 実施例 2 ポリペプチドの調製: β−ガゼイン20gをPH6.4の0.01Mりん酸緩衝
液1に溶解し、これにペプシン0.4gを添加し
て37℃10時間反応させた。塩酸でPHを4.6に調整
した結果、沈澱物を生じたため、これを遠心分離
して除いた。上澄液のPHを水酸化ナトリウムで
7.8に調整後、トリプシン10mgを添加し、37℃で
さらに10時間反応させた。 次いで、80℃10分間加熱して酵素を失活させた
後、室温まで冷却した。得られた分解液をDEAE
−セフアセルカラムに通液し、食塩の濃度勾配に
よるイオン交換クロマトを行い、下記に示す構造
を有するポリペプチドを含むフラクシヨンを得
た。 Val−Leu−Pro−Val−Pro−Glu−Lys 尚、アミノ酸分析よりペプチド濃度を測定した
結果、上記ペプチドの濃度は0.02%であつた。 乳化活性の測定: 上記ポリペプチドを含むフラクシヨンを70℃に
て減圧濃縮し2%濃度とした後に、塩酸でPHを3
に調整した。これにより大豆油を最終20%となる
ように加え、高速ホモゲナイザー(ポリトロン)
を用い、最高回転数にて3分間均質化した。直ち
に、0.1%SDS溶液で希釈し、500nmにおける濁
度を求め、乳化活性(m2/g)で表わした。乳化
活性は脂肪球が均一に分散されている程高い値を
示す。尚、比較例として上記ポリペプチドの代り
に未分解のβ−ガゼインを用いた。PH3における
乳化活性は、未分解β−ガゼインでは7.3m2/g
であつたのに対し、ポリペプチドでは10.4m2/g
であり、酸性下ですぐれた乳化能を有していた。 実施例 3 ポリペプチドの調製: 乳酸ガゼイン1Kgを水10に分散させ、水酸化
ナトリウムでPHを6.4に調整しつつ溶解した。こ
れにキモシン7gを加え、42℃にて10分間反応さ
せた後、CaCl2を70mMとなるように加えた。生
じたカードを除去して得た上澄液8を70℃30分
間加熱してキモシンを失活させた後、15℃に冷却
した。 次いで、これに塩酸を加えPHを2に調整し、ペ
プシン1gを加え、20分間反応させた。水酸化ナ
トリウムでPHを7に戻した後、80℃にて10分間加
熱し、酸素を失活させた。液量が2になるまで
70℃にて減圧濃縮し、Q−セフアロ−スカラムに
通液した。食塩の濃度勾配によるイオン交換クロ
マトを行い、溶出液をセフアデツクスG−15によ
るゲル濾過で脱塩し、凍結乾燥した。こおように
して下に示す構造を有するポリペプチド8gを得
た。 Met−Ala−Ile−Pro−Pro−Lys−Lys−Asn
−Gln−Asp−Lys−Thr−Glu−Ile−Pro−Thr
−Ile−Asn−Thr−Ile−Ala−Ser−Gly−Glu−
Pro−Thr−Ser−Thr−Pro−Thr−Ile−Glu−
Ala−Val−Glu−Ser−Thr−Val−Ala−Thr−
Leu−Glu−Ala−Ser−Pro−Glu−Val ポリペプチドのドレツシングに対する安定性: 上記により得られたポリペプチドを乳化剤とし
て用い、表2に示す配合でドレツシングを試作
し、その乳化安定性を調べた。尚、比較例として
ポリペプチドの代りに全ガゼインを配合した。 表 3 重量% 水 27.1 食酢 6.5 コーンスターチ 3.1 食塩 1.0 砂糖 6.2 調味料 0.6 ポリペプチド 5.5 菜種油 50 計 100 表3に示す配合のうち菜種油を加えていない水
溶液を90℃に加熱後、室温に冷却し、ホモミキサ
ーで均質化した。次いで、これに菜種油をゆつく
り滴下し、再度均質化した。これを60℃の温湯中
で1時間インキユベートし、2800xgで10分間遠心
分離した。分離した湯は捨てた。乳化安定性は、 (遠心分離後の重量)/(遠心前の重量)% として表わした。全ガゼインでは87.4%であつた
のに対し上記ポリペプチドでは94.2%であつた。
いたものでは油滴の大きさは乳化剤無添加のもの
と同様に大きくて乳化状態が悪いが、本発明によ
るポリペプチドを用いたものでは、現在用いられ
ているシヨ糖脂肪酸エステルの場合に匹敵するほ
ど油滴が小さく乳化状態が良好である。 ポリペプチドのチーズ様製品に対する乳化
性: ナチユラルチーズにバターオイルを加えてチー
ズ様製品を製造する場合におけるポリペプチドの
乳化性を下記により調べた。 下記に示す組成の配合物にポリペプチドの1.5
%溶液29重量%並びに3.8%溶液23重量%をそれ
ぞれに加えて、40℃でフードカツターを用いて約
2000rpmで撹拌して乳化し、得られる乳化物の乳
化状態を調べた。 原料配合物の組成: 脂肪 68(重量%) ナチユラルチーズ由来の脂肪13重量% バターオイル由来の脂肪55重量% 蛋白 13 灰分 2.3 その他 0.5 水 16.2 結果は、ポリペプチドの1.5%溶液29重量%を
加えて乳化したものでは乳化物の脂肪球の大きさ
は2.4μであり、ポリペプチドの3.8%溶液23重量
%加えて乳化したものでは1.9μであつた。 なお、ポリペプチドを添加しない対照ではバタ
ーオイルが分離して乳化物は得られなかつた。 実施例 2 ポリペプチドの調製: β−ガゼイン20gをPH6.4の0.01Mりん酸緩衝
液1に溶解し、これにペプシン0.4gを添加し
て37℃10時間反応させた。塩酸でPHを4.6に調整
した結果、沈澱物を生じたため、これを遠心分離
して除いた。上澄液のPHを水酸化ナトリウムで
7.8に調整後、トリプシン10mgを添加し、37℃で
さらに10時間反応させた。 次いで、80℃10分間加熱して酵素を失活させた
後、室温まで冷却した。得られた分解液をDEAE
−セフアセルカラムに通液し、食塩の濃度勾配に
よるイオン交換クロマトを行い、下記に示す構造
を有するポリペプチドを含むフラクシヨンを得
た。 Val−Leu−Pro−Val−Pro−Glu−Lys 尚、アミノ酸分析よりペプチド濃度を測定した
結果、上記ペプチドの濃度は0.02%であつた。 乳化活性の測定: 上記ポリペプチドを含むフラクシヨンを70℃に
て減圧濃縮し2%濃度とした後に、塩酸でPHを3
に調整した。これにより大豆油を最終20%となる
ように加え、高速ホモゲナイザー(ポリトロン)
を用い、最高回転数にて3分間均質化した。直ち
に、0.1%SDS溶液で希釈し、500nmにおける濁
度を求め、乳化活性(m2/g)で表わした。乳化
活性は脂肪球が均一に分散されている程高い値を
示す。尚、比較例として上記ポリペプチドの代り
に未分解のβ−ガゼインを用いた。PH3における
乳化活性は、未分解β−ガゼインでは7.3m2/g
であつたのに対し、ポリペプチドでは10.4m2/g
であり、酸性下ですぐれた乳化能を有していた。 実施例 3 ポリペプチドの調製: 乳酸ガゼイン1Kgを水10に分散させ、水酸化
ナトリウムでPHを6.4に調整しつつ溶解した。こ
れにキモシン7gを加え、42℃にて10分間反応さ
せた後、CaCl2を70mMとなるように加えた。生
じたカードを除去して得た上澄液8を70℃30分
間加熱してキモシンを失活させた後、15℃に冷却
した。 次いで、これに塩酸を加えPHを2に調整し、ペ
プシン1gを加え、20分間反応させた。水酸化ナ
トリウムでPHを7に戻した後、80℃にて10分間加
熱し、酸素を失活させた。液量が2になるまで
70℃にて減圧濃縮し、Q−セフアロ−スカラムに
通液した。食塩の濃度勾配によるイオン交換クロ
マトを行い、溶出液をセフアデツクスG−15によ
るゲル濾過で脱塩し、凍結乾燥した。こおように
して下に示す構造を有するポリペプチド8gを得
た。 Met−Ala−Ile−Pro−Pro−Lys−Lys−Asn
−Gln−Asp−Lys−Thr−Glu−Ile−Pro−Thr
−Ile−Asn−Thr−Ile−Ala−Ser−Gly−Glu−
Pro−Thr−Ser−Thr−Pro−Thr−Ile−Glu−
Ala−Val−Glu−Ser−Thr−Val−Ala−Thr−
Leu−Glu−Ala−Ser−Pro−Glu−Val ポリペプチドのドレツシングに対する安定性: 上記により得られたポリペプチドを乳化剤とし
て用い、表2に示す配合でドレツシングを試作
し、その乳化安定性を調べた。尚、比較例として
ポリペプチドの代りに全ガゼインを配合した。 表 3 重量% 水 27.1 食酢 6.5 コーンスターチ 3.1 食塩 1.0 砂糖 6.2 調味料 0.6 ポリペプチド 5.5 菜種油 50 計 100 表3に示す配合のうち菜種油を加えていない水
溶液を90℃に加熱後、室温に冷却し、ホモミキサ
ーで均質化した。次いで、これに菜種油をゆつく
り滴下し、再度均質化した。これを60℃の温湯中
で1時間インキユベートし、2800xgで10分間遠心
分離した。分離した湯は捨てた。乳化安定性は、 (遠心分離後の重量)/(遠心前の重量)% として表わした。全ガゼインでは87.4%であつた
のに対し上記ポリペプチドでは94.2%であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 全ガゼインに蛋白質分解酵素を作用させて得
られる反応混合物から、ゲル濾過、イオン交換ク
ロマトグラフイー、高速液体クロマトグラフイー
又は電気泳動の一種以上を用いて分離して得られ
る5乃至50個のアミノ酸から構成されるポリペプ
チドから成る乳化剤。 2 αs−ガゼイン及び/又はβ−ガゼインに蛋
白質分解酵素を作用させて得られる反応混合物か
ら、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフイー、
高速液体クロマトグラフイー又は電気泳動の一種
以上を用いて分離して得られる5乃至50個のアミ
ノ酸から構成されるポリペプチドから成る乳化
剤。 3 ポリペプチドが10乃至30個のアミノ酸から構
成される特許請求の範囲第1項又は第2項のいず
れかに記載の乳化剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57028594A JPS58174232A (ja) | 1982-02-24 | 1982-02-24 | ポリペプチド乳化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57028594A JPS58174232A (ja) | 1982-02-24 | 1982-02-24 | ポリペプチド乳化剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58174232A JPS58174232A (ja) | 1983-10-13 |
| JPH02968B2 true JPH02968B2 (ja) | 1990-01-10 |
Family
ID=12252912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57028594A Granted JPS58174232A (ja) | 1982-02-24 | 1982-02-24 | ポリペプチド乳化剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58174232A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011108633A1 (ja) | 2010-03-04 | 2011-09-09 | 味の素株式会社 | コーヒーホワイトナー、その製造方法及び飲料の製造方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2018356571B2 (en) * | 2017-10-26 | 2021-06-10 | Louis Dreyfus Company Ingredients Gmbh | Protein hydrolysates as emulsifier for baked goods |
-
1982
- 1982-02-24 JP JP57028594A patent/JPS58174232A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011108633A1 (ja) | 2010-03-04 | 2011-09-09 | 味の素株式会社 | コーヒーホワイトナー、その製造方法及び飲料の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58174232A (ja) | 1983-10-13 |
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