JPH0345159B2 - - Google Patents
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- JPH0345159B2 JPH0345159B2 JP59082016A JP8201684A JPH0345159B2 JP H0345159 B2 JPH0345159 B2 JP H0345159B2 JP 59082016 A JP59082016 A JP 59082016A JP 8201684 A JP8201684 A JP 8201684A JP H0345159 B2 JPH0345159 B2 JP H0345159B2
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Description
本発明は電子部品に用いるのに適した導電性積
層シートの製造法に関するものであり、更に詳し
くは電子部品の包装に用いる透明な導電性積層シ
ートおよび電子部品の収納、電子部品を実装基板
への搬送する搬送用テープ等として用いうる透明
性を要しない導電性積層シートの製造法に関す
る。 半導体ICやLSI等の電子部品、プリント基板、
磁気テープ等は包装、出荷、輸送の工程で静電気
によるほこりの吸着や静電気帯電によるトラブル
から製品を保護する必要があり、特に最近よく用
いられるC−MOS型のIC等は静電気により絶縁
破壊を起こしやすいので帯電防止は不可欠となつ
ている。これらの静電気障害から製品を保護する
ためには、表面抵抗率の低い導電フイルムの袋や
容器で包装収納することが考えられる。また、上
記IC等の製品は、取引上、包装された内容物を
透視して判断可能なことが望まれるので、導電フ
イルムで包装する場合には、導電フイルム自体が
ある程度の透明性を有することおよび製紙、容器
成形加工、使用等に耐える強度を有することが要
請される。また、電子部品の収納、搬送用テープ
等として用いられる導電性材料は、一般に透明性
を必要としないが高い機械的強度の成形加工性が
必要とされる。 従来、ポリオレフイン系合成パルプに炭素繊維
を混入して紙料を抄紙し、得られる紙状物をポリ
オレフイン成分の融点以上の温度で熱融合させる
導電性ポリオレフイン材料の製造法が提案されて
いる(特公昭52−13214号)。しかしながら、ポリ
オレフイン系合成パルプと炭素繊維のみからなる
導電フイルムを製造する場合には、紙状物をその
まま溶融するので引張り強度がなくなり、フイル
ム状のものを巻き取りながら連続的に製造するこ
とは実際上困難であり、特に坪量の小さい透明性
にすぐれたフイルムを製造することは不可能であ
つた。また、熱融合時に強い加圧を与えると炭素
繊維が折損し、フイルムの面方向比抵抗(Ω・
cm)を不均一にするので弱い加圧しかかけられ
ず、その結果、透明性の高いフイルムが得られな
いという欠点があつた。さらに、導電フイルムに
繊械的強度を付与するために高強度シートと積層
する作業は別工程で、たとえば接着剤を用いるド
ライラミネート法やエクストルージヨンコーティ
ング法などで、行つていたのでコストの高いもの
となつていた。本発明者は上記の問題に鑑みて製
造、加工および使用に耐える強度を有し、導電層
の固有抵抗(Ω・cm)が安定な導電性積層シート
であつて主として透明性の高いものを連続的に製
造する方法を提供すべく研究を重ねた結果、本発
明に到達したものである。 本発明で得られる導電性積層シートの最小単位
は、透明導電フイルム層と比較的表面抵抗の高い
高強度シート層から成る2層の積層シートであ
る。 透明導電フイルム層と透明フイルム層(高強度
シート層)とから成る積層シートで不透明度30%
以下の積層シートは、主として包装用袋に用いる
ことができる。また、透明導電フイルム層と紙、
不織布、金属箔、プラスチツクなどの不透明シー
ト層(高強度シート層)とから成る積層シート
は、搬送用テープ、トレーなどに用いることがで
きる。 本発明は、熱可塑性樹脂より成る合成パルプと
導電繊維を混抄して得た紙状物をキヤリヤー上で
予熱する工程と、次いで可塑化された前記紙状物
を高強度シートと重ね合わせ、かつ該キヤリヤー
とともにスーパーカレンダーなどのニツプ間で加
熱加圧し該紙状物を透明フイルム化すると同時に
高強度シートに融合圧着する工程とを結合しては
じめて、坪量の小さい薄手の透明導電フイルム層
を有する導電性積層シートの連続的製造を可能と
したものである。 本発明によれば、熱可塑性樹脂マトリツクス中
に繊維長1ないし40mmの導電繊維が分散されて成
り不透明度30%以下で固有抵抗1×108Ω・cm以
下を示す少なくとも1層の透明導電フイルム層と
一層の高強度シート層とから成る積層シートの製
造法であつて、熱可塑性樹脂より成る合成パルプ
と導電繊維とを混合抄紙して成る紙状物をキヤリ
ヤー上で予熱によつて可塑化し、次いで該紙状物
を剥離性、平滑性、反復使用性及び耐熱性の良好
なフイルム、紙及びシート状物から選ばれるキヤ
リヤーを用いつつ高強度シートと重ね合わせ、ロ
ール間において前記合成パルプの融点以上であつ
て前記導電性繊維の融点より低い温度で連続的に
加熱加圧することにより融合圧着し冷却した後キ
ヤリヤーを分離して前記積層シートを形成するこ
とを特徴とする導電性積層シートの製造法が提供
される。 本発明において用いる熱可塑性樹脂より成る合
成パルプ(以下、合成パルプという)とは、熱可
塑性合成樹脂から成るパルプ、短繊維、複合繊維
などの抄紙可能な繊維状物質をいう。 また、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフイ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリ
アミド等が例示されるが、加熱による溶融で透明
化し、冷却によつて固体高分子にもどつてもその
透明性を保持するものであればよい。これらのう
ち特に好ましいのは、融点が低く比較的廉価なポ
リオレフインである。ポリオレフインとは、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレンとプロピレ
ンの共重合物、エチレン又はプロピレンとα−オ
レフインとの共重合物、エチレン又はプロピレン
と酢酸ビニル、アクリル酸等との共重合物、又は
これらの混合物又はこれらを更に化学処理した重
合物等を含むものである。又これらの重合物は製
紙工業において用いられているポリビニルアルコ
ール系バインダー等と併用することもできる。
尚、導電フイルム層の融合圧着性を考慮した場合
には、融点が200℃以下、特に170℃以下のものが
好ましい。また抄紙性を改善するため針葉樹晒硫
酸塩パルプ(NBKP)、亜硫酸パルプ等の製紙用
パルプを配合することができるが、これらの配合
は導電フイルム層の透明性を低下し、且つ積層シ
ートの剥離強度を弱めるので、紙料全体に対して
30重量%以下にとどめる。 導電繊維としては、炭素繊維、金属繊維、有機
導電繊維、導電加工された有機繊維等のいずれを
も用いることができる。炭素繊維としては、通常
の炭素繊維、黒鉛質ないし黒鉛繊維等市販のもの
を用いることができる。 炭素繊維としては、繊維長1〜40mm、糸径5〜
30μmを示す短繊維(チヨツプドフアイバー)を
用いることができるが3〜25mmのものが特に好適
である。繊維長1mm以下のものは、抄紙製造中に
脱落して、得られる導電フイルム層の厚さ方向で
の含有量に差を生じ、比抵抗の均一化に好ましく
ない。又40mm以上のものは、フロツクを生じやす
いので抄紙性が悪い。糸径30μm以上のものは抄
紙製造中に分散しにくく、また導電フイルム層中
で熱可塑性樹脂の被覆が不完全になりやすい。最
も好ましい範囲は5〜20μmである。炭素繊維の
使用量はその太さに応じて0.5〜30容量%の範囲
である。0.5容量%以下では、導電性に問題が生
じる恐れがあり、30容量%を越すと透明性および
融合圧着性を阻害する恐れが生ずる。使用量の好
ましい範囲は1〜10容量%である。 金属繊維としては、スチール繊維、ステンレ
ス・スチール繊維、アルミニウム繊維、シンチユ
ウ繊維、銅繊維、青銅繊維等があるが、表面が酸
化されにくい、ステンレス・スチール繊維、アル
ミニウム繊維、シンチユウ繊維等が扱いやすく好
適である。その他、炭素繊維やガラス繊維に銅・
アルミニウムやニツケル等の金属を被覆したもの
等を例示することができる。金属繊維の形態は、
繊維長1〜40mm、好ましくは3〜25mm、直径1〜
30μm、好ましくは1〜20μmである。繊維形態の
限定理由は炭素繊維と同様である。またその使用
量はその太さに応じて0.5〜30容量%の範囲であ
り、好ましい範囲は3〜10容量%である。 有機導電繊維とはポリアセチレン、ポリパラフ
エニレンの如く繊維が本質的に導電性を有するも
のである。 導電加工された有機繊維(以下「有機導電加工
繊維」という)とは、各種の合成繊維、半合成繊
維或いは天然繊維に、望ましくはこれらの繊維の
性質を損うことなく導電加工が施されたものであ
つて、例えば、有機繊維に金属イオン又は金属化
合物が化学的に結合されたもの、或いは有機繊維
に金属や炭素等の導電剤が物理的に結合されたも
のである。金属イオン又は金属化合物が結合され
たものの好ましい代表例は、アクリル繊維に染色
工程で銅イオンを拡散した導電繊維(日本蚕毛染
色(株)製、商品名サンダーロン SS−N)或いは、
各種の有機繊維中に沃化第1銅を吸着含有させた
導電繊維(特開昭57−39299号)等である。また、
導電剤が物理的に結合されたものとしては、導電
剤を基体中に練り込んだ有機繊維(特開昭56−
134298号)、炭素複合繊維、金属メツキを施した
有機繊維(実公昭49−3921号)等があるが、基体
となる有機繊維の性質を損うことがなく、また抄
紙工程で導電剤が分離するおそれがない等の点か
ら化学的な結合によるものの方がより望ましい。
導電加工の方法は上記例示に限定されるものでは
なく、繊維の比抵抗が1×104Ω・cm以下、好ま
しくは1×100Ω・cm以下程度となるように行な
えばよい。これらの導電繊維の使用量は、その太
さに応じて0.5〜30容量%であり、また好ましい
範囲は2〜10容量%である。有機導電繊維及び有
機導電加工繊維の形態は通常直径3〜50μm、長
さ1〜40mmであるが、直径5〜20μm、長さ3〜
25mmのものが特に好ましい。限定理由は炭素繊維
及び金属繊維の場合と同様である。 本発明においては、先ず、合成パルプと前記導
電繊維とを混合した紙料を抄紙して米坪量25g/
m2〜10g/m2の紙状物とする。これが本発明の導
電性積層シートの構成要素として透明導電フイル
ム層を形成したときには、そのフイルム層の厚さ
は25μm〜110μmとなる。抄紙性、固有抵抗の均
一性および透明性の点から、30g/m2〜70g/m2
(導電フイルム層厚さ30μm〜80μm)が好ましい。 高強度シートとしては、フイルム、紙、不織
布、金属箔等が目的に応じて選択使用される。 フイルム類としては、塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン等が例示される
が、一般に熱ラミネーシヨンが可能なフイルムは
すべて使用できる。これらのうち、紙状物に用い
られる合成パルプと融点が接近しているフイルム
は、本発明方法により相互に融着して積層され
る。たとえば、合成パルプがポリエチレン系でフ
イルムが高密度、中密度、低密度ポリエチレン等
である場合である。また、合成パルプに比し熱変
形温度が高いフイルムの場合、たとえば前記ポリ
エチレン系合成パルプに対し、アクリル系、ポリ
エステル系、ポリビニルアルコール系、ポリアミ
ド系フイルム、セロフアン、グラシン紙等を用い
る場合には、紙状物が融合圧着されるフイルムの
圧着面に公知技術によつて予めコロナ放電処理、
フレーム処理、火花放電処理等を行うこと、接着
促進剤をアンカーコートすること、フイルムがア
イオノマー樹脂、ポリエチレン、EVA等との複
合フイルムであるものを用いること、によつて本
発明の目的を達成することができる。要は、加熱
加圧による紙状物の透明化と融合圧着とを同時に
行いうるフイルムであれば足り、透視性が要求さ
れる場合には、フイルムの厚さ10〜100μmの範囲
の中から選択し積層シートの不透明度が30%以下
となるようにする。なお、導電繊維、特に炭素繊
維や金属繊維を配合した紙状物は単一で熱融合し
てフイルムを形成する場合には、マトリツクスで
ある熱可塑性樹脂が導電繊維に対して大きな熱膨
張変化を起すために外観上フイルムに皺を生じ商
品価値を低下させるだけでなく、導電繊維同士の
接触効率を低下し面方向比抵抗を不均一にする。
これらの欠点は導電フイルムを厚く形成したり、
また導電繊維を30容量%以上用いることによつて
防止することができる。しかし、本発明において
は、導電フイルム層の透明性および積層シートの
剥離強度等の観点から、導電繊維の使用量を30容
量%以下、好適には10容量%以下に限定するので
あり、また前述の如く導電フイルム層の厚さを
110μm以下、好適には80μm以下として本発明の
目的を達成しようとするものである。即ち、本発
明においては、後述する如く高強度シートとの圧
着が適当な加熱加圧条件でキヤリヤーを用いつつ
行なわれること、紙状物の透明フイルム化と融合
圧着が同時に行なわれ透明フイルム層が高強度シ
ート層に固着し、かつ平滑なキヤリヤー面とも密
着した状態で冷却されるために前述の欠点が現れ
ないと思われる。上記の効果は高強度シートとし
て透明ではないフイルム、紙、不織布、金属箔等
を用いる場合にも同様に現われる。 紙類としては、洋紙、板紙、和紙、ラミネート
紙、コート紙、合成紙など本発明の構成材料であ
る紙状物と融合圧着でき連続的に積層シートを製
造できるものはすべて使用可能である。これらの
積層シートは、透明性を必要としない用途、たと
えば電子部品等のトレイ、キヤリヤーテープ等に
用いることを主たる目的とするので合成紙やいわ
ゆる無塵紙などそれ自体ほこりを発生しにくい紙
が好ましい。紙類との融合圧着を容易にするため
に、放電により予め穿孔を設けるなどのほか、公
知の技術により表面処理をしておくことが望まし
い場合もある。 金属箔については、たとえばアルミ箔にホツト
メルト接着剤や溶液型接着剤を塗工したものなど
を用いることができる。 不織布についても制限はないが、毛羽立ちの少
ない湿式不織布が好ましい。 本発明の導電性積層シートは、十分な剥離強度
を有し、透明導電フイルムをドライラミネート法
やエクストルージヨンコーテイング法で積層した
ものに比し遜色がない。本発明の導電性積層シー
トは、全体として透明ないし半透明なフイルム状
であるものと、導電フイルム層のみが透明感のあ
るシートとに区分される。 次に、合成パルプに導電繊維を混合して成る紙
料から常法により抄紙して得られる紙状物を、高
強度シートとしてのフイルムに積層する方法につ
き、添付図面に基づき例示的に説明する。 第1図において、1は紙状物、1′は透明導電
フイルム層、2は予熱装置、3は高強度シート、
4はキヤリヤー、5は加熱ロール、6はボトムロ
ール、7は冷却装置、8は積層シート、9は一連
のガイドロール、10は押えのロールである。ま
た、11,12及び13はそれぞれの位置におけ
る紙状物、キヤリヤー、積層シート等の重なりの
状態、積層の状態等を示す部分拡大断面図であ
る。 紙状物1は殆んど同時に繰出されたキヤリヤー
4に支持されて、予熱装置2により予熱もしくは
予熱圧縮される。次いで、押えロール10により
紙状物のバタツキを防ぎながら加熱ロール5によ
り更に予熱が継続されつつボトムロール6とのニ
ツプ間に入る。別に繰出された高強度シート3は
前記ロール5と6のニツプ間で紙状物と重ね合わ
される。予熱は加熱ロール、赤外線ヒーター、熱
風などの公知の手段により行うが、その温度およ
び時間は合成パルプが溶融し、個々の導電繊維が
合成パルプの樹脂により十分に被覆されるように
調節する。図示の方法は通常5〜50m/分の速度
で実施されるが、低速の場合には予熱装置2を省
略し、紙状物が押えロールからロール5,6のニ
ツプ間に入るまでを予熱時間とすることもでき
る。ただし、炭素繊維や金属繊維は溶融した樹脂
との濡れ性が悪いので、予熱が不充分な状態で事
後の加熱加圧を行うと、溶融した樹脂のクツシヨ
ン効果が小さいため導電繊維の折損を生じ導電フ
イルム層の固有抵抗値を不均一にし、好ましくな
い。有機導電繊維、有機導電加工繊維等は折損し
にくいが、繊維の捩れを生じ、甚だしい場合には
固有抵抗値を不均一にする。予熱もしくは予熱圧
縮を行わない場合または不十分な場合には、前記
の欠点のほか、紙状物中の水分、気泡が抜けきら
ないため導電フイルム層の透明性を低下したりピ
ンホールの原因ともなり、本発明の目的を達成し
難しくなる。 予熱中の圧縮はロール間で行うのが一般的であ
るが、急激な圧縮は前記のような欠点をもたらす
ので望ましくなく、必要な場合には10Kg/cm以
下、好ましくは5Kg/cm以下の線圧で行う。 予熱もしくは予熱圧縮により紙状物は可塑化さ
れ半透明のフイルム状に変化するが、残留気泡の
ため不均質に白濁している。そして、この可塑化
された半透明フイルムは寸法の安定を保ち得なく
なるので、キヤリヤーを用いる。キヤリヤーとし
ては、剥離性、平滑性、反復使用性、耐熱性等の
良好な公知のフイルム、紙及びシート状物を目的
により選択して用いる。たとえば、熱可塑性合成
パルプSWP UL410(三井石油化学製、ポリエチ
レン系、融点123℃、繊維長0.9mm、比重0.94)95
重量%(97容量%)とピツチ系炭素繊維(商品名
クレハカーボンフアイバーチヨツプ、呉羽化学工
業製の黒鉛質繊維、繊維長5mm、径12.5μm、比
重1.6)5重量%(3容量%)とから成る米坪量
45.5g/m2の紙状物と市販の低密度ポリエチレン
フイルム(厚さ70μm)とを用い加工速度5m/分
で積層する場合には、予熱温度を134℃とし、加
熱加圧条件を温度140℃、線圧40Kg/cmとし、ポ
リエステルフイルム(厚さ100μm)をキヤリヤー
として用いることによつて、好結果が得られる。 そのほか、テフロンフイルム、シリコン樹脂な
どの離型剤を塗工したいわゆる剥離性工程紙、ス
テンレス製ベルト等公知の材料を用いることがで
きる。 加熱加圧ロールは加熱ロール5を含む2個以上
のロールから構成され、製紙工業で用いられるカ
レンダー、スーパーカレンダーやプラスチツク用
カレンダー等を利用することができる。加熱温度
については、前記例示の場合には、紙状物の透明
フイルム化(1から1′への変化)温度と融合圧
着温度とは一致する。しかし、両材料の融点が一
致しない場合、たとえば高強度シートとしてキヤ
ンズフイルム101(商品名、製鉄化学工業製、
ナイロン/サーリン共押出フイルム、厚さ50μm、
融点220℃/96/105℃)を用いる場合には、サー
リンの融点96〜105℃の温度で十分に圧着可能で
あるが、本発明では紙状物の透明フイルム化(1
から1′への変化)を同時に行なうので、この場
合にもSWP の融点(123℃)以上の温度でなけ
ればならない。また、加圧は積層シートの層間接
着を均一にし剥離強度を高めること、導電繊維同
志の接触効率を高め導電フイルム層の固有抵抗を
小さくすること等の効果を有する。さらに、本発
明者の実験によれば透明導電フイルム層1′の透
明性の向上に効果がある。たとえば、前記の例示
の場合の積層シートは、不透明度5%以下で通常
の透明フイルムと殆んど同程度に透明な導電性積
層シートであるが、加圧なしで処理すると、透明
性がかなり低下し、不透明度の平均値が15%とな
り各所に気泡の存在を示す白濁個所が現われる。
また、SWP /NBKP/炭素繊維の重合混合比
率が70/25/5の紙状物を前記加熱加圧条件で処
理すると、透明になりにくい木材パルプが配合さ
れたにも拘らず不透明度15%で透明な積層シート
が得られる。 即ち、本発明においては積層時の加圧は必須要
件であり、紙状物の組成、高強度シートの種類、
キヤリヤー、加熱加圧ロール等の種類、加熱温度
等により20〜200Kg/cmの線圧、好ましくは40〜
100Kg/cmの線圧をかけて透明フイルム化と圧着
とを同時に行なう。ロールニツプ間では紙状物が
キヤリヤーと高強度シートに挾まれた形で加熱加
圧され、積層される結果、冷却後に部分拡大断面
図12に示すような層構造と重なり状態となる。
しかし、加熱加工処理後冷却が終了するまでは図
示されていないが適当な加圧装置により加圧しつ
つ冷却することが好ましい。透明導電フイルム層
が平滑なキヤリヤー面と密着するので微細な皺の
発生が防止され光沢のある商品価値の高い本発明
の積層シートが得られるからである。 なお、このようにキヤリヤーを用いる加熱加圧
は、そのクツシヨン作用のために前記した予熱の
効果とともに、導電繊維の折損や捩れを防止す
る。この観点から、加熱ロールの対となるボトム
ロール6はアスベスト、ゴムなどの弾性材で被覆
したスチールロールを用いることが更に望まし
い。なお、高強度シートもキヤリヤーで支持する
ことが必要な場合もある。加熱加圧により積層シ
ート中の気体は完全に除かれる。 積層終了後、積層シートとキヤリヤーとは冷却
装置7により冷却され、次いで分離され、透明導
電フイルム層1′と高強度シート3とから成る本
発明の積層シート8として巻取られる。冷却方法
は放冷、送風その他公知の方法が用いられる。キ
ヤリヤーは別に巻取るかエンドレスに使用するこ
ともできる。 紙状物と紙、不織布、金属箔などとの積層シー
トも同様にして製造されるが、紙は一般に弾性が
あり、また紙状物の融合圧着がいわゆる役錨効果
により極めて強固な積層を形成するので、導電フ
イルム層の皺が抑制される。さきに例示した紙状
物と低密度ポリエチレンフイルムとの導電性積層
シートは、米坪量110g/m2、厚さ112μm、不透
明度5%以下で、前記低密度ポリエチレンと同様
の透明性を示した。また表面抵抗2.92×103Ω、導
電フイルム層の固有抵抗1.81×101Ω・cmであつ
た。剥離強度は330g/10mm(タツピースタンダ
ードT517)と高く、また積層された結果、機械
的強度が著しく改善された。 以上、本発明の方法をカレンダー等を使用して
融合圧着する場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、連続的に導電性
積層シートを製造する方法であつて本発明と技術
的思想が同一である方法をも包含するものであ
る。従つて、既に製造された単一の導電フイルム
と高強度シートとの積層にも用いることができ、
これにより皺の解消された光沢に富む積層シート
を製造することができる。なお、積層シートの構
造として高強度シート層の両面に透明導電フイル
ム層が積層されているものも、本発明方法により
製造できる。 以上説明した如く、本発明に従えば、紙状物の
透明化と積層とを同時に行うことによつて導電性
積層シートを連続的に製造することが可能とな
る。さらに、坪量が小さい薄手の透明導電フイル
ム層を有する高強度の積層シートを提供すること
も可能となる。そして、透明導電フイルム層中に
は少量の導電繊維が原料調整時の繊維長を保ち均
一に分散しているから、導電フイルム層の固有抵
抗は安定で、1×108Ω・cm以下を示す。本発明
の透明な導電性積層シートは、透明性に優れ、ま
た紙などとの積層シートでも透明感を有するから
鮮明な印刷を行うことができ、さらにいずれもヒ
ートシールが可能である。 本発明による導電性積層シートにおては、導電
繊維の配合比により所望の固有抵抗のものを得る
ことができ、固有抵抗が主として108〜100Ω・cm
のものは電子部品等のほこりを付着防止用袋とし
て及び静電障害防止用として、100Ω・cm以下の
ものは電磁波シールド効果が要求される用途に好
適である。なお、本発明積層シートは公知の熱間
成形技術によつて希望通りの形状に形作ることが
できる。 以下に本発明を実施例に基づいて説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 なお、抵抗値の測定はASTM D257法もしく
はSRIS法に準拠した。また、積層シートの導電
層の固有抵抗は、相当する単一導電フイルム(す
なわち、紙状物を高強度シートと積層する事を除
く以外は本発明方法と同じ条件で加熱加圧して製
造した単一導電フイルム)の厚さを用いて算出し
た。 実施例 1 合成パルプとしてSWP UL410(三井石油化学
製、ポリエチレン系樹脂、融点123℃、)(以下
SWPと略す)および熱可塑性複合繊維ダイワボ
ウポリプロNBF −E(大和紡績製、芯鞘型ポリ
プロピレン系複合繊維、芯成分結晶性ポリプロピ
レン、鞘成分ポリオレフイン系ポリマー、鞘成分
の融点96〜100℃)(以下NBFと略す)を選び、
炭素繊維として、クレハカーボンフアイバーチヨ
ツプ C−203(呉羽化学工業製、黒鉛質繊維、平
均繊維長3.0mm、単糸径12.5μm)(以下CFと略す)
を用いて、常法により原料を調整し、SWP/
NBF/CFの混合比率80/15/5各重量%(82/
15/3各容量%)の紙料を調整した。 テストマシンによつて米坪量45g/m2を目標と
して原紙を製造した。原紙の乾燥は、NBFの鞘
成分の融点96〜100℃より高くSWPの融点123℃
より低い100〜115℃で行なつた。製造速度は
30m/分であつた。得られた原紙はなめらかな触
感を有する白色のシートであつた。 この原紙について到達可能に透明性を確認する
ために、高強度シートと積層する事を除く以外は
本発明方法と同じ条件で単一導電フイルムを試作
した。キヤリヤーにはポリエステルフイルム(ダ
イヤホイル(株)製、厚さ100μm)(以下PETフイル
ムという)を用い、予熱温度を134℃とし、加圧
加熱を50Kg/cm、134℃で行なうことにより透明
フイルム化した。通紙速度は5m/分であつた。
キヤリヤーを使用したために原紙は裂断すること
なく透明フイルム化できた。第1表にその物性を
示した。 次に、上記原紙を用いて高強度シートの前記キ
ヤンズフイルムに積層すべく、本発明方法により
導電性積層シートを製造した。単一導電フイルム
製造の際のPETフイルムを用い予熱温度を134℃
とし、加熱加圧条件は140℃、50Kg/cmとした。
得られた導電性積層シートの物性を、単一導電フ
イルムと対比して第1表に示した。
層シートの製造法に関するものであり、更に詳し
くは電子部品の包装に用いる透明な導電性積層シ
ートおよび電子部品の収納、電子部品を実装基板
への搬送する搬送用テープ等として用いうる透明
性を要しない導電性積層シートの製造法に関す
る。 半導体ICやLSI等の電子部品、プリント基板、
磁気テープ等は包装、出荷、輸送の工程で静電気
によるほこりの吸着や静電気帯電によるトラブル
から製品を保護する必要があり、特に最近よく用
いられるC−MOS型のIC等は静電気により絶縁
破壊を起こしやすいので帯電防止は不可欠となつ
ている。これらの静電気障害から製品を保護する
ためには、表面抵抗率の低い導電フイルムの袋や
容器で包装収納することが考えられる。また、上
記IC等の製品は、取引上、包装された内容物を
透視して判断可能なことが望まれるので、導電フ
イルムで包装する場合には、導電フイルム自体が
ある程度の透明性を有することおよび製紙、容器
成形加工、使用等に耐える強度を有することが要
請される。また、電子部品の収納、搬送用テープ
等として用いられる導電性材料は、一般に透明性
を必要としないが高い機械的強度の成形加工性が
必要とされる。 従来、ポリオレフイン系合成パルプに炭素繊維
を混入して紙料を抄紙し、得られる紙状物をポリ
オレフイン成分の融点以上の温度で熱融合させる
導電性ポリオレフイン材料の製造法が提案されて
いる(特公昭52−13214号)。しかしながら、ポリ
オレフイン系合成パルプと炭素繊維のみからなる
導電フイルムを製造する場合には、紙状物をその
まま溶融するので引張り強度がなくなり、フイル
ム状のものを巻き取りながら連続的に製造するこ
とは実際上困難であり、特に坪量の小さい透明性
にすぐれたフイルムを製造することは不可能であ
つた。また、熱融合時に強い加圧を与えると炭素
繊維が折損し、フイルムの面方向比抵抗(Ω・
cm)を不均一にするので弱い加圧しかかけられ
ず、その結果、透明性の高いフイルムが得られな
いという欠点があつた。さらに、導電フイルムに
繊械的強度を付与するために高強度シートと積層
する作業は別工程で、たとえば接着剤を用いるド
ライラミネート法やエクストルージヨンコーティ
ング法などで、行つていたのでコストの高いもの
となつていた。本発明者は上記の問題に鑑みて製
造、加工および使用に耐える強度を有し、導電層
の固有抵抗(Ω・cm)が安定な導電性積層シート
であつて主として透明性の高いものを連続的に製
造する方法を提供すべく研究を重ねた結果、本発
明に到達したものである。 本発明で得られる導電性積層シートの最小単位
は、透明導電フイルム層と比較的表面抵抗の高い
高強度シート層から成る2層の積層シートであ
る。 透明導電フイルム層と透明フイルム層(高強度
シート層)とから成る積層シートで不透明度30%
以下の積層シートは、主として包装用袋に用いる
ことができる。また、透明導電フイルム層と紙、
不織布、金属箔、プラスチツクなどの不透明シー
ト層(高強度シート層)とから成る積層シート
は、搬送用テープ、トレーなどに用いることがで
きる。 本発明は、熱可塑性樹脂より成る合成パルプと
導電繊維を混抄して得た紙状物をキヤリヤー上で
予熱する工程と、次いで可塑化された前記紙状物
を高強度シートと重ね合わせ、かつ該キヤリヤー
とともにスーパーカレンダーなどのニツプ間で加
熱加圧し該紙状物を透明フイルム化すると同時に
高強度シートに融合圧着する工程とを結合しては
じめて、坪量の小さい薄手の透明導電フイルム層
を有する導電性積層シートの連続的製造を可能と
したものである。 本発明によれば、熱可塑性樹脂マトリツクス中
に繊維長1ないし40mmの導電繊維が分散されて成
り不透明度30%以下で固有抵抗1×108Ω・cm以
下を示す少なくとも1層の透明導電フイルム層と
一層の高強度シート層とから成る積層シートの製
造法であつて、熱可塑性樹脂より成る合成パルプ
と導電繊維とを混合抄紙して成る紙状物をキヤリ
ヤー上で予熱によつて可塑化し、次いで該紙状物
を剥離性、平滑性、反復使用性及び耐熱性の良好
なフイルム、紙及びシート状物から選ばれるキヤ
リヤーを用いつつ高強度シートと重ね合わせ、ロ
ール間において前記合成パルプの融点以上であつ
て前記導電性繊維の融点より低い温度で連続的に
加熱加圧することにより融合圧着し冷却した後キ
ヤリヤーを分離して前記積層シートを形成するこ
とを特徴とする導電性積層シートの製造法が提供
される。 本発明において用いる熱可塑性樹脂より成る合
成パルプ(以下、合成パルプという)とは、熱可
塑性合成樹脂から成るパルプ、短繊維、複合繊維
などの抄紙可能な繊維状物質をいう。 また、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフイ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリ
アミド等が例示されるが、加熱による溶融で透明
化し、冷却によつて固体高分子にもどつてもその
透明性を保持するものであればよい。これらのう
ち特に好ましいのは、融点が低く比較的廉価なポ
リオレフインである。ポリオレフインとは、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレンとプロピレ
ンの共重合物、エチレン又はプロピレンとα−オ
レフインとの共重合物、エチレン又はプロピレン
と酢酸ビニル、アクリル酸等との共重合物、又は
これらの混合物又はこれらを更に化学処理した重
合物等を含むものである。又これらの重合物は製
紙工業において用いられているポリビニルアルコ
ール系バインダー等と併用することもできる。
尚、導電フイルム層の融合圧着性を考慮した場合
には、融点が200℃以下、特に170℃以下のものが
好ましい。また抄紙性を改善するため針葉樹晒硫
酸塩パルプ(NBKP)、亜硫酸パルプ等の製紙用
パルプを配合することができるが、これらの配合
は導電フイルム層の透明性を低下し、且つ積層シ
ートの剥離強度を弱めるので、紙料全体に対して
30重量%以下にとどめる。 導電繊維としては、炭素繊維、金属繊維、有機
導電繊維、導電加工された有機繊維等のいずれを
も用いることができる。炭素繊維としては、通常
の炭素繊維、黒鉛質ないし黒鉛繊維等市販のもの
を用いることができる。 炭素繊維としては、繊維長1〜40mm、糸径5〜
30μmを示す短繊維(チヨツプドフアイバー)を
用いることができるが3〜25mmのものが特に好適
である。繊維長1mm以下のものは、抄紙製造中に
脱落して、得られる導電フイルム層の厚さ方向で
の含有量に差を生じ、比抵抗の均一化に好ましく
ない。又40mm以上のものは、フロツクを生じやす
いので抄紙性が悪い。糸径30μm以上のものは抄
紙製造中に分散しにくく、また導電フイルム層中
で熱可塑性樹脂の被覆が不完全になりやすい。最
も好ましい範囲は5〜20μmである。炭素繊維の
使用量はその太さに応じて0.5〜30容量%の範囲
である。0.5容量%以下では、導電性に問題が生
じる恐れがあり、30容量%を越すと透明性および
融合圧着性を阻害する恐れが生ずる。使用量の好
ましい範囲は1〜10容量%である。 金属繊維としては、スチール繊維、ステンレ
ス・スチール繊維、アルミニウム繊維、シンチユ
ウ繊維、銅繊維、青銅繊維等があるが、表面が酸
化されにくい、ステンレス・スチール繊維、アル
ミニウム繊維、シンチユウ繊維等が扱いやすく好
適である。その他、炭素繊維やガラス繊維に銅・
アルミニウムやニツケル等の金属を被覆したもの
等を例示することができる。金属繊維の形態は、
繊維長1〜40mm、好ましくは3〜25mm、直径1〜
30μm、好ましくは1〜20μmである。繊維形態の
限定理由は炭素繊維と同様である。またその使用
量はその太さに応じて0.5〜30容量%の範囲であ
り、好ましい範囲は3〜10容量%である。 有機導電繊維とはポリアセチレン、ポリパラフ
エニレンの如く繊維が本質的に導電性を有するも
のである。 導電加工された有機繊維(以下「有機導電加工
繊維」という)とは、各種の合成繊維、半合成繊
維或いは天然繊維に、望ましくはこれらの繊維の
性質を損うことなく導電加工が施されたものであ
つて、例えば、有機繊維に金属イオン又は金属化
合物が化学的に結合されたもの、或いは有機繊維
に金属や炭素等の導電剤が物理的に結合されたも
のである。金属イオン又は金属化合物が結合され
たものの好ましい代表例は、アクリル繊維に染色
工程で銅イオンを拡散した導電繊維(日本蚕毛染
色(株)製、商品名サンダーロン SS−N)或いは、
各種の有機繊維中に沃化第1銅を吸着含有させた
導電繊維(特開昭57−39299号)等である。また、
導電剤が物理的に結合されたものとしては、導電
剤を基体中に練り込んだ有機繊維(特開昭56−
134298号)、炭素複合繊維、金属メツキを施した
有機繊維(実公昭49−3921号)等があるが、基体
となる有機繊維の性質を損うことがなく、また抄
紙工程で導電剤が分離するおそれがない等の点か
ら化学的な結合によるものの方がより望ましい。
導電加工の方法は上記例示に限定されるものでは
なく、繊維の比抵抗が1×104Ω・cm以下、好ま
しくは1×100Ω・cm以下程度となるように行な
えばよい。これらの導電繊維の使用量は、その太
さに応じて0.5〜30容量%であり、また好ましい
範囲は2〜10容量%である。有機導電繊維及び有
機導電加工繊維の形態は通常直径3〜50μm、長
さ1〜40mmであるが、直径5〜20μm、長さ3〜
25mmのものが特に好ましい。限定理由は炭素繊維
及び金属繊維の場合と同様である。 本発明においては、先ず、合成パルプと前記導
電繊維とを混合した紙料を抄紙して米坪量25g/
m2〜10g/m2の紙状物とする。これが本発明の導
電性積層シートの構成要素として透明導電フイル
ム層を形成したときには、そのフイルム層の厚さ
は25μm〜110μmとなる。抄紙性、固有抵抗の均
一性および透明性の点から、30g/m2〜70g/m2
(導電フイルム層厚さ30μm〜80μm)が好ましい。 高強度シートとしては、フイルム、紙、不織
布、金属箔等が目的に応じて選択使用される。 フイルム類としては、塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン等が例示される
が、一般に熱ラミネーシヨンが可能なフイルムは
すべて使用できる。これらのうち、紙状物に用い
られる合成パルプと融点が接近しているフイルム
は、本発明方法により相互に融着して積層され
る。たとえば、合成パルプがポリエチレン系でフ
イルムが高密度、中密度、低密度ポリエチレン等
である場合である。また、合成パルプに比し熱変
形温度が高いフイルムの場合、たとえば前記ポリ
エチレン系合成パルプに対し、アクリル系、ポリ
エステル系、ポリビニルアルコール系、ポリアミ
ド系フイルム、セロフアン、グラシン紙等を用い
る場合には、紙状物が融合圧着されるフイルムの
圧着面に公知技術によつて予めコロナ放電処理、
フレーム処理、火花放電処理等を行うこと、接着
促進剤をアンカーコートすること、フイルムがア
イオノマー樹脂、ポリエチレン、EVA等との複
合フイルムであるものを用いること、によつて本
発明の目的を達成することができる。要は、加熱
加圧による紙状物の透明化と融合圧着とを同時に
行いうるフイルムであれば足り、透視性が要求さ
れる場合には、フイルムの厚さ10〜100μmの範囲
の中から選択し積層シートの不透明度が30%以下
となるようにする。なお、導電繊維、特に炭素繊
維や金属繊維を配合した紙状物は単一で熱融合し
てフイルムを形成する場合には、マトリツクスで
ある熱可塑性樹脂が導電繊維に対して大きな熱膨
張変化を起すために外観上フイルムに皺を生じ商
品価値を低下させるだけでなく、導電繊維同士の
接触効率を低下し面方向比抵抗を不均一にする。
これらの欠点は導電フイルムを厚く形成したり、
また導電繊維を30容量%以上用いることによつて
防止することができる。しかし、本発明において
は、導電フイルム層の透明性および積層シートの
剥離強度等の観点から、導電繊維の使用量を30容
量%以下、好適には10容量%以下に限定するので
あり、また前述の如く導電フイルム層の厚さを
110μm以下、好適には80μm以下として本発明の
目的を達成しようとするものである。即ち、本発
明においては、後述する如く高強度シートとの圧
着が適当な加熱加圧条件でキヤリヤーを用いつつ
行なわれること、紙状物の透明フイルム化と融合
圧着が同時に行なわれ透明フイルム層が高強度シ
ート層に固着し、かつ平滑なキヤリヤー面とも密
着した状態で冷却されるために前述の欠点が現れ
ないと思われる。上記の効果は高強度シートとし
て透明ではないフイルム、紙、不織布、金属箔等
を用いる場合にも同様に現われる。 紙類としては、洋紙、板紙、和紙、ラミネート
紙、コート紙、合成紙など本発明の構成材料であ
る紙状物と融合圧着でき連続的に積層シートを製
造できるものはすべて使用可能である。これらの
積層シートは、透明性を必要としない用途、たと
えば電子部品等のトレイ、キヤリヤーテープ等に
用いることを主たる目的とするので合成紙やいわ
ゆる無塵紙などそれ自体ほこりを発生しにくい紙
が好ましい。紙類との融合圧着を容易にするため
に、放電により予め穿孔を設けるなどのほか、公
知の技術により表面処理をしておくことが望まし
い場合もある。 金属箔については、たとえばアルミ箔にホツト
メルト接着剤や溶液型接着剤を塗工したものなど
を用いることができる。 不織布についても制限はないが、毛羽立ちの少
ない湿式不織布が好ましい。 本発明の導電性積層シートは、十分な剥離強度
を有し、透明導電フイルムをドライラミネート法
やエクストルージヨンコーテイング法で積層した
ものに比し遜色がない。本発明の導電性積層シー
トは、全体として透明ないし半透明なフイルム状
であるものと、導電フイルム層のみが透明感のあ
るシートとに区分される。 次に、合成パルプに導電繊維を混合して成る紙
料から常法により抄紙して得られる紙状物を、高
強度シートとしてのフイルムに積層する方法につ
き、添付図面に基づき例示的に説明する。 第1図において、1は紙状物、1′は透明導電
フイルム層、2は予熱装置、3は高強度シート、
4はキヤリヤー、5は加熱ロール、6はボトムロ
ール、7は冷却装置、8は積層シート、9は一連
のガイドロール、10は押えのロールである。ま
た、11,12及び13はそれぞれの位置におけ
る紙状物、キヤリヤー、積層シート等の重なりの
状態、積層の状態等を示す部分拡大断面図であ
る。 紙状物1は殆んど同時に繰出されたキヤリヤー
4に支持されて、予熱装置2により予熱もしくは
予熱圧縮される。次いで、押えロール10により
紙状物のバタツキを防ぎながら加熱ロール5によ
り更に予熱が継続されつつボトムロール6とのニ
ツプ間に入る。別に繰出された高強度シート3は
前記ロール5と6のニツプ間で紙状物と重ね合わ
される。予熱は加熱ロール、赤外線ヒーター、熱
風などの公知の手段により行うが、その温度およ
び時間は合成パルプが溶融し、個々の導電繊維が
合成パルプの樹脂により十分に被覆されるように
調節する。図示の方法は通常5〜50m/分の速度
で実施されるが、低速の場合には予熱装置2を省
略し、紙状物が押えロールからロール5,6のニ
ツプ間に入るまでを予熱時間とすることもでき
る。ただし、炭素繊維や金属繊維は溶融した樹脂
との濡れ性が悪いので、予熱が不充分な状態で事
後の加熱加圧を行うと、溶融した樹脂のクツシヨ
ン効果が小さいため導電繊維の折損を生じ導電フ
イルム層の固有抵抗値を不均一にし、好ましくな
い。有機導電繊維、有機導電加工繊維等は折損し
にくいが、繊維の捩れを生じ、甚だしい場合には
固有抵抗値を不均一にする。予熱もしくは予熱圧
縮を行わない場合または不十分な場合には、前記
の欠点のほか、紙状物中の水分、気泡が抜けきら
ないため導電フイルム層の透明性を低下したりピ
ンホールの原因ともなり、本発明の目的を達成し
難しくなる。 予熱中の圧縮はロール間で行うのが一般的であ
るが、急激な圧縮は前記のような欠点をもたらす
ので望ましくなく、必要な場合には10Kg/cm以
下、好ましくは5Kg/cm以下の線圧で行う。 予熱もしくは予熱圧縮により紙状物は可塑化さ
れ半透明のフイルム状に変化するが、残留気泡の
ため不均質に白濁している。そして、この可塑化
された半透明フイルムは寸法の安定を保ち得なく
なるので、キヤリヤーを用いる。キヤリヤーとし
ては、剥離性、平滑性、反復使用性、耐熱性等の
良好な公知のフイルム、紙及びシート状物を目的
により選択して用いる。たとえば、熱可塑性合成
パルプSWP UL410(三井石油化学製、ポリエチ
レン系、融点123℃、繊維長0.9mm、比重0.94)95
重量%(97容量%)とピツチ系炭素繊維(商品名
クレハカーボンフアイバーチヨツプ、呉羽化学工
業製の黒鉛質繊維、繊維長5mm、径12.5μm、比
重1.6)5重量%(3容量%)とから成る米坪量
45.5g/m2の紙状物と市販の低密度ポリエチレン
フイルム(厚さ70μm)とを用い加工速度5m/分
で積層する場合には、予熱温度を134℃とし、加
熱加圧条件を温度140℃、線圧40Kg/cmとし、ポ
リエステルフイルム(厚さ100μm)をキヤリヤー
として用いることによつて、好結果が得られる。 そのほか、テフロンフイルム、シリコン樹脂な
どの離型剤を塗工したいわゆる剥離性工程紙、ス
テンレス製ベルト等公知の材料を用いることがで
きる。 加熱加圧ロールは加熱ロール5を含む2個以上
のロールから構成され、製紙工業で用いられるカ
レンダー、スーパーカレンダーやプラスチツク用
カレンダー等を利用することができる。加熱温度
については、前記例示の場合には、紙状物の透明
フイルム化(1から1′への変化)温度と融合圧
着温度とは一致する。しかし、両材料の融点が一
致しない場合、たとえば高強度シートとしてキヤ
ンズフイルム101(商品名、製鉄化学工業製、
ナイロン/サーリン共押出フイルム、厚さ50μm、
融点220℃/96/105℃)を用いる場合には、サー
リンの融点96〜105℃の温度で十分に圧着可能で
あるが、本発明では紙状物の透明フイルム化(1
から1′への変化)を同時に行なうので、この場
合にもSWP の融点(123℃)以上の温度でなけ
ればならない。また、加圧は積層シートの層間接
着を均一にし剥離強度を高めること、導電繊維同
志の接触効率を高め導電フイルム層の固有抵抗を
小さくすること等の効果を有する。さらに、本発
明者の実験によれば透明導電フイルム層1′の透
明性の向上に効果がある。たとえば、前記の例示
の場合の積層シートは、不透明度5%以下で通常
の透明フイルムと殆んど同程度に透明な導電性積
層シートであるが、加圧なしで処理すると、透明
性がかなり低下し、不透明度の平均値が15%とな
り各所に気泡の存在を示す白濁個所が現われる。
また、SWP /NBKP/炭素繊維の重合混合比
率が70/25/5の紙状物を前記加熱加圧条件で処
理すると、透明になりにくい木材パルプが配合さ
れたにも拘らず不透明度15%で透明な積層シート
が得られる。 即ち、本発明においては積層時の加圧は必須要
件であり、紙状物の組成、高強度シートの種類、
キヤリヤー、加熱加圧ロール等の種類、加熱温度
等により20〜200Kg/cmの線圧、好ましくは40〜
100Kg/cmの線圧をかけて透明フイルム化と圧着
とを同時に行なう。ロールニツプ間では紙状物が
キヤリヤーと高強度シートに挾まれた形で加熱加
圧され、積層される結果、冷却後に部分拡大断面
図12に示すような層構造と重なり状態となる。
しかし、加熱加工処理後冷却が終了するまでは図
示されていないが適当な加圧装置により加圧しつ
つ冷却することが好ましい。透明導電フイルム層
が平滑なキヤリヤー面と密着するので微細な皺の
発生が防止され光沢のある商品価値の高い本発明
の積層シートが得られるからである。 なお、このようにキヤリヤーを用いる加熱加圧
は、そのクツシヨン作用のために前記した予熱の
効果とともに、導電繊維の折損や捩れを防止す
る。この観点から、加熱ロールの対となるボトム
ロール6はアスベスト、ゴムなどの弾性材で被覆
したスチールロールを用いることが更に望まし
い。なお、高強度シートもキヤリヤーで支持する
ことが必要な場合もある。加熱加圧により積層シ
ート中の気体は完全に除かれる。 積層終了後、積層シートとキヤリヤーとは冷却
装置7により冷却され、次いで分離され、透明導
電フイルム層1′と高強度シート3とから成る本
発明の積層シート8として巻取られる。冷却方法
は放冷、送風その他公知の方法が用いられる。キ
ヤリヤーは別に巻取るかエンドレスに使用するこ
ともできる。 紙状物と紙、不織布、金属箔などとの積層シー
トも同様にして製造されるが、紙は一般に弾性が
あり、また紙状物の融合圧着がいわゆる役錨効果
により極めて強固な積層を形成するので、導電フ
イルム層の皺が抑制される。さきに例示した紙状
物と低密度ポリエチレンフイルムとの導電性積層
シートは、米坪量110g/m2、厚さ112μm、不透
明度5%以下で、前記低密度ポリエチレンと同様
の透明性を示した。また表面抵抗2.92×103Ω、導
電フイルム層の固有抵抗1.81×101Ω・cmであつ
た。剥離強度は330g/10mm(タツピースタンダ
ードT517)と高く、また積層された結果、機械
的強度が著しく改善された。 以上、本発明の方法をカレンダー等を使用して
融合圧着する場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、連続的に導電性
積層シートを製造する方法であつて本発明と技術
的思想が同一である方法をも包含するものであ
る。従つて、既に製造された単一の導電フイルム
と高強度シートとの積層にも用いることができ、
これにより皺の解消された光沢に富む積層シート
を製造することができる。なお、積層シートの構
造として高強度シート層の両面に透明導電フイル
ム層が積層されているものも、本発明方法により
製造できる。 以上説明した如く、本発明に従えば、紙状物の
透明化と積層とを同時に行うことによつて導電性
積層シートを連続的に製造することが可能とな
る。さらに、坪量が小さい薄手の透明導電フイル
ム層を有する高強度の積層シートを提供すること
も可能となる。そして、透明導電フイルム層中に
は少量の導電繊維が原料調整時の繊維長を保ち均
一に分散しているから、導電フイルム層の固有抵
抗は安定で、1×108Ω・cm以下を示す。本発明
の透明な導電性積層シートは、透明性に優れ、ま
た紙などとの積層シートでも透明感を有するから
鮮明な印刷を行うことができ、さらにいずれもヒ
ートシールが可能である。 本発明による導電性積層シートにおては、導電
繊維の配合比により所望の固有抵抗のものを得る
ことができ、固有抵抗が主として108〜100Ω・cm
のものは電子部品等のほこりを付着防止用袋とし
て及び静電障害防止用として、100Ω・cm以下の
ものは電磁波シールド効果が要求される用途に好
適である。なお、本発明積層シートは公知の熱間
成形技術によつて希望通りの形状に形作ることが
できる。 以下に本発明を実施例に基づいて説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 なお、抵抗値の測定はASTM D257法もしく
はSRIS法に準拠した。また、積層シートの導電
層の固有抵抗は、相当する単一導電フイルム(す
なわち、紙状物を高強度シートと積層する事を除
く以外は本発明方法と同じ条件で加熱加圧して製
造した単一導電フイルム)の厚さを用いて算出し
た。 実施例 1 合成パルプとしてSWP UL410(三井石油化学
製、ポリエチレン系樹脂、融点123℃、)(以下
SWPと略す)および熱可塑性複合繊維ダイワボ
ウポリプロNBF −E(大和紡績製、芯鞘型ポリ
プロピレン系複合繊維、芯成分結晶性ポリプロピ
レン、鞘成分ポリオレフイン系ポリマー、鞘成分
の融点96〜100℃)(以下NBFと略す)を選び、
炭素繊維として、クレハカーボンフアイバーチヨ
ツプ C−203(呉羽化学工業製、黒鉛質繊維、平
均繊維長3.0mm、単糸径12.5μm)(以下CFと略す)
を用いて、常法により原料を調整し、SWP/
NBF/CFの混合比率80/15/5各重量%(82/
15/3各容量%)の紙料を調整した。 テストマシンによつて米坪量45g/m2を目標と
して原紙を製造した。原紙の乾燥は、NBFの鞘
成分の融点96〜100℃より高くSWPの融点123℃
より低い100〜115℃で行なつた。製造速度は
30m/分であつた。得られた原紙はなめらかな触
感を有する白色のシートであつた。 この原紙について到達可能に透明性を確認する
ために、高強度シートと積層する事を除く以外は
本発明方法と同じ条件で単一導電フイルムを試作
した。キヤリヤーにはポリエステルフイルム(ダ
イヤホイル(株)製、厚さ100μm)(以下PETフイル
ムという)を用い、予熱温度を134℃とし、加圧
加熱を50Kg/cm、134℃で行なうことにより透明
フイルム化した。通紙速度は5m/分であつた。
キヤリヤーを使用したために原紙は裂断すること
なく透明フイルム化できた。第1表にその物性を
示した。 次に、上記原紙を用いて高強度シートの前記キ
ヤンズフイルムに積層すべく、本発明方法により
導電性積層シートを製造した。単一導電フイルム
製造の際のPETフイルムを用い予熱温度を134℃
とし、加熱加圧条件は140℃、50Kg/cmとした。
得られた導電性積層シートの物性を、単一導電フ
イルムと対比して第1表に示した。
【表】
【表】
第1表に示すように、本発明積層シートの不透
明度は、単一フイルムと同じく5.0%以下で、通
常の透明プラスチツクフイルムと殆んど同様であ
つた。そして、機械的強度は著しく改善され、ま
た、導電層の表面抵抗、固有抵抗とも単一導電フ
イルムと同じ水準にあり、皺もなく美麗な外観を
有し電子部品の包装用フイルムとして優れたもの
であつた。 実施例 2 合成パルプとして実施例1と同じSWPとNBF
を選び、導電繊維としてステンレス繊維(長さ5
mm、径8μm、比重7.8、日本冶金製)(以下StFと
いう)を用いて、常法により原料を調整し、
SWP/NBF/StFの混合比率75/15/10各重量
%(82.2/16.5/1.3各容量%)の紙料を調整し
た。 米坪量50g/m2を目標として、テストマシンに
より実施例1と同様の条件で原紙を製造した。 高強度シートとして共押出多層フイルムDSF
−410(PE/ケン化EVA/PE、米坪量50g/
m2、厚さ50μm、不透明度5.0%以下、大日本イン
キ化学工業製)を用い、予熱および加熱加圧条件
は実施例1と同じ条件で行なつた。得られた導電
性積層シートの物性を、実施例1と同様に単一導
電フイルムと対比して、第2表に示した。
明度は、単一フイルムと同じく5.0%以下で、通
常の透明プラスチツクフイルムと殆んど同様であ
つた。そして、機械的強度は著しく改善され、ま
た、導電層の表面抵抗、固有抵抗とも単一導電フ
イルムと同じ水準にあり、皺もなく美麗な外観を
有し電子部品の包装用フイルムとして優れたもの
であつた。 実施例 2 合成パルプとして実施例1と同じSWPとNBF
を選び、導電繊維としてステンレス繊維(長さ5
mm、径8μm、比重7.8、日本冶金製)(以下StFと
いう)を用いて、常法により原料を調整し、
SWP/NBF/StFの混合比率75/15/10各重量
%(82.2/16.5/1.3各容量%)の紙料を調整し
た。 米坪量50g/m2を目標として、テストマシンに
より実施例1と同様の条件で原紙を製造した。 高強度シートとして共押出多層フイルムDSF
−410(PE/ケン化EVA/PE、米坪量50g/
m2、厚さ50μm、不透明度5.0%以下、大日本イン
キ化学工業製)を用い、予熱および加熱加圧条件
は実施例1と同じ条件で行なつた。得られた導電
性積層シートの物性を、実施例1と同様に単一導
電フイルムと対比して、第2表に示した。
【表】
【表】
第2表に示すように、本発明積層シートの不透
明度は、単一導電フイルムと変らず十分に透明で
あつた。剥離強度は十分であり、引張り強度は単
一導電フイルムとDSFの引張り強さの合計の値
を示し、単一導電フイルムのほぼ3倍の強さにな
つた。抵抗値から、本製品は電磁波シールド効果
が要求される分野の包装用として十分に使用でき
た。 実施例 3 SWPとNBFおよび有機導電加工繊維サンダー
ロン SS−N(日本蚕毛染色製、アクリル系軟化
点190〜240℃、比重1.18、平均繊維長5mm、単糸
径17.5μm、比抵抗5.85×10-2Ω・cm)(以下SS−
Nと略す)の混合比率を80/15/5重量%(81/
15/4各容量%)とし、実施例1と同様に抄紙し
て原紙を製造した。また同様にしてSWP/
NBF/CFが82/15/3重量%(83/15/2容量
%)の原紙を製造した。 一方、高強度シートとして、剥離紙(KOY−
11 、四国製紙(株)製、以下、KOYと略す)を使
用して、実施例1と同様に予熱および加熱、加圧
して、SWP/NBF/SS−NとKOYおよび
SWP/NBF/CFとKOYの導電性積層シートを
得た。原紙、高強度シート、導電性積層シートの
特性値は第3表の通りであつた。
明度は、単一導電フイルムと変らず十分に透明で
あつた。剥離強度は十分であり、引張り強度は単
一導電フイルムとDSFの引張り強さの合計の値
を示し、単一導電フイルムのほぼ3倍の強さにな
つた。抵抗値から、本製品は電磁波シールド効果
が要求される分野の包装用として十分に使用でき
た。 実施例 3 SWPとNBFおよび有機導電加工繊維サンダー
ロン SS−N(日本蚕毛染色製、アクリル系軟化
点190〜240℃、比重1.18、平均繊維長5mm、単糸
径17.5μm、比抵抗5.85×10-2Ω・cm)(以下SS−
Nと略す)の混合比率を80/15/5重量%(81/
15/4各容量%)とし、実施例1と同様に抄紙し
て原紙を製造した。また同様にしてSWP/
NBF/CFが82/15/3重量%(83/15/2容量
%)の原紙を製造した。 一方、高強度シートとして、剥離紙(KOY−
11 、四国製紙(株)製、以下、KOYと略す)を使
用して、実施例1と同様に予熱および加熱、加圧
して、SWP/NBF/SS−NとKOYおよび
SWP/NBF/CFとKOYの導電性積層シートを
得た。原紙、高強度シート、導電性積層シートの
特性値は第3表の通りであつた。
【表】
第3表において、剥離紙の表面抵抗は参考値と
して示した。他の抵抗値は、いずれも、導電フイ
ルム層面または導電紙(原紙)についての値であ
る。得られた導電性積層シートは、光沢感のある
透明導電フイルム層と剥離紙層とから成る強靭な
シートである。各抵抗値が原紙よりも積層シート
において低下しているのは、本発明方法による融
合圧着の効果である。 本発明の導電性積層シートは、半導体IC等の
電子部品の実装基板の所定の位置に固定するダイ
ボンテイング工程の自動化に用いる搬送用テープ
として使用することができる。従来の搬送用テー
プの構造は、粘着紙を剥離紙に粘着して一体化し
たものをテープ状に巻いたものであつて、該剥離
紙は所定の部域が打抜かれチツプ粘着用窓枠が設
けられている。しかし、従来、このテープ状巻取
りを供給装置により巻き戻しつつ自動的にチツプ
をピツクアツプする際に、摩擦による静電気の発
生、ほこりの吸着等の静電気障碍のために、歩留
りおよび生産性が低下することが問題となつてい
た。 これを解決するために、本実施例の導電性積層
シートを利用して、第2〜3図に示すようなチツ
プ搬送用テープを作つた。第2図は該テープの一
部を切欠き斜視図、第3図は第2図のA−A断面
図である。図において、1′は透明導電フイルム
層、3は剥離紙、8は導電性積層シート、14は
粘着紙、15はチツプ粘着用窓枠、16はテープ
送り孔を示す。テープ幅を30mmとし、粘着紙には
米坪量40gのクレープ加工紙を用いた。そして、
窓枠にチツプを粘着させて搬送用テープとして使
用したところ、静電気の発生やほこりの吸着等が
防止され、好適に使用できた。 実施例 4 SWP/NBF/CFの混合比率を80/15/5重量
%(82/15/3容量%)として、実施例1と同じ
方法で原紙を製造した。原紙の米坪量49.1g/
m2、厚さ136μm、密度0.36g/cm3、表面抵抗108
<Ωであつた。次いで、高強度シートとして無発
塵紙(商品名クリーンペーパー、四国製紙製、米
坪量80g/m2、厚さ104μm、密度0.77g/cm3、表
面抵抗108<Ω)を使用し、実施例1と同様に予
熱および加熱加圧したのち冷却して、導電性積層
シートを得た。このものは米坪量129.1g/m2、
厚さ125μm、密度1.03g/cm3、引張り強さ10.3
Kg/15mm、表面抵抗4.0×103Ω、固有抵抗2.4×
101Ω・cm、剥離強度165g/10mmであつた。 このシートのA4判1枚を採つて3分間もみ合
せた場合、大きさ0.5μm以下の塵は100個以下と
少なかつた。また、この導電性積層シートを導電
フイルム層同士でヒートシールしてICの収納用
袋としたところ、静電気の防止効果が優れ、ほこ
りの発生が少なく、破れにくく、紙面が表にでて
いるので印刷性、筆記性も良好であつた。 実施例 5 SWP/NBKP/CFの混合比率が70/20/10重
量%(73/21/6容量%)から成る原紙を、実施
例1に準じて製造した。原紙の米坪量49.0g/
m2、厚さ114μm、表面抵抗1.2×103Ωであつた。
高強度シートとして中性クラフト紙(商品名MM
用紙、山陽国策パルプ製、米坪量56.7g/m2、厚
さ85μm、引張り強さ(縦)5.49Kg/15mm、表面
抵抗108<Ω)を使用した。 中性クラフト紙層の両面に透明導電フイルム層
を有する3層の導電性シートを、実施例1に準じ
た加工条件で製造した。このものは米坪量154.7
g/m2、厚さ164μm、密度0.94g/cm3、表面抵抗
1.4×102Ω、固有抵抗8.4×100Ω・cmであつた。こ
のものは、両面とも導電フイルム層が存在するの
で、電子部品の収納用袋として、また成形加工さ
れたトレーとして、外面からも静電気を防止する
効果を示した。
して示した。他の抵抗値は、いずれも、導電フイ
ルム層面または導電紙(原紙)についての値であ
る。得られた導電性積層シートは、光沢感のある
透明導電フイルム層と剥離紙層とから成る強靭な
シートである。各抵抗値が原紙よりも積層シート
において低下しているのは、本発明方法による融
合圧着の効果である。 本発明の導電性積層シートは、半導体IC等の
電子部品の実装基板の所定の位置に固定するダイ
ボンテイング工程の自動化に用いる搬送用テープ
として使用することができる。従来の搬送用テー
プの構造は、粘着紙を剥離紙に粘着して一体化し
たものをテープ状に巻いたものであつて、該剥離
紙は所定の部域が打抜かれチツプ粘着用窓枠が設
けられている。しかし、従来、このテープ状巻取
りを供給装置により巻き戻しつつ自動的にチツプ
をピツクアツプする際に、摩擦による静電気の発
生、ほこりの吸着等の静電気障碍のために、歩留
りおよび生産性が低下することが問題となつてい
た。 これを解決するために、本実施例の導電性積層
シートを利用して、第2〜3図に示すようなチツ
プ搬送用テープを作つた。第2図は該テープの一
部を切欠き斜視図、第3図は第2図のA−A断面
図である。図において、1′は透明導電フイルム
層、3は剥離紙、8は導電性積層シート、14は
粘着紙、15はチツプ粘着用窓枠、16はテープ
送り孔を示す。テープ幅を30mmとし、粘着紙には
米坪量40gのクレープ加工紙を用いた。そして、
窓枠にチツプを粘着させて搬送用テープとして使
用したところ、静電気の発生やほこりの吸着等が
防止され、好適に使用できた。 実施例 4 SWP/NBF/CFの混合比率を80/15/5重量
%(82/15/3容量%)として、実施例1と同じ
方法で原紙を製造した。原紙の米坪量49.1g/
m2、厚さ136μm、密度0.36g/cm3、表面抵抗108
<Ωであつた。次いで、高強度シートとして無発
塵紙(商品名クリーンペーパー、四国製紙製、米
坪量80g/m2、厚さ104μm、密度0.77g/cm3、表
面抵抗108<Ω)を使用し、実施例1と同様に予
熱および加熱加圧したのち冷却して、導電性積層
シートを得た。このものは米坪量129.1g/m2、
厚さ125μm、密度1.03g/cm3、引張り強さ10.3
Kg/15mm、表面抵抗4.0×103Ω、固有抵抗2.4×
101Ω・cm、剥離強度165g/10mmであつた。 このシートのA4判1枚を採つて3分間もみ合
せた場合、大きさ0.5μm以下の塵は100個以下と
少なかつた。また、この導電性積層シートを導電
フイルム層同士でヒートシールしてICの収納用
袋としたところ、静電気の防止効果が優れ、ほこ
りの発生が少なく、破れにくく、紙面が表にでて
いるので印刷性、筆記性も良好であつた。 実施例 5 SWP/NBKP/CFの混合比率が70/20/10重
量%(73/21/6容量%)から成る原紙を、実施
例1に準じて製造した。原紙の米坪量49.0g/
m2、厚さ114μm、表面抵抗1.2×103Ωであつた。
高強度シートとして中性クラフト紙(商品名MM
用紙、山陽国策パルプ製、米坪量56.7g/m2、厚
さ85μm、引張り強さ(縦)5.49Kg/15mm、表面
抵抗108<Ω)を使用した。 中性クラフト紙層の両面に透明導電フイルム層
を有する3層の導電性シートを、実施例1に準じ
た加工条件で製造した。このものは米坪量154.7
g/m2、厚さ164μm、密度0.94g/cm3、表面抵抗
1.4×102Ω、固有抵抗8.4×100Ω・cmであつた。こ
のものは、両面とも導電フイルム層が存在するの
で、電子部品の収納用袋として、また成形加工さ
れたトレーとして、外面からも静電気を防止する
効果を示した。
第1図は本発明方法の工程を説明する線図、第
2図は本発明の導電性積層シートを利用した半導
体チツプ搬送用テープの一部切欠き斜視図、第3
図は第2図のA−A断面図である。 図において、1は紙状物、1′は透明導電フイ
ルム層、2は予熱装置、3は高強度シート、4は
キヤリヤー、5は加熱ロール、6はボトムロー
ル、7は冷却装置、8は積層シート、9はガイド
ロール、10は押えロール、11は紙状物1がキ
ヤリヤー4に支持されていることを示す部分拡大
断面図、12は積層シート8に接してキヤリヤー
4が存在することを示す部分拡大断面図、13は
積層シート8の部分拡大断面図、14は粘着紙、
15はチツプ粘着用窓枠、16はテープ送り孔で
ある。
2図は本発明の導電性積層シートを利用した半導
体チツプ搬送用テープの一部切欠き斜視図、第3
図は第2図のA−A断面図である。 図において、1は紙状物、1′は透明導電フイ
ルム層、2は予熱装置、3は高強度シート、4は
キヤリヤー、5は加熱ロール、6はボトムロー
ル、7は冷却装置、8は積層シート、9はガイド
ロール、10は押えロール、11は紙状物1がキ
ヤリヤー4に支持されていることを示す部分拡大
断面図、12は積層シート8に接してキヤリヤー
4が存在することを示す部分拡大断面図、13は
積層シート8の部分拡大断面図、14は粘着紙、
15はチツプ粘着用窓枠、16はテープ送り孔で
ある。
Claims (1)
- 1 熱可塑性樹脂マトリツクス中に繊維長1ない
し40mmの導電繊維が分散されて成り不透明度30%
以下で固有抵抗1×108Ω・cm以下を示す少なく
とも1層の透明導電フイルム層と1層の高強度シ
ート層とから成る積層シートの製造法であつて、
熱可塑性樹脂より成る合成パルプと導電繊維とを
混合抄紙して成る紙状物を剥離性、平滑性、反復
使用性及び耐熱性の良好なフイルム、紙及びシー
ト状物から選ばれるキヤリヤー上で予熱によつて
可塑化し、次いで該紙状物をキヤリヤーを用いつ
つ高強度シートと重ね合わせ、ロール間において
前記合成パルプの融点以上であつて前記導電繊維
の融点より低い温度で連続的に加熱加圧すること
により融合圧着し冷却した後キヤリヤーを分離し
て前記積層シートを形成することを特徴とする導
電性積層シートの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59082016A JPS60231896A (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | 導電性積層シートの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59082016A JPS60231896A (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | 導電性積層シートの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60231896A JPS60231896A (ja) | 1985-11-18 |
| JPH0345159B2 true JPH0345159B2 (ja) | 1991-07-10 |
Family
ID=13762721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59082016A Granted JPS60231896A (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | 導電性積層シートの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60231896A (ja) |
Families Citing this family (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61203049A (ja) * | 1985-03-04 | 1986-09-08 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 紙の巻取方法 |
| JPS61252392A (ja) * | 1985-04-16 | 1986-11-10 | 王子油化合成紙株式会社 | 複合合成紙 |
| JPS6342999A (ja) * | 1986-08-05 | 1988-02-24 | 工業技術院長 | 導電紙およびその積層体 |
| JPH0617265B2 (ja) * | 1989-04-14 | 1994-03-09 | 日本電気株式会社 | 誘電体磁器組成物の製造方法 |
| JP2506514Y2 (ja) * | 1989-08-11 | 1996-08-14 | 株式会社石津製作所 | ウエブ折畳み機 |
| JPH07142184A (ja) * | 1993-11-18 | 1995-06-02 | Daiwa:Kk | 制電シート |
| JP3884524B2 (ja) * | 1997-05-21 | 2007-02-21 | 積水化学工業株式会社 | 積層成形品およびその製造方法 |
| JPH11208985A (ja) * | 1998-01-23 | 1999-08-03 | Konica Corp | シートの転写剥離方法及び装置 |
| JP4518597B2 (ja) * | 1998-09-01 | 2010-08-04 | 大日本印刷株式会社 | 積層体、積層体の製造方法、および包装体 |
| JP3383935B2 (ja) * | 1999-01-11 | 2003-03-10 | 北越製紙株式会社 | 電子デバイス用キャリアテープ紙 |
| JP6785547B2 (ja) * | 2015-12-08 | 2020-11-18 | 三菱製紙株式会社 | 炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合体 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS513097B1 (ja) * | 1970-09-21 | 1976-01-31 | ||
| US4136620A (en) * | 1975-07-14 | 1979-01-30 | South African Inventions Development Corporation | Self steering railway truck |
| JPS52155209A (en) * | 1976-06-16 | 1977-12-23 | Dainichi Nippon Cables Ltd | Semiconductive paper |
| JPS56134298A (en) * | 1980-03-21 | 1981-10-20 | Toray Industries | Special paper |
| JPS5739299A (en) * | 1980-08-14 | 1982-03-04 | Teijin Ltd | Antistatic synthetic paper |
| JPS5926597A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-10 | 三島製紙株式会社 | 導電紙及びその製造法 |
-
1984
- 1984-04-25 JP JP59082016A patent/JPS60231896A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60231896A (ja) | 1985-11-18 |
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