JPH0321158B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0321158B2 JPH0321158B2 JP17244282A JP17244282A JPH0321158B2 JP H0321158 B2 JPH0321158 B2 JP H0321158B2 JP 17244282 A JP17244282 A JP 17244282A JP 17244282 A JP17244282 A JP 17244282A JP H0321158 B2 JPH0321158 B2 JP H0321158B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- culture
- neoviridoglysein
- hyphae
- antibiotic
- strain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
本発明は、抗生物質ネオビリドグリゼインの
新規な製造方法に関し、更に詳しくは、式 式中、Rは水素原子又は水酸基を表わす、 で示される抗生物質ネオビリドグリゼイン類中、
Rが水素原子であるネオビリドグリゼインを生
産する能力を有するストレプトマイセスsp.G−
89菌株を栄養培地中に培養し、培養物中に蓄積さ
れた該抗生物質を採取することを特徴とする抗生
物質ネオビリドグリゼインの生産の選択性を高
めた製造方法に関する。 従来、抗生物質ネオビリドグリゼイン類(以下
「ネオビリドグリゼイン類」と称す。)は、本発明
者等の一部によつストレプトマイセス
(Streptomyces)sp.P8648(FERM−3562)を栄
養培地に培養することによつて、ネオビリドグリ
ゼイン,,及びを同時に生産し、必要に
より各組成物を分離採取する方法が提供されてい
る(例えば、特公昭55−3339号公報参照)。 この公知の方法によれば、前記式()のRが
水酸基であるネオビリドグリゼインが主成分と
して得られ、より抗菌活性の高いネオビリドグリ
ゼインの蓄積量が少く、これらの組成比を変化
させるためには、プロリルハイドロキシレースの
阻害剤、例えば、亜鉛イオン(Zn〓)の存在下
に培養すること等が必要であつた。 本発明者等は、上記技術的課題の解決手段とし
て、ネオビリドグリゼイン類の生産菌自体のプロ
リルハイドロキシレース活性の欠損株を見い出す
べく研究した結果、該生産菌にそれ自体公知の変
異処理を施すことによつてプロリルハイドロキシ
レース活性は欠損するが、ネオビリドグリゼイン
の生合成系に関与する酵素系には変化をきたさ
ない変異菌株の取得に成功し、本発明を完成し
た。 しかして、本発明によれば、培地中にトランス
−4−ハイドロキシ−L−プロリンが存在しない
か又は微量の場合には、選択的にネオビリドグリ
ゼインを製造することができ、ネオビリドグリ
ゼインの生産は認められないか、又は極めて微
量に製造されるにすぎず、培地の効率的利用が果
たせる。 本発明に用いられる微生物は、ストレプトマイ
セスsp.P8648(FERM−p3562)を変異すること
により得たストレプトマイセスsp.G−89である。 このストレプトマイセスsp.G−89は下記の菌
学的特徴を示す。 この菌株は良く分枝した単純分枝の基生菌糸か
ら、短かい無色の気中菌糸を伸長し、その先端に
ゆるい螺旋状の胞子連鎖を形成する。その胞子の
表面は平滑であり。輪生体および子のう胞子の形
成は認められない。 各種培地における本菌株の培養的特徴は次の通
りである。 (1) シユクロース・硝酸塩寒天培地 生育:わずかに生育 気中菌糸:白色の気中菌糸を処々に薄く形成 基生菌糸:無色〜灰白色 可溶性色素:なし (2) グルコース・アスパラギン寒天培地 生育:良好 気中菌糸:ほとんど形成せず、形成すれば白
色 基生菌糸:淡黄白色〜明黄色(2db〜2fb) 可溶性色素:なし (3) グリセリン・アスパラギン寒天培地 生育:中程度 気中菌糸:殆んど形成せず、形成すれば白色 基生菌糸:淡黄色〜灰黄色(2db〜2dc〜
3ec) 可溶性色素:なし (4) イースト麦芽寒天培地 生育:良好 気中菌糸:白色〜やゝ灰色を帯びた白色 基生菌糸:明るい黄色(2fb)であるが培
養後期には褐灰色(3li)となる。 可溶性色素:ないか、時には僅かに褐色を
呈す。 (5) スターチ寒天培地 生育:中程度 気中菌糸:殆んど形成しないや、形成すれば
白色 基生菌糸:淡黄色(2db)、コロニー中心部
は明るい灰黄褐色(3ge)を呈す 可溶性色素:なし 澱粉の分解:僅かに分解する (6) チロシン寒天培地 生育:中程度 気中菌糸:殆んど形成しないや、稀に白色気
中菌糸の点在を認める。 基生菌糸:灰黄色(3ec)〜明灰黄褐色
(3ge) 可溶性色素:培養初期には薄紫色〜淡赤褐色
色素を生成するが、約10日培養で淡褐色となり、
その後薄くなる(メラニン色素を僅かに生成す
る) (7) 栄養寒天培地 生育:良好 気中菌糸:薄く白色の気中菌糸を形成する 基生菌糸:淡黄色(2db) 可溶性色素:なし (8) オートミール寒天培地 生育:良好 気中菌糸:白色〜灰白色 基生菌糸:灰黄色(3ec)〜明灰赤褐色
(4ge) 可溶性色素:なし 本菌株は25〜33℃を最適温度範囲として生育す
るが、20℃または37℃でも生育不良ながら生育出
来る。しかし、52℃以上では生育出来ない。本菌
株は、グルコース、ペプトン、ゼラチン培地上で
ゼラチンを液化し、無機塩、澱粉寒天培地上で、
弱いながら澱粉を加水分解する。本菌株は脱脂乳
をペプトン化する。但し凝固は認められない。本
菌株は、ペプトン・イースト・鉄・寒天培地およ
びトリプトン・イースト液体培地中では、メラニ
ン様色素を生成しないが、チロシン寒天培地中で
は時々生成する。本菌株はプリドハム・ゴツトリ
ーブ寒天培地上において、D−キシロ−ス、D−
グルコース、D−フラクトース、L−ラムノー
ス、D−マンニツトを利用し、L−アラビノー
ス、i−イノシトール、ラフイノースを利用せ
ず、シユクロースを僅かに利用する。 この菌株は形態的分類ではS(Spirales)セク
シヨンに属し、イースト・麦芽寒天培地において
白色〜明灰白色の気中菌糸を着生し、L−アラビ
ノースを利用しない。 本菌株は、昭和57年9目20日付で通商産業省工
業技術院微生物工業技術研究所に寄託され、微工
研条寄第184号(FERM−BP−184)により寄託
されている。 次に上記のストレプトマイセスsp.G−89菌株
を用いて本発明の抗生物質を製造する方法を述べ
る。上記の菌株を生産に適した栄養培地に接種
し、これを18℃ないし37℃で2日ないし14日間好
気的に培養生産し、その培養物中より抽出単離精
製する。 培地成分としては、通常のストレプトマイセス
培養に用いられている公知のものが使用出来る。
例えば炭素源としてグリコース、グリセリ、澱
粉、デキストリン、オートミール、糖蜜、油脂、
脂肪などが使用出来、窒素源としては、大豆粉、
綿実粉、ペプトン、乾燥酵母、コーンステイーブ
リカー、酵母エキス、カゼイン、カゼイン加水分
解物などの有機物ならびに硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウムなどの無機物が使用出来る。また
必要に応じて、炭酸カルシウム、食塩、塩化カリ
ウム、リん酸塩、硫酸マグネシウム、その他微量
金属塩などの無機塩類を添加するほか、本菌の生
育をたすけ、抗生物質ネオビリドグリゼインの生
産を促進するアミノ酸、ビタミンなどの有機物お
よび無機物を適宜添加することが出来る。また、
本菌株によりネオビリドグリゼインと同時にネ
オビリドグリゼインを製造するには、かかる培
地組成の他に、トランス−4−ハイドロキシ−L
−プロリン又はその含有物、例えば魚粉、肉エキ
ス等を添加するのがよい。 培養方法は、一般に抗生物質の生産に用いられ
ている振盪培養、タンク培養などによる液体培養
法が利用されるが、工業的生産にはタンク内深部
培養法が最も適している。 この培養は好気条件で行なわれることが望まし
く、培養温度は25〜33℃が望ましい。この方法で
本抗生物質類の生産は振盪培養、タンク培養とも
2ないし10日で最高濃度に達する。培地の種類に
よつて、培養中にpHが酸性またはアルカリ性に
大きく傾く場合があるが、この場合合には培養中
のpHを6乃至9に保つようにすることが望まし
い。 培養の始発時のpHは6.5乃至8.5に調節すること
が望ましい。 培養液中に主成分として蓄積したネオビリドグ
リゼインはデプシペプタイドを単離するための
公知の方法および、本物質の物性に基づく各種の
精製方法により純品として回収単離することが出
来る。また、必要に応じてネオビリドグリゼイン
類の混合物またはこれらとグリゼオビリデリンと
の混合物としても回収することが出来る。 本抗生物質を飼料添加剤または動物薬として調
製する場合には、特に単離することなく用いるこ
とが経済的に有利である。 培養液中に存在する抗生物質ネオビリドグリゼ
イン類は酢酸エチル、酢酸ブチル、ベンゼン、ト
ルエン、n−ブタノール、メチレンクロライド、
クロロホルム、メチルイソブチルケトンなどの難
水溶性有機溶媒により抽出される。 ネオビリドグリゼイン類は培養菌体中には殆ん
ど存在しないので、培養菌体を過または遠心分
離により、予め除去洗浄し、その洗液を含めた培
養液から本抗生物質を抽出するのが菌体中の脂
溶性不純分を除去出来るので望ましい。有機溶媒
による抽出法のほか、活性炭、アンバライト−
XAD(ローム・アンド・ハース社製)などによる
吸脱着、アンバライトIR−120(ローム・アン
ド・ハース社製)、ダウエツクス50W−X2(ダ
ウ・ケミカル社製)などの陽イオン交換樹脂によ
る吸着、溶出、セフアデツクスLH−20(フアル
マシア社製)などによるゲル過、アルミナ、シ
リカゲルなどによる吸着クロマトなどを、カラム
法または薄層法により適宜組合せて使用し、場合
によつては適当な溶媒を用いた向流分配法などを
併用して、本抗生物質を回収することが出来る。 以下に本発明を実施例により、更に詳細に述べ
る。 実施例 1 溶性澱粉2%、大豆粉0.5%、りん酸第二カリ
ウム0.1%、食塩0.1%、硫酸マグネシウム0.05%
(pH6.5に調整)からなる培地25mlを250ml溶三角
フラスコに入れ、殺菌後、ストレプトマイセス
sp.G−89を接種し、28℃で48時間ロータリー振
盪培養を行いこれを種母とした。 溶性澱粉2%、L−アスパラギン0.5%、りん
酸第二カリウム0.1%、硫酸マグネシウム0.001%
(pH6.5)からなる培地50mlを500ml容三角フラス
コに入れ、殺菌後種母を2mlずつ接種し、28℃で
144時間ロータリー振盪培養(200rpm×7cm)を
行つた。 培養液5mlをベンゼン1mlで抽出し、ベンゼン
層をシリカゲルプレート(メルク社製シリカゲル
プレートF254)にスポツトしクロロホルム:メタ
ノール=30:1の混合溶媒を用いて薄層クロマト
グラフイーを行い展開後島津製作所製クロマトス
キヤナーCS−910を用いて定量した。ネオビリド
グリゼイン類の生産量は下表1に示すとおりであ
つた。又、同様に培養したストレプトマイセス
sp.p8648(FERM P−3562)のネオビリドグリゼ
イン類の生産量を下表1に併記する。
新規な製造方法に関し、更に詳しくは、式 式中、Rは水素原子又は水酸基を表わす、 で示される抗生物質ネオビリドグリゼイン類中、
Rが水素原子であるネオビリドグリゼインを生
産する能力を有するストレプトマイセスsp.G−
89菌株を栄養培地中に培養し、培養物中に蓄積さ
れた該抗生物質を採取することを特徴とする抗生
物質ネオビリドグリゼインの生産の選択性を高
めた製造方法に関する。 従来、抗生物質ネオビリドグリゼイン類(以下
「ネオビリドグリゼイン類」と称す。)は、本発明
者等の一部によつストレプトマイセス
(Streptomyces)sp.P8648(FERM−3562)を栄
養培地に培養することによつて、ネオビリドグリ
ゼイン,,及びを同時に生産し、必要に
より各組成物を分離採取する方法が提供されてい
る(例えば、特公昭55−3339号公報参照)。 この公知の方法によれば、前記式()のRが
水酸基であるネオビリドグリゼインが主成分と
して得られ、より抗菌活性の高いネオビリドグリ
ゼインの蓄積量が少く、これらの組成比を変化
させるためには、プロリルハイドロキシレースの
阻害剤、例えば、亜鉛イオン(Zn〓)の存在下
に培養すること等が必要であつた。 本発明者等は、上記技術的課題の解決手段とし
て、ネオビリドグリゼイン類の生産菌自体のプロ
リルハイドロキシレース活性の欠損株を見い出す
べく研究した結果、該生産菌にそれ自体公知の変
異処理を施すことによつてプロリルハイドロキシ
レース活性は欠損するが、ネオビリドグリゼイン
の生合成系に関与する酵素系には変化をきたさ
ない変異菌株の取得に成功し、本発明を完成し
た。 しかして、本発明によれば、培地中にトランス
−4−ハイドロキシ−L−プロリンが存在しない
か又は微量の場合には、選択的にネオビリドグリ
ゼインを製造することができ、ネオビリドグリ
ゼインの生産は認められないか、又は極めて微
量に製造されるにすぎず、培地の効率的利用が果
たせる。 本発明に用いられる微生物は、ストレプトマイ
セスsp.P8648(FERM−p3562)を変異すること
により得たストレプトマイセスsp.G−89である。 このストレプトマイセスsp.G−89は下記の菌
学的特徴を示す。 この菌株は良く分枝した単純分枝の基生菌糸か
ら、短かい無色の気中菌糸を伸長し、その先端に
ゆるい螺旋状の胞子連鎖を形成する。その胞子の
表面は平滑であり。輪生体および子のう胞子の形
成は認められない。 各種培地における本菌株の培養的特徴は次の通
りである。 (1) シユクロース・硝酸塩寒天培地 生育:わずかに生育 気中菌糸:白色の気中菌糸を処々に薄く形成 基生菌糸:無色〜灰白色 可溶性色素:なし (2) グルコース・アスパラギン寒天培地 生育:良好 気中菌糸:ほとんど形成せず、形成すれば白
色 基生菌糸:淡黄白色〜明黄色(2db〜2fb) 可溶性色素:なし (3) グリセリン・アスパラギン寒天培地 生育:中程度 気中菌糸:殆んど形成せず、形成すれば白色 基生菌糸:淡黄色〜灰黄色(2db〜2dc〜
3ec) 可溶性色素:なし (4) イースト麦芽寒天培地 生育:良好 気中菌糸:白色〜やゝ灰色を帯びた白色 基生菌糸:明るい黄色(2fb)であるが培
養後期には褐灰色(3li)となる。 可溶性色素:ないか、時には僅かに褐色を
呈す。 (5) スターチ寒天培地 生育:中程度 気中菌糸:殆んど形成しないや、形成すれば
白色 基生菌糸:淡黄色(2db)、コロニー中心部
は明るい灰黄褐色(3ge)を呈す 可溶性色素:なし 澱粉の分解:僅かに分解する (6) チロシン寒天培地 生育:中程度 気中菌糸:殆んど形成しないや、稀に白色気
中菌糸の点在を認める。 基生菌糸:灰黄色(3ec)〜明灰黄褐色
(3ge) 可溶性色素:培養初期には薄紫色〜淡赤褐色
色素を生成するが、約10日培養で淡褐色となり、
その後薄くなる(メラニン色素を僅かに生成す
る) (7) 栄養寒天培地 生育:良好 気中菌糸:薄く白色の気中菌糸を形成する 基生菌糸:淡黄色(2db) 可溶性色素:なし (8) オートミール寒天培地 生育:良好 気中菌糸:白色〜灰白色 基生菌糸:灰黄色(3ec)〜明灰赤褐色
(4ge) 可溶性色素:なし 本菌株は25〜33℃を最適温度範囲として生育す
るが、20℃または37℃でも生育不良ながら生育出
来る。しかし、52℃以上では生育出来ない。本菌
株は、グルコース、ペプトン、ゼラチン培地上で
ゼラチンを液化し、無機塩、澱粉寒天培地上で、
弱いながら澱粉を加水分解する。本菌株は脱脂乳
をペプトン化する。但し凝固は認められない。本
菌株は、ペプトン・イースト・鉄・寒天培地およ
びトリプトン・イースト液体培地中では、メラニ
ン様色素を生成しないが、チロシン寒天培地中で
は時々生成する。本菌株はプリドハム・ゴツトリ
ーブ寒天培地上において、D−キシロ−ス、D−
グルコース、D−フラクトース、L−ラムノー
ス、D−マンニツトを利用し、L−アラビノー
ス、i−イノシトール、ラフイノースを利用せ
ず、シユクロースを僅かに利用する。 この菌株は形態的分類ではS(Spirales)セク
シヨンに属し、イースト・麦芽寒天培地において
白色〜明灰白色の気中菌糸を着生し、L−アラビ
ノースを利用しない。 本菌株は、昭和57年9目20日付で通商産業省工
業技術院微生物工業技術研究所に寄託され、微工
研条寄第184号(FERM−BP−184)により寄託
されている。 次に上記のストレプトマイセスsp.G−89菌株
を用いて本発明の抗生物質を製造する方法を述べ
る。上記の菌株を生産に適した栄養培地に接種
し、これを18℃ないし37℃で2日ないし14日間好
気的に培養生産し、その培養物中より抽出単離精
製する。 培地成分としては、通常のストレプトマイセス
培養に用いられている公知のものが使用出来る。
例えば炭素源としてグリコース、グリセリ、澱
粉、デキストリン、オートミール、糖蜜、油脂、
脂肪などが使用出来、窒素源としては、大豆粉、
綿実粉、ペプトン、乾燥酵母、コーンステイーブ
リカー、酵母エキス、カゼイン、カゼイン加水分
解物などの有機物ならびに硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウムなどの無機物が使用出来る。また
必要に応じて、炭酸カルシウム、食塩、塩化カリ
ウム、リん酸塩、硫酸マグネシウム、その他微量
金属塩などの無機塩類を添加するほか、本菌の生
育をたすけ、抗生物質ネオビリドグリゼインの生
産を促進するアミノ酸、ビタミンなどの有機物お
よび無機物を適宜添加することが出来る。また、
本菌株によりネオビリドグリゼインと同時にネ
オビリドグリゼインを製造するには、かかる培
地組成の他に、トランス−4−ハイドロキシ−L
−プロリン又はその含有物、例えば魚粉、肉エキ
ス等を添加するのがよい。 培養方法は、一般に抗生物質の生産に用いられ
ている振盪培養、タンク培養などによる液体培養
法が利用されるが、工業的生産にはタンク内深部
培養法が最も適している。 この培養は好気条件で行なわれることが望まし
く、培養温度は25〜33℃が望ましい。この方法で
本抗生物質類の生産は振盪培養、タンク培養とも
2ないし10日で最高濃度に達する。培地の種類に
よつて、培養中にpHが酸性またはアルカリ性に
大きく傾く場合があるが、この場合合には培養中
のpHを6乃至9に保つようにすることが望まし
い。 培養の始発時のpHは6.5乃至8.5に調節すること
が望ましい。 培養液中に主成分として蓄積したネオビリドグ
リゼインはデプシペプタイドを単離するための
公知の方法および、本物質の物性に基づく各種の
精製方法により純品として回収単離することが出
来る。また、必要に応じてネオビリドグリゼイン
類の混合物またはこれらとグリゼオビリデリンと
の混合物としても回収することが出来る。 本抗生物質を飼料添加剤または動物薬として調
製する場合には、特に単離することなく用いるこ
とが経済的に有利である。 培養液中に存在する抗生物質ネオビリドグリゼ
イン類は酢酸エチル、酢酸ブチル、ベンゼン、ト
ルエン、n−ブタノール、メチレンクロライド、
クロロホルム、メチルイソブチルケトンなどの難
水溶性有機溶媒により抽出される。 ネオビリドグリゼイン類は培養菌体中には殆ん
ど存在しないので、培養菌体を過または遠心分
離により、予め除去洗浄し、その洗液を含めた培
養液から本抗生物質を抽出するのが菌体中の脂
溶性不純分を除去出来るので望ましい。有機溶媒
による抽出法のほか、活性炭、アンバライト−
XAD(ローム・アンド・ハース社製)などによる
吸脱着、アンバライトIR−120(ローム・アン
ド・ハース社製)、ダウエツクス50W−X2(ダ
ウ・ケミカル社製)などの陽イオン交換樹脂によ
る吸着、溶出、セフアデツクスLH−20(フアル
マシア社製)などによるゲル過、アルミナ、シ
リカゲルなどによる吸着クロマトなどを、カラム
法または薄層法により適宜組合せて使用し、場合
によつては適当な溶媒を用いた向流分配法などを
併用して、本抗生物質を回収することが出来る。 以下に本発明を実施例により、更に詳細に述べ
る。 実施例 1 溶性澱粉2%、大豆粉0.5%、りん酸第二カリ
ウム0.1%、食塩0.1%、硫酸マグネシウム0.05%
(pH6.5に調整)からなる培地25mlを250ml溶三角
フラスコに入れ、殺菌後、ストレプトマイセス
sp.G−89を接種し、28℃で48時間ロータリー振
盪培養を行いこれを種母とした。 溶性澱粉2%、L−アスパラギン0.5%、りん
酸第二カリウム0.1%、硫酸マグネシウム0.001%
(pH6.5)からなる培地50mlを500ml容三角フラス
コに入れ、殺菌後種母を2mlずつ接種し、28℃で
144時間ロータリー振盪培養(200rpm×7cm)を
行つた。 培養液5mlをベンゼン1mlで抽出し、ベンゼン
層をシリカゲルプレート(メルク社製シリカゲル
プレートF254)にスポツトしクロロホルム:メタ
ノール=30:1の混合溶媒を用いて薄層クロマト
グラフイーを行い展開後島津製作所製クロマトス
キヤナーCS−910を用いて定量した。ネオビリド
グリゼイン類の生産量は下表1に示すとおりであ
つた。又、同様に培養したストレプトマイセス
sp.p8648(FERM P−3562)のネオビリドグリゼ
イン類の生産量を下表1に併記する。
【表】
実施例 2
溶性澱粉2%、ぶどう糖0.2%、大豆粉0.5%、
トリプトン(デイフコ社製)0.4%、酵母エキス
0.2%、りん酸第二カリウム0.1%、食塩0.1%、硫
酸マグネシウム0.05%(pH6.5)の培地50mlを500
ml容三角フラスコに入れ120℃15分間殺菌後スト
レプトマイセスsp.G−89の胞子を斜面培養より
接種し、25℃にて3日間振盪培養し、これを種母
培養とした。 とうもろこし澱粉10%、大豆粉5%、りん酸第
一カリウム0.1%、食塩0.1%、硫酸マグネシウム
0.05%、塩化マンガン0.1%、硫酸亜鉛0.01%
(pH6.5)から成る培地50mlを500ml容三角フラス
コに入れ、殺菌後、上記種母培養を2%宛、接種
し、28℃に振盪培養した。 接種から5日間培養し経時的に培養液中のネオ
ビリドグリゼイン類を薄層クロマトグラフイーで
分離定量した。ストレプトマイセスsp.p8648
((FERM P−3562)を同様に培養し、両者のネ
オビリドグリゼイン類生産量を下表2に併記す
る。
トリプトン(デイフコ社製)0.4%、酵母エキス
0.2%、りん酸第二カリウム0.1%、食塩0.1%、硫
酸マグネシウム0.05%(pH6.5)の培地50mlを500
ml容三角フラスコに入れ120℃15分間殺菌後スト
レプトマイセスsp.G−89の胞子を斜面培養より
接種し、25℃にて3日間振盪培養し、これを種母
培養とした。 とうもろこし澱粉10%、大豆粉5%、りん酸第
一カリウム0.1%、食塩0.1%、硫酸マグネシウム
0.05%、塩化マンガン0.1%、硫酸亜鉛0.01%
(pH6.5)から成る培地50mlを500ml容三角フラス
コに入れ、殺菌後、上記種母培養を2%宛、接種
し、28℃に振盪培養した。 接種から5日間培養し経時的に培養液中のネオ
ビリドグリゼイン類を薄層クロマトグラフイーで
分離定量した。ストレプトマイセスsp.p8648
((FERM P−3562)を同様に培養し、両者のネ
オビリドグリゼイン類生産量を下表2に併記す
る。
【表】
以上の如く、本発明は抗生物質ネオビリドグリ
ゼイン&の生産の選択性を高めた製造法であ
る。
ゼイン&の生産の選択性を高めた製造法であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ストレプトマイセスsp.G−89(微工研条寄第
184号)を栄養培地中に培養し、培養物中に蓄積
された式 で示される抗生物質ネオビリドグリゼインを採
取することを特徴とする抗生物質ネオビリドグリ
ゼインの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57172442A JPS5959198A (ja) | 1982-09-29 | 1982-09-29 | 抗生物質ネオビリドグリゼイン2の新規な製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57172442A JPS5959198A (ja) | 1982-09-29 | 1982-09-29 | 抗生物質ネオビリドグリゼイン2の新規な製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5959198A JPS5959198A (ja) | 1984-04-04 |
| JPH0321158B2 true JPH0321158B2 (ja) | 1991-03-22 |
Family
ID=15942056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57172442A Granted JPS5959198A (ja) | 1982-09-29 | 1982-09-29 | 抗生物質ネオビリドグリゼイン2の新規な製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5959198A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2689518B1 (fr) * | 1992-04-01 | 1995-04-07 | Rhone Poulenc Rorer Sa | Microorganismes, procédé de préparation et utilisation. |
| FR2696189B1 (fr) * | 1992-09-25 | 1994-11-10 | Rhone Poulenc Rorer Sa | Polypeptides impliqués dans la biosynthèse des streptogramines, séquences nucléotidiques codant pour ces polypeptides et leur utilisation. |
| US6077699A (en) * | 1992-09-25 | 2000-06-20 | Blanc; Veronique | Polypeptides involved in the biosynthesis of streptogramins, nucleotide sequences coding for these polypeptides and their use |
-
1982
- 1982-09-29 JP JP57172442A patent/JPS5959198A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5959198A (ja) | 1984-04-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS6316120B2 (ja) | ||
| JPS6254433B2 (ja) | ||
| JPH0321158B2 (ja) | ||
| GB2042532A (en) | Antibiotics c-19393 s2 and 'i | |
| US3975235A (en) | Process for the production of cephamycin type antibiotic substances | |
| US4927810A (en) | Efomycin G and it's use as yield promoter in animals | |
| EP0253413B1 (en) | New antibiotics called "mureidomycins a, b, c and d" a process for their preparation and their therapeutic use | |
| JPH022589B2 (ja) | ||
| EP0317292A2 (en) | New antibiotics of the mureidomycin group, their preparation, and their therapeutic use | |
| JPH01112988A (ja) | 新規物質dc―107 | |
| HK1003573B (en) | New antibiotics of the mureidomycin group, their preparation, and their therapeutic use | |
| JPS6310797A (ja) | 抗生物質f―0769 | |
| JP2854671B2 (ja) | 新規物質ucf1 | |
| JP2592468B2 (ja) | 新規抗生物質ベナノマイシンaおよびbならびにその製造法 | |
| JPS5831196B2 (ja) | Sf−1771 ブツシツノ セイゾウホウ | |
| US5213974A (en) | Fermentation process for preparing antibiotics mureidomycins A, B, C and D | |
| JP2858939B2 (ja) | 抗生物質ab3217a、ab3217b及びab3217cとそれらの製造法 | |
| JP2795489B2 (ja) | 新規物質dc115a化合物 | |
| JPH0123473B2 (ja) | ||
| JPH0463874B2 (ja) | ||
| JPH0488993A (ja) | トランス―4,5―デヒドロ―l―リジンの製造法及びその生産菌 | |
| JPS5899494A (ja) | 新規な抗生物質mm−240 | |
| JPH0139439B2 (ja) | ||
| JPS6261317B2 (ja) | ||
| JPS589690A (ja) | 抗生物質am−5344−a↓1およびその製造方法 |