JPH0319231B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0319231B2 JPH0319231B2 JP22570282A JP22570282A JPH0319231B2 JP H0319231 B2 JPH0319231 B2 JP H0319231B2 JP 22570282 A JP22570282 A JP 22570282A JP 22570282 A JP22570282 A JP 22570282A JP H0319231 B2 JPH0319231 B2 JP H0319231B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trans
- epoxysuccinic acid
- acid
- arginine
- epoxysuccinic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Epoxy Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はD,L−トランス−エポキシコハク酸
の光学分割法に関する。
の光学分割法に関する。
筋ジストロフイー、心筋梗塞その他の筋疾患の
治療に有効なE−64(特公昭54−8759号、特開昭
52−19652号)およびその誘導体はトランス−エ
ポキシコハク酸の光学活性体から誘導することが
できるが、この光学活性体を大量かつ安価に得る
ことは難しく、D,L−トランス−エポキシコハ
ク酸の工業的光学分割法はまだ確立していない。
治療に有効なE−64(特公昭54−8759号、特開昭
52−19652号)およびその誘導体はトランス−エ
ポキシコハク酸の光学活性体から誘導することが
できるが、この光学活性体を大量かつ安価に得る
ことは難しく、D,L−トランス−エポキシコハ
ク酸の工業的光学分割法はまだ確立していない。
ラセミ体の酸から光学活性の酸を得るには、ラ
セミ体の酸に光学活性の塩基を作用させてジアス
テレオマーを形成させ、溶解度の差を利用して分
別し、光学分割を行なう。光学活性の塩基として
は、(−)ストリキニン、(−)ブルシン、(+)
シンコニン、(−)キニン、(−)エフエドリンな
どのアルカロイドを利用するのが普通である。
セミ体の酸に光学活性の塩基を作用させてジアス
テレオマーを形成させ、溶解度の差を利用して分
別し、光学分割を行なう。光学活性の塩基として
は、(−)ストリキニン、(−)ブルシン、(+)
シンコニン、(−)キニン、(−)エフエドリンな
どのアルカロイドを利用するのが普通である。
D,L−トランス−エポキシコハク酸について
も、(−)モルヒネや(−)エフエドリンなどの
アルカロイド系のアミンを用いて光学分割する事
例が報告されているが、モルヒネやエフエドリン
は麻薬や覚醒剤の原料であつて、高価であるばか
りでなく取扱上きわめて制約の多い薬剤であるか
ら、これを大量に使用してD,L−トランスエポ
キシコハク酸を工業的規模で光学分割することは
実際上実施不可能である。
も、(−)モルヒネや(−)エフエドリンなどの
アルカロイド系のアミンを用いて光学分割する事
例が報告されているが、モルヒネやエフエドリン
は麻薬や覚醒剤の原料であつて、高価であるばか
りでなく取扱上きわめて制約の多い薬剤であるか
ら、これを大量に使用してD,L−トランスエポ
キシコハク酸を工業的規模で光学分割することは
実際上実施不可能である。
本発明者らは、アルカロイドに代る、D,L−
トランス−エポキシコハク酸の安価な工業用光学
分割剤を得るべく鋭意研究をしたが、トランス−
エポキシコハク酸にはカルボキシル基が2個ある
ので、ほとんどの光学活性塩基はジアステレオマ
ーを形成するのにトランス−エポキシコハク酸1
分子に塩基2分子を必要とし、コストの増大を招
くため安価な工業用光学分割剤として不適当であ
つた。
トランス−エポキシコハク酸の安価な工業用光学
分割剤を得るべく鋭意研究をしたが、トランス−
エポキシコハク酸にはカルボキシル基が2個ある
ので、ほとんどの光学活性塩基はジアステレオマ
ーを形成するのにトランス−エポキシコハク酸1
分子に塩基2分子を必要とし、コストの増大を招
くため安価な工業用光学分割剤として不適当であ
つた。
また、光学分割剤として常用されている塩基で
あつても、必ずしもD,L−トランス−エポキシ
コハク酸の光学分割剤とはなり得ず、たとえば常
用の塩基性アミノ酸系光学分割剤として知られて
いるL−リジンでは、トランス−エポキシコハク
酸とのジアステレオマーを分別するに至らなかつ
た。
あつても、必ずしもD,L−トランス−エポキシ
コハク酸の光学分割剤とはなり得ず、たとえば常
用の塩基性アミノ酸系光学分割剤として知られて
いるL−リジンでは、トランス−エポキシコハク
酸とのジアステレオマーを分別するに至らなかつ
た。
本発明者らは更に研究を重ねた結果、L−アル
ギニンは、その1分子がトランス−エポキシコハ
ク酸1分子とジアステレオマーを形成し、このジ
アステレオマーは効率よく分別結晶することがで
きることを見出し、本発明を完成した。
ギニンは、その1分子がトランス−エポキシコハ
ク酸1分子とジアステレオマーを形成し、このジ
アステレオマーは効率よく分別結晶することがで
きることを見出し、本発明を完成した。
本発明の方法は、D,L−トランス−エポキシ
コハク酸にL−アルギニンを反応させて分別結晶
することを特徴とするD,L−トランス−エポキ
シコハク酸の光学分割法である。
コハク酸にL−アルギニンを反応させて分別結晶
することを特徴とするD,L−トランス−エポキ
シコハク酸の光学分割法である。
本発明の方法は次のようにして実施することが
できる。すなわち、D,L−トランス−エポキシ
コハク酸を、有機溶媒、好ましくはメタノールに
溶解し、これに等モルもしくはやや過剰のL−ア
ルギニンを含む水溶液を加えて、析出した結晶を
別する。別した結晶を水に溶解し、鉱酸にて
PH1〜2に調整後、有機溶媒で抽出し得られる粗
結晶を再結晶する事によりL−トランス−エポキ
シコハク酸を得る。また、前記別の際の液を
減圧濃縮し、その残渣を前記L−トランス−エポ
キシコハク酸の場合と同様に処理してD−トラン
ス−エポキシコハク酸を得る。
できる。すなわち、D,L−トランス−エポキシ
コハク酸を、有機溶媒、好ましくはメタノールに
溶解し、これに等モルもしくはやや過剰のL−ア
ルギニンを含む水溶液を加えて、析出した結晶を
別する。別した結晶を水に溶解し、鉱酸にて
PH1〜2に調整後、有機溶媒で抽出し得られる粗
結晶を再結晶する事によりL−トランス−エポキ
シコハク酸を得る。また、前記別の際の液を
減圧濃縮し、その残渣を前記L−トランス−エポ
キシコハク酸の場合と同様に処理してD−トラン
ス−エポキシコハク酸を得る。
本発明において使用するL−アルギニンは、入
手が容易で安価であり、市販品でも十分な純度が
あり、なんら処理を施すことなくそのまま光学分
割剤として使用することができる。
手が容易で安価であり、市販品でも十分な純度が
あり、なんら処理を施すことなくそのまま光学分
割剤として使用することができる。
また、L−アルギニンは、その1分子がトラン
ス−エポキシコハク酸1分子とジアステレオマー
を形成するので、その使用量が少なくてすみ、
D,L−トランス−エポキシコハク酸の工業用分
割剤として極めてすぐれている。
ス−エポキシコハク酸1分子とジアステレオマー
を形成するので、その使用量が少なくてすみ、
D,L−トランス−エポキシコハク酸の工業用分
割剤として極めてすぐれている。
従つて、本発明の方法は、L−アルギニンを利
用することによりD,L−トランス−エポキシコ
ハク酸の光学分割を、工業的規模で効率よく低コ
ストで実施することを可能にするものである。
用することによりD,L−トランス−エポキシコ
ハク酸の光学分割を、工業的規模で効率よく低コ
ストで実施することを可能にするものである。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。
る。
実施例
(1) D,L−トランス−エポキシコハク酸66.05
gをメタノール1000mlに溶解し、50℃に加温
下、撹拌しながら、これにL−アルギニン87.1
gを水250mlに溶解させた溶液を加えた。これ
を室温で一夜放置し、析出した結晶を取して
少量のメタノールで洗浄し、針状結晶のL−ト
ランス−エポキシコハク酸−L−アルギニン塩
73.1g(収率95.5%)を得た。
gをメタノール1000mlに溶解し、50℃に加温
下、撹拌しながら、これにL−アルギニン87.1
gを水250mlに溶解させた溶液を加えた。これ
を室温で一夜放置し、析出した結晶を取して
少量のメタノールで洗浄し、針状結晶のL−ト
ランス−エポキシコハク酸−L−アルギニン塩
73.1g(収率95.5%)を得た。
m.p.181〜183℃
〔α〕26 D=+51.6゜(C=1.02、水)
(2) 前記(1)項で得たL−トランス−エポキシコハ
ク酸−L−アルギニン塩を氷水に溶解し、冷却
した3規定硫酸でそのPHを1〜2に調整し、こ
れに塩化ナトリウムを加えて飽和させた後、ア
セトン−酢酸エチル(容量比7:3)の混液で
抽出した。
ク酸−L−アルギニン塩を氷水に溶解し、冷却
した3規定硫酸でそのPHを1〜2に調整し、こ
れに塩化ナトリウムを加えて飽和させた後、ア
セトン−酢酸エチル(容量比7:3)の混液で
抽出した。
有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去して得た粗結晶をジオキサン−2−ヘキサン
(容量比95:5)の混液から再結晶して針状結
晶のL−トランス−エポキシコハク酸20.9g
(通算収率63.3%)を得た。
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去して得た粗結晶をジオキサン−2−ヘキサン
(容量比95:5)の混液から再結晶して針状結
晶のL−トランス−エポキシコハク酸20.9g
(通算収率63.3%)を得た。
m.p.178〜180℃
〔α〕26 D=+122.2゜(C=1.01、エタノール)
(3) 前記(1)項でL−トランス−エポキシコハク酸
−L−アルギニン塩を取した後の液を減圧
濃縮し、得られた残渣を氷水に溶解し、冷却し
た3規定硫酸でそのPHを1〜2に調整し、これ
に塩化ナトリウムを加えて飽和させた後、アセ
トン−酢酸エチル(容量比7:3)の混液で抽
出した。
−L−アルギニン塩を取した後の液を減圧
濃縮し、得られた残渣を氷水に溶解し、冷却し
た3規定硫酸でそのPHを1〜2に調整し、これ
に塩化ナトリウムを加えて飽和させた後、アセ
トン−酢酸エチル(容量比7:3)の混液で抽
出した。
有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去して得た粗結晶をジオキサン−n−ヘキサン
(容量比95:5)の混液からくり返して再結晶
し、針状結晶のD.トランス−エポキシコハク
酸15.3g(通算収率46.3%)を得た。
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去して得た粗結晶をジオキサン−n−ヘキサン
(容量比95:5)の混液からくり返して再結晶
し、針状結晶のD.トランス−エポキシコハク
酸15.3g(通算収率46.3%)を得た。
m.p.178〜180℃
〔α〕26 D=−122.1゜(C=1.02、エタノール)
Claims (1)
- 1 D,L−トランス−エポキシコハク酸にL−
アルギニンを反応させて分別結晶することを特徴
とするD,L−トランス−エポキシコハク酸の光
学分割法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57225702A JPS59116279A (ja) | 1982-12-22 | 1982-12-22 | D,l−トランス−エポキシコハク酸の光学分割法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57225702A JPS59116279A (ja) | 1982-12-22 | 1982-12-22 | D,l−トランス−エポキシコハク酸の光学分割法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59116279A JPS59116279A (ja) | 1984-07-05 |
| JPH0319231B2 true JPH0319231B2 (ja) | 1991-03-14 |
Family
ID=16833455
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57225702A Granted JPS59116279A (ja) | 1982-12-22 | 1982-12-22 | D,l−トランス−エポキシコハク酸の光学分割法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59116279A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009132621A (ja) * | 2006-03-13 | 2009-06-18 | Ajinomoto Co Inc | シクロプロピルアミド化合物の製造方法 |
-
1982
- 1982-12-22 JP JP57225702A patent/JPS59116279A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59116279A (ja) | 1984-07-05 |
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