JPH03236436A - Al―Sn系合金製制振材料及びその製造方法 - Google Patents
Al―Sn系合金製制振材料及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH03236436A JPH03236436A JP3144590A JP3144590A JPH03236436A JP H03236436 A JPH03236436 A JP H03236436A JP 3144590 A JP3144590 A JP 3144590A JP 3144590 A JP3144590 A JP 3144590A JP H03236436 A JPH03236436 A JP H03236436A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- vibration damping
- damping material
- loss coefficient
- element group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は優れた振動減衰性を有し、音響機器、精密機器
、自動車などの振動を嫌う構造部材として使用されるA
42−Sn合金製制振材料及びその製造方法に関するも
のである。
、自動車などの振動を嫌う構造部材として使用されるA
42−Sn合金製制振材料及びその製造方法に関するも
のである。
(従来の技術)
一般に音響機器等振動を嫌う構造部材として使用される
制振材料の振動減衰性は次のようにして規定することが
できる。
制振材料の振動減衰性は次のようにして規定することが
できる。
すなわち、通常、物体を振動させると、ある周波数(f
r)で振幅が大きくなる。この周波数と振幅の関係いわ
ゆる共鳴曲線を第1図のグラフに示す。このグラフ中周
波数(fr)を共振周波数という。この共振周波数にお
ける最大振幅をAOとすると、このエネルギーに対し1
/2となるのは振幅がA o/J″2 (dB表示では
一3dB)となる周波数である。
r)で振幅が大きくなる。この周波数と振幅の関係いわ
ゆる共鳴曲線を第1図のグラフに示す。このグラフ中周
波数(fr)を共振周波数という。この共振周波数にお
ける最大振幅をAOとすると、このエネルギーに対し1
/2となるのは振幅がA o/J″2 (dB表示では
一3dB)となる周波数である。
この周波数幅(半値幅)をΔfとすると下記のような式
がなりたつ。
がなりたつ。
η=Δf / f r ・・・・・・・・・ (1
)上記式において、nは損失係数と呼ばれ、この損失係
数nの値が大きい材料はど振動減衰能に優れ、外力が除
去された場合には振動が急速に減衰する。通常の金属材
料の損失係数ηは0.001以下である。
)上記式において、nは損失係数と呼ばれ、この損失係
数nの値が大きい材料はど振動減衰能に優れ、外力が除
去された場合には振動が急速に減衰する。通常の金属材
料の損失係数ηは0.001以下である。
(発明が解決しようとする課題)
従来、割振材料としてはFe−Cr系、Mn −Cu系
、Zn−Al系、N i −T i系などの合金が知ら
れている。
、Zn−Al系、N i −T i系などの合金が知ら
れている。
しかしながらこれらの合金は振動減衰性が大きいが、比
重が大きいという共通の欠点を有し、機器の軽量化を図
ろうとする場合には不適当である。
重が大きいという共通の欠点を有し、機器の軽量化を図
ろうとする場合には不適当である。
またMg、Mg−Zr系の鋳造材も割振材料として知ら
れており、大きい振動減衰性を示し、しかも比重が小さ
いという長所を有するが、冷間加工が全くできないとい
う欠点があった。
れており、大きい振動減衰性を示し、しかも比重が小さ
いという長所を有するが、冷間加工が全くできないとい
う欠点があった。
本発明は上記従来技術の問題点を解決したAl−Sn系
合金製制振材料及びその製造方法を提供することを目的
とする。
合金製制振材料及びその製造方法を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段)
すなわち本発明は(1)Snを0.2〜30重量%(以
下、重量%を単に%と記す。)を含有し、残部Aff及
び不可避不純物からなり、損失係数ηが0、006以上
であることを特徴とするAl−Sn系合金製制振材料、
(2)Sn 0.2〜30%を含有し、さらに第1の
元素群としてCu0.2〜8%、Mg0.2〜7%、Z
n 0.2〜8%、Si0.2〜2.5%及びNi0
.2〜4.5%、第2の元素群として、Cr 0.01
〜0.5%、Z r 0.01〜0.25%、Mn 0
.01〜2.5%、Hf0001〜5%及びVO101
〜0.35%の2種の元素群の内の片方もしくは両方よ
り選ばれた1種もしくは2種以上の元素を選択的に含有
し、残部Al及び不可避不純物からなり、損失係数ηが
0.006以上であることを特徴とするA(2−Sn系
合金製制振材料、 (3)Sn0.2〜30%を含有し
、さらにPb、In、Cd、Bi、Sbのうちの1種又
は2種以上を合計で0.1〜5%を含有し、残部Al及
び不可避不純物からなり、損失係数ηが0.006以上
であることを特徴とするAl−Sn系合金製制振材料、
(4)Sn 0.2〜30%を含有し、Pb、In、
Cd、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を合計で0
.1〜5%含み、さらに第1の元素群としてCuO12
〜8%、Mg0.2〜7%、Z n 0.2〜8%、S
i0.2〜2.5%及びNiO12〜4.5%、第2の
元素群として、Cr 0.01〜0.5%、Zr0.0
1〜0.25%、Mn 0.01〜2.5%、Hf 0
.01〜5%及びV 0.01〜0.35%の2種の元
素群の内の片方もしくは両方より選ばれた1種もしくは
2種以上の元素を選択的に含有し、残部Al及び不可避
不純物からなり、損失係数ηが0.006以上であるこ
とを特徴とするAβ−Sn系合金製制振材料、(5)S
n 0.2〜30%を含有し、残部Al及び不可避不純
物からなるアルミニウム合金材に30%以上の減面率で
塑性加工を施して、損失係数ηを0、006以上となる
ようにすることを特徴とするAl−Sn系合金製制振材
料の製造方法、 (6)Sn0.2〜30%を含有し、
さらに第1の元素群としてCu0.2〜8%、Mg0.
2〜7%、Zn0.2〜8%、Si0.2〜2.5%及
びNi0.2〜4.5%、第2の元素群として、Cr
0.01〜0.5%、Zr0.01〜0.25%、Mn
0.01〜2.5%、Hf01O1〜5%及びV 0
.01〜0.35%の2種の元素群の内の片方もしくは
両方より選ばれた1種もしくは2種以上の元素を選択的
に含有し、残部Al及び不可避不純物からなるアルミニ
ウム合金材に30%以上の減面率で塑性加工を施して、
損失係数nを0.006以上となるようにすることを特
徴とするAff−Sn系合金製制振材料の製造方法、
(7)Sn 0.2〜30%を含有し、さらにPb、I
n、Cd、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を合計
で0.1〜5%を含有し、残部Al及び不可避不純物か
らなるアルミニウム合金材に30%以上の減面率で塑性
加工を施して、損失係数ηを0.006以上となるよう
にすることを特徴とするAQ−Sn系合金製制振材料の
製造方法及び(8)Sno、z〜30%を含有し、Pb
、In、Cd、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を
合計で0.1〜5%含み、さらに第1の元素群としてC
u0.2〜8%、Mg0.2〜7%、Zn0.2〜8%
、Si0.2〜2.5%及びNi0.2〜4.5%、第
2の元素群として、Cr 0.01〜0.5%、Z r
0.01〜0.25%、Mn 0.01〜2.5%、
Hf 0.01〜5%及び■0.01〜0.35%の2
種の元素群の内の片方もしくは両方より選ばれた1種も
しくは2種以上の元素を選択的に含有し、残部An及び
不可避不純物からなるアルミニウム合金材に30%以上
の減面率で塑性加工を施して、損失係数ηを0.006
以上となるようにすることを特徴とするAI;!、−S
n系合金製制振材料の製造方法を提供するものである。
下、重量%を単に%と記す。)を含有し、残部Aff及
び不可避不純物からなり、損失係数ηが0、006以上
であることを特徴とするAl−Sn系合金製制振材料、
(2)Sn 0.2〜30%を含有し、さらに第1の
元素群としてCu0.2〜8%、Mg0.2〜7%、Z
n 0.2〜8%、Si0.2〜2.5%及びNi0
.2〜4.5%、第2の元素群として、Cr 0.01
〜0.5%、Z r 0.01〜0.25%、Mn 0
.01〜2.5%、Hf0001〜5%及びVO101
〜0.35%の2種の元素群の内の片方もしくは両方よ
り選ばれた1種もしくは2種以上の元素を選択的に含有
し、残部Al及び不可避不純物からなり、損失係数ηが
0.006以上であることを特徴とするA(2−Sn系
合金製制振材料、 (3)Sn0.2〜30%を含有し
、さらにPb、In、Cd、Bi、Sbのうちの1種又
は2種以上を合計で0.1〜5%を含有し、残部Al及
び不可避不純物からなり、損失係数ηが0.006以上
であることを特徴とするAl−Sn系合金製制振材料、
(4)Sn 0.2〜30%を含有し、Pb、In、
Cd、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を合計で0
.1〜5%含み、さらに第1の元素群としてCuO12
〜8%、Mg0.2〜7%、Z n 0.2〜8%、S
i0.2〜2.5%及びNiO12〜4.5%、第2の
元素群として、Cr 0.01〜0.5%、Zr0.0
1〜0.25%、Mn 0.01〜2.5%、Hf 0
.01〜5%及びV 0.01〜0.35%の2種の元
素群の内の片方もしくは両方より選ばれた1種もしくは
2種以上の元素を選択的に含有し、残部Al及び不可避
不純物からなり、損失係数ηが0.006以上であるこ
とを特徴とするAβ−Sn系合金製制振材料、(5)S
n 0.2〜30%を含有し、残部Al及び不可避不純
物からなるアルミニウム合金材に30%以上の減面率で
塑性加工を施して、損失係数ηを0、006以上となる
ようにすることを特徴とするAl−Sn系合金製制振材
料の製造方法、 (6)Sn0.2〜30%を含有し、
さらに第1の元素群としてCu0.2〜8%、Mg0.
2〜7%、Zn0.2〜8%、Si0.2〜2.5%及
びNi0.2〜4.5%、第2の元素群として、Cr
0.01〜0.5%、Zr0.01〜0.25%、Mn
0.01〜2.5%、Hf01O1〜5%及びV 0
.01〜0.35%の2種の元素群の内の片方もしくは
両方より選ばれた1種もしくは2種以上の元素を選択的
に含有し、残部Al及び不可避不純物からなるアルミニ
ウム合金材に30%以上の減面率で塑性加工を施して、
損失係数nを0.006以上となるようにすることを特
徴とするAff−Sn系合金製制振材料の製造方法、
(7)Sn 0.2〜30%を含有し、さらにPb、I
n、Cd、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を合計
で0.1〜5%を含有し、残部Al及び不可避不純物か
らなるアルミニウム合金材に30%以上の減面率で塑性
加工を施して、損失係数ηを0.006以上となるよう
にすることを特徴とするAQ−Sn系合金製制振材料の
製造方法及び(8)Sno、z〜30%を含有し、Pb
、In、Cd、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を
合計で0.1〜5%含み、さらに第1の元素群としてC
u0.2〜8%、Mg0.2〜7%、Zn0.2〜8%
、Si0.2〜2.5%及びNi0.2〜4.5%、第
2の元素群として、Cr 0.01〜0.5%、Z r
0.01〜0.25%、Mn 0.01〜2.5%、
Hf 0.01〜5%及び■0.01〜0.35%の2
種の元素群の内の片方もしくは両方より選ばれた1種も
しくは2種以上の元素を選択的に含有し、残部An及び
不可避不純物からなるアルミニウム合金材に30%以上
の減面率で塑性加工を施して、損失係数ηを0.006
以上となるようにすることを特徴とするAI;!、−S
n系合金製制振材料の製造方法を提供するものである。
まず本発明合金における添加元素の作用及び限定理由に
ついて説明する。
ついて説明する。
Snは材料内部に分布するSnの微細な粒子とAfiマ
トリクスの界面の粘性流動による振動エネルギーの吸収
(複合相型としての要素)、及び塑性加工により導入さ
れた転位のSnの微細な粒子による一時的固着/離脱の
繰返しによる振動エネルギーの吸収(転位型としての要
素)の相乗効果により、材料に与えられた振動をきわめ
て速やかに減衰させるものである。この含有量が0.2
%未満では効果が不十分であり、30%を超えると効果
が飽和する上、強度が低下したり比重が増大するといっ
た不都合が発生する。したがってSn含有量は0.2〜
30%とする。
トリクスの界面の粘性流動による振動エネルギーの吸収
(複合相型としての要素)、及び塑性加工により導入さ
れた転位のSnの微細な粒子による一時的固着/離脱の
繰返しによる振動エネルギーの吸収(転位型としての要
素)の相乗効果により、材料に与えられた振動をきわめ
て速やかに減衰させるものである。この含有量が0.2
%未満では効果が不十分であり、30%を超えると効果
が飽和する上、強度が低下したり比重が増大するといっ
た不都合が発生する。したがってSn含有量は0.2〜
30%とする。
本発明ではSnの添加のみでも十分であるが、振動減衰
性をさらに向上させる場合はPb、In、Zn、Cd、
Bi%Sbのうちの1種又は2種以上を合計で0.1〜
5%の範囲で添加することができる。この場合はこれら
の添加量が0.1%未満では特に振動減衰性の改善効果
が不十分であり、5%を越えると効果が飽和する上、耐
食性と強度が低下することがある。
性をさらに向上させる場合はPb、In、Zn、Cd、
Bi%Sbのうちの1種又は2種以上を合計で0.1〜
5%の範囲で添加することができる。この場合はこれら
の添加量が0.1%未満では特に振動減衰性の改善効果
が不十分であり、5%を越えると効果が飽和する上、耐
食性と強度が低下することがある。
また本発明ではSn添加とともに、さらに第1の元素群
としてCu0.2〜8%、Mg0.2〜7%、Zn0.
2〜8%、S i 0.2〜2.5%、Ni0.2〜
4.5%、第2の元素群として、Cr0101〜0.5
%、Z r 0.01〜0.25%、Mn 0.01〜
2.5%、Hf 0.01〜5%及びV 0.01〜0
.3596(7)2種の元素群の内の片方もしくは両方
より選ばれた1種もしくは2種以上の元素を選択的に含
有させることにより、第1の元素群を含有した場合には
素材強度を向上させることができ、第2の元素群を含有
した場合には素材中の組織を微細にすることにより素材
の加工性及び強度を向上させることができる。したがっ
て本発明になる割振材料製品が、強度を要求される部材
に使用される場合には添加されることが望ましい。これ
ら元素はそれぞれ下限未満ではこれら効果が十分ではな
く、上限を越えると素材の加工性及び延性が低下する。
としてCu0.2〜8%、Mg0.2〜7%、Zn0.
2〜8%、S i 0.2〜2.5%、Ni0.2〜
4.5%、第2の元素群として、Cr0101〜0.5
%、Z r 0.01〜0.25%、Mn 0.01〜
2.5%、Hf 0.01〜5%及びV 0.01〜0
.3596(7)2種の元素群の内の片方もしくは両方
より選ばれた1種もしくは2種以上の元素を選択的に含
有させることにより、第1の元素群を含有した場合には
素材強度を向上させることができ、第2の元素群を含有
した場合には素材中の組織を微細にすることにより素材
の加工性及び強度を向上させることができる。したがっ
て本発明になる割振材料製品が、強度を要求される部材
に使用される場合には添加されることが望ましい。これ
ら元素はそれぞれ下限未満ではこれら効果が十分ではな
く、上限を越えると素材の加工性及び延性が低下する。
なお、上記元素群は、Snの添加及びPb、In、Cd
、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上の添加とともに
含有させることも可能である。
、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上の添加とともに
含有させることも可能である。
なお本発明では鋳造組織の微細化剤として通常添加され
るTi、Bは、それぞれ0.25%以下の範囲で添加す
ることが好ましい。
るTi、Bは、それぞれ0.25%以下の範囲で添加す
ることが好ましい。
また、Feのように通常のAff地金に含まれている不
可避不純物あるいは強度、耐食性等の制振性以外の諸特
性を向上するために添加される他の添加元素は、 1.
5%以下ならば特に本発明の効果を損なうことはない。
可避不純物あるいは強度、耐食性等の制振性以外の諸特
性を向上するために添加される他の添加元素は、 1.
5%以下ならば特に本発明の効果を損なうことはない。
以上の元素を含有する本発明の制振材料は、損失係数n
が0.006以上であることが必要である。
が0.006以上であることが必要である。
損失係数ηが0.006未満では振動減衰性が不十分で
あり、制振材料としての必要な特性が得られないからで
ある。
あり、制振材料としての必要な特性が得られないからで
ある。
次に以上のような添加元素を含有するAl合金素材を用
いた制振材料の製造方法を説明する。
いた制振材料の製造方法を説明する。
まず常法に従い、鋳塊、板材、鍛造材、押出材あるいは
粉末を固化したブロック等のいずれかを製造する。次に
このA4合金材に減面率30%以上の塑性加工を加える
。これにより振動減衰性は大きく向上する。
粉末を固化したブロック等のいずれかを製造する。次に
このA4合金材に減面率30%以上の塑性加工を加える
。これにより振動減衰性は大きく向上する。
塑性加工としては熱間加工又は冷間加工、あるいは熱間
加工後冷間加工を施せば良く、例えば圧延、押出、引抜
き、鍛造などいずれの手段で行っても良い。また減面率
30%以上とすることにより損失係数ηが0.006以
上になるようにする。前記したように損失係数ηが0.
006未満では振動減衰性が不十分であり、制振材料と
しての必要な特性が得られない。塑性加工量は大きくす
ればするほど損失係数は向上し、また熱間加工よりも冷
間加工の方がより高い損失係数が得られるが、素材から
最終製品までの減面率が30%以上になるようにすれば
熱間、冷間にかかわらず損失係数ηが0、006以上と
なり、制振材料としては十分な振動減衰性が得られる。
加工後冷間加工を施せば良く、例えば圧延、押出、引抜
き、鍛造などいずれの手段で行っても良い。また減面率
30%以上とすることにより損失係数ηが0.006以
上になるようにする。前記したように損失係数ηが0.
006未満では振動減衰性が不十分であり、制振材料と
しての必要な特性が得られない。塑性加工量は大きくす
ればするほど損失係数は向上し、また熱間加工よりも冷
間加工の方がより高い損失係数が得られるが、素材から
最終製品までの減面率が30%以上になるようにすれば
熱間、冷間にかかわらず損失係数ηが0、006以上と
なり、制振材料としては十分な振動減衰性が得られる。
なお、強度と延びの調整のために通常行なわれる中間焼
鈍は、熱間加工終了後、または冷間圧延の途中に施して
も本発明の効果を損なうことはない。
鈍は、熱間加工終了後、または冷間圧延の途中に施して
も本発明の効果を損なうことはない。
また、同じく強度と延びの調整のために最終加工製品に
対して施される調質焼鈍は、塑性加工により導入された
転位を減少させるので振動減衰性を若干劣化させる傾向
があるが、400℃以下の温度で24時間程度以下なら
ばとくに問題はない。
対して施される調質焼鈍は、塑性加工により導入された
転位を減少させるので振動減衰性を若干劣化させる傾向
があるが、400℃以下の温度で24時間程度以下なら
ばとくに問題はない。
(作用)
制振材料はその振動減衰メカニズムにより複合相型、転
位型、強磁性型、双晶型が知られているが、本発明の制
振材料は複合相型と転位型の要素を合わせ持つこれまで
にない型のものである。
位型、強磁性型、双晶型が知られているが、本発明の制
振材料は複合相型と転位型の要素を合わせ持つこれまで
にない型のものである。
また、本発明方法において、塑性加工を加えることによ
り転位密度が増大し、前述のように転位のSnの微細な
粒子などによる一時的固IF/離脱の繰返しにより振動
エネルギー吸収効果が発揮されるほか、鋳造状態では粗
大であったSn等の微細な粒子が塑性加工により分断微
細化されるとともに紡錘形となり、これらの粒子とAβ
マトリクスの界面の粘性流動による振動エネルギー吸収
効果がさらに効率的に発揮される、という2つの効果が
得られ、振動減衰性が大きく向上すると考えられる。
り転位密度が増大し、前述のように転位のSnの微細な
粒子などによる一時的固IF/離脱の繰返しにより振動
エネルギー吸収効果が発揮されるほか、鋳造状態では粗
大であったSn等の微細な粒子が塑性加工により分断微
細化されるとともに紡錘形となり、これらの粒子とAβ
マトリクスの界面の粘性流動による振動エネルギー吸収
効果がさらに効率的に発揮される、という2つの効果が
得られ、振動減衰性が大きく向上すると考えられる。
(実施例)
次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
実施例1
第1表に示す組成のAl合金を溶解、鋳造し、直径25
0mmの鋳塊とした。これを面削後、400℃で10時
間均質化処理を施し、しかる後に熱間押出(300℃)
により直径110mmの棒材とした(塑性加工による減
面率は約80%)。
0mmの鋳塊とした。これを面削後、400℃で10時
間均質化処理を施し、しかる後に熱間押出(300℃)
により直径110mmの棒材とした(塑性加工による減
面率は約80%)。
これより厚さ2m+n、幅10mm、長さ200mmの
試験片を切り出し、片持振動法により振動減衰性(損失
係数η)を評価した。すなわち試験片の片側端部をチャ
ッキングして発振器で強制的に振動を与え、共振周波数
frでの損失係数ηを前記した(1)式により求めた。
試験片を切り出し、片持振動法により振動減衰性(損失
係数η)を評価した。すなわち試験片の片側端部をチャ
ッキングして発振器で強制的に振動を与え、共振周波数
frでの損失係数ηを前記した(1)式により求めた。
ただしΔfば3dB値幅(半値幅)である。その結果を
第1表に併記した。
第1表に併記した。
第1表より明らかなように、本発明になる材料は比較例
に比べて大きな損失係数ηを有し、優れた特性を示すこ
とが分る。また合金N099は加工性が劣り、製造中に
割れを生じて製造が不能であった。
に比べて大きな損失係数ηを有し、優れた特性を示すこ
とが分る。また合金N099は加工性が劣り、製造中に
割れを生じて製造が不能であった。
実施例2
実施例1のNo、2の合金組成からなるAn合金溶湯を
鋳造し、tloommXw300mmの鋳塊とした。こ
れを熱間圧延、冷間圧延により各種属さの板に塑性加工
して、実施例1と同様の方法で損失係数ηを測定した。
鋳造し、tloommXw300mmの鋳塊とした。こ
れを熱間圧延、冷間圧延により各種属さの板に塑性加工
して、実施例1と同様の方法で損失係数ηを測定した。
その結果を第2表に示す。
第2表
第2表より明らかなように、本発明法によるNo、A〜
Dは損失係数ηが大きく、優れた振動減衰性を有する。
Dは損失係数ηが大きく、優れた振動減衰性を有する。
これに対し、減面率の低い比較法No、ExGは損失係
数ηの値が低い。
数ηの値が低い。
(発明の効果)
このように本発明によれば、Alを主成分とするため軽
量で冷間加工性に優れ、しかも優れた振動減衰性を有す
るAl合金製制振材料を得ることができるもので、音響
機器、精密機器、自動車用などの振動を嫌う構造部材と
して好適であり、工業上顕著な効果を奏するものである
。
量で冷間加工性に優れ、しかも優れた振動減衰性を有す
るAl合金製制振材料を得ることができるもので、音響
機器、精密機器、自動車用などの振動を嫌う構造部材と
して好適であり、工業上顕著な効果を奏するものである
。
第1図は振動の共鳴曲線を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)Snを0.2〜30重量%含有し、残部Al及び
不可避不純物からなり、損失係数ηが0.006以上で
あることを特徴とするAl−Sn系合金製制振材料。 (2)Sn0.2〜30%を含有し、さらに第1の元素
群としてCu0.2〜8%、Mg0.2〜7%、Zn0
.2〜8%、Si0.2〜2.5%及びNi0.2〜4
.5%、第2の元素群として、Cr0.01〜0.5%
、Zr0.01〜0.25%、Mn0.01〜2.5%
、Hf0.01〜5%及びV0.01〜0.35%(以
上%は重量%を示す)の2種の元素群の内の片方もしく
は両方より選ばれた1種もしくは2種以上の元素を選択
的に含有し、残部Al及び不可避不純物からなり、損失
係数ηが0.006以上であることを特徴とするAl−
Sn系合金製制振材料。 (3)Sn0.2〜30%を含有し、さらにPb、In
、Cd、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を合計で
0.1〜5%(以上%は重量%を示す)を含有し、残部
Al及び不可避不純物からなり、損失係数ηが0.00
6以上であることを特徴とするAl−Sn系合金製制振
材料。 (4)Sn0.2〜30%を含有し、Pb、In、Cd
、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を合計で0.1
〜5%含み、さらに第1の元素群としてCu0.2〜8
%、Mg0.2〜7%、Zn0.2〜8%、Si0.2
〜2.5%及びNi0.2〜4.5%、第2の元素群と
して、Cr0.01〜0.5%、Zr0.01〜0.2
5%、Mn0.01〜2.5%、Hf0.01〜5%及
びV0.01〜0.35%(以上%は重量%を示す)の
2種の元素群の内の片方もしくは両方より選ばれた1種
もしくは2種以上の元素を選択的に含有し、残部Al及
び不可避不純物からなり、損失係数ηが0.006以上
であることを特徴とするAl−Sn系合金製制振材料。 (5)Sn0.2〜30%(%は重量%を示す)を含有
し、残部Al及び不可避不純物からなるアルミニウム合
金材に30%以上の減面率で塑性加工を施して、損失係
数ηを0.006以上となるようにすることを特徴とす
るAl−Sn系合金製制振材料の製造方法。(6)Sn
0.2〜30%を含有し、さらに第1の元素群としてC
u0.2〜8%、Mg0.2〜7%、Zn0.2〜8%
、Si0.2〜2.5%及びNi0.2〜4.5%、第
2の元素群として、Cr0.01〜0.5%、Zr0.
01〜0.25%、Mn0.01〜2.5%、Hf0.
01〜5%及びV0.01〜0.35%(以上%は重量
%を示す)の2種の元素群の内の片方もしくは両方より
選ばれた1種もしくは2種以上の元素を選択的に含有し
、残部Al及び不可避不純物からなるアルミニウム合金
材に30%以上の減面率で塑性加工を施して、損失係数
ηを0.006以上となるようにすることを特徴とする
Al−Sn系合金製制振材料の製造方法。 (7)Sn0.2〜30%を含有し、さらにPb、In
、Cd、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を合計で
0.1〜5%(以上%は重量%を示す)を含有し、残部
Al及び不可避不純物からなるアルミニウム合金材に3
0%以上の減面率で塑性加工を施して、損失係数ηを0
.006以上となるようにすることを特徴とするAl−
Sn系合金製制振材料の製造方法。 (8)Sn0.2〜30%を含有し、Pb、In、Cd
、Bi、Sbのうちの1種又は2種以上を合計で0.1
〜5%含み、さらに第1の元素群としてCu0.2〜8
%、Mg0.2〜7%、Zn0.2〜8%、Si0.2
〜2.5%及びNi0.2〜4.5%、第2の元素群と
して、Cr0.01〜0.5%、Zr0.01〜0.2
5%、Mn0.01〜2.5%、Hf0.01〜5%及
びV0.01〜0.35%(以上%は重量%を示す)の
2種の元素群の内の片方もしくは両方より選ばれた1種
もしくは2種以上の元素を選択的に含有し、残部Al及
び不可避不純物からなるアルミニウム合金材に30%以
上の減面率で塑性加工を施して、損失係数ηを0.00
6以上となるようにすることを特徴とするAl−Sn系
合金製制振材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3144590A JPH03236436A (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | Al―Sn系合金製制振材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3144590A JPH03236436A (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | Al―Sn系合金製制振材料及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03236436A true JPH03236436A (ja) | 1991-10-22 |
Family
ID=12331451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3144590A Pending JPH03236436A (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | Al―Sn系合金製制振材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03236436A (ja) |
-
1990
- 1990-02-14 JP JP3144590A patent/JPH03236436A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6056835A (en) | Superplastic aluminum alloy and process for producing same | |
| DE102020116868A1 (de) | Pulver aus einer Nickel-Kobaltlegierung, sowie Verfahren zur Herstellung des Pulvers | |
| JP6640958B1 (ja) | 磁気ディスク用アルミニウム合金板、磁気ディスク用アルミニウム合金ブランクおよび磁気ディスク用アルミニウム合金サブストレート | |
| EP0642598A1 (en) | Low density, high strength al-li alloy having high toughness at elevated temperatures | |
| JPH04120237A (ja) | アルミニウム基制振材料とその製造方法 | |
| JPH042747A (ja) | アルミニウム合金制振材料の製造方法 | |
| JPH03236436A (ja) | Al―Sn系合金製制振材料及びその製造方法 | |
| EP0846781B1 (en) | Process of forming an aluminium sheet with excellent high speed superplastic formability | |
| JPH03236437A (ja) | Al―Pb系合金製制振材料及びその製造方法 | |
| JPH03232949A (ja) | アルミニウム合金制振材料の製造方法 | |
| JPH03236440A (ja) | Al―Cu系合金製制振材料及びその製造方法 | |
| JPH03232950A (ja) | アルミニウム合金制振材料の製造方法 | |
| JPH01255654A (ja) | 防振性アルミニウム合金部材の製造法 | |
| JPH04346A (ja) | アルミニウム合金制振材料の製造方法 | |
| JPH0417637A (ja) | アルミニウム合金制振材料およびその製造方法 | |
| JPH03120341A (ja) | Al合金制振材料の製造方法 | |
| JPH03223446A (ja) | アルミニウム合金制振材料の製造方法 | |
| EP1646732A1 (de) | Eisengusswerkstoff | |
| JPS60138038A (ja) | 耐摩耗性と切削性にすぐれたアルミニウム合金 | |
| JPH03253535A (ja) | アルミニウム合金制振材料およびその製造方法 | |
| JP5659930B2 (ja) | 鉄合金製制振材の製造方法と鉄合金製制振材 | |
| JPH04345A (ja) | アルミニウム合金制振材料 | |
| JPH042746A (ja) | アルミニウム合金制振材料の製造方法 | |
| JPH03264634A (ja) | アルミニウム合金制振材料 | |
| JPH03120331A (ja) | アルミニウム合金制振材料およびその製造方法 |