JPH0324904Y2 - - Google Patents

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JPH0324904Y2
JPH0324904Y2 JP12844084U JP12844084U JPH0324904Y2 JP H0324904 Y2 JPH0324904 Y2 JP H0324904Y2 JP 12844084 U JP12844084 U JP 12844084U JP 12844084 U JP12844084 U JP 12844084U JP H0324904 Y2 JPH0324904 Y2 JP H0324904Y2
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suction
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はベーンポンプに関し、特に車両の前後
輪駆動用連結装置に用いて好適のベーンポンプに
関する。
〔従来の技術〕
一般に、前輪および後輪を同一のエンジンで駆
動する4輪駆動(4WD)車においては、前輪お
よび後輪のタイヤの有効半径に多少の相違があつ
たり、旋回走行における車輪のころがり経路の違
いからタイヤにすべりを伴い駆動系に無理な力が
作用するためこれを防止する手段を設ける必要が
ある。
このため従来より、フルタイム4輪駆動車では
前輪に駆動力を伝達する第1の回転軸と後輪に駆
動力を伝達する第2の回転軸との間に回転速度差
が生じても駆動力を伝達できるようセンタデフと
称する差動装置が用いられており、重量、大きさ
およびコストの面からパートタイム4輪駆動車に
比べて不利であるとともに差動回転が可能である
ことから4輪駆動を必要とするときに4輪駆動が
達成できない場合があり、デフロツク機構を必要
とする等装置の一層複雑化を招いてしまう。
一方、パートタイム4輪駆動車にあつてはセン
タデフを設置しないものが多く、旋回走行により
生ずるタイトコーナブレーキング現象等4輪駆動
による不具合がある場合には運転者による操作で
2輪駆動とするよう構成されており、運転操作が
煩雑となる欠点がある。
そこで、第1の回転軸と第2の回転軸との間に
相互に駆動力を伝達しうるベーンポンプ式連結機
構をそなえた4輪駆動用連結装置も考えられる。
このようなベーンポンプ式連結機構をそなえた
4輪駆動用連結装置では、ベーンポンプが、第1
0,12図にその要部を示すように、ハウジング
20と、回転軸に連結されてハウジング20内に
収容されるロータ19と、同ロータ19の外周面
19aに取り付けられてハウジング20の内周面
20dに摺接する多数のベーン18′と、ロータ
19とハウジング20とベーン18′とに囲まれ
ることにより形成される複数のポンプ室36〜3
8と、これらの複数のポンプ室36〜38のそれ
ぞれに作動油を吸込吐出する一対の吸込吐出口2
2〜27とから構成され(第4図参照)、ハウジ
ング20の内周面20dに摺接するベーン18′
の先端部18′a,18′cは、回転方向Bにおい
て、その回転方向Bの中央部に稜線(最大半径)
を形成された弯曲形状をなしていたり(第10図
参照)、高圧の吐出側吸込吐出口24から低圧の
吸込側吸込吐出口23へ向かうにしたがい半径の
増大するエツジ形状をなしていたりする(第12
図参照)。
なお、吸込吐出口の吐出側と吸込側とは、ロー
タ19とハウジング20との相対的回転方向によ
つて逆転するが、以下、各図に示す回転方向Bに
おける例をもつて説明する。
そして、ベーン18′の底部18′bは、吐出側
吸込吐出口24からの吐出圧P1をチエツク弁3
2および流路40を通じて減圧された作動圧P2
(<P1)を受けて、ベーン18′の先端部18′a
はハウジング20の内周面20dへ付勢される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のベーンポンプ
では、ロータ19の回転速度の低いときに、ベー
ン18′に小さな遠心力が働く場合、すなわち、
ベーン18′の先端部18′aのハウジング20の
内周面20dへの押し付け力が小さい場合に、ベ
ーン18′が吐出側吸込吐出口24においてハウ
ジング20から一旦離れてしまうと、ベーン1
8′の弯曲形状先端部18′aおよびエツジ形状先
端部18′cにおける圧力分布が、それぞれ第1
1図および第13図に示すように、周方向位置
A1〜A2において十分小さい圧力とはならない。
これにより、ベーン18′とハウジング20
(カムリング部20a)とが完全に密着できず、
先端部18′a,18′cとハウジング20との〓
間から吐出側吸込吐出口24の高圧の作動油が低
圧の吸込側吸込吐出口23へ漏洩する。
その後、ベーン18′が吸込側吸込吐出口23
へ近づけば、ベーン18′は押し上げられて、〓
間がなくなり、吐出側吸込吐出口24の圧力が上
昇する。
このような現象が、各ベーン18′について生
じるので、ベーンポンプから吐出する吐出圧に脈
動が生じるという問題点がある。
すなわち、ロータ19とハウジング20との相
対的回転速度が低い場合には、流量が少ないた
め、吸込側吸込吐出口23の圧力P1(その平均圧
力)と吐出側吸込吐出口24の圧力P2との比
(/S2)が十分に下がらず、従つて、≧P2
なつてしまうのである。
したがつて、このような従来のベーンポンプを
そなえた4輪駆動用連結装置では、極低回転数
(30rpm以下)で主として使用されるため、流量
が少なくベーン18′とカムリング部20aとの
間に〓間ができて、これにより油圧が極度に下が
つてしまう。この時、ベーン18′の押し上げ用
油圧P2も下がり、上述の脈動を生じて、出力ト
ルクが、第14図に示すように周期的に大きく変
動するという問題点がある。
本考案は、このような問題点を解決しようとす
るもので、ロータの低速回転時における吐出油圧
の変動を確実に防止できるようにした、ベーンポ
ンプを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本考案のベーンポンプは、ハウジン
グと、同ハウジング内に収容されて回転軸により
上記ハウジングに対して相対的に回転するロータ
と、同ロータの外周面に取り付けられて上記ハウ
ジングにおけるカムリング部の内周面に摺接する
多数のベーンと、上記のロータとハウジングとベ
ーンとに囲まれることにより形成される複数のポ
ンプ室とをそなえ、これら複数のポンプ室のそれ
ぞれに作動油を吸込吐出する一対の吸込吐出口が
形成されるとともに、上記ハウジングの内周面に
摺接する上記ベーンの先端部が、上記のロータと
ハウジングとの相対的回転時における上記吸込吐
出口の高圧の吐出側から低圧の吸込側へ向かうの
にしたがい半径の減少するエツジ形状に形成され
ていることを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案のベーンポンプでは、ベーンがハ
ウジングの内周面に押し付けられ密着して、ベー
ンの先端部とハウジングの内周面との〓間がない
状態が保たれて、吐出する油圧が高く保持され、
この油圧の変動が小さくなる。
〔実旋例〕
以下、図面により本考案の実旋例について説明
すると、第1〜9図は本考案の一実旋例としての
ベーンポンプをそなえた4輪駆動用連結装置を示
すもので、第1図は本装置の要部の正面図、第2
図はその作用を説明するためのグラフ、第3図は
そのベーンを示す正面図、第4図は本装置の横断
面図、第5図は車両の駆動系を示す概略構成図、
第6図は本装置の縦断面図、第7図は本装置の作
用を説明するためのグラフ、第8図はそのベーン
の変形例を示す本装置の要部の正面図、第9図は
変形例における作用を説明するためのグラフであ
る。
第5図に示すように、横置されたエンジン1に
変速機2が連結され、その出力軸3に取り付けた
ドライブギヤ(または4速カウンタギヤ)4から
駆動力が取り出されて、ベーンポンプ型連結機構
としての4輪駆動用連結装置本体13のギヤカム
リング20eに伝達される。
そして、ギヤカムリング20eは、ハウジング
20を回転駆動して、ハウジング20に接続する
第1の回転軸(外軸)11を介して、ギヤ7から
前輪9用の差動装置10に駆動力が伝達されて前
輪9が駆動される。
すなわち、4輪駆動用連結装置本体13に伝達
された駆動力が、そのまま第1の回転軸11にギ
ヤカムリング20eを介して伝達され、さらに、
ギヤ7、差動装置10を介して前輪9に伝達され
る。
この4輪駆動用連結装置本体13を経由した駆
動力は、第1の回転軸に同軸的に配設される第2
の回転軸(内軸)14に伝達されるようになつて
おり、回転取出方向を変換するベベル歯車機構1
5,15′を介して後輪16用の差動装置17に
駆動力が伝達され、後輪16を駆動する。
この4輪駆動用連結装置本体13は、第1,
4,6図に示すように、油圧ポンプ(油圧式連結
機構)としてのベーンポンプVPとこれに付属す
る油圧回路21とで構成されており、ベーンポン
プVPのロータ19が、後輪16に駆動力を伝達
する第2の回転軸14に連結されるとともに、ハ
ウジング20を構成するカムリング部20aおよ
びフランジ20cが、前輪9に駆動力を伝達する
第1の回転軸11に連結されている。
この油圧ポンプとしてのベーンポンプVPには、
そのロータ19の外周面19aに周方向に等間隔
に多数(ここでは、10個)の孔部19bが形成さ
れていて、この多数の孔部19bのそれぞれに
は、カムリング部20aの内周面20dに摺接し
うるベーン18が嵌挿されている。
さらに、ハウジング20のカバー20bとベー
ン18およびロータ19との軸方向の〓間が所定
値以下となるように、各部が形成されており、油
膜が切れないようになつていて、ハウジング20
のプレツシヤリテーナ20fとベーン18および
ロータ19との軸方向の〓間も、同様に、所定値
以下となるように、各部が形成されている。 そ
して、これら〓間の和が、所定値以下となるよう
に設定されている。
また、ベーンポンプVPは、その回転数に比例
した油量を吐出するものであり、ロータ19とカ
ムリング部20aとの間に相対回転、すなわち、
第1の回転軸11と第2の回転軸14との間に相
対回転が生ずると油圧ポンプとして機能して油圧
を発生する。
ベーンポンプVPの吐出口(ハウジング20に
対するベーン18の相対的回転方向先端の吸込吐
出口22〜27がこれに相当)を塞ぐことによ
り、油を介してその静圧でロータ19とカムリン
グ部20aとが剛体のようになつて一体に回転さ
れる。
このため、カムリング部20aとロータ19と
の間には、回転中心線から120゜間隔に3つのポン
プ室36〜38が形成され、また、回転方向基端
側に位置したとき吸込口となり先端側に位置した
とき吐出口となる6個の吸込吐出口22〜27が
ほぼ120゜間隔に形成してあり、それぞれ同一機能
をなす120゜間隔の吸込吐出口22,24,26と
吸込吐出口23,25,27とが、それぞれカム
リング部20aの回転状態でも固定側に油を送通
し得る機構を介して第1油路OL1と第2油路OL2
とで連通されている。
また、第1油路OL1と第2油路OL2との間に、
それぞれチエツク弁28,29,29′を介して
オイル溜30が連通され、オイル溜30から各油
路OL1,OL2への流れのみが許容されるととも
に、第1油路OL1と第2油路OL2との間に流出の
みを許容する相対向した2つのチエツク弁31,
32を介して両油路OL1,OL2が連通され、この
2つのチエツク弁31,32の中間部が油路40
を介してリリーフ弁33に連通している。
このリリーフ弁33のスプリング34側である
中間部を通じて、オイル溜30およびチエツク弁
29′と2つのチエツク弁28,29との間には、
連通路35が設けられている。
このような油圧回路21とすることで、ロータ
19とカムリング部20aとの相対回転方向によ
らず、常に吐出圧がリリーフ弁33の弁体に作用
し、オイル溜30が吸込口と連通することにな
る。
また、ベーンポンプVPのハウジング20を構
成するカバー20bおよびフランジ20cは、そ
れぞれベアリング41,42を介してトランスミ
ツシヨンケース44に軸支されている。
ベーンポンプVPのロータ19にスプライン係
合部14aを介して連結された第2の回転軸14
は、スプライン係合部14aの両側において、ブ
ツシング(軸受)45,46を介してそれぞれカ
バー20bおよびプレツシヤリテーナ20fに軸
支されている。
さらに、ハウジング20の内周面20dに摺接
するベーン18の先端部18aは、回転方向Bに
おいて、高圧の吐出側吸込吐出口24から低圧の
吸込側吸込吐出口23へ向かうにしたがい半径の
減少するエツジ形状に形成されている。
そして、ベーン18の底部18bは、吐出側吸
込吐出口24からの吐出圧P1をチエツク弁32
および流路40を通じて減圧された作動圧P2(<
P1)を受けて、ベーン18の先端部18aはハ
ウジング20の内周面20dへ付勢される。
すなわち、ベーン18の先端部18aは、第3
図に示すように、周方向の厚みDに対して(0.2
〜0.1)Dの厚みを有する平面60と、傾斜角θ1
(≧10゜)で傾斜した面61とからなつている。
さらに、ロータ19とカバー20bとが摺接す
る軸方向摺動部56およびロータ19とプレツシ
ヤリテーナ20fとが摺接する軸方向摺動部56
には、第6図に示すように、円環状の油圧室5
9,59が形成されて、各油圧室59,59に油
路40が連通するようになつている。
すなわち、油圧室59,59は、各吸込吐出口
22,24,26に接続する第1油路OL1にチエ
ツク弁32を介して連通して高油圧を受けるとと
もに、各吸込吐出口23,25,27に接続する
第2油路OL2にチエツク弁31を介して連通して
高油圧を受けるようになつている。
なお、第6図中の符号43は第1の回転軸を軸
支するベアリングを示しており、47はパルセー
シヨンボリユーム、48はオイルガイド、49は
フイルタ、50はマグネツト、51はボルト、5
4は油路、55はパルセーシヨンダンパをそれぞ
れ示している。
また、ロータ19に両端面に、第4図中の2点
鎖線で示すようなスプリング63またはリング等
の軸部62を介して取り付けてもよい。
本考案の実旋例としてのベーンポンプは上述の
ごとく構成されているので、このベーンポンプを
そたえた4輪駆動用連結装置では、車両の通常の
直進状態において、前輪9と後輪16とのタイヤ
の有効半径が同一で、タイヤのスリツプ回転速度
が少ないことから、4輪駆動用連結装置本体13
に接続する第1の回転軸11と第2の回転軸14
との間に回転速度差が生じない。
したがつて、ベーンポンプVPでは油圧の発生
はなく、後輪16に駆動力が伝達されず、前輪9
のみによる前輪駆動となる。
しかし、車両の直進加速時のように、大きなス
リツプがなくても通常前輪9が約1%以内でスリ
ツプする状態では、これによる回転速度差が第1
の回転軸11と第2の回転軸14との間に生じる
と、ベーンポンプVPが機能してこの回転速度差
に応じた油圧が発生し、ロータ19とカムリング
部20aとが一体になつて回転し、この油圧とベ
ーンの受圧面積とに対応した駆動力が後輪16に
伝達されて4輪駆動状態になる。
この場合、ベーンポンプVPにおける油の流れ
は、相対的にロータ19が回転することになり
(第1,4図中の符号B参照)、吸込吐出口23,
25,27が吸込口となつてチエツク弁28を介
してオイル溜30から油が吸込まれる一方、吸込
吐出口22,24,26が吐出口となつてチエツ
ク弁29,31を閉じると同時にチエツク弁3
2,油路40を介してリリーフ弁33に油が導か
れる。
なお、第4図中、実線矢印は吐出油の流れを示
しており、破線矢印は吸込油の流れを示してい
る。
本実旋例では、第4図に示す相対的回転方向B
において、第1油路OL1が吐出圧を受けるが、こ
の吐出圧に、各吸込吐出口22,24,26の脈
動のピークの位相が異なる吐出圧が重畳されて、
その脈動も重畳されるが、脈動のピークの位相が
異なるので、重畳された脈動の変動値は、各吐出
圧の1つものにおける脈動の変動値に等しくな
る。
また、油路40と内径側底部19cとが連通し
ているので、常時ベーン18がカムリング部20
aの内周面20dへ付勢されて、エンジン1の始
動時におけるベーンポンプVPの駆動力伝達特性
が改善される。
さらに、各吸込吐出口22〜27における吐出
側の受圧面積が各ポートにおいて異なるが、第2
の回転軸14がブツシング(軸受)45,46を
介してハウジング20に軸支されているので、ロ
ータ19にかかる半径方向の力にアンバランスが
発生しても、ロータ19を支持することができ、
本実旋例では、吐出ポートにおける半径方向の荷
重ベクトルの和がゼロになるように、吸込吐出口
22〜27の位置や大きさならびにカムリング部
20aの内周面20dの形状が決められている。
そして、第1図中の実線で示すベーン18のハ
ウジング20からの離隔状態において、ベーン1
8の先端部18aの圧力分布は、エツジ効果によ
り第2図に示すように、周方向位置A1〜A2にお
いて十分小さい圧力となるので、吸込側吸込吐出
口23の油圧の平均値に対し、ベーン押し上げ
用油圧P2の方が大きくなり、第1図中の2点鎖
線で示すように、ベーン18がハウジング20に
瞬時に密着して、高い油圧が吸込吐出口の吐出側
から吸込側へ流出することがない。
次に、後輪16の回転速度に比べ前輪9の回転
速度が非常に大きくなる場合、例えば雪路での前
輪9のスリツプ時や急加速時あるいはブレーキ時
の後輪16がロツク気味となる場合には、4輪駆
動用連結装置本体13に接続する第1の回転軸1
1と第2の回転軸14との間の回転速度差が非常
に大きくなる。
これにより、ベーンポンプVPでは、第4図に
示す状態の油の流れが生じて大きな油圧が発生す
るが、所定値を超えると、リリーフ弁33がスプ
リング34に抗して開き吐出圧がほぼ一定に制御
され、後輪16に一定の吐出圧に対応した一定の
駆動力が伝達された4輪駆動状態となる。
そして、前輪9の回転速度が減少するととも
に、後輪16の回転速度が増大することとなり回
転速度差を縮少(ノンスリツプデフと同一機能)
するようになる。
このように、前輪9のスリツプ状態では後輪1
6への駆動トルクが増大されて走行不能となるこ
とを回避できるとともに、後輪16がロツク気味
の場合には、前輪9のブレーキトルクを増大して
後輪16のロツクを防止する。
一方、前輪9の回転速度に比べ後輪16の回転
速度が非常に大きくなる場合、例えば前輪9のブ
レーキ状態でロツク気味となる場合では、4輪駆
動用連結装置本体13に接続する第1の回転軸1
1と第2の回転軸14との間に、上述とは逆方向
に非常に大きな回転速度差が生じる。
これにより、ベーンポンプVPでは、第4図に
示す油の流れと逆方向の油の流れが生じ、吸込吐
出口22,24,26が吸込口となり、チエツク
弁29,29′を介してオイル溜30から油が吸
込まれる一方、吸込吐出口23,25,27が吐
出口となり第1油路OL1を経てチエツク弁28,
32を閉じて、チエツク弁32からリリーフ弁3
3に導かれた大きな油圧が作用するが、この油圧
もリリーフ弁33により一定に保持され一定の駆
動力が後輪16に伝達されて4輪駆動状態とな
る。
そして、後輪16へのブレーキトルクを増大し
て前輪9のロツクを防止する。
また、通常の旋回走行時には、前輪9の回転速
度が後輪16の回転速度よりわずかに大きく、前
輪9にブレーキトルクが作用し、後輪16に駆動
トルクが作用した4輪駆動状態となつて旋回走行
がなされる。
このように、4輪駆動用連結装置本体13で吐
出圧をリリーフ弁33により一定値以上とならな
いように制御することで、従来パートタイム4輪
駆動車で4輪駆動状態を必要とする場合には運転
者の操作が必要であつたものが、自動的に4輪駆
動と2輪駆動との切換が行なわれるとともに前輪
9と後輪16との回転速度差に応じた駆動力によ
る4輪駆動状態が得られる。
また、従来のフルタイム4輪駆動車では必ず装
備されていたセンタデフに比べ、本装置では、小
型コンパクト化をはかることができるとともに重
量軽減もはかれ、コスト低減ともなる。
このように、本実旋例としてのベーンポンプを
そなえた4輪駆動用連結装置によれば、簡素な構
成で、次のような効果ないし利点を得ることがで
きる。
(1) 前輪と後輪との差回転が許容されるので、パ
ートタイム4輪駆動車のタイトコーナブレーキ
ング現象などの不具合や運転操作の煩雑さを解
消できる。
(2) 第1の回転軸と第2の回転軸との間で、速く
回つている方から遅く回つている方へ力が伝達
されるので、前輪ないし後輪の一方が過回転す
ることはなくなり、ホイルスピンを確実に防止
でき、車両の安全性に寄与しうる。
(3) フルタイム4輪駆動車に、従来装備されてい
たセンタデフに比べ、小型・軽量とすることが
でき、低コスト化にも寄与しうる。
(4) ベーン18がハウジング20の内周面20a
に押し付けられて、ベーン18の先端部18a
とハウジング20の内周面20aとの〓間が常
時小さい状態が保たれて、吐出する油圧の変動
が小さく、第7図に示すように、ロータ19と
ハウジング20との相対的回転速度ΔNrpmが
一定の場合における出力トルクがほぼ一定とな
る。
(5) 差動ポンプ式4輪駆動用連結装置では、前後
輪9,16の回転差の小さい領域で使用し、か
つ、前輪9(または後輪16)の絶対速度は車
速に比例するため、エンジン回転数の全範囲
(例えば、0〜5000rpm)に亘つて、良好な差
動トルクを発生させることができる。
なお、ベーンとしては、第8図に示すように、
面取りが互いに反対方向を向く2枚のベーン1
8″,18″から構成されるようにしてもよく、こ
の場合、周方向位置A2〜A3におけるベーン1
8″は、エツジ効果を受けて、第9図に示すよう
に、本実旋例のベーン18とほぼ同様な作用効果
によつて、その先端部18″aがハウジング20
の内周面20dに密着する。
この変形例においては、ベーン18″,18″
が、ロータ19のハウジング20に対する相対的
回転方向が正,逆のいずれの場合にも、上述の作
用効果を得ることができる。
また、傾斜角θ1を10゜以上に設定すると、十分
な効果を奏することが、実験結果により知られて
いる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案のベーンポンプに
よれば、ハウジングと、同ハウジング内に収容さ
れて回転軸により上記ハウジングに対して相対的
に回転するロータと、同ロータの外周面に取り付
けられて上記ハウジングにおけるカムリング部の
内周面に摺接する多数のベーンと、上記のロータ
とハウジングとベーンとに囲まれることにより形
成される複数のポンプ室とをそなえ、これら複数
のポンプ室のそれぞれに作動油を吸込吐出する一
対の吸込吐出口が形成されるとともに、上記ハウ
ジングの内周面に摺接する上記ベーンの先端部
が、上記のロータとハウジングとの相対的回転時
における上記吸込吐出口の高圧の吐出側から低圧
の吸込側へ向かうのにしたがい半径の減少するエ
ツジ形状に形成されるという簡素な構造で、ロー
タの低速回転時における吐出油圧の変動を確実に
防止することができ、このベーンポンプをそなえ
た4輪駆動用連結装置では、出力トルクが安定す
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜9図は本考案の一実旋例としてのベーン
ポンプをそなえた4輪駆動用連結装置を示すもの
で、第1図は本装置の要部の正面図、第2図はそ
の作用を説明するためのグラフ、第3図はそのベ
ーンを示す正面図、第4図は本装置の横断面図、
第5図は車両の駆動系を示す概略構成図、第6図
は本装置の縦断面図、第7図は本装置の作用を説
明するためのグラフ、第8図はそのベーンの変形
例を示す本装置の要部の正面図、第9図は変形例
における作用を説明するためのグラフであり、第
10,11図は従来のベーンポンプを示すもの
で、第10図はその要部の横断面図、第11図は
その作用を説明するためのグラフであり、第1
2,13図は従来の他のベーンポンプを示すもの
で、第12図はその要部の横断面図、第13図は
その作用を説明するためのグラフであり、第14
図は従来の各装置の作用を説明するためのグラフ
である。 1……横置エンジン、2……変速機、3……出
力軸、4……ドライブギヤ(または4速カウンタ
ギヤ)、7……ギヤ、9……前輪、10……差動
装置、11……第1の回転軸(外軸)、13……
ベーンポンプ型連結機構としての4輪駆動用連結
装置本体、14……第2の回転軸(内軸)、14
a……スプライン係合部、15,15′……ベベ
ル歯車機構、16……後輪、17……差動装置、
18,18″……ベーン、18a,18″a……エ
ツジ形先端部、18b,18″b……底部、19
……ロータ、19a……外周面、19b……孔
部、19c……内径側底部、20……ハウジン
グ、20a……カムリング部、20b……カバ
ー、20c……フランジ、20d……内周面、2
0e……ギヤカムリング、20f……プレツシヤ
リテーナ、21……油圧回路、22〜27……吸
込吐出口、28,29,29′……チエツク弁、
30……オイル溜、31,32……チエツク弁、
33……リリーフ弁、34……スプリング、35
……連通路、36〜38……ポンプ室、40……
油路、41〜43……ベアリング、44……トラ
ンスミツシヨンケース、45,46……ブツシン
グ(軸受)、47……パルセーシヨンボリユーム、
48……オイルガイド、49……フイルタ、50
……マグネツト、51……ボルト、54……油
路、55……パルセーシヨンダンパ、56……軸
方向摺動部、59……油圧室、59a……内側、
59b……外側、60……平面、61……傾斜
面、62……軸部、63……スプリング、OL1
…第1油路、OL2……第2油路、VP……ベーン
ポンプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジングと、同ハウジング内に収容されて回
    転軸により上記ハウジングに対して相対的に回転
    するロータと、同ロータの外周面に取り付けられ
    て上記ハウジングにおけるカムリング部の内周面
    に摺接する多数のベーンと、上記のロータとハウ
    ジングとベーンとに囲まれることにより形成され
    る複数のポンプ室とをそなえ、これら複数のポン
    プ室のそれぞれに作動油を吸込吐出する一対の吸
    込吐出口が形成されるとともに、上記ハウジング
    の内周面に摺接する上記ベーンの先端部が、上記
    ロータとハウジングとの相対的回転時における上
    記吸込吐出口の高圧の吐出側から低圧の吸込側へ
    向かうのにしたがい半径の減少するエツジ形状に
    形成されていることを特徴とする、ベーンポン
    プ。
JP12844084U 1984-08-24 1984-08-24 ベ−ンポンプ Granted JPS6144035U (ja)

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JPS6144035U JPS6144035U (ja) 1986-03-24
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